JP2853228B2 - 電子写真現像剤 - Google Patents

電子写真現像剤

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JP2853228B2
JP2853228B2 JP2003841A JP384190A JP2853228B2 JP 2853228 B2 JP2853228 B2 JP 2853228B2 JP 2003841 A JP2003841 A JP 2003841A JP 384190 A JP384190 A JP 384190A JP 2853228 B2 JP2853228 B2 JP 2853228B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電子写真、静電記録等静電潜像をカスケー
ド現像や磁気ブラシ現像等2成分現像方式で可視化する
ために使用する現像剤に関し、更に詳しくは、適当な正
の電荷をトナーに与えることを特徴とするトナーとキャ
リアの組成の改良に関するものである。
[従来技術] 乾式現像剤は、結着樹脂中に着色剤を分散させたトナ
ーそのものを使用する一成分現像剤とトナーをキャリャ
ーと称する粒子と混合して相互に摩擦帯電させて使用す
る二成分現像剤とに大別しうる。
これら現像剤に使用されているトナーは静電潜像を現
像した後、静電的に用紙に転写され、転写されたトナー
は用紙の上に固着させるために熱又は圧力により定着さ
せられる。感光体の上に転写されないで残ったトナーは
ブレード、ブラシ又はウエブのような機構により除去さ
れる。
トナーの機能はそのように現像、転写、定着及びクリ
ーニングのプロセスに対しての各要求性能に合わせて、
材料や製造方法が検討されてきている。トナーの定着に
関しては主としてトナーの結着樹脂に対しての工夫改善
がはかられてきている。一方、現像プロセスと転写プロ
セス及びクリーニングプロセスにはトナーの適切な帯電
性能とトナーの流動性が要求されている。具体的には現
像工程においてトナーはキャリャーとの混合により敏速
に帯電し、逆極性の電荷が少なく、適度な電荷量を持つ
必要があり、同時に環境条件の変化やコピー枚数に応じ
た現像剤の特定の変化が少ないことが要求されている。
又、トナーは現像器の中で凝集したり、固化あるいはキ
ャリア等他のものに固着しないように材料を決定しなく
てはならない。又クリーニング工程では感光体を傷つけ
ることなく、同時にブレードと感光体との摩擦抵抗を下
げることが要求されている。この観点からトナーへの帯
電制御剤、潤滑剤の付与及びキヤリアからの摩擦帯電の
改善のためキャリア表面処理等に多くの改善がはかられ
てきた。従来からの様々な改善にもかかわらず、未だ十
分に満足される現像剤は得られていないのが実情であ
る。
現像剤に関して現像プロセス、クリーニングプロセス
で大きな問題となっているのは、現像剤の電荷量の環境
安定性の問題、多数枚コピーによる現像剤の特性変化、
つまり現像剤劣化の問題等であり、これらは結果として
画質の不安定性をもたすもので、濃度の低下やかぶりの
発生となり、同時に機内の汚れ等にも繁がる問題であっ
た。
このように、現像剤の特性に依存して、得られる複写
での画質レベルは大きく寄与しており、同時に信頼性に
関しても大きく影響を受けるなど大きな技術課題となっ
てきた。
これらの課題に対して、発明者等は酸化チタンをトナ
ーに含有させることにより改善をはかってきた。例えば
特願昭63−193420号(特開平2−043564号公報)では、
トナー粒子表面に粒径0.05μm以下のシリカ微粉末と0.
1μm以上のチタニアを付着させる発明を提案し、逆極
性のトナーの発生を低減させることが出来た。又、特開
昭64−062667号公報は、トナー粒子表面に酸化チタンを
付着させるトナーに関して提案し、高温高湿下でのトナ
ーの帯電性の改善と多数枚複写での帯電性の低下をはか
ってきた。これらの提案により、トナーの帯電性は従来
に比較して大きく改善はされてきたものの、コピー枚数
の多い場合や、使用環境条件によっては依然として課題
は残されていることが分かってきた。
この問題の発生は、物理特性としてはトナーが新しく
補給された場合において、そのトナーと使用されてきた
現像剤との間でのトナーの帯電の立ち上がりが重要であ
ることが分かった。この特性の評価方法で評価した場合
には、第1図で示すようにトナーを新しく補給した場合
にトナーの電荷は二つのピークが発生し、これが混合時
間の経過と共に一つのピークとなっていくが、この状態
に至る時間が長くかかると問題を発生させることが判明
した。具体的にはトナー電荷の低いピークにあるトナー
は、キャリアとの間のクローン力が弱いために、キャリ
アから剥がれやすく、機内のトナー汚れの問題やかぶり
の発生の問題をもたらすことが判明した。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、前記の事情に鑑みてなされたもので、帯電
安定性がよく、新しいトナーの補給に対しても帯電の立
ち上がりが速い現像剤を提供することを目的とする。
[発明の概略の構成] 本発明は、脂肪酸金属塩で処理した酸化チタンをトナ
ー表面に有することを特徴とするもので、更に、このト
ナーに対してキャリアとしてはフッ素樹脂でコートした
フェライト粒子又はフッ素系樹脂微粉末を含む磁性粉を
ポリマーに分散させた分散型キャリアを用いることを特
徴とするものである。本発明で使用する脂肪酸金属塩と
はカルボン酸鉄又はカルボン酸アルミであり、脂肪酸と
しては、ラウリン酸、ステアリン酸、アスコルビン酸、
ステアリン酸等を含むものである。
処理した酸化チタンの粒子径は平均一次粒子径で0.01
μm〜1.00μmの範囲がよく、好ましくは0.01μm〜0.
2μmの範囲が好適である。その使用量はトナーに対し
て0.3重量%から5.0の重量%の範囲であり、好ましくは
0.5重量%から2.0重量%の範囲であり、トナーに外添し
て作成される。脂肪酸金属塩の酸化チタンの処理方法
は、下記のような方法が含まれる。
(1)湿式法にて水中に酸化チタンの沈殿を精製させた
後、脂肪酸金属塩を適量添加し、この後、脱水、粉砕を
行なう。
(2)粉砕前の乾燥酸化チタンに脂肪酸金属塩を適量添
加した後、微粉砕工程を行なう。
(3)微粉砕後の酸化チタンに脂肪酸金属塩の溶液又は
分散液を添加した後、撹拌器にて撹拌後、加熱減圧して
溶媒を除去する方法などがある。
このように処理された酸化チタンの添加量が少ない場
合には、トナーの流動性が低いと共に、帯電性に関して
狙いの効果を達成させることが出来ず、多い場合には、
トナーの導電度が高くなり、トナーの帯電量が低下し、
かぶりの発生に至り、上記範囲が好適な範囲であった。
本発明に使用されるトナーの結着剤としては、スチレ
ン、クロルスチレン、ビニルスチレン等のスチレン類;
エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレン等のオ
レフィン類;酢酸ビニル、プロピレン酸ビニル、安息香
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル等のビ
ニルエステル;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アルキル酸オ
クチル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸
ドデシル等のαメチレン脂肪属モノカルボン酸のエステ
ル;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビ
ニルブチルエーテル等のビニルエーテル;ビニルメチル
エチメケトン等の単独重合体あるいは共重合体を例示す
ることが出来、特に代表的結着樹脂としてはポリスチレ
ンとスチレンアクリル酸エステル共重合体、スチレンメ
タクリル酸アルキルエステル共重合体を挙げることが出
来る。
本発明に用いられるトナーの着色剤としてはカーポン
ブラック、フタロシアニン銅系色材、アゾ系イエロー色
材、アゾ系マゼンタ色材、キナクリドン系マゼンタ色材
等よく知られたものが使用出来る。樹脂や着色材として
は各種のものが使用出来上述のものに限定されるわけで
はない。又場合によってはポリエチレンやポリプロピレ
ン等のワックスを潤滑材、離型材として併用しうる。
又、場合によっては、クリーニング補助材としてアクリ
ル酸樹脂又はフッ素系樹脂の微粉末等を併用してもよ
く、トナーの流動性を向上させるために酸化硅素等の流
動性の助剤を併用してもよい。又トナー中には下記一般
式で表される4級アンモニウム塩を帯電制御材として使
用してもよい。
この帯電制御剤としての4級アンモニウム塩の量は使
用される着色材によって影響されるが、一般に0.1〜10
重量%の範囲で使用され、好ましくは0.2〜5.0重量%が
好適な使用範囲であった。本発明におけるトナーの平均
粒子径は30μmよりも小さく、好ましくは3〜20μmが
好適である。本発明で使用しうるキャリアはフッ素系で
コートしたフェライト粒子又はフッ素系樹脂微粉末を含
有した磁性粉分散型負帯電キャリアが使用される。ここ
で帯電キャリアとはトナーとの混合により、それ自身が
負に帯電することをいう。又、磁性粉分散型キャリアと
は磁性粉を高分子ポリマーに分散させたキャリアのこと
をいう。
フッ素系樹脂でコートしたフェライト粒子におけるフ
ッ素系樹脂とはフ化カビニリデン、テトラフルオロエチ
レン等の単独重合体又はフッ化ビニリデンとヘキサフル
オロプロピレン、フッビニリデンとトリフロロエチレン
等に代表される共重合体が使用出来るがこれに限定され
るものではない。
本発明に使用されうるフェライト粒子の粒子径は10〜
500μmの範囲が使用でき、好ましくは50〜150μmの範
囲が好適である。
本発明のフッ素系樹脂被覆型キャリャー粒子は、前記
のようなコアー材料を前記のようなフッ素系の重合体で
表面処理し、該コアー材料表面上に化学結合あるいは吸
着により該共重合体の被覆層を形成することにより得る
ことが出来る。
コアー材料の表面処理のためには、例えば前記の重合
体の一種又は二種以上の混合物を適当な溶媒に溶解し、
得られる溶液中にコアー材料を浸漬し、しかる後に脱溶
媒、乾燥、高温焼き付けする方法、あるいはコアー材料
を流動床中で浮遊させ、前記重合体溶液を噴霧塗布し、
乾燥、必要に応じて、高温焼き付けする方法を利用する
ことが出来る。前記重合体の被覆量は通常コアー材料に
対して0.05〜3.0重量%であることが好ましい。一方、
本発明に用いるフッ素系樹脂含有磁性粉キャリャーの高
分子ポリマーは、一般に熱可塑性樹脂として知られてい
るものであれば、どのようなものでも使用可能である。
具体的にはスチレン、クロルスチレン等のスチレン類:
エチレン、クロルスチレンなどのモノオレフィン:酢酸
ビニル、プロピオンビニル等のビニルエステル:アクリ
ル酸エチル、アクリル酸メチル等のアルファメチレン脂
肪酸モノカルボン酸エステル:ビニルメチルエーテル、
ビニルエチルエーテル等のビニルエーテル: ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン等のビニル
ケトン等の単独重合体或いは共重合体を挙げることが出
来る。特に、代表的な結着樹脂としては、ポリスチレ
ン、スチレン(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合
体等が使用出来る。更にポリエステル、エポキシ、ワッ
クス等を挙げることも出来る。本発明において使用され
る磁性粉としては、通常使用される強磁性体の微粒子な
らば総て使用出来る。又、これらの粒子の系は5μm以
下、好ましくは2μmのものが使用されうる。磁性粉の
含有量は、キャリャー総量に対して、通常50〜90%重量
であり、望ましくは65〜85%の範囲が好適な結果を与え
る。本発明で、キャリア中に微粉末状態で含有させるフ
ッ素樹脂としては、以下のものが挙げられる。すなわ
ち、主鎖にフッ素を含有する重合体、例えばテトラフル
オロエチレン、トリフロロエチレン、フッ化ビニリデ
ン、モノフロロエチレン、ヘキサフロロプロピレン等の
単独重合体又は上記モノマーとエチレン、プロピレン、
塩化ビニリデントリフロロエチレン、その他の共重合可
能な不飽和結合含有単量体との共重合体が挙げられる。
これらのフッ素樹脂微粉末の割合は、その種類により異
なるが、キャリア総量の3重量%以上が用いられ、好ま
しくは、3〜20重量%である。フッ素系樹脂の割合が3
%以下ではキャリアに十分な帯電量を付与させにくくな
り、現像剤の寿命延長の効果に乏しくなる。また20重量
%よりも高くなると、使用するトナーによっては、帯電
量が高くなりずぎる傾向があり、十分な現像が出来ず、
画質が低い濃度のままとなる場合があった。本発明の負
帯電型キャリアには、前記結着樹脂、磁性粉、フッ素系
樹脂粉末の他に、帯電制御剤、分散向上、強度補強、流
動性向上その他の目的で、樹脂、帯電制御剤、カップリ
ング剤、フィラー、その他の微粉末等をキャリア内部に
添加することも出来る。本発明のキャリアの粒子径は前
記の現像剤寿命と感光体へのキャリア付着及び画質との
バランスから平均粒子径30〜200μm、好ましくは50〜1
00μmの範囲が好適であった。キャリアの径が50μm以
上では、トナーと混合したときには、キャリアが感光体
に付着することがなく、キャリアが100μm以下の場合
には、大きく現像性が低下することがなかった。このよ
うにして得られた本発明の負帯電型キャリアは、トナー
と混合して静電潜像現像用の磁気ブラシ現像用として使
用される。以下、本発明を実施例及び比較例により説明
するが勿論本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。なお、例の中での部とは重量部を示す。
実施例:金属脂肪塩としてステアリン酸アルミを使用し
た場合 実施例1 スチレンn−ブチルメタクリレート(80/20) 90部 低分子量ポリプロピレン(ビスコール660P:三洋化成社
製) 5部 着色剤(C INO.CI Digment Blue 15:3) 5部 これらの成分を溶融混練し、冷却後微粉砕を行ない、
更に分級機により平均粒子径11μmのトナーを得た。
このトナー100部対して平均粒子径0.03μmのステア
リン酸アルミ処理を施した酸化チタン2部を混合機で分
散混合を行ないトナーAを得た。
一方、キャリアはフッ化ビニリデンとブチレンとの共
重合体16部、ポリメチルアクリレート4部を100部のジ
メチルホルムアミドに溶解し、この溶液を減圧式ニーダ
ーコート装置を用いて平均粒子径100μmの球状フェラ
イト2000重量部にコートし、キャリアA得た。このキャ
リア100部と前記トナー5部を混合して本発明にかかる
現像材Aを得た。
実施例2 スチレンn−ブチルメタクリレート共重合体(80/20) 89部 低分子量ポリエチレン(ビスコール660P) 5部 着色材(カーボンブラック R330 米Cahot社製) 5部 4級アンモニウム塩 1部 上記成分を実施例1と同様な方法で11μmのトナーを
得、このトナー100部に対して平均粒子径0.015μmのス
テアリン酸アルミ処理酸化チタン1.0部と平均粒子径0.0
15μmの酸化硅素0.2部を混合機で分散混合し、トナー
Bを得た。このトナー5部と実施例1で得られたキャリ
アAの100部と混合して本発明にかかる現像材Bを得
た。
実施例3 スチレンn−ブチルメタクリレート共重合(20/80) 18部 粒状マグネタイト(EPT−1000/戸田工業社製) 75部 ポリフッカビニリデン(kynar,米 pennwalt社) 7部 上記成分を加圧ニーダーで溶融混合し、ターボミルと
分級機を用いて粉砕、分級を行ない平均粒子径70μmの
キャリャーBを得た。このキャリア100部と実施例1で
得たトナー5部を混合して現像材Cを得た。
比較例1 ステアリン酸アルミ処理した酸化チタンを処理してい
ない酸化チタンに変更した以外は実施例1と同じ現像材
Dを得た。
比較例2 ステアリン酸アルミ処理した酸化チタンを処理してい
ない酸化チタンに変更した以外は実施例3と同じ現像材
Eを得た。
実施例4 キャリアとポリメチルメタクリレート単独重合体20部
を100重量部のトルエンに溶解し、この溶液を減圧ニー
ダーコート装置を用いて平均粒子径100μmの球状フェ
ライト2000重量部にコートし、フェライトキャリャーC
を得た。このキャリアを用いた以外は総て比較例1と同
じ現像材Fを得た。
実施例5 磁性粉分散型キャリアの組成として、ポリフッ化ビニ
リデン微粉末を含有しないこと以外は実施例3と同じ現
像材Gを得た。
比較例3 キャリアCを用いて、ステアリン酸アルミ処理酸化チ
タンを処理していない酸化チタン(粒子径0.020μm)
に変更した以外は実施例2と同じ現像材Hを得た。
これら実施例1〜5と比較例1〜3の現像材を下記の
条件の現像材評価用の機械で初期画質テストと寿命テス
トを行なった結果を下記に示す。
テスト条件 感光体 負帯電タイプの有機感光体 感光体表面電位 像電位 −900v 背景電位−100v 感光体線速度 150mm/sec 磁気ブラシ現像機 現像ロール 1本with方向回転/線 速度410mm/sec コピー枚数5万枚 濃度は反射型の濃度計、具体的には、マクベス社の濃
度計にて測定した。背景かぶりは得られたコピーの背景
部及び感光体の上での背景部のトナーの付着したものを
粘着テープに転写して測定した。機内の汚れレベルは写
真により相対的な比較を行なった。
これらの評価結果を第1表に示す。
実施例:金属脂肪塩としてラウリル酸アルミを使用した
場合 実施例1 スチレンnブチルメタアクリレート(80/20) 90部 低分子量ポリプロピレン(ビスコール660P:(三洋化成
社) 5部 着色材(CI NO.pigment blue15:3) 5部 これらの成分を溶融混練し、冷却後微粉砕を行ない、
更に分級機により平均粒子径11μmのトナーを得た。
このトナー100部に対して平均粒子径0.03μmのラウ
リル酸アルミ処理を施した酸化チタン2部を混合機で分
散混合を行ないトナーAを得た。
一方、キャリアはフッ化ビニリデンとブチレンとの共
重合体16部、ポリメチルアクリレート4部を100部のジ
メチルホルムアミドに溶解し、この溶液を減圧ニーダー
コート装置を用いて、平均粒子径100μmの球状フェラ
イト2000重量部にコートし、キャリアAを得た。このキ
ャリア100部と前記トナー5部を混合して本発明にかか
る現像材Aを得た。
実施例2 スチレンnブチルアクリレート共重合体(80/20) 83部 低分子量ポリエチレン(ビスコール660P) 5部 着色材(CI NO.pigment Red48:1) 10部 4級アンモニウム塩 2部 上記成分を実施例1と同様な方法で11μmのトナーを
得、このトナー100部に対して平均粒子径0.015μmのラ
ウリン酸アルミ処理酸化チタン1.0部と平均粒子径0.015
μmの酸化硅素0.2部を混合機で分散混合し、トナーB
を得た。このトナー5部と実施例1で得られたキャリア
Aの100部と混合して本発明にかかる現像剤Bを得た。
実施例3 スチレンnブチルメタクリレート共重合(20/80) 18部 粒状マグネタイト(EPT−1000戸田工業社) 75部 テトラフルオロエチレンオリゴマー粉末 7部 上記成分を加圧ニーダーで溶融混合し、ターボミルと
分級機を用いて粉砕、分級を行ない平均粒子径70μmの
キャリアBを得た。このキャリア100部と実施例1で得
たトナー5部を混合して現像剤Cを得た。
比較例1 トナーに外添加したラウリル酸アルミ処理した酸化チ
タンを処理していない酸化チタンに変更した以外は実施
例1と同じ現像剤Dを得た。
比較例2 トナーに外添したラウリル酸アルミ処理した酸化チタ
ンを処理していない酸化チタンに変更した以外は実施例
3と同じ現像剤Eを得た。
実施例4 キャリアとしてポリメチルメタクリレート単独重合体
20部を100重量部のトルエンに溶解し、この溶液を減圧
ニーダーコート装置を用いて平均粒子径100μmの球状
フェライト2000重量部にコートし、フェライトキャリア
Cを得た。
このキャリャーを用いた以外は総て同じ現像剤Fを得
た。
実施例5 磁性粉分散型キャリャーの組成として、ポリフッ化ビ
ニリデン微粉末を含有しないこと以外は実施例3と同じ
現像剤Gを得た。
比較例3 キャリアCを用いて、外添したラウリル酸アルミ処理
酸化チタンを処理していない酸化チタン(粒子径0.020
μm)に変更した以外は実施例2と同じ現像剤Hを得
た。
これら実施例1〜5と比較例1〜3の現像剤を下記の
条件の現像剤評価用の機械で初期画質テストと寿命テス
トを行なった結果を下記に示す。
テスト条件 感光体 負帯電タイプの有機感光体 感光体表面電位 像電位 −900v 背景電位−100v 感光体線速度 150mm/sec 磁気ブラシ現像機 現像ロール 1本with方向回転 線速度410mm/sec 感光体と現像ロール間ギャップ 1.0mm コピー枚数5万枚 評価方法は前述の方法と同じである。
これらの評価方法に基づき各現像剤を評価した結果は
第2表に示す。
実施例:金属脂肪塩としてステアリン酸鉄を使用した場
合 実施例1 スチレンn−ブチルメタクリレート共重合体(80/20) 90部 低分子量ポリプロピレン(ビスコール660P:三洋化成社
製) 5部 着色材(CI NO.CI Digment Blue 15:3) 5部 酸化チタンの金属脂肪酸塩での処理は、微粉砕した酸
化チタンに脂肪酸金属塩の溶液を添加した後、撹拌器に
て撹拌後、加熱減圧して溶剤を除去することにより表面
に付着させた。
これらの成分を溶融混練し、冷却後微粉砕を行ない、
更に分級機により平均粒子径11μmのトナーを得た。
このトナー100部に対して平均粒子径0.03μmのステ
アリン酸鉄処理を施した酸化チタン2部を混合機で分散
混合を行ないトナーAを得た。一方、キャリアはフッ化
ビニリデンとトリフロロエチレンとの共重合体16部、ポ
リメチルアクリレート4を100部のジメチルホルムアミ
ドに溶解し、この溶液を減圧式ニーダーコート装置を用
いて平均粒子径100μmの球状フェライト2000重量部に
コートし、キャリアA得た。このキャリア100部と前記
トナー5部を混合して本発明にかかる現像剤Aを得た。
実施例2 スチレンn−ブチルメタクリレート共重合体(80/20) 88部 低分子量ポリエチレン(ビスコール660P) 5部 着色材(カーボンブラック R330:米Cahot社製) 5部 4級アンモニウム塩 2部 上記成分を実施例と同様な方法で11μmのトナーを
得、このトナー100部に対して平均粒子径0.015μmのス
テアリン酸鉄処理酸化チタン1.5部と平均粒子径0.015μ
mの酸化硅素0.2部を混合機で分散混合し、トナーBを
得た。このトナー5部と実施例1で得られたキャリアA
の100部と混合して本発明にかかる現像剤Bを得た。
実施例3 スチレンn−ブチルメタクリレート共重合(20/80) 18部 粒状マグネタイト(EPT−1000/戸田工業社製) 75部 ポリフッカビニリデン(kynar,米国 pennwalt社)7部 上記成分を加圧ニーダーで溶融混合し、ターボミルと
分級機を用いて粉砕、分級を行ない平均粒子径70μmの
キャリアBを得た。このキャリア100部と実施例1で得
たトナー5部を混合して現像剤Dを得た。
比較例1 ステアリン酸鉄処理した酸化チタンを処理していない
酸化チタンに変更した以外は実施例1と同じ現像剤Dを
得た。
比較例2 ステアリン酸鉄処理した酸化チタンを処理していない
酸化チタンに変更した以外は実施例3と同じ現像剤Eを
得た。
実施例4 キャリアとしてポリメチルメタクリレート単独重合体
20部の100重量部のトルエンに溶解し、この溶液を減圧
ニーダーコート装置を用いて平均粒子径100μmの球状
フェライト2000重量部にコートし、フェライトキャリア
Cを得た。このキャリアを用いた以外は総て同じ現像剤
Fを得た。
実施例5 磁性粉分散型キャリアの組成として、ポリフッ化ビニ
リデン微粉末を含有しないこと以外は実施例3と同じ現
像剤Gを得た。
比較例3 キャリアCを用いて、外添したステアリン酸鉄処理酸
化チタンを処理していない酸化チタン(粒子径0.020μ
m)に変更した以外は実施例2と同じ現像剤Hを得た。
これら実施例1〜5と比較例1〜3の現像剤を前述し
たと同じ条件と評価方法で評価した結果を第3表に示
す。
[効果] ここで示した3つの脂肪酸金属塩で処理した酸化チタ
ンを使用したトナーの評価結果では、いづれも処理して
いない酸化チタンの場合に比較して、背景かぶりが少な
く、トナーの飛散が少なく機械の汚れの程度が少ないこ
とが効果として認められた。この結果として現像剤の寿
命は箸しく改善された。特にキャリアとしてフッ素系樹
脂で被覆したキャリア又はフッ素樹脂を含有させた分散
型キャリアではより効果が大きいことが分かった。
本発明の効果に対しての作用原理は明確には把握出来
ていないが、酸化チタンを脂肪酸金属塩で処理すること
により、トナーの帯電性が改善されることが分かった。
具体的には現像剤にトナーを追加し、これを撹拌させて
トナーの帯電量を撹拌時間の関数として測定した場合、
例えば測定方法としては東芝製のトナーのブローオフ帯
電量測定器で測定した場合、本発明に基づくトナーは少
ない撹拌時間で必要なトナー電荷量となることが分かっ
た。さらに、キャリアとしてフッ素樹脂を使用したキャ
リア場合には、より帯電量の立ち上がり時間が短くなる
ことが分かった。このように、速いトナーの帯電量の立
ち上がりは実際の機械で使用した場合、トナーが補給さ
れてから現像領域に至るまでの間で現像に必要な十分な
トナーの電荷が得られ背景の汚れが少ないことと、トナ
ーとキャリアとの結合力が速く強められるために、現像
工程の中でトナーがキャリアから剥がされて空気中に飛
散することがない効果となっていると説明される。
以上の発明では3種類の脂肪酸金属塩での効果として
実施例で説明したが、この実施例から推定される類似の
脂肪酸金属塩にも適用しえるであろうことは容易に推定
される。又、本トナーはフッ素樹脂等トナーを正に帯電
させる効果のある材料で処理したキャリアと組み合わせ
ることにより、よりその効果が大きくもたらされうるも
のである。又正帯電トナーとして一般に使用されている
アンモニウム塩やその他ニグロシン等の帯電制御剤との
併用により効果的に使用しうることも本発明により明ら
かとなった。
【図面の簡単な説明】
第1図は現像剤に新しいトナーを補給した後での現像剤
撹拌時間とトナーの帯電量との関係を示し、Aは本発明
の現像剤の場合、Bは従来の現像剤の場合を示してい
る。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脂肪酸金属塩で処理した酸化チタンを有す
    るトナー
  2. 【請求項2】フッ素系樹脂で被覆したフェライト粒子又
    は、フッ素樹脂粉末を含有する磁性粉末をポリマー中に
    含有するキャリアと請求範囲(1)のトナーとからなる
    現像剤
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