JP2855214B2 - 回転子の製造方法 - Google Patents

回転子の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電動機、発電機等の回転電気機械の回転子
の製造方法に関するものである。
[従来の技術と発明が解決しようとする課題] 従来、回転子(310)を製造する場合において、シャ
フト(312)とリングマグネット(316)とを接合するに
は、第3図に示すように、シャフト(312)に円筒状の
ヨーク(314)を嵌合した後、ヨーク(314)の外周面に
エポキシ系樹脂等の接着剤を塗布し、このヨーク(31
4)の外周面にリングマグネット(316)を嵌合してい
た。
しかしながら、この回転子であると、ヨーク(314)
とリングマグネット(316)との間に接着剤のための隙
間が形成され、この形成される隙間の大きさがリングマ
グネット(316)毎に異なるため、各リングマグネット
(316)がヨーク(314)の同一軸線に並ばなくなってし
まう(第3図参照)。
そのため、回転子(310)のアンバランスが大きくな
って、回転子が回転する時に、振動、騒音及び回転ムラ
等が発生するという問題があった。
[発明の目的] 本発明は、シャフトにリングマグネットを同一軸線上
に嵌合できる回転子の製造方法を提供するものである。
[課題を解決するための手段] 請求項1の回転子の製造方法は、シャフトとリングマ
グネットとを取付ける円筒状のヨークの周面に、接着剤
を流込むための複数個の孔を貫設し、ヨークにリングマ
グネットを嵌合した後、接着剤をヨークの内周面から複
数個の孔に流し込み、さらにその後、ヨークにシャフト
を取付けるものである。
[作 用] 請求項1の回転子の製造方法であると、ヨークにリン
グマグネットを嵌合した後、接着剤をヨークの内周面か
ら複数個の孔に流し込んで、ヨークとリングマグネット
とを接合する。そして、ヨークにシャフトを取付ける。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を第1図と第2図に基いて図
面に基いて説明する。
回転子(210)は、シャフト(212)、円筒状のヨーク
(214)及び複数のリングマグネット(216)……よりな
る。
円筒状のヨーク(214)の内周面から外周面に、複数
の孔(218)が貫設されている。さらに、ヨーク(214)
の外径とリングマグネット(216)の内径とがほぽ等し
い。
この回転子(210)を組立てる場合、まず、ヨーク(2
14)に複数のリングマグネット(216)を嵌合し、次
に、ヨーク(214)の内周面から接着剤を流し込んでヨ
ーク(214)とリングマグネット(216)とを接合する。
そして、ヨーク(214)に、シャフト(212)を挿入すれ
ばよい。
この実施例であっても、リングマグネット(216)と
ヨーク(214)とが隙間なく接合でき、回転子(210)の
バランスを崩すことがない。そのため、リングマグネッ
ト(216)の嵌合状態のバランスが崩れることがなく、
回転子(210)の回転時に、振動、騒音及び回転ムラが
発生することがない。
[発明の効果] 本発明の回転子の製造方法であると、ヨークとリング
マグネットとが隙間なく接合できるため、シャフトに対
しリングマグネットを同一軸上に嵌合できる。そのた
め、回転子のバランスが崩れることがなく、振動、騒
音、回転ムラが発生することがない。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は、実施例の回転子の図面であって、 第図は、ヨークの側面図、 第図は、半横断面図、 第図は、従来の回転子の半横断面である。 [符号の説明] 210……回転子 212……シャフト 214……ヨーク 216……リングマグネット 218……孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02K 1/27 - 1/27 503 H02K 15/00 - 15/03

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャフトとリングマグネットとを取付ける
    円筒状のヨークの周面に、接着剤を流込むための複数個
    の孔を貫設し、 ヨークにリングマグネットを嵌合した後、接着剤をヨー
    クの内周面から複数個の孔に流し込み、さらにその後、
    ヨークにシャフトを取付ける ことを特徴とする回転子の製造方法。
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