JP2847415B2 - 電子写真現像剤用キャリアおよび該キャリアを用いた現像剤 - Google Patents
電子写真現像剤用キャリアおよび該キャリアを用いた現像剤Info
- Publication number
- JP2847415B2 JP2847415B2 JP2022270A JP2227090A JP2847415B2 JP 2847415 B2 JP2847415 B2 JP 2847415B2 JP 2022270 A JP2022270 A JP 2022270A JP 2227090 A JP2227090 A JP 2227090A JP 2847415 B2 JP2847415 B2 JP 2847415B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carrier
- resin
- core particles
- carrier core
- developer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Description
用される電子写真現像剤用キャリアおよび該キャリアを
用いた現像剤に関する。
許No.2,618,551号公報、No.2,638,416号公報、No.2,61
8,552号公報、No.3,526,533号公報、No.3,533,835号公
報、No.3,591,503号公報等が知られている。
を目的として、種々の樹脂でキャリアコア粒子を被覆し
た樹脂コートキャリアが提案されている。このような樹
脂で被覆するキャリアコア粒子としては、砂、コバル
ト、鉄、銅、ニッケル、亜鉛、アルミニウム、黄銅、ガ
ラス、フェライト等の非金属、金属や金属合金、複合金
属酸化物等の材料が使用されている。
然としてキャリアの寿命は短く、その結果、現像剤の長
寿命化を図ることも困難であるという課題を有してい
る。
いるが、樹脂のコーティグコストが高いという問題もあ
る。
寿命の長い電子写真現像剤用キャリアを提供することを
目的とし、さらには安価で、しかも長寿命化させた電子
写真現像剤を提供することを最終的な目的とするもので
ある。
キャリアコア粒子の表面に化学的手段によって凹凸を設
けることによって達成される。
軸を含む断面の空孔面積が10%未満であるキャリアコア
粒子の表面を酸またはアルカリで腐食させることにより
凹凸を作り、その表面に樹脂をコーティングしたことを
特徴とする。
平均粒径には特に制限はなく従来より公知のキャリアコ
ア粒子が用いられるが、例えば鉄、フェライト、コバル
ト、銅、ニッケル、カーボンランダム等が例示される
が、特に鉄やフェライトが好ましく用いられ、その平均
粒径は20〜200μmが適当である。
10%未満であることが必要である。ここでいう断面の空
孔面積とは、空孔部を含む全断面積に対する各空孔部の
合計面積の割合(百分率)をいう。このような断面の空
孔面積は、樹脂中にキャリアコア粒子を埋め込んだ後、
研磨を行なって、金属顕微鏡でその断面を評価し、その
断面を画像解析装置(例えば(株)ニレコ社製、LUZEX
II)等を用いて各面積を測定する。
み込むため、樹脂の使用量が多く、経済的に不利である
のみならず、キャリアの抵抗が高くなりすぎ良好な画像
が得られにくい。
あるキャリアコア粒子の表面を酸またはアルカリで腐食
させることにより凹凸を作る。ここで使用する酸やアル
カリは、特に制限はなく、塩酸、硝酸、硫酸もしくは水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が適宜選択される。
面に樹脂をコーティングして樹脂コートキャリアとされ
る。ここで用いられる樹脂は、特に制限はなく、天然樹
脂、熱可塑性樹脂、または部分硬化した熱硬化性樹脂等
の従来よりキャリアコア粒子を被覆樹脂として公知の樹
脂が挙げられる。具体的には、アクリル系樹脂、シリコ
ン系樹脂、フッ素系樹脂等が例示される。
凸を設けることによって、樹脂との密着生が改良される
が、これは化学的反応を使用したものではなく、樹脂を
キャリアコア粒子にある程度しみ込ませ、アンカー効果
によりなされる。
ものは存在したが、キャリアコア粒子の内部まで表面の
空孔が連続しているために、コーティング樹脂が内部ま
でしみ込み、表面を被覆するのに多量の樹脂を必要と
し、そのためコスト高になっていた。
付けることにより、密着性を改良した樹脂コートキャリ
アが少量の樹脂ででき、コスト的に有利である。
するキャリアコア粒子に、多量の樹脂をコーティングし
ても密着性という点では本発明と同様の効果が期待でき
るが、内部に樹脂がしみ込むことにより、抵抗が高くな
りすぎ良好な画像が得られにくい。
ロールする方法として通常は焼成温度により行ない、焼
成温度を上げれば、表面の滑らかなキャリアコア粒子が
でき、下げれば表面に凹凸は多くできる。しかし焼成温
度が低い時には空孔は内部まで連続しているために上記
したような問題が生じる。一方、焼成温度が高い時には
凹凸の少ない表面となり、樹脂との接着性に劣ったもの
となる。また、鉄粉等においては機械的加工により表面
性をコントロールできる可能性もあるが、フェライトは
機械的ストレスを与えると粉砕されてしまい表面性をコ
ントロールすることはできない。
いても表面性をコントロールすることが可能である。
フェライトF−1520(長軸を含む断面の空孔面積5.23
%、比表面積252cm2/g、平均粒径80μm)を塩酸溶液中
に30分浸漬した後、水洗、乾燥し、第1図(b)に示さ
れる表面に凹凸を有したキャリアコア粒子(比表面積33
6cm2/g)を得た。
に示すと共に、その断面の顕微鏡写真を第1図(c)お
よび第1図(d)に示す。
子を用い、アクリル樹脂のコーティングを行ない2種類
の樹脂コートキャリアを得た。
めにキャリア単独の強制劣化テストを行なった。結果を
第2図および第3図に示した。
1のキャリアは、塩酸処理を行なわない比較例1のキャ
リアに比較し、抵抗および帯電量変化が小さく安定して
いることが確認された。
R−1020(長軸を含む断面の空孔面積1.00%未満、比表
面積80cm2/g、平均粒径120μm)を水酸化ナトリウム水
溶液中に30分浸漬した後、水洗、乾燥し、第4図(b)
に示される表面に凹凸を有したキャリアコア粒子(比表
表面積150cm2/g)を得た。
に示すと共に、その断面の顕微鏡写真を第上4図(c)
および第4図(d)に示す。
使用し、フッ素系樹脂のコーティングを行ない、樹脂コ
ートキャリアを得た。
トを行なった。その結果、このキャリアは実施例1と同
様に抵抗および帯電性が安定していることが確認され
た。
イトFL−1020(長軸を含む断面の空孔面積17.8%、比表
面積915cm2/g、平均粒径95μm)を塩酸溶液中に30分浸
漬した後、水洗、乾燥し、第5図(b)に示される凹凸
を有したキャリアコア粒子(比表面積3141cm2/g)を得
た。
に示すと共に、その断面の顕微鏡写真を第5図(c)お
よび第5図(d)に示す。
リル系樹脂のコーティングを行ない、樹脂コートキャリ
アを得た。アクリル系樹脂の使用量は、実施例1の約6.
0倍であった。
トを行なった。その結果、このキャリアは抵抗が高く、
またその帯電性も不安定なものであった。
キャリアコア粒子の表面を化学的手段で凹凸を設け、こ
れをコア粒子とし、その上に樹脂を被覆する本発明の電
子写真現像剤用キャリアは、被覆樹脂量が少量でもキャ
リアコア粒子と樹脂の密着性に優れることから経済的に
有利であり、しかもキャリアとしての抵抗および帯電量
変化が小さく安定しており、現像剤の長寿命化が達成さ
れる。
の処理前後の粒子構造および処理前後の粒子構造の断面
の顕微鏡写真、 第2図は、抵抗と時間の関係を示すグラフ、 第3図は、帯電量と時間の関係を示すグラフ、 第4図(a)〜(d)は、実施例2で用いた鉄粉の処理
前後の粒子構造およびその断面の顕微鏡写真、第5図
(a)〜(d)は、比較例2で用いたフェライトの処理
前後の粒子構造およびその断面の顕微鏡写真。
Claims (3)
- 【請求項1】長軸を含む断面の空孔面積が10%未満であ
るキャリアコア粒子の表面を酸またはアルカリで腐食さ
せることにより凹凸を作り、その表面に樹脂をコーティ
ングしたことを特徴とする電子写真用現像剤用キャリ
ア。 - 【請求項2】前記キャリアコア粒子が鉄粉またはフェラ
イトである請求項1に記載のキャリア。 - 【請求項3】請求項1または2に記載のキャリアを用い
た電子写真現像剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022270A JP2847415B2 (ja) | 1990-02-02 | 1990-02-02 | 電子写真現像剤用キャリアおよび該キャリアを用いた現像剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022270A JP2847415B2 (ja) | 1990-02-02 | 1990-02-02 | 電子写真現像剤用キャリアおよび該キャリアを用いた現像剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03229271A JPH03229271A (ja) | 1991-10-11 |
JP2847415B2 true JP2847415B2 (ja) | 1999-01-20 |
Family
ID=12078074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022270A Expired - Lifetime JP2847415B2 (ja) | 1990-02-02 | 1990-02-02 | 電子写真現像剤用キャリアおよび該キャリアを用いた現像剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2847415B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4557168B2 (ja) * | 2005-09-30 | 2010-10-06 | 戸田工業株式会社 | 電子写真現像剤用磁性キャリア及びその製造方法、並びに二成分系現像剤 |
JP4700582B2 (ja) * | 2006-09-14 | 2011-06-15 | 株式会社リコー | 電子写真現像剤用キャリアおよび現像剤 |
JP4980113B2 (ja) | 2007-03-29 | 2012-07-18 | パウダーテック株式会社 | 電子写真現像剤用樹脂充填型フェライトキャリア及びその製造方法、並びに該フェライトキャリアを用いた電子写真現像剤 |
JP5288759B2 (ja) * | 2007-09-28 | 2013-09-11 | Dowaエレクトロニクス株式会社 | 電子写真現像剤用のキャリア芯材の製造方法 |
US9778586B2 (en) | 2011-04-14 | 2017-10-03 | Toda Gokyo Corporation | Core material of magnetic carrier for electrophotographic developer and process for producing the same, magnetic carrier for electrophotographic developer, and two-component system developer |
JP6929086B2 (ja) * | 2017-02-28 | 2021-09-01 | Dowaエレクトロニクス株式会社 | キャリア芯材 |
-
1990
- 1990-02-02 JP JP2022270A patent/JP2847415B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03229271A (ja) | 1991-10-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2847415B2 (ja) | 電子写真現像剤用キャリアおよび該キャリアを用いた現像剤 | |
JP6490652B2 (ja) | 電子写真現像剤用磁性キャリア芯材及びその製造方法、電子写真現像剤用磁性キャリア並びに二成分系現像剤 | |
JP4557168B2 (ja) | 電子写真現像剤用磁性キャリア及びその製造方法、並びに二成分系現像剤 | |
US4071655A (en) | Treated ferromagnetic carrier particles for development powders | |
JP3389611B2 (ja) | 無機物粒子含有樹脂複合球状物粉体 | |
JP5288759B2 (ja) | 電子写真現像剤用のキャリア芯材の製造方法 | |
JP5773118B2 (ja) | 電子写真現像剤用磁性キャリア及びその製造方法、並びに二成分系現像剤 | |
JP2825295B2 (ja) | 電子写真用磁性キャリア及びその製造法 | |
JP3712112B2 (ja) | 電子写真用キャリア | |
JP6382238B2 (ja) | 電子写真現像剤用磁性キャリア及びその製造方法、並びに二成分系現像剤 | |
JPH04198946A (ja) | 静電潜像現像用キャリア | |
JP3458354B2 (ja) | 乾式二成分系現像用樹脂コートキャリア及び該キャリアを有する現像剤 | |
JPH02116857A (ja) | 表面めつきされた電子写真現像剤用キャリア | |
JP5373958B2 (ja) | 電子写真現像剤用のキャリア芯材、電子写真現像剤用のキャリア、および電子写真現像剤 | |
JP3405383B2 (ja) | 電子写真現像剤用キャリア及びその製造法 | |
JP3006657B2 (ja) | 電子写真用磁性キャリア及びその製造法 | |
JP5170417B2 (ja) | 電子写真現像剤用磁性キャリア及び二成分系現像剤 | |
JP3407547B2 (ja) | 電子写真現像剤用キャリア及びその製造法 | |
JP3407542B2 (ja) | 電子写真現像剤用キャリア及びその製造法 | |
JP2901701B2 (ja) | 電子写真用磁性キャリア及びその製造法 | |
JP3405384B2 (ja) | 電子写真現像剤用キャリア及びその製造法 | |
JPH0422515B2 (ja) | ||
JP3428366B2 (ja) | 静電潜像現像用キャリア、二成分現像剤及び画像形成方法 | |
JPH06194882A (ja) | 電子写真用キャリア及びその製造方法 | |
JP2905563B2 (ja) | 電子写真用磁性キヤリア及びその製造法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081106 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081106 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091106 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091106 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101106 Year of fee payment: 12 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101106 Year of fee payment: 12 |