JP2843235B2 - フレキシブル基板の固定構造 - Google Patents

フレキシブル基板の固定構造

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JP2843235B2
JP2843235B2 JP5217777A JP21777793A JP2843235B2 JP 2843235 B2 JP2843235 B2 JP 2843235B2 JP 5217777 A JP5217777 A JP 5217777A JP 21777793 A JP21777793 A JP 21777793A JP 2843235 B2 JP2843235 B2 JP 2843235B2
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一喜 杉山
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/14Structural association of two or more printed circuits
    • H05K1/144Stacked arrangements of planar printed circuit boards

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  • Combinations Of Printed Boards (AREA)
  • Mounting Of Printed Circuit Boards And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフレキシブル基板の固定
構造に関し、特に、自動車のコンビネーションメータ等
の樹脂製ケーシングの外面に取り付けられ、ケーシング
内部の計器の駆動や照明用バルブへの回路パターンが設
けられたフレキシブルプリント基板(以後単にフレキシ
ブル基板という)を、ケーシングの外面に固定するフレ
キシブル基板の固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車のコンビネーションメー
タのように、各種計器(メータ)や警告灯等が取り付け
られた計器盤のケーシング(メータケース)の外面に
は、メータ内計器を駆動するための配線や回路基板が設
けられている。この回路基板は従来、フェノール樹脂等
でできた強固な板状のソリッド基板であったが、近年、
柔軟で自由に基板を折り曲げることができるフレキシブ
ル基板が使用されることが多い。
【0003】図7は速度計71、回転計72、水温計7
3、燃料計74や各種のウォーニングランプ等が設けら
れた従来の自動車のコンビネーションメータ70を上面
から見た断面図であり、75はメータケースを示してい
る。コンビネーションメータ70の内部には、速度計7
1、回転計72、水温計73、燃料計74等の指針を照
明するためのアクリル樹脂等で構成される導光板76が
設けられており、メータケース75の背面にはこの導光
板76に光を供給するためのバルブ4が取り付けられ
る。そして、このバルブ4や、メータケース75の内部
にある計器やウォーニングランプに電源を供給するため
のフレキシブル基板5が、メータケース75の背面にね
じ等によって取り付けられる。
【0004】一方、コンビネーションメータ70内に収
容される計器や警告灯等の数が増大するにつれ、メータ
ケース75の裏面に設けられるフレキシブル基板5は1
枚では不足し、2枚重ねて設けられる場合がある。
【0005】図8はメータケース75の裏面に第1のフ
レキシブル基板1と、第2のフレキシブル基板2とが設
けられる場合の、コンビネーションメータ70の構成を
示す組立斜視図である。図8に示すように、メータケー
ス75の裏面には、メータケース75の内部を照明する
ためのバルブ4を取り付けるためのバルブ取付穴77が
所定箇所に設けられている。このバルブ取付穴77には
バルブ4を係止するための凹部77aがある。また、メ
ータケース75の裏面には後述するコネクタを取り付け
るコネクタ溝78が設けられている。
【0006】一方、このメータケース75の裏面に取り
付けられる第1のフレキシブル基板1には、バルブ取付
穴77に重なる部位にバルブ装着穴11が設けられてお
り、このバルブ装着穴11の周囲には、バルブ4に設け
られた電源端子に電源を供給するための回路パターン1
2,13が設けられている。各回路パターン12,13
は、第1のフレキシブル基板1の周縁部に設けられたタ
ーミナル部14に導かれる。
【0007】各ターミナル部14の両端部には切欠15
が設けられており、このターミナル部14はメータケー
ス75の裏面に設けられたコネクタ溝78の部位に対応
している。このターミナル部14は、第1のフレキシブ
ル基板1がメータケース75の裏面に取り付けられた状
態で、前述のコネクタ溝78に挿入されるコネクタ(図
示せず)によりコネクタ溝78内に折れ曲がり、このコ
ネクタの側面に設けられた回路端子に接続するようにな
っている。
【0008】また、この第1のフレキシブル基板1の上
に重ねて取り付けられる第2のフレキシブル基板2に
は、所定の回路パターン(図示せず)と、第1のフレキ
シブル基板1に設けられたバルブ装着穴11に重なる部
位にバルブ挿通穴21が設けられている。このバルブ挿
通穴21は一般に、バルブ4の最大径よりも大きく形成
されており、バルブ4がこの挿通穴21に干渉されずに
第1のフレキシブル基板1に設けられたバルブ装着穴1
1に装着されるようになっている。そして、これら第1
と第2のフレキシブル基板1,2は、メータケース75
の裏面に重ねられた後に、ねじ3等によって取り付けら
れる。
【0009】図9(a) は図8の第1のフレキシブル基板
1に設けられたバルブ装着穴11と、第2のフレキシブ
ル基板2に設けられたバルブ挿通穴21の重なり部分
に、バルブ4を装着した状態を示す部分拡大正面図であ
り、図9(b) は図9(a) の側断面図である。図9(b) に
示すように、図8に示したメータケース75のバルブ取
付穴77に装着されるバルブ4の本体41には、前面側
に電球部43が取り付けられ、側面には係止突起42が
突設され、背面側には電源端子45を備えたフランジ部
44があり、その後方にこのバルブ4を掴むための摘み
部48がある。
【0010】このバルブ4は、摘み部48が把持された
状態で第2のフレキシブル基板2のバルブ挿通穴21と
第1のフレキシブル基板1のバルブ装着穴11を通り、
メータケース75側の取付穴77の凹部77aに係止突
起42を合わせて挿入され、摘み部48を所定角度だけ
回転させることによって取付穴77に装着される。バル
ブ4は取付穴77に装着された状態で図9(b) に示した
電源端子45が図9(a) に示した回路パターン12,1
3に接続するようになっており、通電されると点灯され
るようになっている。なお、46はバルブ4の正しい取
付位置を確認するための切欠である(図9(a) には図示
していないが、フレキシブル基板1の表面には接続端子
部を除いて絶縁性のレジストが施されており、バルブ4
が取付穴77に挿入されて正しい位置まで回転させられ
ると、フレキシブル基板4上のレジストの一部がこの切
欠46に重なるようになっている)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように構成され
た従来のフレキシブル基板の固定構造では、第1のフレ
キシブル基板1はねじ3によってメータケース75に固
定される以外に、バルブ4のフランジ部44によってバ
ルブ装着穴11の位置でメータケース75に固定され
る。ところが、第2のフレキシブル基板2の方は、ねじ
3によってメータケース75に固定されるのみであり、
バルブ挿通穴21はバルブ4の外径よりも大きい穴であ
るために、第2のフレキシブル基板2の取付状態によっ
ては、このバルブ挿通穴21の部位で図9(b) に二点鎖
線で示すように弛みが生じてフレキシブル基板が浮き上
がるという問題が発生する。
【0012】この第2のフレキシブル基板2の浮き上が
り防止しては、バルブ挿通穴21の近隣をねじ止めした
り、メータケース75側にボスを設け、第1、第2フレ
キシブル基板1,2側にこのボスを挿通する止め穴を設
けることなどが行われるが、第1のフレキシブル基板1
側の回路パターンが密な場合等には第1フレキシブル基
板1側に止め穴を設けることができず、第2フレキシブ
ル基板2に浮きが発生する問題は解消できなかった。
【0013】そこで、本発明は、メータケース側にボス
を設ける必要がなく、また、第1のフレキシブル基板側
の構成を変更することなしに、第2のフレキシブル基板
のバルブ挿通穴の周辺の浮き上がりを防止することがで
きるフレキシブル基板の固定構造を提供することを目的
とする。また、本発明は、第1のフレキシブル基板の変
わりにソリッド基板が使用され、その上に第2のフレキ
シブル基板が取り付けられた場合でも、第2のフレキシ
ブル基板のバルブ挿通穴の周辺の浮き上がりを防止する
ことができるフレキシブル基板の固定構造を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明は、計器盤内に設けられた各種計器類や警告灯に電源
や信号を供給する配線基板として、前記計器盤のケーシ
ングの裏面側に、フレキシブル基板またはソリッド基板
からなる第1の基板と、フレキシブル基板からなる第2
の基板がこの順に重ねて取り付けられると共に、前記ケ
ーシングの裏面側には前記計器や警告灯を照明するため
のバルブが取り付けられる計器盤における、前記フレキ
シブル基板の固定構造であって、前記第1の基板には、
前記バルブを装着するためのバルブ装着穴を設けると共
に、このバルブ装着穴の周囲に前記バルブへの通電パタ
ーンを設け、前記第2の基板となるフレキシブル基板に
は、前記バルブ装着穴に重なる部位にバルブ挿通穴を設
け、このバルブ挿通穴は、前記バルブの本体ハウジング
は挿通させるが、この本体ハウジングの後端側外周部に
設けられたフランジ部は挿通させず、かつ、前記バルブ
の電源端子と前記通電パターンとは導通させるように形
成し、前記バルブを前記ケーシング裏面に装着した時
に、前記フレキシブル基板が前記バルブのフランジ部に
よって前記ケーシング裏面に固着されるようにしたこと
を特徴としている。
【0015】
【作用】本発明によれば、第2の基板として用いられる
フレキシブル基板のバルブ挿通穴の形状が、バルブの本
体ハウジングは挿通させるが、この本体ハウジングの外
周部に設けられたフランジ部は挿通させず、かつ、バル
ブの電源端子と第1の基板上の通電パターンとは導通さ
せるようになっているので、バルブをケーシング裏面に
装着した時に、第2のフレキシブル基板がバルブのフラ
ンジ部によってケーシング裏面に固着される。この結
果、第2の基板として用いられるフレキシブル基板のバ
ルブ挿通穴の周辺において、フレキシブル基板の浮き上
がりが防止される。
【0016】
【実施例】以下添付図面を用いて本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0017】図1は本発明の一実施例のフレキシブル基
板の固定構造を示すものであり、メータケース75の裏
面に第1のフレキシブル基板1と、第2のフレキシブル
基板2とが設けられる場合の、コンビネーションメータ
70の構成を示す組立斜視図である。ここでは、図8で
説明した従来と同じ構成部材には同じ符号を付して説明
する。図1に示すように、メータケース75の裏面に
は、メータケース75の内部を照明するためのバルブ取
付穴77が所定箇所に設けられている。このバルブ取付
穴77にはその中心を通る直径方向の対向する部分にバ
ルブ4を係止するための凹部77aが設けられている。
また、メータケース75の裏面には、図示しないコネク
タを挿入するためのコネクタ溝78が設けられている。
このメータケース75の構成は図8で説明した従来のも
のと変わりがない。
【0018】一方、このメータケース75の裏面に取り
付けられる第1のフレキシブル基板1には、バルブ取付
穴77に重なる部位にバルブ装着穴11が設けられてお
り、このバルブ装着穴11の周囲には、バルブ4に設け
られた電源端子に電源を供給するための回路パターン1
2,13が設けられている。各回路パターン12,13
は、第1のフレキシブル基板1の周縁部に設けられたタ
ーミナル部14に導かれる。
【0019】各ターミナル部14の両端部には切欠15
が設けられており、このターミナル部14はメータケー
ス75の裏面に設けられたコネクタ溝78の部位に対応
している。このターミナル部14は、第1のフレキシブ
ル基板1がメータケース75の裏面に取り付けられた状
態で、前述のコネクタ溝78に挿入されるコネクタ(図
示せず)によりコネクタ溝78内に折れ曲がり、このコ
ネクタの側面に設けられた回路端子に接続するようにな
っている。この第1のフレキシブル基板1の構成も図8
で説明したものと変わりがない。
【0020】また、この第1のフレキシブル基板1の上
に重ねて取り付けられ、ねじ3等によって第1のフレキ
シブル基板1と共にメータケース75に取り付けられる
第2のフレキシブル基板2には、所定の回路パターン
(図示せず)と、第1のフレキシブル基板1に設けられ
たバルブ装着穴11に重なる部位にバルブ挿通穴22が
設けられており、図1には第1の実施例のバルブ挿通穴
22が示されている。
【0021】図2は、図1の第1のフレキシブル基板1
のバルブ装着穴11の近傍の部分拡大正面図である。バ
ルブ装着穴11には、バルブ4の本体部分を通す主穴1
1aと、バルブ4の本体部分に設けられた係止突起を通
す凹部11bとがある。また、この実施例では、バルブ
4に通電する回路パターン12,13の、バルブ4の電
源端子との接続部12a,13aは、最小限に形成され
ている。これは、装着穴11にバルブ4を取り付ける際
のバルブ4の回転角度が90°未満であり、接続部12
a,13aを設ける範囲は、装着穴11の1/4周程度
の部分に設ければ充分だからである。なお、図2におい
ては、回路パターン12,13および接続部12a,1
3aには、その形状を分かり易くするためにハッチング
を付してある。
【0022】図3は、図1の第2のフレキシブル基板2
のバルブ挿通穴22の第1の実施例の構成を示す部分拡
大正面図である。この実施例では、バルブ挿通穴22
は、バルブ4の本体部分を通す円形の第1の挿通部22
aと、この第1の挿通部22aの外側の対向する位置に
設けられ、バルブ4の本体部分に設けられた係止突起を
通す第2の挿通部22bと、第1のフレキシブル基板1
に設けられてバルブ4の電源端子に接触する最小限の接
続部12a,13a(図2参照)を露出させる第3の挿
通部22cとから構成される。
【0023】従って、この実施例のバルブ挿通穴22の
周囲には、図3に点線Xで示すバルブ4のフランジ部に
重なる部分に、このフランジ部によって押さえられる押
圧部2A,2Bが形成される。
【0024】図4(a) は図2のバルブ装着穴11と図3
のバルブ挿通穴22の重なり部分にバルブ4を装着した
状態を示す部分拡大正面図であり、図4(b) は図4(a)
の側断面図である。図4(b) に示すように、図1に示し
たメータケース75のバルブ取付穴77に装着されるバ
ルブ4の本体41には、その前面側に電球部43が取り
付けられ、側面には係止突起42が突設され、背面側に
は電源端子45を備えたフランジ部44があり、その後
方にこのバルブ4を掴むための摘み部48がある。この
バルブ4は、摘み部48が把持された状態で第2のフレ
キシブル基板2のバルブ挿通穴22の第1の挿通部22
aと第2の挿通部22b通り、第1のフレキシブル基板
1のバルブ装着穴11を通った後に、メータケース75
側の取付穴77の凹部77aに係止突起42を合わせて
挿入され、摘み部48を所定角度だけ回転させることに
よって取付穴77に装着される。このとき、バルブ4の
電源端子45は、第2のフレキシブル基板2にあるバル
ブ挿通穴22の第3の挿通部22cを通過し、第1のフ
レキシブル基板1に形成された回路パターンの接続部1
2a,13aに接触した状態で所定角度だけ回転させら
れる。
【0025】この結果、バルブ4は取付穴77に装着さ
れた状態で、図4(b) に示した電源端子45が図4(a)
に示した回路パターンの接続部12a,13aに接続
し、通電されると点灯される。そして、このバルブ4の
取付穴77への装着状態で、第2のフレキシブル基板2
の押圧部2A,2B(図3参照)が、バルブ4のフラン
ジ部44によってメータケース75との間に挟まれる。
【0026】以上のように構成された図1の第2のフレ
キシブル基板2のバルブ挿通穴22の第1の実施例で
は、第1のフレキシブル基板1はねじ3によってメータ
ケース75に固定される以外に、バルブ4のフランジ部
44によってバルブ装着穴11の位置でメータケース7
5に固定される。また、第2のフレキシブル基板2にお
いても、ねじ3によってメータケース75に固定される
以外に、バルブ4のフランジ部44によってバルブ装着
穴22の位置でメータケース75に固定される。この結
果、第2のフレキシブル基板2の方も、バルブ挿通穴2
2の部位でバルブ4によって固定されるので、フレキシ
ブル基板が浮き上がるという問題が発生しない。
【0027】図5(a) は図1の第2のフレキシブル基板
のバルブ挿通穴22の第2の実施例の構成を示す部分拡
大正面図である。この実施例では、バルブ挿通穴22
は、バルブ4の本体部分を通す円形の第1の挿通部22
aと、この第1の挿通部22aの外側に設けられ、バル
ブ4の本体部分に設けられた係止突起を通す第2の挿通
部22bと、第3の挿通部22dとから構成される。第
1の実施例における第3の挿通部22cは第2の挿通部
22bに連続して設けられていたが、この第2の実施例
では、第3の挿通部22dは、バルブ4のフランジ部4
4に設けられた電源端子45の装着時の軌跡部分(点線
で示す)のみに形成され、第1の挿通部22aと第3の
挿通部22dとの間には、バルブ4のフランジ部44に
よって押圧される押圧部2Cが設けられている。
【0028】この第2の実施例のフレキシブル基板の固
定構造では、バルブ4がメータケースの取付穴77に装
着された状態で図4(b) に示した電源端子45が、図4
(a)に示した回路パターンの接続部12a,13aに接
続し、通電されると点灯される。そして、このバルブ4
の取付穴77への装着状態で、第2のフレキシブル基板
2の押圧部2A,2B、および2Cが、バルブ4のフラ
ンジ部44によってメータケース75との間に挟まれ
る。この結果、第2のフレキシブル基板2は、ねじ3に
よってメータケース75に固定される以外に、バルブ4
によってバルブ装着穴22の位置でメータケース75に
固定されるので、第2のフレキシブル基板2がバルブ挿
通穴22の部位でバルブ4によって固定され、フレキシ
ブル基板が浮き上がるという問題が発生しない。
【0029】図5(b) は図1の第2のフレキシブル基板
のバルブ挿通穴22の第3の実施例の構成を示す部分拡
大正面図である。この実施例では、バルブ挿通穴22
は、バルブ4の本体部分を通す円形の第1の挿通部22
aと、この第1の挿通部22aの外側に設けられ、バル
ブ4の本体部分に設けられた係止突起を通す第2の挿通
部22bと、第3の挿通部22eとから構成される。第
1の実施例における第3の挿通部22cは第2の挿通部
22bに連続して設けられており、第2の実施例では第
3の挿通部22dはバルブ4のフランジ部44に設けら
れた電源端子45の装着時の軌跡部分のみに形成されて
いるが、この第3の実施例では、第3の挿通部22e
は、バルブ4のフランジ部44に設けられた電源端子4
5の、最終装着位置の部分(点線で示す)にのみ形成さ
れている。
【0030】従って、この第3の実施例では、押圧部2
A,2Bの範囲が拡大されると共に、第1の挿通部22
aと第3の挿通部22eとの間には、バルブ4のフラン
ジ部44によって押圧される押圧部2Cが設けられてい
る。
【0031】この第3の実施例のフレキシブル基板の固
定構造では、バルブ4が取付穴77に装着された状態で
図4(b) に示した電源端子45が第3の挿通部22eを
通じて図4(a) に示した回路パターンの接続部12a,
13aに接続し、通電されると点灯される。そして、こ
のバルブ4の取付穴77への装着状態で、第2のフレキ
シブル基板2の押圧部2A,2B、および2Cが、バル
ブ4のフランジ部44によってメータケース75との間
に挟まれる。この結果、第2のフレキシブル基板2は、
ねじ3によってメータケース75に固定される以外に、
バルブ4によってバルブ装着穴22の位置でメータケー
ス75に固定されるので、第2のフレキシブル基板2が
バルブ挿通穴22の部位でバルブ4によって固定され、
フレキシブル基板が浮き上がるという問題が発生しな
い。
【0032】図6は本発明の別の実施例のフレキシブル
基板の固定構造を示すものであり、メータケース75の
裏面に図1で説明した第1のフレキシブル基板1の代わ
りにソリッド基板10が設けられ、このソリッド基板1
0の上に第2のフレキシブル基板2とが設けられる場合
の、コンビネーションメータ70′の構成を示す組立斜
視図である。ここでは、図1で説明した実施例と同じ構
成部材には同じ符号を付して説明する。
【0033】この実施例では、メータケース75の裏面
全体に、ソリッド基板10を嵌め込むための凹部80が
設けられている。この凹部80の深さは、ここに嵌め込
まれるソリッド基板10の厚さと略同一にすれば良い。
この凹部80には、メータケース75の内部を照明する
ためのバルブ4を挿通するための開口81が、図1で説
明したバルブ取付穴77と同じ所定箇所に設けられてい
る。この開口81の大きさは図1に示したバルブ取付穴
77の外形よりも大きい。なお、この凹部80には、開
口81を設ける代わりに、図1に示したバルブ取付穴7
7と同形状の開口を設けても良いが、この場合には、バ
ルブ4の取付板厚が厚くなるので、これに対応するバル
ブ4を用意する必要がある。以上の構成を除き、このメ
ータケース75の構成は図1で説明した従来のものと変
わりがない。
【0034】一方、このメータケース75の裏面の凹部
80に取り付けられるソリッド基板10には、開口81
に重なる部位にバルブ装着穴101が設けられており、
このバルブ装着穴101周囲には、バルブ4に設けられ
た電源端子に電源を供給するための回路パターン10
2,103が設けられている。各回路パターン102,
103は、ソリッド基板10の周縁部に集められ、ソリ
ッド基板10の周縁部にはこれらの回路パターン10
2,103を外部に取り出すためのコネクタ104が取
り付けられる。この実施例のコネクタ104は雄コネク
タであり、ソリッド基板10がメータケース75の裏面
に取り付けられた状態で、図示しない雌コネクタに設け
られた回路端子に接続するようになっている。
【0035】また、このソリッド基板10の上に重ねて
取り付けられ、ねじ3等によってソリッド基板10と共
にメータケース75に取り付けられる第2のフレキシブ
ル基板2の構成は図1に示したものと同じであり、ソリ
ッド基板10に設けられたバルブ装着穴101に重なる
部位にバルブ挿通穴22が設けられている。このバルブ
挿通穴22の形状は図3および図5(a) ,(b) の形状の
いずれのものも使用することができる。
【0036】以上説明したように、本発明では、第2の
フレキシブル基板2のバルブ挿通穴22の形状を変更す
るだけで、第2のフレキシブル基板2のバルブ挿通穴2
2の近傍の浮き上がりを防止することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
メータケース側にボスを設ける必要がなく、また、メー
タケース側に隣接して取り付けられる第1の基板側の構
成を変更することなく、第2のフレキシブル基板のバル
ブ挿通穴の周辺の浮き上がりを防止することができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】メータケース裏面にフレキシブル基板を2枚重
ねて設ける場合の、本発明のフレキシブル基板の固定構
造の一実施例の構成を示す組立斜視図である。
【図2】図1の第1のフレキシブル基板のバルブ装着穴
近傍の部分拡大正面図である。
【図3】図1の第2のフレキシブル基板のバルブ挿通穴
の第1の実施例の構成を示す部分拡大正面図である。
【図4】(a) は図2のバルブ装着穴と図3のバルブ挿通
穴の重なり部分にバルブを装着した状態を示す部分拡大
正面図であり、(b) は(a) の側断面図である。
【図5】(a) は図1の第2のフレキシブル基板のバルブ
挿通穴の第2の実施例の構成を示す部分拡大正面図であ
り、(b) は図3の第2のフレキシブル基板のバルブ挿通
穴の第3の実施例の構成を示す部分拡大正面図である。
【図6】メータケース裏面にソリッド基板とフレキシブ
ル基板を重ねて設ける場合の、本発明のフレキシブル基
板の固定構造の別の実施例の構成を示す組立斜視図であ
る。
【図7】従来のメータケースの構成を示す横断面図であ
る。
【図8】メータケース裏面にフレキシブル基板を2枚重
ねて設ける場合の、従来のフレキシブル基板の固定構造
の一例の構成を示す組立斜視図である。
【図9】(a) は図7の第1のフレキシブル基板に設けら
れたバルブ装着穴と第2のフレキシブル基板に設けられ
たバルブ挿通穴の重なり部分にバルブを装着した状態を
示す部分拡大正面図であり、(b) は(a) の側断面図であ
って、従来のフレキシブル基板の固定構造の問題点を説
明する図である。
【符号の説明】
1 第1のフレキシブル基板 2 第2のフレキシブル基板 2A,2B,2C 押圧部 3 ねじ 4 バルブ 10 ソリッド基板 11 バルブ装着穴 11a 主穴 11b 凹部 12,13 回路パターン 12a,13b 接続部 14 ターミナル部 15 切欠 22 本発明のバルブ挿通穴 22a 第1の挿通部 22b 第2の挿通部 22c〜22d 第3の挿通部 41 バルブの本体 42 係止突起 43 電球部 44 フランジ部 45 電源端子 48 摘み部 70 コンビネーションメータ 75 メータケース 77 バルブ取付穴 78 コネクタ溝 80 凹部 81 開口 101 バルブ装着穴 102,103 回路パターン 104 コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05K 1/14 H05K 1/18 H05K 7/12 H05K 7/14 - 7/16 H05K 13/04 H60K 35/00 H60K 37/00 - 37/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計器盤内に設けられた各種計器類や警告
    灯に電源や信号を供給する配線基板として、前記計器盤
    のケーシングの裏面側に、フレキシブル基板またはソリ
    ッド基板からなる第1の基板と、フレキシブル基板から
    なる第2の基板がこの順に重ねて取り付けられると共
    に、前記ケーシングの裏面側には前記計器や警告灯を照
    明するためのバルブが取り付けられる計器盤における、
    前記フレキシブル基板の固定構造であって、 前記第1の基板には、前記バルブを装着するためのバル
    ブ装着穴を設けると共に、このバルブ装着穴の周囲に前
    記バルブへの通電パターンを設け、 前記第2の基板となるフレキシブル基板には、前記バル
    ブ装着穴に重なる部位にバルブ挿通穴を設け、このバル
    ブ挿通穴は、前記バルブの本体ハウジングは挿通させる
    が、この本体ハウジングの後端側外周部に設けられたフ
    ランジ部は挿通させず、かつ、前記バルブの電源端子と
    前記通電パターンとは導通させるように形成し、 前記バルブを前記ケーシング裏面に装着した時に、前記
    フレキシブル基板が前記バルブのフランジ部によって前
    記ケーシング裏面に固着されるようにしたことを特徴と
    するフレキシブル基板の固定構造。
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