JP2004356678A - 電話装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用者が電話装置から耳を離している場合でも、通話相手から話しかけられたことを使用者が察知可能な電話装置を提供する。
【解決手段】本発明にかかる電話装置は、音声を出力するスピーカーと、前記スピーカーと使用者の耳が接触あるいは近接した状態であるか否かを検出するセンサと、通話相手からの音声を検出する音声検出手段と、前記センサが使用者の耳が前記スピーカに接触あるいは近接していないことを検出したときに、前記音声検出手段によって通話相手からの音声を検出すると、使用者に報知を行うように制御する制御手段と、を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明にかかる電話装置は、音声を出力するスピーカーと、前記スピーカーと使用者の耳が接触あるいは近接した状態であるか否かを検出するセンサと、通話相手からの音声を検出する音声検出手段と、前記センサが使用者の耳が前記スピーカに接触あるいは近接していないことを検出したときに、前記音声検出手段によって通話相手からの音声を検出すると、使用者に報知を行うように制御する制御手段と、を備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通話を行う電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話装置での通話中に、携帯電話装置内に保持されている電話番号やメールの内容を確認する場合がある。この時、使用者は携帯電話を頭部から離してキーの操作等を行ない、液晶などの表示画面に表示される電話番号やメールの内容を見ている場合が多い。
【0003】
ところが、このような状況で通話相手から何か話しかけられても、通話相手の声が大きくない場合には、話しかけられたことに気づかず操作を続けてしまい、通話相手を待たせてしまうなど不快感を与えてしまう。また、使用者自身にとっても何らかの大事な機会を逃すことになりかねない。
【0004】
このような状況に対応するために、2つの音声出力手段を有し、電話装置に耳をつけている場合には耳に接した音声出力手段から音声を出力し、耳を離した場合にはもう一方の音声出力手段から耳を離した状態でも聞き取れる音量の音声を出力する出力切替回路を備えた携帯端末がある(例えば、特許文献1参照。)。また、耳を離した際に自動的に音量を大きくするようなヘッドセットがある(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−223784号公報
【特許文献2】
特開2002−57786号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記した従来の技術では、周囲にいる第3者に通話の内容が漏れ聞こえてしまうという、プライバシーに関わる問題がある。そこで本発明は、使用者が電話装置から耳を離している場合でも、周囲の第3者にその内容を知られることなく、通話相手から話しかけられたことを使用者が察知可能な電話装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明にかかる電話装置は、音声を出力するスピーカーと、前記スピーカーと使用者の耳が接触あるいは近接した状態であるか否かを検出するセンサと、通話相手からの音声を検出する音声検出手段と、前記センサが使用者の耳が前記スピーカに接触あるいは近接していないことを検出したときに、前記音声検出手段によって通話相手からの音声を検出すると、使用者に報知を行うように制御する制御手段と、を備える。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図を用いて本発明の実施形態について説明する。
【0009】
図1は本発明の実施形態を用いた携帯電話装置の構成概略を示した図である。携帯電話装置100は、無線信号の送受信を行うアンテナ101と、送信信号の変調および受信信号の復調を行う送受信手段としての無線部102と、高周波信号とデジタル信号の変換を行うベースバンド信号処理部103と、携帯電話装置100全体の制御を行う制御部104と、キー入力操作を受け付ける操作部105と、受信音声を出力する音声出力部106と、送信音声を入力する音声入力部107と、操作部105による操作結果や携帯電話装置全体の状態を表示する表示部108と、使用者の耳と電話機が接触しているか否かを検出するセンサ109と、から構成される。
【0010】
図1には示されていない基地局からの受信信号は、アンテナ101で受信され無線部102、ベースバンド信号処理部103を介して制御部104へ渡される。受信信号が音声である場合には、制御部104にて人間の音声以外の雑音を低減するフィルタリング処理を行って周囲の雑音が除去され、音声出力部106を通じて使用者に出力される。音声でない場合には、制御部104が受信信号の内容に応じて、例えば着信などの処理を行う。制御部104での雑音除去のフィルタリング処理には、スペクトルサブトラクションなどの手法を用いることができる。音声入力部107から入力された音声は制御部104を介してベースバンド信号処理部103に渡されて変調され、無線部102とアンテナ101を通じて基地局へ送出される。
【0011】
使用者が操作部105を操作するとキー操作情報が制御部104に渡され、制御部104は現在の状態とキー操作情報とから携帯電話装置100全体の制御を行う。例えば、表示部108に文字を表示させたり、音声出力部106から操作音を出力したり、ベースバンド信号処理部103や無線部102を介して発呼処理を行う。表示部108は例えば液晶のような表示装置であり、制御部104の指示にしたがって文字や絵などの表示を行ない、使用者に情報を提示する。
【0012】
センサ109は、使用者の耳が接触した状態であるか否かを検出して制御部104に通知する。センサ109には、例えば圧力センサを用いることができる。センサ109を使用者が耳を押し当てる音声出力部106近傍に配置することで、使用者の耳が電話機から離れているか否かを検出できる。他にも赤外線等を発光して、その反射光を検出する仕組みを備える反射型センサや、超音波やレーザー光などを発射して、反射して返ってくるまでの時間により距離を算出する距離センサを用いることもできる。
【0013】
次に本実施形態での着信時の処理の流れを図2のフローチャートを用いて説明する。まず、使用者が耳を携帯電話装置100から離さずに通話を行い、その後、通話を終了する場合の流れを説明する。
【0014】
ステップS101にて携帯電話装置100で通話が開始されると、制御部104はアンテナ101から無線部102、ベースバンド信号処理部103を介して受け取った通話相手の音声を音声出力部106を通じて使用者に出力する。また、音声入力部107から入力された使用者の音声をベースバンド信号処理部103、無線部102を介してアンテナ101から基地局へ送出する。ステップS102にて制御部104はセンサ109による使用者の耳が携帯電話装置100と接触しているか否かの検出を開始させる。
【0015】
ステップS103にて制御部104が通話は継続されている状態であると判定した場合にはステップS104に進み、制御部104はセンサ109によって使用者の耳が携帯電話装置100から接触しているか否かの判定を行う。この場合は使用者の耳は携帯電話装置100から離れていないのでステップS108へ進み、ステップS108では何の報知処理も行っていないため、そのままS103へ戻る。
【0016】
ステップS103にて制御部104が通話が終了された状態と判定した場合には、ステップS110に進み、制御部104はセンサ109による検出を停止し、ステップS111にて待受け状態へと移行する。
【0017】
次に使用者が通話中に携帯電話装置100から耳を離して操作部105からキー入力を行って、表示部108に情報を表示させる等をしている場合に、通話相手から話しかけられたことを使用者に通知する処理の流れを説明する。
【0018】
ステップS104にてセンサ109が使用者の耳が携帯電話装置100から離れたことを検出した場合には、ステップS105へ進む。ステップS105では、制御部104が通話相手からの音声を検出していない場合には、ステップS103へ戻る。
【0019】
ステップS105にて制御部104が通話相手の音声を検出した場合には、通常通り音声出力部106からの音声出力を行うとともに、ステップS106からステップS107へ進み、使用者に対して「通話相手が話しかけてきている」ことを報知する。具体的には、表示部108に図3のように、「相手が話しかけています」等のメッセージを表示する。その後はステップS103へ戻る。
【0020】
なお、制御部104が「通話相手が話しかけてきている」ことを検出する際には、ベースバンド信号処理部103から受け取る通話相手の音声のみを検出対象とし、音声入力部107から入力される使用者の声や周囲の雑音は、検出対象としないものとする。
【0021】
この報知処理が行われている時に、使用者が耳を携帯電話装置100に接触させて相手との会話を再開した場合には、ステップS104からステップS108、ステップS109へ進み、制御部104は報知処理を終了する。
【0022】
もし使用者が通話相手が話しかけてきて報知処理が行われているにも関わらず、耳を携帯電話装置100から離したままだと、くり返しステップS105からステップS106を経て、ステップS102へ戻ることになる。
【0023】
これにより、使用者が電話装置から耳を離している場合でも、周囲の第3者にその内容を気づかれることなく、使用者は通話相手から話しかけられたことを知ることができる。
【0024】
なお、第1の実施形態ではセンサ109は使用者の耳が電話機と接触しているか否かを判定しているが、これに限定するものではなく、第2の実施形態として接触のみならず、近接しているか否かを検出するようにしても良い。この場合、センサ109による使用者の耳と電話機が近接しているか否かの判定は、超音波やレーザー光を用いた距離センサで、両者が数センチ程度の距離を隔てているかどうかで判定する。これにより使用者が電話機を耳から数センチほど離して会話をしている場合に、使用者に対する無駄な報知を行わずに済ませることができる。
【0025】
また、第3の実施形態として、表示部108の液晶表示装置は視認性を高めるためにバックライトを備えるようにしても良い。このバックライトの明滅などの輝度変化によって、使用者に通話相手から話しかけられたことを報知することもできる。これにより使用者は、報知された時点で表示部108に表示させていた情報を、報知の表示によって覆いかぶされてしまうことで読み取れなくなってしまうことなく、通話相手が話しかけてきたことを知ることができる。
【0026】
さらに、第4の実施形態として、携帯電話装置100が、図4のように発光部110を備えるものとし、ステップS106における報知をこの発光手段の明滅などの輝度変化によって行うようにしても良い。この発光手段としては、例えばLEDを用いても良い。これにより、使用者が電話装置から耳を離している場合でも、周囲の第3者にその内容を気づかれることなく、使用者は発光手段の明滅によって通話相手から話しかけられたことを知ることができる。
【0027】
さらに、第5の実施形態として携帯電話装置100が図5のように振動部111を備えるものとし、ステップS106における報知をこの振動部による携帯電話装置100の振動によって行うようにすることもできる。これにより、使用者が電話装置から耳を離している場合でも、周囲の第3者にその内容を気づかれることなく、また携帯電話装置100を視野に入れていない場合でも接触してさえいれば、通話相手から話しかけられたことを知ることができる。
【0028】
また、第6の実施形態として、ステップS106における報知を音声出力部106からの信号音の出力としても良い。これにより、使用者が電話装置から耳を離している場合でも、周囲の第3者にその内容を気づかれることなく、また携帯電話装置100を視野に入れていない場合でも、通話相手から話しかけられたことを知ることができる。
【0029】
さらに、第7の実施形態として携帯電話装置100が図6に示すように、音声認識部112を備えても良い。この音声認識部112は、制御部104から受けた音声を認識して、文字列にして制御部104に渡す。図7は、第7の実施形態での処理の流れを表すフローチャートである。図7と図2の違いはステップS106とS107が無く、代わってステップS112とS113が存在することである。
【0030】
使用者が携帯電話装置100から耳を離している時に通話相手から話しかけられると、第1実施形態と同様にしてステップS105で制御部104が通話相手の音声を検出してステップS112へ進む。ステップS112では制御部104は、通話相手の音声を音声認識部112を用いた音声認識処理によって文字列に置き換え、ステップS113にて相手の話しかけてきた言葉を表示部108に表示し、ステップS103へ戻る。
【0031】
なお、通話相手に連続的に話しかけられると、画面に表示しきれない場合があるが、その際には古い方の言葉から消去して上書きして表示したり、古い方の言葉をスクロールさせてその下に表示させたりすることができる。
【0032】
これにより、使用者が電話装置から耳を離している場合に、周囲の第3者にその内容を気づかれることなく、使用者は通話相手から話しかけられたことを知ることができるとともに、その内容を画面上で知ることができ、話しかけられた内容をあらためて通話相手に問いなおすことをせずに済む。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、通話中に使用者が電話を頭部から離している場合でも、通話相手から話しかけられたことを知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態にかかる携帯電話装置の構成概略を示した図である。
【図2】第1の実施形態における制御部の処理を示すフローチャートである。
【図3】報知画面の一例である。
【図4】第4の実施形態にかかる携帯電話装置の構成概略を示した図である。
【図5】第5の実施形態にかかる携帯電話装置の構成概略を示した図である。
【図6】第7の実施形態にかかる携帯電話装置の構成概略を示した図である。
【図7】第7の実施形態における制御部の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100…携帯電話装置
101…アンテナ
102…無線部
103…ベースバンド信号処理部
104…制御部
105…操作部
106…音声出力部
107…音声入力部
108…表示部
109…センサ
110…発光部
111…振動部
112…音声認識部
【発明の属する技術分野】
本発明は、通話を行う電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話装置での通話中に、携帯電話装置内に保持されている電話番号やメールの内容を確認する場合がある。この時、使用者は携帯電話を頭部から離してキーの操作等を行ない、液晶などの表示画面に表示される電話番号やメールの内容を見ている場合が多い。
【0003】
ところが、このような状況で通話相手から何か話しかけられても、通話相手の声が大きくない場合には、話しかけられたことに気づかず操作を続けてしまい、通話相手を待たせてしまうなど不快感を与えてしまう。また、使用者自身にとっても何らかの大事な機会を逃すことになりかねない。
【0004】
このような状況に対応するために、2つの音声出力手段を有し、電話装置に耳をつけている場合には耳に接した音声出力手段から音声を出力し、耳を離した場合にはもう一方の音声出力手段から耳を離した状態でも聞き取れる音量の音声を出力する出力切替回路を備えた携帯端末がある(例えば、特許文献1参照。)。また、耳を離した際に自動的に音量を大きくするようなヘッドセットがある(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−223784号公報
【特許文献2】
特開2002−57786号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記した従来の技術では、周囲にいる第3者に通話の内容が漏れ聞こえてしまうという、プライバシーに関わる問題がある。そこで本発明は、使用者が電話装置から耳を離している場合でも、周囲の第3者にその内容を知られることなく、通話相手から話しかけられたことを使用者が察知可能な電話装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明にかかる電話装置は、音声を出力するスピーカーと、前記スピーカーと使用者の耳が接触あるいは近接した状態であるか否かを検出するセンサと、通話相手からの音声を検出する音声検出手段と、前記センサが使用者の耳が前記スピーカに接触あるいは近接していないことを検出したときに、前記音声検出手段によって通話相手からの音声を検出すると、使用者に報知を行うように制御する制御手段と、を備える。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図を用いて本発明の実施形態について説明する。
【0009】
図1は本発明の実施形態を用いた携帯電話装置の構成概略を示した図である。携帯電話装置100は、無線信号の送受信を行うアンテナ101と、送信信号の変調および受信信号の復調を行う送受信手段としての無線部102と、高周波信号とデジタル信号の変換を行うベースバンド信号処理部103と、携帯電話装置100全体の制御を行う制御部104と、キー入力操作を受け付ける操作部105と、受信音声を出力する音声出力部106と、送信音声を入力する音声入力部107と、操作部105による操作結果や携帯電話装置全体の状態を表示する表示部108と、使用者の耳と電話機が接触しているか否かを検出するセンサ109と、から構成される。
【0010】
図1には示されていない基地局からの受信信号は、アンテナ101で受信され無線部102、ベースバンド信号処理部103を介して制御部104へ渡される。受信信号が音声である場合には、制御部104にて人間の音声以外の雑音を低減するフィルタリング処理を行って周囲の雑音が除去され、音声出力部106を通じて使用者に出力される。音声でない場合には、制御部104が受信信号の内容に応じて、例えば着信などの処理を行う。制御部104での雑音除去のフィルタリング処理には、スペクトルサブトラクションなどの手法を用いることができる。音声入力部107から入力された音声は制御部104を介してベースバンド信号処理部103に渡されて変調され、無線部102とアンテナ101を通じて基地局へ送出される。
【0011】
使用者が操作部105を操作するとキー操作情報が制御部104に渡され、制御部104は現在の状態とキー操作情報とから携帯電話装置100全体の制御を行う。例えば、表示部108に文字を表示させたり、音声出力部106から操作音を出力したり、ベースバンド信号処理部103や無線部102を介して発呼処理を行う。表示部108は例えば液晶のような表示装置であり、制御部104の指示にしたがって文字や絵などの表示を行ない、使用者に情報を提示する。
【0012】
センサ109は、使用者の耳が接触した状態であるか否かを検出して制御部104に通知する。センサ109には、例えば圧力センサを用いることができる。センサ109を使用者が耳を押し当てる音声出力部106近傍に配置することで、使用者の耳が電話機から離れているか否かを検出できる。他にも赤外線等を発光して、その反射光を検出する仕組みを備える反射型センサや、超音波やレーザー光などを発射して、反射して返ってくるまでの時間により距離を算出する距離センサを用いることもできる。
【0013】
次に本実施形態での着信時の処理の流れを図2のフローチャートを用いて説明する。まず、使用者が耳を携帯電話装置100から離さずに通話を行い、その後、通話を終了する場合の流れを説明する。
【0014】
ステップS101にて携帯電話装置100で通話が開始されると、制御部104はアンテナ101から無線部102、ベースバンド信号処理部103を介して受け取った通話相手の音声を音声出力部106を通じて使用者に出力する。また、音声入力部107から入力された使用者の音声をベースバンド信号処理部103、無線部102を介してアンテナ101から基地局へ送出する。ステップS102にて制御部104はセンサ109による使用者の耳が携帯電話装置100と接触しているか否かの検出を開始させる。
【0015】
ステップS103にて制御部104が通話は継続されている状態であると判定した場合にはステップS104に進み、制御部104はセンサ109によって使用者の耳が携帯電話装置100から接触しているか否かの判定を行う。この場合は使用者の耳は携帯電話装置100から離れていないのでステップS108へ進み、ステップS108では何の報知処理も行っていないため、そのままS103へ戻る。
【0016】
ステップS103にて制御部104が通話が終了された状態と判定した場合には、ステップS110に進み、制御部104はセンサ109による検出を停止し、ステップS111にて待受け状態へと移行する。
【0017】
次に使用者が通話中に携帯電話装置100から耳を離して操作部105からキー入力を行って、表示部108に情報を表示させる等をしている場合に、通話相手から話しかけられたことを使用者に通知する処理の流れを説明する。
【0018】
ステップS104にてセンサ109が使用者の耳が携帯電話装置100から離れたことを検出した場合には、ステップS105へ進む。ステップS105では、制御部104が通話相手からの音声を検出していない場合には、ステップS103へ戻る。
【0019】
ステップS105にて制御部104が通話相手の音声を検出した場合には、通常通り音声出力部106からの音声出力を行うとともに、ステップS106からステップS107へ進み、使用者に対して「通話相手が話しかけてきている」ことを報知する。具体的には、表示部108に図3のように、「相手が話しかけています」等のメッセージを表示する。その後はステップS103へ戻る。
【0020】
なお、制御部104が「通話相手が話しかけてきている」ことを検出する際には、ベースバンド信号処理部103から受け取る通話相手の音声のみを検出対象とし、音声入力部107から入力される使用者の声や周囲の雑音は、検出対象としないものとする。
【0021】
この報知処理が行われている時に、使用者が耳を携帯電話装置100に接触させて相手との会話を再開した場合には、ステップS104からステップS108、ステップS109へ進み、制御部104は報知処理を終了する。
【0022】
もし使用者が通話相手が話しかけてきて報知処理が行われているにも関わらず、耳を携帯電話装置100から離したままだと、くり返しステップS105からステップS106を経て、ステップS102へ戻ることになる。
【0023】
これにより、使用者が電話装置から耳を離している場合でも、周囲の第3者にその内容を気づかれることなく、使用者は通話相手から話しかけられたことを知ることができる。
【0024】
なお、第1の実施形態ではセンサ109は使用者の耳が電話機と接触しているか否かを判定しているが、これに限定するものではなく、第2の実施形態として接触のみならず、近接しているか否かを検出するようにしても良い。この場合、センサ109による使用者の耳と電話機が近接しているか否かの判定は、超音波やレーザー光を用いた距離センサで、両者が数センチ程度の距離を隔てているかどうかで判定する。これにより使用者が電話機を耳から数センチほど離して会話をしている場合に、使用者に対する無駄な報知を行わずに済ませることができる。
【0025】
また、第3の実施形態として、表示部108の液晶表示装置は視認性を高めるためにバックライトを備えるようにしても良い。このバックライトの明滅などの輝度変化によって、使用者に通話相手から話しかけられたことを報知することもできる。これにより使用者は、報知された時点で表示部108に表示させていた情報を、報知の表示によって覆いかぶされてしまうことで読み取れなくなってしまうことなく、通話相手が話しかけてきたことを知ることができる。
【0026】
さらに、第4の実施形態として、携帯電話装置100が、図4のように発光部110を備えるものとし、ステップS106における報知をこの発光手段の明滅などの輝度変化によって行うようにしても良い。この発光手段としては、例えばLEDを用いても良い。これにより、使用者が電話装置から耳を離している場合でも、周囲の第3者にその内容を気づかれることなく、使用者は発光手段の明滅によって通話相手から話しかけられたことを知ることができる。
【0027】
さらに、第5の実施形態として携帯電話装置100が図5のように振動部111を備えるものとし、ステップS106における報知をこの振動部による携帯電話装置100の振動によって行うようにすることもできる。これにより、使用者が電話装置から耳を離している場合でも、周囲の第3者にその内容を気づかれることなく、また携帯電話装置100を視野に入れていない場合でも接触してさえいれば、通話相手から話しかけられたことを知ることができる。
【0028】
また、第6の実施形態として、ステップS106における報知を音声出力部106からの信号音の出力としても良い。これにより、使用者が電話装置から耳を離している場合でも、周囲の第3者にその内容を気づかれることなく、また携帯電話装置100を視野に入れていない場合でも、通話相手から話しかけられたことを知ることができる。
【0029】
さらに、第7の実施形態として携帯電話装置100が図6に示すように、音声認識部112を備えても良い。この音声認識部112は、制御部104から受けた音声を認識して、文字列にして制御部104に渡す。図7は、第7の実施形態での処理の流れを表すフローチャートである。図7と図2の違いはステップS106とS107が無く、代わってステップS112とS113が存在することである。
【0030】
使用者が携帯電話装置100から耳を離している時に通話相手から話しかけられると、第1実施形態と同様にしてステップS105で制御部104が通話相手の音声を検出してステップS112へ進む。ステップS112では制御部104は、通話相手の音声を音声認識部112を用いた音声認識処理によって文字列に置き換え、ステップS113にて相手の話しかけてきた言葉を表示部108に表示し、ステップS103へ戻る。
【0031】
なお、通話相手に連続的に話しかけられると、画面に表示しきれない場合があるが、その際には古い方の言葉から消去して上書きして表示したり、古い方の言葉をスクロールさせてその下に表示させたりすることができる。
【0032】
これにより、使用者が電話装置から耳を離している場合に、周囲の第3者にその内容を気づかれることなく、使用者は通話相手から話しかけられたことを知ることができるとともに、その内容を画面上で知ることができ、話しかけられた内容をあらためて通話相手に問いなおすことをせずに済む。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、通話中に使用者が電話を頭部から離している場合でも、通話相手から話しかけられたことを知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態にかかる携帯電話装置の構成概略を示した図である。
【図2】第1の実施形態における制御部の処理を示すフローチャートである。
【図3】報知画面の一例である。
【図4】第4の実施形態にかかる携帯電話装置の構成概略を示した図である。
【図5】第5の実施形態にかかる携帯電話装置の構成概略を示した図である。
【図6】第7の実施形態にかかる携帯電話装置の構成概略を示した図である。
【図7】第7の実施形態における制御部の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100…携帯電話装置
101…アンテナ
102…無線部
103…ベースバンド信号処理部
104…制御部
105…操作部
106…音声出力部
107…音声入力部
108…表示部
109…センサ
110…発光部
111…振動部
112…音声認識部
Claims (8)
- 音声を出力するスピーカーと、
前記スピーカーと使用者の耳が接触した状態であるか否かを検出するセンサと、
通話相手からの音声を検出する音声検出手段と、
前記センサが使用者の耳が前記スピーカに接触していないことを検出したときに、前記音声検出手段によって通話相手からの音声を検出すると、使用者に報知を行うように制御する制御手段と、
を備えていることを特徴とする電話装置。 - 音声を出力するスピーカーと、
前記スピーカーと使用者の耳が近接した状態であるか否かを検出するセンサと、
通話相手からの音声を検出する音声検出手段と、
前記センサが使用者の耳が前記スピーカに近接していないことを検出したときに、前記音声検出手段によって通話相手からの音声を検出すると、使用者に報知を行うように制御する制御手段と、
を備えていることを特徴とする電話装置。 - 前記電話装置は情報を表示する表示手段を備え、
前記制御手段は、前記表示手段へ報知情報を表示することにより前記報知を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の電話装置。 - 前記電話装置は前記表示手段の表示輝度を調整できる照明手段を備え、
前記制御手段は前記報知を行うときに前記表示輝度を変化させるように前記照明手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の電話装置。 - 前記電話装置は発光手段を備え、前記制御手段は前記発光手段の輝度を変化させることにより前記報知を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の電話装置。
- 前記電話装置は振動手段を備え、前記制御手段は前記振動手段により前記電話装置を振動させることにより前記報知を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の電話装置。
- 前記報知は前記スピーカーからの信号音の出力であることを特徴とする請求項1または2に記載の電話装置。
- 前記電話装置は通話相手の言葉を音声認識して文字列に置き換える音声認識手段を備え、前記報知情報は通話相手の言葉であることを特徴とする請求項3に記載の電話装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003148493A JP2004356678A (ja) | 2003-05-27 | 2003-05-27 | 電話装置 |
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JP2003148493A JP2004356678A (ja) | 2003-05-27 | 2003-05-27 | 電話装置 |
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ID=34044842
Family Applications (1)
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JP2003148493A Pending JP2004356678A (ja) | 2003-05-27 | 2003-05-27 | 電話装置 |
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Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101207152B1 (ko) * | 2006-02-16 | 2012-11-30 | 삼성전자주식회사 | 휴대단말기에서 통화 상대자의 음성 수신 알림 방법 |
KR101574119B1 (ko) * | 2009-06-11 | 2015-12-03 | 엘지전자 주식회사 | 이동 단말기 및 그 통화 내용 표시 방법 |
WO2016080634A1 (ko) * | 2014-11-17 | 2016-05-26 | 울산과학기술원 | 통화종료 중 연결유지 알림방법 |
-
2003
- 2003-05-27 JP JP2003148493A patent/JP2004356678A/ja active Pending
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WO2016080634A1 (ko) * | 2014-11-17 | 2016-05-26 | 울산과학기술원 | 통화종료 중 연결유지 알림방법 |
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