JP2500699B2

JP2500699B2 - 複数機器グル―プ制御システム

Info

Publication number: JP2500699B2
Application number: JP2411737A
Authority: JP
Inventors: 弘毅増井; 雅裕井上; 善朗伊藤; 達彦杉本
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1990-12-19
Filing date: 1990-12-19
Publication date: 1996-05-29
Anticipated expiration: 2011-05-29
Also published as: JPH04220100A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、複数の空気調和機等
の被制御機器をグループで制御する複数機器グループ制
御システムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図３は例えば特開昭62-102049号公報に
示された従来の複数機器グループ制御システムを示すブ
ロック線図であり、図において、(10)は、各複数機器制
御システムグループＡ、Ｂ、Ｃを選択動作させるために
運転指令信号を送信する集中管理制御装置、(1a)はＡグ
ループの、(1b)はＢグループの、(1c)はＣグループのリ
モートコントローラ(以下リモコンという)、(2a)(3a)(4
a)はＡグループの、(2b)(3b)(4b)はＢグループの、(2c)
(3c)(4c)はＣグループの機器制御器、(20a)(30a)(40a)
はＡグループの、(20b)(30b)(40b)はＢグループの、(20
c)(30c)(40c)はＣグループの空気調和機等の被制御機
器、(21a)(31a)(41a)はＡグループの、(21b)(31b)(41b)
はＢグループの、(21c)(31c)(41c)はＣグループのアド
レス設定器、(22a)(32a)(42a)(22b)(32b)(42b)(22c)(32
c)(42c)は各機器制御器(2a)〜(4c)の親機子機選択器で
あるスイッチ(以下親子選択スイッチという)、(5a)はＡ
グループであるリモコン(1a)、機器制御器(2a)(3a)(4a)
を接続する信号線、(5b)はＢグループであるリモコン(1
b)、機器制御器(2b)(3b)(4b)を接続する信号線、(5c)は
Ｃグループであるリモコン(1c)、機器制御器(2c)(3c)(4
c)を接続する信号線、(6)は親子選択スイッチ(22a)〜(4
2c)を親機に設定した機器制御器(2a)(2b)(2c)と集中管
理制御装置(10)とを接続する信号線である。

【０００３】次に動作について説明する。今、親子選択
スイッチ(22a)(22b)(22c)のみがオンで他はオフとし、
機器制御器(2a)(2b)(2c)が各グループのＡ、Ｂ、Ｃの親
機で、他の機器制御器(3a)〜(4c)は子機に選択されてい
るとする。また、親機(2a)(2b)(2c)の各グループ内での
アドレス(以下ユニットアドレスという)はアドレス設定
器(21a)(21b)(21c)の設定値如何に関わらず固定のユニ
ットアドレス、例えば「000」が与えられており、それの
アドレス設定器(21a)(21b)(21c)にはグループアドレ
ス、例えば(22a)には「000」、(22b)には「001」、(22c)に
は「010」がそれぞれ与えられている。他の子機のアドレ
ス設定器(31a)〜(41c)にはそれぞれのユニットアドレス
が、例えば(31a)(31b)(31c)には「001」、(41a)(41b)(41
c)には「010」がそれぞれ設定されている。

【０００４】今、集中管理制御装置(10)にて、機器制御
器(2b)を含むグループＢが指定され、運転指令信号がシ
リアル伝送にて信号線(6)を介し送信されると、この運
転指令信号が親機の機器制御機(2a)(2b)(2c)に同時に受
信される。受信データ中には機器制御機(2b)のグループ
アドレスデータが含まれているので、機器制御機(2b)の
みがアドレス設定器(21b)にて設定されるグループ「001」
と一致し、受信データが有効とされ、機器制御機(2a)(2
c)は一致しないので、これの受信データは無効とされ
る。そこで機器制御器(2b)からは、これに接続される子
機の機器制御器(3b)(4b)に信号線(5b)を介して運転指令
が送信され、これらの機器制御器(3b)(4b)によりこの運
転指令が有効とされ、各被制御機器(20b)(30b)(40b)が
運転される。一方、同時にリモコン(1b)にも信号線(5b)
を介して機器制御器(2b)からの運転指令が受信されるの
で、リモコン(1b)からの送信は停止され、各機器制御器
(2b)(3b)(4b)は集中管理制御装置(10)から送られる設定
データのみに基づいて制御される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来の複数機器グルー
プ制御システムは以上のように構成されているので、同
一グループの機器の伝送線を他のグループと分離して接
続しなければならず、グループを変更する場合は配線を
変更しなければならないという欠点があった。また、親
機が集中管理制御装置のデータを子機へ中継するので、
親機のダウンがグループ全体のダウンになるという信頼
性の低下をまねくだけでなく、親子選択スイッチを有す
る機器には上記中継機能をいれねばならず２つの伝送装
置を備えることによるハードウエアの負荷と、それを処
理するソウトウエアの負荷が増大するとともに、中継に
よる時間遅延が発生するという問題点があった。

【０００６】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、グループ設定および変更操作が
容易で、一部ユニットのダウンが全体に波及することの
ない高信頼性をもち、中継によるハードウエア負荷、ソ
フトウエア負荷および時間遅延がない、高信頼性の複数
機器グループ制御システムを得ることを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明の第１の発明に
係る複数機器グループ制御システムは、複数の各機器制
御器に機器の種類とグループ番号とを含む自アドレスを
設定するアドレス設定器を備えたものである。

【０００８】この発明の第２の発明に係る複数機器グル
ープ制御システムは、各機器制御器に自己アドレス設定
器を、リモートコントローラに、そのグループに属する
機器制御器のアドレスを設定する接続相手アドレス設定
器、上記接続相手アドレスを記憶する接続相手アドレス
メモリ及びこの接続相手アドレスメモリに記憶されたア
ドレスに対し運転指令信号を送信する送信器を、それぞ
れ備えたものである。

【０００９】

【作用】この発明の第１の発明における複数機器グルー
プ制御システムは、各機器制御器に機器の種類とグルー
プ番号とを含む自アドレスがアドレス設定器により設定
されるので、これに設定されるグループ番号を変えるこ
とにより配線変更することなしに容易にグループ編成の
設定および変更操作が行なわれる。

【００１０】この発明の第２の発明における複数機器グ
ループ制御システムは、各リモートコントローラの接続
相手アドレス設定器で各グループに属する機器制御器の
アドレスが設定されるので、この接続相手アドレスを設
定変更するだけでグループ編成の設定および変更が容易
に行なわれる。

【００１１】

【実施例】実施例１．以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。図１はこの発明の第１の発明の一実施
例を示すブロック線図で、図において、(10)は集中管理
制御装置、(1a)(1b)(1c)はリモコン、(2a)(3a)(4a)(2b)
(3b)(4b)(2c)(3c)(4c)は機器制御器、(20a)(30a)(40a)
(20b)(30b)(40b)(20c)(30c)(40c)は被制御機器、(21a)
(31a)(41a)(21b)(31b)(41b)(21c)(31c)(41c)はアドレス
設定器、(5a)(5b)(5c)及び(6)は信号線で、以上は図３
に示す従来例と同様のものである。(11a)はリモコン(1
a)のアドレス設定器、(11b)はリモコン(1b)のアドレス
設定器、(11c)はリモコン(1c)のアドレス設定器で、こ
れらアドレス設定器(11a)〜(41c)にはそれぞれ１０進数
３桁のアドレスが設定される。

【００１２】次に動作について説明する。アドレス設定
器(11a)〜(41c)に設定されるアドレスの百の位は機器の
種類を示し、０をリモコン、１を空気調和機の室内機
(以後室内機という)、２以上をその他の機器とする。十
の位はグループ番号を示し、一の位は同一グループ内の
同一機種の順番号で３桁全体で自アドレスを示す。全て
の機器制御器(2a)〜(4c)は室内機であるとし、Ａグルー
プをグループ番号１、Ｂグループをグループ番号２、Ｃ
グループをグループ番号３とすると、リモコン(1a)、機
器制御器(2a)〜(4a)をＡグループに編成する場合は、そ
れぞれの自アドレスを「010」「110」「111」「112」、リモコン
(1b)、機器制御器(2b)〜(4b)をＢグループに編成する場
合は、それぞれの自アドレスを「020」「120」「121」「122」、
リモコン(1c)、機器制御器(2c)〜(4c)をＣグループに編
成する場合は、それぞれの自アドレスを「030」「130」「13
1」「132」と設定すればよい。

【００１３】今、例えば、Ｂグループの機器を運転させ
る時は、集中管理装置(10)において各機器制御器の自ア
ドレスの十の位で判別され、グループ番号２に属するリ
モコン及び機器制御器である(1b)(2b)(3b)(4b)の自アド
レス「020」「120」「121」「122」をアドレスとする運転指令が
それぞれの機器に対して送信される。また、リモコンと
室内機に対し異なる運転指令を送信する時は、自アドレ
スの百の位で判別され、リモコン(1b)に対する運転指令
にはアドレス「020」が、室内機制御器(2b)(3b)(4b)に対
する運転指令にはアドレス「120」「121」「122」が付されて
送信される。

【００１４】上記アドレス設定器(11a)〜(41c)によるア
ドレス設定を出荷時に予め設定しておけば、現地で設定
操作する必要はない。また、各機器制御器に異った一の
位の番号を与えておけば、グループ変更する場合単に十
の位を変更するだけでよい。なお、上記実施例ではアド
レス設定器に３桁１０進数を用い、その桁に応じて機器
の種類、グループ番号を割り付けた場合を示したが、２
進数で割り付けてもよい。

【００１５】実施例２．図２はこの発明の第２の発明の
一実施例を示すブロック線図で、図において、(1a)(1b)
(1c)はリモコン、(2a)(3a)(4a)(2b)(3b)(4b)(2c)(3c)(4
c)は機器制御器、(20a)(30a)(40a)(20b)(30b)(40b)(20
c)(30c)(40c)は被制御機器、(11a)(11b)(11c)(21a)(31
a)(41a)(21b)(31b)(41b)(21c)(31c)(41c)はアドレス設
定器、(5a)(5b)(5c)及び(6)は信号線で、以上は図１に
示す実施例と同様のものである。(12a)(12b)(12c)は各
リモコン(1a)(1b)(1c)のそれぞれのグループに属する機
器制御器のアドレスを設定する接続相手アドレス設定
器、(13a)(13b)(13c)はこれら接続相手アドレス設定器
(12a)(12b)(12c)で設定されたアドレスを記憶する接続
相手アドレスメモリ、(14a)(14b)(14c)はこれらアドレ
スメモリ(13a)(13b)(13c)に記憶されたアドレスに対し
運転指令信号を送信する送信器である。

【００１6】次にその動作について説明する。まず、各
アドレス設定器(11a)〜(41c)は個体識別のため互いに重
複しないように設定される。例えば、アドレス設定器(1
1a)(21a)(31a)(41a)(11b)(21b)(41b)(11c)(21c)(31c)(4
1c)に設定されるアドレスをそれぞれ「01」「02」「03」「04」
「05」「06」「07」「08」「09」「10」「11」「12」とする。リモコン(1
a)、機器制御器(2a)〜(4a)をＡグループに編成する場合
は、リモコン(1a)の接続相手アドレス設定器(12a)にて
「02」「03」「04」が順次設定され、これら設定されたアドレ
スは接続相手アドレスメモリ(13a)に格納される。リモ
コン(1b)、機器制御器(2b)〜(4b)をＢグループに編成す
る場合は、リモコン(1b)の接続相手アドレス設定器(12
b)にて「06」「07」「08」が順次設定され、これら設定された
アドレスは接続相手アドレスメモリ(13b)に格納され
る。リモコン(1c)、機器制御器(2c)〜(4c)をＣグループ
に編成する場合は、リモコン(1c)の接続相手アドレス設
定器(12c)にて「10」「11」「12」が順次設定され、これら設
定されたアドレスは接続相手アドレスメモリ(13c)に格
納される。

【００１７】次に、Ｂグループの機器を運転しようとし
て、リモコン(1b)の図示していない運転スイッチが操作
されたとすると、リモコン(1b)において接続相手アドレ
スメモリ(13b)に格納されているアドレス「06」「07」「08」
が付されて運転指令信号が送信器(14b)により送信さ
れ、これらアドレス「06」「07」「08」に対応する機器制御器
(2b)(3b)(4b)によりこの運転指令信号が受信され、被制
御機器(20b)(30b)(40b)のグループ運転が行なわれる。

【００１８】なお、上記実施例では被制御器として空気
調和機の室内機の場合について説明したが、これら被制
御器として照明器やブレーカ等のグループ制御が行なわ
れる他の機器であっても上記実施例と同様の効果を奏す
る。

【００１９】

【発明の効果】以上のように、この発明の第１の発明に
よれば、複数の各機器制御器に機器の種類とグループ番
号とを含む自アドレスを設定するアドレス設定器を備え
たので、配線変更することなしに容易に複数の機器制御
器のグループ設定および変更操作が行なわれ、一部ユニ
ットのダウンが全体に波及することのなく、しかも中継
によるハードウエア負荷、ソフトウエア負荷および時間
遅延がない、高信頼性の複数機器グループ制御システム
が得られる効果がある。

【００２０】また、この発明の第２の発明によれば、各
機器制御器に自己アドレス設定器を、リモートコントロ
ーラに、そのグループに属する機器制御器のアドレスを
設定する接続相手アドレス設定器、上記接続相手アドレ
スを記憶する接続相手アドレスメモリ及びこの接続相手
アドレスメモリに記憶されたアドレスに対し運転指令信
号を送信する送信器を、それぞれ備えたので、上述の第
１の発明の効果の外に、リモコンと機器制御器の２者の
みで複雑なグループ編成が容易に実現できる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の第１の発明の一実施例を示すブロッ
ク線図。

【図２】この発明の第２の発明の一実施例を示すブロッ
ク線図。

【図３】従来の複数機器グループ制御システムを示すブ
ロック線図。

【符号の説明】

1a,1b,1c リモートコントローラ 2a,2b,2c 機器制御器 3a,3b,3c 機器制御器 4a,4b,4c 機器制御器 5a,5b,5c,6 信号線 10 集中管理制御装置 20a,20b,20c 被制御機器 30a,30b,30c 被制御機器 40a,40b,40c 被制御機器 11a,11b,11c アドレス設定器 12a,12b,12c 接続相手アドレス設定器 13a,13b,13c 接続相手アドレスメモリ 14a,14b,14c 送信器 21a,21b,21c アドレス設定器 31a,31b,31c アドレス設定器 41a,41b,41c アドレス設定器

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者杉本達彦静岡市小鹿三丁目18番１号三菱電機株式会社静岡製作所内 (56)参考文献特開平１−140892（ＪＰ，Ａ)

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】グループ分けされた複数の被制御機器へ
運転指令信号を送信する集中管理制御装置と、この集中
管理制御装置からの運転指令を受信し、この信号に応じ
て個々に被制御機器を制御する複数の機器制御器と、上
記集中管理制御装置からの運転指令を受信するととも
に、グループ毎に設けられグループ内の被制御機器へ運
転指令信号を送信するリモートコントローラとが、共通
の信号線で接続された複数機器グループ制御システムに
おいて、上記各機器制御器及びリモートコントローラ
に、機器制御器、リモートコントローラ等の上記集中管
理制御装置からの運転指令を受信する機器の種類を表わ
す番号と、それの属するグループの番号と、それのグル
ープ内でのアドレス番号とを含む自アドレスを設定する
アドレス設定器を備えたことを特徴とする複数機器グル
ープ制御システム。
【請求項２】グループ内の被制御機器へ運転指令信号
を送信するリモートコントローラと、このリモートコン
トローラからの運転指令を受信し、この信号に応じて個
々に被制御機器を制御する複数の機器制御器とが、共通
の信号線で接続された複数機器グループ制御システムに
おいて、上記各機器制御器に自己アドレス設定器を、上
記リモートコントローラに、そのグループに属する機器
制御器のアドレスを設定する接続相手アドレス設定器、
上記接続相手アドレスを記憶する接続相手アドレスメモ
リ及びこの接続相手アドレスメモリに記憶されたアドレ
スに対し運転指令信号を送信する送信器を、それぞれ備
えたことを特徴とする複数機器グループ制御システム。