JP2843495B2 - 時計装置 - Google Patents

時計装置

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JP2843495B2
JP2843495B2 JP6058967A JP5896794A JP2843495B2 JP 2843495 B2 JP2843495 B2 JP 2843495B2 JP 6058967 A JP6058967 A JP 6058967A JP 5896794 A JP5896794 A JP 5896794A JP 2843495 B2 JP2843495 B2 JP 2843495B2
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郁夫 近内
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、裏面側に収納可能なス
タンドを有し、目覚まし等のアラーム機能を備えた時計
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、目覚まし等のアラーム機能を備
えた携帯用時計装置は、図5(a)に示すように、時計
本体10の前面11には、時刻の表示部としての文字盤
111が設けられ、その中央部には、時計本体10内に
配設された図示しない時計機構によって駆動される時針
112、分針113、秒針114、並びにアラーム設定
用針115が同軸状に設けられている。また、図5
(b)に示すように、時計本体10の裏面側12には、
駆動用電池の収納部121、時刻修正用つまみ122、
および時計本体10内に収納されている図示しないスピ
ーカによるアラーム音を時計本体10の外部へ放音する
ためのアラーム放音部123が形成され、アラーム放音
部123には複数放音孔123aが形成されている。
さらに、裏面12の下方側DNには、時計用スタンド2
0を所定の角度範囲をもって回転自在に取り付けるため
のスタンドセット部124が設けられ、裏面12の上方
側UPにはスタンド20の係止片が係止される係止孔1
25が形成されている。
【0003】時計用スタンド20は、図6に示すよう
に、所定の厚みを有するリング状をなす座部21と、座
部21からリング外に突出するように形成された時計本
体10のスタンドセット部124に取り付けられる取付
部22と、取付部22と対向する座部21上に設けら
れ、時計本体10の係止孔125に係止する係止片23
とから構成されている。取付部22には、回転軸221
a、221bが形成され、これら回転軸221a、22
1bが時計本体10のスタンドセット部124により回
転可能に支持される。
【0004】このようなスタンド20を備えた時計装置
は、使用時には時計本体10の裏面12側に位置するよ
うに設けられたスタンド20が所定の位置に回転セット
されて、図7に示すような状態で、机上等に載置され
る。そして、たとえばアラーム時刻を設定して有る場合
には、アラーム放音部123の放音孔123aからアラ
ーム音が所定の強度で放出される。
【0005】また、非使用時には、図8に示すように、
スタンド20が取付部22の回転軸221a,221b
を中心として時計本体10の裏面12に近づく方向に回
転され、係止片23が時計本体10の係止孔125に係
止される。この図8に示す状態が、スタンド収納状態で
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、携帯用時計
装置は、図7に示すように、スタンド20を図8に示す
収納状態から所定角度回転された状態で使用する場合だ
けではなく、アラーム時刻をセットし、図8に示す収納
状態のままで机上等に置き使用される場合が多々ある。
【0007】しかしながら、上述した従来の時計装置で
は、スタンド収納状態にある場合、時計本体10の裏面
12おけるアラーム放音部123がスタンド20の座部
21で完全に包囲され、アラーム放音部123は裏面1
2、座部21および図示しない机上面で完全に閉塞され
る空間内に置かれることになる。その結果、図7に示す
正常な使用時には80〜90dB程度で放音されるもの
が、上述の閉塞空間を形成する裏面12、座部21およ
び机上面が防音体として機能してしまい、閉塞空間外に
は50dB以下の強度で放音され、アラーム音を時計使
用者に確実に報知できないという問題がある。
【0008】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、スタンドが収納状態にあるとき
でも、アラーム機能を十分に発揮できる機能性に優れた
時計装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の裏面側にアラーム放音部が形成されている
時計本体と、上記時計本体を起立させ、当該時計本体へ
収納時には少なくとも上記アラーム放音部の周囲を包
囲するように時計本体に係止されるスタンドを備えた
時計装置は、上記スタンドには、当該スタンド収納時の
上記包囲領域からアラーム音を、上記時計本体起立時
の放音経路とは異なるように、上記時計本体の側面方向
当該包囲領域外に導出するためのアラーム音導出路が
形成されている。
【0010】
【作用】本発明の時計装置によれば、たとえばスタンド
が収納状態のままで机上に置かれた場合に、アラーム放
音部を包囲する時計本体の裏面、スタンドおよびたとえ
ば机上面で形成される空間が完全な閉塞空間となること
はない。したがって、アラーム放音部が放音されるアラ
ーム音は、裏面、スタンドおよび机上面で形成される空
間からアラーム音導出路を通じて当該空間外に導かれ
る。その結果、アラーム音はアラーム放音部から放音さ
れる強度と略同等の強度をもって時計使用者に報知され
る。
【0011】
【実施例】図1〜図3は、本発明に係る目覚まし機能を
備えた携帯用時計装置の一実施例を示す構成図であっ
て、図1はスタンド使用時の側面図、図2はスタンド収
納時に側面図、図3はスタンドの構成図である。そし
て、これら図1〜図3においては従来例を示す図6〜図
8と同一構成部分は同一符号をもって表している。図に
おいて、10は時計本体、11は時計前面、12は時計
裏面、123はアラーム放音部、20aは時計用スタン
ドをそれぞれ示している。
【0012】本実施例におけるスタンド20aは、図1
および図3に示すように、座部21における取付部22
および係止片23の形成領域と直交する2箇所に、アラ
ーム音導出路としての切欠溝211が形成されている。
【0013】このような切欠溝211が形成されたスタ
ンド20aを装着してなる時計装置においては、スタン
ド20aの収納時に、図2に示すように、アラーム放音
部123を包囲する時計本体10の裏面12、スタンド
20aの座部21および図示しない机上面で形成される
空間が完全な閉塞空間となることはない。
【0014】次に、上記構成によるスタンドの使用時お
よび非使用時の作用について説明する。使用時には、時
計本体10の裏面側に位置するように設けられたスタン
ド20aが所定の位置に回転セットされて、図1に示す
ような状態で、机上等に載置される。そして、たとえば
アラーム時刻を設定して有る場合には、アラーム放音部
123の放音孔123a(図5に示す)からアラーム音
が所定の強度、たとえば85dB程度で放出される。こ
の場合、アラーム放音部123から放音されるアラーム
音を閉塞し遮断するものがないことから、時計使用者に
は略放音時の強度をもって報知される。
【0015】また、非使用時には、図2に示すように、
スタンド20aが取付部22の回転軸を中心として時計
本体10の裏面12に近づく方向に回転され、係止片2
3が時計本体10の係止孔125に係止される。このス
タンド収納時には、スタンド20aにアラーム音導出部
としての切欠溝211が形成されていることから、図2
に示すように、アラーム放音部123を包囲する時計本
体10の裏面12、スタンド20aの座部21および図
示しない机上面で形成される空間が完全な閉塞空間とな
ることはない。したがって、アラーム放音部が放音され
るアラーム音は、裏面、スタンドおよび机上面で形成さ
れる空間からアラーム音導出路を通じて当該空間外に導
かれる。その結果、アラーム音はアラーム放音部から放
音される強度と略同等の強度をもって時計使用者に報知
される。
【0016】以上説明したように、本実施例によれば、
スタンド収納時に、アラーム放音部123を包囲する時
計本体10の裏面12、スタンド20aの座部21およ
び図示しない机上面で形成される空間が完全な閉塞空間
となることはないように、スタンド20aにアラーム音
導出部としての切欠溝211を形成したので、スタンド
20aが収納状態にあるときでも、アラーム音をアラー
ム放音部から放音される強度と略同等の強度をもって時
計使用者に確実に報知できる。
【0017】なお、本実施例においては、アラーム導出
路として、収納時に時計裏面12とスタンド20aの座
部21との間に空間を形成する切欠溝211を形成した
場合を例に説明したが、本発明の適用はこれに限定され
るものではなく、たとえば、図4に示すように、机上面
と座部21との間に空間を形成可能な領域に切欠溝21
1aを形成する、あるいは座部21に孔を開ける等、種
々の態様が可能である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スタンドが収納状態にあるときでも、、アラーム音をア
ラーム放音部から放音される強度と略同等の強度をもっ
て時計使用者に確実に報知できるアラーム機能を十分に
発揮できる機能性に優れた時計装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る時計装置の一実施例を示し、スタ
ンド使用時の側面図である。
【図2】本発明に係る時計装置の一実施例を示し、スタ
ンド収納時の側面図である。
【図3】本発明に係る時計装置のスタンドの構成例を示
す図である。
【図4】本発明に係るアラーム音導出路の他の例を示す
図である。
【図5】アラーム機能付時計装置の一般的な外観を示す
図である。
【図6】図5に用いられる従来のスタンドの構成例を示
す図である。
【図7】図6に示す従来のスタンドを用いた図5の時計
装置のスタンド使用時の側面図である。
【図8】図6に示す従来のスタンドを用いた図5の時計
装置のスタンド収納時の側面図である。
【符号の説明】
10…時計本体 11…時計前面 12…時計裏面 123…アラーム放音部 125…係止孔 20a…時計用スタンド 21…座部 211,211a…切欠溝(アラーム音導出路) 22…取付部 23…係止片

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面側にアラーム放音部が形成されてい
    る時計本体と、上記時計本体を起立させ、当該時計本体
    への収納時には少なくとも上記アラーム放音部の周囲を
    包囲するように時計本体に係止されるスタンドを備え
    た時計装置であって、 上記スタンドには、当該スタンド収納時の上記包囲領域
    からアラーム音を 上記時計本体起立時の放音経路とは異なるように、上記
    時計本体の側面方向の 当該包囲領域外に導出するための
    アラーム音導出路が形成されている時計装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5522617U (ja) * 1978-07-28 1980-02-14
JPS58134788U (ja) * 1982-03-05 1983-09-10 萬世工業株式会社 発音体を備えた時計ケ−スの防水装置

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