JP2004221912A - 携帯電話用ヘッドセットおよび携帯電話 - Google Patents
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Abstract
【課題】ヘッドセットを用いて通話している場合に、周囲に違和感を与える事態を防止すること。
【解決手段】ヘッドセットシステム1は、ヘッドセット20が報知部24を備え、通話者がヘッドセット20を用いて通話を行っている際に、周囲に対し、通話中である旨が報知される。したがって、ヘッドセット20を用いて通話を行った場合にも、周囲の人は、通話者が電話をしていることを明確に認識することができ、通話者の周囲の人に違和感を与える事態を防止することができる。
【選択図】 図3
【解決手段】ヘッドセットシステム1は、ヘッドセット20が報知部24を備え、通話者がヘッドセット20を用いて通話を行っている際に、周囲に対し、通話中である旨が報知される。したがって、ヘッドセット20を用いて通話を行った場合にも、周囲の人は、通話者が電話をしていることを明確に認識することができ、通話者の周囲の人に違和感を与える事態を防止することができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハンズフリーで携帯電話による通話が可能な携帯電話用ヘッドセットおよび携帯電話に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、携帯電話本体を手に持つことなく、ハンズフリーで通話を行うために携帯電話用のヘッドセットが利用されている。
携帯電話用のヘッドセットは、ヘッドホンあるいはイヤホンとマイクとがケーブル等によって接続された構成となっている。そして、携帯電話のジャックにヘッドセットのプラグを差し込むことによって、イヤホンから通話相手の音声が出力されると共に、マイクからヘッドセット利用者(以下、「通話者」と言う。)の声が入力される。
【0003】
ヘッドセットを用いることにより、通話者は、両手が自由な状態で電話することができるため、街中を歩きながら、あるいは、机上で作業をしながら電話をする場合等に利用されている。
このように、ヘッドセットは、その利便性から、今後、技術的に発展していくことが考えられる。
【0004】
特に、ブルートゥース等の無線通信技術によって、携帯電話とヘッドセットとの間のケーブルがなくなることや、携帯性を高めるため、ヘッドセットがより小型化することが予想される。
ここで、ヘッドセット側の機能に関する技術として、特開平6−30095号公報、特開平10−327223号公報あるいは特開平8−195795号公報に記載された技術が知られている。
【0005】
特開平6−30095号公報に記載された技術は、着信があった場合にオフフック操作を行うコントロールボタンを、ヘッドセット側に実装するものである。
また、特開平10−327223号公報および特開平8−195795号公報に記載された技術は、着信が合った場合にヘッドセットを光らせて着信を知らせるものである。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−30095号公報
【特許文献2】
特開平10−327223号公報
【特許文献3】
特開平8−195795号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ヘッドセットを用いて通話を行う場合、通話者には通話相手の声が聞こえるものの、通話者の周囲にいる人には通話相手の声が聞こえず、周囲の人から通話者を見た場合に、違和感を覚えることとなっていた。
即ち、通話者がヘッドセットを用いて通話している場合には、周囲の人には電話をしていることがわからず、通話者が周囲の誰かに話しかけているかのように感じたり、突然話し始めるために驚いたりすることがあった。
【0008】
このことは、ヘッドセットが小型化することによって、より顕在化するものと考えられる。
本発明の課題は、ヘッドセットを用いて通話している場合に、周囲に違和感を与える事態を防止することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、本発明は、
携帯電話を用いた通話のための音声入力機能(例えば、マイク)および受話音声の出力機能(例えば、ヘッドホン)を有し、身体に装着して使用可能な携帯電話用ヘッドセットであって、ヘッドセットが接続されている携帯電話が通話状態である場合に、通話中である旨を周囲に報知可能な報知手段(例えば、図2の報知部24)を備えることを特徴としている。
【0010】
また、前記報知手段は、前記携帯電話が通話状態とされた入力操作(例えば、着信があった場合の通話ボタンの押下操作等)に対応して、通話中である旨を周囲に報知することを特徴としている。
また、前記報知手段は、所定周期で前記携帯電話が通話状態であるか否かを確認し、通話状態であることを確認した場合に、通話中である旨を周囲に報知することを特徴としている。
【0011】
また、前記報知手段は、携帯電話における通話相手との通話状態に応じて、報知態様を変化可能であることを特徴としている。
即ち、通話相手が話すことにより受話音声がある場合にのみ、報知手段が、通話中である旨を周囲に報知することや、受話音声の音量に応じたレベルメータあるいは受話音声に応じた発光量で発光することによって、報知手段が、通話中である旨を周囲に報知すること等が可能である。
【0012】
また、前記報知手段は、光、音、画像、機械的な仕掛け、かおりの少なくともいずれかもしくはその組合せによって、通話中である旨を周囲に報知することを特徴としている。
ここで、「画像」には、文字、静止画像、動画像といった、線図、色分け等によって表現されたもの一般を含むものである。
【0013】
また、前記報知手段は、ヘッドセットの少なくとも一部が所定の態様で発光する発光装置であることを特徴としている。
例えば、ヘッドホン部分の一部が発光したり、ケーブル等に備えられた発光ダイオード等が発光したりするような態様が可能である。
また、前記報知手段は、携帯電話と接続される発光可能なケーブルであることを特徴としている(図3参照)。
【0014】
また、所定の光センサを備え、該光センサの検出信号に応じて、前記発光装置の発光量を変化させることを特徴としている。
また、前記報知手段は、文字を含む所定の画像を表示可能な表示装置であることを特徴としている。
即ち、文字によるメッセージや、キャラクター等の映像といったものによって通話中である旨を報知することが可能である(図4参照)。
【0015】
また、前記報知手段は、伸縮可能なアンテナを備え、通話中である旨を周囲に報知する際に、該アンテナが伸びた状態へと変化する(図5参照)ことを特徴としている。
また、前記報知手段は、前記アンテナの先端に発光手段を備え、通話中である旨を周囲に報知する際に、該発光手段を発光させる(図5参照)ことを特徴としている。
【0016】
また、前記報知手段は、所定の音声(例えば、通話相手の音声をローパスフィルタによって処理した音等)を発声する発声装置であることを特徴としている。
また、前記音声は、通話中である旨のメッセージ(例えば、図6に示すように、「通話中、通話中、・・・」と繰り返す音声等)であることを特徴としている。
【0017】
また、前記音声は、所定の擬声音(例えば、鳥の鳴き声等)であることを特徴としている。
また、前記報知手段は、所定の回転機構を備え、回転体(例えば、図7に示すように、プロペラや傘等)を回転させることにより、通話中である旨を周囲に報知することを特徴としている。
【0018】
また、前記報知手段は、機械的に所定の動作を行う仕掛け(例えば、図8に示すように、受話音声に対応して話しているような動作をする鳥等を模した仕掛け)を備え、該仕掛けが動作することにより、通話中である旨を周囲に報知することを特徴としている。
また、前記報知手段は、所定のかおりを発生させるかおり発生手段(例えば、芳香剤を内部に備える開閉可能な容器等)を備え、該かおり発生手段によって発生されたかおりが封入された部分を機械的に開閉させ、封入されたかおりを拡散させることにより、通話中である旨を周囲に報知することを特徴としている。
【0019】
また、前記報知手段を複数備え、該複数の報知手段は、異なる形態によって通話中である旨を周囲に報知可能であり、該複数の報知手段のいずれかを任意に選択可能であることを特徴としている。
即ち、請求項6〜17に記載の報知手段の態様のうち、複数の態様の報知手段を備えておき、これらを切換えて動作させることができる。
【0020】
また、前記報知手段を複数備え、該複数の報知手段は、異なる形態によって通話中である旨を周囲に報知可能であり、前記携帯電話に登録された登録者名(例えば、アドレス帳に登録された登録者名)もしくは登録者に設定された所定分類(例えば、登録者に設定された「友人」あるいは「仕事仲間」といったグループ等)に基づいて、該複数の報知手段のいずれかを選択可能であることを特徴としている。
【0021】
また、所定の光センサを備え、前記報知手段は、所定の音声を発声する発声装置あるいは所定のかおりを発生させるかおり発生手段の少なくともいずれかと、ヘッドセットの少なくとも一部が所定の態様で発光する発光装置とを備え、該光センサの検出信号に応じて、前記発光装置と、前記発声装置あるいは前記かおり発生手段とのいずれかを選択して動作させることが可能であることを特徴としている。
【0022】
即ち、光による報知が目立たない場合に、光以外による報知手段で報知することが可能である。
また、本発明は、
携帯電話を用いた通話のための音声入力機能および受話音声の出力機能を有し、身体に装着して使用可能な携帯電話用ヘッドセットを備えた携帯電話であって、前記ヘッドセットは、携帯電話が通話状態である場合に、通話中である旨を周囲に報知可能な報知手段を備えることを特徴としている。
【0023】
また、本発明は、
携帯電話を用いた通話のための音声入力機能および受話音声の出力機能を有し、身体に装着して使用可能な携帯電話用ヘッドセットを接続可能な携帯電話であって、携帯電話が通話状態であり、かつ、前記ヘッドセットが接続されている場合に、通話中である旨を周囲に報知可能な報知手段を備え、該報知手段は、所定の音声を発声する発声装置あるいは所定のかおりを発生させるかおり発生手段の少なくともいずれかを備えることを特徴としている。
【0024】
即ち、ヘッドセットを用いて通話を行っている場合であって、携帯電話本体がかばんや服のポケット等に収納されている状態でも、携帯電話が音声やかおりを発することによって、通話中である旨が周囲に報知可能である。
本発明によれば、ヘッドセットが報知手段を備え、通話者がヘッドセットを用いて通話を行っている際に、周囲に対し、通話中である旨が報知される。あるいは、携帯電話が報知手段を備え、通話者がヘッドセットを用いて通話を行っている際に、周囲に対し、通話中である旨が報知される。
【0025】
したがって、ヘッドセットを用いて通話を行った場合にも、周囲の人は、通話者が電話をしていることを明確に認識することができ、通話者の周囲の人に違和感を与える事態を防止することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明に係る携帯電話用ヘッドセットの実施の形態を説明する。
まず、構成を説明する。
図1は、本実施の形態に係るヘッドセットシステム1の構成を示す図である。
【0027】
図1において、ヘッドセットシステム1は、携帯電話10と、ヘッドセット20とを含んで構成される。また、図2は、携帯電話10およびヘッドセット20の機能構成を示すブロック図である。
携帯電話10は、一般的な携帯電話であり、ヘッドセットを装着するためのジャックを備えている。そして、ヘッドセットのプラグがジャックに差し込まれることにより、携帯電話のスピーカから発する音声をヘッドセットのヘッドホンから出力させると共に、ヘッドセットのマイクから音声の入力を可能とする。
【0028】
なお、以下の実施形態においては、ヘッドセットと携帯電話との間における通信を、ケーブルを用いた有線通信であるものとして説明するが、ブルートゥース等を用いることにより、無線通信とすることも可能である。
また、図2に示すように、携帯電話10は、RF(Radio Frequency)部11と、ベースバンド制御部12と、ROM(Read Only Memory)13と、RAM(Random Access Memory)14と、CPU(Central Processing Unit)15と、LCD(Liquid Crystal Display)制御部16と、LCD17と、I/O制御部18とを含んで構成される。
【0029】
RF部11は、携帯電話が基地局との間で行う通信周波数と、ベースバンド周波数との変換を行う。
ベースバンド制御部12は、ベースバンド周波数において、送受信信号の変復調を行う。
ROM13は、携帯電話10を制御するための種々のプログラムや各種データを記憶する。
【0030】
RAM14は、携帯電話10が動作する際に生成される種々のデータを一時的に保持する。
CPU15は、携帯電話10全体を制御するものであり、例えば、不図示の入力部等から入力された指示信号に基づいて、ROM13から所定のプログラムを読み出して実行したり、携帯電話10とヘッドセット20との間における通信を制御したりする。
【0031】
LCD制御部16は、CPU15の指示信号に基づいて、LCD17に所定の画像を表示させる。
LCD17は、携帯電話10の表示部を構成するものであり、LCD制御部16の指示信号に基づいて、種々の画像を表示する。
I/O制御部18は、CPU15の指示信号に基づいて、通話における受話音声をヘッドセット20に送信すると共に、ヘッドセット20のマイク22を介して入力された音声信号を受信し、CPU15に受け渡す。
【0032】
図1に戻り、ヘッドセット20は、片耳に装着する形態のヘッドセットであり、携帯電話10のジャックにプラグを差し込むことにより携帯電話10と通信可能となる。なお、ヘッドセット20の形態としては、図1に示すもの以外にも、種々の形態とすることが可能である。例えば、後述する報知部24の態様に応じて、頭部を挟んで両耳から押圧するヘッドホンの形式とすることにより、ヘッドセット20が容易に外れないようなものとすることも可能である。
【0033】
また、図2に示すように、ヘッドセット20は、I/O制御部21と、マイク22と、ヘッドホン部23と、報知部24とを含んで構成される。
I/O制御部21は、携帯電話10とヘッドセット20との間における通信を制御するものであり、携帯電話10から受信した受話信号をヘッドホン部23に出力すると共に、マイク22から出力された音声信号を携帯電話10に送信する。
【0034】
マイク22は、ヘッドホン部23から伸びるアームの先端に備えられ(図1参照)、装着状態において、通話者の口元付近に位置する構成である。そして、マイク22は、通話者が発した音声を電気信号に変換し、音声信号としてI/O制御部21に出力する。
ヘッドホン部23は、通話者の耳に掛けることにより装着状態となる構造を有しており、I/O制御部21から入力される携帯電話10の受話信号に基づいて、受話音声を出力する。
【0035】
報知部24は、ヘッドセット20を用いて通話が行われている場合に、通話中である旨を所定方法で周囲に報知する。報知部24が通話中である旨を周囲に報知するタイミングとしては、携帯電話10の発信ボタン等が押され、通話状態となると同時に報知を開始したり、報知部24が、ヘッドセット20と携帯電話10との間での通信を定期的に確認することとし、通信していることが確認された場合に報知を開始するといったことが可能である。
【0036】
ここで、報知部24が通話中である旨を周囲に報知する方法としては、以下のような態様が例として挙げられる。
即ち、図3に示すように、ヘッドセット20のマイク22、ヘッドホン部23、アームあるいはヘッドセット20のプラグにつながるケーブルの少なくともいずれかにLED(Light Emitting Diode)等の発光手段を備えておき、通話中に発光手段を発光(点灯あるいは点滅等)させたり、図4に示すように、LCD等の表示手段を備えておき、「通話中です」と言った文字や、通話中であることがわかる画像等を表示したりすることが可能である。なお、ヘッドセット20のケーブルに発光手段を備える場合、ケーブル状の発光体を用いることにより、ケーブル自体が発光することとしてもよい。
【0037】
また、図5に示すように、ヘッドホン部23に伸縮式のアンテナを備えておき、通話中にアンテナを伸ばすことや、さらに、そのアンテナの先端に発光手段を備えておき、通話中に発光させること等が可能である。
また、図6に示すように、ヘッドセット20の周囲に対して音声を出力する報知用スピーカを備えておき、通話中に、一定距離までの周囲に聞こえる程度の大きさで、「通話中、通話中、・・・」と繰り返し発声することが可能である。
【0038】
なお、このとき、「通話中、通話中、・・・」との音声以外を発声することとしてもよい。例えば、ヘッドホン部23が出力する通話相手の音声をローパスフィルタによって処理した音(内容が不明な程度に“モゴモゴ”と聞こえる音)を報知用スピーカから発声したり、鳥の鳴き声のような“ピヨピヨ”といった擬声音を報知用スピーカから発生したりすることが可能である。
【0039】
また、これらの音声及び擬声音に関しては、ヘッドセットに備えられたスピーカから発するのではなく、携帯電話10本体が有するスピーカから発するようにしても良い。
さらに、報知部24として、ヘッドセット20のヘッドホン部23等に特殊な機構を備えることとしてもよい。
【0040】
例えば、図7(a),(b)に示すように、小さいプロペラや折り畳み式の傘等の仕掛けを、ヘッドホン部23に格納可能に備えておき、通話中には、その仕掛けが目立つように表出し、折り畳み状態から展開する等して回転するといった構成により、通話中であることを周囲に報知することができる。
また、からくり時計やオルゴールのように、より複雑な動作をする小型の仕掛けをヘッドホン部23等に備えておき、通話中には、その仕掛けが動作することによって、通話中であることを周囲に報知することもできる。例えば、図8に示すように、受話音声に対応して、通話相手として話しているような動作をする鳥型の仕掛けを動作させることによって、通話相手が話していることを周囲に報知することができる。
【0041】
また、ヘッドセット部23内に芳香剤などのかおり発生手段を設け、通話中には、かおりによって通話中であることを周囲に報知することとしてもよい。
例えば、かおり発生手段によって発生されたかおりを所定の空間に封入しておき、通話中には、その空間に備えられた機械仕掛けの扉を開放すること等によって、かおりを散布し、通話中であることを周囲に報知する事も可能である。柑橘系のかおりなどそれぞれ自分のかおりを持つ事で、仲間内に自分が通話している事を報知する事も可能である。
【0042】
なお、上述の各例において、発光、発声あるいは仕掛け等を、受話音声の有無もしくは受話音声の音量に応じて動作させることが可能である。
例えば、受話音声の有無に応じて、踊るような動作をする人形等が所定の動作を断続的に行うこととしてもよい。
また、上述の発光手段をレベルメータ形式のものとし、受話音声の音量にしたがって、レベルが変動する設定としてもよい。なお、複数のレベルに対応するランプ等を備えず、1つのランプ等において発光量を変化させることで、レベルの変動を示すことも可能である。
【0043】
さらに、報知部24として、上述の各例に示す手段をそれぞれ備えておき、ユーザが任意の手段を選択できる構成としてもよい。
同様に、上述の各例に示す手段をそれぞれ備えておき、通話相手に応じて、所定の手段を選択する構成とすることも可能である。このとき、携帯電話10の電話帳における登録者のうち、特定の登録者に対応させて、特定の手段を選択することや、登録者に設定されたグループに対応させて、特定の手段を選択すること等が可能である。このような構成とすることにより、通話者の通話相手を周囲の人に報知することが可能となり、例えば、恋人と話していることや、ビジネス関係の相手と話していることを周囲に知らせることができる。
【0044】
また、ヘッドセット20に光センサを備えておき、光センサの検出信号に応じて、上述の各手段のいずれかを選択するといったことも可能である。例えば、暗いところでは発光手段を選択し、明るい場所では発光手段に代えて、あるいは、発光手段に加えて、音声によって報知するといったことが可能である。
さらに、光センサの検出信号に応じて、発光手段の発光量を変化させることも可能である。例えば、暗いところでは、少ない発光量でも目立つことから、発光手段を暗く発光させ、明るいところでは、発光手段を目立つように明るく発光させるといったことが可能である。
【0045】
次に、動作を説明する。
図9は、ヘッドセット20の報知部24の動作を示すフローチャートである。図9において、携帯電話10にヘッドセット20が接続されている場合、報知部24は、まず、携帯電話10が通話状態であるか否かの判定を行う(ステップS1)。
【0046】
ステップS1において、通話状態でないと判定した場合、報知部24は、ステップS1の処理を繰り返し、通話状態であると判定した場合、通話中である旨を所定方法で周囲に報知する(ステップS2)。
次に、報知部24は、携帯電話10における通話が終了したか否かの判定を行い(ステップS3)、携帯電話10における通話が終了していないと判定した場合、ステップS2の処理を繰り返す。
【0047】
一方、携帯電話10における通話が終了していると判定した場合、報知部24は、通話中である旨の報知を停止し(ステップS4)、ステップS1の処理に戻る。
以上のように、本実施の形態に係るヘッドセットシステム1は、ヘッドセット20が報知部24を備え、通話者がヘッドセット20を用いて通話を行っている際に、周囲に対し、通話中である旨が報知される。
【0048】
したがって、ヘッドセット20を用いて通話を行った場合にも、周囲の人は、通話者が電話をしていることを明確に認識することができ、通話者の周囲の人に違和感を与える事態を防止することができる。
なお、本実施の形態において、ヘッドセット20が報知部24を備えることとして説明したが、音声もしくはかおりによって、通話中であることを周囲に報知する場合、報知部24に相当する機能を携帯電話10側に設けることも可能である。このような構成としても、携帯電話10はヘッドセット20と近い位置にあると想定されることから、音声あるいはかおりが周囲に拡散し、本発明の効果を奏するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るヘッドセットシステム1の構成を示す図である。
【図2】携帯電話10およびヘッドセット20の機能構成を示すブロック図である。
【図3】ヘッドセット20に発光手段を備える例を示す図である。
【図4】ヘッドセット20に表示手段を備える例を示す図である。
【図5】ヘッドセット20にアンテナおよび発光手段を備える例を示す図である。
【図6】ヘッドセット20に報知用スピーカを備える例を示す図である。
【図7】ヘッドセット20にプロペラを備える例を示す図である。
【図8】ヘッドセット20に鳥型の仕掛けを備える例を示す図である。
【図9】ヘッドセット20の報知部24の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ヘッドセットシステム,10 携帯電話,11 RF部,12 ベースバンド制御部,13 ROM,14 RAM,15 CPU,16 LCD制御部,17 LCD,18,21 I/O制御部,20 ヘッドセット,22 マイク,23 ヘッドホン部,24 報知部
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハンズフリーで携帯電話による通話が可能な携帯電話用ヘッドセットおよび携帯電話に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、携帯電話本体を手に持つことなく、ハンズフリーで通話を行うために携帯電話用のヘッドセットが利用されている。
携帯電話用のヘッドセットは、ヘッドホンあるいはイヤホンとマイクとがケーブル等によって接続された構成となっている。そして、携帯電話のジャックにヘッドセットのプラグを差し込むことによって、イヤホンから通話相手の音声が出力されると共に、マイクからヘッドセット利用者(以下、「通話者」と言う。)の声が入力される。
【0003】
ヘッドセットを用いることにより、通話者は、両手が自由な状態で電話することができるため、街中を歩きながら、あるいは、机上で作業をしながら電話をする場合等に利用されている。
このように、ヘッドセットは、その利便性から、今後、技術的に発展していくことが考えられる。
【0004】
特に、ブルートゥース等の無線通信技術によって、携帯電話とヘッドセットとの間のケーブルがなくなることや、携帯性を高めるため、ヘッドセットがより小型化することが予想される。
ここで、ヘッドセット側の機能に関する技術として、特開平6−30095号公報、特開平10−327223号公報あるいは特開平8−195795号公報に記載された技術が知られている。
【0005】
特開平6−30095号公報に記載された技術は、着信があった場合にオフフック操作を行うコントロールボタンを、ヘッドセット側に実装するものである。
また、特開平10−327223号公報および特開平8−195795号公報に記載された技術は、着信が合った場合にヘッドセットを光らせて着信を知らせるものである。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−30095号公報
【特許文献2】
特開平10−327223号公報
【特許文献3】
特開平8−195795号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ヘッドセットを用いて通話を行う場合、通話者には通話相手の声が聞こえるものの、通話者の周囲にいる人には通話相手の声が聞こえず、周囲の人から通話者を見た場合に、違和感を覚えることとなっていた。
即ち、通話者がヘッドセットを用いて通話している場合には、周囲の人には電話をしていることがわからず、通話者が周囲の誰かに話しかけているかのように感じたり、突然話し始めるために驚いたりすることがあった。
【0008】
このことは、ヘッドセットが小型化することによって、より顕在化するものと考えられる。
本発明の課題は、ヘッドセットを用いて通話している場合に、周囲に違和感を与える事態を防止することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、本発明は、
携帯電話を用いた通話のための音声入力機能(例えば、マイク)および受話音声の出力機能(例えば、ヘッドホン)を有し、身体に装着して使用可能な携帯電話用ヘッドセットであって、ヘッドセットが接続されている携帯電話が通話状態である場合に、通話中である旨を周囲に報知可能な報知手段(例えば、図2の報知部24)を備えることを特徴としている。
【0010】
また、前記報知手段は、前記携帯電話が通話状態とされた入力操作(例えば、着信があった場合の通話ボタンの押下操作等)に対応して、通話中である旨を周囲に報知することを特徴としている。
また、前記報知手段は、所定周期で前記携帯電話が通話状態であるか否かを確認し、通話状態であることを確認した場合に、通話中である旨を周囲に報知することを特徴としている。
【0011】
また、前記報知手段は、携帯電話における通話相手との通話状態に応じて、報知態様を変化可能であることを特徴としている。
即ち、通話相手が話すことにより受話音声がある場合にのみ、報知手段が、通話中である旨を周囲に報知することや、受話音声の音量に応じたレベルメータあるいは受話音声に応じた発光量で発光することによって、報知手段が、通話中である旨を周囲に報知すること等が可能である。
【0012】
また、前記報知手段は、光、音、画像、機械的な仕掛け、かおりの少なくともいずれかもしくはその組合せによって、通話中である旨を周囲に報知することを特徴としている。
ここで、「画像」には、文字、静止画像、動画像といった、線図、色分け等によって表現されたもの一般を含むものである。
【0013】
また、前記報知手段は、ヘッドセットの少なくとも一部が所定の態様で発光する発光装置であることを特徴としている。
例えば、ヘッドホン部分の一部が発光したり、ケーブル等に備えられた発光ダイオード等が発光したりするような態様が可能である。
また、前記報知手段は、携帯電話と接続される発光可能なケーブルであることを特徴としている(図3参照)。
【0014】
また、所定の光センサを備え、該光センサの検出信号に応じて、前記発光装置の発光量を変化させることを特徴としている。
また、前記報知手段は、文字を含む所定の画像を表示可能な表示装置であることを特徴としている。
即ち、文字によるメッセージや、キャラクター等の映像といったものによって通話中である旨を報知することが可能である(図4参照)。
【0015】
また、前記報知手段は、伸縮可能なアンテナを備え、通話中である旨を周囲に報知する際に、該アンテナが伸びた状態へと変化する(図5参照)ことを特徴としている。
また、前記報知手段は、前記アンテナの先端に発光手段を備え、通話中である旨を周囲に報知する際に、該発光手段を発光させる(図5参照)ことを特徴としている。
【0016】
また、前記報知手段は、所定の音声(例えば、通話相手の音声をローパスフィルタによって処理した音等)を発声する発声装置であることを特徴としている。
また、前記音声は、通話中である旨のメッセージ(例えば、図6に示すように、「通話中、通話中、・・・」と繰り返す音声等)であることを特徴としている。
【0017】
また、前記音声は、所定の擬声音(例えば、鳥の鳴き声等)であることを特徴としている。
また、前記報知手段は、所定の回転機構を備え、回転体(例えば、図7に示すように、プロペラや傘等)を回転させることにより、通話中である旨を周囲に報知することを特徴としている。
【0018】
また、前記報知手段は、機械的に所定の動作を行う仕掛け(例えば、図8に示すように、受話音声に対応して話しているような動作をする鳥等を模した仕掛け)を備え、該仕掛けが動作することにより、通話中である旨を周囲に報知することを特徴としている。
また、前記報知手段は、所定のかおりを発生させるかおり発生手段(例えば、芳香剤を内部に備える開閉可能な容器等)を備え、該かおり発生手段によって発生されたかおりが封入された部分を機械的に開閉させ、封入されたかおりを拡散させることにより、通話中である旨を周囲に報知することを特徴としている。
【0019】
また、前記報知手段を複数備え、該複数の報知手段は、異なる形態によって通話中である旨を周囲に報知可能であり、該複数の報知手段のいずれかを任意に選択可能であることを特徴としている。
即ち、請求項6〜17に記載の報知手段の態様のうち、複数の態様の報知手段を備えておき、これらを切換えて動作させることができる。
【0020】
また、前記報知手段を複数備え、該複数の報知手段は、異なる形態によって通話中である旨を周囲に報知可能であり、前記携帯電話に登録された登録者名(例えば、アドレス帳に登録された登録者名)もしくは登録者に設定された所定分類(例えば、登録者に設定された「友人」あるいは「仕事仲間」といったグループ等)に基づいて、該複数の報知手段のいずれかを選択可能であることを特徴としている。
【0021】
また、所定の光センサを備え、前記報知手段は、所定の音声を発声する発声装置あるいは所定のかおりを発生させるかおり発生手段の少なくともいずれかと、ヘッドセットの少なくとも一部が所定の態様で発光する発光装置とを備え、該光センサの検出信号に応じて、前記発光装置と、前記発声装置あるいは前記かおり発生手段とのいずれかを選択して動作させることが可能であることを特徴としている。
【0022】
即ち、光による報知が目立たない場合に、光以外による報知手段で報知することが可能である。
また、本発明は、
携帯電話を用いた通話のための音声入力機能および受話音声の出力機能を有し、身体に装着して使用可能な携帯電話用ヘッドセットを備えた携帯電話であって、前記ヘッドセットは、携帯電話が通話状態である場合に、通話中である旨を周囲に報知可能な報知手段を備えることを特徴としている。
【0023】
また、本発明は、
携帯電話を用いた通話のための音声入力機能および受話音声の出力機能を有し、身体に装着して使用可能な携帯電話用ヘッドセットを接続可能な携帯電話であって、携帯電話が通話状態であり、かつ、前記ヘッドセットが接続されている場合に、通話中である旨を周囲に報知可能な報知手段を備え、該報知手段は、所定の音声を発声する発声装置あるいは所定のかおりを発生させるかおり発生手段の少なくともいずれかを備えることを特徴としている。
【0024】
即ち、ヘッドセットを用いて通話を行っている場合であって、携帯電話本体がかばんや服のポケット等に収納されている状態でも、携帯電話が音声やかおりを発することによって、通話中である旨が周囲に報知可能である。
本発明によれば、ヘッドセットが報知手段を備え、通話者がヘッドセットを用いて通話を行っている際に、周囲に対し、通話中である旨が報知される。あるいは、携帯電話が報知手段を備え、通話者がヘッドセットを用いて通話を行っている際に、周囲に対し、通話中である旨が報知される。
【0025】
したがって、ヘッドセットを用いて通話を行った場合にも、周囲の人は、通話者が電話をしていることを明確に認識することができ、通話者の周囲の人に違和感を与える事態を防止することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明に係る携帯電話用ヘッドセットの実施の形態を説明する。
まず、構成を説明する。
図1は、本実施の形態に係るヘッドセットシステム1の構成を示す図である。
【0027】
図1において、ヘッドセットシステム1は、携帯電話10と、ヘッドセット20とを含んで構成される。また、図2は、携帯電話10およびヘッドセット20の機能構成を示すブロック図である。
携帯電話10は、一般的な携帯電話であり、ヘッドセットを装着するためのジャックを備えている。そして、ヘッドセットのプラグがジャックに差し込まれることにより、携帯電話のスピーカから発する音声をヘッドセットのヘッドホンから出力させると共に、ヘッドセットのマイクから音声の入力を可能とする。
【0028】
なお、以下の実施形態においては、ヘッドセットと携帯電話との間における通信を、ケーブルを用いた有線通信であるものとして説明するが、ブルートゥース等を用いることにより、無線通信とすることも可能である。
また、図2に示すように、携帯電話10は、RF(Radio Frequency)部11と、ベースバンド制御部12と、ROM(Read Only Memory)13と、RAM(Random Access Memory)14と、CPU(Central Processing Unit)15と、LCD(Liquid Crystal Display)制御部16と、LCD17と、I/O制御部18とを含んで構成される。
【0029】
RF部11は、携帯電話が基地局との間で行う通信周波数と、ベースバンド周波数との変換を行う。
ベースバンド制御部12は、ベースバンド周波数において、送受信信号の変復調を行う。
ROM13は、携帯電話10を制御するための種々のプログラムや各種データを記憶する。
【0030】
RAM14は、携帯電話10が動作する際に生成される種々のデータを一時的に保持する。
CPU15は、携帯電話10全体を制御するものであり、例えば、不図示の入力部等から入力された指示信号に基づいて、ROM13から所定のプログラムを読み出して実行したり、携帯電話10とヘッドセット20との間における通信を制御したりする。
【0031】
LCD制御部16は、CPU15の指示信号に基づいて、LCD17に所定の画像を表示させる。
LCD17は、携帯電話10の表示部を構成するものであり、LCD制御部16の指示信号に基づいて、種々の画像を表示する。
I/O制御部18は、CPU15の指示信号に基づいて、通話における受話音声をヘッドセット20に送信すると共に、ヘッドセット20のマイク22を介して入力された音声信号を受信し、CPU15に受け渡す。
【0032】
図1に戻り、ヘッドセット20は、片耳に装着する形態のヘッドセットであり、携帯電話10のジャックにプラグを差し込むことにより携帯電話10と通信可能となる。なお、ヘッドセット20の形態としては、図1に示すもの以外にも、種々の形態とすることが可能である。例えば、後述する報知部24の態様に応じて、頭部を挟んで両耳から押圧するヘッドホンの形式とすることにより、ヘッドセット20が容易に外れないようなものとすることも可能である。
【0033】
また、図2に示すように、ヘッドセット20は、I/O制御部21と、マイク22と、ヘッドホン部23と、報知部24とを含んで構成される。
I/O制御部21は、携帯電話10とヘッドセット20との間における通信を制御するものであり、携帯電話10から受信した受話信号をヘッドホン部23に出力すると共に、マイク22から出力された音声信号を携帯電話10に送信する。
【0034】
マイク22は、ヘッドホン部23から伸びるアームの先端に備えられ(図1参照)、装着状態において、通話者の口元付近に位置する構成である。そして、マイク22は、通話者が発した音声を電気信号に変換し、音声信号としてI/O制御部21に出力する。
ヘッドホン部23は、通話者の耳に掛けることにより装着状態となる構造を有しており、I/O制御部21から入力される携帯電話10の受話信号に基づいて、受話音声を出力する。
【0035】
報知部24は、ヘッドセット20を用いて通話が行われている場合に、通話中である旨を所定方法で周囲に報知する。報知部24が通話中である旨を周囲に報知するタイミングとしては、携帯電話10の発信ボタン等が押され、通話状態となると同時に報知を開始したり、報知部24が、ヘッドセット20と携帯電話10との間での通信を定期的に確認することとし、通信していることが確認された場合に報知を開始するといったことが可能である。
【0036】
ここで、報知部24が通話中である旨を周囲に報知する方法としては、以下のような態様が例として挙げられる。
即ち、図3に示すように、ヘッドセット20のマイク22、ヘッドホン部23、アームあるいはヘッドセット20のプラグにつながるケーブルの少なくともいずれかにLED(Light Emitting Diode)等の発光手段を備えておき、通話中に発光手段を発光(点灯あるいは点滅等)させたり、図4に示すように、LCD等の表示手段を備えておき、「通話中です」と言った文字や、通話中であることがわかる画像等を表示したりすることが可能である。なお、ヘッドセット20のケーブルに発光手段を備える場合、ケーブル状の発光体を用いることにより、ケーブル自体が発光することとしてもよい。
【0037】
また、図5に示すように、ヘッドホン部23に伸縮式のアンテナを備えておき、通話中にアンテナを伸ばすことや、さらに、そのアンテナの先端に発光手段を備えておき、通話中に発光させること等が可能である。
また、図6に示すように、ヘッドセット20の周囲に対して音声を出力する報知用スピーカを備えておき、通話中に、一定距離までの周囲に聞こえる程度の大きさで、「通話中、通話中、・・・」と繰り返し発声することが可能である。
【0038】
なお、このとき、「通話中、通話中、・・・」との音声以外を発声することとしてもよい。例えば、ヘッドホン部23が出力する通話相手の音声をローパスフィルタによって処理した音(内容が不明な程度に“モゴモゴ”と聞こえる音)を報知用スピーカから発声したり、鳥の鳴き声のような“ピヨピヨ”といった擬声音を報知用スピーカから発生したりすることが可能である。
【0039】
また、これらの音声及び擬声音に関しては、ヘッドセットに備えられたスピーカから発するのではなく、携帯電話10本体が有するスピーカから発するようにしても良い。
さらに、報知部24として、ヘッドセット20のヘッドホン部23等に特殊な機構を備えることとしてもよい。
【0040】
例えば、図7(a),(b)に示すように、小さいプロペラや折り畳み式の傘等の仕掛けを、ヘッドホン部23に格納可能に備えておき、通話中には、その仕掛けが目立つように表出し、折り畳み状態から展開する等して回転するといった構成により、通話中であることを周囲に報知することができる。
また、からくり時計やオルゴールのように、より複雑な動作をする小型の仕掛けをヘッドホン部23等に備えておき、通話中には、その仕掛けが動作することによって、通話中であることを周囲に報知することもできる。例えば、図8に示すように、受話音声に対応して、通話相手として話しているような動作をする鳥型の仕掛けを動作させることによって、通話相手が話していることを周囲に報知することができる。
【0041】
また、ヘッドセット部23内に芳香剤などのかおり発生手段を設け、通話中には、かおりによって通話中であることを周囲に報知することとしてもよい。
例えば、かおり発生手段によって発生されたかおりを所定の空間に封入しておき、通話中には、その空間に備えられた機械仕掛けの扉を開放すること等によって、かおりを散布し、通話中であることを周囲に報知する事も可能である。柑橘系のかおりなどそれぞれ自分のかおりを持つ事で、仲間内に自分が通話している事を報知する事も可能である。
【0042】
なお、上述の各例において、発光、発声あるいは仕掛け等を、受話音声の有無もしくは受話音声の音量に応じて動作させることが可能である。
例えば、受話音声の有無に応じて、踊るような動作をする人形等が所定の動作を断続的に行うこととしてもよい。
また、上述の発光手段をレベルメータ形式のものとし、受話音声の音量にしたがって、レベルが変動する設定としてもよい。なお、複数のレベルに対応するランプ等を備えず、1つのランプ等において発光量を変化させることで、レベルの変動を示すことも可能である。
【0043】
さらに、報知部24として、上述の各例に示す手段をそれぞれ備えておき、ユーザが任意の手段を選択できる構成としてもよい。
同様に、上述の各例に示す手段をそれぞれ備えておき、通話相手に応じて、所定の手段を選択する構成とすることも可能である。このとき、携帯電話10の電話帳における登録者のうち、特定の登録者に対応させて、特定の手段を選択することや、登録者に設定されたグループに対応させて、特定の手段を選択すること等が可能である。このような構成とすることにより、通話者の通話相手を周囲の人に報知することが可能となり、例えば、恋人と話していることや、ビジネス関係の相手と話していることを周囲に知らせることができる。
【0044】
また、ヘッドセット20に光センサを備えておき、光センサの検出信号に応じて、上述の各手段のいずれかを選択するといったことも可能である。例えば、暗いところでは発光手段を選択し、明るい場所では発光手段に代えて、あるいは、発光手段に加えて、音声によって報知するといったことが可能である。
さらに、光センサの検出信号に応じて、発光手段の発光量を変化させることも可能である。例えば、暗いところでは、少ない発光量でも目立つことから、発光手段を暗く発光させ、明るいところでは、発光手段を目立つように明るく発光させるといったことが可能である。
【0045】
次に、動作を説明する。
図9は、ヘッドセット20の報知部24の動作を示すフローチャートである。図9において、携帯電話10にヘッドセット20が接続されている場合、報知部24は、まず、携帯電話10が通話状態であるか否かの判定を行う(ステップS1)。
【0046】
ステップS1において、通話状態でないと判定した場合、報知部24は、ステップS1の処理を繰り返し、通話状態であると判定した場合、通話中である旨を所定方法で周囲に報知する(ステップS2)。
次に、報知部24は、携帯電話10における通話が終了したか否かの判定を行い(ステップS3)、携帯電話10における通話が終了していないと判定した場合、ステップS2の処理を繰り返す。
【0047】
一方、携帯電話10における通話が終了していると判定した場合、報知部24は、通話中である旨の報知を停止し(ステップS4)、ステップS1の処理に戻る。
以上のように、本実施の形態に係るヘッドセットシステム1は、ヘッドセット20が報知部24を備え、通話者がヘッドセット20を用いて通話を行っている際に、周囲に対し、通話中である旨が報知される。
【0048】
したがって、ヘッドセット20を用いて通話を行った場合にも、周囲の人は、通話者が電話をしていることを明確に認識することができ、通話者の周囲の人に違和感を与える事態を防止することができる。
なお、本実施の形態において、ヘッドセット20が報知部24を備えることとして説明したが、音声もしくはかおりによって、通話中であることを周囲に報知する場合、報知部24に相当する機能を携帯電話10側に設けることも可能である。このような構成としても、携帯電話10はヘッドセット20と近い位置にあると想定されることから、音声あるいはかおりが周囲に拡散し、本発明の効果を奏するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るヘッドセットシステム1の構成を示す図である。
【図2】携帯電話10およびヘッドセット20の機能構成を示すブロック図である。
【図3】ヘッドセット20に発光手段を備える例を示す図である。
【図4】ヘッドセット20に表示手段を備える例を示す図である。
【図5】ヘッドセット20にアンテナおよび発光手段を備える例を示す図である。
【図6】ヘッドセット20に報知用スピーカを備える例を示す図である。
【図7】ヘッドセット20にプロペラを備える例を示す図である。
【図8】ヘッドセット20に鳥型の仕掛けを備える例を示す図である。
【図9】ヘッドセット20の報知部24の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ヘッドセットシステム,10 携帯電話,11 RF部,12 ベースバンド制御部,13 ROM,14 RAM,15 CPU,16 LCD制御部,17 LCD,18,21 I/O制御部,20 ヘッドセット,22 マイク,23 ヘッドホン部,24 報知部
Claims (22)
- 携帯電話を用いた通話のための音声入力機能および受話音声の出力機能を有し、身体に装着して使用可能な携帯電話用ヘッドセットであって、
ヘッドセットが接続されている携帯電話が通話状態である場合に、通話中である旨を周囲に報知可能な報知手段を備えることを特徴とする携帯電話用ヘッドセット。 - 前記報知手段は、前記携帯電話が通話状態とされた入力操作に対応して、通話中である旨を周囲に報知することを特徴とする請求項1記載の携帯電話用ヘッドセット。
- 前記報知手段は、所定周期で前記携帯電話が通話状態であるか否かを確認し、通話状態であることを確認した場合に、通話中である旨を周囲に報知することを特徴とする請求項1記載の携帯電話用ヘッドセット。
- 前記報知手段は、携帯電話における通話相手との通話状態に応じて、報知態様を変化可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の携帯電話用ヘッドセット。
- 前記報知手段は、光、音、画像、機械的な仕掛け、かおりの少なくともいずれかもしくはその組合せによって、通話中である旨を周囲に報知することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の携帯電話用ヘッドセット。
- 前記報知手段は、ヘッドセットの少なくとも一部が所定の態様で発光する発光装置であることを特徴とする請求項5記載の携帯電話用ヘッドセット。
- 前記報知手段は、携帯電話と接続される発光可能なケーブルであることを特徴とする請求項6記載の携帯電話用ヘッドセット。
- 所定の光センサを備え、該光センサの検出信号に応じて、前記発光装置の発光量を変化させることを特徴とする請求項6または7記載の携帯電話用ヘッドセット。
- 前記報知手段は、文字を含む所定の画像を表示可能な表示装置であることを特徴とする請求項5記載の携帯電話用ヘッドセット。
- 前記報知手段は、伸縮可能なアンテナを備え、通話中である旨を周囲に報知する際に、該アンテナが伸びた状態へと変化することを特徴とする請求項5記載の携帯電話用ヘッドセット。
- 前記報知手段は、前記アンテナの先端に発光手段を備え、通話中である旨を周囲に報知する際に、該発光手段を発光させることを特徴とする請求項10記載の携帯電話用ヘッドセット。
- 前記報知手段は、所定の音声を発声する発声装置であることを特徴とする請求項5記載の携帯電話用ヘッドセット。
- 前記音声は、通話中である旨のメッセージであることを特徴とする請求項12記載の携帯電話用ヘッドセット。
- 前記音声は、所定の擬声音であることを特徴とする請求項12記載の携帯電話用ヘッドセット。
- 前記報知手段は、所定の回転機構を備え、回転体を回転させることにより、通話中である旨を周囲に報知することを特徴とする請求項5記載の携帯電話用ヘッドセット。
- 前記報知手段は、機械的に所定の動作を行う仕掛けを備え、該仕掛けが動作することにより、通話中である旨を周囲に報知することを特徴とする請求項5記載の携帯電話用ヘッドセット。
- 前記報知手段は、所定のかおりを発生させるかおり発生手段を備え、該かおり発生手段によって発生されたかおりが封入された部分を機械的に開閉させ、封入されたかおりを拡散させることにより、通話中である旨を周囲に報知することを特徴とする請求項5記載の携帯電話用ヘッドセット。
- 前記報知手段を複数備え、該複数の報知手段は、異なる形態によって通話中である旨を周囲に報知可能であり、該複数の報知手段のいずれかを任意に選択可能であることを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載の携帯電話用ヘッドセット。
- 前記報知手段を複数備え、該複数の報知手段は、異なる形態によって通話中である旨を周囲に報知可能であり、前記携帯電話に登録された登録者名もしくは登録者に設定された所定分類に基づいて、該複数の報知手段のいずれかを選択可能であることを特徴とする請求項1〜18のいずれかに記載の携帯電話用ヘッドセット。
- 所定の光センサを備え、前記報知手段は、所定の音声を発声する発声装置あるいは所定のかおりを発生させるかおり発生手段の少なくともいずれかと、ヘッドセットの少なくとも一部が所定の態様で発光する発光装置とを備え、
該光センサの検出信号に応じて、前記発光装置と、前記発声装置あるいは前記かおり発生手段とのいずれかを選択して動作させることが可能であることを特徴とする請求項1〜19のいずれかに記載の携帯電話用ヘッドセット。 - 携帯電話を用いた通話のための音声入力機能および受話音声の出力機能を有し、身体に装着して使用可能な携帯電話用ヘッドセットを備えた携帯電話であって、
前記ヘッドセットは、携帯電話が通話状態である場合に、通話中である旨を周囲に報知可能な報知手段を備えることを特徴とする携帯電話。 - 携帯電話を用いた通話のための音声入力機能および受話音声の出力機能を有し、身体に装着して使用可能な携帯電話用ヘッドセットを接続可能な携帯電話であって、
携帯電話が通話状態であり、かつ、前記ヘッドセットが接続されている場合に、通話中である旨を周囲に報知可能な報知手段を備え、
該報知手段は、所定の音声を発声する発声装置あるいは所定のかおりを発生させるかおり発生手段の少なくともいずれかを備えることを特徴とする携帯電話。
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Cited By (4)
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