JP2843107B2 - 遠隔制御システム - Google Patents

遠隔制御システム

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JP2843107B2 JP2107809A JP10780990A JP2843107B2 JP 2843107 B2 JP2843107 B2 JP 2843107B2 JP 2107809 A JP2107809 A JP 2107809A JP 10780990 A JP10780990 A JP 10780990A JP 2843107 B2 JP2843107 B2 JP 2843107B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、操作スイッチを備えた複数個の操作用端末
器と負荷が接続された複数個の制御用端末器とが信号線
を介して主制御装置に接続され、各操作用端末器および
各制御用端末器にそれぞれ個別に設定されたアドレスを
指定する伝送信号を主制御装置から伝送することによ
り、操作スイッチの操作と負荷のオン・オフとを対応さ
せた遠隔制御システムに関するものである。
【従来の技術】
従来より、第1図に示すように、主制御装置1に信号
線lを介して操作用端末器2aおよび制御用端末器2bを複
数個接続して、所定形式の伝送信号を信号線lに伝送
し、操作用端末器2aに接続された操作スイッチSを操作
したときに、操作用端末器2aとの間で特定の対応関係が
設定された制御用端末器2bに接続されている負荷Lをオ
ン・オフさせるようにした遠隔制御システムが提供され
ている。この種の遠隔制御システムでは、各制御用端末
器2aと各操作用端末器2bとにそれぞれ固別のアドレスが
設定され、主制御装置1においてアドレスの対応関係を
示すテーブルを設定することによって、操作用端末器2a
に設けた操作スイッチSが操作されたときに、その操作
用端末器2aのアドレスに対応する制御用端末器2bをテー
ブルで探し、その制御用端末器2bのアドレスを指定して
負荷Lをオン・オフするように構成されている。 しかるに、遠隔制御システムを構築する場合には、操
作用端末器2aおよび制御用端末器2bにアドレスを設定す
ることが必要になる。従来は、各操作用端末器2aおよび
制御用端末器2bにアドレス設定部として設けたディップ
スイッチによってアドレス設定を行っていた。
【発明が解決しようとする課題】
上記従来構成では、アドレス設定用のディップスイッ
チを施工者が現場で操作することになるから、アドレス
の設定間違いが起こりやすく、アドレスが重複して設定
されたり、設定すべきアドレスが欠落したりすることが
あった。このような、アドレス設定の誤りがあると、遠
隔制御システムが異常な動作をするなどの事故が発生し
やすくなる。したがって、アドレスの設定作業は施工者
にとって多大な負担を強いる要因になっていた。 本発明は上記問題点の解決を目的とするものであり、
ユーザ側でのアドレスの設定を不要としてアドレスが重
複したり欠落したりしないようにした遠隔制御システム
を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記目的を達成するために、操作スイッ
チを備えそれぞれアドレスを持つ複数個の操作用端末器
と負荷が接続されそれぞれアドレスを持つ複数個の制御
用端末器とが信号線を介して主制御装置に接続され、操
作用端末器と制御用端末器とのアドレスの対応関係が別
に設けたアドレス設定装置により設定されるテーブルを
主制御装置に備え、前記アドレスを含み信号線を伝送さ
れる伝送信号により操作用端末器から主制御装置に操作
スイッチの操作が通知されると、前記テーブルによって
当該操作用端末器に対応付けられている制御用端末器に
伝送信号を伝送し、制御用端末器に接続した負荷のオ
ン、オフの制御を行なう遠隔監視制御システムであっ
て、各操作用端末器および各制御用端末器は、それぞれ
製造時に設定された通し番号が格納された記憶部を具備
し、主制御装置は各操作用端末器および各制御用端末器
の通し番号をアドレスとして認識するようにしているの
である。
【作用】
上記構成によれば、各操作用端末器および各制御用端
末器に、それぞれ製造時に設定された通し番号が格納さ
れた記憶部を設け、主制御装置では各操作用端末器およ
び各制御用端末器の通し番号をアドレスとして認識する
ようにしているので、ユーザが各操作用端末器や各制御
用端末器にアドレスを設定する必要がなく、しかも製造
時に設定される通し番号がアドレスになるから、アドレ
スが重複して割り付けられたり、欠落したりすることが
防止できるのである。また、各操作用端末器および制御
用端末器には通し番号が設定されているから、通し番号
が製造番号の代わりになり、記憶部の内容を読み取る読
取装置を用いれば故障時などに製造時期などを容易に知
ることができるのである。
【実施例】
基本構成は、従来の技術の項で説明した遠隔制御シス
テムと同様であって、第1図に示すように、操作スイッ
チSを備えた操作用端末器2aと負荷Lが接続された制御
用端末器2bとが2本の線路よりなる信号線lを介して主
制御装置1に接続される。操作用端末器2aと制御用端末
器2bとはあらかじめ対応関係が設定されており、操作ス
イッチSを操作すると、対応する負荷Lがオン・オフさ
れるようになっている。主制御装置1と操作用端末器2a
および制御用端末器2bとの間では、所定の形式を有した
伝送信号が時分割多重伝送方式によって伝送される。伝
送信号の形式としては、たとえば、信号送出開始を示す
スタート信号、モードを示すモードデータ信号、操作用
端末器2aや制御用端末器2bをアドレスによって個別に指
定するアドレスデータ信号、操作用端末器2bに接続され
た負荷Lを制御する制御データを伝送する制御データ信
号、チェックサムデータ信号、操作用端末器2aおよび制
御用端末器2bからのデータの返送期間を設定する信号返
送期間を順に連結した構成とすればよい。 このような形式の伝送信号を用いて時分割多重伝送を
行う場合には、次のような動作を行えばよい。すなわ
ち、操作用端末器2aおよび制御用端末器2bでは、信号線
lを伝送されている伝送信号のアドレスデータと、操作
用端末器2aおよび制御用端末器2bに個別に設定されてい
るアドレスとが一致したときに、その伝送信号を取り込
み、伝送信号の信号返送期間に同期して主制御装置1に
対して操作用端末器2aや制御用端末器2bの状態を表すデ
ータを返送する。しかるに、主制御装置1では、通常
は、モードデータ信号をダミーモードとした伝送信号を
発生しておき、操作用端末器2aでは操作スイッチSを操
作したときに割り込み信号が発生するようにしておく。
主制御装置1では、割り込み信号を受信したときに、割
り込みを発生した操作用端末器2aをアクセスして操作ス
イッチSのオン・オフの状態を信号返送期間に同期して
検出し、操作用端末器2aと制御用端末器2bとを対応付け
るように主制御装置1に設定されたテーブルを参照し、
対応する制御用端末器2bをアクセスして制御データを伝
送する。以上のような動作をすれば、操作スイッチSに
対応させて負荷Lをオン・オフ制御することができるの
である。 操作用端末器2aでの操作スイッチSのオン・オフに対
応させて制御用端末器2bに接続された負荷Lをオン・オ
フさせるには、上述した方法のほかにも、以下のような
方法もある。すなわち、主制御装置1から、操作用端末
器2aおよび制御用端末器2bを各アドレスを用いて巡回的
に呼び出し、操作用端末器2aでオン・オフの操作が行わ
れていることが信号返送期間に返送されたデータで確認
されると、対応する制御用端末器2bをオン・オフさせる
ように制御してもよい。 ところで、主制御装置1は、第2図に示すように、マ
イクロプロセッサよりなる制御部11、RAMよりなる第1
記憶部12、E2PROMよりなる第2記憶部13、制御部11を信
号線lに接続するためのインタフェースとなる送受信回
路14などを備えている。第1記憶部12には、操作用端末
器2aや制御用端末器2bとの間でデータを授受する際に操
作用端末器2aや制御用端末器2bの状態など、時々刻々変
化する情報が格納され、第2記憶部13には、主制御装置
1を動作させるプログラムや操作用端末器2aと制御用端
末器2bとの対応関係を表すテーブルが格納される。さら
に、主制御装置1には、初期状態に戻すためのリセット
回路15、主制御装置1の各部に給電する電源回路16が設
けられている。 一方、各制御用端末器2bは、第3図に示すように、マ
イクロプロセッサよりなる端末処理部21を備え、端末処
理部21と伝送線lとの間にはインタフェースとしての送
受信回路22が設けられている。また、制御用端末器2bの
電源は伝送信号を整流し安定化することによって得られ
るようになっており、信号線lに接続された電源回路23
を備えている。端末処理部21には、E2PROMよりなる記憶
部24、負荷Lに接続されたリレーを制御するリレー制御
回路25、初期化を行うリセット回路26などが接続されて
いる。端末処理部21を動作させるためのプログラムや各
制御端末器2bに個別に設定される通し番号は記憶部24に
格納される。通し番号は、たとえば、20ビット分のデー
タとして記憶部24に格納されているのであって、制御用
端末器2bの製造時または出荷時に通し番号が設定され
る。通し番号は、各製品ごとに異なる値に設定されてお
り、20ビットあれば、約105万個(≒220)については異
なる通し番号が設定できることになる。通し番号は、上
限値を越えれば再び0から設定する。このようにして
も、同じ通し番号を有する制御用端末器2bが一つの遠隔
制御システムに含まれる可能性はほとんどない。なお、
一つの遠隔制御システムで通し番号が重複する可能性が
あるような場合には、通し番号のビット数を増やせばよ
い(たとえば、25ビットや30ビットにすればよい)。こ
こにおいて、通し番号は、制御用端末器2bのアドレスと
して兼用される。 操作用端末器2aでは、端末処理部21に出力としてのリ
レー制御回路25を接続せずに、入力としての操作スイッ
チSを接続した点を除けば、制御用端末器2bと同様の構
成を有している。 以上のように構成された主制御装置1、操作用端末器
2a、制御用端末器2bを用いて遠隔制御システムを構築す
るときには、アドレス設定装置3を用いて、操作用端末
器2aと制御用端末器2bとの対応関係を設定したテーブル
を主制御装置1内に作成することが必要になる。 アドレス設定装置3は、アドレスを設定するときに信
号線lの上の任意の位置に接続されるものであって、第
4図に示すように、操作部31、設定処理部32、送受信回
路33、電源回路34などを備えている。操作部31は、アド
レスの設定開始を主制御部1に指示するスタートスイッ
チ、アドレスを指定するテンキーパッド(あるいは数字
キー)よりなるアドレス選択スイッチ、負荷Lのオン・
オフを指定する切換スイッチなどを備えている。第5図
はアドレス設定装置3の外観の一例であって、ここで
は、スタートスイッチは電源スイッチ35で兼用され、ア
ドレスはアドレス選択スイッチ36で指定するようになっ
ている。また、オン・オフの指定は切換スイッチ37で行
うほか、アドレスを指定するアドレス選択スイッチ36を
操作するごとに交互に切り換わるようにしてもよい。 アドレスの設定操作は以下のように行う。すなわち、
第1図に示すように、アドレス設定装置3を信号線lに
接続し、アドレス設定装置3を動作させると、主制御装
置1はアドレス設定装置3からの割り込み信号を受信し
てアドレス設定モードになり、操作用端末器2aおよび制
御用端末器2bに対して通し番号の返送を要求する。すな
わち、主制御装置1から伝送されたアドレスデータと通
し番号とが一致すれば、一致したことを表すデータを信
号返送期間に主制御装置1に返すのである。なお、通し
番号を20ビットにした場合に、個々に調べていたのでは
伝送信号を最大で約105万個も伝送することになり、非
常に長い時間がかかるから、オフセット値を設定して調
べる範囲を制限したり、上位ビットと下位ビットとに分
割したりして、通し番号の探索時間を短縮するのが望ま
しい。 以上のようにして操作用端末器2aと制御用端末器2bと
の通し番号が主制御装置1に記憶されると、主制御装置
1に記憶された通し番号がアドレス設定装置3に転送さ
れ、設定処理部32に格納される。アドレス設定装置3で
は、操作用端末器2aと制御用端末器2bとのそれぞれの通
し番号について、通し番号の小さいほうから順に1,2,…
…,nの選択値が割り当てられる。たとえば、12345,1240
1,12355,12350,12408という通し番号の制御用端末器2b
が接続されているときには、12345→1,12350→2,12355
→3,12401→4,12408→5という対応関係が設定させるの
である。操作用端末器2aと制御用端末器2bとは種別ごと
に選択値が与えられるのであって、種別の識別には通し
番号とは別に設定されている種別コードが用いられる。 このようにして、各操作用端末器2aと制御用端末器2b
との通し番号が、主制御装置1に記憶されるとともに、
アドレス設定装置3において選択値との対応関係が設定
された後、主制御装置1は各制御用端末器2bに対して負
荷Lをオフにする制御データを伝送し、すべての負荷L
をオフにする。この状態で、アドレス設定装置3のアド
レス選択キー36によって、選択値を選択すると、主制御
装置1では、選択値に対応する通し番号を有した制御用
端末器2bに対して負荷Lをオンにする制御データを伝送
して負荷Lをオンにする。この状態で、その負荷Lに対
応させたい操作用端末器2aの操作スイッチSを操作する
と、主制御装置1では、操作用端末器2aと制御用端末器
2bとの通し番号の対応関係を第2記憶部13内に設けたテ
ーブルに登録する。この時点でオンになっていた負荷L
はオフになる。また、複数の操作スイッチSに対して1
つの負荷Lを対応させるときには、アドレス設定装置3
によって負荷Lをオンにした状態で各操作スイッチSを
順に操作すればよい。逆に、1個の操作スイッチSに複
数の負荷Lを対応させるときには、アドレス設定装置3
によって複数の選択値を順に選択して所望の負荷Lをオ
ンにした状態で、対応させる操作スイッチSを操作すれ
ばよい。また、アドレス設定装置3によってオンにした
負荷Lが所望の負荷ではないときには、切換スイッチ37
を操作してその負荷Lをオフにすればよい。 以下に、アドレス設定操作の一例を示す。負荷として
12個の照明負荷L1〜L12が設けられ、以下のような対応
関係によって4個の操作スイッチS1〜S4で点滅させるも
のとする。(S1→L1),(S2→L5,L6,L7,L8),(S3→L
9,L10),(S4→L11,L12)。この場合には、まず、アド
レス設定装置3によって照明負荷L1を点灯させた状態
で、操作スイチS1を操作し、次に、アドレス設定装置3
によって照明負荷L5,L6,L7,L8を点灯させた状態で操作
スイッチS2を操作する。以下同様にして、照明負荷L9,L
10を点灯させた状態で操作スイッチ3を操作し、照明負
荷L11,L12を点灯させた状態で操作スイッチS4を操作す
ればよいのである。 アドレス設定装置3によるアドレスの設定が終了した
後、アドレス設定装置3の信号線lから外せば、アドレ
ス設定モードが解除され、各操作用端末器2aおよび各制
御用端末器2bでは、記憶部24に格納されたアドレスデー
タを固別のアドレスとして用い、通常の信号伝送が行わ
れるようになる。 以上の構成によれば、製造時に設定される通し番号を
アドレスとして用いるから、施工者や使用者によるアド
レスの設定が不要になり、重複して割り付けられたり、
アドレスが欠落したりすることが防止できるのである。
また、各操作用端末器2aおよび制御用端末器2bには通し
番号が設定されているから、通し番号を製造番号として
利用することができ、故障時などに製造時期などを容易
に知ることができる。また、通し番号は記憶部24に格納
されているから、通し番号の確認の際には読み取り器を
用いる必要があるが、ユーザによる通し番号の変更が防
止できるという利点がある。
【発明の効果】
本発明は上述のように、各操作用端末器および各制御
用端末器に、それぞれ製造時に設定された通し番号が格
納された記憶部を設け、主制御装置では各操作用端末器
および各制御用端末器の通し番号をアドレスとして認識
するようにしているので、ユーザが各操作用端末器や各
制御用端末器にアドレスを設定する必要がなく、しかも
製造時に設定される通し番号がアドレスになるから、ア
ドレスが重複して割り付けられたり、欠落したりするこ
とが防止できるという利点を有する。また、各操作用端
末器および制御用端末器には通し番号が設定されている
から、通し番号が製造番号の代わりになり、記憶部の内
容を読み取る読取装置を用いれば故障時などに製造時期
などを容易に知ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の全体構成を示す概略構成図、第2図は
同上に用いる主制御装置を示すブロック図、第3図は同
上に用いる制御用端末器を示すブロック図、第4図は同
上に用いるアドレス設定装置を示すブロック図、第5図
は同上に用いるアドレス設定装置を示す外観斜視図であ
る。 1……主制御装置、2a……操作用端末器、2b……制御用
端末器、11……主制御部、12……第1記憶部、13……第
2記憶部、21……端末処理部、24……記憶部、L……負
荷、S……操作スイッチ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作スイッチを備えそれぞれアドレスを持
    つ複数個の操作用端末器と負荷が接続されそれぞれアド
    レスを持つ複数個の制御用端末器とが信号線を介して主
    制御装置に接続され、操作用端末器と制御用端末器との
    アドレスの対応関係が別に設けたアドレス設定装置によ
    り設定されるテーブルを主制御装置に備え、前記アドレ
    スを含み信号線を伝送される伝送信号により操作用端末
    器から主制御装置に操作スイッチの操作が通知される
    と、前記テーブルによって当該操作用端末器に対応付け
    られている制御用端末器に伝送信号を伝送し、制御用端
    末器に接続した負荷のオン、オフの制御を行なう遠隔監
    視制御システムであって、各操作用端末器および各制御
    用端末器は、それぞれ製造時に設定された通し番号が格
    納された記憶部を具備し、主制御装置は各操作用端末器
    および各制御用端末器の通し番号をアドレスとして認識
    することを特徴とする遠隔監視制御システム。
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