JP2844445B2 - 連綿体格納方法、連綿体作成方法、並びに連綿体作成装置 - Google Patents

連綿体格納方法、連綿体作成方法、並びに連綿体作成装置

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JP2844445B2
JP2844445B2 JP8079400A JP7940096A JP2844445B2 JP 2844445 B2 JP2844445 B2 JP 2844445B2 JP 8079400 A JP8079400 A JP 8079400A JP 7940096 A JP7940096 A JP 7940096A JP 2844445 B2 JP2844445 B2 JP 2844445B2
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晃 伊藤
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NIISU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の平仮名から
構成される連綿体を格納する連綿体格納方法、連綿体作
成方法、並びに連綿体作成装置に関するものである。日
本語の平仮名交じりの文章は、二文字または数文字を続
けて書いた連綿体にしたい場合がある。このような連綿
体は、特に、近年、パーソナルコンピュータやワードプ
ロセッサにおいて、要望が強くなってきた。
【0002】
【従来の技術】従来の連綿体の作成方法としては、たと
えば、特開昭62−39255号公報がある。上記公報
における連綿体の作成方法は、一つの平仮名文字に対し
て、起筆部から運筆方向とは逆に伸びる複数の起筆部延
長線、および終筆部から運筆方向に伸びる複数の終筆部
延長線を予め備えた文字がアウトラインフォントデータ
として記憶装置に記憶されている。そして、上記連綿体
の作成は、上記各延長線の位置、傾斜角、大きさ等が同
一に接続可能となるように記憶装置に予め記憶されてい
るアウトラインフォントデータを選択する。
【0003】また、連綿体の作成方法としては、上記方
法以外にたとえば、特開平3−37697号公報、特開
平3−182371号公報、あるいは特開平4−416
5号公報に記載されている。図10は従来例における連
綿体を記憶する例を説明するための図である。図10に
おいて、8種類の異なる「あ」または「い」にそれぞれ
JIS区点コードと異なる区点コードを付けた例が示さ
れている。なお、図10において、「あ」または「い」
は、連綿体を構成するため、起筆部延長線や終筆部延長
線を有するものであるが、図10に描画することが困難
であるため、同一文字となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法は、図
10に示すように、一つの平仮名に対して、8種類程度
の起筆部延長線、または終筆部延長線を予め備えておけ
ば、見た目のよい連綿体を作成することができる。上記
従来の方法は、平仮名50文字に対して8種類の起筆部
延長線と終筆部延長線とを備えているとすると、平仮名
全体で400種類で済むことになる。図11(イ)およ
び(ロ)は連綿体「します」の文字コードと実際に印字
された状態を説明するための図である。図11(イ)に
おいて、連綿体「します」における文字コードは、たと
えば、それぞれ「1601」、「1602」、「160
3」というようにJIS区点コードと異なるコードを付
ける必要がある。そして、上記連綿体は、上記のような
連綿体用のコード以外に、連綿体用の仮名漢字変換テー
ブルを備えておく必要がある。
【0005】しかし、アウトラインフォントの品質が向
上するに伴い、上記従来例における連綿体の作成方法で
は、接続部における整合に問題がある。すなわち、平仮
名の接続部には、各延長線の接続位置、傾斜角、太さと
いう三つの要素があり、これらが全て整合していない
と、美しい連綿体にならない。また、上記整合の問題が
解決したとしても、上記連綿体は、拡大すると図11
(ロ)に示すように、文字間に必ず繋ぎ目ができるとい
う問題を有する。
【0006】たとえば、上記400種類の文字は、数が
多いため外字登録が困難であり、図9に示すようなJI
S区点コードと異なる新たなコードを与える必要があ
る。連綿体に新たなコードを与えるということは、新し
いファイルが必要である。また、新しいファイルには、
連綿体と新しいコードとの関係が判る仮名漢字変換テー
ブルを用意する必要がある。さらに、新しい連綿体用の
ファイルは、JIS区点コードのフォントと異なるファ
イルであるため、利用者が連綿体を指定することによっ
て開かれる。コンピュータでは、複数のファイルを開く
ための手間と時間がかかるだけでなく、ファイルに付け
るインデックスも必要であり、その分メモリが必要にな
るという新たな問題を有する。
【0007】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、一つのアドレスを有する全角領域に複数の
同音同意文字で通常の文字および複数の連綿体を格納す
る連綿体格納方法を提供することを目的とする。本発明
は、少なくとも一つの文字と連綿体を同じファイルで、
同一のアドレスとした連綿体作成方法、あるいは連綿体
作成装置を提供することを目的とする。本発明は、周知
の簡単な装置を使用するのみで、品質の優れた美しい連
綿体を作成する連綿体作成方法、あるいは連綿体作成装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(第1発明)前記目的を達成するために、本発明の連綿
体格納方法は、起筆部延長線または終筆部延長線を備え
た複数の平仮名から構成される連綿体を格納するもの
で、通常一つの文字を格納する全角領域に、少なくとも
一つの文字と、起筆部延長線または終筆部延長線を備え
た複数の同音同意文字を格納すると共に、少なくとも一
つの文字および複数の異なる起筆部延長線または終筆部
延長線を備えた文字に対して同じアドレスが付けられて
いることを特徴とする。
【0009】(第2発明)本発明の連綿体格納方法は、
起筆部延長線または終筆部延長線を備えた複数の平仮名
から構成される連綿体を格納するもので、通常一つの文
字を格納する全角をn(n=2、3、4・・・)×n
(n=2、3、4・・・)で分割した領域に、少なくと
も一つの文字と起筆部延長線または終筆部延長線を備え
たn2 個以下の同音同意文字を格納すると共に、少なく
とも一つの文字および複数の異なる起筆部延長線または
終筆部延長線を備えた文字に対して同じアドレスが付け
られていることを特徴とする。
【0010】(第3発明)本発明の連綿体格納方法は、
起筆部延長線または終筆部延長線を備えた複数の平仮名
から構成される連綿体を格納するもので、通常一つの文
字を格納する全角をX軸方向またはY軸方向に複数分割
した領域に、少なくとも一つの文字と起筆部延長線また
は終筆部延長線を備えた複数の同音同意文字を格納する
と共に、少なくとも一つの文字および複数の異なる起筆
部延長線または終筆部延長線を備えた文字に対して同じ
アドレスが付けられていることを特徴とする。
【0011】(第4発明)本発明の連綿体格納方法は、
通常一つの文字を格納する全角領域に複数の文字から構
成される連綿体を格納すると共に、連綿体と、アドレ
ス、文字数、および格納方法との関係を表す変換テーブ
ルを基にして、全角領域に格納された複数の文字を一つ
一つが全角文字になるように拡大および位置修正して、
連綿体とすることを特徴とする。
【0012】(第5発明)本発明の連綿体作成方法は、
起筆部延長線または終筆部延長線を備えた複数の平仮名
から構成される連綿体を作成するもので、一つのアドレ
スを有する全角領域に、少なくとも一つの文字および起
筆部延長線または終筆部延長線を備えた複数の同音同意
文字からなる文字集合体が格納されており、文字の入力
により発生したアドレスに格納されている文字集合体を
読み出し、連綿体を構成する際に、起筆部延長線または
終筆部延長線が接合する文字を前記文字集合体から選択
し、その後、文字集合体に格納されていた文字の位置、
分割数、および格納方法に基づいて当該文字を拡大およ
び位置修正することを特徴とする。
【0013】(第6発明)本発明の連綿体作成方法は、
起筆部延長線または終筆部延長線を備えた複数の平仮名
から構成される連綿体を作成するもので、一つのアドレ
スを有する全角領域に、少なくとも一つの文字および起
筆部延長線または終筆部延長線を備えた複数の同音同意
文字からなる文字集合体が格納されており、連綿体を構
成する複数の文字を入力することにより発生した複数の
アドレスに格納されている複数の文字集合体を読み出
し、複数の文字集合体における文字の頭部および末部の
形状を比較し、頭部および末部に接続できる文字を抽出
し、その後、文字集合体に格納されていた文字の位置、
分割数、および格納方法に基づいて当該文字を拡大およ
び位置修正することを特徴とする。
【0014】(第7発明)本発明の連綿体作成方法は、
起筆部延長線または終筆部延長線を備えた複数の平仮名
から構成される連綿体を作成するもので、一つのアドレ
スを有する全角領域に、少なくとも一つの文字および起
筆部延長線または終筆部延長線を備えた複数の同音同意
文字からなる文字集合体が格納されており、連綿体を構
成する複数の文字を入力することにより発生した複数の
アドレスに格納されている複数の文字集合体を読み出
し、連綿体と連綿体を構成する各文字の文字集合体にお
ける位置、分割数、および格納方法に関するテーブルか
ら連綿体を構成する文字を抽出し、その後、上記テーブ
ルの情報に基づいて連綿体を構成する各文字を拡大およ
び位置修正することを特徴とする。
【0015】(第8発明)本発明の連綿体作成方法は、
通常一つの文字を格納する全角領域に格納されている複
数の文字から構成される連綿体を作成するもので、連綿
体の作成であることを判別した後、当該連綿体のアドレ
スに基づいて、全角領域に格納されている複数の文字
と、上記アドレスに基づいて、連綿体と、アドレス、文
字数、および格納方法との関係を表す変換テーブルから
当該連綿体が格納されている全角領域の分割数および格
納方法を検出し、上記連綿体を変換テーブルによって検
出した全角領域の分割数および格納方法に基づいてその
位置および大きさを修正することを特徴とする。
【0016】(第9発明)本発明の連綿体作成装置は、
起筆部延長線または終筆部延長線を備えた複数の平仮名
から構成される連綿体を作成するもので、連綿体を構成
する複数の文字を入力する入力手段111と、当該入力
手段111によって入力された連綿体のアドレスを発生
するアドレス発生回路112と、当該アドレス発生回路
112によって発生したアドレスに格納されている少な
くとも一つの文字および起筆部延長線または終筆部延長
線を備えた複数の同音同意文字からなる文字集合体を一
つの全角領域に格納する文字集合体記憶手段113と、
当該文字集合体記憶手段113から読み出された複数の
文字集合体を一時格納する複数の文字集合体バッファメ
モリ120と、複数の文字集合体における文字の頭部お
よび末部の形状を比較する文字の頭部および末部比較回
路121と、当該文字の頭部および末部比較回路121
によって、接続部の一致した接続文字を抽出する接続文
字抽出回路122と、当該接続文字抽出回路122によ
って抽出された文字をその全角の領域に格納されていた
位置、分割数、および格納方法に基づいて拡大および位
置修正する文字拡大および位置修正回路117とから構
成されていることを特徴とする。
【0017】(第10発明)本発明の連綿体作成装置
は、起筆部延長線または終筆部延長線を備えた複数の平
仮名から構成される連綿体を作成するもので、連綿体を
構成する複数の文字を入力する入力手段111と、当該
入力手段111によって入力された連綿体のアドレスを
発生するアドレス発生回路112と、当該アドレス発生
回路112によって発生したアドレスに格納されている
少なくとも一つの文字および起筆部延長線または終筆部
延長線を備えた複数の同音同意文字からなる文字集合体
を一つの全角領域に格納する文字集合体記憶手段113
と、当該文字集合体記憶手段113から読み出された複
数の文字集合体を一時格納する複数の文字集合体バッフ
ァメモリ120と、連綿体と連綿体を構成する各文字の
文字集合体における位置、分割数、および格納方法とに
関するテーブルを格納している連綿体文字組合せ記憶装
置122′と、当該連綿体文字組合せ記憶装置122′
から予め決められた接続関係の連綿体を検索する連綿体
検索回路121′と、当該連綿体検索回路121′によ
って検索された連綿体をその格納されていた位置、分割
数、および格納方法に基づいて拡大および位置修正する
文字拡大および位置修正回路117とから構成されてい
ることを特徴とする。
【0018】(第11発明)本発明の連綿体作成装置
は、起筆部延長線または終筆部延長線を備えた複数の平
仮名から構成される連綿体を作成するもので、少なくと
も一つの文字を入力する入力手段111と、当該入力手
段111から入力された文字が通常の文字であることを
判別する判別回路115と、上記入力手段111によっ
て入力された文字のアドレスを発生するアドレス発生回
路112と、当該アドレス発生回路112によって発生
したアドレスに格納されている少なくとも一つの文字お
よび起筆部延長線または終筆部延長線を備えた複数の同
音同意文字からなる文字集合体を一つの全角領域に格納
する文字集合体記憶手段113と、当該文字集合体記憶
手段113から読み出された複数の文字集合体を一時格
納する文字集合体バッファメモリ114と、文字集合体
における少なくとも一つの文字が格納されている位置、
分割数、および格納方法に基づいて拡大および位置修正
する文字拡大および位置修正回路117とから構成さ
れ、少なくとも一つの文字を作成することができること
を特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1発明)本発明は、起筆部延長線または終筆部延長
線を備えた複数の平仮名から構成される連綿体を記憶装
置に格納するための連綿体格納方法にかかるものであ
る。通常一つの文字を格納する全角領域には、少なくと
も一つの文字および起筆部延長線または終筆部延長線を
備えた複数の同音同意文字が格納されている。そして、
通常一つの文字を格納する全角領域に格納された複数の
文字には、全て同じアドレスが付けられている。すなわ
ち、普通の文字および起筆部延長線または終筆部延長線
を備えた複数の同音同意で異なる形状の文字が別のファ
イルに格納されておらず、同じファイルに格納されてい
るため、利用者は、アプリケーションで全角のどの領域
の文字を選択するかによって、簡単でしかも短時間に所
望のフォントデータを得ることができる。
【0020】(第2発明)本発明は、起筆部延長線また
は終筆部延長線を備えた複数の平仮名から構成される連
綿体を記憶装置に格納するための連綿体格納方法にかか
るもので、一つの文字を格納する全角の領域は、n(n
=2、3、4・・・)×n(n=2、3、4・・・)に
分割され、n2 個以下の少なくとも一つの文字および起
筆部延長線または終筆部延長線を備えた複数の同音同意
文字が格納される。そして、上記少なくとも一つの文字
および起筆部延長線または終筆部延長線を備えた複数の
同音同意文字は、全て同じアドレスが付けられている。
利用者は、同じファイルに少なくとも一つの文字および
起筆部延長線または終筆部延長線を備えた複数の同音同
意の文字が格納されているため、別のファイルを開くこ
となく、アプリケーションで連綿体を選択するだけで、
品質のよい美しい連綿体が得られる。8個の起筆部延長
線または終筆部延長線を備えた複数の文字を格納する場
合、全角領域は、3×3に分割されて、その一つ一つに
少なくとも一つの文字および異なる形状の同音同意文字
が格納される。
【0021】(第3発明)本発明は、起筆部延長線また
は終筆部延長線を備えた複数の平仮名から構成される連
綿体を記憶装置に格納するための連綿体格納方法にかか
るもので、通常一つの文字を格納する全角の領域をX軸
方向またはY軸方向に複数分割して、少なくとも一つの
文字および起筆部延長線または終筆部延長線を備えた複
数の同音同意文字が格納される。そして、上記少なくと
も一つの文字および起筆部延長線または終筆部延長線を
備えた複数の同音同意文字は、全て同じアドレスが付け
られている。利用者は、同じファイルに少なくとも一つ
の文字および起筆部延長線または終筆部延長線を備えた
複数の同音同意文字が格納されているため、別のファイ
ルを開くことなく、アプリケーションで格納位置の文字
を選択するだけで美しい連綿体が得られる。本発明は、
格納したい文字分任意に分割できるため、全角領域に空
きができない。
【0022】(第4発明)本発明は、複数の文字から構
成される連綿体が通常一つの文字を格納する全角領域に
繋がった状態のまま圧縮されて格納されている。この圧
縮された連綿体には、一つのアドレス、格納されている
文字数、および格納方法が属性として付けられている。
格納方法には、たとえば、縦方向偏平というものがあ
る。また、本発明は、連綿体と共に、当該連綿体とアド
レス、文字数、および格納方法との関係を表す変換テー
ブルが格納されている。たとえば、連綿体の格納されて
いる文字数3で、格納方法が縦方向偏平である場合、ア
ドレスによって読み出された連綿体は、縦方向に3倍さ
れて、三つの全角からなる連綿体となる。また、連綿体
の格納方法が縦方向偏平でない場合、読み出された文字
を拡大すると同時に位置を修正する必要がある。このよ
うな連綿体の格納方法は、連綿体の状態で格納されてい
るため、文字と文字との間につなぎ目が発生しない。
【0023】(第5発明)本発明は、起筆部延長線また
は終筆部延長線を備えた複数の平仮名から構成される連
綿体を記憶装置に格納するための連綿体作成方法にかか
るものである。通常一つのアドレスを有する全角の領域
には、少なくとも一つの文字および起筆部延長線または
終筆部延長線を備えた複数の同音同意文字からなる文字
集合体が格納されている。当該文字集合体は、文字を入
力することにより発生したアドレスに基づいて文字集合
体記憶装置から読み出される。連綿体を構成する文字
は、前記文字集合体に格納されている文字の中から、起
筆部延長線または終筆部延長線が接合するように選択さ
れる。その後、連綿体は、文字集合体に格納されていた
文字の位置、分割数、および格納方法に基づいて拡大お
よび位置が修正されて全角の文字となる。本発明は、少
なくとも一つの文字および起筆部延長線または終筆部延
長線を備えた複数の同音同意文字からなる文字集合体が
一つのアドレスを有する全角領域に格納されていても、
一つの文字を選択した後、文字を拡大または位置修正を
行うことによって、少なくとも一つの文字と同様な品質
の全角文字を得ることができる。
【0024】(第6発明)本発明は、起筆部延長線また
は終筆部延長線を備えた複数の平仮名から構成される連
綿体を記憶装置に格納するための連綿体作成方法にかか
るもので、通常一つのアドレスを有する全角の領域に
は、少なくとも一つの文字および起筆部延長線または終
筆部延長線を備えた複数の同音同意文字からなる文字集
合体が格納されている。当該文字集合体は、文字を入力
することにより発生したアドレスに基づいて文字集合体
記憶装置から読み出される。連綿体を構成する文字は、
複数の文字集合体における文字の頭部および末部の形状
が比較される。連綿体の頭部および末部に接続できる文
字は、抽出された後、文字集合体に格納されていた文字
の位置、分割数、および格納方法に基づいて拡大および
位置修正されて、全角文字となる。
【0025】(第7発明)本発明は、起筆部延長線また
は終筆部延長線を備えた複数の平仮名から構成される連
綿体を記憶装置に格納するための連綿体作成方法にかか
るもので、通常一つのアドレスを有する全角の領域に
は、少なくとも一つの文字および起筆部延長線または終
筆部延長線を備えた複数の同音同意文字からなる文字集
合体が格納されている。当該文字集合体は、文字を入力
することにより発生したアドレスに基づいて文字集合体
記憶装置から読み出される。連綿体を構成する文字は、
連綿体と連綿体を構成する各文字の文字集合体における
位置、分割数、および格納方法に関するテーブルから抽
出される。その後、連綿体を構成する文字は、上記位
置、分割数、および格納方法に基づいて各文字が拡大お
よび位置修正されて、全角文字となる。
【0026】(第8発明)本発明は、通常一つの文字を
格納する全角領域に格納されている複数の文字から構成
される連綿体を作成する連綿体作成方法にかかるもの
で、入力手段によって連綿体の作成であることを設定す
る。入力された文字を連綿体で作成するように設定され
ていると判別した場合、当該連綿体のアドレスに基づい
て、全角領域に格納されている複数の文字が読み出され
る。また、同時に、上記アドレスに基づいて、連綿体
と、アドレス、格納されている文字数、および格納方法
との関係を表す変換テーブルが読み出される。そして、
連綿体は、上記変換テーブルから読み出された格納され
ている文字数または全角領域の分割数、および格納方法
に基づいて拡大されると共に、格納方法によってその位
置が修正される。連綿体を構成する複数の文字は、全角
領域からなる文字集合体に繋がった状態で格納されてお
り、上記文字集合体における位置、分割数、および格納
方法に関する情報に基づいて拡大および位置修正が行わ
れるため、文字と文字との接続関係に繋ぎ目がなく、品
質的に優れた連綿体を作成することができる。
【0027】(第9発明)本発明は、起筆部延長線また
は終筆部延長線を備えた複数の平仮名から構成される連
綿体を作成する連綿体作成装置である。入力手段、たと
えばキーボードから連綿体を構成する複数の文字が入力
される。アドレス発生回路は、入力手段によって入力さ
れた連綿体のアドレスを発生する。文字集合体記憶手段
は、前記アドレス発生回路によって発生したアドレスに
少なくとも一つの文字および起筆部延長線または終筆部
延長線を備えた複数の同音同意文字からなる文字集合体
が一つの全角領域に格納されている。前記アドレスによ
って、文字集合体記憶手段から読み出された複数の文字
集合体は、複数の文字集合体バッファメモリに一時格納
される。文字の頭部および末部比較回路は、複数の文字
集合体における文字の頭部および末部の形状を比較し
て、起筆部延長線または終筆部延長線が一致する文字を
捜す。接続文字抽出回路は、前記文字の頭部および末部
比較回路によって、起筆部延長線または終筆部延長線が
一致した文字を抽出する。前記接続文字抽出回路によっ
て抽出された文字は、その全角の領域に格納されていた
位置、全角領域の分割数、および格納方法に基づいて、
拡大および位置修正されて全角の連綿体となる。
【0028】(第10発明)本発明は、起筆部延長線ま
たは終筆部延長線を備えた複数の平仮名から構成される
連綿体を作成する連綿体作成装置で、入力手段から連綿
体を構成する複数の文字が入力される。アドレス発生回
路は、入力手段によって入力された連綿体のアドレスを
発生する。文字集合体記憶手段は、前記アドレス発生回
路によって発生したアドレスに少なくとも一つの文字お
よび起筆部延長線または終筆部延長線を備えた複数の同
音同意文字からなる文字集合体が一つの全角領域に格納
されている。前記アドレスによって、文字集合体記憶手
段から読み出された複数の文字集合体は、複数の文字集
合体バッファメモリに一時格納される。連綿体文字組合
せ記憶装置には、連綿体と連綿体を構成する各文字の文
字集合体における位置、分割数、および格納方法に関す
るテーブルが格納されている。連綿体検索回路は、上記
連綿体文字組合せ記憶装置に格納されているテーブルか
ら予め決められた接続関係の連綿体を検索する。文字拡
大および位置修正回路は、上記連綿体検索回路によって
検索された連綿体をその格納されていた時の位置、分割
数、および格納方法に基づいて拡大および位置を修正し
て、全角の文字にする。
【0029】(第11発明)本発明は、起筆部延長線ま
たは終筆部延長線を備えた複数の平仮名から構成される
連綿体を作成する連綿体作成装置でありながら、少なく
とも一つの文字も作成することができる。入力手段によ
って、少なくとも一つの文字が入力されると、判別回路
は、当該文字が少なくとも一つの文字であることを判別
する。アドレス発生回路は、当該文字および起筆部延長
線または終筆部延長線を備えた複数の文字集合体のアド
レスを発生する。文字集合体記憶手段の上記アドレスに
格納されている通常文字および起筆部延長線または終筆
部延長線を備えた複数の同音同意文字は、文字集合体バ
ッファメモリに一時格納する。上記文字集合体における
少なくとも一つの文字は、前記判別回路によって一文字
分バッファメモリに格納された後、文字集合体に格納さ
れている位置、分割数、および格納方法に基づいて拡大
および位置が修正される。連綿体作成装置でありなが
ら、少なくとも一つの文字でも同じファイルに格納され
ているため、別ファイルを開くことなく、簡単にしかも
速やかに作成することができる。
【0030】
【実 施 例】図1は本発明における第一実施例である
連綿体作成装置を説明するための概略ブロック構成図で
ある。図1において、連綿体作成装置は、少なくとも一
つの文字を発生する通常文字発生手段11と、連綿体発
生手段12と、全角文字発生手段13とから構成されて
いる。通常文字発生手段11は、少なくとも一つの文字
の入力および連綿体の設定等を行うためのキーボード1
11と、当該キーボード111によって入力された文字
のアドレスを発生するアドレス発生回路112と、全角
領域に少なくとも一つの文字および起筆部延長線または
終筆部延長線を備えた複数の同音同意が圧縮されて格納
されている文字集合体記憶装置113と、当該文字集合
体記憶装置113から読み出された全角の領域に格納さ
れている文字集合体を一時的に記憶する文字集合体バッ
ファメモリ114と、当該文字集合体バッファメモリ1
14から取り出された一文字を一時的に記憶する一文字
分バッファメモリ116とから構成される。
【0031】連綿体発生手段12は、入力された文字が
少なくとも一つの文字、あるいは連綿体の設定があるか
否かを判別する判別回路115と、連綿体を構成する複
数の文字集合体を一時的に記憶する複数の文字集合体バ
ッファメモリ120と、異なる文字集合体における文字
の頭部および末部の形状を比較する文字の頭部および末
部比較回路121と、文字の起筆部延長線または終筆部
延長線が接続できる接続文字を抽出する接続文字抽出回
路122と、当該接続文字抽出回路122から抽出され
た複数の文字を一時的に格納するバッファメモリ123
とから構成される。
【0032】全角文字発生手段13は、一文字分バッフ
ァメモリ116またはバッファメモリ123からの文字
を圧縮されて格納されていた時の位置、全角領域の分割
数、および格納方法、たとえば、格子状、縦方向偏平
型、横方向偏平型、によって決まる拡大率および位置修
正を行って一つの全角文字とする文字拡大および位置修
正回路117と、当該文字拡大および位置修正回路11
7によって全角となった文字を表示または印字するため
の出力制御回路118と、当該出力制御回路118の制
御の基に出力する出力装置119とから構成される。な
お、各ブロックは、制御回路110によってそれぞれ制
御される。
【0033】図2は本発明における第二実施例である連
綿体作成装置を説明するための概略ブロック構成図であ
る。図2において、図1と異なる所は、連綿体発生手段
12′にある。すなわち、連綿体発生手段12′は、入
力された文字が少なくとも一つの文字、あるいは連綿体
の設定があるか否かを判別する判別回路115と、連綿
体を構成する複数の文字集合体を一時的に記憶する複数
の文字集合体バッファメモリ120と、異なる文字集合
体における連綿体の接続関係の一致するものを検索する
連綿体検索回路121′と、文字の起筆部延長線または
終筆部延長線を接続する連綿体と、当該連綿体を構成す
る文字が格納されている文字集合体の位置、全角領域の
分割数、および格納方法との関係テーブルを記憶する連
綿体文字組合せ記憶装置122′と、上記連綿体検索回
路121′によって検索された連綿体を構成する文字を
一時的に格納するバッファメモリ123とから構成され
る。なお、図1の実施例と同様に、各ブロックは、制御
回路110によってそれぞれ制御される。
【0034】図3は本発明の第一実施例で、3文字から
なる連綿体の作成方法を説明するためのフローチャート
である。図3において、たとえば、キーボード111に
よって文字が入力される(ステップ311)。キーボー
ド111によって入力された文字は、アドレス発生回路
112によってアドレスが発生する(ステップ31
2)。制御回路110は、アドレスに対応した文字集合
体を文字集合体記憶装置113から抽出し、必要に応じ
て図示されていないバッファメモリに格納する(ステッ
プ313)。
【0035】判別回路115は、制御回路110の制御
の基に、入力された文字が連綿体の一字であるか否かを
調べる(ステップ314)。制御回路110は、入力さ
れた文字が連綿体でないと判断した場合、予め決められ
た文字、たとえば、第1番目の文字、を一文字分バッフ
ァメモリ116に格納する(ステップ315)。その
後、制御回路110は、文字集合体における格納位置、
全角領域の分割数、および格納方法に基づいて位置修正
および拡大を行う(ステップ316)。なお、文字集合
体における格納位置、全角領域の分割数、および格納方
法については後述する。出力制御回路118は、文字が
所定の大きさに拡大されると同時に位置が修正された
後、文字を表示または印字するための制御を行う。出力
装置119は、上記出力制御回路118の制御の基に少
なくとも一つの文字を表示装置に表示、または印字装置
で印字する(ステップ317)。
【0036】ステップ314において、制御回路110
は、判別回路115により、入力された文字が連綿体で
あると判断した場合、連綿体を構成する文字分の文字集
合体を複数の文字集合体バッファメモリ120に格納す
るように制御する(ステップ318)。制御回路110
は、複数の文字集合体が連綿体の第1文字であるか否か
を調べる(ステップ319)。制御回路110は、複数
の文字集合体が連綿体の第2文字であるか否かを調べる
(ステップ320)。制御回路110は、文字集合体が
連綿体の第1文字および第2文字を文字の頭部および末
部比較回路121によって比較する(ステップ32
1)。制御回路110は、文字集合体が連綿体の第2文
字および第3文字を文字の頭部および末部比較回路12
1によって比較する(ステップ323)。
【0037】制御回路110は、第1文字の終筆部延長
線と第2文字の起筆部延長線とが接続するか否かを調べ
る。また、制御回路110は、文字の頭部および末部比
較回路121によって、第2文字の終筆部延長線と末尾
の文字の起筆部延長線とが接続するか否かを調べる(ス
テップ324)。文字の頭部および末部比較回路121
は、たとえば、アウトラインフォントデータにおける一
番最初の座標点、あるいは最後の座標点を検索して、互
いに比較することによって簡単に第1文字と第2文字と
の一致点が得られる。
【0038】接続文字抽出回路122は、制御回路11
0の制御の基に、ステップ324において、一致した文
字集合体に格納されている一つの圧縮文字を検索する
(ステップ325)。その後、制御回路110は、上記
検索された圧縮文字を一文字分ずつバッファメモリ12
3に格納するように制御する(ステップ315)。その
後、ステップ316およびステップ317は、前述の通
りである。また、制御回路110は、ステップ324に
おいて、連綿体の一致した文字が発見できない場合、連
綿体を構成することができないと判断して、出力装置1
19にエラーメッセージを表示または出力する(ステッ
プ326)。
【0039】図4は本発明の第二実施例で、連綿体の作
成方法を説明するためのフローチャートである。第2実
施例は、文字を一つ一つ比較するのではなく、予め連綿
体を構成する複数の文字と、当該文字に付けられたアド
レスと、文字集合体の全角領域を分割した数と、全角領
域に格納されている位置との関係からなるテーブル(当
該テーブルは、後述する)を備えている点で、第一実施
例と異なる。すなわち、図4において、ステップ318
までは、第一実施例と同じである。制御回路110は、
連綿体検索回路121′によって、入力された連綿体が
連綿体文字組合せ記憶装置122′に記憶されているテ
ーブルにあるか否かを調べる(ステップ331)。
【0040】制御回路110は、連綿体検索回路12
1′によって、連綿体を構成する文字の属性である分割
数と位置とを検索して、文字に関するデータと共にバッ
ファメモリ123に格納する(ステップ332)。文字
拡大および位置修正回路117は、制御回路110の制
御の基に、上記文字の属性にしたがって、文字を拡大お
よび位置を修正して、全角文字とすると共に、連綿体に
する。その後の処理は、第一実施例と同じである。
【0041】図5(イ)は本発明のアウトラインフォン
トデータの格納状態と連綿体の接続とを説明するための
図である。図5(ロ)は本発明の連綿体を説明するため
の図である。図5(ハ)は本発明のアウトラインフォン
トデータの格納位置を説明するための図である。図5
(イ)において、全角領域は、9個に分割されており、
その中の8個に文字が格納されている文字集合体を示す
ものである。そして、全角領域には、起筆部延長線また
は終筆部延長線の異なる7種類の「お」と、少なくとも
一つの通常の文字「お」とが格納されている。また、図
5(ロ)において、実際に本発明における連綿体「お」
を使用した例である。
【0042】図5(ハ)は全角領域における格納位置に
便宜上番号を付けてある。たとえば、領域1には、連綿
体のトップに来て、左下方に接続する「お」が格納され
ている。領域2には、連綿体のトップに来て、中下方に
接続する「お」が格納されている。領域3には、連綿体
のトップに来て、右下方に接続する「お」が格納されて
いる。領域4には、連綿体の中間に来て、左下方に接続
する「お」が格納されている。領域5には、連綿体の中
間に来て、中下方に接続する「お」が格納されている。
領域6には、連綿体の中間に来て、右下方に接続する
「お」が格納されている。領域7には、連綿体の末尾に
来る「お」が格納されている。領域8には、文字が格納
されていない。領域9には、少なくとも一つの文字が格
納されている。上記文字の全角領域における格納位置
は、任意に決めることができる。少なくとも一つの文字
を領域1に格納してもよいことはいうまでもない。ま
た、一つの領域には、前記各文字が3分の1に圧縮され
て格納されている。そして、図5(イ)に示す例は、8
個の連綿体と一つの通常文字が格納されているが、これ
らの数に限定されず、連綿体の接続部を美しくするため
に、数を増やすことは任意である。
【0043】図6は本発明の第二実施例を説明するため
のテーブルが示されている。図6において、テーブル
は、連綿体を構成する複数の文字と、該当する文字のた
とえば、JIS区点コード、文字集合体に圧縮されて格
納されている位置、文字集合体が格納されている全角領
域を分割した数、および図5に示す格子状、縦方向偏
平、あるいは横方向偏平等の格納方法が記載されてい
る。たとえば、連綿体「ある」は、JIS区点コード
「0402」および「0475」である。また、「あ」
および「る」は、全角領域が9に分割されていることが
判る。そして、これらの文字の格納方法は、全角領域が
2 個からなる格子状であることが分かる。
【0044】そして、連綿体検索回路121′は、上記
テーブルからJIS区点コード0402の文字集合体に
おける位置2に格納されている文字と、その属性である
全角領域の分割数9、位置2、および格納方法格子状を
検索してバッファメモリ123に格納する。同様に、連
綿体検索回路121′は、上記テーブルからJIS区点
コード0402の文字集合体における位置5に格納され
ている文字とその属性である全角の分割数9、位置5、
および格納方法格子状を検索してバッファメモリ123
に格納する。その後、文字拡大および位置修正回路11
7は、検索された「あ」を3倍に伸長すると同時に、位
置、および格納方法から、正しい位置に移動させる。
【0045】図5および図6は、文字集合体を格納する
全角領域をn×n(n=1、2、3、・・・)に分割し
た例を説明したが、文字集合体の格納方法は、これに限
定されない。たとえば、全角領域は、偏平な縦方向の分
割、あるいは偏平な横方向の分割がある。この格納方法
は、n2 個にする必要がなく、任意の数に分割できる点
に特徴がある。そして、圧縮されて格納された文字は、
X軸方向またはY軸方向にのみ伸長すればよい。また、
領域の修正は、同様にX軸方向またはY軸方向にのみ移
動すればよいので、簡単である。
【0046】図7は本発明の具体例で、連綿体「ああ」
を説明するための図である。利用者は、文字を入力する
際に、アプリケーションで連綿体を選択した後、JIS
区点コードの0402を二度入力する。座標点の比較ま
たはテーブルによって最初の「あ」の属性が「2」、
「9」、および「格子」であり、最後の「あ」の属性が
「5」、「9」、および「格子」であることが判る。そ
の後、連綿体は、前述の連綿体作成装置によって、上記
属性と格納方法に基づいて、拡大および位置修正処理を
行う。文字の格納方法は、たとえば、格子状に統一して
ある場合、属性として「格子」を持つ必要がなくなり、
倍数および位置だけで済む。本実施例は、二文字の連綿
体について説明したが、三文字の場合も同様である。そ
して、三文字の連綿体における中間の文字は、上の文字
と下の文字との繋がりがあるため、図5に示すように、
全角領域を9分割にしたのでは不足であり、16分割ま
たは25分割する必要がある。
【0047】図8(イ)および(ロ)は本発明の他の実
施例で、格納方法が縦方向偏平の連綿体を説明するため
の図である。図8(イ)は、全角領域を縦方向に3分割
し、その中に三つの文字「します」を格納している。そ
して、この全角領域には、コード:1234、文字数:
3、格納方法:縦方向偏平が付けられている。また、連
綿体は、仮名漢字変換テーブルを備えており、これによ
って上記コード:1234が連綿体「します」であるこ
とが分かる。上記連綿体「します」は、上記テーブルに
基づいて、縦方向に三倍に拡大した後、位置の修正を行
う。
【0048】また、上記連綿体が圧縮して格納されてい
る全角領域には、一つのJIS区点コードを持たせるこ
とができる。この実施例は、「します」以外に「し」か
ら始まる連綿体も「し」に相当するJIS区点コード
「0423」によって出力するが、その中から「しま
す」を選択するようにしてもよい。さらに、全角領域に
は、少なくとも一つの通常文字「し」と連綿体「しま
す」等を格納しておき、「し」に相当するJIS区点コ
ード「0423」によって、通常の文字かあるいは連綿
体かの選択をするようにしてもよい。
【0049】図9(イ)および(ロ)は本発明と従来例
における文字に割り当てられたビット数を比較するため
の図である。(イ)は従来例における1文字が格納され
ている全角領域で、1000メッシュで、10ビット
(2バイト)が必要である。これに対して、(ロ)は本
発明における文字集合体が格納されている全角領域で、
1000メッシュの文字を縦横5文字ずつ、すなわち、
25文字格納すると、5000メッシュ×5000メッ
シュで、13ビット(2バイト)が必要である。
【0050】本出願人は、本発明も従来例も必要なビッ
ト数が変わらないことに気付いた。すなわち、本出願人
は、全角領域に25文字程度からなる文字を圧縮して格
納しても、アウトラインフォントデータの容量を増加し
ないことを発見した。
【0051】以上、本実施例を詳述したが、本発明は、
前記実施例に限定されるものではない。そして、特許請
求の範囲に記載された本発明を逸脱することがなけれ
ば、種々の設計変更を行なうことが可能である。たとえ
ば、図1および図2に示す一つ一つのブロックには、新
規性がなく、周知または公知の技術によって達成される
ものであるため、詳細な開示をしない。しかし、本発明
の主旨に沿うものであれば、各種設計変更が可能であ
る。特に、文字拡大および領域修正回路、文字の頭部お
よび末部比較回路、接続文字抽出回路、連綿体検索回路
等は、周知の技術を使用してできるものであり、これら
の回路に発明があるわけではない。バッファメモリ等の
記憶手段は、説明上複数に分けて記載しているが、一つ
の記憶手段の中の領域を分けて使用することができる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、一つのアドレスをもっ
た文字集合体に少なくとも一つの文字と共に、異なる起
筆部延長線または終筆部延長線を備えた多数の同音同意
文字が格納されているため、別のファイルを開くことな
く少なくとも一つの文字と共に、連綿体を容易に作成す
ることができる。本発明によれば、一つのアドレスをも
った文字集合体に少なくとも一つの文字と共に、複数の
文字が接続された連綿体を一つの全角領域に格納するこ
とができるため、繋ぎ目のない美しい連綿体を容易に作
成することができる。本発明によれば、比較回路や検索
回路、および拡大位置修正回路等簡単に作成できる回路
を設ける程度で、しかも同じメモリ容量で、多くの連綿
体を作成しておくことができるため、繋ぎ目が目立たな
い美しい連綿体を容易に作成することができる。本発明
によれば、一つのファイルであるため、連綿体専用のか
な変換用テーブルを不要とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第一実施例である連綿体作成装
置を説明するための概略ブロック構成図である。
【図2】本発明における第二実施例である連綿体作成装
置を説明するための概略ブロック構成図である。
【図3】本発明の第一実施例で、3文字からなる連綿体
の作成方法を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の第二実施例で、連綿体の作成方法を説
明するためのフローチャートである。
【図5】(イ)は本発明のアウトラインフォントデータ
の格納状態と連綿体の接続とを説明するための図であ
る。(ロ)は本発明の連綿体を説明するための図であ
る。(ハ)は本発明のアウトラインフォントデータの格
納位置を説明するための図である。
【図6】本発明の第二実施例を説明するためのテーブル
が示されている。
【図7】本発明の具体例で、連綿体「ああ」を説明する
ための図である。
【図8】(イ)および(ロ)は本発明の他の実施例で、
格納方法が縦方向偏平の連綿体を説明するための図であ
る。
【図9】(イ)および(ロ)は本発明と従来例における
文字に割り当てられたビット数を比較するための図であ
る。
【図10】従来例における連綿体を記憶する例を説明す
るための図である。
【図11】(イ)および(ロ)は連綿体「します」の文
字コードと実際に印字された状態を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
11・・・通常文字発生手段 12、12′・・・連綿体発生手段 13・・・全角文字発生手段 110・・・制御回路 111・・・キーボード 112・・・アドレス発生回路 113・・・文字集合体記憶装置 114・・・文字集合体バッファメモリ 115・・・判別回路 116・・・一文字分バッファメモリ 117・・・文字拡大および位置修正回路 118・・・出力制御回路 119・・・出力装置 120・・・複数の文字集合体バッファメモリ 121・・・文字の頭部および末部比較回路 121′・・連綿体検索回路 122・・・接続文字抽出回路 122′・・連綿体文字組合せ記憶装置 123・・・バッファメモリ

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 起筆部延長線または終筆部延長線を備え
    た複数の平仮名から構成される連綿体を格納する連綿体
    格納方法において、 通常一つの文字を格納する全角領域に、少なくとも一つ
    の文字と、起筆部延長線または終筆部延長線を備えた複
    数の同音同意文字を格納すると共に、少なくとも一つの
    文字および複数の異なる起筆部延長線または終筆部延長
    線を備えた文字に対して同じアドレスが付けられている
    ことを特徴とする連綿体格納方法。
  2. 【請求項2】 起筆部延長線または終筆部延長線を備え
    た複数の平仮名から構成される連綿体を格納する連綿体
    格納方法において、 通常一つの文字を格納する全角をn(n=2、3、4・
    ・・)×n(n=2、3、4・・・)で分割した領域
    に、少なくとも一つの文字と起筆部延長線または終筆部
    延長線を備えたn2 個以下の同音同意文字を格納すると
    共に、少なくとも一つの文字および複数の異なる起筆部
    延長線または終筆部延長線を備えた文字に対して同じア
    ドレスが付けられていることを特徴とする連綿体格納方
    法。
  3. 【請求項3】 起筆部延長線または終筆部延長線を備え
    た複数の平仮名から構成される連綿体を格納する連綿体
    格納方法において、 通常一つの文字を格納する全角をX軸方向またはY軸方
    向に複数分割した領域に、少なくとも一つの文字と起筆
    部延長線または終筆部延長線を備えた複数の同音同意文
    字を格納すると共に、少なくとも一つの文字および複数
    の異なる起筆部延長線または終筆部延長線を備えた文字
    に対して同じアドレスが付けられていることを特徴とす
    る連綿体格納方法。
  4. 【請求項4】 通常一つの文字を格納する全角領域に複
    数の文字から構成される連綿体を格納すると共に、連綿
    体と、アドレス、文字数、および格納方法との関係を表
    す変換テーブルを基にして、全角領域に格納された複数
    の文字を一つ一つが全角文字になるように拡大および位
    置修正して、連綿体とすることを特徴とする連綿体格納
    方法。
  5. 【請求項5】 起筆部延長線または終筆部延長線を備え
    た複数の平仮名から構成される連綿体を作成する連綿体
    作成方法において、 一つのアドレスを有する全角領域に、少なくとも一つの
    文字および起筆部延長線または終筆部延長線を備えた複
    数の同音同意文字からなる文字集合体が格納されてお
    り、 文字の入力により発生したアドレスに格納されている文
    字集合体を読み出し、 連綿体を構成する際に、起筆部延長線または終筆部延長
    線が接合する文字を前記文字集合体から選択し、 その後、文字集合体に格納されていた文字の位置、分割
    数、および格納方法に基づいて当該文字を拡大および位
    置修正することを特徴とする連綿体作成方法。
  6. 【請求項6】 起筆部延長線または終筆部延長線を備え
    た複数の平仮名から構成される連綿体を作成する連綿体
    作成方法において、 一つのアドレスを有する全角領域に、少なくとも一つの
    文字および起筆部延長線または終筆部延長線を備えた複
    数の同音同意文字からなる文字集合体が格納されてお
    り、 連綿体を構成する複数の文字を入力することにより発生
    した複数のアドレスに格納されている複数の文字集合体
    を読み出し、 複数の文字集合体における文字の頭部および末部の形状
    を比較し、頭部および末部に接続できる文字を抽出し、 その後、文字集合体に格納されていた文字の位置、分割
    数、および格納方法に基づいて当該文字を拡大および位
    置修正することを特徴とする連綿体作成方法。
  7. 【請求項7】 起筆部延長線または終筆部延長線を備え
    た複数の平仮名から構成される連綿体を作成する連綿体
    作成方法において、 一つのアドレスを有する全角領域に、少なくとも一つの
    文字および起筆部延長線または終筆部延長線を備えた複
    数の同音同意文字からなる文字集合体が格納されてお
    り、 連綿体を構成する複数の文字を入力することにより発生
    した複数のアドレスに格納されている複数の文字集合体
    を読み出し、 連綿体と連綿体を構成する各文字の文字集合体における
    位置、分割数、および格納方法に関するテーブルから連
    綿体を構成する文字を抽出し、 その後、上記テーブルの情報に基づいて連綿体を構成す
    る各文字を拡大および位置修正することを特徴とする連
    綿体作成方法。
  8. 【請求項8】 通常一つの文字を格納する全角領域に格
    納されている複数の文字から構成される連綿体を作成す
    る連綿体作成方法において、 連綿体の作成であることを判別した後、 当該連綿体のアドレスに基づいて、全角領域に格納され
    ている複数の文字と、 上記アドレスに基づいて、連綿体と、アドレス、文字
    数、および格納方法との関係を表す変換テーブルから当
    該連綿体が格納されている全角領域の分割数および格納
    方法を検出し、 上記連綿体を変換テーブルによって検出した全角領域の
    分割数および格納方法に基づいてその位置および大きさ
    を修正することを特徴とする連綿体作成方法。
  9. 【請求項9】 起筆部延長線または終筆部延長線を備え
    た複数の平仮名から構成される連綿体を作成する連綿体
    作成装置において、 連綿体を構成する複数の文字を入力する入力手段と、 当該入力手段によって入力された連綿体のアドレスを発
    生するアドレス発生回路と、 当該アドレス発生回路によって発生したアドレスに格納
    されている少なくとも一つの文字および起筆部延長線ま
    たは終筆部延長線を備えた複数の同音同意文字からなる
    文字集合体を一つの全角領域に格納する文字集合体記憶
    手段と、 当該文字集合体記憶手段から読み出された複数の文字集
    合体を一時格納する複数の文字集合体バッファメモリ
    と、 複数の文字集合体における文字の頭部および末部の形状
    を比較する文字の頭部および末部比較回路と、 当該文字の頭部および末部比較回路によって、接続部の
    一致した接続文字を抽出する接続文字抽出回路と、 当該接続文字抽出回路によって抽出された文字をその全
    角の領域に格納されていた位置、分割数、および格納方
    法に基づいて拡大および位置修正する文字拡大および位
    置修正回路と、 から構成されていることを特徴とする連綿体作成装置。
  10. 【請求項10】 起筆部延長線または終筆部延長線を備
    えた複数の平仮名から構成される連綿体を作成する連綿
    体作成装置において、 連綿体を構成する複数の文字を入力する入力手段と、 当該入力手段によって入力された連綿体のアドレスを発
    生するアドレス発生回路と、 当該アドレス発生回路によって発生したアドレスに格納
    されている少なくとも一つの文字および起筆部延長線ま
    たは終筆部延長線を備えた複数の同音同意文字からなる
    文字集合体を一つの全角領域に格納する文字集合体記憶
    手段と、 当該文字集合体記憶手段から読み出された複数の文字集
    合体を一時格納する複数の文字集合体バッファメモリ
    と、 連綿体と連綿体を構成する各文字の文字集合体における
    位置、分割数、および格納方法とに関するテーブルを格
    納している連綿体文字組合せ記憶装置と、 当該連綿体文字組合せ記憶装置から予め決められた接続
    関係の連綿体を検索する連綿体検索回路と、 当該連綿体検索回路によって検索された連綿体をその格
    納されていた位置、分割数、および格納方法に基づいて
    拡大および位置修正する文字拡大および位置修正回路
    と、 から構成されていることを特徴とする連綿体作成装置。
  11. 【請求項11】 起筆部延長線または終筆部延長線を備
    えた複数の平仮名から構成される連綿体を作成する連綿
    体作成装置において、 少なくとも一つの文字を入力する入力手段と、 当該入力手段から入力された文字が通常の文字であるこ
    とを判別する判別回路と、 上記入力手段によって入力された文字のアドレスを発生
    するアドレス発生回路と、 当該アドレス発生回路によって発生したアドレスに格納
    されている少なくとも一つの文字および起筆部延長線ま
    たは終筆部延長線を備えた複数の同音同意文字からなる
    文字集合体を一つの全角領域に格納する文字集合体記憶
    手段と、 当該文字集合体記憶手段から読み出された複数の文字集
    合体を一時格納する文字集合体バッファメモリと、 文字集合体における少なくとも一つの文字が格納されて
    いる位置、分割数、および格納方法に基づいて拡大およ
    び位置修正する文字拡大および位置修正回路と、 から構成され、少なくとも一つの文字を作成することが
    できることを特徴とする連綿体作成装置。
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JP8079400A Expired - Lifetime JP2844445B2 (ja) 1996-03-08 1996-03-08 連綿体格納方法、連綿体作成方法、並びに連綿体作成装置

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