JP2853048B2 - 制振装置 - Google Patents

制振装置

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、発電所や化学プラント等において、地震等
による配管等の制振対象の振動を抑制するために、それ
ら制振対象と構築物のような支持体との間に介設される
制振装置に関するものである。
(従来の技術) 原子力発電所においては、地震時には配管を十分な剛
性をもって支持し、しかも常時は熱膨張、熱収縮に伴う
緩慢な変位を許容しつつ支持することが要求されてい
る。
そこで、従来、地震時に構築物と配管との間に相対振
動が生じた場合、その振動エネルギを吸収して、配管に
作用する振動の応力を低減させる配管支持装置として、
例えば特開平1−153883号公報に示されるものが提案さ
れている。この公報には、建屋等の構築物に一端が枢支
された円筒状シリンダ内に、弾塑性を備えた受け部材を
収容し、この受け部材の外周をシリンダに固定すると共
に、その中央部をシリンダの他端から挿入された支持棒
の一端に固定し、この支持棒の他端を配管に枢支した配
管支持装置が示され、また、弾塑性を備えた受け部材と
して、鉛棒とゴム筒との組み合わせ、およびステンレス
製の細線を円筒状に圧縮したものが示されている。この
配管支持装置においては、地震時に構築物と配管との間
に相対振動が生じた場合、受け部材がその弾塑性材料の
降状点を越えて、その中央部と外周部との間で弾塑性変
形することにより、振動エネルギを吸収して配管の相対
的振動を抑制し、配管に作用する応力を低減する。ま
た、配管が熱膨張、熱収縮した場合には、受け部材が弾
性変形して、配管の変位を許容できる比較的小さな拘束
力で配管を弾性的に支持する。
上記のタイプの装置では、以下のような問題がある。
即ち、配管が熱膨張、熱収縮により変位する場合にも、
受け部材の塑性変形及び弾性変形を伴うから、このとき
に配管に与える反力は無視することができない。また、
金属材料の塑性変形を利用しているので、繰返しの変形
により疲労破損が生じやすく、長期の使用に耐えない。
(発明が解決しようとする課題) 従って、本発明は、地震時に構築物等の支持体と配管
等の制振対象との間に相対振動が生じた場合、その振動
エネルギを吸収して制振対象の振動を抑制し、制振対象
に作用する応力を低減させることができる制振装置を提
供することを課題としている。
また、本発明は、構造が比較的簡単で、製造コストが
低く、しかも耐久性がある制振装置を提供することを課
題としている。
さらに本発明は、制振対象の熱膨張、熱収縮に際し、
これを極めて小さな拘束力で支持し、制振対象に対して
大きな反力を与えることがない制振装置を提供すること
を課題としている。
(課題を解決するための手段) 本発明においては、上記課題を解決するため、一端側
が配管のような制振対象または構築物のような支持体に
直接または間接に連結されたケース1と、一端側が支持
体または制振対象に直接または間接に連結され、他端側
がケースの他端側に軸線方向に相対移動自在に挿入され
た支持ロッド2と、ケース1と支持ロッド2との間に、
それらの軸線方向相対移動によって剪断力を受けるよう
に介設された高分子合成樹脂製の粘弾性体3と、ケース
1と支持ロッド2との間において、粘弾性体3を複数の
層3a,3b,3cに分割するように、相互に適当な間隔を置い
て平行に設けられた複数の剪断板4とから製振装置を構
成し、その粘弾性体3としては、使用環境の温度範囲に
おいて固体であり、数秒ないし数分以内の応力緩和性を
備えた高分子合成樹脂製のものを採用した。
(作 用) 本発明の制振装置10においては、地震等により、配管
のような制振対象と構築物のような支持体との間に相対
振動が生じた場合、ケース1とロッド2とが軸線方向に
相対変位する。このとき、ケース1とロッド2との間に
介設された粘弾性体3は、瞬時弾性的に伸縮した後塑性
変形して、振動エネルギを吸収し、制御対象の振動を抑
制する。このようにして、制振対象に作用する応力を低
減させる。これに対して、制振対象が熱変化により膨
張、収縮して緩慢に相対変位する場合、粘弾性体3は塑
性流動して、ほとんど抵抗なく制振対象の変位を許容す
る。従って、制振対象には極めて小さな反力しか作用し
ない。
(実施例) 本発明の一実施例を第1図ないし第3図に示す。第1
図は本発明に係る制振装置の縦断正面図、第2図は、本
発明に係る制振装置の側面図、第3図は変形状態にある
粘弾性体の縦断正面図である。
第1図、第2図に示す制振装置10において、1は左右
両端が開放した円筒シリンダ状のケース、2はケース1
内に、その左側開放部から軸線方向相対移動自在に挿入
された第1の支持ロッドで、その左端は引き手2aを介し
て図示しない構築物のような支持体または配管のような
制振対象に連結される。
ケース1と支持ロッド2との間には、それらの軸線方
向相対移動によって剪断力を受けるように高分子合成樹
脂製の粘弾性体3が介設されている。この粘弾性体3
は、使用環境の温度範囲において固体であり、一定の圧
縮または引っ張りの力を加えて数秒ないし数分以内に応
力緩和する性質を備えている。発明者は、このような性
質を備えた粘弾性体3として、例えば、アメリカ合衆国
ミネソタ州のミネソタ マイニング アンド マニュフ
ァクチュアリング カンパニーが製造販売する粘弾性高
分子材料Scotchdamp(商品名)を用いて良好な結果を得
た。粘弾性体3は、上下2つに分割され、かつ、2つの
剪断板4により、半径方向に3つの層3a,3b,3cを形成す
るように分割されている。そして、各層の粘弾性体3a,3
b,3cは、ケース1の内周面、支持ロッド2の外周面また
は剪断板4の上下面に夫々接着剤によって強固に接着さ
れている。粘弾性体3は、剪断板4により、半径方向に
複数の層3a,3b,3cに分割されているため、第3図に示す
ように、ケース1と支持ロッド2との軸線方向の変位が
大きくとることができる。
剪断板4には、断面ほぼ円弧状を成し、相互に半径方
向に適当な間隔を置いて平行に設けられている。また、
剪断板4は、一端側がケース1の外へ延出して放熱板4a
を形成している。剪断板4の長手方向に伸びる両縁に
は、内側の剪断板4またはロッド2との間に常時所定の
間隔を保つための屈折片4bが設けられている。屈折片4b
は、内側の剪断板4またはロッド2の外周に対して摺動
自在である。外側の剪断板4とケース1の内周との間隔
は、ケース1の内周に軸線方向に延長するように設けら
れた突状1aによって保たれている。突状1aは外側の剪断
板4に対して摺動自在である。
5はケース1内に、その右側開放部から軸線方向相対
移動自在に挿入された第2の支持ロッドで、その右端は
引き手5aを介して図示しない構築物のような支持体また
は配管のような制振対象に連結される。
ケース1と支持ロッド5との間にも、同様に剪断板7
によって半径方向に複数の層6a,6b,6cを成すように分割
された上下2つの粘弾性体6が介設されている。また、
剪断板4は、同様に一端側がケース1の外へ延出して放
熱板7aを形成すると共に、内側の剪断板7またはロッド
5との間隔を保つための屈折力7bを備えている。
しかして、この制振装置10は、第1または第2の支持
ロッド2,5の何れか一方を構築物のような支持体へ、他
方を配管のような制振対象へ連結して用いる。
いま、地震等により、配管のような制振対象と構築物
のような支持体との間に相対振動が生じた場合、ケース
1とロッド2,5とが軸線方向に相対変位する。このと
き、ケース1とロッド2,5との間に介設された粘弾性体
3,6は、瞬時弾性的に伸縮した後塑性変形して、振動エ
ネルギを吸収し、制振対象の振動を抑制する。このよう
にして、制振対象に作用する応力を低減させる。これに
対して、制振対象が熱により膨張、収縮して緩慢に相対
変位する場合、粘弾性体3,6は塑性流動して、ほとんど
抵抗なく制振対象の変位を許容する。従って、制振対象
には極めて小さな反力しか作用しない。粘弾性体3,6が
弾性変形ないし塑性変形を繰り返す間、振動エネルギは
熱エネルギに変換され、粘弾性体3,6は昇温する。この
熱は放熱板4a,7aにより放散され、粘弾性体3,6が冷却さ
れるから、粘弾性体3,6による振動エネルギの吸収が効
率的に行われることになる。
第4図、第5図には、粘弾性体3,6をケース1に対し
てカートリッジ式に容易に着脱できるようにした他の実
施例の制振装置10を示す。第4図は制振装置の縦断正面
図、第5図は側面図である。この実施例では、粘弾性材
の最外層3c,6cの外周に接着された剪断板4,7は、ケース
1の内周に接し、ケース1内周に形成された段部1bとケ
ース1の両端面にねじ止めされた押さえリング1cによっ
て抜け止めされている。従って、押さえリング1cを取り
外せば粘弾性体3,6を支持ロッド2,5と共にケース1から
取り外すことができる。また、粘弾性材の最内層3a,6a
の内周に接着された剪断板4,7は、支持ロッド2,5の外周
に接し、支持ロッドの本体2b,5bの内方端に形成された
フランジ2c,5cと支持ロッド2b,5bに螺合された押さえナ
ット2d,5dとによって支持ロッド2,5に固定されている。
また引き手2a,5aも本体2b,5bの外側端部に螺合されてい
る。従って、この引き手2a,5aと押さえナット2d,5dとを
取り外せば、粘弾性体3,6を支持ロッド2,5から取り外
し、容易に交換することができる。他の構成は第1図な
いし第3図に示すものと同様であり、対応する部材には
同じ番号を付してある。
第6図に示す他の実施例の制振装置10においては、各
層3a,3b,3c,6a,6b,6cの粘弾性材料の温度特性が異な
る。粘弾性材料は、その成分により有効な粘弾性が得ら
れる温度範囲が限定されている。例えば、低温用の粘弾
性材料は、高温領域において過度に軟化され、十分な振
動エネルギ吸収を行えないし、過度に変形すれば破断し
てしまう。従って、装置の使用環境の温度が、低温から
高温に至る比較的広い範囲で変化する場合には、1種類
の粘弾性材料だけを用いることができない。そこで、こ
の実施例においては、有効温度範囲の異なる3種の粘弾
性材料が用いられている。即ち、第1層3a,6aに低温
用、第2層3b,6bに中温用、第3層3c,6cに高温用の粘弾
性材料が配置されている。そして、各剪断板4,7の変位
を所定位置で阻止するための手段が講じられている。そ
のような変位阻止手段は、各剪断板4,7の長手方向に両
縁に、内側に突出するように設けられたストッパ突片4
c,7cと、ロッド本体2b,5bの外周に設けられた係合段部2
e,5eと、ケース1の両端に取付けられたストッパリング
1dと、ケース1の中央部内周に突設された環状ストッパ
突起1eとから成る。そして、内側の剪断板4,7のストッ
パ突片4c,7cは、係合段部2e,5eに、外側の剪断板4,7の
ストッパ突片4c,7cは、内側の剪断板4,7の端部に、また
ケース1のストッパリング1d及び環状ストッパ突起1e
は、外側の剪断板4,7の端部に夫々当接可能に配置され
ている。従って、例えば、装置の使用環境が比較的高温
であるとき、ロッド2,5とケース1との間に相対変位が
生じて、粘弾性体の第1層3a,6aがいち早く変形する
と、内側の剪断板4,7のストッパ突片4c,7cがロッド2,5
の係合段部2e,5eに当接し、過度の変形が阻止される。
しかし、この場合にも、粘弾性体の第2層3b,6b、また
は第3層3c,6cは、振動エネルギの吸収に有効に作用す
る。他の構成は第1図ないし第3図に示すものと同様で
あり、対応する部材には同じ番号を付してある。
なお、本発明は図示の実施例に限定されるものではな
く、例えば、ケース1は、第2の支持ロッド5を介さず
に直接構築物または制振対象に連結することができる。
(発明の効果) 以上のように、本発明においては、一端側が配管のよ
うな制振対象または構築物のような支持体に直接または
間接に連結されたケース1と、一端側が支持体または制
振対象に直接または間接に連結され、他端側がケースの
他端側の軸線方向に相対移動自在に挿入された支持ロッ
ド2と、ケース1と支持ロッド2との間に、それらの軸
線方向相対移動によって剪断力を受けるように介設され
た高分子合成樹脂製の粘弾性体3と、ケース1と支持ロ
ッド2との間において、粘弾性体3を複数の層3a,3b,3c
に分割するように、相互に適当な間隔を置いて平行に設
けられた複数の剪断板4とから制振装置を構成し、剪断
板4には、それと対向する支持ロッド2又は他の剪断板
4との間に介在する粘弾性体3に圧縮力を及ぼさないよ
うに、所定間隔を保つために、支持ロッド又は他の剪断
板に向かって突出し、支持ロッド2の軸線方向に伸びる
屈折片4bを設け、ケース1には、それと対向する剪断板
4との間に介在する粘弾性体3に圧縮力を及ぼさないよ
うに、所定間隔を保つために剪断板4に向かって突出し
支持ロッド2の軸線方向に伸びる突条1aを設けたため、
制振対象が熱膨張、熱収縮により緩慢に変位するような
場合に制振対象に与える反力が小さく、それに悪影響を
及ぼさない効果を奏するほか、剪断板4の屈折片4bとケ
ース1の突条1aにより所定の間隔が保たれ、粘弾性体3
が軸線直交方向の圧力を受けることなく、従って、所定
の形状を保つことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は本発明に
係る制振装置の縦断正面図、第2図は、本発明に係る制
振装置の側面図、第3図は変形状態にある粘弾性体の縦
断正面図、第4図は本発明に係る他の実施例の制振装置
の縦断正面図、第5図は同装置の側面図、第6図は本発
明に係るさらに他の実施例の制振装置の縦断正面図であ
る。 1……ケース 2……支持ロッド 3……粘弾性体 3a,3b,3c……層 4……剪断板 10……制振装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マヌ チャタジー アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94105 サンフランシスコ 150 スペア ストリート スート 1755番地 エー エス デー インターナシヨナル イン コーポレイテッド 内 (56)参考文献 特開 平3−51543(JP,A) 実開 平2−46148(JP,U) 実開 昭63−56336(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16F 1/00 - 9/54 F16F 15/00 - 15/32

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制振対象と、この制振対象を支持する支持
    体との間に生じる相対的な振動のエネルギを吸収するた
    めに、両者間に介設される制振装置であって、 一端側が前記制振対象または前記支持体に直接または間
    接に連結されたケースと、 一端側が前記支持体または前記制振対象に直接または間
    接に連結され、他端側が前記ケースの他端側に軸線方向
    に相対移動自在に挿入された支持ロッドと、 前記ケースと前記支持ロッドとの間に、それらの軸線方
    向相対移動によって剪断力を受けるように介設された高
    分子合成樹脂製の粘弾性体と、 前記ケースと前記支持ロッドとの間において、前記粘弾
    性体を複数の層に分割するように、相互に適当な間隔を
    置いて平行に設けられた複数の剪断板とから成り、 この剪断板は、それと対向する前記支持ロッド又は他の
    剪断板との間に介在する前記粘弾性体に圧縮力を及ぼさ
    ないように、所定間隔を保つために、前記支持ロッド又
    は他の剪断板に向かって突出し、支持ロッドの軸線方向
    に伸びる屈折片を備え、 前記ケースは、それと対向する前記剪断板との間に介在
    する前記粘弾性体に圧縮力を及ぼさないように、所定間
    隔を保つために剪断板に向かって突出し支持ロッドの軸
    線方向に伸びる突条を備えていることを特徴とする制振
    装置。
  2. 【請求項2】前記ケースの一端側が、第2の支持ロッド
    を介して前記制振対象または前記支持体に連結され、第
    2の支持ロッドの一端側は、前記ケースの一端側に軸線
    方向に相対移動自在に挿入され、ケースと第2の支持ロ
    ッドとの間には、それらの軸線方向相対移動によって剪
    断力を受けるように高分子合成樹脂製の粘弾性体が介設
    され、この粘弾性体は、第2の複数の剪断板によってケ
    ースと第2の支持ロッドとの間において、複数の層に分
    割されていることを特徴とする請求項(1)に記載の制
    振装置。
  3. 【請求項3】前記剪断板は、一端側が前記ケースの外側
    まで延出して放熱板を構成していることを特徴とする請
    求項(1)または(2)に記載の制振装置。
  4. 【請求項4】前記ケースはシリンダであり、前記支持ロ
    ッドはシリンダの軸心上に配置され、前記剪断板は夫々
    断面円弧状で、円周方向両縁に、対向する他の剪断板又
    は支持ロッドに内周が摺接する屈折片が設けられ、前記
    粘弾性体は複数の剪断板によって夫々半径方向に複数の
    層を形成するように分割されると共に、屈折片によって
    円周方向に複数に分割されていることを特徴とする請求
    項(1)ないし(3)の何れかに記載の制振装置。
  5. 【請求項5】制振対象とこの制振対象を支持する支持体
    との間に生じる相対的な振動のエネルギを吸収するため
    に、両者間に介設される制振装置であって、シリンダ状
    ケースの両側に、第1及び第2の支持ロッドの内側端部
    が軸線方向に相対移動自在に受け入れられ、第1及び第
    2の支持ロッドの外側端部は前記支持体または前記制振
    対象に連結され、前記ケースと前記第1及び第2の支持
    ロッドとの間には、それらの軸線方向相対移動によって
    剪断力を受けるように高分子合成樹脂製の粘弾性体が介
    設され、これらの粘弾性体は、複数の剪断板によって夫
    々半径方向に複数の層を形成するように分割され、この
    剪断板は、断面円弧状で、周方向の両縁に、対向する前
    記第1、第2の支持ロッド又は対向する他の剪断板との
    所定間隔を保つための屈折片を備え、前記ケースの内側
    には、対向する剪断板との所定間隔を保つための軸線方
    向に伸びる突条を備え、粘弾性体は、剪断板の屈折片及
    びケースの突条によって円周方向に複数に分割されてい
    ることを特徴とする制振装置。
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