JP2848367B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JP2848367B2 JP34069696A JP34069696A JP2848367B2 JP 2848367 B2 JP2848367 B2 JP 2848367B2 JP 34069696 A JP34069696 A JP 34069696A JP 34069696 A JP34069696 A JP 34069696A JP 2848367 B2 JP2848367 B2 JP 2848367B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体集積回路に関
し、特に多層配線構造の各金属配線層間に塗布焼成形成
された絶縁膜を有する半導体集積回路の金属配線のレイ
アウト構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に多層配線構造の半導体集積回路で
は、下層の金属配線と上層の金属配線とを絶縁分離する
ための絶縁膜として、絶縁材を塗布しかつこれを焼成す
る技術が提案されている。この種の技術としては、例え
ば特開平4−10540号公報に示される技術があり、
特に半導体集積回路の高集積化に対処すべく、層間絶縁
膜の平坦性を向上し、上層金属配線の断線や金属配線同
士の短絡を防止している。図8は従来の半導体集積回路
における絶縁膜の形成工程を示す工程フロー断面図であ
る。同図において、先ず(a)のように、半導体基板1
0上に形成した下地絶縁膜11の上に金属配線膜を形成
し、これを選択エッチングして金属配線1,2,3,
4,5をパターニング形成する。その後、(b)のよう
に、全面に第一プラズマ酸化膜12を成長する。さら
に、塗布および焼成により絶縁塗布膜13を形成して、
前記第一プラズマ酸化膜12の表面の段差を緩和する。
次いで、(c)のように、第二プラズマ酸化膜15を成
長し、かつ所要箇所にスルーホールを開口した上で、上
層金属配線16をパターニングする。
【0003】このような製造工程において、前記した公
報においては、第一プラズマ酸化膜12の膜厚を第二プ
ラズマ酸化膜15よりも厚くすることにより、隣接する
金属配線の間隔寸法を狭くし、塗布焼成により形成され
る絶縁塗布膜13が金属配線間に生じている凹部内に好
適に埋め込むようにすることで、絶縁膜の表面の平坦化
を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この公
報に記載の技術では、金属配線間の凹部への絶縁塗布膜
埋め込み性が、局所的に悪化し易い金属配線パターンが
存在するという問題が生じることがある。すなわち、図
8に示した例の場合、金属配線1,2,3,4,5の各
配線幅L1,L2,L3,L4,L5がこの半導体集積
回路の最小金属配線幅に等しく、金属配線1と2の配線
間隔幅S12と金属配線2と3の配線間隔幅S23と金
属配線3と4の配線間隔幅S34と金属配線4と5の配
線間隔幅S45がS12>S23=S34=S45の状
態である場合を示している。この場合、絶縁塗布膜の回
転塗布時に、片隣に広い配線間隔幅S12の領域を有す
る配線間隔幅S23の領域の方が、両隣の配線間隔幅S
23,S45が等しい配線間隔幅S34の領域よりも、
金属配線間の凹部への絶縁塗布膜埋め込み性が悪化し易
くなる。図8の例では、配線間隔幅S23の凹部14へ
の絶縁塗布膜の埋め込み性が悪化する。
【0005】その理由は、図3(a)に示す様に、絶縁
塗布膜の回転塗布中、塗布膜が落ち着くまでは、塗布膜
は配線上部から、低い領域である配線間隔幅S12,S
23の領域に広がろうとする力F1,F4が働き、また
配線上部に塗布膜が留まろうとする力F2,F3も働
く。この場合、狭い配線間隔幅S23の領域よりも広い
配線間隔幅S12の領域の方に塗布膜が広がり易く、塗
布膜が落ち着くまでは力F4よりも力F1の方が強く働
く。この力F1の影響により、力F3が塗布膜を金属配
線2の上部に引っ張る力が強まり、配線間隔幅S23の
領域に埋め込まれようとしている塗布膜の一部が金属配
線2の上部へ引っ張られ、金属配線2を乗り越え、配線
間隔幅S12の領域に広がっていく。この様に、金属配
線2の両側の配線間隔幅S12と配線間隔幅S23がS
12>S23の場合、配線間隔幅S23の領域に埋め込
まれる塗布膜量は、隣により広い配線間隔の領域が無い
配線間隔幅S34の領域よりも、少なくなるからであ
る。
【0006】したがって、前記公報に記載の半導体集積
回路では、前記したように第一プラズマ酸化膜12を厚
くすることにより、塗布膜の埋め込み性の向上を図って
いるが、このように第一プラズマ酸化膜12を厚くして
金属配線間の凹部の実効間隔を狭くした場合、金属配線
間の凹部に元々埋め込まれるべき塗布膜量が少なくな
り、配線間隔幅S12の領域への塗布膜流出により配線
間隔幅S23の領域に残る塗布膜の量が減り、第一プラ
ズマ酸化膜12が薄い場合よりも埋め込み性が悪くな
り、前記したような金属配線のパターン部においては逆
に悪化し易くなる。
【0007】また、もう他の理由として、第一プラズマ
酸化膜12を厚くすることで、図9(a)に示すよう
に、塗布膜が埋め込まれる凹部のアスペクト比R1(=
凹部実効深さD1÷凹部実効間隔W1)が大きくなり、
絶縁塗布膜の埋め込み性が薄い場合よりも悪くなる場合
があるからである。金属配線間凹部への絶縁塗布膜13
の埋め込み性に影響を与える要因として、塗布膜が埋め
込まれる凹部のアスペクト比R1があり、アスペクト比
R1が大きいほど、絶縁塗布膜13の埋め込み性は悪化
する。また、金属配線間凹部の底部における第−プラズ
マ酸化膜成長膜厚22は、金属配線間隔凹部アスペクト
比R2(=金属配線高さH1÷金属配線間隔W2)に影
響を受け、アスペクト比R2が高いほど、凹部の底部に
おける成長膜厚T1は薄くなる。これにより、第一プラ
ズマ酸化膜12を厚くすることにより、塗布膜が埋め込
まれる凹部アスペクト比R1が大きくなり、絶縁塗布膜
の埋め込み性が悪くなる場合がある。
【0008】図9(b)に第一プラズマ酸化膜12の成
長膜厚の違いによる凹部アスペクト比の変化の一例を示
す。金属配線高さH1を8000Å、金属配線間隔W2を15
000Åとし、金属配線間底部の成長膜厚T1が配線上の
成長膜厚T2の80%、金属配線側壁部の成長膜厚T3
が配線上の成長膜厚T2の50%である場合を考える。
第一プラズマ酸化膜12の配線上の成長膜厚T2が6000
Åとすると、配線間底部の成長膜厚T1は4800Åとな
り、凹部アスペクト比R1は(8000Å+6000Å−4800
Å)÷(15000 Å−6000Å×0.50×2)=1.02となる。
また、配線上の成長膜厚T2が8000Åとすると、配線間
底部の成長膜厚T1は6400Åとなり、凹部アスペクト比
R1は(8000Å+8000Å−6400Å)÷(15000 Å−8000
Å×0.50×2)=1.37となる。この様にして、第一プラ
ズマ酸化膜12の膜厚を厚くした場合の方が、塗布膜が
埋め込まれる凹部のアスペクト比R1が大きくなり、絶
縁塗布膜の埋め込み性が悪化し易くなる。絶縁塗布膜埋
め込み性に対しては、第一プラズマ酸化膜12の膜厚と
凹部アスペクト比R1との間にはトレードオフが存在
し、半導体集積回路の集積度が上がってきて、配線幅や
配線間隔が細くなればなるほど、アスペクト比の影響の
方が強くなり、第一プラズマ酸化膜12の厚膜化は埋め
込み性に対して不利になる。
【0009】さらに、前記したように絶縁塗布膜の埋め
込み性が悪化した場合には、その後の工程で別の問題が
発生する。図10はこれを説明するための図であり、ま
ず、同図(a)のように、塗布の埋め込み性が悪化する
と、同図(b)のように第二プラズマ酸化膜15のさら
に上層に形成される上層金属配線16が、同図(c)の
ように、この埋め込み性が悪化した金属配線間の凹部2
1にエッチングされずに残り、歩留まり及び信頼性が悪
化する。これは、上層金属配線16の成膜工程後、上層
金属配線をバターニングする為のフォトレジスト22が
埋め込み性悪化の凹部21に残り易くなり、残った場合
に上層金属配線16をエッチングしきれなくなるためで
ある。また、塗布の埋め込み性が悪化した場合、第二プ
ラズマ酸化膜15のさらに上層に形成される上層金属配
線16が、この埋め込み性が悪化した部分で段切れを起
こし、歩留まり及び信頼性が悪化する。これは、上層の
配線膜成膜工程にて、段差が厳しくなっている部分の側
壁部の上層金属配線16の成膜量が、上部や底部よりも
薄くなるためである。
【0010】本発明の目的は、多層配線構造の層間絶縁
塗布膜の配線間埋め込み性を向上し、層間絶縁膜の平坦
性を向上し、半導体集積回路の信頼性及び歩留まりを向
上することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、同一平面上に
それぞれ所要の間隔で配列された複数の配線と、これら
の配線を覆うように塗布形成される絶縁塗布膜とを備え
る半導体集積回路において、両隣の配線間隔が異なる配
線は、両隣の配線間隔が等しい配線よりもその配線幅を
大きく形成したことを特徴とする。複数の配線は所定の
間隔で配列され、両隣のうちの一方の配線間隔が前記所
定の間隔よりも大きい金属配線は、両隣の配線間隔が前
記所定の間隔の配線よりもその配線幅を大きく形成す
る。また、両隣の配線間隔が等しい配線は、設計上の最
小寸法幅に設定され、両隣の配線間隔が異なる配線は前
記最小寸法幅よりも大きい寸法幅に設定される。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は、本発明の半導体集積回路の
実施の形態の例を示す平面図とそのAA線に沿う断面図
である。半導体基板10上に下地絶縁膜11が形成さ
れ、この下地絶縁膜11上に複数本の金属配線1,2,
3,4,5が所要の間隔をおいて平行に配列形成されて
いる。ここで、前記配線1〜5の配線幅をそれぞれL
1,L2,L3,L4,L5とし、ここではL2>L1
=L3=L4=L5とする。ただし、前記配線幅L1,
L3,L4,L5はこの同一金属配線層内で最小の金属
配線幅とする。また、金属配線1と2の配線間隔幅S1
2と金属配線2と3の配線間隔幅S23と金属配線3と
4の配線間隔幅S34と金属配線4と5の配線間隔幅S
45がS12>S23=S34=S45の状態である場
合を示している。そして、この実施形態の半導体集積回
路では、両隣の配線間隔幅S12とS23が異なる金属
配線2の配線幅L2が、同一金属配線層内で最小の金属
配線幅L1(L3,L4,L5)よりも太い配線幅を有
する構成とされている。
【0013】各金属配線1,2,3,4,5は、同種の
膜構造で同時に形成される。金属配線の材料は、アルミ
を主成分とした物質が一般的である。配線幅の違いは、
半導体集積回路のレイアウトデザインする際に、平行に
配置されている隣の金属配線との間隔幅が両隣で異なる
金属配線を、狭い間隔側の隣の金属配線よりも配線幅を
太くデザインすることにより実施する。レイアウトデザ
インする際には、金属配線同士の間隔やスルーホール、
コンタクトホールとの間隔等のデザインルールの制約に
従う範囲内で配線幅を太くデザインする。これにより、
金属配線形成工程に用いるポジ型フォトレジストマスク
作成時に、電子線描画等の方法により、ポジ型フォトレ
ジストマスク上のパターンの配線幅が前記レイアウトデ
ザインに従って形成される。このポジ型フォトレジスト
マスクを用いて金属配線を形成することにより、前記し
た半導体集積回路が形成される。
【0014】図2は、図1に示した金属配線に絶縁膜お
よび上層の金属配線を形成して半導体集積回路を製造す
る際の工程を示す図である。まず、(a)のように、半
導体基板10上に形成した下地絶縁膜11の上に金属膜
を形成し、これを選択エッチングして金属配線1,2,
3,4,5をパターニングし、図1の構造を得る。次い
で、(b)のように、全面に第一プラズマ酸化膜12を
成長する。さらに、(c)のように、絶縁膜を塗布しか
つ焼成して絶縁塗布膜13を形成し、前記第一プラズマ
酸化膜12の表面の段差を緩和する。しかる上で、
(c)のように、全面に第二プラズマ酸化膜15を成長
し、さらに所要箇所にスルーホールを開口した上で上層
金属配線16をパターニングする。
【0015】この例における特徹は、両隣に平行に配置
されている金属配線1および2との間隔幅である配線間
隔S12とS23が異なる間隔幅(S12>S23)を
有している金属配線2の配線幅L2を、本集積回路の最
小金属配線幅L1(L3,L4,L5)よりも太い配線
幅に形成させることにより、塗布焼成により形成される
絶縁塗布膜13の凹部14への埋め込み性が悪化するこ
とに対する許容マージンを向上し、絶縁層間膜の平坦化
が実現される。
【0016】その理由を図3を参照して説明する。同図
(a)のように、絶縁塗布膜の回転塗布中、塗布膜が落
ち着くまでは、塗布膜は配線上部から、低い領域である
配線間隔部6,7に広がろうとする力F1,F4が働
き、また配線上部に塗布膜が留まろうとする力F2,F
3も働く。この場合、狭い配線間隔S12の領域よりも
広い配線間隔S23の領域の方に塗布膜が広がり易く、
塗布膜が落ち着くまでは力F4よりも力F1の方が強く
鋤く。この力F1の影響により、力F3が塗布膜を金属
配線2の上部に引っ張る力が強まり、配線間隔S12の
領域に埋め込まれようとしている塗布膜の一部が金属配
線2の上部へ引っ張られ、金属配線2を乗り越え、配線
間隔S12の領域に広がっていく。この様に、金属配線
2の両側の配線間隔S12と配線間隔S23がS12>
S23の場合、配線間隔S12の領域に埋め込まれる塗
布膜量は、隣により広い配線間隔の領域が無い配線間隔
S23の領域よりも、少なくなり易い。
【0017】これに対し、同図(b)に示す様に、金属
配線2の配線幅L2を大きくすると、回転塗布時に配線
間隔S12の領域に広がろうとする力F1の影響により
塗布膜を金属配線2の上部に引っ張る力である力F3の
強さが、弱まる効果がある。これは、配線間隔S12と
S23の各領域の距離が広がることにより、力F1の影
響が力F3に伝わり難くなり、また塗布膜が配線間隔S
12の領域から金属配線2を乗り越えていき難くなるた
めである。このため、配線間隔S12の領域の絶縁塗布
膜埋め込み性が悪化することに対する許容マージンが向
上する。
【0018】因みに、図1の例で、金属配線1,2,
3,4,5の配線幅L1,L2,L3,L4,L5を
1.2μm(この同一金属配線層内で最小の金属配線
幅)とし、金属配線1と2の配線間隔S12と金属配線
2と3の配線間隔S12と金属配線3と4の配線間隔S
34と金属配線4と5の配線間隔S45がS12=1
0.0μm>S23=S34=S45=1.4μmの状
態とし、金属配線は厚さが8000Åのアルミニウムを主成
分とした物質とする。この場合、両隣の配線間隔幅が異
なる金属配線2の配線幅L2を、この同一金属配線層内
で最小の金属配線幅である1.2μm以上となる様にレ
イアウトデザインする。この際には、金属配線同士の間
隔やスルーホール、コンタクトホールとの間隔等のデザ
インルールの制約に従う範囲内で配線幅を大きくする。
これにより、レイアウトデザインされた金属配線幅に従
ったポジ型フォトレジストマスクが、電子線描画等の方
法により作成される。このポジ型フォトレジストマスク
を用いて半導体基板上の金属配線を形成することによ
り、レイアウトデザインされた金属配線幅に従った本発
明の半導体集積回路となる。
【0019】さらに、種々の金属配線パターンにおけ
る、本発明の他の実施の形態を図4ないし図7に示す。
これらの図は複数本の金属配線におけるLine/Sp
ace(以下、L/Sと略称)がそれぞれ異なる状態を
示す平面図と断面図である。図4の場合は、金属配線1
のみが離れて形成された場合であり、この場合には間隔
S12が大きい領域に隣接されている金属配線2の配線
幅L2を太くする。図5は、金属配線2,3,4が他と
孤立されている場合であり、この場合は間隔S12,S
45に隣接される金属配線2及び金属配線4の配線幅L
2,L4を太く構成する。図6は金属配線2,3が他と
孤立されている場合であり、この場合は間隔S12,S
34に隣接されている金属配線2及び金属配線3の配線
幅L2,L3を太くする。この例は、特に塗布膜の埋め
込み性が厳しいパターンである。図7は配線2と3の端
部が揃っていない状態の場合であり、間隔S12に隣接
される金属配線2の配線幅L2を大きくするとともに、
端部が揃っていないことにより結果として隣接する間隔
S13が大きくされている金属配線3の端部の配線幅L
3′を太くする。
【0020】前記図4ないし図7のいずれの場合でも、
その金属配線と平行に配置されている隣の金属配線との
間隔幅が、両隣で異なる金属配線に対して、同一金属配
線層内で最小の金属配線幅よりも配線幅が大きく形成さ
れているので、塗布膜が配線間隔から金属配線を乗り越
えて、配線間隔に行き難くなり、塗布焼成により形成さ
れる絶縁塗布膜の凹部への埋め込み性が悪化することに
対する許容マージンが向上し、絶縁層間膜の平坦性が向
上し、半導体集積回路の信頼性及び歩留まりが向上す
る。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、両隣の配
線間隔が異なる配線、特に一方の配線間隔が大きい配線
の配線幅を、両隣の配線間隔が等しい配線の配線幅より
も大きく形成することにより、絶縁塗布膜の塗布時に、
絶縁塗布材が配線間隔から配線を乗り越えて、配線間隔
に行き難くなるために、絶縁塗布膜の埋め込み性が厳し
い配線間の凹部への塗布膜埋め込み性が悪化し難くな
る。これにより塗布により形成される絶縁塗布膜の凹部
への埋め込み性が悪化することに対する許容マージンが
向上し、絶縁塗布膜の平坦性を向上し、半導体集積回路
の信頼性及び歩留まりを向上することができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における金属配線の平面図
とそのBB線断面図である。
【図2】図1の金属配線に対する本発明の半導体集積回
路の製造工程を示す断面図である。
【図3】絶縁塗布膜の形成時における、金属配線間の凹
部への塗布膜埋め込み具合を示す断面図とその場合の張
力を説明するための図である。
【図4】本発明の他の第1の実施形態の金属配線の平面
図とその断面図である。
【図5】本発明の他の第2の実施形態の金属配線の平面
図とその断面図である。
【図6】本発明の他の第3の実施形態の金属配線の平面
図とその断面図である。
【図7】本発明の他の第4の実施形態の金属配線の平面
図とその断面図である。
【図8】従来の半導体集積回路の製造工程の一例を示す
断面図である。
【図9】半導体集積回路における凹部アスペクト比の説
明と、第一プラズマ酸化膜の膜厚の違いによる凹部アス
ペクト比の変化を説明するための断面図である。
【図10】凹部埋め込み性が悪化した場合の後工程への
影響の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1〜5 金属配線 10 半導体基板 11 絶縁膜 12 第一プラズマ酸化膜 13 絶縁塗布膜 14 凹部 15 第二プラズマ酸化膜 16 上層金属配線 F1,F4 塗布膜が広がろうとする力 F2,F3 塗布膜が留まろうとする力

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一平面上にそれぞれ所要の間隔で配列
    された複数の配線と、これらの配線を覆うように塗布形
    成される絶縁塗布膜とを備える半導体集積回路におい
    て、両隣の配線間隔が異なる配線は、両隣の配線間隔が
    等しい配線よりもその配線幅を大きく形成したことを特
    徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 複数の配線は所定の間隔で配列され、両
    隣のうちの一方の配線間隔が前記所定の間隔よりも大き
    い金属配線は、両隣の配線間隔が前記所定の間隔の配線
    よりもその配線幅を大きく形成してなる請求項1の半導
    体集積回路。
  3. 【請求項3】 両隣の配線間隔が等しい配線は、設計上
    の最小寸法幅に設定され、両隣の配線間隔が異なる配線
    は前記最小寸法幅よりも大きい寸法幅に設定されてなる
    請求項1または2の半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 各配線は平行に配列されてなる請求項1
    ないし3のいずれかの半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 半導体基板に下地絶縁膜が形成され、こ
    の下地絶縁膜上に複数本の金属配線が平行に形成され、
    これら金属配線に第一の絶縁膜が被着され、この第1の
    絶縁膜上に絶縁塗布膜が形成され、さらのその上に第二
    の絶縁膜が被着され、前記第二の絶縁膜、第1の絶縁膜
    を通してスルーホールが開設されて上層配線が形成され
    る多層配線構造を有する半導体集積回路において、前記
    金属配線は、両隣のうちの一方の配線間隔が他方よりも
    大きい金属配線は、両隣の配線間隔が等しい配線よりも
    その配線幅を大きく形成したことを特徴とする半導体集
    積回路。
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