JP2843023B2 - ナビゲーション装置 - Google Patents

ナビゲーション装置

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JP2843023B2 JP8288348A JP28834896A JP2843023B2 JP 2843023 B2 JP2843023 B2 JP 2843023B2 JP 8288348 A JP8288348 A JP 8288348A JP 28834896 A JP28834896 A JP 28834896A JP 2843023 B2 JP2843023 B2 JP 2843023B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、座標列により建造
物の形状を表示した建造物形状地図を用いて目的とする
地点の設定を行う情報案内装置に係り、特に目的とする
地点を強調表示するようにした建造物形状地図による情
報案内装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、不案内な道路での運転をスムーズ
に行えるようにするための各種経路誘導装置が提案さ
れ、この中で、目的地を入力することにより、その目的
地までの走行すべき経路の誘導を行う経路誘導装置があ
る。このような経路誘導装置において、従来、地図画面
を表示して地図上において目的とする地点を設定するも
のが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単に表
示されている地図上において目的とする地点を設定する
場合、利用者は設定したい地点がどこであるのか認識す
るのが困難である。例えば、地図画面上でカーソルを移
動し、地点を設定する場合に、カーソルの位置がどの地
点を示しているのか判断するのが困難である。
【0004】本発明は上記課題を解決するためのもの
で、建造物形状地図を用い、目的とする地点を容易に認
識することができる建造物形状地図による情報案内装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力された目
的地に基づいて走行案内を行うナビゲーション装置にお
いて、各建築物や施設その他各種建造物毎に形状の座標
列と当該建造物に属する情報とを有する建造物形状地図
情報、ナビゲーションに必要な道路地図データを記憶す
る記憶手段と、上記記憶手段に記憶された建造物形状地
図情報、道路地図データに基づいて、建造物形状地図ま
たは道路地図を描画し表示する表示制御手段と、目的地
点を設定するための操作手段と、該操作手段の操作部位
が示す座標を検出する検出手段と、該検出手段により検
出された操作部位の座標を含む建造物を検索する検索手
段とを備え、前記建造物形状地図表示制御手段は、前記
検索手段により検索された操作部位の座標を含む建造物
を強調表示することを特徴とする。
【0006】また、本発明の記憶媒体に記憶されたプロ
グラムは、各建築物や施設その他各種建造物毎に形状の
座標列と当該建造物に属する情報とを有する建造物形状
地図情報を記憶し、建造物形状地図情報に基づいて、建
造物形状地図を描画表示し、操作手段の操作部位が示す
座標を検出し、検出された操作部位の座標を含む建造物
を検索し、検索された操作部位の座標を含む建造物を強
調表示することを特徴とする。また、本発明の記憶媒体
に記憶されたプログラムは、各建築物や施設その他各種
建造物毎に形状の座標列と当該建造物に属する情報とを
有する建造物形状地図情報を記憶し、建造物形状地図情
報に基づいて、建造物形状地図を描画表示し、操作手段
の操作部位が示す座標を検出し、操作手段の操作部位の
移動速度を検出し、操作部位の移動速度が所定速度以下
のとき、検出された操作部位の座標を含む建造物を検索
し、検索された操作部位の座標を含む建造物を強調表示
することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の1形態を図
面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る建造物形
状地図による情報案内装置の実施の1形態を示す図、図
2は本発明に係る建造物形状地図による情報案内装置に
よる形状地図の表示案内処理を説明するための図、図3
は建造物形状地図のデータ構造の例を示す図である。
【0008】図1において、地図データ記憶装置100
は、建築物(一般家屋、オフィスビル、マンション、消
防署、デパート、病院、駅等)、施設(塔、公園、遊園
地、運動場等)、橋、道路その他各種の所謂建造物の形
状を描画し表示するための建造物形状地図のデータを記
憶したものであり、さらに道路地図のデータ、住宅地図
のデータ等を記憶したものであってもよい。建造物形状
地図のデータは、建造物の形状を描画し表示するための
複数の座標値からなる座標列、その建造物の名称、番地
(住所)、その建造物に属する各種情報、例えば種別、
高さ、構成(入居者)、さらにその電話番号等の情報を
有する。中央処理装置200は、地図データ記憶装置1
00から表示範囲の建造物形状地図のデータを読み出し
て建造物の種別や高さ、その他の詳細情報(構成の規模
等)から表示態様として例えば形状の色を決め座標列に
基づき各名称毎に建造物の形状とその名称を建造物形状
地図として描画し表示し、その表示した建造物形状地図
上で建造物が選択されると、その建造物に属する情報や
周辺情報を検索し案内出力したり、逆に建造物に属する
情報から建造物を中心とする形状地図を表示するもので
ある。形状表示処理部200aは、建造物の形状地図を
描画し表示する処理を行うものであり、名称表示処理部
200bは、形状表示処理部200aにより表示された
形状地図の上に、主要な形状物の名称を描画し表示する
処理を行うものである。検索案内処理部200cは、建
造物に関する各種の情報、例えばビル内に入居する会社
や事務所、店舗等の名称のリスト、電話番号、その建造
物の周辺に存在する同様の情報(周辺情報)を検索し案
内したり、電話番号や名称から建造物を検索し形状地図
で案内したりするものである。出力装置300は、中央
処理装置200による建造物形状地図や、案内情報出力
を表示するディスプレイ、印刷出力するプリンタ等であ
る。入力指示装置400は、建造物形状地図の出力範囲
(地域)、地図上の建造物のエリア、建造物に関する情
報案内、周辺情報の検索等の選択、指示を入力するもの
であり、例えば出力装置300のディスプレイ画面に組
み合わせたタッチパネル、ジョイスティックやマウス等
のポインティングデバイス、リモコンが用いられる。
【0009】中央処理装置200では、図2に示すよう
に例えば選択された縮尺の道路地図を表示している状態
で、建造物形状地図が選択されると(ステップS1)、
まず、形状地図の表示処理を実行し(ステップS2)、
その形状地図の上に建造物名称の表示処理を実行する
(ステップS3)。その後、建造物に属する情報、例え
ばビルであれば、そのビル内に入居している店舗や事務
所等、テナントの具体的な名称や業種、業務内容、電話
番号等の情報に関して建造物形状地図による検索案内処
理を実行する(ステップS5)。建造物の形状は、一般
家屋やビル、その他の建築物であれば、その平面形状に
なり、公園や道路であればその平面地形になる。したが
って、多数の入居者がいるビルの場合には、そのビルの
入居者に関する情報があり、1つの建造物の形状であっ
ても、多くの情報を有しているので、ステップS2の形
状地図の表示処理、及びステップS3の建造物名称の表
示処理では、このような情報の多い建造物や公共施設等
に対し一般家屋とは異なる認識のしやすい表示態様で形
状を表示すると共に優先して名称を表示し、名称が重な
る場合には、その名称の表示は行わない。さらに、町名
や公共施設の名称は、優先度を高く設定することによ
り、町名、公共施設、建造物内情報の多い名称の順に表
示される。
【0010】地図データ記憶装置100に記憶する建造
物形状地図のデータ構造は、例えば図3(A)に示すよ
うに建造物のデータ数Nの次にN個の各建造物のデータ
が記憶される。そして、各建造物のデータは、建造物の
名称、番地(住所)、種別、建造物の形状、高さ、詳細
の各情報からなる。名称は、ビルであればそのビル名、
個人の家屋であればその居住者名、施設であればその施
設名、道路であれば「中央通り」、「国道1号」のよう
に道路種別や通り名であり、番地(住所)は、その建造
物の番地である。建造物の形状は、形状を表す座標数n
とその座標値(x0 ,y0 )、(x1 ,y1 )、……
…、(xn-1 ,yn-1 )であり、種別は、一般の家屋、
マンション、オフィスビル、公共施設、道路、公園等の
情報である。高さは、階数や高さ(m)の情報である。
そして詳細は、例えばテナントビルであれば各入居者に
関する情報であり、名称数mと各テナントについて、名
称、電話番号、部屋番号、分類(レストラン、コンビ
ニ、……等の業種、事業内容)に関する情報である。し
たがって、図3(B)に示すように建造物の形状に関す
る情報として座標値を順に読み出して線で結び描画し表
示することによって、例えばビルや家屋の平面形状や公
園の地形を出力することができる。
【0011】次に、目的地点の建造物形状の強調表示処
理について図4〜図6により説明する。まず、建造物形
状地図は、前述したように建造物形状地図のデータに形
状データとして記憶された座標列を順に読み出して線で
結ぶことにより描画し表示するものであり、例えば、図
6(a)に示すような道路地図に対して図6(b)に示
すように建造物形状が表示される。このような建造物形
状地図に対して、例えば図7に示すようにカーソルKL
を目的とする地点へ移動させると、該当する建造物が強
調表示される。強調表示の方法としては、例えば、図示
するように該当建造物に斜線を施したり、あるいは該当
建造物を太線表示したり、該当建造物を色を塗って表示
したりする。また、名称、住所等、該当建造物の情報を
表示するようにしてもよい。
【0012】建造物形状の強調表示処理は、図4におい
て、カーソル位置に該当する(x,y)座標を検出し
(S11)、カーソルが移動中か否か判断して停止した
とき、カーソルの位置を含む建造物を図3で示した建造
物データを参照して検索する(S12〜13)。
【0013】カーソルの位置が所定の建造物に含まれる
か否かの判断の仕方について図5により説明する。多角
形K=a0 1 2 ……an-1 n に対して点P(x,
y)がその内部にあるか否かを判断する場合、多角形K
と点Pに対して、どの点a0 ,a1 ,a2……an より
も上側にあると仮定できるy′の十分大きい点P′
(x,y′)をとり、PとP′を結ぶ線分をL(P,
P′)とする。線分L(P,P′)と多角形Kの各辺a
i i+1 が交差するか否か判定する。ただし、線分Lが
多角形の頂点を通る場合は、線分Lを左右に平行移動し
たものをLとする。この線分Lと交わる辺の個数が奇数
ならば点Pは多角形Kの内部にあり、偶数ならば点Pは
Kの外部にある。
【0014】したがって、カーソルの位置と建造物を表
す外形の外部とで線分を引き、外形と線分との交差回数
をみてカーソルが所定の建造物の範囲内に含まれるか否
か判断する。含まれると判断された場合、該当する建造
物の外形を太線により強調表示し(S14)、さらに当
該建造物の名称、住所等の情報を表示する(S15)。
強調表示の方法としては、前述したように、太線表示に
限らず、該当建造物をカラー表示したり、斜線を施すな
どしてもよい。こうして、カーソル位置を含む建造物が
強調表示されるので、利用者は一目瞭然に目的地点を認
識することができる。
【0015】なお、上記説明ではカーソル位置を検出し
て、該当する建造物を強調表示するとともに、当該建造
物に属する情報を報知するようにしているが、本発明は
これに限定されるものではない。すなわち、カーソル位
置に対する建造物が特定されればよいので、建造物の強
調表示のみ、あるいは建造物に属する情報の報知のみで
該当する建造物が認識できれば目的を達することができ
る。したがって、建造物の強調表示のみ、あるいは建造
物に属する情報の報知のみを行うようにしてよい。
【0016】また、図4で示した処理において、カーソ
ルが移動中か否か検出し、カーソルが停止した場合に、
カーソル位置を含む建造物形状を検索するようにしてい
るが、カーソルの移動速度を検出し、所定速度以下の場
合にカーソル位置を含む建造物形状を検索するようにし
てもよい。すなわち、カーソルの移動速度が所定速度以
上で行われている場合には、利用者はその地点の情報を
欲していないことが多いためであり、カーソルの移動速
度が所定速度以下になった場合には、カーソル位置が利
用者の望んでいる地点近傍にあると考えられ、カーソル
位置を含む建造物形状を検索して、当該建造物の強調表
示および/または当該建造物に属する情報の報知を行う
ようにする。このように、カーソルの移動速度を検出
し、所定速度以上で移動している場合には、検索処理、
表示処理、報知処理等を行わないようにすることで、不
必要な表示や報知をなくすことができ、また、不要な処
理を削減することにより、他の処理速度を上げることが
できる。
【0017】次に、建造物形状地図を利用した検索・案
内について説明する。図8は建造物形状地図による検索
案内処理を説明するための図、図9は建造物形状地図に
よる建造物選択操作時の画面の例を示す図、図10は情
報表示画面の例を示す図、図11は建造物形状地図によ
る情報の案内画面の例を示す図、図12は建造物の周辺
情報検索のリスト表示画面の例を示す図、図13はジャ
ンル検索画面の例を示す図である。
【0018】上記のようにして表示された建造物形状地
図を利用すると、図3で説明したデータに基づきその建
造物だけでなく、その周辺の情報についても検索するこ
とができ、さらに、各建造物内の情報の案内を行うこと
ができる。例えば建造物形状地図では、その中央に図9
に示すような○に十の字のカーソルが表示され、入力指
示手段から、建造物選択の指示を入力することによっ
て、その建造物が選択される。したがって、検索・案内
処理では、図8に示すようにこの建造物選択があるのを
待ち(ステップS31)、建造物選択があると、図10
に示すように目的地や通過点、メモリ、インフォメーシ
ョン、周辺情報検索の各モードの選択肢を表示する(ス
テップS32)。目的地や通過点、メモリは、後述する
車両用ナビゲーション装置に本発明を組み込んだ場合
に、経路探索のための地点設定に使うものであり、ここ
では説明を省略し、以下、インフォメーション、周辺情
報検索の各モードに限って説明する。
【0019】そこで、選択キーがインフォメーション
か、周辺情報検索かを調べ(ステップS33)、図9に
示すようにインフォメーションの欄が選択された場合に
は、該当する建造物データの詳細情報の名称数と各名称
を読み込んで五十音順に名称のリストを作成し、それら
の情報を図10に示すように表示する(ステップS3
4)。そして、その中の名称欄の1つ、例えば図10に
示すようにアイウエ株式会社が選択されると(ステップ
S35)、建造物データから番地(住所)、その選択さ
れた名称、電話番号、分類等を読み込んで図11に示す
ようにアイウエ株式会社の名称と電話番号と住所を表示
する(ステップS36)。なお、この画面に表示された
戻り、目的地、通過点、メモリは操作キーであり、この
ような他の操作キーが選択されると、割り込みによりそ
れぞれの処理を実行する。また、名称欄の選択以外の指
示の場合にも、同様にその指示に対応する他の処理を割
り込み実行する。
【0020】ステップS33において、周辺情報検索の
欄が選択された場合には、まず、図12に示すように周
辺情報の検索範囲を特定するために「繊維・織物の製
造、販売」、「繊維・織物の染色、デザイン」、……等
のジャンルリスト(分類のリスト)を表示する(ステッ
プS37)。そして、ある分類欄が選択されると(ステ
ップS48)、その選択された分類をデータの詳細情報
から検索し、選択されている建造物との距離を求め(ス
テップS39)、検索された所定距離以内の名称を距離
の短い順にソートし、図13に示すようにそのジャンル
名と件数、そして検索された各名称と検索地点からの距
離のリストを表示する(ステップS40)。この名称欄
の1つが選択されると(ステップS41)、図11の場
合と同様に建造物データから番地(住所)、その選択さ
れた名称、電話番号、分類等を読み込んでこれらを表示
する(ステップS42)。ここで、戻りのキーが入力さ
れると、この建造物を中心とする周辺の建造物形状地図
を表示する。勿論、図示しない他のキーを用いて建造物
形状地図を表示したり、道路地図等他の地図に切り換え
るようにしてもよい。ステップS38において分類欄の
選択以外の指示、ステップS41において名称欄の選択
以外の指示の場合には、その指示に対応する他の処理を
割り込み実行する。
【0021】本発明の建造物形状地図による情報案内装
置を利用すると、建造物形状地図から、その建造物の中
に入居する会社や事務所、店舗、各種機関等の情報、さ
らには、その個別の会社の電話番号等を調べることがで
き、また、その建造物から一定の範囲内にある様々な会
社や店舗、各種機関等を検索してリストアップし、その
建造物を調べることができる。逆に、電話番号や名称を
入力して、その名称、電話番号を図3に示した地図デー
タの名称、詳細情報の名称や電話番号から検索すること
によって、その建造物を中心とする建造物形状地図を表
示することも容易に行える。したがって、名称や分類に
関する情報と大体の地域は判るが、建造物が判らない場
合に、その建造物、例えば入居しているビルを検索する
ことができ、また、あるビルに入居しているテナントを
案内することもできるので、これを車両用ナビゲーショ
ン装置の地点設定等に利用すると、都市部での地点設定
が容易になるというメリットがある。さらに、建造物の
1つとして道路を対象とした場合、道路に関する情報と
してパーキングメータの有無を提供できるようにすれ
ば、車で行動する際の駐車に関する情報を提供すること
もできる。以下に、本発明に係る建造物形状地図による
情報案内装置を利用することのできる車両用ナビゲーシ
ョン装置の構成例を説明する。
【0022】図14は本発明に係る建造物形状地図によ
る情報案内装置を組み込んだ車両用ナビゲーション装置
の1実施例構成を示す図である。本発明に係る車両用ナ
ビゲーション装置は、図14に示すように経路案内に関
する情報を入出力する入出力装置1、自車両の現在位置
に関する情報を検出する現在位置検出装置2、経路の算
出に必要なナビゲーション用データや経路案内に必要な
表示/音声の案内データとプログラム(アプリケーショ
ン及び/又はOS)等が記録されている情報記憶装置
3、経路探索処理や経路案内に必要な表示/音声案内処
理を行うと共に、システム全体の制御を行う中央処理装
置4から構成されている。そして、入出力装置1に図1
の入力指示装置400と出力装置300が組み込まれ、
情報記憶装置3に図1の記憶装置100が組み込まれ、
中央処理装置4に図1の中央処理装置200が組み込ま
れている。まず、それぞれの構成について説明する。
【0023】入出力装置1は、目的地を入力したり、運
転者が必要な時に案内情報を音声および/または画面に
より出力できるように、運転者の意志によりナビゲーシ
ョン処理を中央処理装置4に指示すると共に、処理後の
データなどをプリント出力する機能を備えている。その
機能を実現するための手段として、入力部には、目的地
を電話番号や地図上の座標などにて入力したり、経路案
内をリクエストしたりするタッチスイッチ11や操作ス
イッチを有する。勿論、リモートコントローラ等の入力
装置でもよい。また、出力部には、入力データを画面表
示したり、運転者のリクエストに応じ自動的に経路案内
を画面で表示するディスプレイ12、中央処理装置4で
処理したデータや情報記憶装置3に格納されたデータを
プリント出力するプリンタ13および経路案内を音声で
出力するスピーカ16などを備えている。
【0024】ここで、音声入力を可能にするための音声
認識装置やICカードや磁気カードに記録されたデータ
を読み取るための記録カード読み取り装置を付加するこ
ともできる。また、ナビゲーションに必要なデータを蓄
積し、運転者の要求により通信回線を介して情報提供す
る情報センターや、予め地図データや目的地データなど
の運転者固有のデータが記憶されている手帳型電子装置
などの情報源との間でデータのやりとりを行うためのデ
ータ通信装置を付加することもできる。
【0025】ディスプレイ12は、カラーCRTやカラ
ー液晶表示器により構成されており、中央処理装置4が
処理する地図データや案内データに基づく経路設定画
面、区間図画面、交差点図画面などナビゲーションに必
要なすべての画面をカラー表示出力すると共に、本画面
に経路案内の設定および経路誘導中の案内や画面の切り
換え操作を行うためのボタンが表示される。特に、通過
交差点名などの通過交差点情報は、随時、区間図画面に
ポップアップでカラー表示される。
【0026】このディスプレイ12は、運転席近傍のイ
ンストルメントパネル内に設けられており、運転者は区
間図を見ることにより自車両の現在地を確認し、またこ
れからの経路についての情報を得ることができる。ま
た、ディスプレイ12には機能ボタンの表示に対応して
タッチスイッチ11が設けられており、ボタンをタッチ
することにより入力される信号に基づいて上記の操作が
実行されるように構成されている。このボタンとタッチ
スイッチなどから構成される入力信号発生手段は入力部
を構成するものであるが、ここではその詳細な説明を省
略する。
【0027】現在位置検出手段2は、車両の現在位置衛
星航法システム(GPS)を利用して情報を入手するG
PS受信装置21と、FM多重放送、電波ビーコン、光
ビーコン等を利用して情報を入手するためのVICS情
報受信装置22と、携帯電話、パソコン等を利用するこ
とにより、情報センター(例えばATIS)や他車両と
情報を双方向に通信するためのデータ送受信装置23
と、車両の進行方位を、例えば地磁気を利用することに
より絶対方位で検出する絶対方位センサ24と、車両の
進行方位を、例えばステアリングセンサ、ジャイロセン
サを利用することにより相対方位で検出する相対方位セ
ンサ25と、例えば車輪の回転数から車両の走行距離を
検出する距離センサ26とから構成され、車両の走行に
関する情報である例えば道路情報、交通情報を送受信し
たり、車両の現在位置に関する情報を検出したり、さら
に現在位置に関する情報を送受信したりする装置であ
る。
【0028】情報記憶装置3は、ナビゲーション用のプ
ログラム及びデータを記憶した外部記憶装置で、例えば
CD−ROMからなっている。プログラムは、経路探索
などの処理を行うためのプログラム、本実施例記載のフ
ローチャートに示される処理プログラムや経路案内に必
要な表示出力制御、音声案内に必要な音声出力制御を行
うためのプログラム及びそれに必要なデータ、さらには
経路案内及び地図表示に必要な表示情報データが格納さ
れている。また、データは、地図データ、探索データ、
案内データ、マップマッチングデータ、目的地データ、
登録地点データ、道路データ、ジャンル別データ、ラン
ドマークデータ等のファイルからなり、ナビゲーション
装置に必要なすべてのデータが記憶されている。この地
図データに経路案内のための道路地図や市街地図ととも
に本発明の建造物形状地図のデータを含んでいる。な
お、本発明は、CD−ROMにはデータのみ格納し、プ
ログラムは中央処理装置に格納するタイプのものにも適
用可能である。
【0029】中央処理装置4は、種々の演算処理を実行
するCPU40、情報記憶装置3のCD−ROMからプ
ログラムを読み込んで格納するフラッシュメモリ41、
フラッシュメモリ41のプログラムチェック、更新処理
を行うプログラム(プログラム読み込み手段)を格納し
たROM42、設定された目的地の地点座標、道路名コ
ードNo.等の探索された経路案内情報や演算処理中の
データを一時的に格納するRAM43、ディスプレイへ
の画面表示に使用する画像データが記憶された画像メモ
リ44、CPU40からの表示出力制御信号に基づいて
画像メモリ44から画像データを取り出し、画像処理を
施してディスプレイに出力する画像プロセッサ45、C
PUからの音声出力制御信号に基づいて情報記憶装置3
から読み出した音声、フレーズ、1つにまとまった文
章、音等を合成してアナログ信号に変換してスピーカ1
6に出力する音声プロセッサ46、通信による入出力デ
ータのやり取りを行う通信インタフェース47および現
在位置検出装置2のセンサ信号を取り込むためのセンサ
入力インタフェース48、内部ダイアグ情報に日付や時
間を記入するための時計49などを備えている。ここ
で、経路案内は画面表示と音声出力で行い、音声出力の
有無は、運転者が選択できるように構成されている。
【0030】なお、前記した更新処理を行うプログラム
を外部記憶装置に格納しておいてもよい。本発明に係る
プログラム、その他ナビゲーションを実行するためのプ
ログラムは全て外部記憶媒体であるCD−ROMに格納
されてもよいし、それらプログラムの一部または全てが
本体側のROM42に格納されていてもよい。
【0031】この外部記憶媒体に記憶されたデータやプ
ログラムが外部信号としてナビゲーション装置本体の中
央処理装置に入力されて演算処理されることにより、種
々のナビゲーション機能が実現される。
【0032】本発明に係るナビゲーション装置は、上記
のように外部記憶装置のCD−ROMからプログラムを
読み込むための比較的大容量のフラッシュメモリ41、
CDの立ち上げ処理を行うプログラム(プログラム読み
込み手段)を格納した小容量のROM42を内蔵する。
フラッシュメモリ41は、電源が切断しても記憶情報が
保持される、つまり不揮発性の記憶手段である。そし
て、CDの立ち上げ処理として、プログラム読み込み手
段であるROM42のプログラムを起動してフラッシュ
メモリ41に格納したプログラムチェックを行い、情報
記憶装置3のCD−ROMのディスク管理情報等を読み
込む。プログラムのローディング処理(更新処理)は、
この情報とフラッシュメモリ41の状態から判断して行
われる。
【0033】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
るものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記
の実施例では、建造物の名称として説明したが、これに
は町名その他の地区名も含めてもよい。全ての名称につ
いて処理するように説明したが、予め地図上に表示する
優先度や表示の有無の情報を設定し、或いは名称に付加
しておき、その情報に基づき名称を表示するように処理
してもよいし、名称数が所定数以上のもの、所定高さ以
上のものを対象として処理してもよい。また、xyの座
標列を建造物の形状を表すデータとしたが、高さ方向の
座標値(z)をも併せて3次元の座標データとして持
ち、平面図で表す場合にはxyの座標列のみを用い、例
えば斜め上から見た図やパースのような3次元形状図で
表す場合にはxyzの座標列を用いるようにしてもよ
い。さらに、本発明は、車両用ナビゲーション装置に組
み込むことにより、より親切な地点案内を行うことがで
きるものであるが、単に市街地や観光地等の案内のみに
用い、その情報をプリント出力してサービスを行うよう
にしてもよいことをいうまでもない。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、例え
ば、地図画面上でカーソルを移動し、地点を設定する場
合に、従来の装置ではカーソルの位置がどの地点を示し
ているのか判断するのが困難であったが、本発明によれ
ば、カーソルの示している位置を検索するとともに、そ
の位置に存在する建造物形状を判断し、建造物形状デー
タを利用して、例えば、建造物の外形(境界)を強調表
示したり、建造物をカラー表示し、その地点の名称・住
所等の建造物に属する情報を表示するようにしたので、
利用者はカーソルの示す位置を認識することが容易にな
り、確実に目的とする地点を設定することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る建造物形状地図による情報案内
装置の実施の1形態を示す図である。
【図2】 本発明に係る建造物形状地図による情報案内
装置による形状地図の表示案内処理を説明するための図
である。
【図3】 建造物形状地図のデータ構造の例を示す図で
ある。
【図4】 本発明の建造物形状の強調表示処理を説明す
る図である。
【図5】 カーソルが建造物外形内にあるか否かの判断
方法を説明する図である。
【図6】 建造物形状地図の例を説明するための図であ
る。
【図7】 建造物形状地図上のカーソル位置を示す図で
ある。
【図8】 建造物形状地図による検索案内処理を説明す
る図である。
【図9】 建造物形状地図による建造物選択操作時の画
面の例を示す図である。
【図10】 情報表示画面の例を示す図である。
【図11】 建造物形状地図による情報の案内画面の例
を示す図である。
【図12】 建造物の周辺情報検索のリスト表示画面の
例を示す図である。
【図13】 ジャンル検索画面の例を示す図である。
【図14】 本発明に係る建造物形状地図による情報案
内装置を組み込んだ車両用ナビゲーション装置の1実施
例構成を示す図である。
【符号の説明】
100…記憶装置、200…中央処理装置、200a…
地図表示手段、200b…検索案内手段、300…出力
装置、400…入力装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−268593(JP,A) 特開 平4−204480(JP,A) 特開 平3−249687(JP,A) 特開 平6−60298(JP,A) 特開 平8−279053(JP,A) 特開 平5−27677(JP,A) 特開 平9−81031(JP,A) 特開 平4−139586(JP,A) 特開 平9−44335(JP,A) 実開 平5−96867(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G09B 29/10 G01C 21/00 G06F 17/30 G08G 1/0969

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された目的地に基づいて走行案内を
    行うナビゲーション装置において、 各建築物や施設その他各種建造物毎に形状の座標列と当
    該建造物に属する情報とを有する建造物形状地図情報
    ナビゲーションに必要な道路地図データを記憶する記憶
    手段と、 上記記憶手段に記憶された建造物形状地図情報、道路地
    図データに基づいて、 建造物形状地図または道路地図を描画し表示する表示制
    御手段と、 目的地点を設定するための操作手段と、 該操作手段の操作部位が示す座標を検出する検出手段
    と、 該検出手段により検出された操作部位の座標を含む建造
    物を検索する検索手段とを備え、 前記建造物形状地図表示制御手段は、前記検索手段によ
    り検索された操作部位の座標を含む建造物を強調表示す
    ることを特徴とするナビゲーション装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、前記検索
    手段により検索された操作部位の座標を含む建造物に属
    する情報を報知することを特徴とするナビゲーション装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の装置において、
    前記操作部位の移動を検出する手段を有し、操作部位の
    移動速度が所定速度以下の時のみ、建造物の検索処理、
    強調表示処理、報知処理を行うことを特徴とするナビゲ
    ーション装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の装置において、前記検索
    手段により検索された操作部位の座標を含む建造物外形
    を太線により強調表示したことを特徴とするナビゲーシ
    ョン装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の装置において、前記検索
    手段により検索された操作部位の座標を含む建造物をカ
    ラー表示により強調表示したことを特徴とするナビゲー
    ション装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の装置において、前記検索
    手段により検索された操作部位の座標を含む建造物に属
    する情報は、名称、住所であることを特徴とするナビゲ
    ーション装置。
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