JP2849396B2 - Ｘ線ｃｔ造影撮影システム - Google Patents
Ｘ線ｃｔ造影撮影システムInfo
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- 238000000034 method Methods 0.000 claims 1
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、造影剤注入器を用いて造影剤を注入し、造
影撮影が可能なＸ線CT造影撮影システムに関するもので
ある。
影撮影が可能なＸ線CT造影撮影システムに関するもので
ある。
従来のこの種のＸ線CT造影撮影システムを第４図に示
す。第４図において、１は各種の設定，操作を行うCT操
作卓、２は回転板,X線管，検出器などを備えてなるCTス
キャナ、３は被検体、４は被検体３を寝載するテーブ
ル、５は被検体３に造影剤を注入する造影剤注入器であ
る。CT操作卓１、CTスキャナ２及びテーブル４はCT装置
の主構成をなす。
す。第４図において、１は各種の設定，操作を行うCT操
作卓、２は回転板,X線管，検出器などを備えてなるCTス
キャナ、３は被検体、４は被検体３を寝載するテーブ
ル、５は被検体３に造影剤を注入する造影剤注入器であ
る。CT操作卓１、CTスキャナ２及びテーブル４はCT装置
の主構成をなす。
ところで、この種のＸ線CT造影撮影システムにおいて
は、撮影箇所及び造影剤注入箇所相互間距離や診断目的
などによって、スキャン開始操作（撮影開始操作釦1aO
N）と造影剤注入開始操作（造影剤注入開始操作釦5aO
N）との間で適宜タイミングをとらなければならない、
診断に供し得る画像は得られない。
は、撮影箇所及び造影剤注入箇所相互間距離や診断目的
などによって、スキャン開始操作（撮影開始操作釦1aO
N）と造影剤注入開始操作（造影剤注入開始操作釦5aO
N）との間で適宜タイミングをとらなければならない、
診断に供し得る画像は得られない。
そこで従来は、上記タイミングを、CT操作卓１側に待
機するスキャン開始操作者と、造影剤注入器５側に待機
する造影剤注入開始操作者の２人により声を掛け合って
行っていた。
機するスキャン開始操作者と、造影剤注入器５側に待機
する造影剤注入開始操作者の２人により声を掛け合って
行っていた。
またＸ線CT造影撮影システムにおいては、一般に、撮
影開始釦1aONによるスキャン開始操作してから実際にＸ
線透過データ取込みを開始するまでには、一定の準備時
間、すなわち、CTスキャナ２の休止位置から定速回転の
ためのバックスィング位置までの回転時間及びこのバッ
クスィング位置からＸ線透過データ取込開始位置までの
回転時間を必要とし、その分、実際のＸ線透過データ取
込開始時間に遅れが生じる。
影開始釦1aONによるスキャン開始操作してから実際にＸ
線透過データ取込みを開始するまでには、一定の準備時
間、すなわち、CTスキャナ２の休止位置から定速回転の
ためのバックスィング位置までの回転時間及びこのバッ
クスィング位置からＸ線透過データ取込開始位置までの
回転時間を必要とし、その分、実際のＸ線透過データ取
込開始時間に遅れが生じる。
このため従来は、第５図に示すように、上記撮影開始
操作釦1aONによるスキャン開始操作してから実際にＸ線
透過データ取込開始するまでの時間（この時間を、準備
時間又はスキャン遅れオフセット時間という）T1を考慮
した上で、操作釦1a,5aONの差時間T2を計算し、それら
を操作することにより、造影剤注入に対する所望の時相
の画像（Ｘ線透過データ取込と造影剤注入との開始時間
差T3が任意に設定された画像）を得るようにしていた。
操作釦1aONによるスキャン開始操作してから実際にＸ線
透過データ取込開始するまでの時間（この時間を、準備
時間又はスキャン遅れオフセット時間という）T1を考慮
した上で、操作釦1a,5aONの差時間T2を計算し、それら
を操作することにより、造影剤注入に対する所望の時相
の画像（Ｘ線透過データ取込と造影剤注入との開始時間
差T3が任意に設定された画像）を得るようにしていた。
ここで、撮影開始操作釦1aONによるスキャン開始操作
は、より詳しくはスキャナ回転開始操作となるので、以
下、この場合のスキャン開始をスキャナ回転開始とい
い、第４図中の信号S1をスキャナ回転開始信号というこ
とにする。
は、より詳しくはスキャナ回転開始操作となるので、以
下、この場合のスキャン開始をスキャナ回転開始とい
い、第４図中の信号S1をスキャナ回転開始信号というこ
とにする。
なお第５図は、造影剤注入を先に行い、後からＸ線透
過データ取込開始する例を示しており、２人の操作者
は、スキャン遅れオフセット時間T1を考慮し、差時間T2
をもって操作釦1a,5aを各々ONしていた。
過データ取込開始する例を示しており、２人の操作者
は、スキャン遅れオフセット時間T1を考慮し、差時間T2
をもって操作釦1a,5aを各々ONしていた。
従来装置では、上記のように２人の操作者を必要と
し、ワンマン操作化の要請に逆行する上に、造影剤注入
器５側操作者には、被曝の問題があった。しかも、その
２人の操作者はスキャン遅れオフセット時間を考慮しつ
つ操作をしなければならず、危険を伴う造影剤注入作業
時に被検体への注意力が散漫になる上に、操作の誤り
や、時間計算の誤りなどにより、所期のタイミングが得
られないこともあるなどの問題があった。
し、ワンマン操作化の要請に逆行する上に、造影剤注入
器５側操作者には、被曝の問題があった。しかも、その
２人の操作者はスキャン遅れオフセット時間を考慮しつ
つ操作をしなければならず、危険を伴う造影剤注入作業
時に被検体への注意力が散漫になる上に、操作の誤り
や、時間計算の誤りなどにより、所期のタイミングが得
られないこともあるなどの問題があった。
本発明の目的は、スキャナ回転開始と造影剤注入開始
とのタイミングを、スイッチ操作一つで簡単かつ正確に
とることができ、被検体への注意力を充分に向けた状態
で１人の操作者により造影撮影が可能で、しかも被曝の
問題も生じないＸ線CT造影撮影システムを提供すること
にある。
とのタイミングを、スイッチ操作一つで簡単かつ正確に
とることができ、被検体への注意力を充分に向けた状態
で１人の操作者により造影撮影が可能で、しかも被曝の
問題も生じないＸ線CT造影撮影システムを提供すること
にある。
上記目的は、被検体をスキャンして被検体のＸ線透過
データを取込み、前記Ｘ線透過データから断層像を再構
成する、スキャン時間が複数種設定可能なCT装置と、前
記被検体の造影断層像を得るためのＸ線透過データを取
込むべく前記被検体に造影剤を注入する造影剤注入器と
を備えたＸ線CT造影撮影システムにおいて、前記造影剤
注入器より前記被検体に造影剤を注入した開始時間から
スキャン開始時間までの遅れ時間を前記複数種のスキャ
ン時間毎に対応して設定する遅れ時間設定手段を設ける
ことにより達成される。
データを取込み、前記Ｘ線透過データから断層像を再構
成する、スキャン時間が複数種設定可能なCT装置と、前
記被検体の造影断層像を得るためのＸ線透過データを取
込むべく前記被検体に造影剤を注入する造影剤注入器と
を備えたＸ線CT造影撮影システムにおいて、前記造影剤
注入器より前記被検体に造影剤を注入した開始時間から
スキャン開始時間までの遅れ時間を前記複数種のスキャ
ン時間毎に対応して設定する遅れ時間設定手段を設ける
ことにより達成される。
また、スキャナを被検体の周囲に回転させて被検体の
Ｘ線透過データを取込み、前記Ｘ線透過データから断層
像を再構成するCT装置と、前記被検体の造影断層像を得
るためのＸ線透過データを取込むべく前記被検体に造影
剤を注入する造影剤注入器と、前記スキャナの回転動作
及びＸ線透過データの取込動作と、前記造影剤注入器の
造影注入動作を制御する制御装置とを備えたＸ線CT造影
撮影システムにおいて、造影剤の注入開始時間とＸ線透
過データ取込開始時間との時間差を設定する第１の時間
差設定手段と、スキャナ回転開始時間からＸ線透過デー
タ取込開始時間までの時間差と前記造影剤注入器の造影
剤注入開始時間とＸ線透過データ取込開始時間までの設
定された時間差との時間差より前記造影剤注入開始時間
から前記スキャナ回転開始時間までの時間差を自動設定
する第２の時間差設定手段とを設けることにより達成さ
れる。
Ｘ線透過データを取込み、前記Ｘ線透過データから断層
像を再構成するCT装置と、前記被検体の造影断層像を得
るためのＸ線透過データを取込むべく前記被検体に造影
剤を注入する造影剤注入器と、前記スキャナの回転動作
及びＸ線透過データの取込動作と、前記造影剤注入器の
造影注入動作を制御する制御装置とを備えたＸ線CT造影
撮影システムにおいて、造影剤の注入開始時間とＸ線透
過データ取込開始時間との時間差を設定する第１の時間
差設定手段と、スキャナ回転開始時間からＸ線透過デー
タ取込開始時間までの時間差と前記造影剤注入器の造影
剤注入開始時間とＸ線透過データ取込開始時間までの設
定された時間差との時間差より前記造影剤注入開始時間
から前記スキャナ回転開始時間までの時間差を自動設定
する第２の時間差設定手段とを設けることにより達成さ
れる。
遅れ時間設定手段は、造影剤注入器より前記被検体に
造影剤を注入した開始時間からスキャン開始時間までの
遅れ時間を複数種のスキャン時間毎に対応して設定す
る。
造影剤を注入した開始時間からスキャン開始時間までの
遅れ時間を複数種のスキャン時間毎に対応して設定す
る。
また、第１の時間差設定手段は、造影剤の注入開始時
間とＸ線透過データ取込開始時間との時間差を設定し、
第２の時間差設定手段は、スキャナ回転開始時間からＸ
線透過データ取込開始時間までの時間差と前記造影剤注
入器の造影剤注入開始時間とＸ線透過データ取込開始時
間までの設定された時間差との時間差より前記造影剤注
入開始時間から前記スキャナ回転開始時間までの時間差
を自動設定する。
間とＸ線透過データ取込開始時間との時間差を設定し、
第２の時間差設定手段は、スキャナ回転開始時間からＸ
線透過データ取込開始時間までの時間差と前記造影剤注
入器の造影剤注入開始時間とＸ線透過データ取込開始時
間までの設定された時間差との時間差より前記造影剤注
入開始時間から前記スキャナ回転開始時間までの時間差
を自動設定する。
これにより、予め設定された時間差をもってスキャナ
回転と造影剤注入が開始されるもので、撮影開始操作釦
をONするだけで、スキャナ回転開始と造影剤注入開始と
のタイミングを正確にとることができ、被検体への注意
力を充分に向けた状態で１人の操作者により造影撮影が
可能である。スキャナ室内に造影剤注入開始操作者を待
機させる必要もなく、被曝の問題も生じない。
回転と造影剤注入が開始されるもので、撮影開始操作釦
をONするだけで、スキャナ回転開始と造影剤注入開始と
のタイミングを正確にとることができ、被検体への注意
力を充分に向けた状態で１人の操作者により造影撮影が
可能である。スキャナ室内に造影剤注入開始操作者を待
機させる必要もなく、被曝の問題も生じない。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。第
１図は、本発明によるＸ線CT造影撮影システムの一実施
例の概略を示すブロックで、図中1,1a,3,4及びS1は各々
第４図と同様である。２及び５も各々第４図と同様にCT
スキャナ及び造影剤注入器を示すが、ここでは、これら
は後述のＸ線透過データ取込，造影剤注入制御装置で制
御される。CT操作卓１、CTスキャナ２及びテーブル４は
CT装置の主構成をなす。
１図は、本発明によるＸ線CT造影撮影システムの一実施
例の概略を示すブロックで、図中1,1a,3,4及びS1は各々
第４図と同様である。２及び５も各々第４図と同様にCT
スキャナ及び造影剤注入器を示すが、ここでは、これら
は後述のＸ線透過データ取込，造影剤注入制御装置で制
御される。CT操作卓１、CTスキャナ２及びテーブル４は
CT装置の主構成をなす。
６はＸ線透過データ取込，造影剤注入制御装置で、CT
操作卓１からの撮影開始信号S2を受けて、CTスキャナ２
及び造影剤注入器５を連動制御し、Ｘ線透過データ取込
と造影剤注入とを、予め設定された順序及び時間差T3を
もって開始させるものである。
操作卓１からの撮影開始信号S2を受けて、CTスキャナ２
及び造影剤注入器５を連動制御し、Ｘ線透過データ取込
と造影剤注入とを、予め設定された順序及び時間差T3を
もって開始させるものである。
次に、第２図を併用して上述本発明システムの動作に
ついて説明する。いま、CT操作卓１上の撮影開始釦1aを
ONすると、CT操作卓１からＸ線透過データ取込，造影剤
注入制御装置６に撮影開始信号S2が与えられる。Ｘ線透
過データ取込，造影剤注入制御装置６は、撮影開始信号
S2が与えられると、スキャナ回転開始信号S1をCTスキャ
ナ２に、造影剤注入開始信号S3を造影剤注入器５に、各
々出力する。
ついて説明する。いま、CT操作卓１上の撮影開始釦1aを
ONすると、CT操作卓１からＸ線透過データ取込，造影剤
注入制御装置６に撮影開始信号S2が与えられる。Ｘ線透
過データ取込，造影剤注入制御装置６は、撮影開始信号
S2が与えられると、スキャナ回転開始信号S1をCTスキャ
ナ２に、造影剤注入開始信号S3を造影剤注入器５に、各
々出力する。
この場合、Ｘ線透過データ取込，造影剤注入制御装置
６は、この装置６又は前記CT操作卓１において既に設定
されているスキャン遅れオフセット時間T1、Ｘ線透過デ
ータ取込開始と造影剤注入開始の順序及びそれらの時間
差T3に従って演算された時間差T2をもつスキャナ回転開
始信号S1及び造影剤注入開始信号S3を、CTスキャナ２及
び造影剤注入器５に出力する。
６は、この装置６又は前記CT操作卓１において既に設定
されているスキャン遅れオフセット時間T1、Ｘ線透過デ
ータ取込開始と造影剤注入開始の順序及びそれらの時間
差T3に従って演算された時間差T2をもつスキャナ回転開
始信号S1及び造影剤注入開始信号S3を、CTスキャナ２及
び造影剤注入器５に出力する。
これにより、CTスキャナ２及び造影剤注入器５は連動
制御され、Ｘ線透過データ取込と造影剤注入とが、予め
設定された順序及び時間差T3をもって開始され、造影剤
注入に対する所望の時相の画像（Ｘ線透過データ取込と
造影剤注入との開始時間差T3が任意に設定された画像）
が得られる。
制御され、Ｘ線透過データ取込と造影剤注入とが、予め
設定された順序及び時間差T3をもって開始され、造影剤
注入に対する所望の時相の画像（Ｘ線透過データ取込と
造影剤注入との開始時間差T3が任意に設定された画像）
が得られる。
なお、上記スキャン遅れオフセット時間T1は、スキャ
ン時間（全Ｘ線透過データ取込時間）T4の設定により一
義的に定まる。したがって、スキャナ回転開始時点t1が
定まれば、データ取込開始時点t2も自ずと定まる。
ン時間（全Ｘ線透過データ取込時間）T4の設定により一
義的に定まる。したがって、スキャナ回転開始時点t1が
定まれば、データ取込開始時点t2も自ずと定まる。
第３図は、第１図中のＸ線透過データ取込，造影剤注
入制御装置６の具体例を示すブロック図である。この第
３図において、11はＸ線透過データ取込開始と造影剤注
入開始の順序及びそれらの時間差T3を任意に設定するた
めのディジタルスイッチである。ここでは、＋，−選択
釦11aで上記順序（＋は造影剤注入開始が先、−はＸ線
透過データ取込開始が先）を、数値釦11b〜11dでそれら
の時間差T3（秒）を、各々設定する。時間差T3は、ここ
では99.9〜0.1秒まで設定できるようになっている。12
〜14はスキャン遅れオフセット時間T1（秒）設定用のDI
Pスイッチである。図示するように３つ備えているの
は、スキャン時間T4ごと、あるいは各CT装置ごとに独立
にスキャン遅れオフセット時間T1を設定できるようにし
たためである。ここでは、DIPスイッチ12はスキャン時
間３秒用のものでT1＝４秒と、DIPスイッチ13はスキャ
ン時間4.5秒用のものでT1＝５秒と、DIPスイッチ14はス
キャン時間９秒用のものでT1＝６秒と、各々設定されて
いる。したがって、スキャン時間３秒が設定されている
ときにはDIPスイッチ12からT1＝４秒が、スキャン時間
4.5秒が設定されているときにはDIPスイッチ13からT1＝
５秒が、スキャン時間９秒が設定されているときにはDI
Pスイッチ14からT1＝６秒が、各々出力される。
入制御装置６の具体例を示すブロック図である。この第
３図において、11はＸ線透過データ取込開始と造影剤注
入開始の順序及びそれらの時間差T3を任意に設定するた
めのディジタルスイッチである。ここでは、＋，−選択
釦11aで上記順序（＋は造影剤注入開始が先、−はＸ線
透過データ取込開始が先）を、数値釦11b〜11dでそれら
の時間差T3（秒）を、各々設定する。時間差T3は、ここ
では99.9〜0.1秒まで設定できるようになっている。12
〜14はスキャン遅れオフセット時間T1（秒）設定用のDI
Pスイッチである。図示するように３つ備えているの
は、スキャン時間T4ごと、あるいは各CT装置ごとに独立
にスキャン遅れオフセット時間T1を設定できるようにし
たためである。ここでは、DIPスイッチ12はスキャン時
間３秒用のものでT1＝４秒と、DIPスイッチ13はスキャ
ン時間4.5秒用のものでT1＝５秒と、DIPスイッチ14はス
キャン時間９秒用のものでT1＝６秒と、各々設定されて
いる。したがって、スキャン時間３秒が設定されている
ときにはDIPスイッチ12からT1＝４秒が、スキャン時間
4.5秒が設定されているときにはDIPスイッチ13からT1＝
５秒が、スキャン時間９秒が設定されているときにはDI
Pスイッチ14からT1＝６秒が、各々出力される。
15はＡ入力値（T3）−Ｂ入力値（T1）の引き算を行う
引算器、16及び17はマルチプレクサからなるセレクタ、
18はＸ線透過データ取込開始遅延回路、19は造影剤注入
開始遅延回路である。この場合、セレクタ16及び17は、
前記ディジタルスイッチ11の釦11aで、＋（造影剤注入
開始が先）が設定されているときには、＋入力端に入力
されているデータを、−（Ｘ線透過データ取込開始が
先）が設定されているときには、−入力端に入力されて
いるデータを、各々出力し、Ｘ線透過データ取込開始遅
延回路18及び造影剤注入開始遅延回路19に与える。
引算器、16及び17はマルチプレクサからなるセレクタ、
18はＸ線透過データ取込開始遅延回路、19は造影剤注入
開始遅延回路である。この場合、セレクタ16及び17は、
前記ディジタルスイッチ11の釦11aで、＋（造影剤注入
開始が先）が設定されているときには、＋入力端に入力
されているデータを、−（Ｘ線透過データ取込開始が
先）が設定されているときには、−入力端に入力されて
いるデータを、各々出力し、Ｘ線透過データ取込開始遅
延回路18及び造影剤注入開始遅延回路19に与える。
次に動作を説明する。まず、Ｘ線透過データ取込開始
と造影剤注入開始との時間差T3をディジタルスイッチ11
で設定する。引算器15はＡ入力値（T3）−Ｂ入力値（T
1）の引き算を行い、結果値Ｃ（T2）及びその符号
（＋，−）をセレクタ16及び17に出力し、その内容に応
じてＸ線透過データ取込開始遅延回路18及び造影剤注入
開始遅延回路19に、遅延時間Ｄ及びＥを与える。
と造影剤注入開始との時間差T3をディジタルスイッチ11
で設定する。引算器15はＡ入力値（T3）−Ｂ入力値（T
1）の引き算を行い、結果値Ｃ（T2）及びその符号
（＋，−）をセレクタ16及び17に出力し、その内容に応
じてＸ線透過データ取込開始遅延回路18及び造影剤注入
開始遅延回路19に、遅延時間Ｄ及びＥを与える。
この状態で、前記操作卓１上の撮影開始操作釦1aをON
すると、撮影開始信号S2がＸ線透過データ取込開始遅延
回路18及び造影剤注入開始遅延回路19に与えられる。こ
れによりＸ線透過データ取込開始遅延回路18及び造影剤
注入開始遅延回路19が作動され、与えられた遅延時間Ｄ
及びＥに従った時間差T2をもって、スキャナ回転開始信
号S1及び造影剤注入開始信号S3を出力するものである。
すると、撮影開始信号S2がＸ線透過データ取込開始遅延
回路18及び造影剤注入開始遅延回路19に与えられる。こ
れによりＸ線透過データ取込開始遅延回路18及び造影剤
注入開始遅延回路19が作動され、与えられた遅延時間Ｄ
及びＥに従った時間差T2をもって、スキャナ回転開始信
号S1及び造影剤注入開始信号S3を出力するものである。
下表１に具体的な数値を用いた場合の上記Ａ〜Ｄの時
間の関係を例示しておく。ここでは、スキャン時間T4＝
4.5秒（スキャン遅れオフセット時間T1＝５秒）の場合
を示している。
間の関係を例示しておく。ここでは、スキャン時間T4＝
4.5秒（スキャン遅れオフセット時間T1＝５秒）の場合
を示している。
なお、Ｘ線透過データ取込，造影剤注入制御装置６
は、第３図に示した構成のみに限定されないことは勿論
である。
は、第３図に示した構成のみに限定されないことは勿論
である。
〔発明の効果〕 本発明によれば、スキャナ回転開始と造影剤注入開始
とのタイミングを、スイッチ操作一つで簡単かつ正確に
とることができ、被検体への注意力を充分に向けた状態
で１人の操作者により造影撮影ができ、しかも被曝の問
題も生じないという効果がある。
とのタイミングを、スイッチ操作一つで簡単かつ正確に
とることができ、被検体への注意力を充分に向けた状態
で１人の操作者により造影撮影ができ、しかも被曝の問
題も生じないという効果がある。
第１図は本発明システムの一実施例を示すブロック図、
第２図はその動作説明のためのタイムチャート、第３図
は第１図中のＸ線透過データ取込，造影剤注入制御装置
の具体例を示すブロック図、第４図は従来システムのブ
ロック図、第５図はその動作説明のためのタイムチャー
トである。 １……CT操作卓、２……CTスキャナ、３……被検体、４
……テーブル、５……造影剤注入器、６……Ｘ線透過デ
ータ取込，造影剤注入制御装置。
第２図はその動作説明のためのタイムチャート、第３図
は第１図中のＸ線透過データ取込，造影剤注入制御装置
の具体例を示すブロック図、第４図は従来システムのブ
ロック図、第５図はその動作説明のためのタイムチャー
トである。 １……CT操作卓、２……CTスキャナ、３……被検体、４
……テーブル、５……造影剤注入器、６……Ｘ線透過デ
ータ取込，造影剤注入制御装置。
Claims (2)
- 【請求項１】被検体をスキャンして被検体のＸ線透過デ
ータを取込み、前記Ｘ線透過データから断層像を再構成
する、スキャン時間が複数種設定可能なCT装置と、前記
被検体の造影断層像を得るためのＸ線透過データを取込
むべく前記被検体に造影剤を注入する造影剤注入器とを
備えたＸ線CT造影撮影システムにおいて、前記造影剤注
入器より前記被検体に造影剤を注入した開始時間からス
キャン開始時間までの遅れ時間を前記複数種のスキャン
時間毎に対応して設定する遅れ時間設定手段を備えたこ
とを特徴とするＸ線CT造影撮影システム。 - 【請求項２】スキャナを被検体の周囲に回転させて被検
体のＸ線透過データを取込み、前記Ｘ線透過データから
断層像を再構成するCT装置と、前記被検体の造影断層像
を得るためのＸ線透過データを取込むべく前記被検体に
造影剤を注入する造影剤注入器と、前記スキャナの回転
動作及びＸ線透過データの取込動作と、前記造影剤注入
器の造影剤注入動作を制御する制御装置とを備えたＸ線
CT造影撮影システムにおいて、造影剤の注入開始時間と
Ｘ線透過データ取込開始時間との時間差を設定する第１
の時間差設定手段と、スキャナ回転開始時間からＸ線透
過データ取込開始時間までの時間差と前記造影剤注入器
の造影剤注入開始時間とＸ線透過データ取込開始時間ま
での設定された時間差との時間差より前記造影剤注入開
始時間から前記スキャナ回転開始時間までの時間差を自
動設定する第２の時間差設定手段とを備えたことを特徴
とするＸ線CT造影撮影システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1045285A JP2849396B2 (ja) | 1989-02-28 | 1989-02-28 | Ｘ線ｃｔ造影撮影システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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