JP2851714B2 - ユニット住宅の居室ユニット間の連結方法 - Google Patents

ユニット住宅の居室ユニット間の連結方法

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JP2851714B2
JP2851714B2 JP3073973A JP7397391A JP2851714B2 JP 2851714 B2 JP2851714 B2 JP 2851714B2 JP 3073973 A JP3073973 A JP 3073973A JP 7397391 A JP7397391 A JP 7397391A JP 2851714 B2 JP2851714 B2 JP 2851714B2
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恵一 福山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の居室ユニットが
連結されて構成される居室を有するユニット住宅の居室
ユニット間の連結方法に関する。
【0002】
【背景技術】近年、工場で作製した居室ユニット、屋根
ユニット等のユニットを建築現場に輸送して組み立てる
ようにしたユニット住宅が施工されている。図4に示す
ように、このようなユニット住宅では、広い居室を得る
ために、複数の居室ユニット1を相互に連結して内部を
連通させる構造が採られている。
【0003】工場で作製した居室ユニット1を現場に輸
送して組み立てる際、ユニット1の連結部分における内
装は、現場でつなぎ合わせる必要がある。従来、図5の
拡大図に示すように、例えば隣合う居室ユニット1間の
天井2の連結は、各居室ユニット1の回り縁3の切欠部
3Aに天井ジョイント材4を掛け渡し、この天井ジョイン
ト材4を回り縁受け材5に接着することにより行ってい
る。この接着時、天井ジョイント材4が下に落ちないよ
うに、適当な押さえ具6を各回り縁受け材5に複数個使
用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の居室ユ
ニット間の連結方法によれば、前記天井ジョイント材4
を居室ユニット1とは独立の部材として用意し、天井2
の連結の際にこの天井ジョイント材4を部材の中から探
して天井2の高さに持ち上げ、適当な押さえ具6を使用
して回り縁受け材5に接着する必要がある。従って、連
結作業に手間がかかるため、ユニット住宅が目的とする
現場作業の効率化にそぐわないものとなっていた。
【0005】そこで、本発明は、連結作業を容易に行う
ことができるユニット住宅の居室ユニット間の連結方法
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の居室ユ
ニットが連結されて構成される居室を有するユニット住
宅の居室ユニット間の連結方法において、隣合う居室ユ
ニットの一方の居室ユニットに折曲げ可能なジョイント
材を、この居室ユニットから突出しないように取り付け
て居室ユニットを作製した後、現場において前記ジョイ
ント材を他方の居室ユニット方向に折り曲げて他方の居
室ユニットに固定することを特徴とする。
【0007】前記ジョイント材は、例えば隣合う居室ユ
ニットの天井間の場合には天井ジョイント材であり、ま
た隣合う居室ユニットの壁間の場合には壁ジョイント材
である。
【0008】
【作用】例えば、居室ユニット間の天井を連結する場
合、隣合う居室ユニットの一方の居室ユニットに折曲げ
可能な天井ジョイント材を垂下させた状態で取り付けて
居室ユニットを作製した後、この天井ジョイント材を現
場に輸送し、現場においてこの天井ジョイント材を水平
方向に折り曲げて他方の居室ユニットに固定する。従っ
て、天井ジョイント材は、隣合う居室ユニットの一方の
居室ユニットに取り付けられており、現場ではこの天井
ジョイント材を水平方向に折り曲げて他方の居室ユニッ
トに固定するだけでよいので、連結作業が容易になる。
【0009】
【実施例】図1,2を参照して本発明に係るユニット住
宅の居室ユニット間の連結方法の一実施例を説明する。
この実施例は、隣合う居室ユニット間の天井を連結する
ためのものである。先ず、工場において居室ユニットを
作製する際、隣合う居室ユニット11A,11Bの一方の居室
ユニット11A に天井ジョイント材12を取り付ける。この
天井ジョイント材12は、ジョイント本体13と、このジョ
イント本体13に切欠部14を介して連結された取付基部15
とを有して構成される。この天井ジョイント材12の下面
側には、化粧材としての塩化ビニルシ−ト等が貼られて
いてもよい。
【0010】前記ジョイント本体13は、一方の居室ユニ
ット11A から他方の居室ユニット11B の回り縁16の凹部
16A に掛け渡される長さを有し、長手方向の両側に角材
等の補強材17が取り付けられたものである。前記切欠部
14は、ジョイント本体13と取付基部15との連結部に形成
された略90度の溝形切り欠きであり、この切欠部14によ
りジョイント本体13が取付基部15に対して90度の折曲げ
が可能になっている。
【0011】前記取付基部15は、ジョイント本体13を一
方の居室ユニット11A 側に固定するためのものであり、
回り縁16と回り縁受け材17との間に取付片18を介して固
定される。次に、作製された一方の居室ユニット11A
は、天井ジョイント材12を居室ユニット11A から突出し
ないように垂下させた状態で工場内に一時保管し、他の
ユニットと共に、これらの居室ユニット11A,11B をトラ
ックに載せて現場に輸送する。
【0012】次に、現場において、隣合う居室ユニット
11A,11B を設置した後、この天井ジョイント材12を水平
方向に折り曲げ、その端部12A を他方の居室ユニット11
B の回り縁16の切欠部16A に当接させて他方の居室ユニ
ット11B の回り縁受け材17に接着剤で固定する。この接
着材による固定の際の押さえ具22は、他方の居室ユニッ
ト11B の回り縁受け材17に対してだけ使用する。
【0013】上記実施例に係る居室ユニット11A,11B 間
の天井の連結方法によれば、天井ジョイント材12は、隣
合う居室ユニット11A,11B の一方の居室ユニット11A に
取り付けられており、現場ではこの天井ジョイント材12
を水平方向に折り曲げて他方の居室ユニット11B に固定
するだけで、連結作業を行うことができる。従って、従
来のように、天井ジョイント材を居室ユニットとは独立
の部材として用意し、天井の連結の際にこの天井ジョイ
ント材を部材の中から探して天井の高さに持ち上げる作
業が不要になるため、連結作業が容易になる。
【0014】また、天井ジョイント材12の端部12A を回
り縁受け材17に接着剤で固定する際に使用する押さえ具
22は、他方の居室ユニット11B の回り縁受け材17に対し
てだけでよく、従来のように隣合う居室ユニット11A に
対してそれぞれ使用する必要がないので、この点からも
作業効率の向上に役立つ。
【0015】図3は、本発明の他の実施例を示す。この
実施例は、隣合う居室ユニット11A,11B の一方の居室ユ
ニット11A にドアが設けられている場合である。この一
方の居室ユニット11A には、ドア上枠19のまぐさ23に取
付片20を介して上記実施例と同様の天井ジョイント材21
を折曲げ可能に取り付けておく。現場での連結作業は、
上記実施例と同様である。
【0016】なお、上記実施例では、隣合う居室ユニッ
ト11A,11B 間の天井を連結する場合を例に説明したが、
本発明は、例えば隣合う居室ユニット間の壁を連結する
場合にも同様に適用することができる。この場合にも、
壁ジョイント材が一方の居室ユニットに折曲げ可能に取
り付けられているので、現場ではこの壁ジョイント材を
他方の居室ユニット方向に折り曲げて他方の居室ユニッ
トに固定すればよく、現場での作業効率の向上が図れ
る。
【0017】
【発明の効果】本発明に係るユニット住宅の居室ユニッ
ト間の連結方法によれば、連結作業を容易に行うことが
でき、ユニット住宅の組立ての効率化に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る居室ユニット間の天井
の連結方法を示す断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】本発明の他の実施例に係る居室ユニット間の天
井の連結方法を示す断面図である。
【図4】従来例に係る居室ユニット間の天井の連結状態
を示す断面図である。
【図5】図4の従来例の要部断面図である。
【符号の説明】
11 居室ユニット 12 天井ジョイント材 13 ジョイント本体 14 切欠部 15 取付基部 16 回り縁 21 天井ジョイント材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の居室ユニットが連結されて構成さ
    れる居室を有するユニット住宅の居室ユニット間の連結
    方法において、隣合う居室ユニットの一方の居室ユニッ
    トに折曲げ可能なジョイント材を、この居室ユニットか
    ら突出しないように取り付けて居室ユニットを作製した
    後、現場において前記ジョイント材を他方の居室ユニッ
    ト方向に折り曲げて他方の居室ユニットに固定すること
    を特徴とするユニット住宅の居室ユニット間の連結方
    法。
JP3073973A 1991-03-12 1991-03-12 ユニット住宅の居室ユニット間の連結方法 Expired - Fee Related JP2851714B2 (ja)

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