JP2843739B2 - プレス機のプレス油塗布装置 - Google Patents

プレス機のプレス油塗布装置

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JP2843739B2
JP2843739B2 JP5141619A JP14161993A JP2843739B2 JP 2843739 B2 JP2843739 B2 JP 2843739B2 JP 5141619 A JP5141619 A JP 5141619A JP 14161993 A JP14161993 A JP 14161993A JP 2843739 B2 JP2843739 B2 JP 2843739B2
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press
press oil
oil
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芳雄 菅原
知弘 津布久
俊治 三田寺
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Kubota Corp
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  • Forging (AREA)
  • Presses And Accessory Devices Thereof (AREA)
  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
  • Spray Control Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレス工程前にプレス
油を塗布する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】素材(鋼板)をプレスする場合、深い絞
り箇所では素材と金型との間の摩擦によって擦り傷や亀
裂が発生しやすく、このために深い絞り箇所における素
材と金型との間の滑りを良くするためにプレス油を塗布
することが望ましく、従来は、このプレス油塗布処理を
プレス機のオペレータ自身あるいは補助作業者が手作業
で行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、手作業による
プレス油塗布処理は手間がかかるためにプレスサイクル
が長くなって作業能率が低下する一因になるとともに、
塗布領域および塗布量が安定しないものであった。又、
手作業が工程中に含まれると、素材の搬入装填、プレス
品の搬出、をロボット等を用いて自動化する場合の妨げ
になる。そこで、プレス油塗布処理を自動化することが
研究されているが、プレス品の種類によっては金型ある
いはプレス素材のいずれかにのみ、或いは、両者にプレ
ス油塗布処理を施すことが望ましい場合があり、このよ
うな場合、金型を取り替え替えるつどプレス油塗布装置
の処理仕様を変更することになり、段取りに時間がかか
るとともに高価な制御装置を必要として設備コストが高
くつく不具合があった。本発明は、このような点に着目
してなされたものであって、プレス品の種類に応じた適
切なプレス油塗布処理を簡単な仕様変更操作で実行でき
るプレス油塗布装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明特徴構成は、上下駆動される上金型にプレス油
の噴射ノズルを取り付け、プレス工程前に固定の下金型
あるいは素材の所定箇所に向けて所定量のプレス油を噴
射塗布するよう構成するとともに、前記噴射ノズルへの
プレス油供給作動を司る噴射制御装置に、 〔a〕素材が搬入される前に下金型のプレス面へプレス
油を塗布し、かつ、下金型上に装填された素材の上面に
プレス油を塗布するモード。 〔b〕素材が搬入される前にのみ下金型のプレス面へプ
レス油を塗布するモード。 〔c〕下金型上に装填された素材の上面にのみプレス油
を塗布するモード。 のうちのいずれかを選択する塗布モード選択手段を備え
た構成とした。
【0005】
【作用】上記構成によると、プレス金型を取り替える際
に、噴射制御装置の塗布モード選択手段を操作すること
で、〔a〕,〔b〕,〔c〕のうちのいづれかのモード
でのプレス油塗布処理が実行される。例えば、〔a〕の
モードを選択した場合には、先のプレス工程が完了して
プレス品を搬出すると、これが検知されて、空になった
下金型の所定プレス面に向けて1回目のプレス油の吹付
け塗布処理が行われ、次に素材が下金型に搬入装填され
ると、これが検知されて素材の上面の所定位置に向けて
2回目のプレス油の吹付け塗布処理が行われ、その後、
プレス工程に移行する。又、〔b〕のモードを選択した
場合には、先のプレス工程が完了してプレス品を搬出す
ると、これが検知されて、空になった下金型の所定プレ
ス面に向けて1回だけプレス油の吹付け塗布処理が行わ
れ、その後、素材が下金型に搬入装填されてプレス工程
に移行する。又、〔c〕のモードを選択した場合には、
素材が下金型に搬入装填されたことが検知されると、素
材の上面の所定位置に向けて1回だけプレス油の吹付け
塗布処理が行われ、その後、プレス工程に移行する。
【0006】
【発明の効果】従って、本発明によれば各種のプレス品
に好適な仕様でプレス油塗布処理を実行できるととも
に、金型取り替えに伴う塗布仕様の変更に対応してプレ
ス油塗布装置を取り替えたり、プレス油塗布装置の調整
操作を行うような煩わしい操作は不要で、スイッチ等の
選択操作で簡単迅速に塗布モードを切り換えて、直ちに
プレス作業に移行することが可能となり、段取りのため
の休止時間を短縮して効率の高い作業を遂行できる。
又、ノズル制御装置を共用するので、設備コストの低減
をはかる上でも有効である。
【0007】
【実施例】図1に示すように、プレス機は、ボルスター
1に取付け固定される下金型2と、昇降するラム3に取
付け固定された上金型4とからなり、下金型2の上に素
材(鋼板)5を装填し、上金型4を駆動下降して素材5
を所定の形状にプレス成型するように構成されたもので
あり、前記上金型4の周部の所定箇所に、プレス油を金
型内部や素材5に吹付け塗布するための複数の噴射ノズ
ル6が取付け金具7を介して下金型2内に向かう所定姿
勢で取付けられている。尚、図示しないが、素材5の搬
入およびプレス品の搬出がロボットによって行われるよ
うに自動化されている。
【0008】図3に、前記噴射ノズル6を用いてプレス
油の噴射塗布を行うプレス油塗布装置の概略構成が示さ
れており、各噴射ノズル6は定量吐出ポンプ8に金属配
管9を介して接続され、この定量吐出ポンプ8にはエア
駆動型の供給ポンプ10からプレス油が可撓配管11を
介して供給されるようになっている。又、前記供給ポン
プ10は、電磁弁12を介してのエア供給によってピス
トン13が駆動変位されて内部のプレス油を圧送し、エ
ア排出によってピストン13が内装バネ14で復帰移動
することによって、油タンク15のプレス油をポンプ内
に吸入補充するよう構成されている。
【0009】前記定量吐出ポンプ8は、図2に示すよう
に、ポンプケース内にバネ付勢したプランジャ16とチ
ェック弁17とを縦列状にそれぞれ装備した構造となっ
ており、前記供給ポンプ10からプレス油が供給されな
い初期状態では、図2(a)に示すように、プランジャ
16が入口aを閉塞するとともに、チェック弁17が油
室18の出口bを閉塞している。そして、供給ポンプ1
0からプレス油が圧送されてきて油室18の圧力が上が
ると、図2(b)に示すように、チェック弁17が開か
れるとともにプランジャ16が進出して、油室18内の
プレス油が吐出される。そして、プランジャ16が一定
ストローク進出すると、図2(c)に示すように、プラ
ンジャ先端が出口bを閉じて吐出が完了し、この動作に
よって一定量の油が吐出されて前記噴射ノズル6の供給
されるのである。そして、供給ポンプ10からの油供給
が解除されて油室18の圧力が低下すると、プランジャ
16が与えられた付勢力で復帰後退し、この動作によっ
て油室18にプレス油が吸入補充されて図2(a)の状
態に戻り、次の油吐出に備えるのである。
【0010】プレス油噴射塗布を司る前記電磁弁12は
噴射制御装置20によって作動制御されるようになって
おり、かつ、この噴射制御装置20は、プレス作動を制
御するプレス制御盤21と、素材搬入セットおよびプレ
ス品搬出を制御するロボット制御盤22とを連係接続し
たインターロック制御盤23に接続されており、プレス
工程の前工程としてプレス油塗布制御を行うように構成
されている。
【0011】そして、この噴射制御装置20には、次の
3種の塗布モード〔a〕,〔b〕,〔c〕を択一的に選
択する塗布モード選択手段24が装備されている。 〔a〕素材5が搬入される前に下金型2のプレス面へプ
レス油を塗布し、かつ、下金型2の上に装填された素材
5の上面にプレス油を塗布するモード。 〔b〕素材5が搬入される前にのみ下金型2のプレス面
へプレス油を塗布するモード。 〔c〕下金型2の上に装填された素材5の上面にのみプ
レス油を塗布するモード。
【0012】塗布モード〔a〕を選択した場合には、先
のプレス工程が完了してプレス品の搬出が行われると、
これに基づいて、空になった下金型2の所定プレス面に
向けて1回目のプレス油の吹付け塗布処理が行われ、次
に素材5が下金型2に搬入装填されると、これに基づい
て素材5の上面の所定位置に向けて2回目のプレス油の
吹付け塗布処理が行われ、その後、プレス工程に移行す
る。
【0013】〔b〕のモードを選択した場合には、先の
プレス工程が完了してプレス品の搬出が行われると、こ
れに基づいて、空になった下金型2の所定プレス面に向
けて1回だけプレス油の吹付け塗布処理が行われ、その
後、素材5が下金型2に搬入装填されてプレス工程に移
行する。
【0014】〔c〕のモードを選択した場合には、素材
5が下金型2に搬入装填されたことが検知されると、素
材5の上面の所定位置に向けて1回だけプレス油の吹付
け塗布処理が行われ、その後、プレス工程に移行する。
【0015】このような塗布モードの選択は金型の取り
替えに際して行われる。つまり、金型取り替えにおいて
は、下金型2に装備された定量吐出ポンプ8群と供給ポ
ンプ10とを、可撓配管11の途中に介在したカプラー
26において分離し、供給ポンプ10と新しい下金型2
に備えた定量吐出ポンプ8群とを連通接続することでプ
レス油塗布装置の噴射制御装置20を各種の金型に対し
て共用し、この金型取り替えの際に、その金型に好適な
塗布モードを塗布モード選択手段24によって選択セッ
トするのである。
【0016】〔別実施例〕素材5の搬入、プレス品の搬
出、およびプレス作動の指令操作を作業者が行う形態で
は、図4に示すように、押しボタン式のプレス操作部2
7を備えたプレス制御盤21に噴射制御装置20を接続
して、プレス操作部27からプレス制御盤21に入る信
号に基づいて選択した塗布モードでのプレス塗布を行う
ようにするとよい。
【0017】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したプレス機の概略構成図
【図2】定量吐出ポンプの断面図 (a)初期状態 (b)吐出作動途中の状態 (c)吐出完了状態
【図3】プレス油塗布装置および制御系の連係図
【図4】別の制御系におけるプレス油塗布装置および制
御系の連係図
【符号の説明】
2 下金型 4 上金型 5 素材 6 噴射ノズル 20 噴射制御装置 24 塗布モード選択手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭51−122146(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B30B 15/00 B21D 22/20 B21D 24/00 B21D 37/18 B21J 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下駆動される上金型(4)にプレス油
    の噴射ノズル(6)を取り付け、プレス工程前に固定の
    下金型(2)あるいは素材(5)の所定箇所に向けて所
    定量のプレス油を噴射塗布するよう構成するとともに、
    前記噴射ノズル(6)へのプレス油供給作動を司る噴射
    制御装置(20)に、 〔a〕素材(5)が搬入される前に下金型(2)のプレ
    ス面へプレス油を塗布し、かつ、下金型(2)上に装填
    された素材(5)の上面にプレス油を塗布するモード。 〔b〕素材(5)が搬入される前にのみ下金型(2)の
    プレス面へプレス油を塗布するモード。 〔c〕下金型(2)上に装填された素材(5)の上面に
    のみプレス油を塗布するモード。 のうちのいずれかを選択する塗布モード選択手段(2
    4)を備えてあることを特徴とするプレス機のプレス油
    塗布装置。
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