JP2853164B2 - 酸化物超電導膜の製造方法 - Google Patents

酸化物超電導膜の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、酸化物超電導膜の製造方法に関するもの
で、特に、レーザ蒸着法を用いる酸化物超電導膜の製造
方法に関するものである。
[従来の技術] 酸化物超電導物質を導体材料として使用可能とするた
めの一手段として、酸化物超電導膜を基材上に形成した
状態とすることが行なわれている。このような基材上へ
の酸化物超電導膜の形成には種々の方法が提案されてい
るが、それらの方法のうち、酸化物超電導膜に対して臨
界電流密度の高い値が得られているのは、気相法による
もので、この気相法には、スパッタ、真空蒸着、レーザ
を用いる蒸着、CVD、等の方法がある。このうち、レー
ザを用いる蒸着法、すなわちレーザ蒸着法は、成膜速度
が速いという利点を有するとともに、圧力の高い雰囲気
で膜形成を行なうことができるので、特に臨界電流密度
の高い酸化物超電導膜の製造に適している。
さらに、レーザ蒸着法の中でも、これを酸化物超電導
膜の製造に適用したとき、得られた酸化物超電導膜が優
れた超電導特性を示すのは、特にエキシマレーザを用い
た場合である。現に、エキシマレーザを用いる方法によ
って、臨界電流密度の高い酸化物超電導膜の作製に成功
している。
[発明が解決しようとする課題] 従来、エキシマレーザを用いる酸化物超電導膜の形成
においては、レーザビームは、球面レンズを通し、ター
ゲット上でスポット状になるように照射されていた。す
なわち、レーザビームは、ターゲット上の極めて限られ
た領域にしか照射されなかった。その結果、ターゲット
から与えられる蒸着粒子の飛散範囲は限られており、タ
ーゲットに対向して配置される基材上において、膜厚の
点のみならず特性の点においても均一に得られる酸化物
超電導膜の面積は、小さく限られていた。
そこで、この発明は、基材上の比較的大きな面積の領
域にわたって、膜厚の点のみならず特性の点においても
均一な酸化物超電導膜を形成することを可能にする、酸
化物超電導膜の製造方法を提供しようとするものであ
る。
[課題を解決するための手段] この発明は、まず、集光レンズを介してエキシマレー
ザビームをターゲットに照射し、ターゲットより飛散し
た原子および/または分子を基材上に堆積させるレーザ
蒸着法を用いる、酸化物超電導膜の製造方法に向けられ
るものである。そして、上述した技術的課題を解決する
ため、前記エキシマレーザビームを通過させている前記
集光レンズを移動させることが特徴である。
この発明では、基材として、長尺の可撓性基材が有利
に用いられる。このような可撓性基材は、たとえば、安
定化ジルコニア、アルミナ、イットリア、シリカもしく
はチタニアのセラミックス、または、白金、金、銀、ア
ルミニウム、ニッケル、ハステロイ、インコネル、イン
コロイもしくはステンレス鋼の金属材料から構成され
る。
[発明の作用および効果] この発明において、レーザビーム照射中に、集光レン
ズを移動させると、ターゲット上に形成されているレー
ザビームの集光点が移動される。そのため、蒸着粒子を
気相中に飛散させるターゲット上での面積が大きくな
る。したがって、基材上において、膜厚の点のみならず
特性の点においても均一に堆積する酸化物超電導膜の面
積を大きくすることができる。
それゆえに、この発明の、比較的広い面積にわたって
酸化物超電導膜を形成するとき、または、長尺の基材上
に酸化物超電導膜を形成するとき、有利に適用されるこ
とができる。
この発明において、基材として、長尺の可撓性基材を
用いると、たとえば、超電導コイル、超電導ケーブル等
に使用される酸化物超電導線材を得ることができる。
[実施例] 第1図には、この発明の一実施例を実施している状態
が図解的に示されている。
エキシマレーザビーム1は、球面レンズ2を通すこと
により、たとえば第1図(b)に示すように、ターゲッ
ト3の中心4に集光されている。このとき、第2図に示
すように、ターゲット3上には、スポット状の照射部分
5bが与えられている。
上述したようなレーザビーム1の照射中に、レンズ2
に対して、たとえば平行移動運動が与えられる。矢印a
で示す方向にレンズ2が平行移動されると、第1図
(a)状態となり、レンズ2を介して与えられるレーザ
ビーム1の照射部分5aは、ターゲット3の中心4から左
側にずれる。逆に、矢印b方向にレンズ2が移動される
と、第1図(c)に示すように、レンズ2を介して与え
られるレーザビーム1の照射部分5cは、ターゲット3の
中心4から右側にずれる。したがって、レンズ2を上述
のように移動させることにより、第3図に示すように、
ターゲット3上での照射部分5は、その面積を増加させ
ることができる。
以下に、この発明に従って実施されたより具体的な実
施例を説明し、続いて比較例について説明する。
実施例 エキシマレーザを用いて、Y−Ba−Cu−O系酸化物超
電導膜の形成を行なった。第4図に示すように、レーザ
源(図示せず)から放出されたレーザビーム10を、球面
レンズ11を通して、ターゲット12上に照射した。このと
き、球面レンズ11として、直径60mmのものを用い、この
球面レンズ11に入射されるレーザビーム10の幅を30mmと
した。また、球面レンズ11を通過したレーザビーム10
は、或る時点において、ターゲット12の中心13に集光さ
れるが、このときの球面レンズ11と中心13との距離を30
0mmとした。また、ターゲット12へのレーザビーム10の
入射角θは、45度とした。また、球面レンズ11は、第5
図に示すように、矢印aおよびその逆の矢印bで示すよ
うに、平行往復移動させた。また、ターゲット12の真上
には、30mmの距離を隔てて、第4図には図示しないが、
第6図に平面形状を示したような、10×50mm、厚み0.2m
mの可撓性イットリア安定化ジルコニア(YSZ)からなる
基材14を配置した。
このような装置において、以下の第1表に示す成膜条
件で、基材14上にY−Ba−Cu−O系酸化物超電導膜を堆
積させた。
上述の成膜操作の間、球面レンズ11から第5図に示す
ように移動されたとき、このような移動により、ターゲ
ット12においては、第7図に示すように、中心13(第4
図)に対応するX点からそれぞれ15mm離れたY点、Z点
の間でレーザビーム10の集光点が移動し、それによっ
て、ターゲット12上では、長手の照射部分15が形成され
た。
成膜後、酸素雰囲気中において、400℃で1時間の熱
処理を行なった。基材14上に堆積した酸化物超電導膜の
均一性を調べるため、第6図に示すように、基材14を、
A,B,C,D,Eの各領域に5分割し、それぞれの臨界温度
[K]を測定したところ、以下の第2表における実施例
の欄に示すような結果が得られた。
比較例 第5図に示したような球面レンズ11の移動を行なわな
いことを除いて、上記実施例と同様の条件で成膜を行な
い、同様の条件で熱処理を行なった。得られた基材14上
での酸化物超電導膜の臨界温度を、上記実施例と同様の
方法により測定した。その結果が、上記した第2表にお
ける比較例の欄に示されている。
このような第2表における実施例と比較例との比較か
らわかるように、この発明によれば、広い面積にわたっ
て、均一な超電導特性を有する酸化物超電導膜が得られ
ている。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例を実施している状態を示
す図解図である。第2図は、第1図(b)状態における
ターゲット3上での照射部分5bを示す平面図である。第
3図は、第1図に示した球面レンズ2の移動によって得
られたターゲット3上での照射部分5を示す平面図であ
る。第4図は、実施例および比較例において用いた装置
の光学系を示す説明図である。第5図は、実施例におい
て適用された球面レンズ11の移動を示す説明図である。
第6図は、実施例および比較例において用いた基材を示
す平面図である。第7図は、実施例においてターゲット
12上に形成された照射部分15を示す平面図である。 図において、1,10は、レーザビーム、2,11はレンズ、3,
12はターゲット、5,5a,5b,5c,15は照射部分、14は基材
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C01G 1/00 - 57/00 C23C 14/06 - 14/08 H01L 39/00 - 39/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】集光レンズを介してエキシマレーザビーム
    をターゲットに照射し、ターゲットより飛散した原子お
    よび/または分子を基材上に堆積させるレーザ蒸着法を
    用いるとともに、 前記エキシマレーザビームを通過させている前記集光レ
    ンズを移動させることにより、前記ターゲット上に形成
    されているレーザビームの集光点を移動させることを特
    徴とする、酸化物超電導膜の製造方法。
  2. 【請求項2】前記基材として長尺の可撓性基材が用いら
    れる、請求項1記載の酸化物超電導膜の製造方法。
  3. 【請求項3】前記可撓性基材は、安定化ジルコニア、ア
    ルミナ、イットリア、シリカもしくはチタニアのセラミ
    ックス、または、白金、金、銀、アルミニウム、ニッケ
    ル、ハステロイ、インコネル、インコロイもしくはステ
    ンレス鋼の金属材料から構成される、請求項2記載の酸
    化物超電導膜の製造方法。
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