JP2849674B2 - コンクリートのプレクーリング法 - Google Patents

コンクリートのプレクーリング法

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作太郎 山口
稔 二階堂
正弘 万木
勝矢 太田
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Kajima Corp
Mitsubishi Electric Corp
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Kajima Corp
Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、コンクリートの棟上がり温度を降下させる
ことで、良質のコンクリートを得るコンクリートのプレ
クーリング法に関する。
〔従来の技術〕
従来行われているコンクリートのプレクーリング法と
しては、下記のごときものがある。
混練水を冷却機で冷却する。
混練水を製氷機でスライス状の氷にする。
練り混ぜ中のコンクリートミキサー内に液体窒素を注
入する。
攪拌中の砂に液体窒素を注入し、砂を冷却する。
骨材貯蔵びん中に冷風を供給し、骨材を冷却する。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記プレクーリングにおける種々の方法のうち、、
の混練水を冷却する方法は、冷却熱量が小さいため、
コンクリート温度を2.0℃程度下げるだけの効果しかな
い。
また、の液体窒素を利用する方法は、短時間にコン
クリート温度を冷却することができるが、液体窒素が高
価なためコンクリートを大量に冷却する場合には適切な
方法ではない。さらに、の砂を液体窒素で冷却する方
法では、砂が団子状に固まってしまうこともある。
の骨材を冷風で冷却する方法は、設備全体が大型化
するので、コンクリートを大量に冷却する場合にのみ適
用の可能性がある方法である。
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、コンク
リートの練上げり温度を降下させるのに予め砂を冷却す
るので、得ようとするコンクリートの量の大小に係わら
ず適用でき、さらに砂を良好な状態で効果的に冷却し、
しかも砂の冷却状態を持続できて充分なコンクリートの
練上がり温度の降下が得られるコンクリートのプレクー
リング法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は前記目的を達成するため、冷却した洗浄水で
砂を洗浄して、砂の第1段階の冷却を行い、この冷却水
で洗浄した含水率の高い砂を低圧容器内に供給して水分
を蒸発させることにより第2段階の冷却を行い、冷却に
より砂中に含まれる水分を氷結させてから砂をコンクリ
ートミキサーに供給することを要旨とするものである。
〔作用〕
本発明によれば、砂を冷水及び低圧下で冷却すること
により、コンクリートの練上がり温度を10℃以上降下す
ることができる。
特に、この低圧下での冷却は水分の蒸発によるもの
で、低圧容器内に供給する砂の供給量、砂の表面積、滞
留時間、蒸気排出速度を調整することにより、砂を所定
温度及び含水率に調整することが可能となる。
しかも、冷却により砂中に含まれる水分を氷結させて
から砂をコンクリートミキサーに供給するので、砂は降
下した温度を長時間にわたって持続でき、前記コンクリ
ートの練上がり温度の降下が確実となる。
〔実施例〕
以下、図面について本発明の実施例を詳細に説明す
る。
図は本発明のコンクリートのプレクーリング法の1実
施例を示す説明図で、図中1は第1砂貯蔵びんである。
設備としては、この第1の砂貯蔵びん1の他に、ベル
トコンベア2、砂洗浄槽3、スパイラルクラッシファイ
ヤー4、第2の砂貯蔵びん5a、第3の砂貯蔵びん5、低
圧容器としての真空容器6、第3の砂貯蔵びん7からな
り、砂洗浄槽3は砂冷却槽として冷却供給管8と排水管
9とを備え、また、真空容器6は真空ポンプ10を設けた
排気管11を有し、前記第2の砂貯蔵びん5の底部を気密
に囲繞する。
さらに、第3の砂貯蔵びん7はその砂投入用ホッパー
7aが真空用6に開口する気密な貯蔵びんで、真空ポンプ
13を設けた排気管14を有する。
このように第2の砂貯蔵びん5と第3の砂貯蔵びん7
は真空容器6を間に上下に並ぶが、真空容器6はその間
の砂を容器6内で移動させる搬送手段としてベルトコン
ベア12を内蔵する。
次に本発明方法について説明すると、砂は先ず第1の
砂貯蔵びん1に貯められ、ここから一定量ずつベルトコ
ンベア2に供給され、該ベルトコンベア2で砂洗浄槽3
へと投入される。
この砂洗浄槽3では冷却供給管8より冷水が注がれ、
これで洗浄されるとともに冷却される。
冷却水による第1段階の冷却が行われた砂は、スパイ
ラルクラッシファイヤー4で第2の砂貯蔵びん5aに搬送
された後、第3の砂貯蔵びん5に供給される。
そして、第3の砂貯蔵びん5に供給された砂は底部か
ら一定量ずつ真空容器6内のベルトコンベア12に供給さ
れる。第3の砂貯蔵びん5と真空容器6との結合は、該
砂貯蔵びん5に常に所定以上の砂を貯蔵させることによ
り、この結合部分の外気を遮断できるが、安全のため、
第3の砂貯蔵びん5の前にバルブ及び第2の砂貯蔵びん
5aを設け、真空度を保持する。
そして、真空容器6は真空ポンプ10で低真空状態に保
持されており、前記ごとく砂がベルトコンベア12で容器
6内を移動する間に砂中に含まれる水分は蒸発し、この
蒸発熱で砂は冷却される。
この段階において、例えば、真空容器6内の圧力を4.
58Torrに保持することにより、砂中の水分を氷結させる
ことが可能である。
このように気化熱で第2段階の冷却が行われた砂は、
ベルトコンベア12からホッパー7aを介して第3の砂貯蔵
びん7に供給される。
この第3の砂貯蔵びん7も内部は真空ポンプ13で低真
空状態に保持されており、ここでも砂中に含まれる水分
が蒸発・排出され、砂の温度及び砂中の水分量が所定値
に調整される。
前記真空容器6及び第3の砂貯蔵びん7で発生する水
蒸気は真空ポンプ10,13により、排気管11,14で外へ排出
される。
第3の砂貯蔵びん7でも冷却された砂は、冷却により
砂中に含まれる水分を氷結させた状態でコンクリートミ
キサー中に投入し、フレッシュコンクリートの練上がり
温度を降下するが、砂を冷水及び真空中で2段階に冷却
し、かつ砂中に含まれる水分を氷結したことで、コンク
リートの練上がり温度約10℃以上降下することができ
る。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明のコンクリートのプレクーリ
ング法は、コンクリートの練上がり温度を降下させるの
に予め砂を冷却するので、得ようとするコンクリートの
量の大小に係わらず無駄がなく適用でき、しかも砂を2
段階に冷却することで効果的に冷却し、充分かつ良好な
状態で供給することにより、充分なコンクリートの練上
がり温度の降下が得られるものである。また、砂の水洗
浄後に砂の水分蒸発を行うため、砂の含水率が一定とな
り、しかも、砂中に含まれる水分を氷結させることで砂
の温度が降下した状態を長時間にわたって持続できるの
で、コンクリートの品質を一定に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
図は、本発明のコンクリートのプレクーリング法の1実
施例を示す説明図である。 1,5a,5,7……砂貯蔵びん、2,12……ベルトコンベア 3……砂洗浄槽、4……スパイラルクラッシファイヤー 6……真空容器、7a……砂投入用ホッパー 8……冷水供給管、9……排水管 10,13……真空ポンプ、11,14……排気管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 万木 正弘 東京都調布市飛田給2丁目19番1号 鹿 島建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 太田 勝矢 東京都調布市飛田給2丁目19番1号 鹿 島建設株式会社技術研究所内 (56)参考文献 特開 平1−198307(JP,A) 特開 昭57−188317(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B28C 7/00 - 7/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷却した洗浄水で砂を洗浄して、砂の第1
    段階の冷却を行い、この冷却水で洗浄した含水率の高い
    砂を低圧容器内に供給して水分を蒸発させることにより
    第2段階の冷却を行い、冷却により砂中に含まれる水分
    を氷結させてから砂をコンクリートミキサーに供給する
    ことを特徴とするコンクリートのプレクーリング法。
JP1324827A 1989-12-13 1989-12-13 コンクリートのプレクーリング法 Expired - Lifetime JP2849674B2 (ja)

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