JP2854528B2 - 通い箱の段積み装置 - Google Patents

通い箱の段積み装置

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JP2854528B2
JP2854528B2 JP27933494A JP27933494A JP2854528B2 JP 2854528 B2 JP2854528 B2 JP 2854528B2 JP 27933494 A JP27933494 A JP 27933494A JP 27933494 A JP27933494 A JP 27933494A JP 2854528 B2 JP2854528 B2 JP 2854528B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械部品あるいは製品
等の保管に、あるいは搬出入等に用いる通い箱であっ
て、特に剛性の低い通い箱に適した通い箱の段積み装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】機械部品あるいは製品等は、通い箱に詰
められて保管、あるいは搬出入されるが、このとき通い
箱は保管スペースの節約あるいは搬出入効率の向上から
段積みされる。
【0003】この通い箱の段積みには、従来例えば図1
2に示す段積み装置100が使用されている。
【0004】この段積み装置100は、フレーム本体1
01と、このフレーム本体101に上,下動可能に設け
られた支持杆102と、この支持杆102に横方向移動
可能に設けられたチャックアーム103と、通い箱10
4を搬送するコンベア105とからなり、コンベア10
5により前後して搬送される通い箱104a,104b
はストッパ106により停止して位置決めされる。前送
された通い箱104aは位置決め後、その両側部をチャ
ックアーム103で挟持して持ち上げ、後送された通い
箱104bが真下に来るまで上方で待機している。後送
された通い箱104bはストッパ106による位置決め
後、その位置で停止する。その後支持杆102が下降す
ることによって前送された通い箱104aが後送された
通い箱104b上に段積みされる。
【0005】このように段積みされた後は、チャックア
ーム103の挟持を解くと共に支持杆102の上動でチ
ャックアーム103を上方へ退避させ、かつストッパ1
06のストッパ機能を解除して、段積みされた通い箱を
コンベア105により後工程へ送る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この段
積み装置100は、通い箱104a及び104bがプラ
スチックコンテナ等の高剛性の通い箱である場合には好
適に実施できるものであるが、プラスチック製のライナ
と中芯とで段ボール状に形成した低剛性の通い箱の場合
には、箱外周が変形し基準寸法が狂ってしまうものが殆
どであるため、ストッパ106による単純な位置出しで
は前送通い箱と後送通い箱との間に位置ずれを生じて段
積みすることができない事態が発生する虞れがある。
【0007】このため低剛性の通い箱の段積み作業は、
自動段積み機を用いること無く、人力で行なうことにな
り、時には2メートル以上の高さ迄毎日50〜60回荷
揚げ作業を行なうこととなり、作業者にとって過酷な作
業となっており、低剛性通い箱の段積み装置の開発が長
年の課題となっている。
【0008】本発明は、前記した課題を解決すべくなさ
れたものであり、その目的は低剛性通い箱の段積みを可
能とした通い箱の段積み装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ため、請求項1記載の発明は、通い箱を順次搬送する搬
送手段と、縦長に形成され、下部に前記搬送手段を貫通
させたフレーム本体と、このフレーム本体に上,下動可
能に取付けられ、フレーム本体内に搬入された通い箱の
搬送手段上の位置を調整する位置決め手段と、前記フレ
ーム本体に、前記位置決め手段の上位で位置決め手段と
独立して上,下動可能に取付けられ、前記フレーム本体
内に搬送された通い箱を保持して上,下動させるリフタ
手段と、前記フレーム本体内に搬入された通い箱の箱サ
イズを検出する箱サイズ検出手段と、前記フレーム本体
内に搬入された通い箱の高さを検出する箱高さ検出手段
と、前記箱サイズ検出手段及び箱高さ検出手段で求めた
箱サイズ及び箱高さと、予め記憶された単位通い箱当り
の箱サイズ及び箱高さとからそれぞれ前記フレーム本体
内に搬入された通い箱の位置調整データ及び、重ね段数
を演算する演算手段と、前記位置調整データに基づいて
前記位置決め手段により前記フレーム本体内に前,後し
て搬入された各通い箱の位置決めを行い、かつ前送され
た通い箱を前記位置決め後前記リフタ手段により持ち上
げると共に、後送され前記位置決めした位置に前記位置
決め手段で保持された通い箱上に前送された通い箱を段
積みした後、前記位置決め手段及びリフタ手段を上動さ
せて退避させ、その後前記搬送手段により段積みした通
い箱を前記フレーム本体から搬出するように前記位置決
め手段、リフタ手段、及び搬送手段を駆動制御する制御
手段とからなることを特徴としている。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の通
い箱の段積み装置であって、前記演算手段で求めた前送
及び後送通い箱の重ね段数の和と、予め記憶された規定
段数とを比較して、前記重ね段数の和が、前記規定段数
を越える場合は作業停止信号を、前記規定段数以内の場
合は作業継続信号を、それぞれ前記制御手段に出力する
段数判断部を備えていることを特徴としている。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の通い箱の段積み装置であって、前記箱高さ検出手段
で求めた後送通い箱の複数箇所の箱高さの差と、予め記
憶された箱高さの許容差とを比較して、前記箱高さの差
が、前記許容差を越える場合は作業停止信号を、前記許
容差以内の場合は作業継続信号を、それぞれ前記制御手
段に出力する後送箱傾き判断部を備えていることを特徴
としている。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれか1項記載の通い箱の段積み装置であって、前記
位置決め手段が、通い箱の大きさよりも充分大きな矩形
状開口部を有して形成され四隅を前記フレーム本体に案
内支持されて上,下動する下位枠部材と、この下位枠部
材の開口部の各コーナー部に該当する箇所に、前記演算
手段で求めた位置調整データに基いて移動量を制御され
て前記開口部内に位置する通い箱のコーナ部を押すよう
に移動可能に設けられた位置決め部材とからなることを
特徴としている。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
いずれか1項記載の通い箱の段積み装置であって、前記
リフタ手段が、通い箱の大きさよりも充分大きな矩形状
開口部を有して形成され四隅を前記フレーム本体に案内
支持されて上,下動する上位枠部材と、この上位枠部材
の対向する2辺の各中央部に該当する部位に、前記演算
手段で求めた位置調整データに基づいて移動量を制御さ
れて、前記開口部内に位置する通い箱の係合部に係脱す
るように相互に漸近及び離反移動するチャック部材とか
らなることを特徴としている。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項4記載の通
い箱の段積み装置であって、前記位置決め部材が、L字
形に形成されその内側面を通い箱のコーナ部に対向させ
ると共に前記通い箱のコーナ部に対して漸近及び離反す
るように移動可能に設けられた移動基板と、この移動基
板の内側面に、通い箱を押す方向に弾性を有して取付け
られた押当子とからなることを特徴としている。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項5記載の通
い箱の段積み装置であって、前記リフタ手段が、前記上
位枠部材の開口部の各コーナ部に該当する箇所に、前記
演算手段で求めた位置調整データに基づいて移動量を制
御されて、前記チャック部材が係合した通い箱の各コー
ナ部に当接するように移動する補助支持部材を備えてい
ることを特徴としている。
【0016】請求項8記載の発明は、請求項6記載の通
い箱の段積み装置であって、前記押当子は、その上部に
通い箱への当接面側に低くなるテーパ面が形成されてい
ることを特徴としている。
【0017】さらに請求項9記載の発明は、請求項1乃
至8のいずれか1項記載の通い箱の段積み装置であっ
て、前記箱高さ検出手段が、前記リフタ手段及び位置決
め手段にそれぞれ設けた上位センサ及び下位センサから
なることを特徴としている。
【0018】
【作用】請求項1乃至9記載の通い箱の段積み装置は前
記した構成になっているので次の作用を奏する。
【0019】すなわち、請求項1記載の発明は、位置決
め手段及びリフタ手段が相互に独立して上,下動するよ
うにフレーム本体に取付けられているので、前送通い箱
をリフタ手段で持ち上げた状態で、後送通い箱を位置決
め手段により位置決めすることができる。
【0020】また、請求項1記載の発明は、演算手段で
求めた位置調整データに基づいて位置決め手段によりフ
レーム本体内に前,後して搬入された各通い箱の位置決
めを行うようにしたので、前送及び後送通い箱が同一の
位置調整データに基づいて位置決めされて、リフタ手段
で持ち上げた前送通い箱と、搬送手段上の後送通い箱と
の上,下関係の位置を正確に位置決めすることができ
る。
【0021】さらに、請求項1記載の発明は、リフタ手
段により持ち上げた前送通い箱を、位置決め後該位置に
位置決め手段で保持した後送通い箱上に段積みするよう
にしたので、段積み時の後送通い箱を位置決めした位置
に正確に保持することができると共に、後送通い箱の箱
外周がたとえ変形していたとしても位置決め手段による
保持で矯正されて後送通い箱を変形前の正常な状態に維
持することができ、これにより安定した段積み状態が得
られる。
【0022】請求項2記載の発明は、段数判断部を備え
て、前送及び後送通い箱の重ね段数の和が、予め記憶さ
れた規定段数を越える場合は段積み作業を停止し、規定
段数以内の場合は段積み作業を行なうようにしたので、
段積みの段数を規定段数以内に制御することができる。
【0023】請求項3記載の発明は、後送箱傾き判断部
を備えて、後送通い箱の複数箇所の箱高さ間の差と、予
め記憶された箱高さの許容差とを比較して、箱高さの差
が、許容差を越える場合は傾いていると判断して段積み
作業を停止し、許容差以内の場合は傾いていないと判断
して段積み作業を継続するようにしたので、通い箱の傾
きの無い安定した状態に段積みすることができる。
【0024】請求項4記載の発明は、演算手段で求めた
位置調整データに基づいて移動量を制御されて、下位枠
部材の開口部内に位置する通い箱のコーナ部を押すよう
に移動可能に設けられた位置決め部材を有して位置決め
手段を構成したので、位置決め部材の移動量が必要最小
限に制限され、かつ通い箱の内でも比較的剛性の高いコ
ーナ部を位置決め部材で押して通い箱の位置決めを行な
うことができ、これにより位置決め時の通い箱の変形を
極力抑制することができる。
【0025】請求項5記載の発明は、演算手段で求めた
位置調整データに基づいて移動量を制御されて、通い箱
の係合部に係脱するように相互に漸近及び離反移動する
チャック部材を有してリフタ手段を構成したので、チャ
ック部材の移動量が位置決め時と同一の位置調整データ
に基づいて必要最小限に制御され、これによりチャック
部材が位置決め後の通い箱に対してその位置を変更する
こと無く係合することができる。
【0026】請求項6記載の発明は、通い箱を押す方向
に弾性を有して取付けられた押当子を有して位置決め部
材を構成したので、位置決め時の通い箱のコーナ部に対
する位置決め部材の押し力が押当子により幾分緩和され
て通い箱の変形を抑制することができる。
【0027】請求項7記載の発明は、チャック部材が係
合した通い箱の各コーナ部に当接するように移動する補
助支持部材を備えているので、補助支持部材がリフタ手
段で持ち上げた通い箱の各コーナ部に当接して通い箱を
安定させることができる。
【0028】また、請求項8記載の発明は、押当子の上
部に通い箱への当接面側に低くなるテーパ面が形成され
ているので、段積みする際に後送通い箱を保持する位置
決め手段の前記押当子のテーパ面がガイドとなって前送
通い箱を後送通い箱上に誘導することができる。
【0029】さらに、請求項9記載の発明は、箱高さ検
出手段としてリフタ手段及び位置決め手段にそれぞれ上
位センサ及び下位センサを設けたので、リフタ手段及び
位置決め手段の上,下動によりそれぞれ前送通い箱及び
後送通い箱の高さを検出することができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明を図示した実施例に基づいて具
体的に説明する。
【0031】図1に、第1実施例としての通い箱の段積
み装置の基本ブロック図を示す。
【0032】すなわち、この段積み装置は、通い箱を搬
送する搬送手段1と、相互に独立して上,下動可能に取
付けられた位置決め手段3及びリフタ手段4と、装置内
に搬入された通い箱の箱サイズ及び箱高さをそれぞれ検
出する箱サイズ検出手段5及び箱高さ検出手段6と、こ
の箱サイズ検出手段5及び箱高さ検出手段6の検出出力
に基づいて装置内に搬入された通い箱の位置調整データ
及び重ね段数を演算する演算手段8と、この演算手段8
の演算結果に基づいて装置内に前,後して搬入された各
通い箱の位置決めを行なうと共に、前送通い箱を後送通
い箱上に段積みするように搬送手段1,位置決め手段
3,及びリフタ手段4を駆動制御する制御手段9とから
基本構成されている。
【0033】このとき演算手段8は、箱サイズ検出手段
5及び箱高さ検出手段6で求めた箱サイズ及び箱高さ
と、予めメモリ7に記憶された単位通い箱当りの箱サイ
ズ及び箱高さとからそれぞれ装置内に搬入された通い箱
の位置調整データ及び重ね段数を演算するようになって
いる。
【0034】また、制御手段9は、演算手段8で求めた
位置調整データに基づいて位置決め手段3により装置内
に前,後して搬入された各通い箱の位置決めを行ない、
かつ前送された通い箱を位置決め後リフタ手段4により
持ち上げると共に、後送され位置決め位置に位置決め手
段3で保持された通い箱上に段積みした後、位置決め手
段3及びリフタ手段4を上動させて退避させ、その後搬
送手段1により段積みした通い箱を装置から搬出するよ
うに搬送手段1,位置決め手段3,及びリフタ手段4を
駆動制御するようになっている。
【0035】図2乃至図5にその具体例を示す。
【0036】通い箱の段積み装置50は、例えば図2に
示すように各仕向け地毎に設けられた投入ローラ51
と、各仕向け地毎に設けられた出荷ステーション52と
の間を連絡する搬送手段としての搬送ローラ1上に設け
られており、各投入ローラ51から搬送ローラ1へ投入
され、この搬送ローラ1により段積み装置50内に前後
して搬送される通い箱を段積みして各出荷ステーション
52に搬送するようになっている。
【0037】そしてこの段積み装置50は、前述したメ
モリ7、演算手段8,及び制御手段9を組込んだパーソ
ナルコンピュータ53により段積み作業が制御されるよ
うになっている。このパーソナルコンピュータ53は段
積み装置50に備えた箱サイズ検出手段5及び箱高さ検
出手段6の各検出信号を受けて変換しパーソナルコンピ
ュータ53へ送る制御ボックス54を介して段積み装置
50に結線しており、かつ搬送ローラ1に関する入出力
を制御する制御ボックス55を介して搬送ローラ1に結
線している。
【0038】なお、図2において、符号56は、搬送ロ
ーラで搬送される通い箱を目的の出荷ステーション52
へ引込むための引き込みアームであり、符号57は通い
箱の搬送方向を示す矢印である。
【0039】段積み装置50は、図3乃至図5に示すよ
うに複数の支柱2aにより縦長の立方体形状に枠組みさ
れ、下部に搬送ローラ1を貫通させたフレーム本体2
と、フレーム本体2に上,下動可能に取付けられた位置
決め手段3と、フレーム本体2に、位置決め手段3の上
位で位置決め手段3と独立して上,下動可能に取付けら
れたリフタ手段4と、フレーム本体2の下部に取付けら
れた箱サイズ検出手段としての箱サイズセンサ5と、リ
フタ手段4及び位置決め手段3にそれぞれ設けられた箱
高さ検出手段6としての上位センサ61及び下位センサ
62とから大略構成されている。
【0040】位置決め手段3は、通い箱Aの大きさより
も充分大きな矩形状開口部30を有して枠組みされ四隅
31aをフレーム本体2のガイド杆2bに案内支持され
て上,下動する下位枠部材31と、この下位枠部材31
の開口部30の各コーナ部に該当する箇所に、開口部3
0内に位置する通い箱Aのコーナ部を押すように移動可
能に設けられた位置決め部材32とを有して構成されて
いる。下位枠部材31の上,下動機構は、フレーム本体
2に上,下端部を回動自在に支持されたボールねじ58
と、このボールねじ58の下端部に連結しボールねじ5
8を回転駆動するモータ59と、下位枠部材31に一体
に形成されボールねじ58に螺合したナット部31bと
から構成されている。
【0041】また、位置決め部材32は、L字形に形成
されその内側面を通い箱Aのコーナ部に対向させると共
に、通い箱Aのコーナ部に対して漸近及び離反するよう
に移動可能に設けられた移動基板33と、この移動基板
33の内側面に、通い箱Aを押す方向に弾性を有して取
付けられた押当子34とから構成されている。
【0042】そしてこの位置決め部材32の移動機構
は、下位枠部材31の対向辺のそれぞれの裏面に相互に
平行となるように設けられたガイド杆35及びボールね
じ36と、このガイド杆35の挿通孔37bとボールね
じ36に螺合するナット部37cを有するブラケット3
7aを両端に有し、下位枠部材31の他の対向辺にそれ
ぞれ対向するように設けられた一対の可動板37と、対
向関係にある一対のボールねじ36に傘歯車38aを介
して連結する一対の駆動杆38と、この駆動杆38を駆
動するモータ39と、一対の可動板37のそれぞれの裏
面に相互に平行となるように設けられたガイド杆25及
びボールねじ26と、このボールねじ26を図外の駆動
杆を介して駆動させるモータ27(図4参照)とから構
成されている。そして、位置決め部材32がその移動基
板33に一体的に設けたブラケット33aのガイド杆挿
通孔33b及びナット部33cをそれぞれガイド杆25
及びボールねじ26に挿通及び螺合させて取付けられて
いる。このときボールねじ26はねじの巻方向が相互に
並向きとなるボールねじ26a,26bを連結部材26
cで連結して構成されている。
【0043】この移動機構は、モータ39の駆動による
ボールねじ36の回転で一対の可動板37が通い箱Aの
搬送方向57に沿って相互に漸近(図5のa矢印)ある
いは離反(図5のb矢印)移動し、かつモータ27の駆
動によるボールねじ26の回転で、通い箱Aの搬送方向
57に対して直行する方向で対向する一対の位置決め部
材32が相互に漸近(図5のC矢印)あるいは離反(図
5のd矢印)移動することによって、4個の位置決め部
材32が通い箱Aの4個のコーナ部を同時におし、ある
いはその押し力を解除するように作動する。このときの
位置決め部材32の移動はパーソナルコンピュータ53
内の演算手段8で求めた位置調整データに基づいて制御
される。
【0044】また、押当子34は、位置決め部材32が
通い箱Aのコーナ部を押すときに該コーナ部に当接する
ように移動基板33に取付けられるものであって、移動
基板33の外側面に設けたばねケース33d(図4参
照)に一部を収納されたばね(図示せず)により弾持さ
れている。そしてこの押当子34は望ましくはその上部
に通い箱Aへの当接面側に低くなるテーパ面34a(図
4参照)が形成される。このテーパ面34aは段積みの
際、上位通い箱を下位通い箱上に誘導する機能を奏し段
積み作業を容易なものとする。
【0045】リフタ手段4は、通い箱Aの大きさよりも
充分大きな矩形状開口部40を有して枠組みされ四隅4
1aをフレーム本体2のガイド杆2bに案内支持されて
上,下動する上位枠部材41と、この上位枠部材41の
通い箱Aの搬送方向57で対向する2辺の各中央部に該
当する部位に、搬送方向57に沿って相互に漸近及び離
反移動するチャック部材42とを有して構成されてい
る。リフタ手段4の上下動機構は、ボールねじ58とは
別個のボールねじ(図示せず)を用いた位置決め手段3
の上下動機構と同様な構造により位置決め手段3と独立
して上下動できるようになっている。そしてリフタ手段
4は、望ましくは、上位枠部材41の開口部40のコー
ナ部に該当する箇所に、通い箱Aの各コーナ部に当接す
るように移動する補助支持部材43が設けられる。
【0046】チャック部材42は、下端係合部42aを
有して全体が略L字形に折曲形成されており、上位枠部
材41の通い箱Aの搬送方向57で対向する各対向辺と
平行で、かつ搬送方向57に沿って漸近あるいは離反移
動するように設けた一対の可動板44の各々の中央部に
上端を固着し、下端係合部42aを開口部40の内方へ
向けて取付けられている。
【0047】また、補助支持部材43は、ブラケット4
3bに、通い箱Aのコーナ部に外方から当接する2本の
支持杆43a,43aを垂設して構成されており、一対
の可動板44の両端部に可動板44の長さ方向に沿って
移動可能に設けられている。
【0048】一対の可動板44は、各可動板44の両側
部を、上位枠部材41の他の対向2辺の裏面側にそれぞ
れ設けたボールねじ45及びガイド杆46によって案内
駆動することによって、相互に漸近あるいは離反移動す
るように取付けられている。
【0049】補助支持部材43は、各可動板44の裏面
側に設けたボールねじ47及びガイド杆48に案内駆動
されるように取付けられている。このときボールねじ4
7はねじの巻方向が相互に逆向きとなるボールねじ47
a,47bを連結部材47cで連結して構成されてお
り、このため各可動板44の両側に位置する一対の補助
支持部材43はボールねじ47の回転で可動板44の長
さ方向に沿って相互に漸近及び離反移動するように取付
けられている。
【0050】そしてこれら可動板44の移動に伴なうチ
ャック部材42の移動及び補助支持部材43の移動は、
パーソナルコンピュータ53内に組込まれた演算手段8
により求めた位置調整データに基づいて制御される。
【0051】箱サイズセンサ5は、フレーム本体2の下
部の、搬送ローラ1の両側に位置して設けられたセンサ
設定部材16に、通い箱Aの搬送方向57に沿って適宜
の間隔で複数個設けられている(図3参照)。この箱サ
イズセンサ5は、搬送ローラ1によりフレーム本体2内
に前、後して搬入され、前端をストッパ14で停止させ
たときの前送通い箱A、及び後送通い箱Bの後端位置を
測定して箱サイズを検出するようになっている。パーソ
ナルコンピュータ53の演算手段8は、この箱サイズ検
出信号と、メモリ7に予め記憶された単位通い箱当りの
箱サイズとにより位置調整データを求めることができ
る。
【0052】また、箱高さ検出手段6としての上位セン
サ61及び下位センサ62は、図4に示すようにそれぞ
れチャック部材42の下端係合部42aの先端部及び位
置決め部材32の移動基板33の下端部に設けられてい
る。この上位センサ61及び下位センサ62はそれぞれ
リフタ手段4及び位置決め手段3の上,下動により、フ
レーム本体2内に搬入された前送通い箱A及び後送通い
箱Bの箱高さを測定することができる。パーソナルコン
ピュータ53の演算手段8は、これら上位センサ61及
び下位センサ62の測定信号と、メモリ7に予め記憶さ
れた単位通い箱当りの箱高さとにより、前送及び後送通
い箱A及びBの重ね段数を求めることができる。
【0053】さらに、通い箱A(B)は、図6に示すよ
うに、プラスチック製のライナと中芯とで段ボール箱形
状に形成した箱本体70と、この箱本体70の開口部周
囲を補強する帯状補強部材71と、箱本体70の長さ方
向で対向する対向側壁に穿設した係合孔72とから大略
構成されている。このとき帯状補強部材71の特にコー
ナ部71aは肉厚でかつこの肉厚分だけ上方へ突出して
形成されており、これにより段積みの際の受け部71b
が形成されている。このように形成された通い箱A
(B)は、箱本体70がプラスチックコンテナに比べて
剛性の低いものとなっている。
【0054】図7に、第2実施例としての通い箱の段積
み装置の基本ブロック図を示す。
【0055】この第2実施例の段積み装置は、段数判断
部11を備えた点が相違するだけで、他の構成は第1実
施例と同一となっている。
【0056】すなわち、この段積み装置は、演算手段8
で求めた前送及び後送通い箱A及びBの重ね段数の和
と、予めメモリ10で記憶された規定段数とを比較し
て、前記重ね段数の和が、前記規定段数を越える場合は
作業停止信号を、前記規定段数以内の場合は作業継続信
号を、それぞれ制御手段9に出力する段数判断部11を
備えている。前送通い箱Aの重ね段数はリフタ手段4の
上,下動による上位センサ61で測定した箱高さから、
後送通い箱Bの重ね段数は位置決め手段3の上,下動に
よる下位センサ62で測定した箱高さからそれぞれ求め
られる。
【0057】図8に、第3実施例としての通い箱の段積
み装置の基本ブロック図を示す。
【0058】この第3実施例の段積み装置は、後送箱傾
き判断部13を備えた点が相違するだけで、他の構成は
第2実施例と同一となっている。
【0059】すなわち、この段積み装置は、箱高さ検出
手段6で求めた後送通い箱Bの複数箇所の箱高さの差
と、予めメモリ12で記憶された箱高さの許容差とを比
較して、前記箱高さの差が前記許容差を越える場合は作
業停止信号を、前記許容差以内の場合は作業継続信号
を、それぞれ制御手段9に出力する後送箱傾き判断部1
3を備えている。後送通い箱Bの複数箇所の箱高さの差
は、図9に示すように位置決め手段3の上,下動により
4個の位置決め部材32にそれぞれ設けた下位センサ6
2により後送通い箱Bの複数箇所の箱高さを測定し、図
9に示すようにこの箱高さの内最高箱高さH1 と最低箱
高さH2 との差ΔHとして求められる。
【0060】次に、この第3実施例の通い箱の段積み装
置の作動を図10のフローチャート及び図11の作動説
明図に基づき説明する。
【0061】まず、スタート時点では位置決め手段3及
びリフタ手段4がフレーム本体2の上方位置で待機状態
になっていると共に、フレーム本体2内に通い箱の存在
しない状態となっている。
【0062】ステップS1では、搬送ローラ1のストッ
パ14をONにし、投入ローラ51のストッパ15をO
FFにすると共に投入ローラ51及び搬送ローラ1を駆
動させて前送通い箱Aをフレーム本体2に投入する(図
3参照)。このとき前送通い箱Aの重ね段数は5段とな
っている。前送通い箱Aの投入後のストッパ15はON
状態となって後送通い箱Bを停止させる。
【0063】ステップS2では、前送通い箱Aはその下
端前端部がストッパ14に突き当って停止し、フレーム
本体2内の搬入が確認される(図3参照)。その後スト
ッパ14はOFF状態となる。
【0064】ステップS3では、箱サイズセンサ5はフ
レーム本体2内に搬入された前送通い箱Aの箱サイズを
測定する。この測定信号は演算手段8に入力し、演算手
段8で前送通い箱Aの位置調整データが演算される。
【0065】ステップS4では、上方位置に待機してい
た位置決め手段3及びリフタ手段4が下降する(図11
(a)参照)。
【0066】この下降過程でリフタ手段4に設けた上位
センサ61が前送通い箱Aの箱高さを測定する(ステッ
プS5)。この測定信号は演算手段8に入力し、演算手
段8で前送通い箱Aの重ね段数(5段)が演算される。
【0067】ステップS6では、下降した位置決め手段
3が搬送ローラ1上の前送通い箱Aの位置決めを行な
う。この位置決めは、図11(a)に示すように、前送
通い箱Aの最下段の通い箱の帯状補強部材71の4個の
コーナ部71aを、位置決め手段3の4個の位置決め部
材32で押すことによって行なわれる。このときの位置
決め部材32の移動量は、ステップS3で求めた位置調
整データの出力により制御手段9で求めた移動量に基づ
いて制御される。
【0068】ステップS7では、下降したリフタ手段4
の上位センサ61が前送通い箱Aの位置を確認する。こ
の確認は一対のチャック部材42にそれぞれ設けた一対
の上位センサ61のいずれか一方を発光部とし他方を受
光部として、通い箱Aの係合穴72(図6参照)を透過
する光によって確認する。
【0069】ステップS8では、下降したリフタ手段4
の一対のチャック部材42が漸近移動して、その下端係
合部42aが前送通い箱Aの最下段の係合穴72に係合
し、図11(b)に示すように前送通い箱Aを持ち上げ
る。この下端係合部42aの係合穴72への係合時の移
動量はステップS3で求めた位置調整データの出力によ
り制御手段9で求めた移動量に基づいて制御される。前
送通い箱Aの持ち上げも制御手段9によって制御される
リフタ手段4の上動によって行われる。このとき位置決
め手段3は制御手段9で制御されて規定位置に戻りリフ
タ手段4と共に上動する(ステップS9)。また、リフ
タ手段4に設けた補助支持部材43は、リフタ手段で持
ち上げられた前送通い箱Aの最下段の通い箱のコーナ部
に当接して、持ち上げられた前送通い箱Aの揺れを防止
して持ち上げ状態の安定化を図っている。このときの補
助支持部材43の移動は、ステップS3で求めた位置調
整データに基づいて制御される。
【0070】次に、ステップS10では、搬送ローラ1
のストッパ14をONにし、投入ローラ51のストッパ
15をOFFにすると共に、投入ローラ51及び搬送ロ
ーラ1を駆動させて後送通い箱Bをフレーム本体2に投
入する(図3参照)。このときの後送通い箱Bの重ね段
数は6段以内となっている。後送通い箱Bの投入後のス
トッパ15はON状態となって次回に段積みされる前送
通い箱を停止させる。
【0071】ステップS11では、後送通い箱Bはその
下端前端部がストッパ14に突き当って停止し、フレー
ム本体2内の搬入が確認される。
【0072】ステップS12では、前述したステップS
3と同様にして箱サイズセンサ5により後送通い箱Bの
箱サイズを測定すると共に、演算手段8により後送通い
箱Bの位置調整データを演算する。
【0073】ステップS13では、上方位置に待機して
いた位置決め手段3が下降する。このときリフタ手段4
は、図11(c)に示すように前送通い箱Aを持ち上げ
た状態を維持している。この下降過程で位置決め手段3
に設けた下位センサ62が後送通い箱Bの箱高さを測定
する(ステップS14)。この測定信号は演算手段8に
入力し、演算手段8で後送通い箱Bの重ね段数(6段以
内)が演算される。
【0074】ステップS15では、段数判断部11がス
テップS5及びステップS14でそれぞれ求めた前送及
び後送通い箱A及びBの重ね段数の和が規定段数以内で
あるか否かを判断する。この段数判断部11は、重ね段
数の和が、段積みの後の規定段数を越える場合(NO)
は作業停止信号を、規定段数以内の場合(YES)は作
業継続信号をそれぞれ制御手段9に出力する。制御手段
9は、作業停止信号により以後の段積み作業を停止し
(ステップS24)、作業継続信号により以後の段積み
作業を継続する。本実施例の場合、例えば規定段数を1
0段と設定したときは、重ね段数の和(前送通い箱Aの
段数5段+後送通い箱Bの段数5段)が10段となって
以後の段積み作業を継続することができる。
【0075】ステップS16では、後送箱傾き判断部1
3がステップS14で求めた後送通い箱Bの複数箇所の
箱高さの差ΔHが箱高さの許容差以内であるか否かを判
断する。この後送箱傾き判断部13は、箱高さの差ΔH
が、箱高さの許容差を越える場合(NO)は作業停止信
号を、箱高さの許容差以内の場合(YES)は作業継続
信号をそれぞれ制御手段9に出力する。制御手段9は、
作業停止信号により以後の段積み作業を停止し(ステッ
プS24)、作業継続信号により以後の段積み作業を継
続する。
【0076】このようにステップS15及びS16で
は、段数判断部11及び後送箱傾き判断部13のいずれ
か一つでもNOと判断した場合は、以後の段積み作業を
停止する。
【0077】ステップS17では、下降した位置決め手
段3が搬送ローラ1上の後送通い箱Bの位置決めを行
う。この位置決めは、前述したステップS6と同様に後
送通い箱Bの最下段の通い箱のコーナ部71aを位置決
め部材32で押すことによって行われる。このときの位
置決め部材32の移動量は、ステップS12で求めた位
置調整データの出力により制御手段9で求めた移動量に
基づいて制御される。
【0078】ステップS18では、位置決め手段3が後
送通い箱Bの上端部まで上動して、最上段に位置する通
い箱の4個のコーナ部71aを、4個の位置決め部材3
2で同時に保持する。この位置決め部材32による保持
は、押当子34を通い箱のコーナ部71aに当接させ
て、位置決めした位置で保持される。このとき押当子3
4は、図11(d)に示すようにその上部テーパ面34
aが後送通い箱Bの上端よりも上方へ突出しかつ内方へ
向くように位置して通い箱のコーナ部に当接している。
【0079】ステップS19では、上方に持ち上げられ
ていた前送通い箱Aが下降して、位置決め部材32で保
持された後送通い箱B上に段積みされる。この段積みの
際押当子34のテーパ面34aが前送通い箱Aを後送通
い箱B上に誘導し、段積みの容易化と正確さを図ること
ができる。
【0080】ステップS20では、前送通い箱Aの下降
の規制により前送通い箱Aの後送通い箱B上の段積みを
確認する。この段積みを確認した後、チャック部材42
の前送通い箱Aへの係合及び位置決め部材32の後送通
い箱Bへの保持を共に解除する(ステップS21)と共
に、リフタ手段4及び位置決め手段3を上動させて図1
1(e)に示すように上方へ退避させる(ステップS2
2)。その後、搬送ローラ1を駆動させて段積み通い箱
をフレーム本体2から搬出して、所望の出荷ステーショ
ン52(図2参照)へ搬出する(ステップS23)。こ
のときの搬送ローラ1、位置決め手段3、及びリフタ手
段4の駆動は、制御手段9によって制御される。
【0081】このようにして前送通い箱Aを後送通い箱
B上に段積みすることができ、以後この段積み作業を繰
り返すことによって逐次通い箱の段積みを行なうことが
できる。
【0082】以上述べたように第1乃至第3実施例の通
い箱の段積み装置は、リフタ手段4により持ち上げた前
送通い箱Aを、位置決め後該位置に位置決め手段3で保
持した後送通い箱B上に段積みするようにしたので、段
積み時の後送通い箱Bを位置決めした位置に正確に保持
することができると共に、後送通い箱Bの箱外周がたと
え変形していたとしても位置決め手段3による保持で矯
正されて後送通い箱Bを変形前の正常な状態に維持する
ことができ、これにより低剛性の通い箱に適用して安定
した段積み状態を得ることができる。
【0083】また、これらの段積み装置は、演算手段8
で求めた位置調整データに基づいて移動量を制御され
て、下位枠部材31の開口部30内に位置する通い箱A
(又はB)のコーナ部を押すように移動可能に設けられ
た位置決め部材32を有して位置決め手段3を構成した
ので、位置決め部材32の移動量が必要最小限に制限さ
れ、かつ通い箱の内でも比較的剛性の高いコーナ部を位
置決め部材32で押して通い箱A(又はB)の位置決め
を行なうことができ、これにより位置決め時の通い箱の
変形を極力抑制することができ、低剛性の通い箱に好適
に実施できる。
【0084】さらにこれらの段積み装置は、演算手段8
で求めた位置調整データに基づいて移動量を制御され
て、通い箱Aの係合部72に係脱するように相互に漸近
及び離反移動するチャック部材42を有してリフタ手段
4を構成したので、チャック部材42の移動量が位置決
め時と同一の位置調整データに基づいて必要最小限に制
御され、これによりチャック部材42が位置決め後の通
い箱Aに対してその位置を変更させること無く係合する
ことができ、低剛性の通い箱に好適に実施できる。
【0085】その上、これらの段積み装置は、通い箱A
(又はB)を押す方向に弾性を有して取付けられた押当
子34を有して位置決め部材32を構成したので、位置
決め時の通い箱A(又はB)のコーナ部に対する位置決
め部材32の押し力が押当子34により幾分緩和されて
通い箱の変形を抑制することができ、これによって低剛
性の通い箱に好適に実施できる。
【0086】特に、第3実施例の通い箱の段積み装置
は、段数判断部11、及び後送箱傾き判断部13を備え
ることにより一層安定した段積み状態が得られる。
【0087】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば次の効果を奏することができる。すなわち、請求項
1記載の発明によれば、 位置決め手段及びリフタ手段が相互に独立して上,下
動するようにフレーム本体に取付けられているので、前
送通い箱をリフタ手段で持ち上げた状態で、後送通い箱
を位置決め手段により位置決めすることができること、 演算手段で求めた位置調整データに基づいて位置決め
手段によりフレーム本体内に前,後して搬入された各通
い箱の位置決めを行うようにしたので、前送及び後送通
い箱が同一の位置調整データに基づいて位置決めされ
て、リフタ手段で持ち上げた前送通い箱と、搬送手段上
の後送通い箱との上,下関係の位置を正確に位置決めす
ることができること、及び リフタ手段により持ち上げた前送通い箱を、位置決め
後該位置に位置決め手段で保持した後送通い箱上に段積
みするようにしたので、段積み時の後送通い箱を位置決
めした位置に正確に保持することができると共に、後送
通い箱の箱外周がたとえ変形していたとしても位置決め
手段による保持で矯正されて後送通い箱を変形前の正常
な状態に維持することができること、 により低剛性の通い箱に適用して安定した段積み状態を
得ることができる通い箱の段積み装置を提供することが
できる。
【0088】請求項2記載の発明によれば、段数判断部
を備えて、規定段数を越える場合は段積み作業を停止
し、規定段数以内の場合は段積み作業を行なうようにし
たので、段積みの段数を規定段数以内に制御することが
でき、この結果請求項1記載の発明の効果に加えて一層
安定した段積み状態の得られる通い箱の段積み装置を提
供することができる。
【0089】請求項3記載の発明によれば、後送箱傾き
判断部を備えて、後送通い箱が傾いていると判断した場
合は段積み作業を停止し、後送通い箱が傾いていないと
判断した場合は段積み作業を継続するようにしたので、
通い箱の傾きの無い安定した状態に段積みすることがで
き、この結果、請求項1記載の発明の効果に加えて一層
安定した段積み状態の得られる通い箱の段積み装置を提
供することができる。
【0090】請求項4記載の発明によれば、演算手段で
求めた位置調整データに基いて移動量を制御された位置
決め部材で、通い箱の内でも比較的剛性の高いコーナ部
をおして通い箱の位置決めを行なうようにしたので、こ
の結果位置決め時の通い箱の変形を抑制して一層安定し
た段積み状態が得られる通い箱の段積み装置を提供する
ことができる。
【0091】請求項5記載の発明によれば、演算手段で
求めた位置調整データに基づいて移動量を制御されて、
通い箱の係合部に係脱するように相互に漸近及び離反移
動するチャック部材を有してリフタ手段を構成したの
で、チャック部材を位置決め後の通い箱に対して正確に
移動させて通い箱の係合部に対する係脱を行なうことが
でき、この結果通い箱の位置決め後の位置を変更するこ
となく一層安定した段積み状態が得られる通い箱の段積
み装置を提供することができる。
【0092】請求項6記載の発明によれば、通い箱を押
す方向に弾性を有して取付けられた押当子を有して位置
決め部材を構成したので、位置決め時の通い箱のコーナ
部に対する位置決め部材の押し力が押当子により幾分緩
和されて通い箱の変形を抑制することができ、この結果
低剛性通い箱に好適に実施できる通い箱の段積み装置を
提供することができる。
【0093】請求項7記載の発明によれば、チャック部
材が係合した通い箱の各コーナ部に当接するように移動
する補助支持部材を備えているので、補助支持部材がリ
フタ手段で持ち上げた通い箱の各コーナ部に当接して通
い箱を安定させることができ、この結果一層安定した段
積み状態の得られる通い箱の段積み装置を提供すること
ができる。
【0094】また、請求項8記載の発明によれば、押当
子の上部に通い箱への当接面側に低くなるテーパ面が形
成されているので、段積みする際に後送通い箱を保持す
る位置決め手段の前記押当子のテーパ面がガイドとなっ
て前送通い箱を後送通い箱上に誘導することができ、こ
の結果一層安定した段積み状態の得られる通い箱の段積
み装置を提供することができる。
【0095】さらに、請求項9記載の発明によれば、箱
高さ検出手段としてリフタ手段及び位置決め手段にそれ
ぞれ上位センサ及び下位センサを設けたので、リフタ手
段及び位置決め手段の上,下動によりそれぞれ前送通い
箱及び後送通い箱の高さを検出することができ、この結
果規定段数以内で、傾きのない一層安定した段積み状態
の得られる通い箱の段積み装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例としての通い箱の段積み装置の基本
ブロック図である。
【図2】図1の通い箱の段積み装置のレイアウト例を示
すレイアウト図である。
【図3】図1の通い箱の段積み装置の要部側面図であ
る。
【図4】図1の通い箱の段積み装置の要部斜視図であ
る。
【図5】図1の通い箱の段積み装置の位置決め手段の下
位枠部材を想像線で描いた平面図である。
【図6】通い箱の斜視図である。
【図7】第2実施例としての通い箱の段積み装置の基本
ブロック図である。
【図8】第3実施例としての通い箱の段積み装置の基本
ブロック図である。
【図9】後送通い箱の傾きを判断する作動説明図であ
る。
【図10】第3実施例としての通い箱の段積み装置の作
動を示すフローチャートである。
【図11】(a)乃至(e)は、図10のフローチャー
トに示す作動順序を説明する模式図である。
【図12】従来の通い箱の段積み装置の作動を示す概略
説明図である。
【符号の説明】
1 搬送ローラ(搬送手段) 2 フレーム本体 3 位置決め手段 4 リフタ手段 5 箱サイズセンサ(箱サイズ検出手段) 6 箱高さ検出手段 7,10,12 メモリ 8 演算手段 9 制御手段 11 段数判断部 13 後送箱傾き判断部 30,40 矩形状開口部 31 下位枠部材 32 位置決め部材 33 移動基板 34 押当子 34a テーパ面 41 上位枠部材 42 チャック部材 43 補助支持部材 50 通い箱の段積み装置 61 上位センサ 62 下位センサ 72 係合穴(通い箱の係合部) A 前送通い箱 B 後送通い箱

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通い箱を順次搬送する搬送手段と、 縦長に形成され、下部に前記搬送手段を貫通させたフレ
    ーム本体と、 このフレーム本体に上,下動可能に取付けられ、フレー
    ム本体内に搬入された通い箱の搬送手段上の位置を調整
    する位置決め手段と、 前記フレーム本体に、前記位置決め手段の上位で位置決
    め手段と独立して上,下動可能に取付けられ、前記フレ
    ーム本体内に搬送された通い箱を保持して上,下動させ
    るリフタ手段と、 前記フレーム本体内に搬入された通い箱の箱サイズを検
    出する箱サイズ検出手段と、 前記フレーム本体内に搬入された通い箱の高さを検出す
    る箱高さ検出手段と、 前記箱サイズ検出手段及び箱高さ検出手段で求めた箱サ
    イズ及び箱高さと、予め記憶された単位通い箱当りの箱
    サイズ及び箱高さとからそれぞれ前記フレーム本体内に
    搬入された通い箱の位置調整データ及び、重ね段数を演
    算する演算手段と、 前記位置調整データに基づいて前記位置決め手段により
    前記フレーム本体内に前,後して搬入された各通い箱の
    位置決めを行い、かつ前送された通い箱を前記位置決め
    後前記リフタ手段により持ち上げると共に、後送され前
    記位置決めした位置に前記位置決め手段で保持された通
    い箱上に前送された通い箱を段積みした後、前記位置決
    め手段及びリフタ手段を上動させて退避させ、その後前
    記搬送手段により段積みした通い箱を前記フレーム本体
    から搬出するように前記位置決め手段、リフタ手段、及
    び搬送手段を駆動制御する制御手段とからなることを特
    徴とする通い箱の段積み装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の通い箱の段積み装置であ
    って、 前記演算手段で求めた前送及び後送通い箱の重ね段数の
    和と、予め記憶された規定段数とを比較して、前記重ね
    段数の和が、前記規定段数を越える場合は作業停止信号
    を、前記規定段数以内の場合は作業継続信号を、それぞ
    れ前記制御手段に出力する段数判断部を備えていること
    を特徴とする通い箱の段積み装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の通い箱の段積み装
    置であって、 前記箱高さ検出手段で求めた後送通い箱の複数箇所の箱
    高さの差と、予め記憶された箱高さの許容差とを比較し
    て、前記箱高さの差が、前記許容差を越える場合は作業
    停止信号を、前記許容差以内の場合は作業継続信号を、
    それぞれ前記制御手段に出力する後送箱傾き判断部を備
    えていることを特徴とする通い箱の段積み装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項記載の通
    い箱の段積み装置であって、 前記位置決め手段が、 通い箱の大きさよりも充分大きな矩形状開口部を有して
    形成され四隅を前記フレーム本体に案内支持されて上,
    下動する下位枠部材と、 この下位枠部材の開口部の各コーナー部に該当する箇所
    に、前記演算手段で求めた位置調整データに基いて移動
    量を制御されて前記開口部内に位置する通い箱のコーナ
    部を押すように移動可能に設けられた位置決め部材とか
    らなることを特徴とする通い箱の段積み装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項記載の通
    い箱の段積み装置であって、 前記リフタ手段が、 通い箱の大きさよりも充分大きな矩形状開口部を有して
    形成され四隅を前記フレーム本体に案内支持されて上,
    下動する上位枠部材と、 この上位枠部材の対向する2辺の各中央部に該当する部
    位に、前記演算手段で求めた位置調整データに基づいて
    移動量を制御されて、前記開口部内に位置する通い箱の
    係合部に係脱するように相互に漸近及び離反移動するチ
    ャック部材とからなることを特徴とする通い箱の段積み
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の通い箱の段積み装置であ
    って、 前記位置決め部材が、 L字形に形成されその内側面を通い箱のコーナ部に対向
    させると共に前記通い箱のコーナ部に対して漸近及び離
    反するように移動可能に設けられた移動基板と、 この移動基板の内側面に、通い箱を押す方向に弾性を有
    して取付けられた押当子とからなることを特徴とする通
    い箱の段積み装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の通い箱の段積み装置であ
    って、 前記リフタ手段が、前記上位枠部材の開口部の各コーナ
    部に該当する箇所に、前記演算手段で求めた位置調整デ
    ータに基づいて移動量を制御されて、前記チャック部材
    が係合した通い箱の各コーナ部に当接するように移動す
    る補助支持部材を備えていることを特徴とする通い箱の
    段積み装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の通い箱の段積み装置であ
    って、 前記押当子は、その上部に通い箱への当接面側に低くな
    るテーパ面が形成されていることを特徴とする通い箱の
    段積み装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1項記載の通
    い箱の段積み装置であって、 前記箱高さ検出手段が、前記リフタ手段及び位置決め手
    段にそれぞれ設けた上位センサ及び下位センサからなる
    ことを特徴とする通い箱の段積み装置。
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