JP2848788B2 - 複数色からなるシートの製造方法 - Google Patents

複数色からなるシートの製造方法

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JP2848788B2 JP6300390A JP30039094A JP2848788B2 JP 2848788 B2 JP2848788 B2 JP 2848788B2 JP 6300390 A JP6300390 A JP 6300390A JP 30039094 A JP30039094 A JP 30039094A JP 2848788 B2 JP2848788 B2 JP 2848788B2
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  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カレンダー成形にて得
られる複数色からなるシートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より基布にカレンダーで圧延された
ゴム層をトッピングした後、ゴム層を加硫して得られる
ゴム引布や、基布にカレンダーにて圧延された塩化ビニ
ル系樹脂層を積層した所謂「塩ビレザー」と呼ばれるシ
ートが各種の用途で使用されている。これらのシートか
ら、複数色の製品を得る場合、通常異なる色の複数枚の
シートを縫着したり接着剤などにより接合したりして製
品に加工されている。
【0003】また、異なる色のシートを縫着や接着する
手間を省くためには一枚のシート自体を複数色とするこ
とが考えられる。このように一枚のシートを複数色とす
るためには、上記の方法で得られたシート表面に異なる
色の塗料を塗布して別の色とする方法や、特開昭63−
84911号公報にあるように、異なる色のコンパウン
ドをカレンダー装置に同時に供給してシーティングする
方法などが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ゴム引
布や塩ビレザーなどを用いて複数色の製品を得る上記の
方法では以下のような問題点があった。 (1)異なる色のシートを縫着したり接着したりして複
数色の製品を得る方法では、異なる色のシート同志を縫
着したり接着したりするための手間が余計にかかるとい
った問題があると共に、エアーボートやエアーテントな
ど上記のシートを気嚢体に成形して得られる製品を加工
する場合、シート同志の接合部に別途気密性を保つため
の加工を必要とし、また雨衣などでは、シート同志の接
合部に別途防水性を保つための加工を必要とし、更に手
間やコストがかかり、見栄えも劣るものとなる。更にま
た、接合部が多いためエアー洩れや防水洩れが生じやす
いといった問題もある。 (2)異なる色の塗料を塗布することにより、複数色の
シートを得る場合では、上記のようにシート同志を縫着
したり接着したりする手間は省けるものの、塗料の塗膜
強度が弱く、使用中に塗料が剥げてしまったり、塗料が
浮いたりして、製品の外観を損なう虞がある。また、表
面が同一素材でないため、異質外観となり、違和感のあ
る多色組み合わせとなって、得られる製品の品位が低下
する。 (3)異なる色のコンパウンドをカレンダーに供給する
手段では、使用中に外観を損なう虞はなく、シート同志
を縫着したり接着したりする手間は省けるが、カレンダ
ーによって圧延する際にコンパウンド同志の境目で混合
してしまい、色の境目がにじんだり、色の境界線が蛇行
してしまったりして、シャープな境界を有する複数色か
らなるシートを得ることができない。
【0005】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであって、シャープな境界を有する複数色から
なるシートが容易に得られ、かつ使用中に色が剥げ落ち
るような虞のないシートを得るための製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のシートの製造方
法は、カレンダーにて圧延された第一の層の上に、同じ
くカレンダーにて圧延され、第一の層と異なる色でかつ
第一の層よりも幅の狭い層を積層することを特徴とする
ものである。第一の層の上に、設けられるカレンダーに
て圧延された第一の層と異なる色でかつ第一の層よりも
幅の狭い層の厚さは、50〜300μm、更に好ましく
は80〜150μmの範囲であるのが望ましい。
【0007】本発明の製造方法で得られるシートは、例
えば基布にゴム層を形成したゴム引布、基布に塩化ビニ
ル系樹脂層を形成した塩ビレザー、ゴムシート、塩化ビ
ニル系樹脂等の合成樹脂からなるシート、熱可塑性エラ
ストマーからなるシートなど従来よりカレンダー法で成
形可能なシートであれば、いずれのものであってもよ
く、基布を有するものであっても、基布のないものであ
ってもよい。
【0008】
【作用】本発明の製造方法で得られる複数色からなるシ
ートは、シャープな色の境界を有し、かつ塗料を塗布し
て複数色としたシートのように使用中に色が剥げ落ちる
ようなことはない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。尚、以下に示す実施例としては基布にゴム層を積
層したゴム引布を例に挙げる。
【0010】図1は、基布3上に第一の層2aを形成す
る工程を示す。カレンダー装置9に供給されるゴムコン
パウンドは、ゴム成分に加硫促進剤、老化防止剤、着色
剤などの各種添加剤を配合したもので、従来のゴム引布
に使用されるゴムコンパウンドと同様のものである。
【0011】基布3は木綿、絹、麻、ウール、レーヨ
ン、ビニロン、ビニリデン、ナイロン、ポリエステル、
アクリル、アラミド、炭素繊維、ガラス繊維、金属繊
維、ロックウールなどのあらゆる繊維からなる織布、編
布、不織布などを用いることができる。また、本実施例
では、基布3を設けているが、基布3は必ずしも設ける
必要はなく、基布3のないゴムシートや合成樹脂シート
などであっても本発明の製造方法を適用することができ
る。
【0012】ゴムコンパウンドは、カレンダーにて圧延
された後、基布3にトッピングされる。このようにし
て、基布3上に未加硫のゴム層からなる第一の層2aが
形成され、その後一旦巻き取られる。尚、この第一の層
を設ける工程は、従来のゴム引布の製造と同様であり、
第一の層の厚さについても、従来同様に用途によって適
宜選定すればよい。
【0013】次いで、図2、図3に示すように第一の層
2aを形成したものとは異なる色のゴムコンパウンド
を、カレンダーに供給し、第一の層2aよりも幅が狭く
なるように圧延して、第二の層2bを上記第一の層2a
の上にトッピングしたのち、図示しない加硫工程に送
り、第一の層2aおよび第二の層2bを加硫させ、複数
色からなるゴム引布が得られる。第二の層2b上に、更
に第三の層、第四の層を設けるような場合は、上記手順
を繰り返し行なえばよい。このようにして、機械流れ方
向に沿った帯状の異色部を有するゴム引布が得られる。
【0014】第二の層2bの厚さは、あまり薄いと第一
の層の色が透けて見え、第二の層の色合いを損なう虞が
あり、また厚さが厚過ぎると第一の層の境目で段差を生
じる虞があるので、50〜300μm、更に好ましくは
80〜150μm程度とするのが望ましい。
【0015】第一の層の上に設ける第二の層2bのパタ
ーンは、図2に示すような第一の層の略半分を覆うよう
なものに限定されず、図5に示すような各種パターンで
あってもよい。即ち、第一の層2aの略中央部を覆うも
の(a)であってもよいし、第一の層2a上をストライ
プ状に覆うもの(b)であってもよい。更には、第一の
層の略3分の2を覆う第二の層を設け、更に第二の層の
略半分を覆うように第三の層を設けたもの(c)であっ
てもよい。無論、第二の層を介さずに、第一の層上に直
接第三の層、第四の層を設けることもできる。
【0016】ゴム層の加硫工程については、従来の単層
からなるゴム引布の製造方法と同様に熱風加硫、巻蒸し
加硫、加硫缶加硫、ロートキュアー加硫、流動床加硫、
マイクロ波加硫など、公知の手段にて行われるが、加硫
工程として、ロートキュアー加硫を採用することによっ
て、異色層間(例えば、第一の層と第二の層の間)の段
差をより小さくすることができ、特に好ましい。
【0017】尚、本実施例では基布3上にゴム層を設け
たゴム引布を例にとって説明したが、塩ビレザーに本発
明の製造方法を適用する場合であれば、カレンダーに供
給するコンパウンドを上記のゴムコンパウンドに代え
て、塩化ビニル系樹脂に可塑剤、安定剤、着色剤、充填
剤などの各種添加剤を添加したコンパウンドとすればよ
い。また、熱可塑性エラストマーなどからなるシートを
製造する場合も同様である。また、得られた各種シート
には、通常行なわれる二次加工、例えば表面処理加工や
エンボス加工などを施すこともできる。
【0018】
【発明の効果】本発明の製造方法にて得られるシート
は、シート製造時の機械流れ方向に沿って帯状の異色部
が形成され、しかも色の境目がシャープである。しか
も、第一の層上に設ける層の厚さを50〜300μmと
することによって、色の境目の段差が生じる虞や、下の
層の色が透けて見えることに起因して色合いを損なうよ
うなことが防止される。
【0019】また、このシートを使用すれば、従来異な
る色の複数枚のシートを接合することをしなくても複数
色の製品が得られ、手間が省けると共に、エアーボート
やエアーテントのような気嚢体を使用した製品に使用す
る場合であっても、異なる色のシート同志の接合部がな
いので、該接合部の気密を保つための処理などが必要が
なく、また雨衣など接合部に防水処理を必要とする製品
に使用する場合であっても、異なる色のシート同志の接
合部がないので、該接合部に防水処理を施す必要がな
い。即ち、本発明で得られるシートは、シート同志の接
合部に気密を保つための処理や防水処理を必要とする製
品の材料として特に好適に使用される。
【0020】更には、本発明の製造方法で得られるシー
トは、従来の塗料を塗布して複数色にしていたシートと
異なり、摩擦などによって異色部が剥がれて製品の外観
を損なうような虞もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例において、基布上に第一の層
を積層するための工程を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例において、第一の層上に第二
の層を積層するための工程を示す斜視図である。
【図3】図2の示す工程を側面側からみた模式図であ
る。
【図4】本発明の一実施例の製造工程を示す横断面図で
ある。
【図5】本発明の他の実施例で得られるシートの平面図
および横断面図である。
【符号の説明】
1・・・複数色からなるシート 2a・・・第一の層 2b・・・第二の層 3・・・基布 9・・・カレンダー装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カレンダーで圧延して得られた第一の層
    上に、カレンダーにて圧延された、第一の層とは異なる
    色でかつ第一の層より幅の狭い層を積層することを特徴
    とする複数色からなるシートの製造方法。
  2. 【請求項2】 第一の層上に設けられる、カレンダーに
    て圧延され、第一の層とは異なる色でかつ第一の層より
    幅の狭い層の厚さが50〜300μmである請求項1記
    載の複数色からなるシートの製造方法。
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