JP2846910B2 - 変性塩素化ポリオレフィンの製造方法 - Google Patents
変性塩素化ポリオレフィンの製造方法Info
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Description
法及び使用方法に関する。
は、例えば、種々の基板、例えば、ポリオレフィン基板
のプライマーとして又はコーティングとして有用であ
る。かかる材料はコーティング用途に使用すると、靭
性、可撓性及び化学抵抗性について良好な特性を有する
かもしれないが、所望基板へのかかるコーティングの接
着性は乏しいことが多く、その結果、溶媒との接触、高
湿度等の条件ではコーティングの基板からの剥離がおこ
る。従って、基板に対して良好な接着性を有し、しかも
その上良好な熱安定性、靭性、可撓性及び化学抵抗性を
有するプライマー又はコーティングを形成することがで
きる変性塩素化ポリオレフィンを提供することな当該技
術分野における進歩になるであろう。
リオレフィンを変性して、種々の溶媒及び/又は高湿度
条件に暴露された際でも、基板に対する接着性が大巾に
改良されたポリマーを製造することができるという知見
を我々は得た。
改良されたポリカルボキシル化、塩素化ポリオレフィン
の製造方法であって、前記方法が、約10〜40重量%の範
囲の塩素及び約10〜75の範囲の酸価(mg KOH/ポリマー1
gで表されたもの)を有するポリカルボキシル化、塩素
化ポリオレフィンを、少くとも化学量論量(ポリカルボ
キシル化、塩素化ポリオレフィンの酸価に対して)の、
構造式: (HO)3-m(CR2)3-n−Y−NH2 式中、m=0ならばn=0であり、m=1ならばn=1
であり、そしてm=2ならばn=2又は3であり;RはH
又は炭素原子数1〜20個の範囲の炭化水素基であり;そ
してYは炭素原子数1〜20個の範囲の炭化水素部分、例
えばアルキレン又はアリーレン部分である、 を有するヒドロキシアミンの少くとも1つと、ヒドロキ
シイミド化、塩素化ポリオレフィンを生成するのに適切
な条件下で接触させることを含んでなる方法が提供され
る。
とも2個の炭素原子を含有するオレフィン類から製造さ
れる低粘度非晶質及び結晶質ポリオレフィンを不飽和ポ
リカルボン酸、その無水物又はそのエステルと、好まし
くはフリー・ラジカルの存在下で反応させることにより
製造することができる。
は、2〜10個の範囲の炭素原子、及び約2,000〜40,000
の範囲の数平均分子量(ポリスチレン標準に対してゲル
透過クロマトグラフィにより測定したものとして)を有
するポリオレフィンの1種又はそれ以上のものから製造
されるポリマーである。好ましいポリオレフィン類は約
4,000〜20,000の範囲の数平均分子量を有し、約4,000〜
12,000の範囲の数平均分子量を有するポリオレフィンが
最も好ましい。
それから製造される好ましいオレフィン類は、 エチレン、 プロピレン、 1−ブテン、 シス−2−ブテン、 トランス−2−ブテン、 イソブチレン、 1−ペンテン、 1−ヘキセン、 1−オクテン、 等、並びにこれらの任意の2つ又はそれ以上の混合物か
らなる群から選択される。主にエチレン及び/又はプロ
ピレンから製造されるポリマー又はコポリマーは現在、
本発明の実施に使用するのに最も好ましいポリオレフィ
ンである。
ポリオレフィンは、常用の重合方法により製造される常
用の高分子量ポリオレフィンを熱分解することにより製
造することができる。これらのポリオレフィンは、例え
ば、高密度、中密度及び低密度ポリエチレン、結晶質ポ
リプロピレン、非晶質ポリプロピレン、ポリブテン−
1、ポリペンテン−1、エチレン/プロピレン共重合体
等である。例えば、1つの適切な常用ポリマーは米国特
許第3,412,078号により製造されるポリプロピレンであ
る。
で加熱して、明らかにポリマー物質の鎖枝点でポリマー
鎖に分解をおこさせることにより行う。分解の程度を、
反応時間及び反応温度により制御して、190℃で約100〜
5,000cp(0.04±0.0002インチのオリフィスを使用するA
STM−D1238−57T)の範囲の溶融粘度及び145℃でテトラ
リン(Tetralin)中で測定したものとして約0.1〜0.5の
固有粘度を有する、熱分解低分子量ポリマー物質を得
る。時間、温度及び撹拌を注意深く制御することによ
り、高分子量の出発ポリマーより比較的狭い分子量範囲
の熱分解ポリオレフィンを得ることができる。分解は約
290℃〜約425℃の範囲の温度で行う。常用の高分子量ポ
リマーを熱分解することにより製造されるこれらの低粘
度ポリオレフィン類はそのままでは乳化可能ではない;
しかし不飽和ポリカルボン酸、それらの無水物又はエス
テルと反応すると酸価及び鹸化価が15より大きい数に増
加して、乳化可能物質が生じる。この方法で製造される
ポリオレフィンの酸価及び鹸化価が15未満ならば、この
物質は一般に乳化可能ではない。
ンを、190℃で測定したものとして約100〜5,000cpの溶
融粘度(0.04±0.002インチのオリフィスを用いるASTM
−D1238−57T)まで重合させることにより製造される。
な低粘度ポリオレフィンを製造するために使用すること
ができる他の方法を多数知っている。
酸、それらの無水物又はエステルと一般に約350℃未満
の、好ましくは約150゜〜300℃の温度で、触媒として使
用できるフリーラジカル源の存在下で反応させる。フリ
ーラジカル源を使用することにより、反応温度が低下す
る。
ば、ジ−tert.ブチルペルオキシド、tert.ブチルヒドロ
ペルオキシド、クメンヒドロペルオキシド、又はアゾ化
合物、例えば、アゾビス(イソブチロニトリル)、又は
放射線源である。適切な放射線源は、例えば、コバル
ト、ウラニウム、トリウム等及び紫外線からのものであ
る。
用する有機不飽和ポリカルボン酸、それらのエステル又
は無水物の適量を容易に決定することができる。低粘度
ポリオレフィン重量を基にして、約0.5重量%〜15重量
%の広い範囲が本発明の実施において使用することがで
きる。好ましくは、低粘度ポリオレフィン重量を基にし
て、約1%〜10%の有機不飽和ポリカルボン酸、それら
の無水物又はエステルが本発明の実施において使用され
るであろう。
低粘度ポリオレフィン重量を基にして約0.01%〜約0.5
%のオーダーの一般に極めて低い量である。
とができ、接触時間は約10分〜約2時間のオーダーであ
る。
ば、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、無水シ
トラコン酸、無水アコニット酸及び無水イタコン酸であ
る。適切なエステルは、例えば、マレイン酸メチル、マ
レイン酸エチル、マレイン酸ジメチル、フマール酸ジメ
チル、メチルエチルマレイン酸エステル、マレイン酸ジ
ブチル、マレイン酸ジプロピル等から誘導される半エス
テル又は全エステル、又は例えばクエン酸のように高温
でこれらの化合物を形成する化合物である。
℃で100〜5,000センチポアズの溶融粘度及び約10〜75の
範囲の、好ましくは約20〜50の範囲の酸価を有する。ポ
リオレフィンをポリカルボン酸部分で変性すると、生成
物の溶融粘度が僅かに増加することが本発明の実施にお
いて観察されている。溶融粘度のこの増加は、ポリカル
ホン酸部分とワックス物質の、僅かな程度の架橋又は共
重合によるものかもしれない。
の資料を250mLのアルカリ耐性の三角フラスコ中に秤量
しついで50mlの蒸留キシレン、25mLのイソプロピルアル
コール及び2mLの脱イオン化水を添加する。エチルアル
コール中で標準0.10N KOHを用いて電位差計で滴定す
る。
物を不活性ガスと共にパージすることにより未反応の不
飽和ポリカルボ酸を反応混合物から分離することができ
る。未反応の不飽和ポリカルボン酸を除去した後に、変
性ポリオレフィンを標準技法、例えば、真空ストリッピ
ング、溶媒抽出、又は水性媒体に溶解しついで溶媒又は
水を除去することにより単離することにより更に精製す
ることができる。
又は連続的に行ってもよい。使用される溶媒は元素状塩
素及び主な反応副生物である塩化水素に対して不活性な
ものでなければならない。適切な溶媒としては、ハロゲ
ン化芳香族及びハロゲン化脂肪族、例えば、クロロベン
ゼン及び四塩化炭素が挙げられる。使用する溶媒は好ま
しくは高純度のものでありそして燃焼した際、灰を生成
する成分を極めて低量、約100ppm未満含有する。使用す
る溶媒はまた好ましくは無色でありポリマー生成物から
容易に除去するために低沸点である。塩素化ポリオレフ
ィン生成物の灰含有量は好ましくはポリマーの約0.01重
量%未満である。
濃度は変動してよいが、一般に約50重量%を超さず、好
ましい範囲は約25重量%〜35重量%の範囲である。約50
%より高濃度であると、溶液は高粘度となり十分に撹拌
するのが困難である。
塩素化ポリマーは分解されやすくなる。<50℃の塩素化
温度では反応は極めて遅い。一般に、塩素化にとって好
ましい温度範囲は約50℃〜約120℃である。ある場合に
は、液相への塩素の溶解度を増加させるために、適当な
塩素圧の下に反応を行うのが望ましい。一般には単に、
適切な溶媒に溶解したポリオレフィンの溶液をよく撹拌
して塩素ガスを添加することにより反応を行う。
きる。かかる測定の1方法は、塩素化ポリオレフィン試
料を定期的に単離し次いでこのポリマーの密度を測定す
ることである。塩素含有量は密度と直接関連しており、
粘度増加に対する塩素量をグラフから測定することがで
きる。塩素化の程度を測定する方法は、(1)反応混合
物の粘度を測定すること、又は(2)反応工程中に遊離
した塩化水素の量を測定することである。塩素化の程度
を測定する現在好ましい方法は、一定量の試料から溶媒
を除去し、次に試料をシヨニガー(Schoniger)燃焼に
付して次いで遊離した全HClを、電位差測定滴定によ
り、標準硝酸銀溶液を用いて測定することである。
を当該技術分野において周知の数多くの方法のいずれか
によって単離してもよい。反応溶媒は、例えば、熱気体
と共にストリッピングすることにより、又は真空蒸留す
ることにより除去してもよい。
所望の塩素含有量が得られるまで塩素化される。プライ
マーに用いるための、塩素化カルボキシル基含有ポリオ
レフィンは、約10〜約40重量%、好ましくは約15〜32、
最も好ましくは約20〜24重量%の塩素含有量を有すべき
である。これらの塩素化ポリマーは、ポリオレフィン面
用のプライマーとしての用途が特にある。10重量%未満
の塩素を含有する塩素化カルボキシル含有ポリオレフィ
ンは、プライマーとして用いるには望ましくない程溶解
度が低い。もし塩素含有量が約32重量%より大きいなら
ば、そのポリマーは極めて溶解性であり、プライマーコ
ーティングがトップコート上に再溶解する原因となる傾
向がある。最も好ましい塩素含有量である約20〜24重量
%にすると、塩素化ポリマーは良好な溶解性を有するば
かりではなく、またトップコートをプライマー化表面に
塗布した際に再溶解しないプライマーコーティングを形
成する。
グ溶液は代表的な添加物、例えば、安定化剤、充填剤、
顔料、可塑剤、樹脂性変性剤、溶媒等をその中に含有せ
しめることができる。
されたカルボキシル基含有ポリオレフィンを、構造式: (HO)3-m(CR2)3-n−Y−NH2 式中、m=0ならばn=0であり、m=1ならばn=1
であり、そしてm=2ならばn=2又は3であり;RはH
又は炭素原子数1〜20個の範囲の炭化水素基であり;そ
してYは炭素原子数1〜20個の範囲の炭化水素部分、例
えば、アルキレン又はアリーレン部分である、 を有するヒドロキシアミンの少くとも1つと、ヒドロキ
シイミド化、塩素化ポリオレフィンを形成するのに適切
な条件下で接触させる。
キシアミン化合物としては、 トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、 パラ−アミノフェノール、 2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、 3−アミノ−1−プロパノール、 エタノールアミン、 2,2−ジメチル−3−アミノ−1−プロパノール、 等、並びにこれらの任意の2つ又はそれ以上の混合物が
挙げられる。
物とヒドロキシアミン化合物との接触は種々の条件下で
行うことができる。代表的には、約0.1〜6時間の範囲
の接触時間で約50℃〜約150℃の範囲の温度が、ポリマ
ー鎖のカルボキシル基をヒドロキシイミド部分に実質的
に完全に転化させるのに適切である。
はC2〜C10のオレフィン類からなる群から選択される少
くとも1つのオレフィンのポリオレフィンを含んでな
り;前記ポリオレフィンは約10〜40重量%の範囲の塩素
を含有し;前記ポリオレフィンは更にポリマー鎖毎に約
10〜30個の範囲のヒドロキシイミド部分を含有し;前記
ヒドロキシイミドは構造式: 式中、m=0ならばn=0であり、m=1ならばn=1
であり、そしてm=2ならばn=2又は3であり;RはH
又は炭素原子数1〜20個の範囲の炭化水素基であり;そ
してYは炭素原子数1〜20個の範囲の炭化水素部分、を
有する。これらのヒドロキシイミド類がそこから誘導さ
れる好ましいヒドロキシアミン類は、 トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、 パラ−アミノフェノール、 2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、 3−アミノ−1−プロパノール、 エタノールアミン、 2,2−ジメチル−3−アミノ−1−プロパノール、 並びにこれらの任意の2つ又はそれ以上の混合物であ
る。
し単位: 式中、m=0ならばn=0であり、m=1ならばn=1
であり、そしてm=2ならばn=2又は3であり;RはH
又は炭素原子数1〜20個の範囲の炭化水素基であり;そ
してYは炭素原子数1〜20個の範囲の炭化水素部分、式
中、x,y及びzの各々は得られるポリマーが約2,000〜4
0,000の範囲の数平均分子量を有するように、約0〜1,0
00の範囲を変動することができ、かつ式中、x:yの比が
約1:1〜約4:1まで変動することができ、x:zの比が約20:
1〜約50:1まで変動することができ、かつy:zの比が約1
0:1〜約20:1まで変動することができる、を引用するこ
とによってもまた記載することができる。好ましい構造
としては部分: 並びに、これらの任意の2つ又はそれ以上の混合物から
なる群から選択されるものが挙げられる。本発明の別の
実施態様によれば、基板に塗布された際のトップコート
の接着性、溶媒抵抗性及び/又は湿度抵抗性を改良する
方法であって、前記方法が、構造 式中、m=0ならばn=0であり、m=1ならばn=1
であり、そしてm=2ならばn=2又は3であり;RはH
又は炭素原子数1〜20個の範囲の炭化水素基であり;そ
してYは炭素原子数1〜20個の範囲の炭化水素部分、式
中、x,y及びzの各々は得られるポリマーが約2,000〜4
0,000の範囲の数平均分子量を有するように、約0〜1,0
00の範囲を変動することができ、かつ式中、x:yの比が
約1:1〜約4:1まで変動することができ、x:zの比が約20:
1〜約50:1まで変動することができ、かつy:zの比が約1
0:1〜約20:1まで変動することができる、を有するヒド
ロキシイミド化、塩素化ポリオレフィン組成物で処理さ
れている前記表面に所望のトップコートを塗布すること
を含んでなる方法が提供される。
キシル基含有ポリオレフィンは溶液として塗布されるこ
とが好ましい。これらの溶液を形成するための好ましい
溶媒は芳香族溶媒、例えば、トルエン及びキシレンであ
る。プライマー溶液は約1重量%〜10重量%、好ましく
は約5重量%の範囲の塩素化、ヒドロキシイミド化ポリ
オレフィンを含有する。10%より多くを含有する溶液は
所望フィルム厚さに噴霧するのがより困難であり、一方
1%未満を含有する溶液は、この溶液をその上に塗布す
る表面を十分に下塗りするのに十分な塩素化合物を含有
しない。約5%を含有する溶液は、この溶液が表面上に
容易に噴霧されかつそれが塗布される表面を下塗りする
のに十分な塩素化物質を含有するので最も好ましい。
ペイント塗布されるべき表面へのペイントの接着性を高
めることができることにも注目されたい。
のタイプの基板上へのプライマー又はコーティングとし
て使用することができる。かかる基板としては、ポリオ
レフィン類、例えば、ポリエチレン及びホリプロピレ
ン、及びまた金属表面、例えば、銅線、アルミニウム
箔、鋼、亜鉛メッキ金属等が挙げられる。これらのプラ
イマーは常用のラッカー又はエナメルコーティング用の
表面を製造する。これらのプライマーはまた常用の印刷
作業で印刷するための表面も製造する。従って、例え
ば、これらの塩素化、カルボキシル基含有ポリオレフィ
ン類は、常用の印刷プロセスによりデザインをその上に
印刷することができるポリエチレン表面を製造するため
のプライマーを提供する。このプライマーによれば、炎
処理又はコロナ放電での処理方法により、印刷用のポリ
オレフィン製品表面を製造する必要性が減少されるか又
は除去される。
体的に説明することができるが、これらの例は単に説明
の目的のために含まれており、本発明の範囲を限定する
ことは意図されないことが理解されるであろう。
び湿度抵抗性は次のようにして測定した: 接着性 初期保持接着性(第I表)及び100%湿度暴露後の保
持接着性(第IV表)はPermacel No.99 Tapeを用いるAST
M法D3359により測定した。
ソリンが試験溶媒抵抗性に使用された2種類の試験溶液
であった(第II表及び第III表)。ガソリン/溶媒中に
試料片を含浸させる前に、プライマーペインコーティン
グを介してポリプロピレンプラックまで、“X"カットを
行った。ポリプロピレンプラックに対してペイントが分
離する“浮き”がはじめて目視できる開始時点をもっ
て、トップコートの“浮き”の時間(分)として記録し
た。
中に100時間100゜Fで貯蔵した。湿度室から試料片を取
り出してから直ちに拭き取って乾燥し次いで保持接着性
をASTM3359により測定した。
造 20%の塩素、23の酸価及び約4,000〜8,000の範囲の数
平均分子量を有する塩素化ポリオレフィン(Eastmanの
塩素化ポリオレフィンCP−343−1)の25%キシレン溶
液を200gを500mLフラスコに入れて、100℃まで加熱し
た。ヒドロキシアミン、例えば、トリス(ヒドロキシメ
チル)メチルアミン(2.15g)を次に加熱して温度を100
℃に1時間保持した。次にバッチを室温まで冷却し次い
でトルエン800gを添加することによりバッチを5%固体
まで希釈した。未処理ポリプロピレンプラック(Tenite
4240G)を次に2つの異なるフィルム厚さで下塗りし次
いで接着性、湿度抵抗性及び溶媒抵抗性試験を行った。
ーとしても、前もってメチルエチルケトン溶媒で拭き上
げたポリプロピレンプラック上にスプレー塗布した。下
塗り後約30分で次の自動車用トップコートをスプレー塗
布した:アクリル系ラッカー(Du Pont Luciteアクリル
系ラッカー;自動車用風乾再仕上げ型)、アクリル系エ
ナメル(Du Pont Centariアクリル系エナメル;自動車
用、風乾再仕上げ型)及びOEM(PPG Durethane 700 OE
M、焼付け型−250゜Fで30分)。下塗き/ペイントを解
こしたプラックを、接着性、ガソリン/溶媒抵抗性、及
び湿度抵抗性の試験を行う前に30日間約75゜Fの硬化/
条件に付した。
して製造した塗布ポリプロピレンプラックについて行っ
た。
保持初期接着性 いくつかのポリプロピレンプラックを、比較(未変
性)塩素化ポリオレフィンを用いて、同時に本発明によ
り製造した塩素化ポリオレフィンを用いてコーティング
した。得られたコーティングされたプラックを次に試験
して、種々のトップコートを塗布した後に初期接着性が
保持されている程度を測定した。
処理、塩素化ポリオレフィンを、選択されたトップコー
トと共にプライマーコーティングとして使用した際、原
接着性の保持の程度に低下(compromise)はなかった。
性 いくつかのポリプロピレンプラックを、比較(未変
性)塩素化ポリオレフィンを用いて、同時に本発明によ
り製造した塩素化ポリオレフィンを用いてコーティング
した。得られたコーティングプラックを次に試験して、
ナフサ/トルエン溶媒系に付した際、プライマー処理プ
ラックがトップコートの浮きにいかに良好に抵抗したか
を測定した。
素化ポリオレフィンが、選択されたトップコートと共に
使用される場合、未変性塩素化ポリオレフィンより、溶
媒に対して実質的に抵抗性がより高いことを示す。
抵抗性 いくつかのポリプロピレンプラックを、比較(未変
性)塩素化ポリオレフィンを用いて並びに本発明により
製造した塩素化ポリオレフィンを用いてコーティングし
た。得られたコーティングプラックを次に試験して、無
鉛ガソリンに付された場合にプライマー処理プラックが
いかに良好にトップコートの浮きに対して抵抗したかを
測定した。
素化ポリオレフィンが、選ばれたトップコートと共に使
用される場合、未変性塩素化ポリオレフィンより、ガソ
リンへの暴露に対して実質的に抵抗性がより大きいこと
を示す。
性 いくつかのポリオレフィンプラックを、比較(未変
性)塩素化ポリオレフィンを用いて、並びに本発明によ
り製造した塩素化ポリオレフィンを用いてコーティング
した。得られたコーティングプラックを次に試験して、
高湿度レベルに長期間暴露した際にプライマー処理プラ
ックがいかに良好にコーティングの接着性を維持したか
を測定した。
素化ポリオレフィンが、選択されたトップコートと共に
使用された際に、未変性塩素化ポリオレフィンにより、
高湿度レベルに対しての長期間暴露に対して抵抗性がよ
り大きいことを示す。
る群から選択される請求項1記載の方法。
時間の範囲の時間行われる請求項1記載の方法。
2,000〜40,000の範囲の数平均分子量を有するポリマー
でありかつ炭素原子数2〜10個のオレフィンの1つ又は
それ以上から製造される請求項1記載の方法。
る群から選択される態様3記載の方法。
約4,000〜20,000の範囲の数平均分子量を有するポリプ
ロピレンであり、前記塩素濃度が約20〜24重量%の範囲
内であり、かつ前記酸価が約20〜25kg KOH/g試料の範囲
内である請求項1記載の方法。
の数平均分子量を有するプロピレンのポリマーである請
求項2記載の組成物。
囲の塩素を含有しかつポリマー鎖毎に約15〜25個の範囲
のヒドロキシイミド部分を有する態様7記載の組成物。
る群から選択される請求項2記載の組成物。
る群から選択される請求項3記載の組成物。
求項3記載の組成物。
分子量を有する請求項3記載の組成物。
溶媒抵抗性及び/又は湿度抵抗性を改善する方法であっ
て、前記方法が、構造: 式中、m=0ならばn=0であり、m=1ならばn=1
であり、そしてm=2ならばn=2又は3であり;RはH
又は炭素原子数1〜20個の範囲の炭化水素基であり;そ
してYは炭素原子数1〜20個の範囲の炭化水素部分、式
中、x,y及びzの各々は得られるポリマーが約2,000〜4
0,000の範囲の数平均分子量を有するように、約0〜1,0
00の範囲を変動することができ、かつ式中、x:yの比が
約1:1〜約4:1まで変動することができ、x:zの比が約20:
1〜約50:1まで変動することができ、かつy:zの比が約1
0:1〜約20:1まで変動することができる、 を有するヒドロキシイミド化、塩素化ポリオレフィン組
成物で処理されている前記表面に所望のトップコートを
塗布することを含んでなる方法。
る群から選択される態様13記載の方法。
様13記載の方法。
を有する態様13記載の方法。
べてきたが、本発明の精神及び範囲内で変更及び修正が
できることが理解されるであろう。
Claims (2)
- 【請求項1】溶媒抵抗性及び/又は湿度抵抗性が改良さ
れたポリカルボキシル化、塩素化ポリオレフィンの製造
方法であって、前記方法が10〜40重量%の範囲の塩素及
び10〜75の範囲の酸価(mg KOH/ポリマー1gで表された
もの)を有するポリカルボキシル化、塩素化ポリオレフ
ィンを、少くとも化学量論量(カルボキシル化、塩素化
ポリオレフィンの酸価に対して)の、構造式: (HO)3-m(CR2)3-n−Y−NH2 式中、m=0ならばn=0であり、m=1ならばn=1
であり、そしてm=2ならばn=2または3であり;Rは
H又は炭素原子数1〜20個の範囲の炭化水素基であり;
及びYは、炭素原子数1〜20個の範囲の炭化水素部分で
ある、 を有するヒドロキシアミンの少くとも1つと、ヒドロキ
シイミド化、塩素化ポリオレフィンを生成するのに適切
な条件下で接触させることを含んでなる方法。 - 【請求項2】前記カルボキシル化、塩素化ポリオレフィ
ンが2,000〜40,000の範囲の数平均分子量を有するポリ
マーでありかつ炭素原子数2〜10個のオレフィンの1種
またはそれ以上から製造される請求項1記載の方法。
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