JP2847955B2 - トリガスイツチ - Google Patents

トリガスイツチ

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JP2847955B2 JP30919190A JP30919190A JP2847955B2 JP 2847955 B2 JP2847955 B2 JP 2847955B2 JP 30919190 A JP30919190 A JP 30919190A JP 30919190 A JP30919190 A JP 30919190A JP 2847955 B2 JP2847955 B2 JP 2847955B2
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健一 後藤
卓爾 津田
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Description

【発明の詳細な説明】 <発明の分野> この発明は、電気ドリルのような電動工具等の制御に
使用されるトリガスイツチに関し、詳しくは、トリガ用
操作部材の押込操作ストロークが可変に調整できるトリ
ガスイツチに関するものである。
<従来の技術とその課題> 従来、この種のトリガスイツチとして、トリガ用操作
部材の押込操作ストロークの各変位に応じた応力が可変
に制御されるとともに、上記操作ストロークの有効な設
定値を可変に制御できるものが知られている。
すなわち、上記操作部材にストローク調整子を設け、
この調整子に形成されたねじ部にねじ機構を介して調整
台が連結され、上記調整子の回転で上記調整台を前後に
変位させて、上記操作部材の有効なストロークな可変に
制御するものが知られている。
ところが、上記構成によれば、構造が複雑でかつ部品
点数も多く、また、上記ストロークの可変制御に際し、
上記調整子の回転数が多数回となり、その回転操作がき
わめて面倒である。
<発明の目的> この発明は上記課題を解決するためになされたもの
で、構造の簡素化と操作性の向上が図れるトリガスイツ
チを提供することを目的とする。
<発明の構成と効果> この発明によるトリガスイツチは、操作部材に旋回可
能でかつ軸移動不能に支持されたストローク調整子の内
端部に複数段の段部を形成するとともに、上記操作部材
の所定の押込位置で上記調整子の段部に当接するストツ
パをスイツチケースに突設したことを特徴とする。
上記構成によれば、ストローク調整子をその軸周りに
旋回させることにより、ストツパに対する上記調整子の
複数段の段部の設定位置の変更することができ、これに
よつて、上記操作部材の最大押込操作ストロークはその
設定された所定値に規制され、最大出力は所定値に規制
制御されて、その制御が安定する。
また、上記つまみ部および複数段の段部は、上記調整
子に一体に形成されているから、構造が簡単でかつ部品
点数も少なく、製造組立が容易であり、しかも、上記ス
トロークの可変制御に際し、上記調整子の回転数が1回
となり、その回転操作がきわめて容易である。
<実施例の説明> 以下、この発明の一実施例を図面にもとづいて説明す
る。
第1図はこの発明の一実施例によるトリガスイツチの
一例を示す縦断面図、第2図は同スイツチの横断面図で
ある。
同図において、スイツチケース1は、たとえば容器形
のケース本体2と、このケース本体2の下部側に固定さ
れた端子ベース3とからなる。上記スイツチケース1の
一側部にはトリガ用操作部材5が押込方向(矢印a方
向)へ押込可能に保持され、上記トリガ用操作部材5
は、スイツチケース1に形成されたガイド孔4に嵌挿さ
れた軸部5aと、この軸部5aの外端に突設された押ボタン
5bと、上記軸部5aの内端に突設されたボス部5cとを有す
る。
上記ボス部5cの内端面の下部にはその軸方向内方へ開
放されたばね収納凹所5hが形成され、この収納凹所5hに
は復帰ばね部材21の一端部が収納され、その他端部がケ
ース本体2の内壁に圧接されて、常時復帰方向(矢印b
方向)へばね力が付勢されている。上記操作部材5の内
端ボス部5cには第3図で明瞭に示すように、その上部に
軸方向へ延びるガイド溝5gが形成され、上記ケース本体
2の内壁に突設された板状のストツパ2aが上記ガイド溝
5gに摺動可能に嵌挿されて、上記操作部材5が軸周りに
旋回不能でかつ軸動可能に保持されている。
上記操作部材5の軸部5aにはその押込ストロークを調
整する調整子14が同軸状に嵌合され、この調整子14は上
記操作部材5の軸部5aに形成された軸孔5dに嵌合される
円柱状の軸部14aを有し、この軸部14aの前端には円板状
のつまみ部14dが突設され、このつまみ部14dが上記操作
部材5の前端面に形成されたつまみ収納凹所5eに収納さ
れている。
上記調整子14の軸部14aには環状の抜止突起14cが突設
され、この抜止突起14cが上記操作部材5の軸孔5dから
径方向へ刻設された係止溝5fに圧入により係止されて、
上記つまみ部14bと抜止突起14cとで操作部材5の前端部
を回転可能に挟持し、その軸方向への抜け止めを達成し
ている。上記つまみ部14bの内側面14d(第4図)には回
転ストツパ14eが突設され、これと対向するつまみ収納
凹所5eの内側面5i(第5図)には、上記回転ストツパ14
eが嵌入される複数の係止溝23(23a〜23n)が刻設さ
れ、上記つまみ部14bを軸周りに旋回させ、所定の旋回
位置ごとに上記回転ストツパ14eが複数の各係止溝23に
係止されて、上記操作部材5に対する上記調整子14の軸
部14aの旋回位置が規制される。
また、上記つまみん部14bの内側面14dにはクリツク爪
14fが突設され、このクリツク爪14fが摺接する微細な凹
凸面24を上記各係止溝23の間に刻設し、上記つまみ部14
bを軸周りに旋回させる際のクリツク感を上記クリツク
爪14fと微細凹凸面24との摺接動作で得るように構成さ
れている。
上記調整子14の軸部14aの内端部には、その軸周りに
段階状の複数の段部22(22a〜22n)が形成され、これら
各段部22は軸方向へ所定間隔を存して上記ストツパ2aに
接離可能に対向配設されている。
上記ベース3には剛性導体からなるL形の共通固定端
子片6Bと、この共通固定端子片6Bの支持部6bに中央部が
回動可能に支持された可動接触片7Bと、この可動接触片
7Bの先端部に設けられた可動接点8Bが接離する固定接点
9Bを設定した固定端子片10Bとが上記操作部材5の押込
操作方向aに沿つて順次配置されている。
上記各固定端子片6B,10Bには外部リード線接続用の弾
性挟着片15,16が対向配設され、これらは上記スイツチ
ベース3に形成された外部リード線挿入孔17,18から挿
入された外部リード線(図示せず)のワンタツチ接続を
可能にしている。
上記操作部材5の内端ボス部5cの下部に形成された保
持孔5iには、上記可動接触片7Bの基端部に当接して摺動
する摺動子12が軸動可能に嵌合され、この摺動子12は圧
縮ばね13により弾性的に保持されている。
上記操作部材5を押込方向aへ押し込んで、上記摺動
子12が共通固定端子片6Bの支持部6bを通過したとき、上
記可動接触片7Bが回動してその先端部に設けられた可動
接点8Bが固定接点9Bに接触して導通する。これによつ
て、後述する第2スイツチBが構成されている。
また、上記ベース3には第2スイツチBと同様の構成
からなる第1スイツチAが第2図で示すように併設され
ており、この第1スイツチAは上記操作部材5がa方向
へ押し込まれた初期状態で可動接触片7Aが回動して、そ
の先端部に設けられて可動接点8Aが固定接点9Aに接触し
て導通するように構成されている。
上記スイツチケース1の内部には、第2図で示すよう
にプリント配線基板25が固定され、この基板25には大電
流通電用の制御極付パワー素子、たとえばトライアツク
26が接続され、このトライアツク26は第6図で示すよう
にトリガスイツチCの第2スイツチBに並列接続される
とともに、電源Eが接続される入力端子P1,P2は上記第
1および第2スイツチA,Bの各共通固定端子片6A6Bから
なり、負荷Zが接続される出力端子Q1,Q2は上記第1お
よび第2スイツチA,Bの各固定端子片10A,10Bからなる。
また、プリント配線基板25には可変抵抗器27が接続さ
れ、この可変抵抗器27は上記操作部材5に連動可能に設
けられて、上記操作部材5がa方向へ押し込まれるのに
ともなつてその抵抗値が増大し、制御回路28を介して上
記トライアツク26の点弧時期が制御されて、上記出力端
子Q1,Q2からの出力が順次増大するように構成されてい
る。
つぎに、上記構成の動作について説明する。
操作部材5の非押込状態においては、各可動接触片7
A,7Bの可動接点8A,8Bが固定接点9A,9Bから開放されて、
第1および第2スイツチA,Bが開放状態にあるから、電
源Eから負荷Zへの電力の供給はなされない。
この状態で、上記操作部材5を復帰ばね21のばね力に
抗してa方向へ押込操作すると、まず、第1スイツチA
が閉成されて電源Eから負荷Zへの電力の供給は、上記
トライアツク26を介してなされ、上記操作部材5の押し
込みストロークが増大するのにともなつて可変抵抗器27
の抵抗値が順次増大し、制御回路28を介して上記トライ
アツク26の点弧時期が制御され、上記出力端子Q1,Q2か
らの出力電圧eが第7図のように第1スイツチAのON動
作点S1から順次増大する。
すなわち、上記操作部材5の押込操作ストロークSの
各変位S2,…Sm−1,Sm,Snに応じた各出力電圧e2,…em−
1,em,enが可変に得られる。
上記操作部材5を最大の操作ストロークSnとなる位置
に上記調整子14の段部22を設定した状態、つまり、上記
ストローク調整子14が図示の設定状態にあるとき、上記
調整子14の軸部14aの内端部に形成された段部22nがスト
ツパ2aに対し軸方向へ所定間隔を存して対向配設されて
いるから、上記最大操作ストロークSnの位置まで上記操
作部材5を押込操作すると、上記第2スイツチBが操作
ストロークSn−1の位置で閉成されて、電源Eから負荷
Zへの電力の供給は、上記トライアツク26を介さない
で、上記トライアツク26が点弧制御されることなく、第
2スイツチBを介し直接になされ、その場合における最
大出力電圧はenとなる。
これに対し、上記ストローク調整子14を第3図の矢印
c方向へ1ピツチ旋回させて、上記操作部材5を操作ス
トロークSn−1となる位置に上記調整子14の段部22を設
定した状態、つまり、上記ストローク調整子14の段部22
n−1をストツパ2aに対向配設させた状態にすると、上
記操作部材5の押込操作は上記操作ストロークSn−1で
停止し、上記第2スイツチBが閉成されることがない。
したがって、この場合、電源Eから負荷Zへ供給される
最大出力電圧はen−1となる。
また、上記ストローク調整子14を第3図の矢印d方向
へ1ピツチ旋回させて、上記操作部材5を操作ストロー
クS2となる位置、つまり、上記ストローク調整子14の段
部22aをストツパ2aに対向配設させた状態にすると、上
記操作部材5の押込操作は上記操作ストロークS2で停止
し、上記第2スイツチBが閉成されることなく、その場
合、電源Eから負荷Zへ供給される最大出力電圧はe2と
なる。
上記構成によれば、ストローク調整子14を第3図の矢
印c,d方向へ旋回させることにより、上記ストツパ2aに
対する上記調整子14の複数段の段部22の設定位置を変更
することができ、これによつて、上記操作部材5の最大
押込操作ストロークSはその設定された所定値に規制さ
れ、電源Eから負荷Zへ供給される最大出力電圧は所定
値に規制制御され、その負荷Zの制御が安定する。
また、複数段の段部22,つまみ部14bおよび抜止突起14
cは、上記調整子14に一体に形成されているから、構造
が簡単でかつ部品点数も少なく、また、上記ストローク
の可変制御に際し、上記調整子の回転数が1回となり、
その回転操作がきわめて容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明によるトリガスイツチの一例を示す縦
断面図、第2図は同トリガスイツチの横断面図、第3図
は同トリガスイツチの要部の分解斜視図、第4図は同ト
リガスイツチの一部を拡大して示す斜視図、第5図は同
トリガスイツチの要部を拡大して示す端面図、第6図は
同トリガスイツチの動作を説明するための電気回路図、
第7図は同トリガスイツチの動作を説明するための特性
図である。 1……スイツチケース、2a……ストツパ、5……トリガ
用操作部材、14……調整子、14a……軸部、14c……抜止
突起、21……復帰ばね部材、22……段部、C……トリガ
スイツチ、S……押込操作ストローク、e……出力電
圧。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柘植 一也 島根県出雲市西林木町626番地の1 オ ムロン出雲株式会社内 (72)発明者 福間 保道 島根県出雲市西林木町626番地の1 オ ムロン出雲株式会社内 (72)発明者 西田 捷彦 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オムロン株式会社内 (72)発明者 笹野 正之 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オムロン株式会社内 (72)発明者 後藤 健一 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オムロン株式会社内 (72)発明者 津田 卓爾 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オムロン株式会社内 (72)発明者 浜崎 伸也 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オムロン株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01H 13/00 - 13/76

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スイツチケースにトリガ用操作部材を復帰
    ばね力に抗して押込操作可能に保持し、上記操作部材の
    押込操作ストロークの増大にともなつて出力を順次増大
    させるとともに、上記押込操作ストロークを可変に制御
    する調整子をもつたトリガスイツチにおいて、上記操作
    部材に旋回可能でかつ軸移動不能に支持されたストロー
    ク調整子の内端部に複数段の段部を形成するとともに、
    上記操作部材の所定の押込位置で上記調整子の段部に当
    接するストツパを上記スイツチケースに突設してなり、
    上記調整子を軸部の周りに旋回させて、上記ストツパに
    対する上記調整子の各段部の当接位置を変更するように
    構成したことを特徴とするトリガスイツチ。
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