JP2854176B2 - ボックス組立補助装置 - Google Patents

ボックス組立補助装置

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JP2854176B2 JP28434191A JP28434191A JP2854176B2 JP 2854176 B2 JP2854176 B2 JP 2854176B2 JP 28434191 A JP28434191 A JP 28434191A JP 28434191 A JP28434191 A JP 28434191A JP 2854176 B2 JP2854176 B2 JP 2854176B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4枚の平板を長手方向
両端が開いたボックス状に組合せて該ボックス形状に保
持するための装置に関し、特に、これに限定する意図で
はないが、クレ−ンの伸縮ブ−ムを構成する各鋼板ボッ
クスの組立てにおいて、4枚の鋼板を1個のボックス状
に保持するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばベ−ス(BASE),セカンド
(2ND),サ−ド(3RD)およびトップ(TOP)
の4本継ぎの伸縮ブ−ムの製造においては、まず、これ
らベ−ス,セカンド,サ−ドおよびトップがそれぞれ、
4枚の鋼板を1個のボックス状に溶接することにより製
造される。1つのボックスの、従来の製造工程は次の通
りである。まず、定盤には、ボックス寸法に合った下板
位置決めブロックを予め装着しておいて、該ブロックで
規定される位置に下板を載せる。次に2枚の側板のそれ
ぞれを、下板上に載せて多数の電磁石で保持する。この
態様では、多数の電磁石がボックス寸法に合せて、側板
装着までに予め位置調整(組替え)される。あるいは、
外側基準位置決めブロックに側板を立てかけ、内側から
タ−ンバックルなどにより側板をブロックに張り出しク
ランプする。この張り出し作業は人手による。下板上に
立てた2枚の側板の上サイドエッジ上に上板を載せ、側
板との位置関係を目視で確認しながらハンマリング(人
手)により側板に対する位置調整をし、位置決めブロッ
クと上板のサイドエッジの間にクサビを打込んで上板を
クランプする。以上により4枚の鋼板が1個のボックス
形状となる。このようにボックス形状に組合わされた4
枚の鋼板の、隣り合うものの接触線部が、ボックスの外
部から長手方向多数点で仮溶接により結合される。例え
ば100〜200mmピッチで仮付溶接される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、伸縮ブ−ムの
ベ−ス,セカンド,サ−ドおよびトップなど、サイズが
異なるボックスを製造する工程では、サイズが変わる毎
に下板位置決めブロックを組替え、また側板支持用の電
磁石を組替えたりするのに労力を要し、しかもどのサイ
ズでも上板位置決めにハンマリングやクサビ打込みなど
の労力を要し、組立てを終えたボックス(仮付ボック
ス)を持出すときにクサビ抜きなどの労力を要するな
ど、多くの工程で多くの労力を要する。これは作業員の
安全性を損なう可能性があると共に、組立精度が低く比
較的にランダムな組立誤差を生じ易い。本発明は、ボッ
クス組立の人手労力特に高重量物を動かす労力を低減す
ることを第1の目的とし、サイズの変更に対処する人手
作業を低減しかつボックス組立精度のばらつきを低減す
ることを第2の目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のボックス組立補
助装置は、水平y方向と直交する水平x方向に相対向し
少くとも一方がx方向に移動可能な1対の架台(31,3
2)、および、該移動可能な架台(31,32)をx方向に駆動
する第1のx駆動手段(42〜43,92)、を含む、側板位置
決め装置(SGD1〜4);前記1対の架台(31,32)の間に置く
ボックス構成用の板体(81〜84)を下支持するための定盤
(LB1〜7);該定盤(LB1〜7)に支持されたボックス構成用
の下板(81)上をy方向に走行するためのy移動台(5,
6),該y移動台(5,6)をy方向に駆動するy駆動手段(7
〜9),該y移動台(5,6)に搭載され、x方向にピストン
ロッドを駆動するエア−シリンダ(10,11/16,17)、およ
び、前記ピストンロッドの先端に装着された内当片(12,
13/18,19)を含む内張装置(IRD);および、前記1対の架
台(31,32)で立姿勢で外側を支えられ、前記内当片(12,1
3/18,19)を介して前記エア−シリンダ(10,11/16,17)で
前記1対の架台(31,32)のそれぞれに押圧された、ボッ
クス構成用の2枚の側板(83,84)の上エッジ上に載せら
れた、ボックス構成用の上板(82)を、その両サイドエッ
ジで挟む、x方向に相対向し少くとも一方がx方向に移
動可能な1対のサイド支持手段(63,64)、および、該移
動可能なサイド支持手段(63,64)をx方向に駆動する第
2のx駆動手段(65,67)、を含む、上板位置決め装置(UG
D1,2);を備える。なお、カッコ内の記号は図面に示し
後述する実施例の対応要素を示す。
【0005】
【作用】定盤(LB1〜7)が、側板位置決め装置(SGD1〜4)
のx方向に相対向する1対の架台(31,32)の間にあるの
で、定盤(LB1〜7)上にボックス構成用の下板(81)を載せ
ると、下板(81)の側方に架台(31,32)が位置する。内張
装置(IRD)のy駆動手段(7〜9)でy移動台(5,6)を下板(8
1)上をy方向に走行させて架台(31,32)の間に位置決め
し、第1のx駆動手段(42〜43,92)で架台(31,32)の対向
距離を、組立てようとするボックスのサイズに対応する
ものに設定して、1つの側板(83)を、架台(31,32)の一方
(31)とy移動台(5,6)の間に挿入して下板(81)上に立
て、もう1つの側板(84)を、架台(31,32)の他方(32)とy
移動台(5,6)の間に挿入して下板(81)上に立てて、エア
−シリンダ(10,11/16,17)を駆動すると、内当片(12,13/
18,19)が、1つの側板(83)を架台の一方(31)に、もう1つ
の側板(84)を架台の他方(32)に、エア-シリンダの圧力
で押し付ける。これにより、側板(83,84)が、ボックス
サイズに対応する位置に自動的に位置決めされ、かつ側
板位置決め装置(SGD1〜4)の架台(31,32)および内張装置
(IRD)のエア−シリンダ(10,11/16,17)で支持されたこと
になる。
【0006】次に側板(83,84)の上エッジ上にボックス
構成用の上板(82)を載せ、上板位置決め装置(UGD1,2)の
第2のx駆動手段(65,67)で1対のサイド支持手段(63,6
4)のx方向に移動可能なものを該1対の間が閉じる方向に
駆動すると該1対のサイド支持手段(63,64)が上板(82)
の両サイドエッジを挟む。これにより上板(82)が1対の
サイド支持手段(63,64)に保持されたことになる。該1対
のサイド支持手段(63,64)の一方をボックスサイズに対
応する位置に設定し他方をx方向に駆動する片側基準に
したと仮定すると、上述の挟みにより上板(82)が自動的
にサイズ対応位置に位置決めされたことになる。該1対
のサイド支持手段(63,64)および第2のx駆動手段(65,6
7)を、第3のx駆動手段でx方向に駆動されるx基台に
搭載したと仮定すると、上述のように上板(82)を挟んで
から第3のx駆動手段でサイド支持手段(63,64)および
それが保持する上板(82)をボックスサイズに対応する位
置に設定することができる。このように数種の態様で上
板(82)のx方向のボックスサイズ対応の位置設定を自動
駆動で行ないうる。
【0007】以上のように、側板(83,84)のx方向の位
置決めが第1のx駆動手段(42〜43,92)による架台(31,3
2)のx方向の自動駆動により行なわれ、側板(83,84)の
保持が、定盤(LB1〜LB7)上の下板(81)上をy駆動手段(7
〜9)でy方向に自動駆動されるy移動台(5,6)上のエア-
シリンダ(10,11/16,17)で自動的に行なわれるので、ボ
ックスサイズのそれぞれに対応する側板(83,84)の位置
決めおよび保持のための作業者の労力が大幅に低減し、
しかも組立て誤差のばらつきが実質上なくなる。本発明
の、後述する好ましい実施例では、側板位置決め装置(S
GD1〜4)の第1のx駆動手段(42〜43,92)は、前記1対の
架台(31,32)の一方(31)の雌ねじにねじ結合した右雄ね
じを有する第1のねじ棒(42),該第1のねじ棒(42)に連結
され、架台(31,32)の他方(32)の雌ねじにねじ結合した
左雄ねじを有する第2のねじ棒(92)、および、第1又は第
2のねじ棒(42/92)の一方に結合され両ねじ棒(42/92)を
同時に同方向に回転駆動する電気モ−タ(44)を含む。こ
れにより、架台(31,32)は電気モ-タ(44)の正,逆回転に
より、センタ−基準で、x方向で同時に閉,開方向に同
速度で移動する。架台(31,32)それぞれがボックスサイ
ズ対応のx位置への移動に要する時間は、架台(31,32)
の一方を固定した片側基準の場合の他方の、該サイズ対
応位置への移動に要する時間の半分となり、サイズ対応
位置への架台の位置設定に要する時間が大幅に短くな
る。
【0008】また、該好ましい実施例では、上板位置決
め装置(UGD1,2)の第2のx駆動手段(65,67)は、それぞ
れがx方向に移動可能な1対のサイド支持手段(63,64)
の一方にシリンダが、他方にピストンロッドが結合され
たエア−シリンダ(67)、および、x方向に互に平行に延
びる2辺を有するエンドレスル−プ状に張架され、該2
辺の一方に前記1対のサイド支持手段(63,64)の一方が
連結され、該2辺の他方にサイド支持手段(63,64)の他
方が連結されたチェ−ン(65)を含む。これにより、エア
−シリンダ(67)をピストンロッド引込み駆動にすると、
1対のサイド支持手段(63,64)が上板(82)をサイド支持
手段(63,64)のx方向中間点に自動的にずらしながら遂
には上板(82)を挟持する。挟持を終わったとき上板(82)
は自動的にサイド支持手段(63,64)のx方向中間点に定
まる。1対のサイド支持手段(63,64)がこのようにセン
タ−基準でありそのx方向中間点が固定であるので、こ
のx方向中間点を、側板位置決め装置(SGD1〜SGD4)の架
台(31,32)間のx方向センタ−に整合させておくことに
より、上板(82)がサイド支持手段(63,64)で挟持された
とき、上板(82)の長手方向中心軸が自動的に、架台(31,
32)で支えられた側板(83,84)間のx方向センタ−上に位
置する。したがって側板に対する上板の位置決めが正確
である。加えて、1対のサイド支持手段(63,64)がセン
タ−基準であるので、それらが待機位置から上板(82)を
挟持する位置に移動する時間は片側基準の場合の半分と
なり、上板(82)のx方向の位置決めおよび挟持に関する
時間が大幅に短縮される。
【0009】また、該好ましい実施例では、内張装置(I
RD)は、x方向で互に逆方向にピストンロッドを駆動す
る少くとも1対のエア−シリンダ(10,11/16,17)、およ
び、前記ピストンロッドの先端に装着された内当片(12,
13/18,19)を含む。すなわち内張装置(IRD)の側板内側支
持もセンタ−基準である。1対のエア−シリンダ(10,11
/16,17)のそれぞれは2枚の側板(83,84)のそれぞれを押
えればよく、その押えのためのピストンロッドの伸張ス
トロ−クは、片側基準の場合の略半分で良いので、内当
片(12,13/18,19)を待機位置から側板を押圧する位置に
駆動する時間は極く短い。シリンダ長も片側基準の場合
の略半分で良いので、1対のエア−シリンダ(10,11/16,
17)のそれぞれはx方向の長さが極く短いもので済み、
これは側板を内支えする機構の外形を極く小形に設計し
うることを意味し、多くのサイズ、特に小形サイズ、の
ボックス組立てが容易になる。
【0010】また、該好ましい実施例は、y移動台(5)
を前記1対の架台(31,32)の間の中間に位置決めするた
めのガイド手段(IGD1,2)、を更に備える。前述のよう
に、内張装置(IRD)を、1対のエア−シリンダ(10,11/1
6,17)で内当片(12,13/18,19)をセンタ−基準で側板の内
面に当接するようにしていると、側板のx方向位置決め
および保持のために内当片(12,13/18,19)を側板に向け
て押し出すとき、エア−シリンダ(10,11/16,17)が側板
(83,84)間の中間点になくても、一方の内当片(例えば1
2,18)が側板(83)に当ると該内当片の移動が側板(83)を
介して架台(31)で拘止されその後は側板(83)に対して移
動台(5)が他方の側板(84)に向けて移動しそのうちに他
方の内当片(13,19)が他方の側板(84)に当り、両側板(8
3,84)が内当片で架台(31,32)のそれぞれに押し付けられ
るので、側板の支持のためには、必ずしもy移動台(5)
を架台(31,32)間のx方向中間点に位置決めする必要は
ない。しかし、y移動台(5)は架台(31,32)間で下板(81)
上をy方向に移動する必要があるので、y移動台(5)を
架台(31,32)間のx方向中間点に強制するのが好まし
く、ガイド手段(IGD1,2)がこれを行なう。
【0011】また、該好ましい実施例では、定盤(LB1〜
7)は、その上面の上方および下方に移動しえて、上方に
突出した位置で、ボックス構成用の各種サイズの下板(8
1)の両側端のx位置を規制する、各対が各サイズ割当て
の、複数対のプランジャピン(68,69/70,71/72,73/74,7
5)、および、プランジャピン(68,69/70,71/72,73/74,7
5)のそれぞれを上方に突出した位置に駆動するためのソ
レノイド装置(76,77)を含む。これによれば、組立てよ
うとするボックスのサイズに対応する対のプランジャピ
ンをソレノイド装置(76,77)で定盤(LB1〜7)の上面より
上方に突出させておいて下板(81)を定盤上に載せると、
下板(81)が当ったプランジャピンは降下する。下板(81)
をx方向にずらすと、下板(81)がプランジャピンの上位
置を外れたときにプランジャピンが定盤(LB1〜7)の上面
より上方に突出する。これにより下板(81)のx位置調整
が終了する。下板(81)のx位置設定がこのように簡単で
あり、サイズが代わるときには、該サイズに対応する1
対のプランジャピンをソレノイド装置(76,77)で定盤(LB
1〜7)の上面より上方に突出させればよく、サイズ対応
設定が極く簡単である。
【0012】以上のように、本発明の好ましい実施例で
は、側板(31,32)のx位置を規定し側板の外面を支える1
対の架台(31,32)がx方向でセンタ−基準の両開きであ
り、側板(31,32)の内面を支える内当片(12,18/13,19)が
同様にx方向でセンタ−基準の両開きであり、しかも上
板(82)の両サイドを支持する1対のサイド支持手段(63,6
4)がx方向でセンタ−基準の両開きであって、これら3
者のセンタ−は、y方向に延びる基準線(Ys)のx位置に
設定されている。したがって、1対の架台(31,32)を、
組立てようとするボックスのサイズに対応した開度に設
定すると、内当片(12,18/13,19)による側板の外方への
押しにより側板が該サイズ対応のx位置に自動的に位置
決めされ、しかも、1対のサイド支持手段(63,64)の上板
両サイドを挟持する閉じ駆動により上板(82)が、その中
心線を2枚の側板(83,84)の中間点に置くx位置に自動
的に位置決めされる。
【0013】さらに、該好ましい実施例は、側板(83,8
4)の上エッジ上の、ボックス構成用の上板(82)の該上エ
ッジ対向部を下に押えるための上板クランプ手段(53)、
を更に備える。上板(82)の両サイドが1対のサイド支持
手段(63,64)で支持されかつ該手段(63,64)で上板(82)が
側板(83,84)に位置合せされており、かつ上板(82)は自
重で側板(83,84)に載っているので、この状態でボック
ス形状が維持されているが、ボックスを構成する4枚の
板を隣り合うもの同志を例えば仮付溶接で一体に結合す
る固着作業のときに、上板(82)の下面が、y方向全長に
渡って側板の上エッジに密着しているのが好ましい。上
板クランプ手段(53)がこの密着を助ける。本発明の他の
目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明
より明らかになろう。
【0014】
【実施例】図1に本発明の好ましい一実施例の平面を、
図2に側面を示す。この実施例は大略で内張装置IRD
と外張装置OSDで構成される。内張装置IRDの、水
平方向yに延びる基準線Yiと、外張装置OSDの水平
方向yに延びる基準線Ysとは、図1および図2では互
に平行に示すが、実際には、これらの基準線YiとYs
は同一直線上にあり、内張装置IRDは外張装置OSD
の右側に位置する。図1および図2には、内張装置IR
Dのy移動台5を待機位置に置いた状態を示すが、図3
および図4は、y移動台5を外張装置OSDに進入させ
て、引上能力25トンのレッカ−車の、4本継ぎのブ−
ムのベ−ス(BASE)を組立てているときの断面を、
また図5は該ブ−ムのセカンド(2ND),サ−ド(3
RD)およびトップ(TOP)を組立てているときの断
面を示す。これらべ−ス,セカンド,サ−ドおよびトッ
プはそれぞれ、長手軸方向の端面が共に開いたボックス
状のものであり、4枚の鋼板の溶接により構成される。
この実施例は、該4枚の鋼板をボックス状に組合せるも
のであり、この組合せが終了すると、隣り合う鋼板の接
触部が、その長手方向で飛び飛びに仮溶接され4枚の鋼
板がボックス状に一体化(仮付け)される。なお仮溶接
により出来上った仮付ボックスは、後工程の本溶接によ
り、その内部隅部および外部角部がy方向全長に渡って
溶接され、強固なブ−ム各片(ベ−ス,セカンド,サ−
ドあるいはトップ)となる。以下においてボックス素材
である4枚の鋼板の内、定盤LB1〜LB7(図2)に
面接触で載置する鋼板を下板(81:図3)と称し、該
下板の上面上にサイドエッジを載せて垂直に立てる2枚
の鋼板を側板(83,84:図3)と称し、これらの側
板の上サイドエッジに水平に載せる鋼板を上板(82:
図3)と称する。
【0015】(1) 内張装置IRDの構造 図2を主に参照すると、内張装置IRDの基台1には、
複数個のロ−ラ2を介してx移動台3が、x方向に移動
自在に載置されている。x移動台3は空圧駆動ユニット
(以下エア−シリンダ)4a,4bでx方向に駆動され
る。x移動台3にはy移動台5が載っている。y移動台
5には複数個のロ−ラ6が装着されており、これらのロ
−ラ6がx移動台3の上平板上にあり、これらのロ−ラ
6によりy移動台5はy方向に移動しうる。y移動台5
は連結具7で、y方向にル−プ状に張られたチェ−ン8
に結合されており、チェ−ン8は、減速機を組込んだ電
気モ−タユニット9で時計方向/反時計方向(図2)に
回転駆動される。反時計方向に回転駆動されると、y移
動台5が左方(y方向)に移動し外張装置OSDの内部
に進入する。時計方向に回転駆動されると、y移動台5
が右方に移動し外張装置OSDから出る。右方向移動の
限界は、図1,2に示す待機位置である。
【0016】y移動台5には、x方向駆動の第1組およ
び第2組のエア−シリンダ10および11(図2,3)
が装着されている。第1組と第2組のエア−シリンダ1
0,11は駆動方向が逆向きであり、これらは内張当片
12,13を支持している。図1の3a−3a線拡大断
面を示す図3を参照すると、y移動台5には、z方向駆
動の8個の2ストロ−クエア−シリンダ14が装着され
ており、これらの2個1組がそれぞれ4個の上台15の
1つを支持している。上台15のそれぞれには、x方向
駆動の第3組および第4組のエア−シリンダ16および
17(図2,3)が装着されている。第3組と第4組の
エア−シリンダ16,17は駆動方向が逆向きであり、
これらは内張当片18,19を支持している。8個のエ
ア−シリンダ14にはy方向に延びる中央幹20が固着
されており、中央幹20にガイドレ−ル21,22が固
着されている。
【0017】エア−シリンダ14は2ストロ−クであ
り、張上能力25トンのレッカ−車の、4本継ぎのブ−
ムのベ−ス(BASE)およびセカンド(2ND)を組
立てるときには、第2ストロ−ク(最大伸張)に設定さ
れる(図3,図5の最右欄)。サ−ド(3RD)を組立
てるときには第1ストロ−ク(小伸張)に設定され(図
5の中央欄)、トップ(TOP)を組立てるときには、
退避位置(伸張なし)に設定される(図5の最左欄)。
第1〜4組のエア−シリンダ10,11,16,17は
無段階であり、所定エア−圧力でそれらの伸張が阻止さ
れる位置まで伸張する(図3,5)。第1と第2組のエ
ア−シリンダ10,11(および第3組と第4組のエア
−シリンダ16,17)が駆動方向が逆向き(センタ−
基準の両側押出し)であるので、1組のエア−シリンダ
を用いて側板83,84の一方のみを、あるいは両者を
同時に、外側に押す場合(片側押出し)よりも、ピスト
ンロッドの伸張距離が短くて(半分)で済み、したがっ
て押出し時間は短く、それらのシリンダ長は所要最大幅
(下板81の幅)の大略1/4近くの短いもので良く、
内張押し機構(10,11,16,17,12,13,
18,19等)の待機状態のx方向幅を小さく設計しう
る。片側押出しの場合は、シリンダ長が略2倍(下板8
1の略半分)となり、内張押し機構の小型化が難かし
い。また、後述するように、側板位置決め装置SGD1
〜SGD4のx移動台31,32がセンタ−基準の両開
きであり、これに、エア−シリンダ10,11,16,
17のセンタ−基準の両側押出しが最適である。例え
ば、中央幹20を基準線Ysのx位置(センタ−)に置
き、エア−シリンダ10,11,16,17のピストン
ロッドを最も引込んだ待機位置に設定した状態で、側板
83および84を内当片12,18および13,19の
外側に容易に降下挿入することできる。側板83,84
の装入のためにy移動台5をx方向に退避移動させる必
要がない。
【0018】(2) 外張装置OSDの構造 図1および図2を再度参照すると、外張装置OSDは、
y方向に配列された定盤LB1〜LB7,上板位置決め
装置UGD1およびUGD2,中央幹ガイド装置IGD
1およびIGD2、ならびに、側板位置決め装置SGD
1〜SGD4で構成されている。定盤LB1〜LB7の
上面は、すべて同一レベルである。
【0019】(2-1) 中央幹ガイド装置IGD1の構造 図1の3a−3a線拡大断面を示す図3、ならびに図1
および図2を参照すると、後述する側板位置決め装置S
GD1の両開き架台31,32の、一方の架台31のy
ア−ム33には、エア−シリンダ34のシリンダが固着
されている。エア−シリンダ34のピストンロッドの先
端には、ロ−ラ35を回転自在に装着した軸受を中間点
に有しx方向に延びる支持ア−ム36が固着されてい
る。支持ア−ム36の両端にはガイド棒37,38が固
着されている。ガイド棒37,38は、ア−ム33に固
着されたガイド筒39,40を貫通している。エア−シ
リンダ34に高圧エア−を供給すると、ピストンロッド
がシリンダから突き出て、内張装置IRDの中央幹20
が図3に示すように外張装置SGD1に進入したとき、
ピストンロッドの先端にあるロ−ラ35が、図3に2点
鎖線で示すように、ガイドレ−ル21をx方向に押す。
上述のエア−シリンダ34,ロ−ラ35,支持ア−ム3
6,ガイド棒37,38およびガイド筒39,40と同
様なものもう1組が、他方の架台32に装着されており
それらと対向している。これにより中央幹20が、相対
向する1対のエア−シリンダ(34,・・)の中間点に
位置決めする。ガイド棒37,38は、エア−シリンダ
34のピストンロッドの、y方向のぶれを阻止する。図
1に示すもう1つの中央幹ガイド装置IGD2も、IG
D1と同じ構造である。
【0020】(2-2) 側板位置決め装置SGD1の構造 図3を参照すると、x方向に水平に延びる基台41に
は、1対のx移動台31,32が、x方向に移動自在に
載っている。一方の移動台31には、右雄ねじを切った
ねじ棒42にねじ結合したナット43が固着されてい
る。ねじ棒42にはそれとは逆ねじの関係である左雄ね
じを切ったねじ棒92が連結されており、このねじ棒9
2にナット93がねじ結合しており、ナット93はx移
動台32に固着されている。基準線Ysのx位置(ピン
68と69の中間点)からx移動台31までの距離と、
該x位置からx移動台32までの距離は等しい。つま
り、基準線Ysに関してx移動台31と32は、x方向
に対称に配置されている。ねじ棒92は減速機を含む電
気モ−タユニット44の出力軸に連結されている。ねじ
棒42が右ねじ、92が左ねじであることにより、電気
モ−タユニット44が正転するとx移動台31が左方
に、x移動台32は同時に右方に移動(閉じ移動)し、
逆転するとx移動台31は右方に、x移動台32は同時
に左方に移動(開き移動)する。すなわち、x移動台3
1と32は、センタ−基準の両開きである。これにより
一方の移動台を常時固定位置に置く片側基準の場合に比
較して、x移動台31と32を、所要の開度に設定する
時間が短い。ねじ棒42にはロ−タリエンコ−ダ45が
結合されており、ねじ棒42の微小角度の回転につき1
個の電気パルスを発生する。図示しない電気制御装置に
より、電気モ−タユニット44が正転のときにはこの電
気パルスがカウントダウンされ、逆転のときにはカウン
トアップされる。カウント値がx移動台31,32の開
度(x位置)を示す。x移動台31には、z移動台46
がz方向に移動自在に装着されている。z移動台46に
はねじ棒47にねじ結合したナット48が固着されてい
る。ねじ棒47は、減速機を含む電気モ−タユニット4
9の出力軸に連結されている。これにより、電気モ−タ
ユニット49が正転するとz移動台46が下方に移動
し、逆転すると上方に移動する。ねじ棒47にはロ−タ
リエンコ−ダ50が結合されており、ねじ棒47の微小
角度の回転につき1個の電気パルスを発生する。x移動
台31には、yア−ム33と平行に延びる外当片51が
固着されており、z移動台46にもy方向に延びる外当
片52が固着されている。外当片51と52の左端面
は、同一垂直面上にある。
【0021】外当片51には上板押え用のエア−シリン
ダトグル装置53が装備され、外当片52には、図示し
ないセカンドジブ(極小形ボックス)の上板押え用のエ
ア−シリンダトルグ装置54が装備されている。図3で
は、トグル装置53は上板を押えた状態を示し、トグル
装置54は待機状態を示す。他方の移動台32の構成
は、以上に説明した移動台31の構造と同一であり、相
互に対称であって相対向している。側板位置決め装置S
GD2〜4の構造は上述のSGD1の構造と同じであ
る。
【0022】(2-3) 上板位置決め装置UGD2の構造 図1の4a−4a線拡大断面を示す図4を参照すると、
x方向に水平に延びるガイドレ−ル61,62には、1
対のxガイドプレ−ト63,64が、x方向に移動自在
に載っている。一方のxガイドプレ−ト63はエンドレ
スチェ−ン65の下張りに固着されている。他方のxガ
イドプレ−ト64は、上述のxガイドプレ−ト63と互
に対称であって相対向している。xガイドプレ−ト64
はチェ−ンの上張りに固着されている。チェ−ン65が
張架されたギアはピロ−ユニット66に結合されてい
る。xガイドプレ−ト63にはエア−シリンダ67が固
着されており、そのピストンロッドの先端が、xガイド
プレ−ト64に固着されている。xガイドプレ−ト63
と64は、基準線Ysのx位置(ピン68と69の中間
点)から右,左に等距離にある。エア−シリンダ67が
ピストンロッドを押し出すとガイドプレ−ト63は右方
に、ガイドプレ−ト64は左方に、同時に同速度(向き
は逆)で移動する。エア−シリンダ67がピストンロッ
ドを引込むと、ガイドプレ−ト63は左方に、ガイドプ
レ−ト64は右方に、同時に同速度で移動する。したが
って、エア−シリンダ67がピストンロッドを引込むと
き、上板82が基準位置(図4に示す位置)より右側に
ずれていたときには、ガイドプレ−ト63がまず上板8
2に当り、上板82を左方に押す。ガイドプレ−ト63
が上板82を左方に押しながら、その速度と同速度で逆
方向にガイドプレ−ト64が右移動する。そしてガイド
プレ−ト64も上板82に当る。これによりガイドプレ
−ト63,64の左方,右方への移動が拘止されるので
ガイドプレ−ト63,64の移動すなわちチェ−ン65
の移動(図4で反時計方向回転)が停止する。上板82
はガイドプレ−ト63,64で所定圧(エア−シリンダ
67のピストンロッド引込圧)で挟圧されている。この
ように停止したとき、ガイドプレ−ト63,64の中間
点すなわち上板82の長手方向の中心軸は基準線Ysの
x位置(ピン68,69間の中間点)にあることにな
る。すなわち、上板82が側板83,84と整合してい
る。
【0023】(2-4) 定盤LB1〜LB7の構造 定盤LB1〜LB4は、ボックス素材である下板81を
水平に支持するものである。定盤LB3とLB7にはそ
れぞれ、下板のx方向の位置決めをするための位置規制
用の8個のプランジャピンと、ピンそれぞれを定盤の上
平面より下方の待機位置から定盤の上平面より上方まで
突出した規制位置に駆動する8個のソレノイド装置が備
わっている。定盤LB3に装備されているものを説明す
ると、プランジャピン68,69(図1,図3)は、引
上能力25トンのレッカ−車の、4本継ぎのブ−ムのベ
−ス(BASE)の下板81の両サイド位置を規制する
ためのものであり、プランジャピン70,71(図1,
図5)はセカンド(2ND)の下板の再サイド位置を規
制するためのもの、プランジャピン72,73(図1,
図5)はサ−ド(3RD)の下板の再サイド位置を規制
するためのもの、また、プランジャピン74,75(図
1,図5)はトップ(TOP)の下板の両サイド位置を
規制するためのものである。これらのプランジャピンの
それぞれはソレノイド装置76(4個),77(4個)
のそれぞれに組込まれており、ソレノイド装置76,7
7のそれぞれの電気コイルへの通電により、定盤LB3
の上平面より上方に突出する(図3,図5)。定盤LB
7にも、上述のプランジャピンおよびソレノイド装置と
同様なものが同様に装着されている。なお、定盤LB7
のものの配列は定盤LB3のものの配列とは、x軸に関
して対称となっている(図1)。
【0024】(3) ボックスの組立 ブ−ムのベ−ス(BASE)の素材である4枚の鋼板、
すなわち下板81、側板83,84および上板82を、
図3に示すようにボックス状に組付ける、上述の実施例
の使用態様を説明する。
【0025】−待機状態− まず下板81を外張装置OSDの定盤LB1〜LB7上
に載せる前に、内張装置IRDは図1(上面)および図
2(側面)に示すように、待機位置に置き、内張装置I
RDのx移動台3は、その上の中央幹20の中心線が外
張装置OSDの基準線(中心線)Ysに合致する位置に
位置決めし、エア−シリンダ10,11,16,17は
ピストンロッドを限界まで引込んだ退避位置に設定し、
かつ、2ストロ−クエア−シリンダ14もピストンロッ
ドを限界まで引込んだ退避位置(伸張なし)に設定して
おく。外張装置OSDでは、x移動台31,32を両者
間が最も開いた待機位置に設定し、中央幹ガイド装置I
GD1,2のガイドロ−ラ35も、エア−シリンダ34
がピストンロッドを引込み限界まで引込んだ待機位置に
設定し、エア−シリンダトグル装置53,54も、ピス
トンロッドを引込んだ待機位置(図3に示す54の状
態)に設定しておく。これが待機状態である。 −下板81の装着− 上述の待機状態で、作業者は、図示しない操作盤のスイ
ッチを操作して、まずソレノイド装置76,77の、ベ
−ス下板位置決め用のものに通電する。これにより、ベ
−ス下板位置決め用のプランジャピン(68,69,・
・)が定盤LB3,LB7の上面より上方に突出する
(図3に示す状態)。そしてホイストを用いて下板81
を定盤LB1〜LB7上に載せる。プランジャピン(6
8,69,・・)上に下板81が乗ると該ピンは降下す
るが、下板81をx方向にずらし調整することにより、
下板81がx方向所定位置に動いたときにプランジャピ
ンが上方に突出しこれによりx方向の位置決めが完了す
る。下板81の一端をストッパ装置90に押し当てるこ
とによりy方向の位置決めが完了する。
【0026】−側板83,84の装着− 作業者は次に、図示しない操作盤のスイッチを操作して
側板位置決め装置SGD1〜4の両開き架台31,32
を、ベ−ス側板対応位置に設定する。すなわち架台3
1,32の外当片51,52を、ベ−ス側板83,84
を置く位置(ベ−ス側板の外寸法位置:図3に示す位
置)に定める。次に図示しない操作盤のスイッチを操作
して中央幹ガイド装置IGD1,IGD2のガイドロ−
ラ35を案内位置(図3の2点鎖線位置)に突出させ、
そして同じく操作盤のスイッチを操作して内張装置IR
Dのy移動台5を、その上の内張当片18が外当片52
の位置に達するまで左駆動する。この左駆動においてy
移動台5のロ−ラ6は最初はx移動台3の上面上を転が
るがx移動台3の左端を外れると定盤LB1上の下板8
1上に乗りそのまま下板81上を左方に転がる。y移動
台5のこの駆動中、中央幹ガイド装置IGD1,IGD
2のガイドロ−ラ35が、y移動台5上の中央幹20の
ガイドレ−ル21,22を左,右(図3)から押して中
央幹20を、定盤LB1〜LB7の中央線(Ys)に整
合させる。内張当片18が外当片52の位置に整合した
作業位置でy移動台5の左駆動が自動的に停止する。停
止すると中央幹ガイド装置IGD1,IGD2のガイド
ロ−ラ35が自動的に退避位置に戻される。作業者は次
に、図示しない操作盤のスイッチを操作して、側板位置
決め装置SGD1〜4の両開き架台31,32のz移動
台46を、ブ−ムのベ−ス組立位置(図3に示す位置)
に上昇させ、内張装置IRDの2ストロ−クエア−シリ
ンダ14を第2ストロ−ク位置(ピストンロッドを最も
伸張させた位置:図3)に設定する。
【0027】ここで作業者は、ホイストで側板83を、
側板位置決め装置SGD1〜SGD4の外当片51,5
2と、内張装置IRDの内張当片12,18の間に挿入
して下板81上に立てて載せ、同様に、側板84を下板
81上に立てて載せる。なお、側板83,84の長手方
向の端部は、ストッパ装置90に組付けられた図示しな
い位置決め治具に押し当てて位置決めする。作業者は次
に図示しない操作盤のスイッチを操作して、内張装置I
RDのエア−シリンダ10,11,16,17のピスト
ンロッドを押し出す。これにより内張装置IRDの内張
当片12,13,18,19が側板83,84を内から
外に押し、側板83,84を側板位置決め装置SGD1
〜SGD4の外当片51,52に一定の圧力(エア−シ
リンダの圧力)で押し付ける(図3)。
【0028】−上板82の装着− 作業者は次に、ホイストを用いて上板82を側板83,
84の上エッジ上に載せる。次に図示しない操作盤のス
イッチを操作して、上板位置決め装置UGD1,UGD
2のエア−シリンダ67を縮退駆動する。これにより上
板位置決め装置UGD1,UGD2のxガイドプレ−ト
63,64が上板82をエア−シリンダ67の縮退圧力
で挟む。上板82の中心線(長手方向)が基準線Ysの
x位置からずれていてもエアシリンダ67がチェ−ン6
5を駆動し、上板82の中心線(長手方向)が基準線Y
sのx位置に整合する。作業者は次に図示しない操作盤
のスイッチを操作して、側板位置決め装置SGD1〜S
GD4のエア−シリンダトグル装置53を押え付勢す
る。これにより上板82が、図3に示すように側板8
3,84に押し付けられ、下板81,上板82および側
板83,84が、所定のボックス形状に保持されたこと
になる。
【0029】−仮付− 図3に示すように4枚の鋼板(81〜84)をボックス
形状に保持した状態で、隣り合う鋼板の、y方向に延び
る接触部を所要箇所で外側から溶接する(仮付溶接)。
これにより、本実施例の装置を使用した、ブ−ムのベ−
ス用ボックスの製造(ボックスの仮付け)が完了したこ
とになる。
【0030】−ボックスの取出し− 作業者が図示しない操作盤の自動待機スイッチを操作す
ると、内張装置IRDの、y移動台5上の要素が、上述
の「待機状態」に設定され、ソレノイド装置76,77
の通電が遮断されてプランジャピン68,69が定盤L
B3,LB7の上面より下方に退避し、エア−シリンダ
トグル装置53が待機状態(図3に示す54の状態と同
様)に戻り、上板位置決め装置UGD1,UGD2のエ
ア−シリンダ67がxガイドプレ−ト63,64を待機
位置に開き、そしてy移動台5が待機位置(図1,図
2)に戻る。これにより内張装置IRD全体は待機状態
に戻ったことになる。内張装置IRD全体が待機状態に
戻るとこれに連動して外張装置SGD1〜SGD4の両
開き架台31,32が待機位置に開く。なお、上述の各
要素を個別に待機位置に戻すための個別の待機スイッチ
も図示しない操作盤にあり、作業者は各要素毎に待機位
置設定を行なうことができる。
【0031】作業者は次にホイストを用いてボックス
(81〜84)を外張装置OSDから取り出す。なお、
取り出したボックスは、例えば特願平3−188466
号および特願平3−188467号に提示した内側溶接
装置で、ボックス内4隅をy方向全長に渡って本溶接し
て、4枚の鋼板(81〜84)を強固に一体化したもの
とする。
【0032】−ブ−ムのセカンド,サ−ド,トップおよ
びその他のボックスの組立て− 上述の、ブ−ムのベ−ス用のボックス(81〜84)と
共に1組のブ−ムに組合わされるセカンド(2ND),
サ−ド(3RD)およびトップ(TOP)の組立ても、
上述のベ−ス(BASE)の組立てと同様に行なわれ
る。ただし、セカンド(2ND)の組立てのときには下
板のx方向位置決めに図5の最右欄に示すようにプラン
ジャピン70,71が用いられる。サ−ド(3RD)の
組立てのときには下板のx方向位置決めに図5の中央欄
に示すようにプランジャピン72,73が用いられると
共に、エア−シリンダ14は第1ストロ−クに設定され
る。トップ(TOP)の組立てのときには下板のx方向
位置決めに図5の最左欄に示すようにプランジャピン7
4,75が用いられると共に、エア−シリンダ14はピ
ストンロッドの伸張なし(待機状態)に設定される。
【0033】以上は、メインブ−ムを構成するボックス
の製造に関する説明である。サブブ−ムであるセカンド
ジブを構成するボックスを組立てるときには、その形状
が小さいので、内張装置IRD(図1)においては、x
移動台3(図2)がエア−シリンダ4a,4bにより基
準線Yiの側方(x方向)に退避駆動され、基準線Yi
の位置には、x移動台3に代えて、中央幹20等と同様
ではあるが小型の要素を備えた内張機構を搭載した、図
示しないx移動台がロ−ラ2上に装着される。また、上
板クランプ用に、エア−シリンダトグル装置53に代え
てエア−シリンダトグル装置54が用いられる。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明のボックス組立補助
装置によれば、側板(83,84)のx方向の位置決めが第1
のx駆動手段(42〜43,92)による架台(31,32)のx方向の
自動駆動により行なわれ、側板(83,84)の保持が、定盤
(LB1〜LB7)上の下板(81)上をy駆動手段(7〜9)でy方向
に自動駆動されるy移動台(5,6)上のエア-シリンダ(10,
11/16,17)で自動的に行なわれるので、ボックスサイズ
のそれぞれに対応する側板(83,84)の位置決めおよび保
持のための作業者の労力が大幅に低減し、しかも組立て
誤差のばらつきが実質上なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の平面図である。
【図2】 図1に示す実施例の側面図である。
【図3】 図1の3a−3a線拡大断面図である。
【図4】 図1の4a−4a線拡大断面図である。
【図5】 ブ−ムのセカンド,サ−ドおよびトップを組
立てるときの、内張装置IRDの、図3に示す断面対応
の、拡大断面図である。
【符号の説明】 IRD:内張装置 OSD:外張装置 Yi:内張装置IRDの基準線 Ys:外張装置OSD
の基準線 1:基台 2:ロ−ラ 3:x移動台 4a,4b:エア−シ
リンダ 5:y移動台 6:ロ−ラ 7:連結具 8:チェ−ン 9:電気モ−タユニット 10,11:エア−シ
リンダ 12,13:内張当片 14:2ストロ−クエ
ア−シリンダ 15:上台 16,17:エア−シ
リンダ 18,19:内張当片 20:中央幹 21,22:ガイドレ−ル LB1〜LB7:定盤 UGD1,UGD2:上板位置決め装置 IGD1,IGD2:中央幹ガイド装置 SGD1〜SGD4:側板位置決め装置 31,32:両開き架台 33:yア−ム 34:エア−シリンダ 35:ロ−ラ 36:支持ア−ム 37,38:ガイド棒 39,40:ガイド筒 41:基台 42:ねじ棒 43:ナット 44:電気モ−タユニット 45:ロ−タリエンコ
−ダ 46:z移動台46 47:ねじ棒 48:ナット 49:電気モ−タユニ
ット 50:ロ−タリエンコ−ダ 51,52:外当片 53,54:エア−シリンダトグル装置 61,62:ガイドレ−ル 63,64:xガイド
プレ−ト 65:エンドレスチェ−ン 66:ピロ−ユニット 67:エア−シリンダ 68,69:プランジ
ャピン 70〜75:プランジャピン 76,77:ソレノイ
ド装置 81:下板 82:上板 83,84:側板 90:ストッパ装置 92:ねじ棒 93:ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−218770(JP,A) 特開 平2−258169 (JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 37/04 B23K 9/00 501

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平y方向と直交する水平x方向に相対
    向し少くとも一方がx方向に移動可能な1対の架台、お
    よび、該移動可能な架台をx方向に駆動する第1のx駆
    動手段、を含む、側板位置決め装置;前記1対の架台の
    間に置くボックス構成用の板体を下支持するための定
    盤;該定盤に支持されたボックス構成用の下板上をy方
    向に走行するためのy移動台,該y移動台をy方向に駆
    動するy駆動手段,該y移動台に搭載され、x方向にピ
    ストンロッドを駆動するエア−シリンダ、および、前記
    エア−シリンダに装着された内当片を含む内張装置;お
    よび、 前記1対の架台で立姿勢で外側を支えられ、前記内当片
    を介して前記エア−シリンダで前記1対の架台のそれぞ
    れに押圧された、ボックス構成用の2枚の側板の上エッ
    ジ上に載せられた、ボックス構成用の上板を、その両サ
    イドエッジで挟む、x方向に相対向し少くとも一方がx
    方向に移動可能な1対のサイド支持手段、および、該移
    動可能なサイド支持手段をx方向に駆動する第2のx駆
    動手段、を含む、上板位置決め装置;を備えるボックス
    組立補助装置。
  2. 【請求項2】前記側板位置決め装置の第1のx駆動手段
    は、前記1対の架台の一方の雌ねじにねじ結合した右雄
    ねじを有する第1のねじ棒,該第1のねじ棒に連結され、
    架台の他方の雌ねじにねじ結合した左雄ねじを有する第
    2のねじ棒、および、第1又は第2のねじ棒の一方に結合
    され両ねじ棒を同時に同方向に回転駆動する電気モ−タ
    を含む、請求項1記載の、ボックス組立補助装置。
  3. 【請求項3】前記上板位置決め装置の第2のx駆動手段
    は、それぞれがx方向に移動可能な1対のサイド支持手
    段の一方にシリンダが、他方にピストンロッドが結合さ
    れたエア−シリンダ、および、x方向に互に平行に延び
    る2辺を有するエンドレスル−プ状に張架され、該2辺
    の一方に前記1対のサイド支持手段の一方が連結され、
    該2辺の他方にサイド支持手段の他方が連結されたチェ
    −ンを含む、請求項1又は2記載の、ボックス組立補助
    装置。
  4. 【請求項4】前記内張装置は、x方向で互に逆方向にピ
    ストンロッドを駆動する少くとも1対のエア−シリン
    ダ、および、前記ピストンロッドの先端に装着された内
    当片を含む、請求項1,2又は3記載の、ボックス組立
    補助装置。
  5. 【請求項5】前記y移動台を前記1対の架台の間の中間
    に位置決めするためのガイド手段、を更に備える請求項
    1,2,3又は4記載の、ボックス組立補助装置。
  6. 【請求項6】前記定盤は、その上面の上方および下方に
    移動しえて、上方に突出した位置でボックス構成用の下
    板のx位置を規制するプランジャピン、および、該プラ
    ンジャピンを上方に突出した位置に駆動するためのソレ
    ノイド装置を含む、請求項1,2,3,4又は5記載
    の、ボックス組立補助装置。
  7. 【請求項7】前記1対の架台で立姿勢で外側を支えら
    れ、前記内当片を介して前記エア−シリンダで前記1対
    の架台のそれぞれに押圧された、ボックス構成用の2枚
    の側板の上エッジ上の、ボックス構成用の上板の該上エ
    ッジ対向部を下に押えるための上板クランプ手段、を更
    に備える請求項1,2,3,4,5又は6記載の、ボッ
    クス組立補助装置。
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