JP3406066B2 - 画像処理方法及び画像処理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は画像診断装置に用いる画
像処理方法及び画像処理装置に関し、特に、データの取
り込みタイミング並びに表示タイミングに配慮された画
像処理方法及び画像処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】画像診断装置における３次元的な画像表
示として、最も簡単なものとして投影（ＩＰ：Intensit
y Projectionの略）処理が知られている。例えば、観測
方向を細かい角度で変化させることによって得られた一
連の投影画像を用いて、シネモードにより血管の走行並
びに病巣部等と血管等の関係を立体的に観測することが
可能になる。このような立体的な観測は腫瘍の大きさと
悪性／良性の判断等に役立つと考えられる。

【０００３】ここで、ＩＰ処理とは、処理対象である全
ての原画像に対して、対応するそれぞれのピクセルにつ
いて最大値（若しくは最小値，特定値）等の所定の値を
取り出して投影することで得られた表示用画像（ＩＰイ
メージ）を得る処理である。すなわち、図３に示すよう
な場合、奥行き方向に得られた第１番目から第Ｎ番目ま
での原画像に対して、同一位置のピクセルで所定の値を
取り出す処理を全ピクセルについて行って１枚の表示用
画像を得るようにしている。そして、最大値について行
うＩＰ処理をＭＩＰ（Maximun Intensity Projection）
処理、最小値で行うＩＰ処理をＭｉｎＩＰ（Minimum In
tensity Projection）処理，特定の値で行うＩＰ処理を
特定値ＩＰ処理と呼んでいる。

【０００４】このようなＩＰ処理を行う場合、図４に示
すような投影処理装置を用いて、オンライン処理を行う
ことが一般的であった。ここで、オンライン処理とは、
操作者側のデータ取得装置１，表示部４及び別な位置に
あるデータ格納部２，画像処理部３を回線，ネットワー
ク等により接続しておき、画像処理部３で処理して得た
処理結果を表示部４に伝送するような処理を対話的に行
うことを言う。

【０００５】図４において、データ取得部１は、ＭＲＩ
（磁気共鳴撮影装置），ＣＴスキャナ，超音波診断装置
等で被検体よりイメージデータを取得するためのもの
で、スキャナなどで構成されている。データ格納部２
は、データ取得部１から得られたイメージデータを一時
的に格納しておくためのもので、磁気ディスク装置や光
磁気ディスク装置などで構成されている。画像処理部３
は取得したイメージデータに対して所定の画像処理（投
影処理等）を施して所望の投影画像を生成するものであ
る。表示部４は画像処理部３での画像処理により得られ
た投影画像を表示する。

【０００６】この場合、画像処理部３で新たに１枚のイ
メージデータについて投影処理を行う毎に処理結果（途
中経過）を表示するようにしていた。またこれ以外に、
オフライン処理と呼ばれる処理方式によりイメージデー
タの入出力と画像処理とを切り離して一括処理すること
も行なわれる。この一括処理では画像処理を一括して処
理した後に処理結果が出力されるので、画像処理が完了
した後に処理結果（投影画像等）が表示されることにな
る。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】従って、処理結果の表
示方法（途中経過表示も表示するか、最終処理結果のみ
を表示するか）については操作者が選択できるような構
成にはなってていなかった。

【０００８】また、データの取得についても、一定タイ
ミングで取得される全データを用いて画像処理が行われ
ることが一般的である。このため、近接した領域の近似
した画像データが多数取得されることで、画像処理に多
くの時間を要することも生じるが、データの取得タイミ
ングについても操作者が選択できるようには配慮されて
いなかった。

【０００９】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、データの取り込みタイミング並びに表
示タイミングを操作者が任意に選択することが可能な画
像処理方法及び画像処理装置を実現することである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】前記の課題を解決する第
１の手段は、データを取り込む際の取り込みタイミング
を決定する取り込みモード若しくは取り込まれたデータ
を画像処理して得た処理結果を表示する表示タイミング
を決定する表示モードの少なくとも一方で所望のタイミ
ングに応じたモードの選択を行い、取り込みモードの選
択がされた場合には選択された取り込みモードの取り込
みタイミングに従い、取り込みモードの選択がされない
場合には所定の取り込みタイミングに従いデータを取り
込み、取り込まれたデータに所定の画像処理を実行し、
表示モードの選択がされた場合には選択された表示タイ
ミングの表示タイミングに従い、表示モードの選択がさ
れない場合には所定の表示タイミングに従い表示を行う
画像処理方法である。

【００１１】前記の課題を解決する第２の手段は、デー
タを取り込む際の取り込みタイミングを決定する取り込
みモード若しくは取り込まれたデータを画像処理して得
た処理結果を表示する表示タイミングを決定する表示モ
ードの少なくとも一方で所望のタイミングに応じたモー
ドの選択を行う指示入力手段と、前記指示入力手段で取
り込みモードの選択がされた場合には選択された取り込
みモードの取り込みタイミングに従ってデータを取り込
み、取り込みモードの選択がされない場合には所定の取
り込みタイミングに従いデータを取り込みむと共に、取
り込まれたデータに所定の画像処理を実行する画像処理
手段と、前記指示入力手段で表示モードの選択がされた
場合には選択された表示モードの表示タイミングに従っ
て処理結果を表示し、表示モードの選択がされない場合
には所定の表示タイミングに従い処理結果を表示する表
示手段とを備えた画像処理装置である。

【００１２】前記の課題を解決する第３の手段は、デー
タを取り込む際の取り込みタイミングを決定する取り込
みモード若しくは取り込まれたデータを画像処理して得
た処理結果を表示する表示タイミングを決定する表示モ
ードの少なくとも一方で所望のタイミングに応じたモー
ドの選択を行い、または、任意のタイミングで取り込み
若しくは表示を行う際の取り込みタイミング若しくは表
示タイミングを指示する指示入力手段と、前記指示入力
手段で取り込みモードの選択がされた場合には選択され
た取り込みモードの取り込みタイミング若しくは指示さ
れた任意の取り込みタイミングに従ってデータを取り込
み、取り込みモードの選択がなされない場合には所定の
タイミングに従いデータを取り込み、取り込まれたデー
タに所定の画像処理を実行する画像処理手段と、前記指
示入力手段で表示モードの選択がされた場合には選択さ
れた表示モードの表示タイミング若しくは指示された任
意の表示タイミングに従って処理結果を表示し、表示モ
ードの選択がされない場合には所定の表示タイミングに
従い処理結果を表示する表示手段とを備えた画像処理装
置である。

【００１３】前記の課題を解決する第４の手段は、デー
タを取り込む際に連続的に取り込むか，所定の間隔毎に
取り込むか，指示された任意のタイミングで取り込むか
といった取り込みモード若しくは取り込まれたデータを
画像処理して得た処理結果を画像処理の最終結果生成時
に表示するか，画像処理途中も連続的に表示するか，指
示された任意のタイミングで表示するかといった表示モ
ードの少なくとも一方のモードで所望のタイミングに応
じたモードを選択し、または、任意のタイミングで取り
込み若しくは表示を行う際の取り込みタイミング若しく
は表示タイミングを指示する指示入力手段と、前記指示
入力手段で取り込みモードの選択がされた場合には選択
された取り込みモードの取り込みタイミング若しくは指
示された任意の取り込みタイミングに従ってデータを取
り込み、取り込みモードの選択がなされない場合には所
定のタイミングに従いデータを取り込み、取り込まれた
データに所定の画像処理を実行する画像処理手段と、前
記指示入力手段で表示モードの選択がされた場合には選
択された表示モードの表示タイミング若しくは指示され
た任意の表示タイミングに従って処理結果を表示し、表
示モードの選択がされない場合には所定の表示タイミン
グに従い処理結果を表示する表示手段とを備えた画像処
理装置である。

【００１４】

【作用】課題を解決する第１の手段である画像処理方法
において、データを取り込む際の取り込みタイミングを
決定する取り込みモードの選択がされた場合には選択さ
れた取り込みモードの取り込みタイミングに従いデータ
が取り込まれ、取り込みモードの選択がされない場合に
は所定の取り込みタイミングに従いデータが取り込まれ
る。取り込まれたデータには所定の画像処理が実行さ
れ、表示モードの選択がされた場合には選択された表示
タイミングの表示タイミングに従い表示が行われ、表示
モードの選択がされない場合には所定の表示タイミング
に従い表示が行われる。

【００１５】課題を解決する第２の手段である画像処理
装置において、データを取り込む際の取り込みタイミン
グを決定する取り込みモードの選択が指示入力手段にお
いてされた場合には選択された取り込みモードの取り込
みタイミングに従いデータが取り込まれ、取り込みモー
ドの選択がされない場合には所定の取り込みタイミング
に従いデータが取り込まれる。取り込まれたデータには
画像処理手段において所定の画像処理が実行され、指示
入力手段において表示モードの選択がされた場合には選
択された表示タイミングの表示タイミングに従い表示手
段において表示が行われ、表示モードの選択がされない
場合には所定の表示タイミングに従い表示手段において
表示が行われる。

【００１６】課題を解決する第３の手段である画像処理
装置において、データを取り込む際の取り込みタイミン
グを決定する取り込みモードの選択が指示入力手段にお
いてされた場合には選択された取り込みモードの取り込
みタイミング若しくは指示された任意の取り込みタイミ
ングに従いデータが取り込まれ、取り込みモードの選択
がされない場合には所定の取り込みタイミングに従いデ
ータが取り込まれる。取り込まれたデータには画像処理
手段において所定の画像処理が実行され、指示入力手段
において表示モードの選択がされた場合には選択された
表示モードの表示タイミング若しくは指示された任意の
表示タイミングに従い表示手段において表示が行われ、
表示モードの選択がされない場合には所定の表示タイミ
ングに従い表示手段において表示が行われる。

【００１７】課題を解決する第４の手段である画像処理
装置において、データを取り込む際の取り込みタイミン
グを決定する取り込みモードの選択が指示入力手段にお
いてされた場合には選択された取り込みモードの取り込
みタイミング（連続的，所定間隔毎）若しくは指示され
た任意の取り込みタイミングに従いデータが取り込ま
れ、取り込みモードの選択がされない場合には所定の取
り込みタイミングに従いデータが取り込まれる。取り込
まれたデータには画像処理手段において所定の画像処理
が実行され、指示入力手段において表示モードの選択が
された場合には選択された表示モードの表示タイミング
（最終結果生成時，画像処理中連続）若しくは指示され
た任意の表示タイミングに従い表示手段において表示が
行われ、表示モードの選択がされない場合には所定の表
示タイミングに従い表示手段において表示が行われる。

【００１８】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図１は本発明の一実施例の画像処理装置の
概略構成を示す構成図、図２は本発明の一実施例の画像
処理装置の処理手順を示すフローチャートである。

【００１９】まず、図１を用いて画像処理装置の構成を
説明する。データ取得部１は、ＭＲＩ（磁気共鳴撮影装
置），ＣＴスキャナ，超音波診断装置等で被検体よりイ
メージデータを取得するためのもので、スキャナなどで
構成されている。データ格納部２は、データ取得部１か
ら得られたイメージデータを一時的に格納しておくため
のもので、磁気ディスク装置や光磁気ディスク装置など
で構成されている。画像処理部３は取得したイメージデ
ータに対して所定の画像処理を施して所望の表示用画像
を生成するものである。表示部４は画像処理部３での画
像処理により得られた表示用画像を表示する。指示入力
部５は各種の選択，指示，要求，パラメータ等を入力す
るものである。制御部６は画像処理装置全体を統括制御
すると共に、以下に説明する画像処理の制御を行う。
尚、画像処理部３，表示部４，制御部６は、それぞれの
処理（動作）プログラムが搭載されたコンピュータ装置
若しくは処理プロセッサ等のソフトウェア，ハードウェ
ア，ファームウェアを備えて構成されている。

【００２０】このように構成された画像処理装置の動作
及び表示用画像処理方法について図１及び図２を用いて
説明する。指示入力部５若しくは図外の操作部等からの
処理開始要求を受けた制御部６は画像処理に先立ち、取
り込み，表示モード選択作業に移行し、モード選択の入
力を受け付ける。

【００２１】まず、制御部６は指示入力部５から取り込
みモードの入力を受け付ける（図２ステップ(1) ，(2)
）。例えば、取り込みモードとして連続画像取り込
み，任意画像取り込み，フレームレート変更取り込み等
が指示入力部５から選択，指示される。ここで、連続画
像取り込みとは、データ格納部２に格納されたイメージ
データを連続して取り込んで画像処理することを意味す
る。また、任意画像取り込みとは、指示入力部５で指示
された瞬間の任意のタイミングのイメージデータのみを
取り込んで画像処理することを意味する。そして、フレ
ームレート変更とは、データ取得部１での取得時のフレ
ームレートと異なるフレームレートでデータを取り込ん
で画像処理することを意味する。例えば、データ取得部
１で１／３０秒毎にイメージデータを取得していたとき
に、１／１５秒毎（あるいは、それより長い間隔の３／
３０秒，４／３０秒，５／３０秒，…）相当のイメージ
データを取り込むように、間引いて画像取り込みを行っ
て画像処理することを意味している。

【００２２】そして、指示入力部５からの入力値を制御
部６が監視しており、所定のパラメータの必要な項目の
入力が完了すると、指示入力の受付けを完了する。そし
て、指示入力部５で入力されたパラメータによって必要
な画像処理を行うように画像処理部３にパラメータを設
定する（図２ステップ(3) 〜(4)-a ，(4)-b ，(4)-c
）。また、一部のパラメータが省略された場合若しく
はモードの選択自体が省略された場合には、予め定めら
れた所定の取り込みタイミングのパラメータが制御部６
により自動的に割り当てられる。

【００２３】次に、制御部６は指示入力部５から表示モ
ードの入力を受け付ける（図２ステップ(5) ，(6) ）。
例えば、表示モードとして最終結果表示，途中結果表
示，任意途中結果表示等が指示入力部５から選択，指示
される。

【００２４】ここで、最終結果表示とは、最終的に得ら
れた画像処理結果の投影画像のみを表示することを意味
する。また、途中結果表示とは、最終的に得られた画像
処理結果の投影画像のみならず、途中の処理結果をも刻
々と表示することを意味する。そして、この途中結果と
は１処理毎の途中の処理結果を連続的に表示する場合
と、指示入力部５から選択，指示された枚数毎の途中の
処理結果を間欠的に表示する場合とがある。いずれの場
合も途中の処理結果が投影画像としての意味を有してい
るために表示することにより処理の進行を把握するのに
役立つ。

【００２５】そして、任意途中経過表示とは、最終的に
得られた画像処理結果の投影画像のみならず、指示入力
部５で指示された瞬間の任意のタイミングの途中経過を
も表示することを意味する。

【００２６】そして、指示入力部５からの入力値を制御
部６が監視しており、所定のパラメータの必要な項目の
入力が完了すると、表示モード入力の受付けを完了す
る。そして、指示入力部５で入力されたパラメータによ
って必要な画像処理を行うように画像処理部３にパラメ
ータを設定する（図２ステップ(7) 〜(8)-a ，(8)-b ，
(8)-c ）また、一部のパラメータが省略された場合若し
くはモードの選択自体が省略された場合には、予め定め
られた所定の表示タイミングのパラメータが制御部６に
より自動的に割り当てられる。。

【００２７】以上の取り込みモード及び表示モードの設
定が完了すると、指示入力部５で入力されたパラメータ
によって必要な画像取り込み及び画像処理を行うように
画像処理部３にパラメータを設定して処理開始指示を与
える。

【００２８】処理開始指示により、設定された取り込み
モードに従ってイメージデータがデータ格納部１から順
次画像処理部２に読み込まれる（図２ステップ(9) ）。
このようにして読み込まれたイメージデータにより画像
処理部３が投影処理を実行して投影画像を生成する（図
２ステップ(10)）。そして、このようにして画像処理部
３で生成された投影画像を表示部５が画像表示する。

【００２９】このように、取り込みモード及び表示モー
ドを画像処理前に選択できるようにしたことで、使用者
の用途に応じて有効，最適な処理及び表示を選択でき
る。例えば、投影処理では処理枚数が多くなると輝度が
飽和してしまい、必要な情報を表示できなくなる恐れが
ある。このような場合には、取り込みモードのフレーム
レート変更を選択し、間引いて取り込みを実行すること
で対処できる。また、必要なイメージまたは不要なイメ
ージが点在している場合には、任意画像取り込みモード
を選択し、必要な若しくは不要なイメージを指示入力部
５からの指示で任意に選択して取り込みが実行できる。

【００３０】また、途中結果表示表示モードを選択する
ことで、例えば、超音波診断装置のプローブのスキャン
動作にあわせて投影画像が表示されるので、血管方向等
の３次元的把握ができるようになる。尚、途中結果表示
を行うと画像処理部３の処理に対して割り込みを生じる
ことになり、画像処理の効率が低下することがある。そ
のような場合には、最終結果表示モードを選択すること
で画像処理の効率を優先することができる。更に、任意
途中結果表示モードを選択して任意のタイミングで途中
結果を表示することで、画像処理に対する割り込みを最
小限に抑えつつ必要なタイミングで途中結果を表示する
ことも可能になる。

【００３１】そして、以上の実施例では取り込みタイミ
ングと表示タイミングの双方を選択するできるものとし
て説明を行ったが、取り込みと表示とのいずれか一方の
タイミングのみを操作者が選択できるようにすることで
も充分な効果が得られる。

【００３２】以上詳細に説明したように、データを取り
込む際の取り込みタイミングを決定する取り込みモード
若しくは取り込まれたデータを画像処理して得た処理結
果を表示する表示タイミングを決定する表示モードの少
なくとも一方で所望のタイミングに応じたモードの選択
を行い、取り込みモードの選択がされた場合には選択さ
れた取り込みモードの取り込みタイミングに従い、取り
込みモードの選択がされない場合には所定の取り込みタ
イミングに従いデータを取り込み、取り込まれたデータ
に所定の画像処理を実行し、表示モードの選択がされた
場合には選択された表示タイミングの表示タイミングに
従い、表示モードの選択がされない場合には所定の表示
タイミングに従い表示を行う画像処理方法によれば、デ
ータを取り込む際の取り込みタイミングを決定する取り
込みモードの選択がされた場合には選択された取り込み
モードの取り込みタイミングに従いデータが取り込ま
れ、取り込みモードの選択がされない場合には所定の取
り込みタイミングに従いデータが取り込まれる。取り込
まれたデータには所定の画像処理が実行され、表示モー
ドの選択がされた場合には選択された表示タイミングの
表示タイミングに従い表示が行われ、表示モードの選択
がされない場合には所定の表示タイミングに従い表示が
行われるので、データの取得タイミング並びに表示タイ
ミングを操作者が任意に選択することが可能な画像処理
方法を実現できる。

【００３３】また、データを取り込む際の取り込みタイ
ミングを決定する取り込みモード若しくは取り込まれた
データを画像処理して得た処理結果を表示する表示タイ
ミングを決定する表示モードの少なくとも一方で所望の
タイミングに応じたモードの選択を行う指示入力手段
と、前記指示入力手段で取り込みモードの選択がされた
場合には選択された取り込みモードの取り込みタイミン
グに従ってデータを取り込み、取り込みモードの選択が
されない場合には所定の取り込みタイミングに従いデー
タを取り込みむと共に、取り込まれたデータに所定の画
像処理を実行する画像処理手段と、前記指示入力手段で
表示モードの選択がされた場合には選択された表示モー
ドの表示タイミングに従って処理結果を表示し、表示モ
ードの選択がされない場合には所定の表示タイミングに
従い処理結果を表示する表示手段とを備えた画像処理装
置によれば、データを取り込む際の取り込みタイミング
を決定する取り込みモードの選択が指示入力手段におい
てされた場合には選択された取り込みモードの取り込み
タイミングに従いデータが取り込まれ、取り込みモード
の選択がされない場合には所定の取り込みタイミングに
従いデータが取り込まれる。取り込まれたデータには画
像処理手段において所定の画像処理が実行され、指示入
力手段において表示モードの選択がされた場合には選択
された表示タイミングの表示タイミングに従い表示手段
において表示が行われ、表示モードの選択がされない場
合には所定の表示タイミングに従い表示手段において表
示が行われるので、データの取得タイミング並びに表示
タイミングを操作者が任意に選択することが可能な画像
処理装置を実現できる。

【００３４】そして、データを取り込む際の取り込みタ
イミングを決定する取り込みモード若しくは取り込まれ
たデータを画像処理して得た処理結果を表示する表示タ
イミングを決定する表示モードの少なくとも一方で所望
のタイミングに応じたモードの選択を行い、または、任
意のタイミングで取り込み若しくは表示を行う際の取り
込みタイミング若しくは表示タイミングを指示する指示
入力手段と、前記指示入力手段で取り込みモードの選択
がされた場合には選択された取り込みモードの取り込み
タイミング若しくは指示された任意の取り込みタイミン
グに従ってデータを取り込み、取り込みモードの選択が
なされない場合には所定のタイミングに従いデータを取
り込み、取り込まれたデータに所定の画像処理を実行す
る画像処理手段と、前記指示入力手段で表示モードの選
択がされた場合には選択された表示モードの表示タイミ
ング若しくは指示された任意の表示タイミングに従って
処理結果を表示し、表示モードの選択がされない場合に
は所定の表示タイミングに従い処理結果を表示する表示
手段とを備えた画像処理装置によれば、データを取り込
む際の取り込みタイミングを決定する取り込みモードの
選択が指示入力手段においてされた場合には選択された
取り込みモードの取り込みタイミング若しくは指示され
た任意の取り込みタイミングに従いデータが取り込ま
れ、取り込みモードの選択がされない場合には所定の取
り込みタイミングに従いデータが取り込まれる。取り込
まれたデータには画像処理手段において所定の画像処理
が実行され、指示入力手段において表示モードの選択が
された場合には選択された表示モードの表示タイミング
若しくは指示された任意の表示タイミングに従い表示手
段において表示が行われ、表示モードの選択がされない
場合には所定の表示タイミングに従い表示手段において
表示が行われるので、データの取得タイミング並びに表
示タイミングを操作者が任意に選択することが可能な画
像処理装置を実現できる。

【００３５】更に、データを取り込む際に連続的に取り
込むか，所定の間隔毎に取り込むか，指示された任意の
タイミングで取り込むかといった取り込みモード若しく
は取り込まれたデータを画像処理して得た処理結果を画
像処理の最終結果生成時に表示するか，画像処理途中も
連続的に表示するか，指示された任意のタイミングで表
示するかといった表示モードの少なくとも一方のモード
で所望のタイミングに応じたモードを選択し、または、
任意のタイミングで取り込み若しくは表示を行う際の取
り込みタイミング若しくは表示タイミングを指示する指
示入力手段と、前記指示入力手段で取り込みモードの選
択がされた場合には選択された取り込みモードの取り込
みタイミング若しくは指示された任意の取り込みタイミ
ングに従ってデータを取り込み、取り込みモードの選択
がなされない場合には所定のタイミングに従いデータを
取り込み、取り込まれたデータに所定の画像処理を実行
する画像処理手段と、前記指示入力手段で表示モードの
選択がされた場合には選択された表示モードの表示タイ
ミング若しくは指示された任意の表示タイミングに従っ
て処理結果を表示し、表示モードの選択がされない場合
には所定の表示タイミングに従い処理結果を表示する表
示手段とを備えた画像処理装置であるによれば、データ
を取り込む際の取り込みタイミングを決定する取り込み
モードの選択が指示入力手段においてされた場合には選
択された取り込みモードの取り込みタイミング（連続
的，所定間隔毎）若しくは指示された任意の取り込みタ
イミングに従いデータが取り込まれ、取り込みモードの
選択がされない場合には所定の取り込みタイミングに従
いデータが取り込まれる。取り込まれたデータには画像
処理手段において所定の画像処理が実行され、指示入力
手段において表示モードの選択がされた場合には選択さ
れた表示モードの表示タイミング（最終結果生成時，画
像処理中連続）若しくは指示された任意の表示タイミン
グに従い表示手段において表示が行われ、表示モードの
選択がされない場合には所定の表示タイミングに従い表
示手段において表示が行われるので、データの取得タイ
ミング並びに表示タイミングを操作者が任意に選択する
ことが可能な画像処理装置を実現できる。

【００３６】

【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明では、
データを取り込む際のタイミングとしての取り込みモー
ド、取り込まれたデータを画像処理して得た処理結果を
表示するタイミングとしての表示モードの少なくとも一
方のモードで所望のタイミングに応じたモードを選択
し、選択された若しくは所定の取り込みモードに従って
データを取り込み、取り込まれたデータに所定の画像処
理を実行し、画像処理が実行された処理結果を選択され
た若しくは所定の表示モードに従って表示することで、
データの取得タイミング並びに表示方法を操作者が任意
に選択することが可能な画像処理方法及び画像処理装置
を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の画像処理装置の構成を示す
構成図である。

【図２】本発明の一実施例の画像処理方法の手順を示す
フローチャートである。

【図３】ＩＰ処理の様子を示す説明図である。

【図４】投影処理装置の構成を示す構成図である。

【符号の説明】

１ データ取得部 ２ データ格納部 ３ 画像処理部 ４ 表示部 ５ 指示入力部 ６ 制御部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉留 英二 東京都日野市旭が丘四丁目７番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式 会社内 (56)参考文献 特開 昭59−60678（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−145375（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−292787（ＪＰ，Ａ) 特開 昭64−19478（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−62275（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−195479（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−78925（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−343636（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−163558（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A61B 8/00 G06T 1/00

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 データを取り込む際の取り込みタイミン
   グを決定する取り込みモードにおいて所望のタイミング
   に応じた取り込みモードの選択を行ない、 前記選択された取り込みモードの取り込みタイミングに
   従ってデータを取り込み、 前記取り込まれたデータに対して投影処理による画像処
   理を実行し、 所定の表示タイミングに従って前記投影処理により得ら
   れた画像を表示することを特徴とする画像処理方法。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の画像処理方法におい
   て、 前記投影処理により得られた画像を表示する表示タイミ
   ングを決定する表示モードを更に有し、 前記所定の表示タイミングは、前記表示モードにおける
   所望のタイミングに応じた表示モードの選択に対応した
   ものであることを特徴とする画像処理方法。
3. 【請求項３】 データを取り込む際の取り込みタイミン
   グを決定する取り込みモードにおいて所望のタイミング
   に応じた取り込みモードの選択を行なう取り込みモード
   指示入力手段と、 前記取り込みモード指示入力手段を用いて選択された取
   り込みモードの取り込みタイミングに従ってデータを取
   り込み、取り込まれたデータに対して投影処理による画
   像処理を実行する画像処理手段と、 所定の表示タイミングに従って前記投影処理により得ら
   れた画像を表示する表示手段とを備えたことを特徴とす
   る画像処理装置。
4. 【請求項４】 請求項３に記載の画像処理装置におい
   て、 前記投影処理により得られた画像を表示する表示タイミ
   ングを決定する表示モードにおいて所望のタイミングに
   応じた表示モードの選択を行なう表示モード指示入力手
   段を更に有し、 前記所定の表示タイミングは、前記表示モード指示入力
   手段を用いた所望のタイミングに応じた表示モードの選
   択に対応したものであることを特徴とする画像処理装
   置。