JP2851538B2 - ポリビニルアルコール積層体およびその製造方法 - Google Patents
ポリビニルアルコール積層体およびその製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種イベントにおける配
布物や玩具等としての風船;糊付き障子紙、糊付き壁
紙、糊付き襖紙、糊付き原紙等の内装材;水洗トイレで
溶解排水可能な衛生用紙;汚物等の臭いや漏れのない包
装材;油性液体の袋状包装材;および障子紙等として有
用な、水分散・溶解性に優れたポリビニルアルコール
(以下、PVAとする)積層体およびその製造方法に関
するものである。
布物や玩具等としての風船;糊付き障子紙、糊付き壁
紙、糊付き襖紙、糊付き原紙等の内装材;水洗トイレで
溶解排水可能な衛生用紙;汚物等の臭いや漏れのない包
装材;油性液体の袋状包装材;および障子紙等として有
用な、水分散・溶解性に優れたポリビニルアルコール
(以下、PVAとする)積層体およびその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】PVA系樹脂は熱分解温度が融点より低
いため樹脂単体での成形加工が困難で、水を可塑剤とし
た溶液キャスティング法、溶融押出し法でフィルム等を
製造してきた。これらの水分率は溶液キャスティング法
で70〜90%、溶融押出し法で50〜60%であることから、
大型のキャスティングロール、大型のキャスティングベ
ルト等の乾燥設備が必要であった。
いため樹脂単体での成形加工が困難で、水を可塑剤とし
た溶液キャスティング法、溶融押出し法でフィルム等を
製造してきた。これらの水分率は溶液キャスティング法
で70〜90%、溶融押出し法で50〜60%であることから、
大型のキャスティングロール、大型のキャスティングベ
ルト等の乾燥設備が必要であった。
【0003】 また、PVA系フィルムを他のプラスチッ
クフィルム、紙等と積層して積層体を製造する場合は、
PVA系樹脂固有の水酸基の働きで離型性が良く、しか
も熱劣化し易いことから直接熱ラミネートすることがで
きず接着剤を介する必要があった。しかし、例えば、ポ
リウレタン系接着剤等を介した、紙、布等の透湿性基材
(以下、基材とする)とPVA系フィルムとの積層体で
は、基材に水分が吸収されても接着剤層で遮断されてP
VA系フィルム層にまで水分が到達せず、冷水、温水、
熱水での溶解が困難であった。しかも、この積層体を回
収・再使用する場合、PVA系フィルムは溶解槽で分離
できるが、紙、繊維は接着剤が付着して工業的に効率よ
く分離・分散させることができなかった。
クフィルム、紙等と積層して積層体を製造する場合は、
PVA系樹脂固有の水酸基の働きで離型性が良く、しか
も熱劣化し易いことから直接熱ラミネートすることがで
きず接着剤を介する必要があった。しかし、例えば、ポ
リウレタン系接着剤等を介した、紙、布等の透湿性基材
(以下、基材とする)とPVA系フィルムとの積層体で
は、基材に水分が吸収されても接着剤層で遮断されてP
VA系フィルム層にまで水分が到達せず、冷水、温水、
熱水での溶解が困難であった。しかも、この積層体を回
収・再使用する場合、PVA系フィルムは溶解槽で分離
できるが、紙、繊維は接着剤が付着して工業的に効率よ
く分離・分散させることができなかった。
【0004】 そこで、基材とPVA系フィルムとの積層
に水溶性接着剤を用いる方法が考えられたが、水溶性接
着剤をPVA系フィルムの表面に塗布した場合は、PV
A系フィルムが水分を吸水して膨潤するため満足の行く
積層体が得られず、基材の表面に塗布した場合は、塗布
量が多いと基材が破断し易くなるため、基材の坪量を増
す必要があり、塗布量が少ないと基材に直ちに吸収され
てタック性がなくなって接着できないというように、好
適な製造条件の設定が難しく、収率が低下したり、高価
になるという欠点があった。
に水溶性接着剤を用いる方法が考えられたが、水溶性接
着剤をPVA系フィルムの表面に塗布した場合は、PV
A系フィルムが水分を吸水して膨潤するため満足の行く
積層体が得られず、基材の表面に塗布した場合は、塗布
量が多いと基材が破断し易くなるため、基材の坪量を増
す必要があり、塗布量が少ないと基材に直ちに吸収され
てタック性がなくなって接着できないというように、好
適な製造条件の設定が難しく、収率が低下したり、高価
になるという欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】他方、PVA系フィル
ムと基材とを接着剤を介さずに直接積層体を得る方法と
して、PVAフィルムの製膜段階で不織布シートとキ
ャスティングされた含水かつ加熱軟化状態のPVAフィ
ルムを圧着する方法(特公昭60-36382号公報)、PV
Aフィルムと水分散性繊維シートの接着面に5〜20%の
水分を存在させ、温度と線圧で熱圧着する方法(特公昭
48-91181号公報)、紙に多価アルコールを存在させて
PVAフィルムを貼り合わせる方法(特開平4-345623号
公報)、エチレン率20モル%以上、50モル%未満のエ
チレン−酢酸ビニル共重合体を紙に押出しラミネートす
る方法(特公昭44-11963号公報)等が知られている。
ムと基材とを接着剤を介さずに直接積層体を得る方法と
して、PVAフィルムの製膜段階で不織布シートとキ
ャスティングされた含水かつ加熱軟化状態のPVAフィ
ルムを圧着する方法(特公昭60-36382号公報)、PV
Aフィルムと水分散性繊維シートの接着面に5〜20%の
水分を存在させ、温度と線圧で熱圧着する方法(特公昭
48-91181号公報)、紙に多価アルコールを存在させて
PVAフィルムを貼り合わせる方法(特開平4-345623号
公報)、エチレン率20モル%以上、50モル%未満のエ
チレン−酢酸ビニル共重合体を紙に押出しラミネートす
る方法(特公昭44-11963号公報)等が知られている。
【0006】 しかし、上記の方法はPVAフィルム
自体に多くの水分が含有された状態で圧着積層している
ため、基材が水分の浸透によって変形したり、圧着後の
水分の乾燥・除去に大きな熱量を必要とし、の方法は
コストが高く、の方法は得られたものがエチレン分を
含んでいるために耐水性は良いが水溶性が全くなかっ
た。
自体に多くの水分が含有された状態で圧着積層している
ため、基材が水分の浸透によって変形したり、圧着後の
水分の乾燥・除去に大きな熱量を必要とし、の方法は
コストが高く、の方法は得られたものがエチレン分を
含んでいるために耐水性は良いが水溶性が全くなかっ
た。
【0007】 したがって、本発明の目的は、PVA系フ
ィルムと基材とを接着剤を介さずに直接積層する際に、
特殊な薬品や大型の乾燥設備を必要とせず、製造過程に
おける基材の変形がなく、水分散・溶解性に優れた製品
を安価に得ることのできる、PVA積層体およびその製
造方法を提供するにある。
ィルムと基材とを接着剤を介さずに直接積層する際に、
特殊な薬品や大型の乾燥設備を必要とせず、製造過程に
おける基材の変形がなく、水分散・溶解性に優れた製品
を安価に得ることのできる、PVA積層体およびその製
造方法を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、有機スルホン
酸塩および有機リン酸エステル化合物を主剤として添加
してなる水分率が3%以下のPVA系フィルムの片面ま
たは両面に、透湿度が1000g/m2/24hr以上で水分率が
0.3〜50%の透湿性の紙を積層してなることを特徴とす
る水分散・溶解性に優れたPVA積層体、および有機ス
ルホン酸塩および有機リン酸エステル化合物を主剤とし
て添加してなる水分率が3%以下のPVA系樹脂を溶融
状態で透湿性の紙と圧着することを特徴とするPVA積
層体の製造方法に関するものである。
酸塩および有機リン酸エステル化合物を主剤として添加
してなる水分率が3%以下のPVA系フィルムの片面ま
たは両面に、透湿度が1000g/m2/24hr以上で水分率が
0.3〜50%の透湿性の紙を積層してなることを特徴とす
る水分散・溶解性に優れたPVA積層体、および有機ス
ルホン酸塩および有機リン酸エステル化合物を主剤とし
て添加してなる水分率が3%以下のPVA系樹脂を溶融
状態で透湿性の紙と圧着することを特徴とするPVA積
層体の製造方法に関するものである。
【0009】以下、本発明のPVA積層体の製造方法を
例示した図1および図2に基づいて説明する。
例示した図1および図2に基づいて説明する。
【0010】 図1はPVA積層体の製造方法の一例とし
ての片面押出しラミネーションの概略説明図で、1は透
湿性の紙、2はPVA系フィルム、3は得られたPVA
積層体、4はタッチロール、5はキャスティングロー
ル、6はTダイ、7は押出機である。押出機7で溶融さ
れたPVA系樹脂はTダイ6から吐出されてPVA系フ
ィルムとなり、このPVA系フィルム2とキャスティン
グロール5面との間に誘導された透湿性の紙1と共に、
タッチロール4を介して、キャスティングロール5に圧
着されてPVA積層体3となる。
ての片面押出しラミネーションの概略説明図で、1は透
湿性の紙、2はPVA系フィルム、3は得られたPVA
積層体、4はタッチロール、5はキャスティングロー
ル、6はTダイ、7は押出機である。押出機7で溶融さ
れたPVA系樹脂はTダイ6から吐出されてPVA系フ
ィルムとなり、このPVA系フィルム2とキャスティン
グロール5面との間に誘導された透湿性の紙1と共に、
タッチロール4を介して、キャスティングロール5に圧
着されてPVA積層体3となる。
【0011】 このとき、吐出した溶融状態のPVA系フ
ィルム2の温度は 120〜 220℃、好ましくは 160〜 180
℃であり、水分率は0〜3%、好ましくは0〜1%であ
る。PVA系フィルム2は、タッチロール4を介して40
℃以上に加熱された透湿性の紙1に圧着した際、粘着性
と線圧により透湿性の紙1の表面状態に追随した塑性変
形を受け、次いで10〜90℃、好ましくは40〜70℃に制御
されたキャスティングロール5と圧着することで、一気
にガラス転移点温度以下に冷却されて固化され、PVA
積層体3が得られる。
ィルム2の温度は 120〜 220℃、好ましくは 160〜 180
℃であり、水分率は0〜3%、好ましくは0〜1%であ
る。PVA系フィルム2は、タッチロール4を介して40
℃以上に加熱された透湿性の紙1に圧着した際、粘着性
と線圧により透湿性の紙1の表面状態に追随した塑性変
形を受け、次いで10〜90℃、好ましくは40〜70℃に制御
されたキャスティングロール5と圧着することで、一気
にガラス転移点温度以下に冷却されて固化され、PVA
積層体3が得られる。
【0012】吐出した溶融状態のPVA系フィルム2の
温度が 120℃未満では、圧着時の塑性変形が十分に行わ
れないため、密着の不十分な部分が生じ、 220℃を超え
るとPVA系フィルムの熱分解が発生しているため、変
色・熱劣化による異物混入が発生し、そのときの水分率
が3%を超えるとPVA系フィルム中の水分の突沸によ
る気泡が混入し易くなる。
温度が 120℃未満では、圧着時の塑性変形が十分に行わ
れないため、密着の不十分な部分が生じ、 220℃を超え
るとPVA系フィルムの熱分解が発生しているため、変
色・熱劣化による異物混入が発生し、そのときの水分率
が3%を超えるとPVA系フィルム中の水分の突沸によ
る気泡が混入し易くなる。
【0013】 タッチロール4はPVA系フィルム2との
剥離性を向上するため表面が梨地加工されたシリコーン
ゴム製またはフッ素ゴム製の材料からなることが好まし
い。タッチロール4の温度は透湿性の紙1の温度を40℃
以上に加熱すると共に、PVA系フィルム2を過度に冷
却させて透湿性基材1との接着力を低下させることのな
いように、40℃以上にすることが好ましい。透湿性の紙
1の温度が40℃未満ではPVA系フィルム2が圧着され
たときに、急速に冷却され温度分布が不均一になり密着
むらが発生し易くなる。
剥離性を向上するため表面が梨地加工されたシリコーン
ゴム製またはフッ素ゴム製の材料からなることが好まし
い。タッチロール4の温度は透湿性の紙1の温度を40℃
以上に加熱すると共に、PVA系フィルム2を過度に冷
却させて透湿性基材1との接着力を低下させることのな
いように、40℃以上にすることが好ましい。透湿性の紙
1の温度が40℃未満ではPVA系フィルム2が圧着され
たときに、急速に冷却され温度分布が不均一になり密着
むらが発生し易くなる。
【0014】 キャスティングロール5の温度が10℃未満
では、ロール表面に結露した水滴がPVA系フィルムに
付着し、PVA系フィルムを溶解させるので、安定した
製造ができず、90℃を超えるとPVA系フィルムのガラ
ス転移点温度に近いため、ロールとの粘着が発生して連
続作業が困難であった。
では、ロール表面に結露した水滴がPVA系フィルムに
付着し、PVA系フィルムを溶解させるので、安定した
製造ができず、90℃を超えるとPVA系フィルムのガラ
ス転移点温度に近いため、ロールとの粘着が発生して連
続作業が困難であった。
【0015】 他方、図2はPVA積層体の製造方法の別
の例としての両面押出しラミネーションの概略説明図で
あり、この実施態様ではキャスティングロール5の外側
と内側から透湿性の紙1Aと透湿性の紙1Bを供給し、
PVA系フィルム2を中間層とした三層構造体8を得て
いる。
の例としての両面押出しラミネーションの概略説明図で
あり、この実施態様ではキャスティングロール5の外側
と内側から透湿性の紙1Aと透湿性の紙1Bを供給し、
PVA系フィルム2を中間層とした三層構造体8を得て
いる。
【0016】本発明で用いられる透湿性の紙は、透湿度
が1000g/m2/24hr以上、好ましくは10,000g/m2/24hr以
上で、水分率が 0.3〜50%、好ましくは 1.5〜15%のも
のである。透湿度が1000g/m2/24hr未満では紙に吸収さ
れた水分がPVA系フィルムにまで達するのに時間がか
かり、結果としてPVA系フィルムを溶解させるのに時
間がかかり、自然環境への再生化に多くの時間を要する
ことになる。水分率が 0.3%未満では透湿性の紙の破断
強度が低下し、坪量の低い紙は使用できないという不都
合が発生し、水分率が50%以上では突出時のPVA系樹
脂と押出しラミネートした際に、その水分でフィルムの
強度が著しく低下して破断したり、さらにはフィルムに
水分が浸透して発泡現象が発生し易くなる。なお、透湿
性の紙の強度はPVA積層体としたときにPVA系フィ
ルムが破断しない強度であればよい。
が1000g/m2/24hr以上、好ましくは10,000g/m2/24hr以
上で、水分率が 0.3〜50%、好ましくは 1.5〜15%のも
のである。透湿度が1000g/m2/24hr未満では紙に吸収さ
れた水分がPVA系フィルムにまで達するのに時間がか
かり、結果としてPVA系フィルムを溶解させるのに時
間がかかり、自然環境への再生化に多くの時間を要する
ことになる。水分率が 0.3%未満では透湿性の紙の破断
強度が低下し、坪量の低い紙は使用できないという不都
合が発生し、水分率が50%以上では突出時のPVA系樹
脂と押出しラミネートした際に、その水分でフィルムの
強度が著しく低下して破断したり、さらにはフィルムに
水分が浸透して発泡現象が発生し易くなる。なお、透湿
性の紙の強度はPVA積層体としたときにPVA系フィ
ルムが破断しない強度であればよい。
【0017】このような透湿性の紙としては、上記の特
性のほかに、表面保護、風合い、意匠性、印刷性等の性
質を兼ね備えている材料からなることが好ましく、これ
には例えば、木綿、カポック、亜麻、大麻、黄麻、ラミ
ー、マニラ麻、サイザル麻、藁、椰子、羊毛、モヘア、
カシミヤ、ラクダ毛、アルパカ、絹、パルプ等の天然繊
維材料に、ビニロン、ポリクラール、ポリアクリロニト
リル、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リフェノール、合成パルプ等の人造繊維材料等を、単独
または2種以上組み合わせて用いることもできる。
性のほかに、表面保護、風合い、意匠性、印刷性等の性
質を兼ね備えている材料からなることが好ましく、これ
には例えば、木綿、カポック、亜麻、大麻、黄麻、ラミ
ー、マニラ麻、サイザル麻、藁、椰子、羊毛、モヘア、
カシミヤ、ラクダ毛、アルパカ、絹、パルプ等の天然繊
維材料に、ビニロン、ポリクラール、ポリアクリロニト
リル、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リフェノール、合成パルプ等の人造繊維材料等を、単独
または2種以上組み合わせて用いることもできる。
【0018】 これらの材料には、さらに透湿度を調整す
る目的で、繊維間接着を行うための合成樹脂および合成
エマルジョン、熱可塑性接着剤、冷水・熱水可溶性接着
剤等を処理すること、あるいはアクリル酸系粘剤、ポリ
リン酸塩系粘剤、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリ
ルアミド等を各種繊維に配合分散させること、さらには
二次加工としてコーティング、含浸加工、ラミネート加
工等を施すことも可能である。
る目的で、繊維間接着を行うための合成樹脂および合成
エマルジョン、熱可塑性接着剤、冷水・熱水可溶性接着
剤等を処理すること、あるいはアクリル酸系粘剤、ポリ
リン酸塩系粘剤、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリ
ルアミド等を各種繊維に配合分散させること、さらには
二次加工としてコーティング、含浸加工、ラミネート加
工等を施すことも可能である。
【0019】本発明のPVA系フィルムを構成するPV
A系樹脂は、透湿性の紙から水分が侵入してきた際、冷
水または温水にて容易に溶解するもので、ポリ酢酸ビニ
ルを50〜99.9%ケン化した、部分ケン化または完全ケン
化PVA;これらのケン化したPVAを軽度にアセター
ル化、ウレタン化、オキシエチル化、シアノエチル化ま
たはスルホアセタール化したPVA誘導体;少量のエチ
レン、プロピレン、イソブチル、フッ化ビニル、塩化ビ
ニル、スチレン、メチルメタクリレート等と酢酸ビニル
モノマーとを共重合させて得られた共重合物をケン化し
た変性PVA等が挙げられる。なお、ケン化度が50%未
満のものは水に対する溶解性が悪いので、ケン化度が50
%以上、好ましくは60%以上のものが用いられる。ケン
化度が99.9%を超えるものは製造が困難である。
A系樹脂は、透湿性の紙から水分が侵入してきた際、冷
水または温水にて容易に溶解するもので、ポリ酢酸ビニ
ルを50〜99.9%ケン化した、部分ケン化または完全ケン
化PVA;これらのケン化したPVAを軽度にアセター
ル化、ウレタン化、オキシエチル化、シアノエチル化ま
たはスルホアセタール化したPVA誘導体;少量のエチ
レン、プロピレン、イソブチル、フッ化ビニル、塩化ビ
ニル、スチレン、メチルメタクリレート等と酢酸ビニル
モノマーとを共重合させて得られた共重合物をケン化し
た変性PVA等が挙げられる。なお、ケン化度が50%未
満のものは水に対する溶解性が悪いので、ケン化度が50
%以上、好ましくは60%以上のものが用いられる。ケン
化度が99.9%を超えるものは製造が困難である。
【0020】 このPVA系樹脂は水に溶解する温度が5
〜60℃のものであり、とくには自然環境下での分解再生
化の点で10〜30℃のものが好ましい。この溶解温度が60
℃を超えるとPVA系フィルムと透湿性の紙を溶解分離
する熱エネルギーが大きくなり、5℃未満ではPVA系
フィルムの溶解性が大きく低下し自然環境への再生化に
多くの時間を要することになる。
〜60℃のものであり、とくには自然環境下での分解再生
化の点で10〜30℃のものが好ましい。この溶解温度が60
℃を超えるとPVA系フィルムと透湿性の紙を溶解分離
する熱エネルギーが大きくなり、5℃未満ではPVA系
フィルムの溶解性が大きく低下し自然環境への再生化に
多くの時間を要することになる。
【0021】このPVA系樹脂には、必要に応じて、カ
ルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス等のセルロース誘導体、キトサン誘導体、澱粉、葡萄
糖等の単糖類、キサンタンガム、カラギナン等の多糖
類、ポリアクリル酸またはその誘導体、ポリアクリルア
ミド、ポリ−N−ビニルピロリドン、スチレン−無水マ
レイン酸共重合体、ポリエチレンオキサイド等の水溶性
高分子等の水溶性樹脂、グリセリン、エチレングリコー
ル等の多価アルコールあるいはエタノールアミン等の可
塑剤、ノニオン性あるいはアニオン性界面活性剤、少量
の紫外線吸収剤、着色剤、滑剤、充填剤、劣化防止剤、
他の樹脂成分等の添加剤を加えることができる。さら
に、このPVA系樹脂と混合し得る樹脂成分は、目的に
応じて他の樹脂とのブレンドまたはアロイフィルムとす
ることもできる。
ルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス等のセルロース誘導体、キトサン誘導体、澱粉、葡萄
糖等の単糖類、キサンタンガム、カラギナン等の多糖
類、ポリアクリル酸またはその誘導体、ポリアクリルア
ミド、ポリ−N−ビニルピロリドン、スチレン−無水マ
レイン酸共重合体、ポリエチレンオキサイド等の水溶性
高分子等の水溶性樹脂、グリセリン、エチレングリコー
ル等の多価アルコールあるいはエタノールアミン等の可
塑剤、ノニオン性あるいはアニオン性界面活性剤、少量
の紫外線吸収剤、着色剤、滑剤、充填剤、劣化防止剤、
他の樹脂成分等の添加剤を加えることができる。さら
に、このPVA系樹脂と混合し得る樹脂成分は、目的に
応じて他の樹脂とのブレンドまたはアロイフィルムとす
ることもできる。
【0022】前述した透湿性の紙の表面にPVA系フィ
ルム層を形成してPVA積層体を得るには、透湿性の紙
の表面にPVAを主成分とする樹脂を塗布する方法、P
VAを主成分とする樹脂を用いて押出成形、カレンダー
成形等によりフィルムを成形した後、これを透湿性の紙
の表面にラミネートする方法等が採用される。PVA積
層体におけるPVA系フィルム層の厚みは 0.010〜 2.0
mmとするのがよく、これが 0.010mm未満では強度上問題
があり、また 2.0mmを超えると工業上、生産性に劣り、
高価なものになり易い。
ルム層を形成してPVA積層体を得るには、透湿性の紙
の表面にPVAを主成分とする樹脂を塗布する方法、P
VAを主成分とする樹脂を用いて押出成形、カレンダー
成形等によりフィルムを成形した後、これを透湿性の紙
の表面にラミネートする方法等が採用される。PVA積
層体におけるPVA系フィルム層の厚みは 0.010〜 2.0
mmとするのがよく、これが 0.010mm未満では強度上問題
があり、また 2.0mmを超えると工業上、生産性に劣り、
高価なものになり易い。
【0023】 押出法によるPVA系フィルムでは、溶融
押出し時の水分率を3%以下にするため、水を可塑剤と
して用いずに、特願平6-63224号に記載の有機スルホン
酸塩および/または有機リン酸エステル化合物を主剤と
して添加することで、初めて無水の状態での溶融成形を
することができる。なお、この場合の原料形態、配合供
給設備、ペレット製造設備、押出機、引取・巻取機は従
来公知のものの中から任意に選択することができる。
押出し時の水分率を3%以下にするため、水を可塑剤と
して用いずに、特願平6-63224号に記載の有機スルホン
酸塩および/または有機リン酸エステル化合物を主剤と
して添加することで、初めて無水の状態での溶融成形を
することができる。なお、この場合の原料形態、配合供
給設備、ペレット製造設備、押出機、引取・巻取機は従
来公知のものの中から任意に選択することができる。
【0024】このようにして得られた本発明のPVA積
層体は、その一実施態様として風船を作ることができ
る。すなわち、本発明のPVA積層体をPVA面同士が
向かい合うようにして重ね合わせ、ヒートシーラーによ
って所定の形状に熱接着し、熱接着部分の周囲を抜き刃
で打ち抜いたものに、ヘリウムガスを注入すると風船と
なり、空中を浮遊させることができる。
層体は、その一実施態様として風船を作ることができ
る。すなわち、本発明のPVA積層体をPVA面同士が
向かい合うようにして重ね合わせ、ヒートシーラーによ
って所定の形状に熱接着し、熱接着部分の周囲を抜き刃
で打ち抜いたものに、ヘリウムガスを注入すると風船と
なり、空中を浮遊させることができる。
【0025】 この風船は浮力が0であれば落下するか空
中で静止状態になるが、実際のイベント等の用途では、
大空に舞い上がり上昇気流の風に流され遥か遠方に達す
ることが求められる。そのため、一般には12時間以上の
浮力を維持させることが好ましい。そこで、浮力を維持
させるためには風船重量と関係することを見出し、本発
明者らは風船重量:M(g/m2)と浮力:L(g)の関係
について研究を重ねた結果、浮力:L≧ 0.1M、風船重
量:10≦M≦50を満足することが好ましく、とくには浮
力:L≧ 0.3M、風船重量:15≦M≦40の条件が好まし
いことが判明した。すなわち、浮力L< 0.1Mでは長時
間の浮遊ができにくく、風船重量が10g/m2未満では水溶
性フィルム層の厚みがなくなって10μm 未満となってし
まい、強度、ガスバリア性が低下してピンホールも生じ
易くなる。また、風船重量が50g/m2を超えると大きな浮
力を必要とするため、大型風船を作製せねばならず実用
性に乏しいものとなる。
中で静止状態になるが、実際のイベント等の用途では、
大空に舞い上がり上昇気流の風に流され遥か遠方に達す
ることが求められる。そのため、一般には12時間以上の
浮力を維持させることが好ましい。そこで、浮力を維持
させるためには風船重量と関係することを見出し、本発
明者らは風船重量:M(g/m2)と浮力:L(g)の関係
について研究を重ねた結果、浮力:L≧ 0.1M、風船重
量:10≦M≦50を満足することが好ましく、とくには浮
力:L≧ 0.3M、風船重量:15≦M≦40の条件が好まし
いことが判明した。すなわち、浮力L< 0.1Mでは長時
間の浮遊ができにくく、風船重量が10g/m2未満では水溶
性フィルム層の厚みがなくなって10μm 未満となってし
まい、強度、ガスバリア性が低下してピンホールも生じ
易くなる。また、風船重量が50g/m2を超えると大きな浮
力を必要とするため、大型風船を作製せねばならず実用
性に乏しいものとなる。
【0026】
【作用】水分を含有しない高温で溶融状態のPVA系フ
ィルムを透湿性の紙とタッチロールを介してキャスティ
ングロールに圧着すると、PVA系フィルムが透湿性の
紙の表面に密着して冷却固化されることから、中間層と
しての接着剤層を必要としないPVA積層体が得られ
る。
ィルムを透湿性の紙とタッチロールを介してキャスティ
ングロールに圧着すると、PVA系フィルムが透湿性の
紙の表面に密着して冷却固化されることから、中間層と
しての接着剤層を必要としないPVA積層体が得られ
る。
【0027】
【実施例】以下、本発明の具体的態様を実施例により説
明する。 実施例1 ケン化度88%、水に溶解する温度20℃、重合度1000の部
分ケン化PVA 100重量部に、グリセリン5重量部、ド
デシルベンゼンスルホン酸カルシウム4重量部およびト
リデシルポリオキシエチレンリン酸エステル 0.5重量部
を含浸させた原料を準備し、ベント付き2軸押出機を用
いコートハンガーTダイから溶融した状態で吐出させ
(このときのPVAフィルム温度: 182℃、水分率:
0.8%)、直径 650mmのキャスティングロール(ロール
温度:55℃)に接触する際に、透湿性の紙として50℃に
加熱された坪量80g/m2、水分率 2.5%、透湿度 26,000g
/m2/24hrの障子紙を、60℃に加熱した直径 150mmのシリ
コーンゴム製タッチロールを介して圧着しラミネートし
た。このときの引取速度は35m/分でPVAフィルムの
厚みは25μm であった。この積層体をあらかじめ水で濡
らした障子用木枠に圧着し乾燥して障子を得た。この障
子を水槽に5分間浸漬したところ、障子用木枠から障子
紙が剥離した。
明する。 実施例1 ケン化度88%、水に溶解する温度20℃、重合度1000の部
分ケン化PVA 100重量部に、グリセリン5重量部、ド
デシルベンゼンスルホン酸カルシウム4重量部およびト
リデシルポリオキシエチレンリン酸エステル 0.5重量部
を含浸させた原料を準備し、ベント付き2軸押出機を用
いコートハンガーTダイから溶融した状態で吐出させ
(このときのPVAフィルム温度: 182℃、水分率:
0.8%)、直径 650mmのキャスティングロール(ロール
温度:55℃)に接触する際に、透湿性の紙として50℃に
加熱された坪量80g/m2、水分率 2.5%、透湿度 26,000g
/m2/24hrの障子紙を、60℃に加熱した直径 150mmのシリ
コーンゴム製タッチロールを介して圧着しラミネートし
た。このときの引取速度は35m/分でPVAフィルムの
厚みは25μm であった。この積層体をあらかじめ水で濡
らした障子用木枠に圧着し乾燥して障子を得た。この障
子を水槽に5分間浸漬したところ、障子用木枠から障子
紙が剥離した。
【0028】実施例2 実施例1と同じ製造条件で得られた厚み40μm のPVA
フィルムを、透湿性の紙としての坪量 120g/m2、水分率
4.5%、透湿度 76,000g/m2/24hrの壁紙用原紙に、実施
例1と同様にラミネートして糊付き壁紙用原紙を得た。
これを水で濡らしたコンクリートに圧着し乾燥した。こ
の壁紙用原紙をコンクリートから剥そうと試みたが、密
着力が強くて基材破壊となり剥離困難であった。
フィルムを、透湿性の紙としての坪量 120g/m2、水分率
4.5%、透湿度 76,000g/m2/24hrの壁紙用原紙に、実施
例1と同様にラミネートして糊付き壁紙用原紙を得た。
これを水で濡らしたコンクリートに圧着し乾燥した。こ
の壁紙用原紙をコンクリートから剥そうと試みたが、密
着力が強くて基材破壊となり剥離困難であった。
【0029】実施例3 実施例1と同じ製造条件で得られた厚み10μm のPVA
フィルムを、透湿性の紙としての坪量24g/m2、水分率
4.5%、透湿度100,000g/m2/24hrのトイレットペーパー
に実施例1と同様にラミネートした。このPVAフィル
ムを内側にして熱シールバーで 200mm× 200mmの大きさ
の袋を得た。これに汚物を入れ、水洗トイレの水槽部に
10分間浸漬したところ、紙とPVAフィルムが溶け始
め、排水したところ問題なく下水管に流れ出た。
フィルムを、透湿性の紙としての坪量24g/m2、水分率
4.5%、透湿度100,000g/m2/24hrのトイレットペーパー
に実施例1と同様にラミネートした。このPVAフィル
ムを内側にして熱シールバーで 200mm× 200mmの大きさ
の袋を得た。これに汚物を入れ、水洗トイレの水槽部に
10分間浸漬したところ、紙とPVAフィルムが溶け始
め、排水したところ問題なく下水管に流れ出た。
【0030】
【発明の効果】本発明のPVA積層体は、水分率が3
%以下という実質的に無水の状態で溶融押出しされたP
VA系樹脂を、透湿性の紙と圧着・ラミネートして得る
ものであるため、従来必須であった多量の熱量を消費す
る大型乾燥設備が不要となる、 透湿性の紙に吸収され
た水分が容易にPVA系フィルムにまで達するので、冷
水、温水、熱水での分散・溶解が可能である、 PVA
系フィルムに積層された紙や、これに含まれる繊維等を
溶解槽で効率よく分離・再生することができる、 透湿
性の紙が天然繊維、パルプ等からなるものであれば容易
に微生物による生分解を受け自然界への再生化も可能で
ある、各種イベントにおける配布物や玩具等としての
風船;糊付き障子紙、糊付き壁紙、糊付き襖紙、糊付き
原紙等の内装材;水洗トイレで溶解排水可能な衛生用
紙;汚物等の臭いや漏れのない包装材;油性液体の袋状
包装材;および障子紙等、広範囲に利用できる。
%以下という実質的に無水の状態で溶融押出しされたP
VA系樹脂を、透湿性の紙と圧着・ラミネートして得る
ものであるため、従来必須であった多量の熱量を消費す
る大型乾燥設備が不要となる、 透湿性の紙に吸収され
た水分が容易にPVA系フィルムにまで達するので、冷
水、温水、熱水での分散・溶解が可能である、 PVA
系フィルムに積層された紙や、これに含まれる繊維等を
溶解槽で効率よく分離・再生することができる、 透湿
性の紙が天然繊維、パルプ等からなるものであれば容易
に微生物による生分解を受け自然界への再生化も可能で
ある、各種イベントにおける配布物や玩具等としての
風船;糊付き障子紙、糊付き壁紙、糊付き襖紙、糊付き
原紙等の内装材;水洗トイレで溶解排水可能な衛生用
紙;汚物等の臭いや漏れのない包装材;油性液体の袋状
包装材;および障子紙等、広範囲に利用できる。
【図1】本発明のPVA積層体の製造方法の一例を示す
概略説明図である。
概略説明図である。
【図2】本発明のPVA積層体の製造方法の別の例を示
す概略説明図である。
す概略説明図である。
1、1A、1B‥透湿性の紙、 2‥PVA
系フィルム、 3‥PVA積層体、 4‥タッチロール、 5‥キャスティングロール、 6‥Tダイ、 7‥押出機、 8‥三層構造体。
系フィルム、 3‥PVA積層体、 4‥タッチロール、 5‥キャスティングロール、 6‥Tダイ、 7‥押出機、 8‥三層構造体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−254068(JP,A) 特開 平2−191799(JP,A) 特開 平4−351545(JP,A) 特開 平6−253614(JP,A) 実開 平4−71243(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00 D21H 1/00 - 5/00
Claims (2)
- 【請求項1】有機スルホン酸塩および有機リン酸エステ
ル化合物を主剤として添加してなる水分率が3%以下の
ポリビニルアルコール系フィルムの片面または両面に、
透湿度が1000g/m2/24hr以上で水分率が 0.3〜50%の透
湿性の紙を積層してなることを特徴とする水分散・溶解
性に優れたポリビニルアルコール積層体。 - 【請求項2】有機スルホン酸塩および有機リン酸エステ
ル化合物を主剤として添加してなる水分率が3%以下の
ポリビニルアルコール系樹脂を、溶融状態で透湿性の紙
と圧着することを特徴とするポリビニルアルコール積層
体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6249499A JP2851538B2 (ja) | 1994-10-14 | 1994-10-14 | ポリビニルアルコール積層体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6249499A JP2851538B2 (ja) | 1994-10-14 | 1994-10-14 | ポリビニルアルコール積層体およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08112884A JPH08112884A (ja) | 1996-05-07 |
JP2851538B2 true JP2851538B2 (ja) | 1999-01-27 |
Family
ID=17193884
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6249499A Expired - Fee Related JP2851538B2 (ja) | 1994-10-14 | 1994-10-14 | ポリビニルアルコール積層体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2851538B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101464346B1 (ko) * | 2013-04-18 | 2014-11-26 | 신풍제지 주식회사 | 월보드의 제조 방법 |
CA3096263A1 (en) * | 2018-04-10 | 2019-10-17 | Aicello Corporation | Water-soluble film |
AU2021331411A1 (en) | 2020-08-26 | 2023-03-16 | Aquapak Ip Limited | Polyvinyl alcohol coated cellulosic products |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2523951Y2 (ja) * | 1990-11-01 | 1997-01-29 | 株式会社クラレ | 洗剤パツク用袋 |
-
1994
- 1994-10-14 JP JP6249499A patent/JP2851538B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08112884A (ja) | 1996-05-07 |
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