JP2843503B2 - 通風気化式加湿器における吸水性加湿材 - Google Patents

通風気化式加湿器における吸水性加湿材

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空調機等の流通空気通路
に設置される通風気化式加湿器における吸水性加湿材に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】通風気化式加湿器は均一に濡れた吸水性
加湿材に気流を通過させることにより加湿を行うもの
で、より具体的には流通空気のもつ顕熱により加湿材に
含まれた水分を気化蒸発させるものである。
【0003】通風気化式加湿器は実用化されてからまだ
10年程度であるが、以下のような長所から普及し始め
ている。 省エネルギーでランニングコストが低い。 加湿吸水量の約70%が有効加湿量(気化する)とな
り高効率。 水滴飛散がない。 装置はシンプルで、取付スペースをあまりとらない。 蒸発潜熱を奪い気化するので冷房効果がある。
【0004】一方、短所としては以下のような点が上げ
られる。 加湿材に細菌類が繁殖し、それが気流に乗って飛散す
る。 加湿材に付着堆積するスケールは白い粉となって飛散
し、室内のOA機器に悪影響を及ぼす。 加湿材に付着堆積するスケールによって加湿材の含水
率が短期間のうちに著しく低下し、加湿材として使用不
能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】加湿材に細菌等が繁殖
する理由は、例えば職場に設置された加湿器が週末の2
日間未使用状態で放置されると、加湿材は水分を吸収し
た温暖な室温下で、細菌の繁殖に好適な環境を提供する
ことになるからである。そしてこの加湿器が再使用され
ると加湿材に繁殖した細菌などが加湿材を流通する空気
に乗って室内に放散されることになる。これを防止する
ため、加湿材にその上方から滴下する水道水に殺菌用薬
剤などを添加することは考えられるが、気化した薬剤成
分が空気中に飛散する可能性と、経済的な見地から実際
上はできない。
【0006】加湿材にスケールが付着堆積する原因は、
加湿材は加湿効果を上げるためかなりの水を含水してお
り、この加湿材が夜間の加湿器の停止時などに乾燥して
水分中に含まれているカルシウムなどがスケール化する
からである。
【0007】また、スケールとなるカルシウム、マグネ
シウムの溶解特性は塩と逆で、水温が低いほど溶解量が
多く、水温が高くなるとスケールとして析出する性質が
ある。本発明の対象とする加湿器は、効率よく蒸発潜熱
を奪うように、空調機コイルの二次側に組み込まれ、こ
の場合、暖房時には加湿材に吸収された水温は30〜4
0℃に上昇し、上記の硬化成分は析出しやすくなるから
である。
【0008】上記のような短所を取り除くため、加湿給
水管に純水器を取り付けることが一部で行われている
が、純水器は比較的高価なものであるため、コストアッ
プにつながりその改善が望まれていた。
【0009】本発明は上記のような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、その目的は極めて簡易な手段により
加湿材に細菌並びにスケールが発生するのを防止するこ
とのできる通風気化式加湿器における吸水性加湿材を提
供するにある。
【0010】
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達するため、
本発明では、空調機等の流通空気通路に設置される吸水
性加湿材と該加湿材の上方に給水する給水装置とからな
る通風気化式加湿器において、加湿材に編組された銅線
と炭素繊維を含有させてなるのである。
【0012】また、本発明では上記目的を達するため
に、前記加湿材に編組された銅線と銅線以外の金属線を
含有させてなるのである。
【0013】
【0014】
【0015】
【作用】微量な銅イオンが細菌やカビを殺し、消臭およ
び腐敗防止機能を有することは広く知られている。本発
明はこの原理を利用したもので、加湿材に含まれた銅が
給水装置からの水分に接触すると銅イオンを発生し、こ
の銅イオンの作用によって、加湿材に細菌やカビなどが
発生するのを防止している。
【0016】また、吸水性加湿材が編組された銅線と炭
素繊維または編組された銅線と銅線以外の金属線を含む
ので、電解質である水を介して銅と炭素繊維または銅と
他の金属の間に電気化学的電位差が生じ、その間の水は
イオン化され、この水のイオン化によって水中のカルシ
ウム、マグネシウム、シリカなどの沈殿が防止され、加
湿材にこれらのスケールが析出するのが防止される。
【0017】
【0018】
【実施例】以下本発明の好適な実施例について添付図面
を参照にして説明する。
【0019】図は本発明を適用してなる通風気化式加湿
器を示し、図中1は吸水性加湿材を示し、この加湿材1
の上方には散水管2が配設され、この散水管2は図示を
省略した水道管とバルブを介して接続されている。散水
管2の下面には多数の小孔が穿設され、この小孔を通し
て水道水が加湿材1上に滴下されるようになっている。
また、加湿材1の下方には受水槽3が設置され、排水パ
イプ4を介して外部に排出或いは再び加湿材1の上方に
循環されるようになっている。
【0020】この加湿材1はその背面が図示を省略した
空調機内に配設され、図中矢印で示したように、空調機
の吸入口から流入した乾燥空気が加湿材の背面から前面
へと通過する。この間に加湿材中の水分の一部が蒸発さ
れ、加湿材を通過した空気流に伴われて湿った空気とし
て室内に放出・循環されるようになっている。
【0021】加湿材1としては吸水性並びに保水性に優
れた繊維糸などの糸(例えば綿75%とポリエステル2
5%の合成糸)と銅線で撚糸(糸と銅線の重量比1:
1)を作成し、この撚糸を素材として網状スクリーン
(網目10mm×10mm)を編織したものを複数枚合
わせ、これらを矩形の合成樹脂製のフレームに懸架して
いる。
【0022】この加湿材1の寸法は種々の空調機内の大
きさに対応して決定され、またその網状スクリーンの積
層枚数は要求される有効加湿量との関係で決定され、そ
の加湿材1を通過することによって生じる圧力損失が空
調機としての有効機能を損なわないように設定される。
【0023】上記の構成において、このフレームの上方
の散水管2から水を滴下するとその水分の一部は網状ス
クリーンの吸水性を有する糸に吸水され、残余の水はそ
の下方の受水槽3に滴下する。空調機の吸入口から流入
した乾燥空気が加湿材1の背面から入って前面を通過す
る間に、網状スクリーンに吸収されている水分の一部は
蒸発して空気流に伴われて湿った空気として室内を加湿
する。
【0024】この時、銅線は水に接触して銅イオンを発
生しているので、銅イオンの殺菌作用により加湿材に発
生した細菌、カビなどは殺され、加湿材1を通過する空
気流に伴って、細菌などが室内に飛散するのを防止する
ことができる。
【0025】
【0026】本発明で、前記の銅と合成糸の撚糸で構
成した網状スクリーンに適宜の間隔でカーボン繊維を編
み込んでいる。
【0027】この発明の実施例においては、銅とカーボ
ン繊維とは電気化学的電位差を有するため、これらの両
物質間に加湿材中の水が存在すると電圧が生じてエネル
ギーの移動を生じ、その間の水はイオン化される。この
ようにしてイオン化された水は、良く知られているよう
に、水中のカルシウム、マグネシウム、シリカなどの結
晶の沈殿を防止し、これらの物質がスケールとして加湿
材に付着するのを防止する。
【0028】尚、上記実施例においては、カーボン繊維
を用いたが、銅とは異なる金属、例えばアルミニウム、
ステンレス等からなる線材の場合にも銅と電化学的電位
差が生じるためカーボン繊維の代わりに用いることもで
る。
【0029】
【0030】
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明の加湿材は銅を含
有しているため、加湿材が水で濡れるとこれに銅が接触
して銅イオンを発生し、この銅イオンは細菌、カビなど
を殺すため、細菌等の飛散を防止することのできる衛生
的な加湿材とすることができる。
【0032】また、銅に加えて加湿材にカーボン繊維ま
たは銅と異なる金属線材を用いて編組しているので、
湿材に含まれた水を介して銅との間に電位差が生じ、こ
の電位差によって加湿材に含まれている水はイオン化さ
れ、水中のカルシウム、マグネシウム、シリカなどがス
ケールとして加湿材に付着するのを防止することができ
る。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸水性加湿材を用いた通風気化式加湿
器の要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 加湿材 2 散水管 3 受水槽 4 排水パイプ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24F 6/04 F24F 6/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調機等の流通空気通路に設置される吸
    水性加湿材と該加湿材の上方に給水する給水装置とから
    なる通風気化式加湿器において、該加湿材に編組された
    銅線と炭素繊維を含有させてなることを特徴とする通風
    気化式加湿器における吸水性加湿材。
  2. 【請求項2】 空調機等の流通空気通路に設置される吸
    水性加湿材と該加湿材の上方に給水する給水装置とから
    なる通風気化式加湿器において、該加湿材に編組された
    銅線と銅線以外の金属線を含有させてなることを特徴と
    する通風気化式加湿器における吸水性加湿材。
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