JP2850869B2 - 開閉器の開閉指針駆動装置 - Google Patents

開閉器の開閉指針駆動装置

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JP2850869B2
JP2850869B2 JP21421796A JP21421796A JP2850869B2 JP 2850869 B2 JP2850869 B2 JP 2850869B2 JP 21421796 A JP21421796 A JP 21421796A JP 21421796 A JP21421796 A JP 21421796A JP 2850869 B2 JP2850869 B2 JP 2850869B2
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洋八 水上
潤 山田
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  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柱上開閉器等の
入,切を表示する開閉指針駆動装置、更に詳しくは開閉
器の主軸と指針軸との連結をカム構造にした開閉器の開
閉指針駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種開閉器の開閉指針駆動装置
には、例えば、柱上開閉器等のケースから開閉器の主軸
の端部を導出し、この主軸に指針を直結したもののほ
か、正面図及び切断左側面図の図2A,Bに示すものが
ある。同図において、1は柱上開閉器等のケース、2は
端部がケース1から軸受3を介して導出された主軸、4
は基部が主軸2に固着された駆動レバー、5は駆動レバ
ー4の先端部に植設された駆動ピンである。
【0003】6は主軸2の下方のケース1に植設された
支軸、7は指針であり、ほぼ中央部が支軸6に回転自在
に支持され、下端部が開閉器の入,切の状態を表示す
る。8は長溝であり、指針7の上部に指針7の長手方向
に透設され、駆動ピン5が遊挿されている。
【0004】そして、開閉器の入,切により主軸2が回
動すると、駆動レバー4の先端部が右,左に移動し、駆
動ピン5及び長溝8を介して指針7の上部が右,左に移
動し、指針7の下端部が左,右に移動して入,切の状態
を表示する。
【0005】つぎに、他の従来例の開閉指針駆動装置に
つき、正面図及び切断左側面図を示した図3A,Bにつ
いて説明する。同図において、9は基部が主軸2に固着
された駆動レバー、10は駆動レバー9の先端部の周面
に形成されたギヤ、11は基部が支軸6に回転自在に支
持された指針であり、基部の周面に形成されたギヤ12
が駆動レバー9のギヤ10に歯合し、先端部が開閉器の
入,切の状態を表示する。
【0006】そして、開閉器の入,切により主軸2が回
動すると、駆動レバー9の先端部が右,左に移動し、両
ギヤ10,12を介して指針7の先端部が左,右に移動
し、入,切の状態にする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の前記主軸に指針
を直結した装置の場合、主軸と指針とが直結されている
ため、指針の開閉状態を容易に確認するには、指針の先
端部のストロークを大きく、即ち、指針の長さを大きく
とる必要があるという問題点がある。
【0008】つぎに、図2の装置の場合、指針7のスト
ロークを大きくすることはできるが、指針7を外力によ
り回動しようとすると、主軸2が回動し、外力に弱いと
いう問題点がある。
【0009】また、図3の装置の場合、図2の装置と同
様、外力に弱く、しかも、両ギヤ10,12の噛み合い
精度を確保しなければならず、コストアップになるとい
う問題点がある。本発明は、前記の点に留意し、指針を
外力により回動しようとした場合の主軸の回動を防止し
た開閉器の開閉指針駆動装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の開閉器の開閉指針駆動装置は、基部が開閉
器の主軸に固着された駆動レバーと、この駆動レバーの
先端部に設けられた当接体と、基部が指針軸に固着さ
れ,先端部が前記開閉器の入,切の状態を表示する指針
と、前記指針軸に固着されたカムと、このカムに形成さ
れ,前記当接体が位置したほぼ扇形状の凹部とを備え、
前記入,切の状態において、前記凹部の当接面と前記当
接体との当接部の,前記指針を他の状態に回転しようと
する力の作用線と、前記主軸の回転中心と前記当接部と
を結ぶ線とをほぼ一致させたものである。
【0011】従って、指針の入,切の表示状態におい
て、外力により指針を他の状態に回動しようとすると、
カム,当接体及び駆動レバーを介して主軸を回動しよう
とするが、カムの凹部の当接面と当接体との当接部にお
いて、カムの回動しようとする力が当接面に対して垂直
方向に働き、この力、即ちカムの作用線と、主軸の回転
中心と当接部とを結ぶ線とがほぼ一致するため、指針を
回動できず、指針を外力により回動しようとしても主軸
が回動しない。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態につき、要部の正面
図,切断右側面図及び動作説明図を示した図1A,B,
Cを参照して説明する。同図において、13は駆動レバ
ーであり、柱上開閉器等のケース1から導出された開閉
器の主軸2に基部が固着されている。14は駆動レバー
13の先端部に突出して形成された2枚の支持片、15
は両支持片14に支持された支持杆、16は支持杆15
に挿通されたカラー,ローラ等の回転自在の円環状の当
接体、17はケース1の透孔18に設けられた軸受、1
9は軸受17にOリング20を介して回転自在に設けら
れた指針軸であり、指針軸19の回転中心が主軸2の回
転中心の下方に位置している。
【0013】21は指針軸19の端部に固着された円板
状のカム、22はカム21に形成されたほぼ扇形状の凹
部であり、凹部22に当接体16が位置し、凹部22の
両側の当接面23に当接体16の周面が当接し、回転自
在の当接体16によりカム21との接触による負荷力が
軽減されている。24は指針、25はボルトであり、座
金26を介し指針24の基部を貫通してカム21に螺合
し、カム21の前面に指針24の基部が固着され、指針
24がカム21の中心から放射方向に位置し、指針24
の先端部が開閉器の入,切の状態を表示し、図示のよう
に、指針24が開閉器の切の状態を表示している場合、
凹部22の右側の当接面23が主軸2の回転中心と指針
軸19の回転中心とを結ぶ線上に位置しており、指針2
4が開閉器の入の状態を表示している場合、図1Cの破
線に示すように、凹部22の左側の当接面23が主軸2
の回転中心と指針軸19の回転中心とを結ぶ線上に位置
するようになっている。
【0014】そして、図示の切の状態から主軸2が左回
転すると、駆動レバー13の先端部が左側の1点鎖線の
位置から右側の2点鎖線の位置に移動し、当接体16が
左側の実線の位置から凹部22の右側の当接面23を摺
接しながら右側の破線の位置に移動し、カム21の回動
により指針24の右側の1点鎖線の切位置から左側の2
点鎖線の入位置に移動する。
【0015】つぎに、入の状態から主軸2が右回転する
と、前記と逆の動作により図1Cの実線及び1点鎖線に
示す切状態になる。
【0016】そして、指針24の入,切の表示状態にお
いて、外力により指針24を他の状態に回動しようとす
ると、カム21,当接体16及び駆動レバー13を介し
て主軸2を回動しようとするが、図示の切の状態におい
ては、凹部22の左側の当接面23と当接体16との当
接部27において、カム21の回動しようとする力が左
側の当接面23に対して垂直方向に働き、この力、即ち
カム21の作用線と、主軸2の回転中心と当接部27と
を結ぶ線とがほぼ一致するため、指針24を回動でぎ
す、指針24を外力により回動しようとしても主軸2が
回動しない。
【0017】また、入の状態においても、外力により指
針24を切の方向に回動しようとしても、前記と同様
に、主軸2が回動しない。
【0018】なお、当接体16は、カラー,ローラ等の
円環状のもののほか、駆動レバー13の先端部に固定さ
れたものであってもよい。
【0019】また、当接体16が凹部22の両側の当接
面23に同時に当接するようにしたが、図示の切の状態
では左側の当接面23のみに当接し、入の状態では右側
の当接面23のみに当接するようにしてもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、つぎに記載する効果を奏する。本発明の開
閉器の開閉指針駆動装置は、開閉器の主軸2に駆動レバ
ー13の基部を固着し、駆動レバー13の先端部に当接
体16を設け、指針軸19に、先端部が開閉器の入,切
の状態を表示する指針24の基部を固着し、指針軸19
に固着されたカム21に、当接体16が位置したほぼ扇
形状の凹部22を形成し、指針24の入,切の状態にお
いて、凹部22の当接面23と当接体16との当接部2
7の,指針24を他の状態に回転しようとする力の作用
線と、主軸2の回転中心と当接部27とを結ぶ線とをほ
ぼ一致させたため、外力により指針24を他の状態に回
動しようとすると、カム21,当接体16及び駆動レバ
ー13を介して主軸2を回動しようとするが、カム21
の凹部22の当接面23と当接体16との当接部27に
おいて、カム21の回動しようとする力が当接面23に
対して垂直方向に働き、この力、即ちカム21の作用線
と、主軸2の回転中心と当接部27とを結ぶ線が一致す
ることになり、指針24を回動できず、指針24を外力
により回動しようとしても主軸2が回動しなく、主軸2
の回動を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aは本発明の実施の1形態の要部の正面図、B
はAの切断右側面図、Cは動作説明図である。
【図2】Aは従来例の正面図、BはAの切断左側面図で
ある。
【図3】Aは他の従来例の正面図、BはAの切断左側面
図である。
【符号の説明】
2 主軸 13 駆動レバー 16 当接体 19 指針軸 21 カム 22 凹部 23 当接面 24 指針 27 当接部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基部が開閉器の主軸に固着された駆動レ
    バーと、 この駆動レバーの先端部に設けられた当接体と、 基部が指針軸に固着され,先端部が前記開閉器の入,切
    の状態を表示する指針と、 前記指針軸に固着されたカムと、 このカムに形成され,前記当接体が位置したほぼ扇形状
    の凹部とを備え、 前記入,切の状態において、前記凹部の当接面と前記当
    接体との当接部の,前記指針を他の状態に回転しようと
    する力の作用線と、前記主軸の回転中心と前記当接部と
    を結ぶ線とをほぼ一致させたことを特徴とする開閉器の
    開閉指針駆動装置。
JP21421796A 1996-07-24 1996-07-24 開閉器の開閉指針駆動装置 Expired - Fee Related JP2850869B2 (ja)

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