JP2843271B2 - 共鳴トンネリング光電素子 - Google Patents

共鳴トンネリング光電素子

Info

Publication number
JP2843271B2
JP2843271B2 JP6280997A JP28099794A JP2843271B2 JP 2843271 B2 JP2843271 B2 JP 2843271B2 JP 6280997 A JP6280997 A JP 6280997A JP 28099794 A JP28099794 A JP 28099794A JP 2843271 B2 JP2843271 B2 JP 2843271B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
resonant tunneling
light
voltage
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6280997A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07202247A (ja
Inventor
惠容 秋
炳雲 朴
宣圭 韓
永完 崔
敬玉 金
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KANKOKU DENSHI TSUSHIN KENKYUIN
Original Assignee
KANKOKU DENSHI TSUSHIN KENKYUIN
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KANKOKU DENSHI TSUSHIN KENKYUIN filed Critical KANKOKU DENSHI TSUSHIN KENKYUIN
Publication of JPH07202247A publication Critical patent/JPH07202247A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2843271B2 publication Critical patent/JP2843271B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y10/00Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/0248Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by their semiconductor bodies
    • H01L31/0352Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by their semiconductor bodies characterised by their shape or by the shapes, relative sizes or disposition of the semiconductor regions

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、共鳴トンネリング(R
esonant Tunneling)現象を利用した
超高速の光電素子(Opto−Electronic
Device)に関し、特に、共鳴トンネリングダイオ
ードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】既存の半導体産業は、リソグラフィー
(lithography)技術の発達に依存して、半
導体素子の大きさを縮めることにより、高集積化がなさ
れてきた。
【0003】しかしながら、半導体素子の線幅が、電子
の平均自由行程(mean free path:電子
が衝突する平均距離)以下に縮まる場合、既存の電気回
路理論では説明することのできない量子現象が現われ、
これが障害となる。
【0004】それゆえに、半導体素子のさらなる高速化
および高集積化が達成されるためには、既存の半導体技
術では障害となっていた量子現象を、意図的に利用した
新たな半導体素子や回路の開発が要求される。
【0005】上記量子現象の一つとして、共鳴トンネリ
ング現象がある。共鳴トンネリング現象は、2つのポテ
ンシャル障壁をもつ量子井戸構造において、共鳴トンネ
ル効果によって、電子が、10-12秒以下の超高速で障
壁を通過して流れる現象である。共鳴トンネリング現象
を利用した半導体素子は、高速素子としての応用できる
可能性があるため、これに対する多くの研究がなされて
いる。
【0006】図1、図2、図3を用いて、共鳴トンネリ
ングダイオードの構成と動作について説明する。
【0007】一般的な共鳴トンネリングダイオードは、
図1のように、ノンドープの2重障壁量子井戸構造層1
3を、コレクタを兼ねるn型のコンタクト層12と、エ
ミッタを兼ねるn型のバッファ層14とで挾んだ構成で
ある。コレクタを兼ねるコンタクト層12の上には、コ
レクタ電極11が備えられ、エミッタを兼ねるバッファ
層14には、エミッタ電極15が配置されている。
【0008】このような共鳴トンネリングダイオード
に、図2のように、抵抗16を接続して電圧を印加する
と、図3のように、印加した電圧が増加しても、共鳴ト
ンネリングダイオードに流れる電流が減少する負抵抗
(negative differential re
sistance)特性がある。例えば、図3におい
て、電圧が0.1から0.25Vの範囲では、流れる電
流が急激に増加するが、電圧が0.25V以上になる
と、電流は急激に減少する。また、電圧が、0.4V以
上になると、電流は、再び急激に増加する。この電流電
圧曲線において、ピークは、0.25V付近にある。そ
して、負抵抗特性は、0.25から0.4V付近に存在
する。
【0009】共鳴トンネリング現象を利用したダイオー
ドやトランジスターは、この負抵抗特性により、任意の
負荷線(L/RL)に対して、Vの電圧を印加したと
き、二つの安定した性質(図3のa、b)を示す双安定
特性を有する。
【0010】特に、この双安定特性はメモリ素子や論理
回路、高周波振動素子等に応用されるので、このような
研究は既に世界的に多く行われてきた。
【0011】一方、現在、最も多く用いられる光検出器
(photodetector)や光伝導体(phot
oconductor)は、p−i−nダイオードやp
−n接合ダイオードである。
【0012】図4は、p−i−nダイオードの一般的な
構造を示したものである。図4に図示されるように、p
−i−nダイオードのp型領域は、電圧VRのソース端
子に接続され、n型領域は、抵抗RLを介してグランド
に接続される。このように逆方向バイアス(rever
sebias)をかけた状態のp−i−nダイオードに
光を照射すると、図5のように、電子−正孔対(ele
ctron−holepairs)が生成される。
【0013】この電子−正孔対は、p−i−nダイオー
ドの半導体に吸収された光によって生成される。電子−
正孔対は、印加した電圧により、図5のように、電子と
正孔とに分離されて、ダイオードの内部を流れる。この
結果、ダイオードの内部に電流が流れ、ダイオードが動
作する。
【0014】このようなp−i−nダイオードは、逆方
向バイアス下にて動作される。図6に、p−i−nダイ
オードの電流−電圧特性を示す。図6において、破線で
示された曲線は、p−i−nダイオードに、光を照射し
ていない時(hν=0:hはプランク定数、νは、光の
周波数を表す)の、電流−電圧特性を表す。また、実線
で示された曲線は、光を照射している時(hν>0)の
電流−電圧特性である。
【0015】図6の電流−電圧特性図において、暗電流
(dark current)は、約数pA〜nAであ
り、光電流(photo−current)は数十μA
以内になる。それ故に、周辺回路を駆動するには、ダイ
オードからの電流信号を、増幅器を通じて増幅する必要
がある。
【0016】従来からよく知られているように、光検出
器や光伝導体のような光電素子の特性を決定する要素
は、量子効率(quantum efficienc
y)あるいは利得(gain)、反応時間(respo
nse time)、敏感性(sensitivit
y)あるいは検出度(detectivity)であ
る。これらの要素は、半導体に光が吸収されたとき生成
されるキャリヤー(carrier)の生成比(gen
eration rate,G)、即ち電子−正孔対の
生成比(G)により決定される。
【0017】上記にように、p−i−nダイオードを利
用した光検出器や光伝導体は、量子現象を利用したもの
より速度が落ちるという問題点があった。
【0018】一方、多層量子井戸構造(multiqu
antum well structure)における
電子の輸送現象を利用した光電素子は、その構造が複雑
で、再現性がある成長が難しく、素子の製作過程が複雑
で、利得率が少ない問題点があった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、共鳴
トンネリング効果を用いた素子であって、光によって動
作を制御することのできる素子を提供することにある。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、基板上
に成長された緩衝層およびその上に二重に成長された第
1および第2間隔層と、非共鳴トンネリング電流を減ら
すために第2間隔層上に対称的に成長された二重の量子
障壁と、共鳴トンネリング電流量を増加させるために二
重の量子障壁の間に成長された量子ウエルと、電圧を印
加したとき空乏層の長さを長くして光照射による電圧降
下をもっと大きくするために上記量子障壁上に成長され
た第3間隔層と、照射された光が表面にて吸収されなく
光の大部分が空乏層にて吸収されるようにするために第
3間隔層上に3重に成長された第1乃至第3窓層から構
成されたことを特徴とする共鳴トンネリング光電素子が
提供される。
【0024】この共鳴トンネリング光電素子において、
照射される光が無い場合印加する電圧が増加しても電流
が減少する負抵抗特性を有する共鳴トンネリングダイオ
ードに動作するようにしてもよい。
【0025】また、空乏層にバンドギャップより大きい
エナージーを有する光を照射する場合電子−正孔対が生
成され、外部から電圧が印加されると電子は速やかに量
子障壁を通過して移動し、正孔は空乏層の障壁前に蓄積
されてピーク電圧が光を照射する以前より低い電圧に移
動するようにしてもよい。
【0026】さらに、光が照射される以前には非共鳴ト
ンネリング電流が流れるが、光が照射すれば共鳴トンネ
リング電流が光により制御され電流量が約10倍以上増
加するようにしてもよい。
【0027】また本発明によれば、n型GaAs基板上
に、ドーピングされたGaAsを緩衝層として成長させ
緩衝層上にドーピングされたGaAsとドーピングされ
ていないGaAsを所定厚さずつ成長させて第1および
第2間隔層を形成する第2工程と、第2間隔層上に障壁
の高さが高いAlAsを対称的に所定厚さずつ成長させ
二重の量子障壁を形成して上記量子障壁の間にIn0.2
Ga0.8Asの比率で量子ウエルを成長させる第2工程
と、上記二重障壁量子ウエル構造上にドーピングされて
いないGaAsを所定厚さに成長させて第3間隔層を形
成する第3工程と、第3間隔層上にバンドギャップが大
きい物質を所定厚さずつ3重に成長させて第1乃至第3
窓層を形成する第4工程から構成されたことを特徴とす
る共鳴トンネリング光電素子の製造方法が提供される。
【0028】本方法において、上記第1工程は基板上に
2×1018cm-3ドーピングされたn+型GaAsを1
0,000オングストローム成長させて、その上に4×
1017cm-3ドーピングされたn型GaAsとドーピン
グされていないGaAsを各500オングストローム、
100オングストロームずつ成長させるようにしてもよ
い。
【0029】また、上記第2工程は第2間隔層上にAl
Asを対照的に28オングストローム厚さずつ成長させ
て、その間にIn0.2Ga0.8Asを45オングストロー
ム成長させ二重障壁量子ウエル構造を形成するようにし
てもよい。
【0030】さらに、上記第3工程は量子障壁上にドー
ピングされていないGaAsを500オングストローム
厚さに成長させるようにしてもよい。
【0031】また、上記第4工程は第3間隔層から1×
1016cm-3から2×1018cm-3へ漸進的にドーピン
グされたn型GaAsを500オングストローム成長さ
せて、その上に2×1018cm-3ドーピングされたGa
AsをAlの含量を40%まで漸進的に増加させながら
500オングストローム厚さに成長させ、その上に2×
1018cm-3ドーピングされたAl0.4Ga0.6Asを5
000オングストローム成長させるようにしてもよい。
【0032】さらに本発明によれば、2以上の障壁を備
えた量子井戸構造と、前記量子井戸構造に電圧を印加す
るための一対の電極と、前記障壁と前記一対の電極との
間に配置された、前記障壁よりもバンドギャップの小さ
い間隔層とを有し、前記電極のうち、相対的に低い電圧
を印加される電極側の前記間隔層に光を照射するため
に、窓部を備えたことを特徴とする共鳴トンネリング光
電素子が提供される。
【0033】この素子において、前記窓部は、好ましく
は、前記低い電圧を印加される電極に設けられた開口部
であってよい。
【0034】また、好ましくは、前記窓部と、前記低い
電圧を印加される電極側の間隔層との間には、該間隔層
よりもバンドギャップの広い材料で形成された窓層を設
けてもよい。
【0035】また、前記窓層は、複数層からなり、前記
窓層のうち、前記間隔層に接する層のバンドギャップ
は、前記窓部に接する層のバンドギャップよりも小さい
ものであってもよい。
【0036】さらに、前記窓層は、複数層からなり、前
記窓層のうち、前記窓部に接する層は、前記間隔層に接
する層よりも、高濃度にドーピングされているものであ
ってもよい。
【0037】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明すれば次の通りである。
【0038】本発明の共鳴トンネリング光電素子は、光
を照射して、電子と正孔とを生成し、正孔が障壁前に蓄
積される現象を生じさせて、二重障壁量子井戸構造に電
圧降下を誘導する。これにより、素子の電流−電圧特性
のピーク(peak)が、電圧軸の方向についてシフト
する、という新たな原理によって動作するものである。
【0039】本実施例の共鳴トンネリング光電素子は、
図9、図10に示すように、n+型GaAs基板60の
一部分の上に、緩衝層1、間隔層50、量子井戸構造層
40、間隔層6、窓層30を順に積層した積層体を備え
ている。また、基板60の上には、図10のように、エ
ミッタ電極22が配置されている。また、窓層30の上
には、コレクタ電極21が設けられている。コレクタ電
極21は、窓層30の上面の周辺部に配置されている。
これは、窓層30の中央部を開口部にし、この開口部を
窓部70として、窓層30を介して、量子井戸構造層4
0に光を照射するためである。
【0040】間隔層50は、第1の間隔層2、第2の間
隔層3の2層からなる。窓層30は、第1の窓層7、第
2の窓層8、第3の窓層9の3層からなる。
【0041】量子井戸構造層40は、第1の量子障壁層
4と、第2の量子障壁層10と、これらの間に挾まれた
量子井戸層5とからなる。
【0042】ここで、基板60、緩衝層1、および、間
隔層50は、エミッタを兼ねる。また、間隔層6および
窓層30は、コレクタを兼ねる。
【0043】また、間隔層6と窓層7は、空乏領域を形
成する。
【0044】上記構造の共鳴トンネリング光電素子の製
造工程を説明すれば次の通りである。
【0045】先ず、n+型GaAs(ガリウム砒素)基
板上に緩衝層1を形成するために2×1018cm-3ドー
ピングされたn+型GaAsを10,000オングスト
ローム(以下、Aと記す)厚さに成長させる。
【0046】上記緩衝層1上に、間隔層2,3を成長す
るために4×1017cm-3ドーピングされたn型GaA
sを500A、ドーピングされていないGaAsを10
0A厚さに成長させる。
【0047】上記間隔層3上に形成する二重障壁量子井
戸構造40は、非共鳴トンネリング電流を減らすため
に、障壁の高さが高いドーピングされていないAlAs
(アルミニウム砒素)を量子障壁層4、10として対称
的に28Aの厚さに成長させる。
【0048】上記量子障壁層4の間に位置した量子井戸
層5は、電流量を増加させるためにドーピングされてい
ないIn0.2Ga0.8Asの比率で45Aを成長させる。
【0049】上記二重障壁量子井戸構造4,5,10上
に成長される間隔層6は、電圧を印加したとき、空乏領
域の長さを長くして光照射による電圧降下効果をさらに
大きくするためにドーピングされていないGaAsを5
00Aの厚さに成長させる。
【0050】そして、照射された光が、表面で吸収され
ることなく、入射した光の大部分が空乏領域(間隔層
6、窓層7)に吸収されるように、バンドギャップが大
きい物質を利用して窓(window)層7,8,9を
成長させる。また、窓層7、8、9は、抵抗性接触を形
成するように構成する。この時、窓層9と間隔層6との
間のバンドギャップの変化を減少させるために、ドーピ
ング量を徐々に増加させた窓層7と、バンドギャップを
徐々に広くした窓層8とを形成する。
【0051】即ち、間隔層6から1×1016cm-3から
2×1018cm-3に、漸進的にドーピングされたn型G
aAsを500A厚さに成長させて窓層7を形成し、2
×1018cm-3ドーピングされたGaAsにAlの含量
を0%から40%まで漸進的に増加させて窓層8を50
0A厚さに成長させる。
【0052】その上に2×1018cm-3ドーピングされ
たAl0.4Ga0.6Asを5000A厚さに成長させて窓
層9を形成する。
【0053】このように、窓層30を3層構造にするこ
とにより、高濃度のドーピングによる抵抗性接触を容易
に形成することができるとともに、バンドギャップが、
間隔層6よりも約0.5eV以上大きい物質で窓層9を
形成できる。窓層9のバンドギャップよりエネルギが小
さく、間隔層6のバンドキャップよりエネルギが大きい
光を照射することにより、入射した光の大部分が、空乏
領域(間隔層6と窓層7)に吸収される。
【0054】最後に、基板60上の一部にエミッタ電極
22を形成し、窓層9上に部分的にコレクタ電極21を
形成する。
【0055】本実施例の共鳴トンネリング光電素子の動
作原理および電流−電圧特性を以下に説明する。
【0056】図7(a)、(b)は、本実施例の共鳴ト
ンネリングデバイスのバンドダイアグラムである。
【0057】図7(a)は、電圧が印加されていない場
合の、本実施例の共鳴トンネリングデバイスのバンドダ
イアグラムである。
【0058】図7(b)は、逆バイアスを印加した場合
の、本実施例の共鳴トンネリングデバイスのバンドダイ
アグラムである。また、図7(b)において、破線は、
共鳴トンネリングデバイスに光を照射していないとき
の、バンドダイアグラムである。実線は、光を照射して
いるときのバンドダイアグラムである。
【0059】照射される光がない場合、本実施例の共鳴
トンネリング光電素子は、図1、図2、図3に図示した
ような一般的な共鳴トンネリングダイオードと同様の特
性で動作することになる。
【0060】即ち、逆バイアスを印加すると共鳴トンネ
ル効果によって、超高速で電子が障壁を通過してながれ
る。このとき、印加する電圧が増加しても素子に流れる
電流が減少する負抵抗特性を有する。したがって、一つ
の負荷線に対して二つの安定した性質を有する双安定特
性で動作する。
【0061】一方、このような電気的な特性を有する共
鳴トンネリングダイオードに、窓層30を通して、空乏
領域(間隔層6と窓層7、depletion reg
ion)に、バンドギャップ(band gap)より
大きいエナージーを有する光を照射すると、電子−正孔
対が生成される(図7(b)参照)。
【0062】このとき外部から電圧が印加されているの
で、生成された電子は、正孔と分離され、軽い質量に因
り、共鳴トンネル効果によって速やかに障壁を通過して
コレクタ側に移動する。一方、正孔は、第2の量子障壁
層10の前に蓄積される。その結果、二重障壁量子井戸
構造40の電位分布(potential distr
ibution)が、図7(b)の破線のように変化す
る。これにより、共鳴トンネリング光電素子の電流−電
圧特性曲線が、図8に示したように、低電圧方向に電圧
軸にそって移動する。図8において、破線は、光照射の
ないときの電流−電圧特性曲線である。実線は、光を照
射した場合の電流−電圧特性曲線である。
【0063】図8からわかるように、本実施例の共鳴ト
ンネリング光電素子の電流−電圧特性曲線の負抵抗特性
において、即ちピーク(peak)電流とバレー(va
lley,曲点)電流の大きさ、ピーク対バレー電流の
比、ピーク電圧とバレー電圧の差等は、光の照射がある
かないかによっては、殆ど変わらない。しかし、ピーク
電圧は、光の照射する前より、照射後の方が低い電圧に
移動する。
【0064】この電流−電圧特性の移動量は、照射する
光の強さと波長とに依存する。また、空乏領域(間隔層
6、窓層7)のバンドギャップより大きいエネルギの光
であれば、どのような光に対しても上述のような反応を
するので、非常に広い波長帯の光を用いることができ
る。
【0065】このように光に対して電流−電圧特性が変
化する現象を利用することにより、本実施例の共鳴トン
ネリング光電素子は、特定電圧において、光によって電
流量が大きく変化するスイッチングする素子の製作が可
能である。具体的には、図8に示したように、特定の電
圧Vxにおいて、光の照射がある場合、大きな電流Ix2
が流れるが、光の照射がない場合には、非共鳴トンネリ
ング電流である小さな電流Ix1しか流れない。同様に、
特定の電圧Vyにおいて、光の照射がある場合には、非
共鳴トンネリング電流である小さなIx1しか流れない
が、光の照射がない場合には、共鳴トンネリング電流で
ある大電流Iyが流れる。
【0066】上記のような構造を有する本発明の共鳴ト
ンネリング光電素子と、従来のp−i−nダイオードの
動作原理を比較して見ると大きく2つの相違点がある。
【0067】第1、p−i−nダイオードは光により生
成された電子−正孔対が印加した電圧により分離されて
流れるので、電流量が変化される。
【0068】これに反して、本発明の共鳴トンネリング
光電素子は、光により生成された電子−正孔対が、印加
した電圧により分離され、電子は流れ出て、正孔は障壁
側に蓄積されるので、二重障壁量子井戸構造の電圧降下
を誘導する。したがって、本発明の共鳴トンネリング光
電素子は、光の照射によって電圧特性が変化するという
特徴がある。
【0069】第2、本発明の共鳴トンネリング光電素子
は、図8のように、特定の電圧において、光が照射され
ない場合には、非共鳴トンネリング電流が流れるが、光
が照射されると共鳴トンネリング効果により電流量が約
10倍以上増加した共鳴トンネリング電流が流れる。
【0070】このように、共鳴トンネリング電流が、光
により制御される特性を利用すると、二重障壁量子井戸
構造によって、ピーク電流が数mA〜数百mAである高
電流が流れる。
【0071】このため、本発明の共鳴トンネリング光電
素子は、p−i−nダイオードとは異なり、高電流の信
号を弱い光により変化させることができる。また、高電
流が流れるので、出力信号を増幅させなくても周辺装置
が駆動することができるので周辺回路を単純化させるこ
とができる効果を奏する。
【0072】なお、本発明は、共鳴トンネリング光電素
子は、従来の光双安定性(optical bista
blity)を利用する多重量子ウエル構造の素子に比
べて簡単な構造と製作工程で光双安定性の特性が得られ
る。
【0073】上述の本実施例の共鳴トンネリング光電素
子は、コレクタ電極21に窓部70を設け、コレクタ電
極21側の間隔層6に、光を照射する構成にしたことに
より、光の照射によって、電流電圧特性の変化する光電
素子を提供することができる。また、窓部70と間隔層
9との間に、窓層30を設けることにより、間隔層6の
上面における光の反射を減少させることができるため、
効果的に、光を間隔層6に入射させることが可能にな
る。さらに、窓層30を3層構造にすることにより、間
隔層6と窓層30との間におけるバンドギャップの急激
な変化を防ぐことができるので、製造が容易になる。ま
た、窓層30の最上の窓層9を高濃度ドーピングにする
ことができるので、コレクタ電極との抵抗性接触を容易
に構成できる。
【0074】図9、図10に記載した本発明の共鳴トン
ネリング光電素子では、間隔層6上の窓層30を備えて
いるが、間隔層6に光が照射できる構造であれば、必ず
しも窓層30を備えている必要はない。また、図9、図
10では、窓層30を3層構造にしたが、窓層30は、
3層構造に限定されるものではない。窓層30は、間隔
層6よりもバンドギャップが大きい材料で構成されてい
れば、単層構造であっても、4層以上の多層構造であっ
てもよい。
【0075】本発明の共鳴トンネリング光電素子は、光
の照射によって、共鳴トンネル効果による電流電圧特性
曲線が、電圧軸に方向に沿ってシフトすることを利用し
た様々な素子に応用できる。例えば、スイッチング素子
として用いることができる。上述してきたように、本発
明によれば、共鳴トンネリング効果を用いた素子であっ
て、光によって動作を制御することのできる素子を提供
することができる。また、スイッチ素子のように、素子
に光を照射することによって超高速の電子輸送現象を制
御することができる共鳴トンネリング光電素子およびそ
の製作方法を提供することができる。また、量子現象を
利用することによって、増幅なしで周辺装置を駆動させ
ることのできる共鳴トンネリング光電素子およびその製
作方法を提供することができる。さらに、最も簡単な構
造の、共鳴トンネリング現象を利用した光電素子および
その製作方法を提供することができる。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、素子に光を照射するこ
とによって超高速の電子輸送現象を制御することができ
る共鳴トンネリング光電素子およびその製作方法を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の共鳴トンネリングダイオードの構成を示
す説明図。
【図2】図1のダイオードを動作させる場合の回路図。
【図3】図1のダイオードの電流電圧特性を示すグラ
フ。
【図4】従来のp−i−nダイオードの構成を示す説明
図。
【図5】従来のp−i−nダイオードの動作原理を示す
説明図。
【図6】従来のp−i−nダイオードの電流電圧特性を
示すグラフ。
【図7】(a)本発明の一実施例の共鳴トンネリング光
電素子の電圧を印加していない場合のポテンシャルを示
す説明図。 (b)本発明の一実施例の共鳴トンネリング光電素子の
電圧を印加している場合のポテンシャルを示す説明図。
【図8】本発明の一実施例の共鳴トンネリング光電素子
の電流電圧特性を示すグラフ。
【図9】本発明の一実施例の共鳴トンネリング光電素子
の層構成を示す斜視図。
【図10】本発明の一実施例の共鳴トンネリング光電素
子の側面図。
【符号の説明】
1…緩衝層、2,3,6…間隔層、4、10…量子障壁
層、5…量子井戸層、7,8,9…窓層、21…コレク
タ電極、22…エミッタ電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 崔 永完 大韓民国大田直轄市中区太平洞三富アパ ート22−62 (72)発明者 金 敬玉 大韓民国大田直轄市中区太平洞三富アパ ート22−67 (56)参考文献 特開 平2−184083(JP,A) 特開 平2−37781(JP,A) 特開 平1−124269(JP,A) Applied Physics L etters,Vol.55,No.17, p.1777−1779(1989) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 31/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】n+型のGaAs基板と、 前記基板上に形成されたn+型のGaAs緩衝層と、 前記緩衝層上に続けて形成された、第1および第2の間
    隔層からなる下部間隔層と、 非共鳴トンネル電流を減少させるために、前記第2の間
    隔層の上に形成された二重障壁量子井戸構造と、 外部電圧の印加時に光照射を受けた場合に、内部の電圧
    降下を起こすために、前記二重障壁量子井戸構造の上に
    形成された上部間隔層と、 照射された光が上部表面によって吸収されるのを防止
    し、前記光を前記上部間隔層に吸収させるために、前記
    上部間隔層上に形成された複数層からなる窓層とを有
    し、 前記二重障壁量子井戸構造は、二重の障壁として機能す
    る第1および第2の障壁と、共鳴トンネリング電流量を
    増加させるために、前記第1および第2の障壁の間に形
    成された量子井戸とを備えることを特徴とする共鳴トン
    ネリング光電素子。
  2. 【請求項2】請求項1において、光照射を受けない場合
    に、電圧が増加しても電流が減少する負性抵抗特性を有
    する共鳴トンネリングダイオードとして動作するように
    構成されていることを特徴とする共鳴トンネリング光電
    素子。
  3. 【請求項3】請求項2において、光照射を受ける前に
    は、非共鳴トンネリング電流が流れ、光照射を受けた後
    には、前記非共鳴トンネリング電流よりも大きな共鳴ト
    ンネリング電流が流れることを特徴とする共鳴トンネリ
    ング光電素子。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記上部間隔層にバン
    ドギャップ以上のエネルギーを有する光が照射された場
    合、電子正孔対が生成され、印加されている外部電圧に
    より、電子が移動し、正孔が、前記上部間隔層のうち前
    記量子井戸構造の手前の部分に蓄積されることにより、
    光の照射を受けた場合のピーク電圧が、光の照射を受け
    ていない場合のピーク電圧よりも低い電圧にシフトする
    ことを特徴とする共鳴トンネリング光電素子。
JP6280997A 1993-12-08 1994-11-15 共鳴トンネリング光電素子 Expired - Fee Related JP2843271B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR93-26787 1993-12-08
KR1019930026787A KR970011140B1 (ko) 1993-12-08 1993-12-08 공명 투과광전 소자의 구조

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07202247A JPH07202247A (ja) 1995-08-04
JP2843271B2 true JP2843271B2 (ja) 1999-01-06

Family

ID=19370167

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6280997A Expired - Fee Related JP2843271B2 (ja) 1993-12-08 1994-11-15 共鳴トンネリング光電素子

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5446293A (ja)
JP (1) JP2843271B2 (ja)
KR (1) KR970011140B1 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2719417B1 (fr) * 1994-04-28 1996-07-19 Person Henri Le Composant à hétérostructure semi-conductrice, commande par la lumière pour la génération d'oscillations hyperfréquences.
KR0138851B1 (ko) * 1994-10-24 1998-04-27 양승택 광제어 공명투과 진동자 및 그의 제조방법
GB2295488B (en) * 1994-11-24 1996-11-20 Toshiba Cambridge Res Center Semiconductor device
US5548140A (en) * 1995-06-06 1996-08-20 Hughes Aircraft Company High-Speed, low-noise millimeterwave hemt and pseudomorphic hemt
KR100244524B1 (ko) * 1997-01-16 2000-02-01 정선종 광제어공명투과다이오드
KR100249788B1 (ko) * 1997-11-17 2000-03-15 정선종 피아이엔 다이오드를 이용한 광-유기 전기-광학 오실레이터
DE10134665C1 (de) * 2001-07-20 2002-09-05 Infineon Technologies Ag Betriebsverfahren für ein Halbleiterbauelement, geeignet für ESD-Schutz
US7008806B1 (en) 2004-08-24 2006-03-07 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army Multi-subband criterion for the design of a double-barrier quantum-well intrinsic oscillator
WO2010073768A1 (ja) * 2008-12-26 2010-07-01 住友電気工業株式会社 受光素子、受光素子アレイおよびそれらの製造方法
EP2469608B1 (de) * 2010-12-24 2018-09-05 Dechamps & Sreball GbR Bipolardiode mit optischem Quantenstrukturabsorber
JP5648915B2 (ja) * 2011-02-03 2015-01-07 日本電信電話株式会社 共鳴トンネルダイオードおよびテラヘルツ発振器
US9306115B1 (en) * 2015-02-10 2016-04-05 Epistar Corporation Light-emitting device
EP3131124B1 (en) 2015-08-14 2019-09-25 Julius-Maximilians-Universität Würzburg Infrared photodetector based on resonant tunneling diode
JP6589662B2 (ja) * 2016-01-27 2019-10-16 住友電気工業株式会社 半導体積層体および受光素子
JP7309920B2 (ja) * 2020-02-19 2023-07-18 天津三安光電有限公司 多接合ledのトンネル接合、多接合led、及びその製作方法
CN111509056A (zh) * 2020-04-29 2020-08-07 上海空间电源研究所 可有效利用窗口层内电子空穴对的太阳电池的窗口层结构

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0770743B2 (ja) * 1987-11-10 1995-07-31 富士通株式会社 共鳴トンネリングバリア構造デバイス
JPH02184083A (ja) * 1989-01-11 1990-07-18 Hitachi Ltd 半導体装置
US5270225A (en) * 1992-02-21 1993-12-14 Motorola, Inc. Method of making a resonant tunneling semiconductor device

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Applied Physics Letters,Vol.55,No.17,p.1777−1779(1989)

Also Published As

Publication number Publication date
KR970011140B1 (ko) 1997-07-07
US5446293A (en) 1995-08-29
KR950021821A (ko) 1995-07-26
JPH07202247A (ja) 1995-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2843271B2 (ja) 共鳴トンネリング光電素子
JP2642114B2 (ja) 赤外線検出器デバイスおよび赤外線を検出するための方法
US6614086B2 (en) Avalanche photodetector
US7244997B2 (en) Magneto-luminescent transducer
JPH0728047B2 (ja) 光トランジスタ
JPS62115786A (ja) 光デバイス
US6455872B1 (en) Photo-detector
KR100463416B1 (ko) 아발란치 포토트랜지스터
FR2653229A1 (fr) Detecteur capacitif d'onde electromagnetique.
US5338947A (en) Avalanche photodiode including a multiplication layer and a photoabsorption layer
JPH04233284A (ja) 電磁波検知器
US5206526A (en) Staircase bandgap photodetector using recombination
JPH02292832A (ja) 共鳴トンネリング半導体デバイス
US5266814A (en) Optically activated resonant-tunneling transistor
US5343054A (en) Semiconductor light-detection device with recombination rates
US6747296B1 (en) Avalanche photodiode multiplication region and avalanche photodiode with low impact ionization rate ratio
US5670385A (en) Method for fabricating an optical controlled resonant tunneling oscillator
US5939729A (en) Optical controlled resonant tunneling diode
JPH0740570B2 (ja) 共鳴トンネリング装置
D'Asaro et al. Batch fabrication and structure of integrated GaAs-Al/sub x/Ga/sub 1-x/As field-effect transistor-self-electro-optic effect devices (FET-SEED's)
US5196717A (en) Field effect transistor type photo-detector
EP0253174A1 (en) Resonant tunneling semiconductor devices
JPH02262133A (ja) 半導体デバイス
JPH0590640A (ja) 半導体装置
JP3286034B2 (ja) 半導体受光素子

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980929

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071023

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081023

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091023

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees