JP2845668B2 - 積層シート - Google Patents

積層シート

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JP2845668B2 JP13406192A JP13406192A JP2845668B2 JP 2845668 B2 JP2845668 B2 JP 2845668B2 JP 13406192 A JP13406192 A JP 13406192A JP 13406192 A JP13406192 A JP 13406192A JP 2845668 B2 JP2845668 B2 JP 2845668B2
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  • Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)
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  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は産業資材用途やインテリ
ア用途などに用いられる積層シートに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、産業用資材としてニードルパンチ
タイプのルーフィング、土木用資材として保護マットな
どの積層シートが要望されており、ニードルパンチによ
り曲げ弾性を付与する方法が試みられているが、十分な
曲げ弾性を有する積層シートが得られていない。これを
解決するため、従来よりニードルパンチ不織布の欠点を
解消し、高い曲げ弾性を得る方法が提案されている。
【0003】例えば特開昭51-133583 号公報に開示され
る方法では不織ウエブの片面をニードリングした後、熱
固定し、次いで他の面をニードリングする方法であり、
ニードリングによる繊維の損傷を抑え、かつ繊維の絡合
を向上させることで高い曲げ弾性を有する不織布を得よ
うとするものである。ところがニードリングを両面に行
なうため工程が複雑となり、コスト高になる欠点があっ
た。
【0004】また、特公昭60-25543号公報に開示される
方法はニードリングの前に油剤を付与して針の突差し抵
抗が小さくなるようにし、針密度を高くすることで繊維
の絡合を向上し、高い曲げ弾性を有する不織布を得よう
とするものである。
【0005】しかしながら、いずれの方法もニードルパ
ンチ不織布は繊維間の交絡性を高めたものに樹脂含浸を
しているために、曲げ弾性を高くするには限度があり、
さらに熱に対しての寸法安定性が劣ることも用途を拡大
できない原因の1つとなっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課
題を解決するもので、不織布の生産性を低下させること
なく、熱に対しての寸法安定性および高い曲げ弾性を有
する積層シートを提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく、産業資材用途などに使用できる高い曲げ弾
性を備えた積層シートを得るために鋭意研究した結果、
本発明に到達したものである。すなわち本発明は、中間
層部に高曲げ弾性率を有するガラスまたは金属の繊維か
らなるネットが存在し、その表裏両面に不織シートが積
層され、前記ネットと表裏両面の不織シートとをニード
ルパンチした後、加熱処理により接合してなる積層シー
トを要旨とするものである。また本発明は、中間層部に
高曲げ弾性率を有するガラスまたは金属の繊維からなる
ネットが存在し、その表裏両面に不織シートが積層さ
れ、前記ネットと表裏両面の不織シートとをニードルパ
ンチした後、樹脂含浸により接合してなる積層シートを
要旨とするものである。また本発明は、中間層部に高曲
げ弾性率を有するガラスまたは金属の繊維からなるネッ
トが存在し、その表裏両面に不織シートが積層され、前
記ネットと表裏両面の不織シートとをニードルパンチし
た後、加熱処理し、さらに樹脂含浸により接合してなる
積層シートを要旨とするものである。また本発明は、ガ
ラスまたは金属の繊維の線径が0.5mm以下である積
層シートを要旨とするものである。さらに本発明は、ネ
ットがガラスネットであって、該ネットの網目の間隔が
経5〜10mm、緯10〜20mmである積層シートを
要旨とするものである。本発明に使用されるネットは前
述のようにガラスネットや金属ネットがあり、ネットの
線径はニードルパンチ針の先端がネットに当った場合ニ
ードルパンチ針が折れず、且つ針の慣性でにげてベッド
プレートの穴に入るようにするために、0.5mm以下
とするのが好ましい。また、ネットの網目の間隔は経5
〜10mm、緯10〜20mmの範囲にあるのが好まし
く、製品の経方向の強力や経方向の曲げ弾性が必要なと
きは、経糸の密度を緯糸の密度より大きくなるように配
列割合を調整すればよく、製品の必要性能によって経糸
と緯糸の配列割合を変えることにより任意に強力や曲げ
弾性を調整することが可能である。
【0008】次に前記ネットの表裏両面に積層される不
織シートは熱可塑性合成繊維を材料として作られ、例え
ばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタ
レートなどのポリエステル系、ポリエチレン、ポリプロ
ピレンなどのポリオレフィン系、ナイロン6、ナイロン
66などのポリアミド系などのポリマーが使用され、これ
らのポリマー単一からなる繊維、あるいは2種以上のポ
リマーを組み合わせた貼り合わせ型複合繊維、芯鞘型複
合繊維のいずれのものでも使用することができる。
【0009】また、不織シートの目付は特に限定されな
いが、製品の表面平滑性などを考慮すれば30〜200
g/m2 が好ましく、用途に応じて選択すればよい。次
に上記熱可塑性合成繊維の単糸デニールとしては1〜1
0デニールの範囲のものが好ましく、10デニールを超
えると中間層部に入っているネットとの交絡性が十分で
なくなり、また1デニール未満になると熱圧接したとき
に熱がネットや不織シートの繊維の中心にまで伝わるた
め、積層シートがプラスチック化し、ボリューム感のな
いシートしか得られないことがある。
【0010】前記ネットと不織シートとの接合は両者を
ニードルパンチした後、加熱処理または樹脂含浸、ある
いは加熱処理と樹脂含浸とを施すことにより行なわれ
る。上記したネットを中間層にして表裏両面に不織シー
トを積層後ニードリングするのであるが、ニードリング
における針密度の範囲は20〜100回/cm2 が好ま
しい。針密度が100回/cm2 を超えると、ネットと
の交絡はよくなるが、ネットと針との衝突で積層シート
の表面が凹凸になったり、あるいは針の摩耗や針折れの
原因になる。針密度が20回/cm2 未満になると、ネ
ットと不織シートの交絡性が悪くなり、剥離が発生する
ことがある。
【0011】ニードルパンチされた積層シートは前述の
ように加熱処理や樹脂含浸が施されて接合を強くする必
要があり、加熱処理は熱圧接ロールで圧接する方法や、
熱風乾燥機で不織シートを収縮させてネットと接合させ
る方法を使用すればよい。
【0012】また、樹脂含浸については、得られた積層
シートを工業用資材などに使用する場合は、アクリル酸
エステル、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などの一般的
な樹脂を使用すればよく、その含浸方法は樹脂槽の中に
積層シートを浸漬した後マングルロールで絞り、バンド
乾燥機で乾燥するか、あるいは発泡機で発泡させた泡を
積層シートに塗布した後、熱風乾燥機で乾燥すればよ
く、これにより従来にない高い曲げ弾性を有する積層シ
ートが得られるのである。
【0013】
【作用】以上のように本発明の積層シートは、不織シー
トを両面に配置し中間層部に高曲げ弾性率を有する繊維
からなるネットを介在させ、ネットと不織シートを積層
してニードルパンチした後、加熱処理および/または樹
脂含浸により接合してあることで、不織布の生産性を低
下させることなく従来のニードルパンチ不織布では得ら
れなかった熱に対しての寸法安定性および高い曲げ弾性
を有する積層シートとなり、且つ製品の必要性能に応じ
ネットの材質、経糸および緯糸の配列割合を変えること
で広範囲に亘る製品が要求する性能への対応が可能とな
る。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。まず、実施例の説明の中での引張強力は、定速伸長
型試験機として(株)オリエンティック製テンシロンを
用い、幅5cm、長さ20cmの試料片をつかみ間隔1
0cm、引張速度10cm/分で測定し、n=10個の
平均から求めた。また、3%伸長時の応力は、上記引張
強力測定に準じて測定を行ない、引張伸長曲線から3%
伸長時の応力を求めた。
【0015】実施例1 融点260℃、極限粘度〔フェノール/四塩化エタン等
重量混合容媒を用い、20℃測定〕(η)=0.68の
ポリエチレンテレフタレートを孔径0.35mm、ホー
ル数160の紡糸口金を用い、溶融温度285℃で紡糸
口金より吐出し、紡糸速度4500m/分でエアーサッ
カーにて吸引し、延伸後の繊維を金網ネット上にて捕集
してウエブとした。このウエブを圧接ロールで弱圧接し
不織シートとした。得られた不織シートの目付は40g
/m2 であった。
【0016】次に中間層部に使用するガラスネットは目
付10g/m2 で、線径0.3mmの曲げ弾性率が75
00kg/mm2 のガラス繊維が経、緯とも10mm間
隔になったネットを使用し、上記した不織シートを表裏
両面に積層した。次に3層の積層物をニードルパンチン
グ機械(針、オルガン社製 PPD−1# 40)にて針
密度45回/cm2 でニードリングを行ない積層不織布
とした。引続きガラスネットとの剥離を防止するために
熱圧接ロールとフラットロールからなる熱圧接装置を使
用し、ロール温度210℃で熱圧接を行ない、得られた
積層不織布をアクリル系樹脂(大日本インキ化学工業
(株)製 商品名:ボンコートJH−56エマルジョン
タイプ)で固型分付着量が10%になるように含浸した
後、160℃のバンド乾燥機で乾燥を行なった。得られ
た製品の物性結果を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】実施例2 中間層部に使用するガラスネットの目付を10g/m2
で線径0.3mmの曲げ弾性率が7500kg/mm2
のガラス繊維が経5mm、緯20mm間隔になったネッ
トに変更した以外他の条件は全て実施例1に準じて積層
シートを製造した。得られた製品の物性結果を表1に示
す。
【0019】実施例3 実施例1と同条件で針密度90回/cm2 でニードリン
グを行ない積層不織布とした後、熱圧接ロールとフラッ
トロールからなる熱圧接装置を使用し、ロール温度21
0℃で熱圧接を行ない、樹脂含浸加工は行なわなかっ
た。得られた積層シートの物性結果を表1に示す。
【0020】実施例4 実施例1と同条件にて針密度90回/cm2 でニードリ
ングを行ない、積層不織布とした後アクリル系樹脂(大
日本インキ化学工業(株)製 商品名:ボンコートJH
−56エマルジョンタイプ)で固型分付着量が12%に
なるように含浸した後、160℃のバンド乾燥機で乾燥
を行なった。得られた製品の物性結果を表1に示す。
【0021】
【0022】比較例1 実施例1と同じ方法で得た不織シート40g/m2 を使
用し、中間素材には何も使用せず、以下実施例1と同じ
加工条件で不織シートを得た。得られた製品の物性結果
を表1に示す。
【0023】比較例2 実施例1と同じ方法で3層の積層物を積層した後ニード
リングを行なわない以外、全て他の条件は実施例1に準
じて積層不織布を得た。得られた製品の物性結果を表1
に示す。
【0024】比較例3 実施例1と同じ方法で得た不織シート40g/m2 を使
用し、次に中間層部に使用するガラスネットも同じもの
を用いて針密度45回/cm2 でニードリングを行ない
積層不織布とした。得られた製品の物性結果を表1に示
す。
【0025】表1からも明らかなように、実施例1〜6
で得られた積層シートは比較例1〜3で得られた積層シ
ートと比較して、総合評価において優れていることが分
かる。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、不織シー
トを両面に配置し中間層部に高曲げ弾性率を有する繊維
からなるネットを介在させ、ネットと不織シートを積層
してニードルパンチした後、加熱処理および/または樹
脂含浸により接合してあることで、不織布の生産性を低
下させることなく従来のニードルパンチ不織布では得ら
れなかった熱に対しての寸法安定性および高い曲げ弾性
を有する積層シートとなり、且つ製品の必要性能に応じ
ネットの材質、経糸および緯糸の配列割合を変えること
で広範囲に亘る製品が要求する性能への対応が可能とな
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D04G 1/00 D04G 1/00 B

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間層部に高曲げ弾性率を有するガラス
    または金属の繊維からなるネットが存在し、その表裏両
    面に不織シートが積層され、前記ネットと表裏両面の不
    織シートとをニードルパンチした後、加熱処理により
    合してなる積層シート。
  2. 【請求項2】 中間層部に高曲げ弾性率を有するガラス
    または金属の繊維からなるネットが存在し、その表裏両
    面に不織シートが積層され、前記ネットと表裏両面の不
    織シートとをニードルパンチした後、樹脂含浸により接
    合してなる積層シート。
  3. 【請求項3】 中間層部に高曲げ弾性率を有するガラス
    または金属の繊維からなるネットが存在し、その表裏両
    面に不織シートが積層され、前記ネットと表裏両面の不
    織シートとをニードルパンチした後、加熱処理し、さら
    に樹脂含浸により接合してなる積層シート。
  4. 【請求項4】 ガラスまたは金属の繊維の線径が0.5
    mm以下である請求項1または2または3記載の積層シ
    ート。
  5. 【請求項5】 ネットがガラスネットであって、該ネッ
    トの網目の間隔が経5〜10mm、緯10〜20mmで
    ある請求項1または2または3または4記載の積層シー
    ト。
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