JP2852834B2 - 重量選別装置 - Google Patents

重量選別装置

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JP2852834B2
JP2852834B2 JP4146410A JP14641092A JP2852834B2 JP 2852834 B2 JP2852834 B2 JP 2852834B2 JP 4146410 A JP4146410 A JP 4146410A JP 14641092 A JP14641092 A JP 14641092A JP 2852834 B2 JP2852834 B2 JP 2852834B2
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雅之 日高
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物品を搬送中に計量
し、この計量値に基づいて物品の選別判定を行なう重量
選別装置に関する。
【0002】
【従来の技術と解決しようとする課題】食品等の製品ラ
インでは、製品をライン搬送している間に、その重量に
過不足がないか否かを検査するために、図13に示す重
量選別装置10が用いられている。
【0003】この重量選別装置10は、前段コンベア1
から搬入される物品Wを、計量コンベア11に受入れ、
搬入された物品Wによる荷重変化に相当する計量信号を
計量器12から重量検出部13へ出力させる。
【0004】一方、計量コンベア11に対する物品Wの
搬入を開始するタイミングは、計量コンベア11の搬入
側に配置されている搬入センサ14によって光学的に検
知され、その搬入検知信号は重量検出部13へ出力され
る。
【0005】重量検出部13は、搬入検知信号を受けて
から、物品Wが計量コンベア11上に完全に乗り移るま
での時間が経過した後の安定した計量信号に基づいて物
品Wの重量値を検出し、その重量値を判定部15へ出力
する。
【0006】判定部15は、検出された重量値が所定の
重量範囲内にあるか否かを判定し、その判定結果に応じ
た選別信号を出力する。
【0007】この選別信号は、後段コンベア2側に設け
られた選別機3に出力され、所定重量範囲内と判定され
た物品は選別機3を通過し、所定重量範囲外と判定され
た物品は、選別機3によって、ライン上から排除され
る。
【0008】しかしながら、このような構成の従来の重
量選別装置10で、例えば、図14の(a)に示すよう
に小さな包装袋Pに1個ずつ包装された物品Wを選別す
る場合、同図の(b)のように、袋間の切離しが不完全
で余分な包装袋P′が付いた物品が搬入されたとして
も、包装袋が非常に軽いため、その重量差を検知するこ
とができない。このため、このような小袋包装された物
品に対しては、手間のかかる人手による目視チェックに
よって包装不良品を選別しているのが現状であった。
【0009】本発明は、この課題を解決した重量選別装
置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の重量選別装置は、被選別物品を搬出する前
段コンベアと、前記前段コンベアから搬出された被選別
物品を一端側で受けて他端側に搬送し、該搬送中の物品
の重量に対応した信号を出力する計量コンベアと、前記
計量コンベアの他端側から搬出される被選別物品を受け
入れる後段コンベアと、前記後段コンベアに設けられ、
前記計量コンベアから後段コンベア上に搬入された物品
を該後段コンベアの搬送方向と異なる方向に搬出するた
めの選別機と、前記選別機より前の所定位置の被選別物
品の通過を、搬送方向にほぼ直交する光によって検知す
るセンサと、前記計量コンベアの出力信号に基づいて該
計量コンベア上を搬送している被選別物品の重量を検出
する重量算出手段と、前記重量算出手段によって検出さ
れた重量が、予め設定された重量範囲内にあるか否かを
判定する重量判定手段と、前記センサからの信号に基づ
いて、被選別物品の搬送方向の長さまたは搬送方向に直
交する方向の長さが、予め設定された所定の長さ範囲内
にあるか否かを判定する寸法判定手段と、前記重量判定
手段または前記寸法判定手段の少なくとも一方で不良判
定された物品が前記後段コンベアの選別機の位置に達し
たときに該選別機を所定時間駆動させる選別駆動手段
と、前記寸法判定手段の判定結果に応じて前記選別駆動
手段の駆動時間を切り換える駆動時間切換手段とを備え
ている。
【0011】
【作用】このようにしたため、本発明の重量選別装置で
は、搬送中の被選別物品が所定位置を通過したときのセ
ンサからの信号を受けた寸法判定手段によって、被選別
物品の搬送方向の長さまたは搬送方向と直交する方向の
長さが、予め設定されている長さ範囲にあるか否かが判
定され、この寸法判定結果と重量判定結果のうち少なく
とも一方で不良判定された被選別物品は、後段コンベア
の選別機に達したときに、寸法判定手段の判定結果に応
じて駆動時間が切り換えられる選別機によって後段コン
ベアの搬送方向と異なる方向に搬出される。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。
【0013】図1は、一実施例の重量選別装置20を示
す図である。
【0014】この重量選別装置20の計量コンベア21
は、前段コンベア1および後段コンベア2と同一の搬送
速度Vで駆動され、前段コンベア1から搬入される物品
の荷重に対応した計量信号を計量器22から出力する。
【0015】計量コンベア21と前段コンベア1の境界
部には、計量コンベア21に対する物品の搬入タイミン
グと、物品の搬送方向の長さに対応した信号を出力する
センサとして、投光器23と受光器24が搬送方向に直
交するように上下に配置されている。投光器23からの
光は、コンベア間の僅かな隙間を通過して、受光器24
に入射する。受光器24は、投光器23からの光が遮光
されている間、例えばハイレベルの受光信号を出力す
る。
【0016】受光器24からの受光信号は、重量算出手
段25および後述する長さ判定手段30へ出力される。
【0017】重量算出手段25は、物品が前段コンベア
1から計量コンベア21へ搬入を開始したことを受光信
号の立上り変化で検出し、その搬入開始時点から、物品
が完全に計量コンベア21上へ乗り移って、その計量信
号が安定する時間Ta(安定時間)が経過した後に、計
量器22の計量信号を所定の時間Tb(測定時間)サン
プリングし、このサンプリングした値の平均値演算によ
って、搬入物品の重量値を検出する。なお、安定時間T
aおよび測定時間Tbは、後述するタイミング算出手段
40から設定される。
【0018】重量判定手段26は、算出された物品の重
量値が、予めこの品種に対して決められた上限値Waと
下限値Wbの範囲内にあれば、正量を示す判定信号を出
力し、その範囲外にあれば過不足を示す判定信号を出力
する。
【0019】一方、長さ判定手段30は、受光器24か
らの受光信号が立上がってから立下がるまでの時間が基
準時間Trより長いか否かを、例えば図2に示すフロー
チャートに従って判定する。
【0020】即ち、物品が搬入されて受光信号が立上が
ると、長さ判定フラグを“0”にリセットして、基準時
間Trのタイマをスタートさせ、そのタイムアップ後に
受光信号のレベルがハイレベルであれば、長さ判定フラ
グを“1”にセットして次の物品の搬入に備え、タイム
アップ後の受光信号のレベルがローレベルであれば、長
さ判定フラグを“0”のままにして次の物品の搬入に備
える。
【0021】なお、この基準時間Trは、タイミング算
出手段40から設定される値であり、正しく切断された
1つの包装袋Pに包装された物品が、投受光器間を通過
するのに必要な時間T0 に対して、1<Tr/T0 <2
となる値であって、2つつながった袋のうち、後ろ側の
袋の有無を確実に判定できるタイミング(物品の形状に
よって異なるが、一般的にはT0 の1.5倍程度の時
間)が設定される。
【0022】また、前述の安定時間Taと測定時間Tb
の和(Ta+Tb)は、この基準時間Trより長くなる
ように決められている。
【0023】したがって、この長さ判定は、重量測定が
完了する前に必ず行なわれ、重量測定が完了した時点で
長さ判定フラグが“1”を示していれば、この計量され
た物品は、包装不良品であると断定できる。
【0024】選別判定手段33(図1参照)は、重量判
定手段26からの判定信号が入力されたタイミングに、
長さ判定フラグのレベルを確認し、このフラグが“1”
ならば、重量判定結果と無関係に不良選別信号を選別信
号遅延手段34へ出力する。また、確認したフラグが
“0”ならば、重量判定信号が過不足を示すときのみ、
不良選別信号を選別信号遅延手段34へ出力し、正量を
示しているときには、不良選別信号を出力しない。
【0025】選別信号遅延手段34は、不良選別信号を
受けてから、その不良と判定された物品が選別機3へ到
達するのに必要な時間Tcだけ、この不良選別信号を遅
延させて、選別駆動手段35へ出力する。
【0026】選別駆動手段35は、選別信号遅延手段3
4からの不良選別信号を受けると、駆動時間切換手段3
6から入力されている選別時間データに対応した時間だ
け駆動信号を選別機3へ出力する。
【0027】選別機3は駆動信号を受けている間駆動し
て、不良と判定された物品を後段コンベア2上から排除
する。
【0028】駆動時間切換手段36は、長さ判定手段3
0の判定フラグが“0”のときには、タイミング算出手
段40からの選別時間データTdをそのまま選別駆動手
段35へ出力し、判定フラグが“1”のときには、選別
時間データTdの2倍の選別時間データ2・Tdを選別
駆動手段35へ出力する。
【0029】データ入力手段37は、キー操作や他の装
置(搬入ライン側の他の検査装置やライン集中管理装置
等)によって入力される各長さ情報や重量情報を、物品
の品種に対応付けてデータ記憶手段38に記憶設定し、
また、データ記憶手段38に対し品種コードを指定し
て、指定品種固有のデータと品種に無関係な固定データ
とをタイミング算出手段40へ出力させるためのもの
で、図示しないキーボードや外部インターフェース装置
等を備えている。
【0030】データ記憶手段38には、図3に示す各デ
ータが記憶されている。即ち、重量の上下限値Wa、W
b、物品長Lw、搬送速度V、基準時間算出に必要な係
数α(前述のTr/T0 )等の品種固有データと、計量
コンベア長Lc、選別機までの距離Ls、サンプリング
周期Δt、サンプリング回数S等の固定データが記憶さ
れている。なお、品種固有データは、品種コードに対し
てテーブル化されていて、データ入力手段37によって
品種が指定されると、その指定品種の固有データと固定
データとが、タイミング算出手段40および重量判定手
段26へ出力される。
【0031】タイミング算出手段40は、データ記憶手
段38からの各データに基づいて、安定時間Ta、測定
時間Tb、選別信号遅延時間Tc、選別時間Tdおよび
基準時間Trを以下のように算出する。
【0032】(1)基準時間Trの算出 基準時間Trは、前述したように、正規に包装された物
品が投受光器を通過するのに必要な時間T0 =Lw/V
に係数αを乗算した結果、即ち、 Tr=α・Lw/V で求められる。
【0033】(2)安定時間Taおよび測定時間Tbの
算出 安定時間Taは、被選別物品が投受光器間を通過開始し
てから、その物品が完全に計量コンベア21上に乗せ
て、計量信号が安定するまでの時間であり、最低限、 (Lw/V)+β の時間が必要となる。ただしβは、計量器21の応答遅
れ時間などを含む最小の余裕時間である。
【0034】また、測定時間Tbは、必要な計量精度を
得るためのサンプリング回数S(平均化数)とサンプリ
ング周期Δtの積で算出されるが、この測定期間は、で
きる限り計量値が安定していることが望ましい。
【0035】したがって、タイミング算出手段40は、
次式の演算によって、物品の先端が投受光器間を横切る
搬入開始タイミングから、物品の先端が計量コンベアか
ら搬出されるまでの時間Lc/Vを求め、この時間から
前述の(Lw/V)+βを減じて余裕時間γを求める。 γ=(Lc/V)−(Lw/V)−β=(Lc−Lw)
V−β そして、例えばこの余裕時間γの半分を安定時間側の余
裕時間に繰入れ、残りの半分を測定完了から搬出開始ま
での余裕時間に充てる。
【0036】このようにして、安定時間Taは、 Ta=(Lw/V)+β+γ/2 で算出され、測定時間Tbは、 Tb=S・Δt で算出される。なお、このサンプリング回数およびサン
プリング周期は品種固有のデータであってもよい。
【0037】このようにして算出された安定時間Taと
測定時間Tbの和Ta+Tbが前述の基準時間Trより
長くない場合には、長さ判定が重量判定より遅れること
になるため、タイミング算出手段40はアラームを発し
て作業者に搬送速度の変更や余裕時間の設定変更を促
す。
【0038】(3)選別信号遅延時間Tcの算出 選別信号遅延時間Tcとして必要な時間は、計量測定が
完了してからその物品の先端が選別機3に達するまでの
時間であり、次式によって算出される。 Tc=(Lc/V)−(Ta+Tb)+(Ls/V)
【0039】(4)選別時間Tdの算出 選別時間Tdは、選別機3の形式によって異なるが、例
えばエア吹付け式の選別機3を用いる場合、エアの吹付
けを、物品の先端が吹付け位置に達してからその後端が
達するまでの間行なえば、確実に物品を排除できるた
め、次式によってこの選別時間Tdが算出される。 Td=Lw/V
【0040】次に、この重量選別装置20の動作につい
て説明する。
【0041】データ記憶手段38に対して、図1に示す
包装品Wの品種コードが指定されると、その物品に対応
したデータが重量判定手段26およびタイミング算出手
段40に出力され、タイミング算出手段40によって算
出された各時間データが、各部に設定される。
【0042】ここで、正しく切断された1つの包装袋P
に包装された物品Wが、前段コンベア1から速度Vで搬
出され、t0 時にその先端が投受光器間に達すると、図
4の(a)に示すように受光信号が立上り、これとほぼ
同時に計量信号が同図の(b)に示すように上昇を開始
する。
【0043】そして、この物品の後端が投受光器間を横
切るt1 時には、受光信号が立下がり、計量信号は物品
の重量に対応した値に落ちつく。
【0044】受光信号の立上りから基準時間Trが経過
したt2 時に、受光信号のレベルの確認がなされ、この
受光レベルがローレベルであるため、長さ判定手段30
の長さ判定フラグは同図の(c)に示すように“0”の
ままである。
【0045】一方、物品の搬入時t0 から安定時間Ta
が経過したt3 時には、重量算出手段25による計量信
号のサンプリングが開始され、t3 時から測定時間Tb
が経過するt4 時には、サンプリング値の平均値が物品
の重量値W1 として重量判定手段26へ出力される。
【0046】この重量値W1 が上限値Waと下限値Wb
の範囲内にあれば正量を示す判定信号が選別判定手段3
3へ出力され、その範囲外にあれば過不足を示す判定信
号が選別判定手段33へ出力される。
【0047】選別判定手段33は、いずれかの判定信号
を受けると、この物品に対する長さ判定フラグのレベル
を確める。この物品に対するフラグは“0”であるか
ら、重量の判定信号が過不足を示しているとき、同図の
(d)に示すように不良選別信号を選別信号遅延手段3
4に出力し、重量の判定信号が正量を示すときには、不
良選別信号は出力されない。
【0048】選別判定手段33からの不良選別信号をt
4 時に受けた選別信号遅延手段34は、同図の(e)に
示すように、物品がt4 時から後段コンベア2の選別機
3の排除可能な位置に達するまでの時間Tcだけ遅れた
タイミングt5 に不良選別信号を出力する。このため、
選別機3は、同図の(f)のように選別時間Tdだけ駆
動して、重量不良品をライン上から排除する。
【0049】また、測定重量W1 が正量と判定された物
品は、選別機3をそのまま通過して後続ラインへ搬送さ
れる。
【0050】次に、図13の(b)に示したように、包
装袋の間の切断が不完全で余分な包装袋P′が付いた物
品が搬入される場合について説明する。
【0051】例えば、先頭側の包装袋に内容物がある向
きで物品が搬入され、その先端がt0 時に投受光器間に
達すると、図5の(a)に示すように受光信号が立上
り、計量信号が同図の(b)に示すように上昇変化す
る。この計量信号の上昇変化の傾きは前述した図4の場
合とほぼ変わらず、t1 時にはその内容物の重量に対応
した値に落ちつく。
【0052】一方、受光信号は、包装袋P、P′の境目
(切断不完全部分)が投受光器間を通過するt1 時付近
でチャタリングを起こすことはあっても、t0 時からT
r時間経過したt2 時点では、確実にハイレベルに戻っ
ており、長さ判定フラグが同図の(c)に示すように
“1”にセットされる。このため、駆動時間切換手段3
6によって選別駆動手段35への選別時間が2・Tdに
切換えられる。
【0053】また、t0 時からTa時間経過したt3
には、計量信号に対するサンプリングが開始され、さら
に、測定時間Tbが経過したt4 時には、この物品に対
する重量値W2 が算出され、その重量値W2 が許容重量
範囲内にあるか否かを示す判定信号が選別判定手段33
へ出力される。
【0054】選別判定手段33は、この判定信号を受け
ると、長さ判定フラグが“1”であることを確認して、
重量の判定結果には無関係に、不良選別信号を同図の
(d)に示すようにt4 時に出力する。
【0055】したがって、重量の判定結果にかかわらず
同図の(e)に示すようにt4 時からTc時間遅延され
た不良選別信号が選別駆動手段35へ出力される。この
とき、選別駆動手段35には、2・Tdが選別時間とし
て設定されているため、選別機3は、同図の(f)に示
すように、ほぼ物品の長さに応じた時間だけ駆動し、こ
の不良物品をライン上から排除する。
【0056】なお、余分な包装袋P′側が先頭となる向
きで物品が搬入された場合でも、計量信号の立上りタイ
ミングが受光信号の立上りに対して遅れる以外は、同一
動作なので説明を省略する。ただし、この場合には、計
量信号が完全に安定しないうちに測定が開始されるた
め、重量判定側でも不良物品と判定される可能性が高
い。
【0057】以上のようにして、重量が過不足な物品お
よび余分な包装袋が付加された物品が選別機3によって
ライン上から排除され、重量が正量でかつ包装不良でな
い物品のみが後続ラインへ搬出される。
【0058】なお、他の品種の物品がデータ記憶手段3
8に対して指定されると、その指定品種の各データがタ
イミング算出手段40へ入力され、その品種に最適な測
定時間や基準時間で、前記同様の選別がなされる。
【0059】また、この実施例では、品種に対して搬送
速度が固定されていたが、搬送速度データを任意に可変
できるようにしてもよく、その場合でも、タイミング算
出手段40によって、可変された搬送速度に対応する各
時間データが算出されて各部に設定されるため、重量測
定や長さ判定を前記同様に確実に行なうことができる。
【0060】
【他の実施例】前記実施例では、前段コンベア1からの
物品を計量コンベア21に直接搬入するようにしていた
が、これは本発明を限定するものでなく、例えば図6に
示すように計量コンベア21に対して物品を速度差なく
円滑に搬入するための助走コンベア41を有する重量選
別装置についても同様に適用できる。
【0061】この場合には、計量コンベア21と助走コ
ンベア41の境界部ではなく、助走コンベア41と前段
コンベア1との境界部で投光器23と受光器24によっ
て物品の検知を行なえば、長さ判定を計量タイミングと
無関係に行なうことができ、前述した条件Tr<Ta+
Tbを無視できる。
【0062】また、前記実施例では長さ判定を重量判定
の前に行なう場合について説明していたが、計量コンベ
ア21と後段コンベア2との隙間位置で投受光器によっ
て物品を検知するようにしてもよい。
【0063】この場合には、重量判定が完了した後に、
長さ判定を行なうことになるため、図7に示すように、
重量判定手段26からの重量の判定結果を、正量、過不
足にかかわらず選別信号遅延手段34でTc時間遅延し
て選別判定手段33へ出力し、その重量判定結果と遅延
中に結果の出る長さ判定結果(フラグ)とによって、選
別信号を選別駆動手段35へ出力するように構成すれば
よい。なお、この場合には、計量コンベアに対する物品
の搬入タイミングを検知するためのセンサを別個に設け
る必要がある。このセンサは、従来の投受光器による光
学的な方式だけでなく、計量器22からの計量信号の立
上りを検出する方式を用いることもできる。
【0064】また、前記実施例では、コンベア間の隙間
を上下に通過する光によって、物品の通過を検知してい
たが、コンベアの側方から物品の通過を検知するように
してもよい。この場合、前記実施例のように固定された
ビーム光では、高さ位置が一定でない包装袋の先端や後
端の通過を確実に検出することは困難であるため、図8
に示すように、コンベア間の隙間位置で矢印Aのように
上下方向に掃引する光によって物品を検知すればよい。
【0065】このための投光器50は、例えば図9に示
すようにレーザ光源51からの光を振動ミラー52ある
いは回転ミラーに反射させ、この反射光を投光レンズ5
3によって平行な掃引光に変えて出射するように構成す
る。
【0066】また、受光器55は、掃引光を受光レンズ
56で受光素子57に集光させ、その受光信号を掃引周
期に対応した時定数のリトリガ型のタイマ回路58に入
力して、掃引光の掃引幅内を物品が通過している間、タ
イマ回路58からハイレベル(またはローレベル)の検
知信号を継続して出力するように構成する。なお、この
掃引光の掃引速度はコンベアの搬送速度に対して高速に
設定しておく。
【0067】このような投受光器を用いた場合には、例
えば図10の(a)に示すように一定振幅で直線的に掃
引される掃引光を物品Wが横切ると、同図の(b)に示
すように、物品の側方から見た高さに応じた幅のパルス
信号が、受光素子57からタイマ回路58へ入力され、
タイマ回路58からは、物品の長さに相応する時間幅の
信号が、前記実施例の受光信号と同等の信号として出力
され、この信号の時間幅から物品の長さ判定を確実に行
なうことができる。
【0068】また、前記実施例では、物品の長さ(通過
時間)を直接数値的に求めないで、良品の長さのα倍よ
り長いか否かのみを判定して、良否の判定結果を高速に
得るようにしていたが、長さ判定完了のタイミングに対
して重量判定完了タイミングが十分余裕のある場合に
は、物品の長さ(通過時間)を数値的に求め、この長さ
と基準値とを比較するようにしてもよい。これは、包装
不良品の長さが大きくバラツクときに有効であり、この
場合には、包装不良品に対する選別時間(Td)を、検
出した物品長に対応しさせて可変するようにすれば、無
駄な選別時間をかけずに包装不良品を確実に排除するこ
とができる。
【0069】また、前記実施例では、物品の搬入から基
準時間Tr経過した後に、包装に不良があるか否かを判
定していたが、図11のフローチャートに示すように、
基準時間Trが経過する間に、受光信号が立下がるか否
かを判定し、受光信号の立下がり前にTrが経過したと
きには、この物品を包装不良品と判定して長さ判定フラ
グを“1”にセットし、Trが経過する前に受光信号が
立下がったときには、この物品を包装正常品と判定し
て、次の物品搬入に備える処理をしてもよい。
【0070】なお、この処理を行なう場合、あるいは物
品の通過時間を数値的に求める場合には、包装袋の境界
部分や包装袋の透光性を有する部分による受光信号のチ
ャタリングを防止させる必要がある。これは、たとえば
リトリガ型のタイマ回路に受光信号を入力することによ
って実現でき、受光器24の受光信号からチャタリング
成分が除去されたタイマ出力を受光信号として、上記の
処理を行なうか、物品の通過時間を求めるようにすれば
よい。
【0071】また、このようなリトリガ式のタイマ回路
の出力によって物品の通過時間を求める場合には、その
タイマ回路のオン時間全体から1トリガ分のタイマ時間
を減じて、物品の最短通過時間を求め、この最短通過時
間が良品の物品長より長いか否かを判定すればよい。
【0072】また、前記実施例では、良品より長い物品
のみを包装不良品としていたが、良品より短かい不良品
が発生する場合には、基準値として上限値と下限値を設
けるようにすればよい。
【0073】また、前記実施例では、余分な包装袋が搬
送方向の前後に付いている包装不良品を対象にしていた
が、図12に示すように搬送方向に対して余分な包装袋
P′が側方に付いてくる可能性のある物品を選別する場
合には、前述の掃引形式の投受光器をコンベア間の隙間
位置で上下方向に対向させ、矢印B方向に掃引する光に
よって物品の幅寸法を検出するようにすればよい。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の重量選別
装置は、搬送中の物品の所定位置の通過をセンサによっ
て光学的に検知し、そのセンサからの信号を受けた寸法
判定手段によって、被選別物品の搬送方向の長さまたは
搬送方向と直交する方向の長さが、予め設定されている
長さ範囲にあるか否かを判定し、この寸法判定結果と重
量判定結果のうち少なくとも一方で不良判定された物品
を、寸法判定手段の判定結果に応じて駆動時間が切り換
えられる選別機によって後段コンベアの搬送方向と異な
る方向に搬出している。
【0075】このため、重量測定で検出できない包装不
良品等を、人手にたよらず確実に排除することができ
る。また、センサは、コンベアの隙間を通過する光によ
って被選別物品の通過を検知しているので、偏平な物品
でも確実な検知が行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す図である。
【図2】一実施例の要部の処理を示すフローチャート図
である。
【図3】一実施例の要部のメモリ図である。
【図4】一実施例の動作を説明するタイミング図であ
る。
【図5】包装不良品に対する一実施例の動作を説明する
タイミング図である。
【図6】本発明の他の実施例を説明するための概略側面
図である。
【図7】本発明の他の実施例を説明するための要部ブロ
ック図である。
【図8】本発明の他の実施例を説明する概略側面図であ
る。
【図9】図8の実施例に対応した投受光器の構成例を示
す図である。
【図10】図9に示した投受光器による物品検知動作を
説明するタイミング図である。
【図11】本発明の他の実施例を説明する要部のフロー
チャート図である。
【図12】本発明の他の実施例を説明する概略平面図で
ある。
【図13】従来装置の構成を示す図である。
【図14】被選別物品の側面図である。
【符号の説明】
1 前段コンベア 2 後段コンベア 3 選別機 20 重量選別装置 21 計量コンベア 22 計量器 23 投光器 24 受光器 25 重量算出手段 26 重量判定手段 30 長さ判定手段 33 選別判定手段 34 選別信号遅延手段 35 選別駆動手段 36 駆動時間切換手段 37 データ入力手段 38 データ記憶手段 40 タイミング算出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01G 11/00 G01G 15/00 B07C 5/16 - 5/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被選別物品を搬出する前段コンベアと、 前記前段コンベアから搬出された被選別物品を一端側で
    受けて他端側に搬送し、該搬送中の物品の重量に対応し
    た信号を出力する計量コンベアと、 前記計量コンベアの他端側から搬出される被選別物品を
    受け入れる後段コンベアと、 前記後段コンベアに設けられ、前記計量コンベアから後
    段コンベア上に搬入された物品を該後段コンベアの搬送
    方向と異なる方向に搬出するための選別機と、 前記選別機より前の所定位置の被選別物品の通過を、搬
    送方向にほぼ直交する光によって検知するセンサと、 前記計量コンベアの出力信号に基づいて該計量コンベア
    上を搬送している被選別物品の重量を検出する重量算出
    手段と、 前記重量算出手段によって検出された重量が、予め設定
    された重量範囲内にあるか否かを判定する重量判定手段
    と、 前記センサからの信号に基づいて、被選別物品の搬送方
    向の長さまたは搬送方向に直交する方向の長さが、予め
    設定された所定の長さ範囲内にあるか否かを判定する寸
    法判定手段と、 前記重量判定手段または前記寸法判定手段の少なくとも
    一方で不良判定された物品が前記後段コンベアの選別機
    の位置に達したときに該選別機を所定時間駆動させる選
    別駆動手段と、 前記寸法判定手段の判定結果に応じて前記選別駆動手段
    の駆動時間を切り換える駆動時間切換手段とを備えた
    量選別装置。
  2. 【請求項2】前記センサは、連続する2つのコンベアの
    隙間を通過する光によって、被選別物品の通過を検知す
    ることを特徴とする第1項記載の重量選別装置。
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