JP2852318B2 - 車両用冷房装置のコンプレッサ制御装置 - Google Patents

車両用冷房装置のコンプレッサ制御装置

Info

Publication number
JP2852318B2
JP2852318B2 JP62154960A JP15496087A JP2852318B2 JP 2852318 B2 JP2852318 B2 JP 2852318B2 JP 62154960 A JP62154960 A JP 62154960A JP 15496087 A JP15496087 A JP 15496087A JP 2852318 B2 JP2852318 B2 JP 2852318B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compressor
signal
determination value
engine
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62154960A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH011616A (ja
JPS641616A (en
Inventor
浩哉 大雲
正大 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Jukogyo KK filed Critical Fuji Jukogyo KK
Priority to JP62154960A priority Critical patent/JP2852318B2/ja
Publication of JPH011616A publication Critical patent/JPH011616A/ja
Publication of JPS641616A publication Critical patent/JPS641616A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2852318B2 publication Critical patent/JP2852318B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/32Cooling devices
    • B60H1/3204Cooling devices using compression
    • B60H1/3205Control means therefor
    • B60H1/3208Vehicle drive related control of the compressor drive means, e.g. for fuel saving purposes

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】 本発明は、エンジン冷却水温度に基づいて車両用冷房
装置のコンプレッサの停止領域を設定し、エンジン冷却
水温度が上記コンプレッサ停止領域にあるとき、エンジ
ンを駆動源とする車両用冷房装置のコンプレッサを停止
させ、コンプレッサの作動に伴うエンジンに対する負荷
を解除してオーバヒートを防止する車両用冷房装置のコ
ンプレッサ制御装置に関する。 【従来の技術】 一般に車両用冷房装置は、エンジンのクランク軸の一
方から電磁クラッチを介しコンプレッサが連結され、ク
ラッチを電気信号で接断することでコンプレッサを作動
または停止する構成である。従って、コンプレッサ作動
により冷房作用している場合は、エンジンに余分に負荷
がかかることになり、登板等の走行条件によってはアク
セル踏込量が多くなってオーバヒート等を招く恐れがあ
る。このため、エアコンスイッチがオンしている場合で
もエンジンの状態によりコンプレッサを自動的に制御す
る必要がある。 そこで従来、車両用冷房装置のコンプレッサ制御に関
しては、エンジンの冷却水温度を検出し、冷却水温度が
設定値以上となるコンプレッサの作動を停止させてコン
プレッサの作動によるエンジンに対する負荷を解除し、
エンジン負荷の低減により冷却水湿度の上昇を防ぎオー
バヒートを防止するようにしていた。 しかし、このコンプレッサ制御においては、一旦冷却
水温度が設定値を越えてコンプレッサを停止した後は、
冷却水温度の低下に時間がかかり、コンプレッサを再び
作動状態に復帰するまでに数分〜十数分を要し、その間
の冷房性能が極端に低下する問題があった。従って、コ
ンプレッサを完全に停止する前にコンプレッサの稼働率
を制御する必要がある。これに対処すべく、実願昭59−
186238号(実開昭61−101021号)のマイクロフィルムに
は、容量が100%と50%とに切換え可能なコンプレッサ
を用い、エンジン冷却水温度をコンプレッサを停止する
第1の判定値、及び第1の判定値よりも低い値の第2の
判定値と比較し、エンジン冷却水温度が第2の判定値よ
りも低いときにはコンプレッサの容量を100%とし、エ
ンジン冷却水温度が第2の判定値と第1の判定値との間
にあるときには、コンプレッサの容量を一律に50%と
し、エンジン冷却水温度が第1の設定値以上のときに
は、コンプレッサを停止(OFF)することで、車両用冷
房装置のコンプレッサの作動によるエンジン負荷の増大
に伴うオーバヒートの発生を未然に防ぐ技術が開示され
ている。 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上記先行例では、エンジン冷却水温度
が第2の判定値と第1の判定値との間にあるときは、単
にコンプレッサの容量を一律に50%とし、コンプレッサ
容量、すなわちコンプレッサ稼働率を一定値に減少させ
るに過ぎないため、オーバヒートを生じる上限に対する
エンジン冷却水温度の上昇余裕度に拘らず一定のコンプ
レッサ稼働率でコンプレッサを稼働させることになり、
オーバヒート防止と冷房の効き悪化の改善とを効率的に
両立させることができない。また、コンプレッサ容量を
100%,50%,OFFとするため、エンジン冷却水温度が第1
の判定値或いは第2の判定値を横切ったときにコンプレ
ッサ容量の変化が大きく、コンプレッサ稼働率に大きな
段差を生じる。この結果、冷房の効きが急変するため運
転者に違和感を与える不都合も存在する。 更に、エンジン冷却水温度が第2の判定値と第1の判
定値との間にあるときには、オーバヒートを生じる上限
に対するエンジン冷却水温度の上昇余裕度に拘らず、50
%の一定のコンプレッサ容量に減少させているに過ぎな
いため、コンプレッサの作動に伴うエンジン負荷の増大
によるエンジン冷却水温度の上昇を効率的に抑制するこ
とができない。この結果、エンジン冷却水温度が第1の
判定値に上昇する機会を確実に減少させることができ
ず、冷房が完全に効かなくなる不都合を適切に抑制する
ことができない。 本発明は上記事情に鑑み、エンジン冷却水温度の上昇
により車両用冷房装置のコンプレッサを停止させ、コン
プレッサの作動に対するエンジン負荷を解除して冷却水
温度の上昇を防止するに際し、オーバヒートを生じる上
限に対するエンジン冷却水温度の上昇余裕度に応じてコ
ンプレッサ稼働率を最適制御し、エンジン冷却水温度の
上昇抑制とエアコン稼働率とを効率的に両立することが
可能な車両用冷房装置のコンプレッサ制御装置を提供す
ることを目的とする。 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため、第1番目の発明は、エンジ
ン冷却水温度を、コンプレッサを停止するために予め設
定された第1の判定値および該第1の判定値より低い値
に設定された第2の判定値と比較する比較手段を有し、
エンジン冷却水温度が上記第1の判定値以上のときに
は、エンジンとコンプレッサとを接続する電磁クラッチ
を解放させるOFF信号を常時出力してコンプレッサを停
止させ、エンジン冷却水温度が上記第2の判定値よりも
低いときには、上記電磁クラッチを接続させるON信号を
常時出力してコンプレッサを駆動させる出力信号制御手
段を備えた車両用冷房装置のコンプレッサ制御装置にお
いて、上記出力信号制御手段は、エンジン冷却水温度が
上記第2の判定値と上記第1の判定値との間にあるとき
に、一定時間における上記電磁クラッチを接続させるON
信号と上記電磁クラッチを解放するOFF信号との出力比
率を、エンジン冷却水温度の上昇に応じて連続的に減少
させることを特徴とする。 第2番目の発明は、上記出力信号制御手段は、エンジ
ン冷却水温度が上記第2の判定値と上記第1の判定値と
の間にあるときには、一定時間における上記電磁クラッ
チを接続させるためのON信号と上記電磁クラッチを解放
するためのOFF信号との出力比率を、予め設定された上
限値と下限値との間に設定することを特徴とする。 【作用】 第1番目の発明では、エンジン冷却水温度を、コンプ
レッサを停止するために予め設定された第1の判定値お
よび第1の判定値よりも低い値に設定された第2の判定
値とそれぞれ比較し、エンジン冷却水温度が第2の判定
値よりも低いときには、オーバヒートを生じる上限まで
エンジン冷却水温度に充分余裕があると判断して電磁ク
ラッチを接続させるON信号を常時出力し、通常通り車両
用冷房装置のコンプレッサを作動させ、エンジン冷却水
温度が第1の判定値以上のときには、オーバヒートを生
じる上限までエンジン冷却温度が近づいたと判断して電
磁クラッチを解放させるOFF信号を常時出力し、電磁ク
ラッチの解放により車両用冷房装置のコンプレッサの作
動を停止させてコンプレッサの作動に対するエンジン負
荷を解除する一方、エンジン冷却水温度が第2の判定値
と第1の判定値との間にあるときには、エンジン冷却水
温度の上昇によるオーバヒートを生じる上限に対する余
裕の減少に応じて、一定時間における電磁クラッチを接
続させるON信号と電磁クラッチを解放させるOFF信号と
の出力比率を、連続的に減少させ、上記上限に至るまで
の間でもオーバヒートを生じないようにして冷房運転を
維持させる。 第2番目の発明では、エンジン冷却水温度が第2の判
定値と第1の判定値との間にあるとき、一定時間におけ
る電磁クラッチを接続させるON信号と電磁クラッチを解
放させるOFF信号との出力比率を、エンジン冷却水温度
の上昇に応じて連続的に減少するに際し、予め設定され
た上限値と下限値との間に設定する。 【実施例】 以下図面に基づき本発明の一実施例を説明する。 第1図は車両用冷房装置のコンプレッサ制御系の概略
構成図であり、エンジン1が電磁クラッチ2を介して車
両用冷房装置3のコンプレッサ4に伝動構成される。 そして、直列接続された電源+(バッテリ)、エアコ
ンスイッチ5と、電磁クラッチ2の励磁コイルとの間
に、リレー接点が介装されるエアコンリレー6が配設さ
れており、このエアコンリレー6がコンプレッサ制御装
置を構成する制御ユニット11によって水温センサ10によ
り検出されるエンジンの冷却水温度Tに基づきON,OFFさ
れることで、コンプレッサ4の作動が制御される。 上記制御ユニット11の機能構成について説明すると、
比較手段としての水温判定部12で、水温センサ10による
エンジン冷却水温度Tを、コンプレッサ4を停止するた
めに予め設定された第1の判定値TC1(例えば110
℃)、及び第1の判定値TC1より低い値に設定された第
2の判定値TC2(例えば100℃)とそれぞれ比較する。 また、出力信号制御手段として、常時ON制御部13、常
時OFF制御部14、ON−OFF制御部15、及び出力部16を備
え、エンジン冷却水温度Tが上記第2の判定値TC2より
も低いときには(T<TC2)、オーバヒートを生じる上
限までエンジン冷却水温度に十分余裕があると判断し、
常時ON制御部13により出力部16を介してエアコンリレー
6のリレーコイルに常時ON信号を出力してエアコンリレ
ー6を常時ONする。従って、このときエアコンスイッチ
5がONされていれば、エアコンリレー6のONにより常
時、電磁クラッチ2の励磁コイルが通電してエンジン1
の駆動力とコンプレッサ4とを電磁クラッチ2により接
続し該コンプレッサ4が通常通り作動される。 また、エンジン冷却水温度Tが上記第1の判定値TC1
以上のときには(T≧TC1)、エンジン冷却水温度Tが
オーバヒートを生じる上限まで近づいたと判断して、常
時OFF制御部14により出力部16を介して常時OFF信号を出
力し、エアコンリレー6を常時OFFすることで、エアコ
ンスイッチ5のON,OFFに拘らず電磁クラッチ2の励磁コ
イルを電源から遮断し、電磁クラッチ2の解放により車
両用冷房装置3のコンプレッサ4の作動を停止させてコ
ンプレッサの作動に対するエンジン1の負荷を解除す
る。 さらに、エンジン冷却水温度Tが第2の判定値TC2と
第1の判定値TC1との間にあるときには、(TC2≦T<
TC1)、ON−OFF制御部15により出力部16を介して、エ
ンジン冷却水温度Tの上昇によるオーバヒートを生じる
上限に対する余裕の減少に応じて、一定時間におけるON
信号とOFF信号との出力比率を、連続的に減少させ、コ
ンプレッサ4の稼働率を冷却水温度Tの上昇に応じて練
続的に減少させる。 ここで、一定時間におけるON信号とOFF信号との出力
比率を制御するにはデューティ制御があり、一定時間に
よる周期TOに対するON信号出力時間の割合(ONデューテ
ィ或いはデューティ比と云う)を可変制御するものであ
る。すなわち、デューティ比100%は一定時間による周
期TOにおいてON信号の出力時間が100%(OFF信号の出力
時間0%)であり、第2図に示すように、T<TC2のと
きの常時ON信号出力に相当し、デューティ比0%はON信
号の出力時間が0%(OFF信号の出力時間100%)であ
り、T≧TC1のときの常時OFF信号出力に相当する。そ
して、エンジン冷却水温度Tが第2の判定値TC2と第1
の判定値TC1との間にあるときには(TC2≦T<TC
1)、エンジン冷却水温度Tの上昇に応じて減少関数的
にデューティ比を連続的に減少させる。 また、TC2≦T<TC1の領域においてデューティ比を
エンジン冷却水温度Tの上昇に応じて連続的に減少する
に際し、コンプレッサ4が短時間に稼働、停止が繰り返
されることによるコンプレッサ稼働直後のコンプレッサ
4に掛かる高負荷の断続的な繰り返しを抑制するため、
上記デューティ比は予め設定された上限値DMAXと下限
値DMINとの間に設定する。 第3図は、エンジン冷却水温度Tの変化に伴う上記制
御ユニット11のコンプレッサ4に対する制御状態を示す
タイムチャートであり、エアコンスイッチ5がONされて
おり、先ず、時間t0〜t1においてエンジン冷却水温度T
が上記第2の判定値TC2で未満であれば、制御ユニット
11はエアコンリレー6に対し常時ON信号を出力し、エア
コンリレー6のONにより電磁クラッチ2の励磁コイルが
通電してエンジン1の駆動力とコンプレッサ4とを電磁
クラッチ2により接続し該コンプレッサ7が通常通り作
動され、冷媒が循環して冷房装置により車室内が冷房さ
れる。 そして、冷房中に登板等でエンジン負荷の増大に伴い
エンジン冷却水温度Tが上昇し、時間t1で冷却水温度T
が第2の判定値TC2に達し、更に、このエンジン冷却水
温度Tが上記第2の判定値TC2以上となると、時間t5に
おいてエンジン冷却水温度Tが第1の判定値TC1に達す
るまでの間(TC2≦T<TC1の領域)、エンジン冷却水
温度Tに応じ該冷却温度Tに対して減少関数関係(第2
図参照)のデューティ比D[%]が設定され、このデュ
ーティ比Dに対応する時間比率のON信号とOFF信号とが
交互にエアコンリレー6に出力される。 ここで、一定時間を与える周期TOに対するON信号の出
力時間(ON時間)tONは、tON=T0×D/100により算出さ
れ、周期TOに対するOFF信号の出力時間(OFF時間)tOFF
は、tOFF=T0−tONにより算出される。尚、時間t1にお
いてエンジン冷却水温度Tが第2の判定値TC2に等しく
なったときには、デューティ比Dが上記上限値DMAXに
設定されるため、上記ON時間tONは、tON=T0×DMAX/10
0により算出され、これに対応したOFF時間tOFFが算出さ
れる(tOFF=T0−tON)。 従って、TC2≦T<TC1の領域においては、エンジン
冷却水温度Tの上昇に応じてデューティ比Dが連続的に
減少されることで、一定時間を定める周期T0におけるON
信号とOFF信号との出力比率が連続的に減少され、エア
コンリレー6がON,OFFされるON,OFF時間tON,tOFFにより
電磁クラッチ2が接続、解放して、コンプレッサ4の稼
働率がエンジン冷却水温度Tの上昇に応じて連続的に減
少される。これにより、オーバヒートを生じる上限に対
するエンジン冷却水温度の上昇余裕度に応じて、コンプ
レッサの稼働率がエンジン冷却水温度の上昇に伴い連続
的に減少制御され、エンジン冷却水温度の上昇に応じた
エアコン稼働率の連続的な減少制御によりエンジン冷却
水温度の上昇抑制によるオーバヒートの防止と冷房の効
きの悪化の改善とを効率的に且つ確実に両立させること
ができる。 一方、時間t5においてエンジン冷却水温度Tが第1の
判定値TC1に達し、更にこの第1の判定値TC1以上とな
ると(T≧TC1)、オーバヒートを生じる上限までエン
ジン冷却水温度が近づいたと判断して、制御ユニット11
はエアコンリレー6に対し常時OFF信号を出力してエア
コンリレー6をOFFし、エアコンスイッチ5のON,OFFに
拘らず電磁クラッチ5の励磁コイルを電源から遮断し、
電磁クラッチ2の解放により車両用冷房装置3のコンプ
レッサ4を停止させてコンプレッサの作動に伴うエンジ
ン1の負荷を完全に解除してエンジン冷却水温度Tの上
昇を抑制しオーバヒートを防止する。 第4図は上記制御ユニット11による制御手順を示すフ
ローチャートであり、所定時間毎に実行され、先ず、ス
テップS101で、エンジン冷却水温度Tを第2の判定値T
C2(例えば100℃)と比較し、冷却水温度Tが第2の判
定値TC2未満のときには、ステップS110へジャンプし、
エアコンリレー6に対しON信号を出力セットし(コンプ
レッサ40N)、ステップS112で、タイマの値をチェック
する。 上記タイマは、エンジン冷却水温度Tが第2の判定値
TC2と第1の判定値TCI(例えば110℃)との間にある
ときに、エンジン冷却水温度Tに応じて設定されるデュ
ーティ比Dに対応し、一定時間を与える周期TOに対す
るON信号の出力時間(ON時間)tON,或いはOFF信号の出
力時間(OFF時間)tOFFをカウントするためのものであ
り、本実施例においては、カウントダウンタイマであ
る。 そして、タイマのカウント値がゼロであれば、そのま
まルーチンを抜け、カウント値がゼロでないときには、
ステップS113でカウント値をデクリメントしてルーチン
を抜ける。 従って、エンジン冷却水温度Tが第2の判定値TC2未
満のときには、常にステップS110でON信号が出力セット
されて、エアコンリレー6に対し常時ON信号が出力さ
れ、このとき、エアコンスイッチ5がONされていれば、
エアコンリレー6のONにより電磁クラッチ2の励磁コイ
ルが通電してエンジン1の駆動力とコンプレッサ4とを
電磁クラッチ2により接続し、該コンプレッサ4が通常
通り作動され、冷媒が循環して冷房装置により車室内が
冷房される。 一方、上記ステップS101で、T≧TC2のときにはステ
ップS102へ進み、エンジン冷却水温度Tを第1の判定値
TC1と比較する。 そして、T<TC1、すなわちエンジン冷却水温度Tが
第2の判定値TC2と第1の判定値TC1との間にあるとき
(TC2≦T<C1)、ステップS103へ進み、タイマのカウ
ント値を参照し、カウント値がゼロのときには、ON信号
とOFF信号との切換えタイミングであり、ステップS104
で、現在のコンプレッサ4の作動状態、すなわち、エア
コンリレー6に対しON信号出力中かOFF信号出力中かを
判断する。 現在、ON信号出力中でコンプレッサ4が作動状態のと
きには、OFF信号出力に切換えてコンプレッサ4の作動
を停止すべくステップS105へ進み、エンジン冷却水温度
Tに応じて減少関数的に設定されるデューティ比D(第
2図参照)に基づきOFF信号の出力時間を定めるOFF時間
tOFFを上述の通り、tOFF=T0−T0×D/100(=T0−tON)
により算出し、ステップS106で、上記OFF時間tOFFをタ
イマのカウント値にセットし、続くステップ107で、エ
アコンリレー6に対しOFF信号を出力セットしてエアコ
ンリレー6をOFFとし、コンプレッサ4の作動を停止さ
せ、上記ステップS112へ進む。ここでは、タイマのカウ
ント値として上記OFF時間tOFFがセットされており、カ
ウント値がゼロでないため、ステップS113へ進み、タイ
マのカウント値をデクリメントしてルーチンを抜ける。 また、上記ステップS104において、現在、OFF信号出
力中でコンプレッサ4が停止状態のときには、ON信号出
力に切換えてコンプレッサ4を作動すべくステップS108
へ進み、エンジン冷却水温度Tに応じて減少関数的に設
定されるデューティ比D(第2図参照)に基づきON信号
の出力時間を定めるON時間tONを、tON=TO×D/100によ
り算出し、ステップS109で、ON時間tONをタイマのカウ
ント値にセットし、続くステップS110で、エアコンリレ
ー6に対しON信号を出力セットしてエアコンリレー6を
ONとし、コンプレッサ4を作動させ、上記ステップS112
へ進む。タイマのカウント値として上記ON時間tONがセ
ットされており、このときもカウント値がゼロでないた
め、ステップS113へ進み、タイマのカウント値をデクリ
メントしてルーチンを抜ける。 一方、上記ステップS103において、タイマのカウント
値がゼロでないときには、現在のコンプレッサ4の作動
状態を継続すべくステップS111へ進み、現在のコンプレ
ッサ4の作動状態を判断する。そして、現在、OFF信号
出力中でコンプレッサ4が停止状態のときには、上記ス
テップS107へ進み、エアコンリレー6に対しOFF信号を
出力セットしてエアコンリレー6のOFFを継続し、コン
プレッサ4の停止を継続し、前記ステッブS112へ進む。
また、ステップS111において、現在、ON信号出力中でコ
ンプレッサ4が作動状態のときには、前記ステップS110
へ進み、エアコンリレー6に対しON信号を出力セットし
てエアコンリレー6のONを継続し、コンプレッサ4の作
動を継続し、ステップS112へ進む。 従って、TC2≦T<TC1の領域においては、エンジン
冷却水温度Tの上昇に応じてデューティ比Dが連続的に
減少設定され、このデューティ比Dに応じて一定時間を
定める周期TOにおけるON信号の出力時間(ON時間)tON
とOFF信号の出力時間(OFF時間)tOFFとが設定され、こ
のON時間tONとOFF時間tOFFによりエアコンリレー6に対
し、ON信号とOFF信号とが交互に切換え出力されて、エ
ンジン冷却水温度Tの上昇に応じてON信号とOFF信号と
の出力比率が連続的に減少され、エアコンリレー6がO
N,OFFされるON,OFF時間tON,tOFFにより電磁クラッチ2
が接続、解放して、コンプレッサ4の稼働率がエンジン
冷却水温度Tの上昇に応じて連続的に減少される。 さらに、前記ステップS102において、エンジン冷却水
温度Tが第1の判定値TC1以上となると(T≦TC1)、
ステップS102からステッブS107ヘジャンブして、エアコ
ンリレー6に対しOFF信号を出力セットし(コンプレッ
サOFF)、前記ステップS112へ進む。 従って、エンジン冷却水温度Tが第1の判定値TC1以
上のときには、常にステップS107でOFF信号が出力セッ
トされて、エアコンリレー6に対し常時OFF信号が出力
され、エアコンリレー6が常時OFFし、エアコンスイッ
チ5のON,OFFに拘らず電磁クラッチ2の励磁コイルを電
源から遮断し、電磁クラッチ2の解放により車両用冷房
装置3のコンプレッサ4を停止させてコンプレッサ4の
作動に伴うエンジン1の負荷を完全に解除してエンジン
冷却水温度Tの上昇を防止する。 尚、本実施例においてはエンンジ冷却水温度Tが第2
の判定値TC2と第1の判定値TC1との間にあるとき、エ
ンジン冷却水温度Tに基づきデューティ制御により一定
時間におけるON信号とOFFとの出力比率を、エンジン冷
却水温度の上昇に応じて連続的に減少させるようにして
いるが、一定時間幅のONパルスを用い、エンジン冷却水
温度に応じて所定時間におけるONパルスの数を制御する
ようにしても良い。 【発明の効果】 以上説明したように、第1番目の発明によれば、エン
ジン冷却水温度を、コンプレッサを停止するために予め
設定された第1の判定値および第1の判定値よりも低い
値に設定された第2の判定値とそれぞれ比較し、エンジ
ン冷却水温度が第2の判定値よりも低いときには、オー
バヒートを生じる上限までエンジン冷却水温度に充分余
裕があると判断して電磁クラッチを接続させるON信号を
常時出力し、通常通り車両用冷房装置のコンプレッサを
作動させ、エンジン冷却水温度が第1の判定値以上のと
きには、オーバヒートを生じる上限までエンジン冷却水
温度が近づいたと判断して電磁クラッチを解放させるOF
F信号を常時出力し、電磁クラッチの解放により車両用
冷房装置のコンプレッサの作動を停止させてコンプレッ
サの作動に対するエンジン負荷を解除する一方、エンジ
ン冷却水温度が第2の判定値と第1の判定値との間にあ
るときには、エンジン冷却水温度の上昇によるオーバヒ
ートを生じる上限に対する余裕の減少に応じて、一定時
間における電磁クラッチを接続させるON信号と電磁クラ
ッチを解放させるOFF信号との出力比率を、連続的に減
少させ、上記上限に至るまでの間でもオーバヒートを生
じないようにして冷房運転を維持させることが可能にな
る。これにより、エンジン冷却水温度が第2の判定値よ
りも低いときおよび第1の判定値以上のときには、それ
ぞれ、オーバヒートが発生する冷却水温度に対する余裕
度に応じた電磁クラッチの接続・解放制御が行えること
によりオーバヒートを未然に防止することが可能になる
のに加えて、冷却水温度が第1および第2の判定値の間
にあるときには、オーバヒートを生じる虞がある上限温
度に対する冷却水温度の余裕の減少に応じて電磁クラッ
チに対する一定時間での接続用ON信号と解放用OFF信号
との出力比率を連続的に減少させることができるので、
オーバヒートが発生する冷却水温度に至るまでの間で、
エンジン冷却水温度の上昇に応じて冷房効果を損ねない
コンプレッサの運転が可能となり、特に、コンプレッサ
の稼働率が連続的に変化することで冷房の効きが急変す
ることなく連続的に変化させられるので、運転者に違和
感を与えないようにすることができる。 さらに、エンジン冷却水温度が第2の判定値と第1の
判定値との間にあるときには、エンジン冷却水温度の上
昇によるオーバヒートを生じる上限に対する余裕の減少
に応じて、一定時間における電磁クラッチを接続させる
ON信号と電磁クラッチを解放させるOFF信号との出力比
率を、連続的に減少させているので、一定のコンプレッ
サ容量に減少させるのと異なり、上記上限に至るまでの
間でもオーバヒートを生じないようにして冷房運転を維
持させることができ、エンジン冷却水温度がコンプレッ
サを停止する第1の判定値まで上昇する機会を確実に減
少させ、かつ、冷房が完全に効かなく不都合を最低限抑
制することが可能になる。 請求項2記載の発明によれば、上記効果に加え、エン
ジン冷却水温度が第2の判定値と第1の判定値との間に
あるとき、一定時間における電磁クラッチを接続させる
ON信号と電磁クラッチを解放させるOFF信号との出力比
率を、エンジン冷却水温度の上昇に応じて連続的に減少
するに際し、予め設定された上限値と下限値との間に設
定するので、車両用冷房装置のコンプレッサが短時間に
稼働,停止が繰り返されることによるコンプレッサ稼働
直後のコンプレッサに掛かる高負荷状態の断続的な繰り
返しが抑制されて、車両用冷房装置のコンプレッサの耐
久信頼性等を向上することができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】 第1図は車両用冷房装置のコンプレッサ制御系の概略構
成図、第2図はエンジン冷却水温度とエアコンリレーに
対する出力信号との関係を示す説明図、第3図はエンジ
ン冷却水温度の変化に伴う制御ユニットによるコンプレ
ッサの制御状態を示すタイムチャート、第4図は制御ユ
ニットによる制御手順を示すフローチャートである。 1……エンジン 2……電磁クラッチ 4……コンプレッサ 6……エアコンリレー 10……水温センサ 11……制御ユニット(比較手段、出力信号制御手段)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.エンジン冷却水温度を、コンプレッサを停止するた
    めに予め設定された第1の判定値および該第1の判定値
    より低い値に設定された第2の判定値と比較する比較手
    段を有し、エンジン冷却水温度が上記第1の判定値以上
    のときには、エンジンとコンプレッサとを接続する電磁
    クラッチを解放させるOFF信号を常時出力してコンプレ
    ッサを停止させ、エンジン冷却水温度が上記第2の判定
    値よりも低いときには、上記電磁クラッチを接続させる
    ON信号を常時出力してコンプレッサを駆動させる出力信
    号制御手段を備えた車両用冷房装置のコンプレッサ制御
    装置において、 上記出力信号制御手段は、エンジン冷却水温度が上記第
    2の判定値と上記第1の判定値との間にあるときに、一
    定時間における上記電磁クラッチを接続させるON信号と
    上記電磁クラッチを解放するOFF信号との出力比率を、
    エンジン冷却温度の上昇に応じて連続的に減少させるこ
    とを特徴とする車両用冷房装置のコンプレッサ制御装
    置。 2.上記出力信号制御手段は、エンジン冷却水温度が上
    記第2の判定値と上記第1の判定値との間にあるときに
    は、一定時間における電磁クラッチを接続させるための
    ON信号と電路クラッチを解放するためのOFF信号との出
    力比率を、予め設定された上限値と下限値の間に設定す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の車両用
    冷房装置のコンプレッサ制御装置。
JP62154960A 1987-06-22 1987-06-22 車両用冷房装置のコンプレッサ制御装置 Expired - Lifetime JP2852318B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62154960A JP2852318B2 (ja) 1987-06-22 1987-06-22 車両用冷房装置のコンプレッサ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62154960A JP2852318B2 (ja) 1987-06-22 1987-06-22 車両用冷房装置のコンプレッサ制御装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JPH011616A JPH011616A (ja) 1989-01-06
JPS641616A JPS641616A (en) 1989-01-06
JP2852318B2 true JP2852318B2 (ja) 1999-02-03

Family

ID=15595666

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62154960A Expired - Lifetime JP2852318B2 (ja) 1987-06-22 1987-06-22 車両用冷房装置のコンプレッサ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2852318B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012245857A (ja) * 2011-05-26 2012-12-13 Nippon Soken Inc 冷却装置、冷却装置の制御方法および制御装置
US9657659B2 (en) 2015-02-20 2017-05-23 Ford Global Technologies, Llc Method for reducing air flow in an engine at idle
CN113682105B (zh) * 2021-08-27 2023-03-14 安徽江淮汽车集团股份有限公司 一种汽车智能冷暖调节系统

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50147351U (ja) * 1974-05-22 1975-12-06
JPS57140218A (en) * 1981-02-23 1982-08-30 Diesel Kiki Co Ltd Air conditioner for vehicle
JPS61101021U (ja) * 1984-12-10 1986-06-27

Also Published As

Publication number Publication date
JPS641616A (en) 1989-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5828967A (en) Control device for engine compartment cooling
CA2590792C (en) Load drive controller and control system
US5136219A (en) Electric-car controller
CN108859740B (zh) 一种冷却系统及电动汽车
US6116513A (en) System for after-run heating of a vehicle interior
JP4604047B2 (ja) 内燃機関を自動的にスタートおよびストップさせる方法
JP2852318B2 (ja) 車両用冷房装置のコンプレッサ制御装置
JP3458753B2 (ja) モータ駆動装置
CN110608102B (zh) 车辆的控制装置
KR20210083718A (ko) Isg용 dc-dc 컨버터의 제어 시스템 및 방법
JP2001330141A (ja) クラッチ機構付き車両の制御装置
JPH01247250A (ja) 車両用窓ガラスの解氷装置
JPS595449B2 (ja) 車両用冷房装置の制御装置
JP3731884B2 (ja) 車両の空調システム
JP3891071B2 (ja) 電源制御装置
JPH0710899Y2 (ja) 車両用ク−ラの制御装置
KR20100041254A (ko) 공조 제어 방법
JP2580140B2 (ja) 車輌用冷房装置のコンプレツサ制御装置
JPS6131141Y2 (ja)
JPH011616A (ja) 車両用冷房装置のコンプレッサ制御装置
JP4279950B2 (ja) 冷凍車用冷凍装置
JPS6221455Y2 (ja)
JPH0320516Y2 (ja)
JP3931433B2 (ja) 車両用空調装置
JPH0232841Y2 (ja)