JP2848596B2 - 計時装置 - Google Patents
計時装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は時間の測定等を行う場合に用いられる計時装
置に関し、例えばモータのサーボ回路を有する記録再生
装置に用いて好適なものである。 〔従来の技術〕 ヘリカルスキャン型VTR等の記録再生装置において
は、周知のように磁気ヘッドが設けられた回転ドラムを
駆動するドラムモータの回転位相と回転速度とを制御す
るドラムサーボ回路と、磁気テープを走行させるキャプ
スタンを駆動するキャプスタンモータの回転速度と回転
位相とを制御するキャプスタンサーボ回路とが設けられ
ている。 上記ドラムサーボ回路においては、速度サーボを行う
ために、ドラムモータの回転速度をFG(周波数発電機)
と呼ばれる回転検出器で検出して回転速度に応じた周波
数を有する検出信号を得、この検出信号を周波数−電圧
変換することにより、速度エラー信号を得るようにして
いる。また、位相サーボを行うために、ドラムモータの
回転位相をPG(パルスジェネレータ)と呼ばれる回転検
出器で検出して、回転位相に応じた検出信号を得、この
検出信号と基準信号とを位相比較することにより、位相
エラー信号を得るようにしている。 またキャプスタンサーボ回路においても、キャプスタ
ンの速度及び位相をFG及びPGで夫々検出し、それらの検
出信号からドラムサーボ回路の場合と同様にして速度エ
ラー信号及び位相エラー信号を得ることにより、速度サ
ーボと位相サーボとを行うようにしている。 このためにドラムサーボ回路における位相サーボ系と
キャプスタンサーボ回路における位相サーボ系とには、
夫々周波数の異なる基準信号が供給されている。そし
て、これらの基準信号としては精度の高いものが要求さ
れる。 一方、最近の記録再生装置においては、種々の動作モ
ードを制御するためにマイクロコンピュータを用いたシ
ステムコントローラが設けられている。マイクロコンピ
ュータには演算処理等に用いられるクロックパルスを得
るための高精度なクロック発生器が設けられている。こ
のため上記2つの位相サーボ系に供給される2種類の基
準信号を、上記クロック発生器から得られるクロックパ
ルスを2つの分周器で分周することによって得るように
している。 このような記録再生装置に用いられる上記マイクロコ
ンピュータとしては、クロック発生回路と上記2つの分
周器とCPUとメモリと割込み処理回路等がワンチップ上
に構成されたIC回路が用いられている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 従来の記録再生装置に用いられるマイクロコンピュー
タは上述したように必要最小限の機能のみが内蔵されて
いるので、記録再生装置にプログラムの変更のみでは間
に合わないような新たな機能が付加された場合は、外部
回路を追加しなければならない。 特に上記2種類の基準信号等のような外部に供給する
ための信号を作るための上記クロックパルスを分周する
分周器は、通常は2個しか設けられていない。このため
記録再生装置に例えば時間測定を行う必要のある機能が
付加されたような場合は、時間測定のためのタイミング
信号としてのクロックパルスを発生するクロック発生器
やこのクロックパルスを計時するカウンタ等を別に設け
る必要が生じる。上記タイミング信号を、上記基準信号
を分岐し、これをさらに分周して作ることが考えられる
が、この場合は、マイクロコンピュータに対しては割込
みモードとなるため、分岐のための割込み処理回路を別
に設ける必要が生じる。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、回転体の回転状態を検出してこの回転体の
回転状態に応じた検出信号を出力する検出手段と、CP
U、メモリおよびクロック発生手段をそれぞれ有すると
ともに、上記検出手段から得られる検出信号が入力され
る入力端子をさらに有するシステムコントローラと、上
記検出手段から得られる検出信号と上記クロック発生手
段から得られる基準信号とに基づいて上記回転体の回転
状態を略一定に制御するサーボ回路とを備え、上記シス
テムコントローラは、上記入力端子から得られる上記検
出信号をタイミング信号として、上記メモリ上のプログ
ラムに従って経過時間の計時を行うようにしたことを特
徴とする計時装置に係るものである。 〔実施例〕 本実施例はVTRに8分間ポーズ機能が付加された場合
に、その8分間を測定するためのタイミング信号を得る
場合を例としたものである。 VTRにおいては、ポーズ釦を押すと、ピンチローラが
キャプスタンを離れテープが停止してポーズ状態となる
が、このとき、キャプスタンと回転ドラムとは回転して
おり、回転ヘッドがテープ上を走査している。そこで、
ポーズ状態におけるテープとヘッドとの無駄な摩擦を避
けテープとヘッドを保護するために、ポーズ釦が押され
てから8分間が経過すると、自動的にドラムの回転を停
止させるように成す機能が上記8分間機能ポーズであ
る。 図面において、システムコントローラ用のマイクロコ
ンピュータ1には、クロック発生回路2、分周器3、
4、CPU5、割込みアドレスベクトル発生回路6、バスラ
イン7、ROM8、RAM9、出力ポート10及び入力ポート11等
が設けられると共に外部出力端子12、13、割込みデータ
入力端子14及び割込み要求信号入力端子15等が設けられ
ている。 クロック発生回路2から得られるクロックパルス分周
器3で1/Nに分周されて上記端子12からキャプスタンサ
ーボ回路16のキャプスタンサーボ処理回路17に基準信号
S1として供給されると共に、分周器4で1/Mに分周され
て端子13からドラムサーボ回路18のドラムサーボ処理回
路19に基準信号S2として供給される。 記録時にキャプスタンサーボ回路16においては、キャ
プスタンモータ20の回転速度及び位相を前述したFG及び
PGを含む回転検出器21で検出し、その速度検出信号SF1
及び位相検出信号SP1をキャプスタンサーボ処理回路17
に加える。この処理回路17においては、上記信号SF1を
電圧に変換して速度エラー信号を得ると共に、上記信号
SP1と上記基準信号S1とを位相比較することにより位相
エラー信号を得る。モータ20は上記速度エラー信号及び
位相エラー信号に応じてその速度及び位相が制御され
る。また上記信号SF1、SP1はマイクロコンピュータ1の
端子14に加えられるように成されている。 またドラムサーボ回路18においては、ドラムモータ22
の回転速度及び位相をFG及びPGを含む回転検出器23で検
出し、その速度検出信号SF2及び位相検出信号SP2をドラ
ムサーボ処理回路19に加える。この処理回路19において
は、上記信号SF2を電圧に変換して速度エラー信号を得
ると共に、上記信号SP2と上記基準信号S2とを位相比較
することにより位相エラー信号を得る。モータ22は上記
速度エラー信号及び位相エラー信号に応じてその速度及
び位相が制御される。 一方、ポーズ釦24は8分間ポーズのための制御を行う
制御回路25に接続されている。この制御回路25からはポ
ーズ信号SP0が入力ポート11に送られると共に、割込み
要求信号SRQがマイクロコンピュータ1の端子15に送ら
れ、さらにストップ信号SSTがドラムサーボ処理回路19
に加えられるように成されている。 出力ポート10からは制御信号SC1が制御回路25に送ら
れると共に、VTRの図示せずも他の所定の回路に制御信
号を送っている。入力ポート11には上記ポーズ信号SP0
の他にVTRの所定の回路から状態を示すデータが入力さ
れている。またROM8には8分間ポーズに必要なサブルー
チンプログラムが設けられている。 次に上記構成による動作を説明する。 記録時においては、キャプスタンサーボ回路16とドラ
ムサーボ回路18によりモータ20、22の速度及び位相が略
一定に制御されている。従って、回転検出器21、23から
得られる上記信号SF1、SP1、SF2、SP2の周波数及び位相
は略一定となっている。 この状態でポーズ釦24を押すと、制御回路25からポー
ズ信号SP0が入力ポート11に送られると共に、割込み要
求信号SRQが端子15に送られる。これによって、ピンチ
ローラがキャプスタンから離れて磁気テープの走行が停
止してポーズ状態となる。このとき2つのモータ20、22
は回転を続け夫々のサーボ動作が行われている。上記端
子15から入力された上記信号SRQはバスライン7を通じ
て割込みアドレスベクトル発生回路6に加えられる。こ
れによってこの割込みアドレスベクトル発生回路6は割
込み要求により実行されるプログラム番地を示す信号を
CPU5に送る。 これと共に、端子14から入力される略一定の信号
SF1、SP1がタイミング信号としてバスライン7を通じて
CPU5に送られる。CPU5は上記信号SRQ、SF1、SP1に基づ
いて、ROM8の8分間ポーズのプログラムに従って、所定
の割込み処理を行う。即ち、上記略一定の信号SF1又はS
P1のパルスをタイミング信号としてカウンタにより計時
する。そして略8分間に相当するパルス数を計時する
と、所定の制御信号SC1を出力ポート10から制御回路25
に送る。制御回路25は上記信号SC1を受けると、ストッ
プ信号SSTをドラムサーボ処理回路19に送る。これによ
ってモータ22が停止して回転ドラムが停止する。 以上によれば、ポーズ状態においてもサーボ動作によ
り略一定に回転しているモータ20の回転検出信号SF1、S
P1の周波数及び位相が略一定であることに着目し、この
信号SF1又はSP1をタイミング信号として有効に利用して
いるので、マイクロコンピュータ1にタイミング信号と
してのクロックパルスを発生するクロック発生回路等の
回路を付加することなく、時間の測定を行うことができ
る。尚、信号SF1又はSP1は高精度のものではないが、8
分間ポーズのような場合は、特に正確に8分間を測定す
る必要はないので実質的に何ら支障はない。 また実施例では、キャプスタンサーボ回路16側で得ら
れる検出信号SF1、SP1をタイミング信号として利用して
いるが、ドラムサーボ回路18側で得られる検出信号
SF2、SP2をタイミング信号として端子14に加えるように
してもよい。またマイクロコンピュータ1が割込みデー
タの入力端子14を持たない場合又は端子が足りない場合
は、上記信号SF1、SP1又はSF2、SP2を入力ポート11から
入力させるように成せばよい。その場合は入力ポート11
にラッチ回路付きのものが用いられる。ラッチ回路付き
でない場合は、外部ラッチ回路を設けるか、又は割込み
要求を行った外部回路を見付けるためのポーリングの時
間間隔を短くすればよい。 〔応用例〕 実施例では、信号SF1、SP1、SF2、SP2をタイミング信
号として用いて、8分間ポーズを行う場合について説明
したが、信号SF1、SP1、SF2、SP2はその他に種々の制御
を行う場合の時間測定のためのタイミング信号として用
いることが可能である。 例えばリレースイッチ等のような機械的スイッチは、
その切換え時に可動接点が振動して、スイッチのON、OF
Fが短時間に繰り返される所謂チャタリングが生じる
が、一定時間ON又はOFFが連続したことが検出されたと
きに、そのスイッチがON又はOFFになったものとして、
そのスイッチによる所定の動作を開始するように成され
ている。そこで上記一定時間ON又はOFFとなったことを
検出するためのタイミング信号としても、上記信号
SF1、SP1、SF2、SP2等を用いることができる。 〔発明の効果〕 本発明によれば、サーボ制御が行われている回転体の
回転状態を検出する回転検出器から得られる検出信号が
略一定であることを有効に利用して、これをタイミング
信号として経過時間の計時を行うようにしているので、
上記サーボ制御のためのサーボ回路の他に、タイミング
信号としてのクロックパルスを発生するクロック発生手
段を新たに設ける必要がなく、したがって、回転体をサ
ーボ制御するのに必要なクロックパルスを発生する手段
の他に別のクロック発生手段をシステムコントローラに
設けるためにこのシステムコントローラを新たに設計し
直したり、また、このような別のクロック発生手段を外
部に新たに追加したりしなくても、時間測定等をきわめ
て効果的に行うことができる。よって、本発明は、高精
度を特に要求されない時間測定等に用いて好適である。 また、システムコントローラは、回転体の回転状態に
応じてその検出手段から得られる検出信号をタイミング
信号として、このシステムコントローラに設けられてい
るプログラムに従って経過時間を計時するように構成さ
れているから、システムコントローラが有する機能をで
きるだけ生かして必要な時間測定等を行うことができ、
したがって、時間測定等が必要な新たな機能をきわめて
簡単な構成でもって付加することが可能である。
置に関し、例えばモータのサーボ回路を有する記録再生
装置に用いて好適なものである。 〔従来の技術〕 ヘリカルスキャン型VTR等の記録再生装置において
は、周知のように磁気ヘッドが設けられた回転ドラムを
駆動するドラムモータの回転位相と回転速度とを制御す
るドラムサーボ回路と、磁気テープを走行させるキャプ
スタンを駆動するキャプスタンモータの回転速度と回転
位相とを制御するキャプスタンサーボ回路とが設けられ
ている。 上記ドラムサーボ回路においては、速度サーボを行う
ために、ドラムモータの回転速度をFG(周波数発電機)
と呼ばれる回転検出器で検出して回転速度に応じた周波
数を有する検出信号を得、この検出信号を周波数−電圧
変換することにより、速度エラー信号を得るようにして
いる。また、位相サーボを行うために、ドラムモータの
回転位相をPG(パルスジェネレータ)と呼ばれる回転検
出器で検出して、回転位相に応じた検出信号を得、この
検出信号と基準信号とを位相比較することにより、位相
エラー信号を得るようにしている。 またキャプスタンサーボ回路においても、キャプスタ
ンの速度及び位相をFG及びPGで夫々検出し、それらの検
出信号からドラムサーボ回路の場合と同様にして速度エ
ラー信号及び位相エラー信号を得ることにより、速度サ
ーボと位相サーボとを行うようにしている。 このためにドラムサーボ回路における位相サーボ系と
キャプスタンサーボ回路における位相サーボ系とには、
夫々周波数の異なる基準信号が供給されている。そし
て、これらの基準信号としては精度の高いものが要求さ
れる。 一方、最近の記録再生装置においては、種々の動作モ
ードを制御するためにマイクロコンピュータを用いたシ
ステムコントローラが設けられている。マイクロコンピ
ュータには演算処理等に用いられるクロックパルスを得
るための高精度なクロック発生器が設けられている。こ
のため上記2つの位相サーボ系に供給される2種類の基
準信号を、上記クロック発生器から得られるクロックパ
ルスを2つの分周器で分周することによって得るように
している。 このような記録再生装置に用いられる上記マイクロコ
ンピュータとしては、クロック発生回路と上記2つの分
周器とCPUとメモリと割込み処理回路等がワンチップ上
に構成されたIC回路が用いられている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 従来の記録再生装置に用いられるマイクロコンピュー
タは上述したように必要最小限の機能のみが内蔵されて
いるので、記録再生装置にプログラムの変更のみでは間
に合わないような新たな機能が付加された場合は、外部
回路を追加しなければならない。 特に上記2種類の基準信号等のような外部に供給する
ための信号を作るための上記クロックパルスを分周する
分周器は、通常は2個しか設けられていない。このため
記録再生装置に例えば時間測定を行う必要のある機能が
付加されたような場合は、時間測定のためのタイミング
信号としてのクロックパルスを発生するクロック発生器
やこのクロックパルスを計時するカウンタ等を別に設け
る必要が生じる。上記タイミング信号を、上記基準信号
を分岐し、これをさらに分周して作ることが考えられる
が、この場合は、マイクロコンピュータに対しては割込
みモードとなるため、分岐のための割込み処理回路を別
に設ける必要が生じる。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、回転体の回転状態を検出してこの回転体の
回転状態に応じた検出信号を出力する検出手段と、CP
U、メモリおよびクロック発生手段をそれぞれ有すると
ともに、上記検出手段から得られる検出信号が入力され
る入力端子をさらに有するシステムコントローラと、上
記検出手段から得られる検出信号と上記クロック発生手
段から得られる基準信号とに基づいて上記回転体の回転
状態を略一定に制御するサーボ回路とを備え、上記シス
テムコントローラは、上記入力端子から得られる上記検
出信号をタイミング信号として、上記メモリ上のプログ
ラムに従って経過時間の計時を行うようにしたことを特
徴とする計時装置に係るものである。 〔実施例〕 本実施例はVTRに8分間ポーズ機能が付加された場合
に、その8分間を測定するためのタイミング信号を得る
場合を例としたものである。 VTRにおいては、ポーズ釦を押すと、ピンチローラが
キャプスタンを離れテープが停止してポーズ状態となる
が、このとき、キャプスタンと回転ドラムとは回転して
おり、回転ヘッドがテープ上を走査している。そこで、
ポーズ状態におけるテープとヘッドとの無駄な摩擦を避
けテープとヘッドを保護するために、ポーズ釦が押され
てから8分間が経過すると、自動的にドラムの回転を停
止させるように成す機能が上記8分間機能ポーズであ
る。 図面において、システムコントローラ用のマイクロコ
ンピュータ1には、クロック発生回路2、分周器3、
4、CPU5、割込みアドレスベクトル発生回路6、バスラ
イン7、ROM8、RAM9、出力ポート10及び入力ポート11等
が設けられると共に外部出力端子12、13、割込みデータ
入力端子14及び割込み要求信号入力端子15等が設けられ
ている。 クロック発生回路2から得られるクロックパルス分周
器3で1/Nに分周されて上記端子12からキャプスタンサ
ーボ回路16のキャプスタンサーボ処理回路17に基準信号
S1として供給されると共に、分周器4で1/Mに分周され
て端子13からドラムサーボ回路18のドラムサーボ処理回
路19に基準信号S2として供給される。 記録時にキャプスタンサーボ回路16においては、キャ
プスタンモータ20の回転速度及び位相を前述したFG及び
PGを含む回転検出器21で検出し、その速度検出信号SF1
及び位相検出信号SP1をキャプスタンサーボ処理回路17
に加える。この処理回路17においては、上記信号SF1を
電圧に変換して速度エラー信号を得ると共に、上記信号
SP1と上記基準信号S1とを位相比較することにより位相
エラー信号を得る。モータ20は上記速度エラー信号及び
位相エラー信号に応じてその速度及び位相が制御され
る。また上記信号SF1、SP1はマイクロコンピュータ1の
端子14に加えられるように成されている。 またドラムサーボ回路18においては、ドラムモータ22
の回転速度及び位相をFG及びPGを含む回転検出器23で検
出し、その速度検出信号SF2及び位相検出信号SP2をドラ
ムサーボ処理回路19に加える。この処理回路19において
は、上記信号SF2を電圧に変換して速度エラー信号を得
ると共に、上記信号SP2と上記基準信号S2とを位相比較
することにより位相エラー信号を得る。モータ22は上記
速度エラー信号及び位相エラー信号に応じてその速度及
び位相が制御される。 一方、ポーズ釦24は8分間ポーズのための制御を行う
制御回路25に接続されている。この制御回路25からはポ
ーズ信号SP0が入力ポート11に送られると共に、割込み
要求信号SRQがマイクロコンピュータ1の端子15に送ら
れ、さらにストップ信号SSTがドラムサーボ処理回路19
に加えられるように成されている。 出力ポート10からは制御信号SC1が制御回路25に送ら
れると共に、VTRの図示せずも他の所定の回路に制御信
号を送っている。入力ポート11には上記ポーズ信号SP0
の他にVTRの所定の回路から状態を示すデータが入力さ
れている。またROM8には8分間ポーズに必要なサブルー
チンプログラムが設けられている。 次に上記構成による動作を説明する。 記録時においては、キャプスタンサーボ回路16とドラ
ムサーボ回路18によりモータ20、22の速度及び位相が略
一定に制御されている。従って、回転検出器21、23から
得られる上記信号SF1、SP1、SF2、SP2の周波数及び位相
は略一定となっている。 この状態でポーズ釦24を押すと、制御回路25からポー
ズ信号SP0が入力ポート11に送られると共に、割込み要
求信号SRQが端子15に送られる。これによって、ピンチ
ローラがキャプスタンから離れて磁気テープの走行が停
止してポーズ状態となる。このとき2つのモータ20、22
は回転を続け夫々のサーボ動作が行われている。上記端
子15から入力された上記信号SRQはバスライン7を通じ
て割込みアドレスベクトル発生回路6に加えられる。こ
れによってこの割込みアドレスベクトル発生回路6は割
込み要求により実行されるプログラム番地を示す信号を
CPU5に送る。 これと共に、端子14から入力される略一定の信号
SF1、SP1がタイミング信号としてバスライン7を通じて
CPU5に送られる。CPU5は上記信号SRQ、SF1、SP1に基づ
いて、ROM8の8分間ポーズのプログラムに従って、所定
の割込み処理を行う。即ち、上記略一定の信号SF1又はS
P1のパルスをタイミング信号としてカウンタにより計時
する。そして略8分間に相当するパルス数を計時する
と、所定の制御信号SC1を出力ポート10から制御回路25
に送る。制御回路25は上記信号SC1を受けると、ストッ
プ信号SSTをドラムサーボ処理回路19に送る。これによ
ってモータ22が停止して回転ドラムが停止する。 以上によれば、ポーズ状態においてもサーボ動作によ
り略一定に回転しているモータ20の回転検出信号SF1、S
P1の周波数及び位相が略一定であることに着目し、この
信号SF1又はSP1をタイミング信号として有効に利用して
いるので、マイクロコンピュータ1にタイミング信号と
してのクロックパルスを発生するクロック発生回路等の
回路を付加することなく、時間の測定を行うことができ
る。尚、信号SF1又はSP1は高精度のものではないが、8
分間ポーズのような場合は、特に正確に8分間を測定す
る必要はないので実質的に何ら支障はない。 また実施例では、キャプスタンサーボ回路16側で得ら
れる検出信号SF1、SP1をタイミング信号として利用して
いるが、ドラムサーボ回路18側で得られる検出信号
SF2、SP2をタイミング信号として端子14に加えるように
してもよい。またマイクロコンピュータ1が割込みデー
タの入力端子14を持たない場合又は端子が足りない場合
は、上記信号SF1、SP1又はSF2、SP2を入力ポート11から
入力させるように成せばよい。その場合は入力ポート11
にラッチ回路付きのものが用いられる。ラッチ回路付き
でない場合は、外部ラッチ回路を設けるか、又は割込み
要求を行った外部回路を見付けるためのポーリングの時
間間隔を短くすればよい。 〔応用例〕 実施例では、信号SF1、SP1、SF2、SP2をタイミング信
号として用いて、8分間ポーズを行う場合について説明
したが、信号SF1、SP1、SF2、SP2はその他に種々の制御
を行う場合の時間測定のためのタイミング信号として用
いることが可能である。 例えばリレースイッチ等のような機械的スイッチは、
その切換え時に可動接点が振動して、スイッチのON、OF
Fが短時間に繰り返される所謂チャタリングが生じる
が、一定時間ON又はOFFが連続したことが検出されたと
きに、そのスイッチがON又はOFFになったものとして、
そのスイッチによる所定の動作を開始するように成され
ている。そこで上記一定時間ON又はOFFとなったことを
検出するためのタイミング信号としても、上記信号
SF1、SP1、SF2、SP2等を用いることができる。 〔発明の効果〕 本発明によれば、サーボ制御が行われている回転体の
回転状態を検出する回転検出器から得られる検出信号が
略一定であることを有効に利用して、これをタイミング
信号として経過時間の計時を行うようにしているので、
上記サーボ制御のためのサーボ回路の他に、タイミング
信号としてのクロックパルスを発生するクロック発生手
段を新たに設ける必要がなく、したがって、回転体をサ
ーボ制御するのに必要なクロックパルスを発生する手段
の他に別のクロック発生手段をシステムコントローラに
設けるためにこのシステムコントローラを新たに設計し
直したり、また、このような別のクロック発生手段を外
部に新たに追加したりしなくても、時間測定等をきわめ
て効果的に行うことができる。よって、本発明は、高精
度を特に要求されない時間測定等に用いて好適である。 また、システムコントローラは、回転体の回転状態に
応じてその検出手段から得られる検出信号をタイミング
信号として、このシステムコントローラに設けられてい
るプログラムに従って経過時間を計時するように構成さ
れているから、システムコントローラが有する機能をで
きるだけ生かして必要な時間測定等を行うことができ、
したがって、時間測定等が必要な新たな機能をきわめて
簡単な構成でもって付加することが可能である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すブロック図である。
なお図面に用いた符号において、
1……マイクロコンピュータ
16……キャプスタンサーボ回路
18……ドラムサーボ回路
SF1、SP1、SF2、SP2……回転検出信号
である。
フロントページの続き
(72)発明者 富高 忠房
東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ
ニー株式会社内
(56)参考文献 特開 昭57−152557(JP,A)
特開 昭53−15103(JP,A)
特開 昭60−173749(JP,A)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.回転体の回転状態を検出してこの回転体の回転状態
に応じた検出信号を出力する検出手段と、 CPU、メモリおよびクロック発生手段をそれぞれ有する
とともに、上記検出手段から得られる検出信号が入力さ
れる入力端子をさらに有するシステムコントローラと、 上記検出手段から得られる検出信号と上記クロック発生
手段から得られる基準信号とに基づいて上記回転体の回
転状態を略一定に制御するサーボ回路とを備え、 上記システムコントローラは、上記入力端子から得られ
る上記検出信号をタイミング信号として、上記メモリ上
のプログラムに従って経過時間の計時を行うようにした
ことを特徴とする計時装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61165388A JP2848596B2 (ja) | 1986-07-14 | 1986-07-14 | 計時装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61165388A JP2848596B2 (ja) | 1986-07-14 | 1986-07-14 | 計時装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9345849A Division JP2940533B2 (ja) | 1997-12-01 | 1997-12-01 | 記録再生装置におけるポーズモード制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6320752A JPS6320752A (ja) | 1988-01-28 |
JP2848596B2 true JP2848596B2 (ja) | 1999-01-20 |
Family
ID=15811444
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61165388A Expired - Fee Related JP2848596B2 (ja) | 1986-07-14 | 1986-07-14 | 計時装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2848596B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57152557A (en) * | 1981-03-16 | 1982-09-20 | Toshiba Corp | Tape recorder device |
JPS60173749A (ja) * | 1984-02-17 | 1985-09-07 | Toshiba Corp | テ−プ記録速度自動判別装置 |
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1986
- 1986-07-14 JP JP61165388A patent/JP2848596B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPS6320752A (ja) | 1988-01-28 |
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