JP2842449B2 - Tcnq錯体導電性膜の形成方法 - Google Patents

Tcnq錯体導電性膜の形成方法

Info

Publication number
JP2842449B2
JP2842449B2 JP2028233A JP2823390A JP2842449B2 JP 2842449 B2 JP2842449 B2 JP 2842449B2 JP 2028233 A JP2028233 A JP 2028233A JP 2823390 A JP2823390 A JP 2823390A JP 2842449 B2 JP2842449 B2 JP 2842449B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resist
tcnq
tcnq complex
complex
conductive film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2028233A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03233458A (ja
Inventor
恵子 矢野
隆司 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2028233A priority Critical patent/JP2842449B2/ja
Publication of JPH03233458A publication Critical patent/JPH03233458A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2842449B2 publication Critical patent/JP2842449B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Electron Beam Exposure (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔概 要〕 7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン(TCNQ)電荷移
動錯体導電性膜の形成方法に関し、 ベーク工程でTCNQ錯体が分解して所期の導電性が得ら
れない問題を解決することを目的とし、 ベーク工程に先立って、TCNQ錯体塗膜を湿式塗布後、
乾燥させてTCNQ錯体の結晶を成長させる工程を含めるよ
うに構成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、TCNQ(7,7,8,8−テトラシアノキノジメタ
ン)錯体導電性膜の形成方法に係る。
〔従来の技術〕
TCNQは下記式で表わされる化合物である。
この化合物は電気供与性化合物と錯体を形成する。電
子を受容すると、次々とTCNQ間で電子の受け渡しを行い
ながら、電子を容易に移動させる性質がある。すなわ
ち、電荷移動錯体の電子受動体として働く。このTCNQ錯
体の高い導電性を利用して導電性膜の利用が考えられて
いる。
例えば、電子線リソグラフィーにおいてレジストの帯
電防止材料として適用するために、(1)適切なドナー
を選んだTCNQ錯体をレジストに混入する、(2)適切な
ドナーを選んだTCNQ錯体を適当なポリマーとあわせて溶
剤に溶解させたものをレジストの上に(直後、または中
間層を介して)形成する方法が考えられる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記の如きレジストの帯電防止材料と
しての利用では、レジストをプリベークする必要があ
る。一般的にレジストのベークに必要とされる温度は70
〜200℃であるが、このような高温ではTCNQが劣化し、
分解して導電性が低下してしまうという問題がある。
そのため、TCNQ錯体はこのようなレジストプロセスに
利用できないという不都合がある。高温でのベークがで
きないと、レジストのプリベークができない問題、また
真空中にウェーハを設置することができる程度まで脱
水、脱ガスできない問題がある。
そこで、本発明は、TCNQ錯体を含む膜の高温ベークを
可能にする方法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を実現するために、TCNQ電荷移動
錯体を単数または複数種含む溶液を塗布した後、該塗膜
を該TCNQの溶液状態での分解温度以上の温度でベークす
る工程を有するTCNQ錯体導電性膜の形成方法において、
該ベークに先立って、上記分解温度より低い温度で上記
TCNQ電荷移動錯体塗膜を乾燥させる工程をさらに含むこ
とを特徴とするTCNQ錯体導電性膜の形成方法を提供す
る。
TCNQ錯体塗膜を乾燥する方法としては、例えば、溶液
状態でのTCNQ錯体の分解温度より低い温度、典型的には
70℃以下、より好ましくは50℃以下の温度で熱処理(ベ
ーク)又は放置するとか、塗布時のスピンコート条件又
は風乾条件を選択して乾燥を促進するなどの方法による
ことができる。乾燥の程度は、要するに、TCNQ錯体が少
なくとも主要部分において結晶化して、耐熱性が向上す
る程度にということができるが、典型的には塗膜中の溶
剤の70%以上、より好ましくは80%以上が蒸発するまで
乾燥させる。
本発明により結晶化されたTCNQ錯体は、錯体の種類に
もよるが、70℃以上の高温、さらには80℃〜200℃の温
度で高温ベークすることを許容する。
〔作 用〕
TCNQ錯体は溶液状態では耐熱性が低く、ベークによっ
て劣化、分解するが、乾燥させて結晶化させると耐熱性
が向上することが見い出された。
〔実施例〕
実施例1 TCNQ錯体をレジストに混入し、電子線リングラフィー
においてのレジストの帯電を防止する。
下記TCNQ錯体を1wt%混入したPMMAレジスト溶液を
ウェーハ基板上に1.5μm膜厚狙いでスピンコートす
る。
(式中、R=アルキル基、m≧0) 膜を乾燥させ結晶を固めるために60℃100秒(ホッ
トプレート)でベーグする。
PMMAレジストのベークとして170℃100秒(ホットプ
レート)でベークする。
EB露光、現像する。
実施例2 レジスト上にTCNQ錯体の結晶層を形成し、EB露光中の
レジストのチャージアップを防止する。
ウェーハ基板上に熱架橋型ERポジレジスト、たとえ
ばPMMA−co−メタクリル酸と、PMMA−co−メタクリル酸
クロライドの混合溶液をウェーハ上にスピンコートで1.
20μm形成し180℃100秒(ホットプレート)でベークす
る。
下記TCNQ錯体とポリマーを溶解させた溶液を0.2μ
mレジストの上にスピンコートする。
(式中、R=アルキル基、m≧0) 充分に溶剤を蒸発させるため4000rpm,50secの条件を
えらんだ。溶液中の溶剤のうち80%以上を蒸発させた。
80℃でベークする。
EB露光を行う。
実施例3 レジスト上にTCNQ錯体の結晶層を形成し、EB露光中の
レジストのチャージアップを防止する。
ウェーハ基板上に熱架橋型EBポジレジスト、たとえ
ばPMMA−co−メタクリル酸と、PMMA−co−メタクリル酸
クロライドの混合溶液をウェーハ上にスピンコートで1.
20μm形成し180℃100秒(ホットプレート)でベークす
る。
複数種のTCNQ錯体、たとえば のうちから2種とポリマーを溶解させた溶液を0.2μm
レジストの上にスピンコートする。充分に溶剤を蒸発さ
せるため4000rpm,50secの条件をえらんだ。溶液中の溶
剤のうち80%以上を蒸発させた。
90℃でベークする。
EB露光を行う。
実施例4 TCNQ錯体をレジストに混入し、電子線リソグラフィー
においてのレジストの帯電を防止する。
下記のTCNQ錯体を1wt%混入したPMMAレジスト溶液
をウェーハ基板上に1.5μm膜厚狙いでスピンコートす
る。
(式中、R=アルキル基、m≧0) 膜を乾燥させ結晶を固めるために真空中に30分間放
置し、溶剤を脱水する。
PMMAレジストのベークとして170℃100秒(ホットプ
レート)でベークる。
EB露光、現像する。
効果確認例1 実施例1にもとづき、TCNQ錯体を混入したPMMAレジス
ト溶液をSi基板上に膜厚1.50μmねらいで塗布し、 ホットプレート60℃100secで膜を乾燥させた後、170
℃100secのレジストプリベークを行った場合と、 スピンコート後ただちに170℃100secのレジストプリ
ベークを行った場合(比較例1)のレジストチャージア
ップ量を比較した。
チャージアップの比較は、電子ビーム露光に際し、レ
ジストに9mm×9mmのチップ内を、チップ50%にあたる面
積をぬりつぶす走査(加速電圧30KV,露光量10-5C/c
m2)、を行った後のチップコーナーでのズレ量の測定に
より行った。
結果を示す。比較例では0.6μmのズレ量があったが
本実施例では0.10μmのズレ量に減少している。
効果確認例2 実施例2にもとづき、レジスト上のTCNQ帯電防止膜層
をスピンコート時に4000rpm,50秒,溶剤蒸発率80%以上
と80℃ベークの処理をした場合と、4000rpm,10秒,溶剤
蒸発率40%以下で80℃ベークをした場合(比較例2)で
のレジストチャージアップ量を比較した。
チャージアップ量の測定は、電子ビーム露光に際し、
レジストに対し6mm×6mmのチップを50%ぬりつぶす走査
(20KV,6.0×10-5C/cm2)を行なった後の、チップのコ
ーナー部でのズレ量を測定した。
結果を第1図に示す。比較例で0.73μmのズレ量があ
ったものが、本実施例では0.07μmのズレ量に減少して
いる。
効果確認例3 実施例3にもとづき、レジスト上のTCNQ帯電防止膜層
をスピンコート時に4000rpm,50秒,溶剤蒸発率80%以上
とした後、ホットプレートにて90℃,100秒の処理をした
場合と4000rpm,10秒,溶剤蒸発率40%以下の後90℃,100
秒のベークをした場合(比較例3)でのレジストのチャ
ージアップ量の比較を行った。
チャージアップの比較は、電子ビーム露光に際し、レ
ジストに9mm×9mmのチップ内を、チップ50%にあたる面
積をぬりつぶす走査(加速電圧30KV,露光量10-5C/c
m2)、を行った後のチップコーナーでのズレ量の測定に
より行った。
結果を示す。比較例では0.30μmのズレ量があったが
本実施例では0.07μmのズレ量に減少している。
効果確認例4 実施例4にもとづき、TCNQ錯体を混入したPMMAレジス
ト溶液をSi基板上に膜厚1.50μmねらいで塗布し、 真空(0.1torrより良い)中で膜を乾燥させた後、170
℃100secのレジストプリベークを行った場合と、 スピンコート後ただちに170℃100secのレジストプリ
ベークを行った場合(比較例4)のレジストチャージア
ップ量を比較した。
チャージアップの比較は、電子ビーム露光に際し、レ
ジストに6mm×6mmのチップ内を、チップ50%にあたる面
積をぬりつぶす走査(加速電圧20KV,露光量10-5C/c
m2)、を行った後のチップコーナーでのズレ量の測定に
より行った。
結果を示す。比較例では0.8μmのズレ量があったが
本実施例では0.10μmのズレ量に減少している。
〔発明の効果〕
本発明により、ベーク工程でTCNQを劣化させることな
く、高い導電性のTCNQ錯体膜が形成できる。なお、本発
明はレジストのEB露光への適用に限定されるものではな
く、高温工程を伴なうTCNQ錯体膜の製法一般に広く適用
できることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例のTCNQ錯体導電性膜のチャージアップ量
を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−113139(JP,A) 特開 昭62−113136(JP,A) 特開 平1−227144(JP,A) 特開 平3−87743(JP,A) 特許2516968(JP,B2) 特許2694834(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03F 7/38 G03F 7/004 G03F 7/11

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン(TCN
    Q)電荷移動錯体を単数または複数種含む溶液を塗布し
    た後、該塗膜を該TCNQの溶液状態での分解温度以上の温
    度でベークする工程を有するTCNQ錯体導電性膜の形成方
    法において、該ベークに先立って、上記分解温度より低
    い温度で上記TCNQ電荷移動錯体塗膜を乾燥させる工程を
    さらに含むことを特徴とするTCNQ錯体導電性膜の形成方
    法。
JP2028233A 1990-02-09 1990-02-09 Tcnq錯体導電性膜の形成方法 Expired - Lifetime JP2842449B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2028233A JP2842449B2 (ja) 1990-02-09 1990-02-09 Tcnq錯体導電性膜の形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2028233A JP2842449B2 (ja) 1990-02-09 1990-02-09 Tcnq錯体導電性膜の形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03233458A JPH03233458A (ja) 1991-10-17
JP2842449B2 true JP2842449B2 (ja) 1999-01-06

Family

ID=12242879

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2028233A Expired - Lifetime JP2842449B2 (ja) 1990-02-09 1990-02-09 Tcnq錯体導電性膜の形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2842449B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011195807A (ja) 2010-02-26 2011-10-06 Tokai Rubber Ind Ltd 防振ゴム組成物

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2516968B2 (ja) 1987-04-30 1996-07-24 富士通株式会社 二層構造電子線レジスト用平坦化材料
JP2694834B2 (ja) 1988-09-28 1997-12-24 富士通株式会社 パターン形成材料およびパターン形成方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0449447Y2 (ja) * 1987-08-26 1992-11-20

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2516968B2 (ja) 1987-04-30 1996-07-24 富士通株式会社 二層構造電子線レジスト用平坦化材料
JP2694834B2 (ja) 1988-09-28 1997-12-24 富士通株式会社 パターン形成材料およびパターン形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03233458A (ja) 1991-10-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3934057A (en) High sensitivity positive resist layers and mask formation process
JPS63502780A (ja) ポリ(メタクリル酸無水物)レジストの現像方法
US3935331A (en) Preparation of olefin SO2 copolymer electron beam resist films and use of same for recording
US5137799A (en) Electrically conductive resist material, a process for its preparation and its use
JP2842449B2 (ja) Tcnq錯体導電性膜の形成方法
JP2007504641A (ja) 有機半導体を有する集積回路およびその製造方法
KR930010221B1 (ko) 도전성 화합물을 이용한 패턴 형성 방법
JPS5857096B2 (ja) ゾウケイセイホウホウ
US4508812A (en) Method of applying poly(methacrylic anhydride resist to a semiconductor
JPS5813900B2 (ja) エポキシ − ジユウゴウタイコウエネルギ−ビ−ムレジストノ ケイセイホウ
JPH03261953A (ja) 微細パターンの形成方法
JPS6317348B2 (ja)
US4456678A (en) High resolution lithographic resist of negative working cationic vinyl polymer
JP2506801B2 (ja) 導電性有機膜の形成方法
JP3073051B2 (ja) チャージアップ防止方法
JPH0693122B2 (ja) 高感度感応性放射線レジスト
JPS60140824A (ja) レジストパタ−ン形成方法
JPS6137774B2 (ja)
JPH01132122A (ja) パタン形成方法
JPH0426517A (ja) 五酸化バナジウム薄膜の製造方法
JPH0469937B2 (ja)
JPH0356469B2 (ja)
JPH01152773A (ja) 収束ビーム技法を用いる薄膜超電導体の模様づけ
JP4697499B2 (ja) 酸化物膜の製造方法
JPH01236627A (ja) レジストパターンの形成方法