JP2004282428A - 携帯電話機 - Google Patents
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Abstract
【課題】ケースのおもて面から十分な音量で放音することができるようにする。
【解決手段】第1ケース部3の内側に設けられている表示部3aを発音部3bとして兼用するようにする。すなわち、表示部3aに振動子を設けて、振動子に音信号を供給することにより、表示部3aを口径の大きいスピーカとしても用いるようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】第1ケース部3の内側に設けられている表示部3aを発音部3bとして兼用するようにする。すなわち、表示部3aに振動子を設けて、振動子に音信号を供給することにより、表示部3aを口径の大きいスピーカとしても用いるようにする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大型の発音部を備える携帯電話機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の携帯電話機において、一体型のケースや、第1ケース部と第2ケース部とを折り畳み可能に構成したケースを備える携帯電話機が知られている。このような携帯電話機においては、おもて面に表示部と複数の操作子が設けられており、表示部の上に受話口が設けられ、複数の操作子の下に送話口が設けられている。このように、おもて面には口径の大きいスピーカを設けるスペースがないことから、ケースの裏面に口径の大きいスピーカが設けられている。なお、従来の携帯電話機にあっては、通話の着信やメールの着信があった際に着信音や着信メロディにより着信があったことを、ケースの裏面に設けた口径の大きいスピーカを発音させることによりユーザに通知している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の携帯電話においては、口径の大きいスピーカがケースの裏面に設けられており、背面から音が放音されるためユーザが放音された音を聞きにくいという問題点があった。なお、ケースのおもて面に設けられている受話口の内部にはスピーカが設けられているが、口径が小さいことからユーザに通知することのできる音量を発音することはできない。
【0004】
そこで、本発明は、ケースのおもて面から十分な音量で放音することができるようにした携帯電話機を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の携帯電話機は、少なくとも平面状の表示器と複数の操作スイッチとが一面に設けられていると共に、携帯電話機能回路が内蔵されているケースを備える携帯電話機であって、前記平面状の表示器に振動子が設けられて、該振動子により前記平面状の表示器が駆動されることにより、前記平面状の表示器が発音部として作用するようにされている。
【0006】
また、上記目的を達成することのできる本発明の他の携帯電話機は、ケースを折り畳んだ際に合い向かう面とされるおもて面に平面状の表示部が設けられ、その裏面に受話口あるいは送話口が設けられている第1ケース部と、ケースを折り畳んだ際に合い向かう面とされるおもて面に複数のスイッチボタンからなる操作部が設けられ、その裏面に送話口あるいは受話口が設けられている第2ケース部と、前記第1ケース部と前記第2ケース部との端部同士を互いに回転可能に支持するヒンジ部と、前記平面状の表示器を駆動する振動子とを備え、前記振動子により前記平面状の表示器が駆動されることにより、前記平面状の表示器が発音部として作用するようにしている。
さらに、上記本発明の携帯電話機において、前記第1ケース部に対して前記第2ケース部が約180°以上回転できるように前記ヒンジ部の回転可能な範囲が設定されていてもよい。
【0007】
このような本発明によれば、平面状の表示器を振動子により駆動することにより発音部としている。従って、平面状の表示器を口径の大きいスピーカとして兼用することができるため、ケースのおもて面から大音量で着信音や着信メロディ等を放音することができるようになる。また、ケースの裏面に送話口や受話口を設けるようにすると、平面状の表示器の面積を大きくすることができることから、より大きい口径のスピーカとして作用させることができると共に、大型の表示器とすることができるようになる。
また、ケースの裏面に受話口あるいは送話口を設けるようにしたので、口径の大きいスピーカとして兼用する平面状の表示器を大きくしても、ケースの小型化を図ることができるようになる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態における携帯電話機のおもて側の構成を示す斜視図を図1に示し、本発明の実施の形態における携帯電話機の裏側の構成を示す斜視図を図2に示す。
これらの図に示すように、本発明の携帯電話機1は第1ケース部3と第2ケース部2とを備えている。そして、第1ケース部3と第2ケース部2との端部同士はヒンジ部4を介して回転可能に固着されていることにより、第1ケース部3と第2ケース部2とは折り畳み可能とされている。図1に示す携帯電話機1は、第2ケース部2に対して第1ケース部3が角度θ1となるように開かれた状態とされており、図2に示す携帯電話機1は、第2ケース部2に対して第1ケース部3が角度θ1より大きい角度θ2となるように開かれた状態とされている。第2ケース部2を折り畳んだ際に合い向かう面とされるおもて面には操作子であるダイヤルボタンやメニューの選択ボタン等の複数のスイッチボタン2aが設けられており、その裏面にはマイクが内蔵されている送話口2bが下部に設けられている。また、第1ケース部3を折り畳んだ際に合い向かう面とされるおもて面にはその全面を占める大きさの平面状とされている液晶表示器等からなる各種情報やテキストが表示可能とされている表示部3aが設けられており、この表示部3aは発音部3bを兼用している。なお、第1ケース部3の裏面には口径の小さいスピーカが内蔵されている受話口3cが上部に設けられている。
【0009】
ヒンジ部4は、第1ケース部3と第2ケース部2とが角度θ1とされた際にクリック感を持ってその状態を保持することができると共に、第1ケース部3と第2ケース部2とが角度θ2となるように開けた際にその状態を保持することができる構造とされている。角度θ1は、発呼や着信時にスイッチボタン2aを操作するに適した角度とされると共に、メールの受信や送信の操作時およびインターネット等のネットワーク接続操作時等にスイッチボタン2aを操作するに適した角度とされている。例えば、角度θ1は約150°とされる。なお、表示部3aは、第1ケース部3のおもて面のほぼ全面を占める大きさとされている平面状の表示部3aが発音部3bとされていることから、発音部3bは大口径のスピーカとして作用するようになる。これにより、着信音や着信メロディ音を発音部3bから十分な音量で発音させることができるようになる。また、表示部3aが大きいことから長文のメールを一度で表示することができると共に、メールに画像が添付されている場合にはその画像を表示部3aに大きなサイズで表示することができるようになる。
【0010】
さらに、図2に示すように第1ケース部3を第2ケース部2に対して角度θ2まで開いた際には、第1ケース部3の裏面に設けられている受話口3cを耳に当て、第2ケース部2の裏面に設けられている送話口2bを口に当てることができることから携帯電話機1を裏返しにして通話を行うことができるようになる。角度θ2は、例えば約210°とされているが、通話が可能な角度とされていればよいことから180°前後の角度であっても良い。
このように、本発明にかかる携帯電話機1においては、従来裏面に設けるようにしていた口径の大きいスピーカを、おもて面に設けられている表示部3aで兼用するようにしている。表示部3aで兼用されている発音部3bからは、着信音やメロディ音および携帯電話機1で再生した背景音や楽音を携帯電話機1の正面から十分な音量で放音することができるようになる。これにより、着信通知を聞き漏らすことを防止することができると共に楽音を良好な品質で聞くことができるようになる。
【0011】
また、従来おもて面に設けるようにしていた受話口3cを第1ケース部3の裏面に設けるようにしたので、第1ケース部3のおもて面のほぼ全面を占める大きさの表示部3aを設けることができるようになる。これにより、表示部3aで兼用されている発音部3bの口径をより大きくすることができるようになる。そして、本発明にかかる携帯電話機1においては、通話する場合は携帯電話機1を裏返しにして第1ケース部3の裏面に設けられている受話口3cと第2ケース部2の裏面に設けられている送話口2bとを利用する。このことから、第1ケース部3を第2ケース部2に対して約180°以上回転できるようにしている。
【0012】
次に、本発明にかかる携帯電話機1における表示部3aの構成例を図3および図4に示す。ただし、図3は、表示部3aの構成を示す断面図であり、図4は表示部3aの構成を示す斜視図である。
図3および図4に示すように、表示部3aは液晶表示器とされており、図示する下側が表示面とされている。表示された画像等は、偏光フィルタ11が外面に設けられた透明のガラス基板12を通して目視することができる。このガラス基板12の内面側にはR,G,Bのカラーフィルタ13および表示制御用の透明電極14が設けられている。そして、透明電極14の内側に90°配向方向を変えた2枚の配向膜15および配向膜17の間に液晶16が配置されている。配向膜17の外側には透明電極18が設けられており、透明電極14と透明電極18によりR,G,Bの画素毎に液晶16における液晶分子の並びを制御することにより、所望の画像等を表示できるようにしている。
【0013】
透明電極18の外側には、偏光フィルタ20が外面に設けられた透明のガラス基板19が設けられており、このガラス基板19の裏側に表示部3aとは別体とされているバックライト40が設けられている。このバックライト40による発光の透過が、液晶16により制御されることによりガラス基板12を通して所望のフルカラーの画像等を目視することができるようになる。また、ガラス基板12の端部にガラス基板12をスピーカにおける発音部3bとするための振動子30が設けられている。この振動子30に増幅された音信号を印加することにより、ガラス基板12が少なくとも振動するようになり、表示部3aで兼用されている発音部3bから音信号が発音されるようになる。この場合、表示部3aを構成しているガラス基板12の大きさが大きくされているため、発音部3bの口径は大きなものとなり、大音量の迫力ある品質の音を放音することができるようになる。
【0014】
次に、本発明にかかる携帯電話機1におけるヒンジ部4の構成を図5および図6に示す。
図5に示すようにヒンジ部4は第2ケース部2の端部の両側に2分割されて一体に形成されている第1保持部4aと、第1ケース部3の端部のほぼ中央に一体に形成されている第2保持部4bとから構成されている。第2保持部4bは2分割されている第1保持部4aの間に嵌挿されて、第1保持部4aと第2保持部4bに形成されている図示しない貫通孔内に軸心4cが挿通されて抜け出ないように固着されている。これにより、第1ケース部3は軸心4cを回転軸として第2ケース部2に対して回転可能に保持されるようになり、その回転範囲は図5に示すように約180°以上で好適には約210°とされる角度θ2とすることができるようになる。
【0015】
なお、第1ケース部3には内部アンテナが内蔵されているが、リトラクタブルなホイップアンテナを第1ケース部3あるいは第2ケース部2に設けるようにしてもよい。また、第1ケース部3を第2ケース部2に対して約180°以上開いて通話する場合は、第2ケース部2を把持した際にスイッチボタン2aを誤って押すことがあることから、その誤動作を防止するために角度θ2まで開いた際に複数のスイッチボタン2aをロックさせて複数のスイッチボタン2aからの入力を遮断することが好適である。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の携帯電話機は、平面状の表示器を振動子により駆動することにより発音部としている。従って、平面状の表示器を口径の大きいスピーカとして兼用することができるため、ケースのおもて面から大音量で着信音や着信メロディ等を放音することができるようになる。また、ケースの裏面に送話口や受話口を設けるようにすると、平面状の表示器の面積を大きくすることができることから、より大きい口径のスピーカとして作用させることができると共に、大型の表示器とすることができるようになる。
また、ケースの裏面に受話口あるいは送話口を設けるようにしたので、口径の大きいスピーカとして兼用する平面状の表示器を大きくしても、ケースの小型化を図ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における携帯電話機のおもて側の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態における携帯電話機の裏側の構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態における携帯電話機の表示部の構成例を示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態における携帯電話機の表示部の構成例を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態における携帯電話機のヒンジ部の構成を示す側面図である。
【図6】本発明の実施の形態における携帯電話機のヒンジ部の構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1 携帯電話機、2 第2ケース部、2a スイッチボタン、2b 送話口、3第1ケース部、3a 表示部、3b 発音部、3c 受話口、4 ヒンジ部、4a 第1保持部、4b 第2保持部、4c 軸心、11 偏光フィルタ、12ガラス基板、13 カラーフィルタ、14 透明電極、15 配向膜、16 液晶、17 配向膜、18 透明電極、19 ガラス基板、20 偏光フィルタ、30 振動子、40 バックライト
【発明の属する技術分野】
本発明は、大型の発音部を備える携帯電話機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の携帯電話機において、一体型のケースや、第1ケース部と第2ケース部とを折り畳み可能に構成したケースを備える携帯電話機が知られている。このような携帯電話機においては、おもて面に表示部と複数の操作子が設けられており、表示部の上に受話口が設けられ、複数の操作子の下に送話口が設けられている。このように、おもて面には口径の大きいスピーカを設けるスペースがないことから、ケースの裏面に口径の大きいスピーカが設けられている。なお、従来の携帯電話機にあっては、通話の着信やメールの着信があった際に着信音や着信メロディにより着信があったことを、ケースの裏面に設けた口径の大きいスピーカを発音させることによりユーザに通知している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の携帯電話においては、口径の大きいスピーカがケースの裏面に設けられており、背面から音が放音されるためユーザが放音された音を聞きにくいという問題点があった。なお、ケースのおもて面に設けられている受話口の内部にはスピーカが設けられているが、口径が小さいことからユーザに通知することのできる音量を発音することはできない。
【0004】
そこで、本発明は、ケースのおもて面から十分な音量で放音することができるようにした携帯電話機を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の携帯電話機は、少なくとも平面状の表示器と複数の操作スイッチとが一面に設けられていると共に、携帯電話機能回路が内蔵されているケースを備える携帯電話機であって、前記平面状の表示器に振動子が設けられて、該振動子により前記平面状の表示器が駆動されることにより、前記平面状の表示器が発音部として作用するようにされている。
【0006】
また、上記目的を達成することのできる本発明の他の携帯電話機は、ケースを折り畳んだ際に合い向かう面とされるおもて面に平面状の表示部が設けられ、その裏面に受話口あるいは送話口が設けられている第1ケース部と、ケースを折り畳んだ際に合い向かう面とされるおもて面に複数のスイッチボタンからなる操作部が設けられ、その裏面に送話口あるいは受話口が設けられている第2ケース部と、前記第1ケース部と前記第2ケース部との端部同士を互いに回転可能に支持するヒンジ部と、前記平面状の表示器を駆動する振動子とを備え、前記振動子により前記平面状の表示器が駆動されることにより、前記平面状の表示器が発音部として作用するようにしている。
さらに、上記本発明の携帯電話機において、前記第1ケース部に対して前記第2ケース部が約180°以上回転できるように前記ヒンジ部の回転可能な範囲が設定されていてもよい。
【0007】
このような本発明によれば、平面状の表示器を振動子により駆動することにより発音部としている。従って、平面状の表示器を口径の大きいスピーカとして兼用することができるため、ケースのおもて面から大音量で着信音や着信メロディ等を放音することができるようになる。また、ケースの裏面に送話口や受話口を設けるようにすると、平面状の表示器の面積を大きくすることができることから、より大きい口径のスピーカとして作用させることができると共に、大型の表示器とすることができるようになる。
また、ケースの裏面に受話口あるいは送話口を設けるようにしたので、口径の大きいスピーカとして兼用する平面状の表示器を大きくしても、ケースの小型化を図ることができるようになる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態における携帯電話機のおもて側の構成を示す斜視図を図1に示し、本発明の実施の形態における携帯電話機の裏側の構成を示す斜視図を図2に示す。
これらの図に示すように、本発明の携帯電話機1は第1ケース部3と第2ケース部2とを備えている。そして、第1ケース部3と第2ケース部2との端部同士はヒンジ部4を介して回転可能に固着されていることにより、第1ケース部3と第2ケース部2とは折り畳み可能とされている。図1に示す携帯電話機1は、第2ケース部2に対して第1ケース部3が角度θ1となるように開かれた状態とされており、図2に示す携帯電話機1は、第2ケース部2に対して第1ケース部3が角度θ1より大きい角度θ2となるように開かれた状態とされている。第2ケース部2を折り畳んだ際に合い向かう面とされるおもて面には操作子であるダイヤルボタンやメニューの選択ボタン等の複数のスイッチボタン2aが設けられており、その裏面にはマイクが内蔵されている送話口2bが下部に設けられている。また、第1ケース部3を折り畳んだ際に合い向かう面とされるおもて面にはその全面を占める大きさの平面状とされている液晶表示器等からなる各種情報やテキストが表示可能とされている表示部3aが設けられており、この表示部3aは発音部3bを兼用している。なお、第1ケース部3の裏面には口径の小さいスピーカが内蔵されている受話口3cが上部に設けられている。
【0009】
ヒンジ部4は、第1ケース部3と第2ケース部2とが角度θ1とされた際にクリック感を持ってその状態を保持することができると共に、第1ケース部3と第2ケース部2とが角度θ2となるように開けた際にその状態を保持することができる構造とされている。角度θ1は、発呼や着信時にスイッチボタン2aを操作するに適した角度とされると共に、メールの受信や送信の操作時およびインターネット等のネットワーク接続操作時等にスイッチボタン2aを操作するに適した角度とされている。例えば、角度θ1は約150°とされる。なお、表示部3aは、第1ケース部3のおもて面のほぼ全面を占める大きさとされている平面状の表示部3aが発音部3bとされていることから、発音部3bは大口径のスピーカとして作用するようになる。これにより、着信音や着信メロディ音を発音部3bから十分な音量で発音させることができるようになる。また、表示部3aが大きいことから長文のメールを一度で表示することができると共に、メールに画像が添付されている場合にはその画像を表示部3aに大きなサイズで表示することができるようになる。
【0010】
さらに、図2に示すように第1ケース部3を第2ケース部2に対して角度θ2まで開いた際には、第1ケース部3の裏面に設けられている受話口3cを耳に当て、第2ケース部2の裏面に設けられている送話口2bを口に当てることができることから携帯電話機1を裏返しにして通話を行うことができるようになる。角度θ2は、例えば約210°とされているが、通話が可能な角度とされていればよいことから180°前後の角度であっても良い。
このように、本発明にかかる携帯電話機1においては、従来裏面に設けるようにしていた口径の大きいスピーカを、おもて面に設けられている表示部3aで兼用するようにしている。表示部3aで兼用されている発音部3bからは、着信音やメロディ音および携帯電話機1で再生した背景音や楽音を携帯電話機1の正面から十分な音量で放音することができるようになる。これにより、着信通知を聞き漏らすことを防止することができると共に楽音を良好な品質で聞くことができるようになる。
【0011】
また、従来おもて面に設けるようにしていた受話口3cを第1ケース部3の裏面に設けるようにしたので、第1ケース部3のおもて面のほぼ全面を占める大きさの表示部3aを設けることができるようになる。これにより、表示部3aで兼用されている発音部3bの口径をより大きくすることができるようになる。そして、本発明にかかる携帯電話機1においては、通話する場合は携帯電話機1を裏返しにして第1ケース部3の裏面に設けられている受話口3cと第2ケース部2の裏面に設けられている送話口2bとを利用する。このことから、第1ケース部3を第2ケース部2に対して約180°以上回転できるようにしている。
【0012】
次に、本発明にかかる携帯電話機1における表示部3aの構成例を図3および図4に示す。ただし、図3は、表示部3aの構成を示す断面図であり、図4は表示部3aの構成を示す斜視図である。
図3および図4に示すように、表示部3aは液晶表示器とされており、図示する下側が表示面とされている。表示された画像等は、偏光フィルタ11が外面に設けられた透明のガラス基板12を通して目視することができる。このガラス基板12の内面側にはR,G,Bのカラーフィルタ13および表示制御用の透明電極14が設けられている。そして、透明電極14の内側に90°配向方向を変えた2枚の配向膜15および配向膜17の間に液晶16が配置されている。配向膜17の外側には透明電極18が設けられており、透明電極14と透明電極18によりR,G,Bの画素毎に液晶16における液晶分子の並びを制御することにより、所望の画像等を表示できるようにしている。
【0013】
透明電極18の外側には、偏光フィルタ20が外面に設けられた透明のガラス基板19が設けられており、このガラス基板19の裏側に表示部3aとは別体とされているバックライト40が設けられている。このバックライト40による発光の透過が、液晶16により制御されることによりガラス基板12を通して所望のフルカラーの画像等を目視することができるようになる。また、ガラス基板12の端部にガラス基板12をスピーカにおける発音部3bとするための振動子30が設けられている。この振動子30に増幅された音信号を印加することにより、ガラス基板12が少なくとも振動するようになり、表示部3aで兼用されている発音部3bから音信号が発音されるようになる。この場合、表示部3aを構成しているガラス基板12の大きさが大きくされているため、発音部3bの口径は大きなものとなり、大音量の迫力ある品質の音を放音することができるようになる。
【0014】
次に、本発明にかかる携帯電話機1におけるヒンジ部4の構成を図5および図6に示す。
図5に示すようにヒンジ部4は第2ケース部2の端部の両側に2分割されて一体に形成されている第1保持部4aと、第1ケース部3の端部のほぼ中央に一体に形成されている第2保持部4bとから構成されている。第2保持部4bは2分割されている第1保持部4aの間に嵌挿されて、第1保持部4aと第2保持部4bに形成されている図示しない貫通孔内に軸心4cが挿通されて抜け出ないように固着されている。これにより、第1ケース部3は軸心4cを回転軸として第2ケース部2に対して回転可能に保持されるようになり、その回転範囲は図5に示すように約180°以上で好適には約210°とされる角度θ2とすることができるようになる。
【0015】
なお、第1ケース部3には内部アンテナが内蔵されているが、リトラクタブルなホイップアンテナを第1ケース部3あるいは第2ケース部2に設けるようにしてもよい。また、第1ケース部3を第2ケース部2に対して約180°以上開いて通話する場合は、第2ケース部2を把持した際にスイッチボタン2aを誤って押すことがあることから、その誤動作を防止するために角度θ2まで開いた際に複数のスイッチボタン2aをロックさせて複数のスイッチボタン2aからの入力を遮断することが好適である。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の携帯電話機は、平面状の表示器を振動子により駆動することにより発音部としている。従って、平面状の表示器を口径の大きいスピーカとして兼用することができるため、ケースのおもて面から大音量で着信音や着信メロディ等を放音することができるようになる。また、ケースの裏面に送話口や受話口を設けるようにすると、平面状の表示器の面積を大きくすることができることから、より大きい口径のスピーカとして作用させることができると共に、大型の表示器とすることができるようになる。
また、ケースの裏面に受話口あるいは送話口を設けるようにしたので、口径の大きいスピーカとして兼用する平面状の表示器を大きくしても、ケースの小型化を図ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における携帯電話機のおもて側の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態における携帯電話機の裏側の構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態における携帯電話機の表示部の構成例を示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態における携帯電話機の表示部の構成例を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態における携帯電話機のヒンジ部の構成を示す側面図である。
【図6】本発明の実施の形態における携帯電話機のヒンジ部の構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1 携帯電話機、2 第2ケース部、2a スイッチボタン、2b 送話口、3第1ケース部、3a 表示部、3b 発音部、3c 受話口、4 ヒンジ部、4a 第1保持部、4b 第2保持部、4c 軸心、11 偏光フィルタ、12ガラス基板、13 カラーフィルタ、14 透明電極、15 配向膜、16 液晶、17 配向膜、18 透明電極、19 ガラス基板、20 偏光フィルタ、30 振動子、40 バックライト
Claims (3)
- 少なくとも平面状の表示器と複数の操作スイッチとが一面に設けられていると共に、携帯電話機能回路が内蔵されているケースを備える携帯電話機であって、
前記平面状の表示器に振動子が設けられて、該振動子により前記平面状の表示器が駆動されることにより、前記平面状の表示器が発音部として作用するようにしたことを特徴とする携帯電話機。 - ケースを折り畳んだ際に合い向かう面とされるおもて面に平面状の表示部が設けられ、その裏面に受話口あるいは送話口が設けられている第1ケース部と、
ケースを折り畳んだ際に合い向かう面とされるおもて面に複数のスイッチボタンからなる操作部が設けられ、その裏面に送話口あるいは受話口が設けられている第2ケース部と、
前記第1ケース部と前記第2ケース部との端部同士を互いに回転可能に支持するヒンジ部と、
前記平面状の表示器を駆動する振動子とを備え、
前記振動子により前記平面状の表示器が駆動されることにより、前記平面状の表示器が発音部として作用するようにしたことを特徴とする携帯電話機。 - 前記第1ケース部に対して前記第2ケース部が約180°以上回転できるように前記ヒンジ部の回転可能な範囲が設定されていることを特徴とする請求項2記載の携帯電話機。
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JP2003071390A JP2004282428A (ja) | 2003-03-17 | 2003-03-17 | 携帯電話機 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003071390A JP2004282428A (ja) | 2003-03-17 | 2003-03-17 | 携帯電話機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004282428A true JP2004282428A (ja) | 2004-10-07 |
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ID=33287838
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003071390A Pending JP2004282428A (ja) | 2003-03-17 | 2003-03-17 | 携帯電話機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004282428A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007300578A (ja) * | 2006-05-08 | 2007-11-15 | Goto Denshi Kk | ディスプレイ装置および電子機器 |
CN113542472A (zh) * | 2020-04-15 | 2021-10-22 | 华为技术有限公司 | 一种电子设备 |
-
2003
- 2003-03-17 JP JP2003071390A patent/JP2004282428A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007300578A (ja) * | 2006-05-08 | 2007-11-15 | Goto Denshi Kk | ディスプレイ装置および電子機器 |
CN113542472A (zh) * | 2020-04-15 | 2021-10-22 | 华为技术有限公司 | 一种电子设备 |
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