JP2847772B2 - 光プリンタ用光シャッタヘッドの駆動方法 - Google Patents

光プリンタ用光シャッタヘッドの駆動方法

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JP2847772B2 JP17096589A JP17096589A JP2847772B2 JP 2847772 B2 JP2847772 B2 JP 2847772B2 JP 17096589 A JP17096589 A JP 17096589A JP 17096589 A JP17096589 A JP 17096589A JP 2847772 B2 JP2847772 B2 JP 2847772B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、電気光学効果を有する材料で構成された
光プリンタ用光シャッタヘッドの駆動方法に関する。
従来の技術 従来より、PLZT等の電気光学効果を有する材料で構成
された光シャッタヘッドを用いた光プリンタが知られて
いる。このような光プリンタの光シャッタヘッドは、電
界の作用によって光を選択的に透過する機能を有してお
り、この機能を利用して感光体を画像情報に基づいて露
光し所望の画像を形成することができる。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、従来の光シャッタヘッドの駆動方法に
おいては、光シャッタヘッドに所定方向の電界を作用さ
せて記録動作を繰り返し実行した場合に、光シャッタヘ
ッドの透過光量が変動するという問題点があった。この
透過光量の変動は、光シャッタヘッドに断続的はあるが
常に同方向の電界が作用するため、ヘッド内部に分極が
発生することに起因している。
光プリンタにおいて、このように光シャッタヘッドの
透過光量が変動すると、感光体を露光するための光量が
変動することになり高品質な画像が得られなくなる。
この発明は、以上に説明したような従来の技術課題を
解決し、記録動作を繰り返し実行しても光シャッタヘッ
ドの透過光量が変動することのない光シャッタヘッドの
駆動方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 この発明は、前述した目的を達成するため、電気光学
効果を有する材料で構成された光シャッタ素子を備えた
光プリント用光シャッタヘッドの駆動方法において、光
シャット素子に所定方向の電界を選択的に作用させて1
頁の記録動作を行う頁記録工程と、先の頁記録工程と次
の頁記録工程との間に前記光シャッタ素子に前記所定方
向とは逆の方向な電界を作用させることにより、先の頁
記録工程において作用された前記所定方向の電界に起因
して前記光シャッタ素子内部に発生した分解を消去する
疲労回復工程とを含むことを特徴とする。
実施例 以下、図面を参照にして、本発明の実施例を説明す
る。
第3図は、この発明が適用される光プリンタの概略構
成を示す図である。
電気光学効果を有する材料で構成された光シャッタヘ
ッド10は、その光入射側お酔おび光出射側に、それぞ
れ、偏光子Pおよび検光子Aを互いの偏光角が直交する
ようにに有している。ランプ1からの光は、ランプ1の
背後に設けられた反射鏡2により集光され偏光子Pを介
して光シャッタヘッド10に入射される。光シャッタヘッ
ド10は、記録すべき画像を示す画像データに応じて、入
射された光の偏光角を選択的に変化させ、検光子Aを通
過させる光を制御する。検光子Aを通過した光は、集束
性ロッドレンズアレイ3によって、帯電器4で帯電され
た感光体5の表面に導かれ、感光体5の表面上に静電潜
像を形成する。感光体5の周囲には、感光体5の表面に
形成された静電潜像をトナー像化するための現像器6、
現像器6によって形成されたトナー像の複写紙上に転写
するための転写器7、転写器7による転写動作後に感光
体5の表面上に残留した電荷を消去するための除電器8
および残留トナーを回収するためのクリーナー9が設け
られている。
この実施例においては、光シャッタヘッド10を構成す
る電気光学効果を有する材料としてPLZTを用いてある。
第4図に示すように、この光シャッタヘッド10は1列の
アレイ状に配列された複写のシャッタエレメン11を備え
ている。各シャッタエレメント11は、PLZT基体に形成さ
れた溝によって区分され、これらの溝の壁面に形成され
た電極12および13によって挟まれている。電極12は、各
シャッタエレメント11についてそれぞれ個別に設けられ
ており、また電極13は全てのシャッタエレメント11につ
いて共通となるように設けられている。
第1図は、この実施例における光シャッタヘッドの駆
動回路を示す図である。この第1図において、光シャッ
タ10の各シャッタエレメント11は、コンデンサとして示
されている。
光シャッタヘッド10を駆動するため、第1駆動回路20
がそれぞれの電極12と接続されており、また第2駆動回
路30が電極13と接続されている。
第1駆動回路20は、記録すべき画像を示す画像データ
を1ライン分ずつシリアル入力されるシフトレジスタ21
と、シフトレジスタ21に入力されたデータをラッチする
ラッチ回路22と、このラッチ回路22によってラッチされ
た画像データの応じて各電極12に直流電圧V1(>0)選
択的に印加するドライバ23を備えている。このドライバ
23には、電極12に直流電圧V1を印加するタイミングを規
定するためのクロックシグナルCKが入力されている。
第2駆動回路30は、そのオン状態において電極13をグ
ラウンドと接続するトランジスタ31と、このトランジス
タ31がオフ状態のときにオンされ電極13に直流電圧V2
(>0)を印加するトランジスタ32を備えている。トラ
ンジスタ31のベースには、記録動作の実行中のみハイレ
ベルとなりトランジスタ31をオンする信号S1が入力され
ている。
次に、第2図のタイムチャートを参照して、この光プ
リンタの動作を説明する。
プリント指令が入力されて画像を記録する際には、ラ
ンプ1がオンされるとともに、画像データが1ライン分
ずつ第1駆動回路20に入力されラッチされる。そして、
ドライバ23は、クロックシグナルCKに応答して、ラッチ
された画像データに応じて各電極12に電圧V1を選択的に
印加する。このとき、第2駆動回路を30に入力される信
号S1はハイレベルであるため、電極13はグラウンドと接
続されている。したがって、正の電圧V1を印加された電
極12と電極13の間に所定方向の電界E1が形成され、この
電界E1が形成され、この電界E1の作用により所望のシャ
ッタエレメント11がオンされ、光は透過される。また、
電圧V1を印加されなかった電極12と電極13の間には電界
が形成されないため、この電極12と対応するシャッタエ
レメント11はオフ状態のままであるので、光は遮断され
る。このシャッタエレモント11のオン/オフ制御は、感
光体5の回転と同期して、1ライン分の画像データ毎に
実行され、1頁の画像を記録するまで繰り返し実行され
る。
そして、1頁分の記録が終了すると、次の頁の記録を
開始するまでの非記録期間中、第2駆動回路30に入力さ
れる信号S1がローレベルにされるとともに、クロックシ
グナルCKがローレベルにされる。したがって、トランジ
スタ32がオンされ電極13に正の電圧V2が印加され、一方
全ての電極12はグラウンドレベル(ゼロレベル)に保た
れる。これにより、電極12と電極13の間には、前述した
記録期間中の電界E1とは逆の方向の電界E2が形成され、
電界E2の作用により全てのシャッタエレメント11がオン
される。この非記録期間中、光は、光シャッタヘッド10
の全てのシャッタエレメント11を通過して感光体5の表
面に導かれ、感光体5の表面上の不要な電荷を消去する
のに利用される。
この実施例においては、前述したように、非記録期間
中、記録期間中に印加される電界E1とは逆の方向の電界
E2を光シャッタヘッド10に印加するようにしたため、第
5図に破線で示された長時間使用(4時間連続使用)後
の光シャッタヘッド10の駆動電圧−透過光量特性は、実
線で示された初期の特性から実質的に変動していない。
尚、第5図に一点鎖線で示されているのは、非記録期間
中、光シャッタヘッド10に電界を印加しなかった場合の
長時間使用(4時間連続使用)後の光シャッタヘッドの
特性である。また、この第5図のデータは、次の条件下
で得たものである。
・感光体5の周速:18cm/sec. ・記録期間中のクロックシグナルCKのデューティ比d
(=t1/t2):50% ・1頁記録期間T1:1.1sec.(A4横) ・非記録期間T2:0.8sec. ・電圧V2:28V 尚、非記録期間中に光シャッタヘッド10に印加される
電界に望まれる最適強度は、記録期間中に光シャッタヘ
ッド10の電界の印加時間に依存し、具体的には、記録期
間中のクロックシグナルCKのデューティ比dおよび記録
期間と非記録期間の比D(=T1/T2)に依存する。例え
ば、T1=1.1sec,T2=0.8secの場合、非記録期間中に印
加される電界を最適強度とするための電圧V2は、第6図
に示されているように、デューティ比dに比例した値に
なる。
以上に説明した実施例においては、記録期間中は一方
の電極12に正の電圧V1を印加する一方非記録期間中は他
方の電極13に正の電圧V2を印加するようにしたが、記録
期間中と非記録期間中とで光シャッタヘッドに印加され
る電界の方向を変更するためには、電極13を常にグラウ
ンドと接続する一方、電極12に記録期間中と非記録期間
中とで異なる極性の電圧を印加するようにしてもよい。
発明の効果 以上の説明で明らかなように、この発明によれば、疲
労回復工程が先の頁記録工程と次の頁記録工程との間で
実行され、先の頁記録工程において作用された前記所定
方向の電界に起因して前記光シャッタ素子内部に発生し
た分極は消去される。従って、頁記録工程を繰り返して
実行しても光シャッタヘッドの駆動電圧−透過光量特性
が変動することがなく、常に安定した露光動作を実行す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の実施例における光シャッタヘッド
の駆動回路を示す図、 第2図は、駆動回路の動作を説明するためのタイムチャ
ート、 第3図は、この発明が適用される光プリンタの概略構成
を示す図、 第4図は、光シャッタヘッドの構成を示す図、 第5図は、光シャッタヘッドの駆動電圧−透過光量特性
を示す図、 第6図は、記録期間中のクロックシグナルのデューティ
比と非記録期間中に印加される電界を最適強度とするた
めの電圧の関係を示す図である。 10……光シャッタヘッド 20……第1駆動回路 30……第2駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新垣 康一 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 審査官 津田 俊明 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02F 1/03 502 G02F 1/055 502

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気光学効果を有する材料で構成された光
    シャッタ素子を備えた光プリンタ用光シャッタヘッドの
    駆動方法において、 光シャッタ素子に所定方向の電界を選択的に作用させて
    1頁の記録動作を行う頁記録工程と、 先の頁記録工程と次の頁記録工程との間に前記光シャッ
    タ素子に前記所定方向とは逆の方向の電界を作用させる
    ことにより、先の頁記録工程において作用された前記所
    定方向の電界に起因して前記光シャッタ素子内部に発生
    した分極を消去する疲労回復工程とを含むことを特徴と
    する光プリンタ用光シャッタヘッドの駆動方法。
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