JP2845484B2 - タイムラプス磁気記録再生装置 - Google Patents

タイムラプス磁気記録再生装置

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JP2845484B2
JP2845484B2 JP1082909A JP8290989A JP2845484B2 JP 2845484 B2 JP2845484 B2 JP 2845484B2 JP 1082909 A JP1082909 A JP 1082909A JP 8290989 A JP8290989 A JP 8290989A JP 2845484 B2 JP2845484 B2 JP 2845484B2
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俊一 宮沢
順一 山本
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、ビデオテープを、間欠的にステップ走行
させて、カラーで長時間の記録を行うタイムラプス磁気
記録再生装置に関する。
(従来の技術) 家庭用磁気記録再生装置(以下VTRと呼ぶ)を、監視
システム用長時間VTRとしても使用可能にしたタイムラ
プスモードを有するVTRが商品化されている。このよう
なVTRでは、タイムラプスモードによる記録時に、映像
信号を所定のサンプリング間隔でサンプリングして抽出
し、この抽出した映像信号を前記サンプリングタイミン
グに同期して走行と停止を繰り返すように駆動される磁
気テープに回転ヘッドを利用して記録を行っている。
第7図は上記タイムラプス記録動作のタイミングチャ
ートを示す。aはキャプスタンモータ駆動電圧を示し、
bはビデオヘッドスイッチングパルスを、cはテープの
走行動作、dは記録タイミングを示している。即ち、a
に示すような矩形波をキャプスタンモータに加えること
によって、急速な加速,定速,減速,停止を行い、テー
プ走行時の数秒間に1フィールド(或いは1フレーム
分)のビデオ録画を行っている。この場合、再生は、通
常再生モードと、スチル再生モードでの再生がある。
尚、以下の説明では、1フィールドの場合で説明する。
このような監視システム用VTRでは、テープの間欠走
行は、テープを標準速度に瞬時立ち上げ、1フィールド
或いは1フレームの移動中その速度を保ち、減速と同時
に停止するのが理想的である。しかし、タイムラプスモ
ードでの記録において、上記のような理想的なテープ駆
動を行うことができることは、無限の速さの加速性能を
持ったキャプスタンモータ以外実現できない。このた
め、テープ縁部に生ずる不連続部において、カラー信
号、特にPAL信号の場合に、位相の連続性を保つことが
難しい。
第8図は、理想的なテープ走行による記録パターンと
して、PALビデオ信号を2ヘッドヘリカルスキャン方式
のVTRを用いて、VHS標準スピードで通常の記録を行った
ときの記録パターンを示す。矢印はカラー信号の位相方
向を示す。PAL信号の場合は、一水平走査周期毎にR−
Y信号の副搬送波位相を切換えているので、カラー信号
の位相は、1水平走査期間(1H)毎に位相が180゜反転
する。このような記録パターンは、記録時と同じスピー
ドで再生すれば、当然カラー信号の連続性は保たれる。
また、テープを停止したスチル再生でも、ヘッド軌跡
は点線のようになり、1.5H分が加わって、カラー信号の
連続性は保たれる。第9図は第8図の記録パターンをス
チル再生した場合のカラー信号位相の配列を示す。カラ
ー信号の位相をa,bにて示すが、1.5H分の信号が各フィ
ールドに加わることで、カラー信号の連続性が保たれる
ことが分かる。
しかしながら、タイムラプス記録では、上述のような
理想的なテープ走行ができないため、カラー信号の連続
性が正確ではない。
そこで、タイムラプス記録において、テープを停止し
て記録することを考える。
第10図はテープを停止して記録したときの記録パター
ンを示す。これを標準スピードで再生した場合、ヘッド
軌跡は点線のようになる。これは、第8図の場合と比
べ、1.5H分の信号が無くなることから、カラー信号の位
相は、第11図aに示すようになる。フィールドNo1〜4
はトラック番号1〜4に対応しており、フィールドの切
替わり目で、不連続点が発生することが分かる。
また、スチル再生の場合は、ヘッドは、記録トラック
どおりにトレースすることになるが、このままでは、H
の連続性も得られないので、第11図bに示すように、カ
ラー映像信号をフィールド毎に所定量遅延する。第11図
bにおいて、Iはトラック1をスチル再生したときのカ
ラー映像信号を示し、IIは遅延処理されて得られるカラ
ー信号の位相を示す。このように、遅延時間を所定フィ
ールドでそれぞれ1.5H,1.0H,0.5Hの遅延を行うことで、
カラー信号の連続性を得ている。
しかし、このような長時間記録では、疑似垂直同期信
号も上記の遅延に合わせて、遅延しなければならず、回
路が大規模になると共に、信号の制御が極めて複雑化す
る。
(発明が解決しようとする課題) 上記したように、PAL信号をタイムラプス記録したテ
ープを再生する際に、カラー信号の連続性を保つことが
難しく、タイムラプスモードでのカラー再生が極めて困
難なものとなっていた。
この発明は上記問題点を除去し、タイムラプスモード
によるPAL信号のカラー再生を容易にするタイムラプス
磁気記録再生装置の提供を目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) この発明は、映像信号を所定のサンプリング間隔でサ
ンプリングして抽出し、この抽出した映像信号を前記サ
ンプリングタイミングに同期して走行と停止を繰り返す
ように駆動される磁気テープに回転ヘッドを利用して記
録するタイムラプス磁気記録再生装置において、記録
時、キャプスタンモータを通常記録時よりも遅い速度
で、かつ該速度で記録した各トラックがその切換え点で
水平周期が連続する速度で駆動するキャプスタンモータ
駆動回路と、再生時、カラー信号をフィールド毎交互に
一水平同期信号期間遅延した信号と現信号とを選択出力
して輝度信号との混合回路に導くカラー信号位相合わせ
回路とを具備したことを特徴とする。
(作用) このような構成によれば、間欠記録時、記録パターン
はH並べが得られ、標準速度での再生においても,スチ
ルモードによるスロー再生においても、カラー信号位相
の連続性が得られる。これにより、タイムラプス記録さ
れたカラー映像信号を正しく色再現して再生することが
できる。
(実施例) 以下、この発明を図示の実施例によって詳細に説明す
る。
第1図はこの発明に係るタイムラプス磁気記録再生装
置の一実施例を示す構成図である。
第1図において、aはキャプスタン制御系を示し、b
は再生系を示す。
キャプスタン制御系は、タイムラプス記録におけるテ
ープ走行速度を通常記録速度の1/3に制御する回路と、
これによるキャプスタン駆動電圧を発生する回路から構
成されている。
先ず、キャプスタン駆動電圧は、ヘッドスイッチング
パルス及びスロートラッキング回路2を介して導かれる
コントロールパルスで、所定の切換信号を発生するシス
テムマイコン3と、このマイコン3からの前記切換信号
によって動作するスイッチ4と、このスイッチ4に加速
区間の電圧を供給する電圧源5と、減速区間の電圧を供
給する電圧源6と、定速区間における速度検波された電
圧を供給する速度検波回路7と、この回路7からの出力
を増幅してスイッチ4に導くアンプ8とから構成され
る。
また、テープ走行速度を通常記録速度の1/3に制御す
る回路は、FGコイル9からのパルスをFGアンプ10を介し
て入力し分周する分周器11と、この分周器11の出力を3
倍カウントアップする逓倍器12と、間欠記録と通常記録
モードの切換を行うスイッチ13とから構成される。スイ
ッチ13は、この発明によるタイムラプス記録時に、間欠
モードに切換接続され、スイッチ4の出力は、前記速度
検波回路7に供給されるようになっている。
次に再生系の構成を説明する。
再生系は、ビデオヘッド14,15,回転トランス16,再生
アンプ17,18及びスイッチング回路19から成る再生信号
連続化回路と、カラープロセス回路20と、Yプロセス回
路21と、遅延回路22及びスイッチ23から成るカラー信号
の位相合わせ回路と、加算回路24及び増幅回路25から成
る輝度信号・カラー信号混合回路とから成る。
カラー信号の位相合わせ回路は、カラープロセス回路
20からのカラー信号を、1H遅延線22を通った信号と通ら
ない直接の信号とを、フィールド置きに切換選択出力す
るものである。尚、カラープロセス回路20は、スイッチ
ング回路19からの信号をローパスフィルタによってカラ
ー成分を抽出し、このカラー成分を色度制御(ACC)し
て、記録前の周波数に戻す。さらに、周波数変換したカ
ラー信号をバンドパスフィルタで抽出し、PAL信号の場
合、2H遅延線によるクロスカラー除去を行って、キラー
回路を経て出力する。また、Yプロセス回路21は、ハイ
パスフィルタ,DOC回路,リミッタを介して輝度信号をFM
復調器に供給して復調し、復調した信号は、ディエンフ
ァシス回路,ローパスフィルタ及びノイズキャンセラー
を介して出力する。
次に、この発明によるタイムラプス記録の方法を説明
する。
第2図はキャプスタン制御系の行うキャプスタンモー
タ1の制御を示す。
aは、システムマイコン3からの切換信号によってス
イッチ4が切換制御されることで発生するモータ駆動電
圧である。この電圧の定速区間の電圧は、FGパルスによ
るフィードバック信号を、3倍カウントアップしたもの
である。これにより、キャプスタンモータ1は、標準速
度の1/3で回転する。
bは、前記駆動電圧により駆動されたキャプスタンに
よって走行するテープの速度を示す。定速区間での速度
は、標準速度より1/3に低下されている。
cは記録タイミングを示している。
この発明によるタイムラプス磁気記録再生装置は、記
録時、以上のようなタイミングによって間欠記録動作す
る。
第3図は第2図aに示すキャプスタン駆動電圧によっ
て走行されたテープの記録パターンを示す。カラー信号
の位相を示す矢印は、第8図の場合と同じである。
今、タイムラプス記録のトラックにフィールドNo1〜
4を付すと、記録パターンのH並びがとれる条件で、映
像を書込む順序は奇→偶→奇→偶の順である。さらに、
タイムラプスVTRでは、信号を書込む時間間隔が一定で
あることが条件である。これら2つの条件を満たす書込
み順序は、1→2→3→4と、4→3→2→1の2種類
しか無い。第3図は1→2→3→4の順序で書込んだも
のである。
このような記録パターンをスチル再生すると、ヘッド
の軌跡は、点線cに示すようになる。また、通常再生モ
ードで再生すると、点線dのような軌跡になる。
第4図aのIは、フィールドNo1でのスチル再生時の
カラー信号位相の配列を示す。この信号は、カラープロ
セス回路20から得られるが、各フィールドの境界でカラ
ー信号の不連続点を生じていることが分かる。そこで、
このようなカラー信号Iは、スイッチ23によって、フィ
ールドNo1ではカラープロセス回路20からの信号を選択
出力し、フィールドNo.2では1H遅延線22を通った信号
を、フィールドNo3でカラープロセス回路20からの信号
を、フィールドNo4では1H遅延線22を通った信号を選択
出力するというように、1Hごとに交互に1H遅延させた信
号と現信号とを切換選択出力する。こうすることで、ス
イッチ4からは、第4図aのIIに示すように、不連続点
の無い位相配列の信号が得られる。この場合、輝度信号
に対しては、1Hだけはカラー信号がずれることになる
が、1H程度では実用上ほとんど問題とならない。尚、カ
ラー信号と輝度信号の両方に遅延をかける場合は、擬似
垂直同期信号の記録位相を1フィールド毎に切換えるこ
とで画面のがたつきをなくすことができる。
また、第4図bのIは第3図の記録パターンを通常再
生により再生した場合のカラー信号位相の配列を示す。
この場合も1H毎交互にスイッチ12を切換え、1H遅延線22
からの信号と遅延しない信号とを選択出力することによ
って、第4図bのIIに示すように位相の連続したカラー
信号を得ることができる。
第5図は4→3→2→1→の順序で映像を記録する場
合の記録パターンを示す。点線cはスチル再生時のヘッ
ドトレース軌跡であり、点線dは通常再生時のヘッドト
レース軌跡を示す。この場合、スチル再生時は、第3図
のときと同様に、1H毎交互に1H遅延信号を選択すること
によって、カラー位相の不連続点のない信号を得ること
ができる。第6図aのIは、フィールドNo1でのスチル
再生時のカラー信号位相の配列を示すが、この信号は、
1H毎交互に1H遅延した信号と遅延しない信号とを選択出
力することによって、第6図aのIIに示すように、位相
の連続したカラー信号となる。
また、通常再生の場合は、第6図bに示すように、1H
遅延線22の出力を切換選択しなくとも、連続したカラー
信号になっている。
尚、上記説明ではPAL信号の場合について説明した
が、NTSC信号の場合にも、適用できることは勿論であ
る。
[発明の効果] 以上説明したようにこの発明によれ,タイムラプス記
録した記録トラックからの信号を、カラー情報が正確に
再現された再生を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係るタイムラプス磁気記録再生装置
の一実施例を示す構成図、第2図は第1図の実施例のテ
ープ走行動作を説明するタイミングチャート、第3図は
この発明による記録パータンを示すパターン図、第4図
は第3図の記録パターンをスチル再生及び通常再生した
場合に得られるカラー位相を説明する信号配列図、第5
図はこの発明による他の記録パターンを示すパターン
図、第6図は第5図の記録パターンをスチル再生及び通
常再生した場合に得られるカラー位相を説明する信号配
列図、第7図は従来のタイムラプス磁気記録再生装置の
動作を説明するタイミングチャート、第8図はVHS方式
の標準速度でPAL信号を記録した場合の記録パターンを
示す説明図、第9図は第8図のパターンをスチル再生し
た場合のカラー信号の信号配列図、第10図はテープを停
止して記録を行った場合の記録パターンを示すパターン
図、第11図はカラー信号位相の不連続が生じる場合の信
号配列図である。 3……システムマイコン、4……スイッチ、5,6……電
圧源、7……速度検波回路7、9……FGコイル、12……
遁倍器、13……スイッチ 14,15……ビデオヘッド、20……カラープロセス回路2
0、21……Yプロセス回路、22……遅延回路、23……ス
イッチ23。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号を所定のサンプリング間隔でサン
    プリングして抽出し、この抽出した映像信号を前記サン
    プリングタイミングに同期して走行と停止を繰り返すよ
    うに駆動される磁気テープに回転ヘッドを利用して記録
    するタイムラプス磁気記録再生装置において、 記録時、キャプスタンモータを通常記録時よりも遅い速
    度で、かつ該速度で記録した各トラックがその切換え点
    で水平周期が連続する速度で駆動するキャプスタン駆動
    回路と、 再生時、カラー信号をフィールド毎交互に一水平同期信
    号期間遅延した信号と現信号とを選択出力して輝度信号
    との混合回路に導くカラー信号位相合わせ回路とを具備
    したことを特徴とするタイムラプス磁気記録再生装置。
JP1082909A 1989-03-31 1989-03-31 タイムラプス磁気記録再生装置 Expired - Lifetime JP2845484B2 (ja)

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