JP2842329B2 - 電圧レベルシフト回路 - Google Patents

電圧レベルシフト回路

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JP2842329B2
JP2842329B2 JP24038595A JP24038595A JP2842329B2 JP 2842329 B2 JP2842329 B2 JP 2842329B2 JP 24038595 A JP24038595 A JP 24038595A JP 24038595 A JP24038595 A JP 24038595A JP 2842329 B2 JP2842329 B2 JP 2842329B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電圧レベルシフト回
路に関し、特に不揮発性メモリ素子へのデータの書き込
みを、低振幅の論理信号で高電圧を得て制御するために
必要な高電圧レベルシフト回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】不揮発性メモリ装置は、図14(a)に
示す如く、メモリセルアレイ81と、外部から供給され
るアドレスに従ってメモリセルアレイ81中のメモリセ
ルを選択するためのロウデコーダ(Xデコーダ)82及
びカラムデコーダ(Yデコーダ)83と、選択されたメ
モリセルに記憶されているデータを読出すためのセンス
アンプ84と、選択されたメモリセルにデータを書込む
ための書込み回路85とにより構成されている。
【0003】Xデコーダ82及びYデコーダ83及び書
込み回路85には電源電圧VDD(たとえば5V)とデー
タを書込む場合に必要な高電圧VPP(たとえば12V)
が印加されている。
【0004】図14(b)はメモリセルアレイ81を構
成するメモリセルの回路図であり、たとえば選択された
メモリセルに“1”を記憶させる場合VG =VPP,VD
=VPPとし、一方“0”を記憶させる場合VG =VPP,
VD =0Vとする。又、非選択のメモリセルではVG =
0Vとする必要もある。
【0005】前述したように不揮発性メモリにデータを
書込む場合、VDD〜GND(アース)間で振幅するアド
レスや書込みデータでメモリセルに印加される高電圧を
制御する必要があり、VDD〜GND間で振幅する信号で
高電圧を制御するために高電圧レベルシフト回路が用い
られる。
【0006】従来の高電圧レベルシフト回路は、例えば
特開平4−277920号公報に掲載されており、図8
(a)に示すように高電圧電源端子VPP(以下VPPと記
す)と接地電極GND(以下GNDと記す)間に、負荷
素子L31として機能する抵抗素子R31と、ゲートに
入力信号IN3が印加されたNチャネル型MOSトラン
ジスタN31とが直列接続された直列回路と、VPPとG
ND間に、ゲートが抵抗素子R31とNチャネル型MO
SトランジスタN31の接続点Kに接続されたPチャネ
ル型MOSトランジスタP32と、ゲートに入力信号I
N3がインバータI31で反転された反転信号IN3が
印加されたNチャネル型MOSトランジスタN32とが
直列接続された直列回路とにより構成され、Pチャネル
型MOSトランジスタP32とNチャネル型MOSトラ
ンジスタN32の接続点から出力信号OUT31が取り
出されている。
【0007】次に図8(b)も参照しながら動作の説明
をする。まず、入力信号IN3が“L”(“L”はGN
Dレベルを意味し、以下“L”とだけ記す)の場合、N
チャネル型MOSトランジスタN31がオフし、接続点
Kの電位は抵抗素子R31によって“HH”(“HH”
はVPPレベルを意味し、以下“HH”とだけ記す)にプ
ルアップされる。
【0008】さらに、ゲート電位が“HH”であるので
Pチャネル型MOSトランジスタP32はオフし、反転
された入力反転信号IN3が“H”(“H”はVDDレベ
ルを意味し、以下“H”とだけ記す)であるので、Nチ
ャネル型MOSトランジスタN32がオンして、出力信
号OUT31は“L”となる。
【0009】一方、入力信号IN3が“H”の場合、N
チャネル型MOSトランジスタN31がオンするので、
(Nチャネル型MOSトランジスタN31のオン抵抗)
《(抵抗素子R31の抵抗値)に設定してあれば、接続
点Kは“L”となり、さらにゲート電位が“L”である
のでPチャネル型MOSトランジスタP32がオンし、
反転された入力反転信号IN3が“L”であるので、N
チャネル型MOSトランジスタN32がオフして、出力
信号OUT31は“HH”となる。
【0010】以上説明したように、図8(a)に示した
従来の高電圧レベルシフト回路によれば、VDD〜GND
間で振幅する入力信号IN3で高電圧を制御し、“L”
と“HH”の出力信号OUT31を得ることができる。
【0011】又、前述したように抵抗素子R31の抵抗
値がNチャネル型MOSトランジスタN31のオン抵抗
に比べて十分高いため、接続点Kの出力インピーダンス
が高いが、低出力インピーダンスを必要としない場合に
は、接続点Kから出力信号を取り出し、Pチャネル型M
OSトランジスタP32、Nチャネル型MOSトランジ
スタN32及びインバータI31を削除することも可能
である。
【0012】しかし、接続点Kが“HH”の場合、Nチ
ャネル型MOSトランジスタN31に、“L”の場合に
は抵抗素子R31に高電圧VPPが印加され、又出力信号
OUT31が“L”の場合にはPチャネル型MOSトラ
ンジスタP32に、“HH”の場合にはNチャネル型M
OSトランジスタN32に高電圧VPPが印加されるた
め、抵抗素子R31、Nチャネル型MOSトランジスタ
N31,N32及びPチャネル型MOSトランジスタP
32は高電圧VPPに耐える高耐圧構造でなければなら
ず、抵抗素子やMOSトランジスタを高耐圧構造とする
ために多大な製造工程を付加する必要があり、製造工程
が複雑化し、製造コストも高くなるという問題を有して
いる。
【0013】又、同特開平4−277920号公報に
は、他の従来の高電圧レベルシフト回路が掲載されてお
り、図9(a)に示すように、VPPとGND間にPチャ
ネル型MOSトランジスタP41と、ゲートに入力信号
IN4が印加されたNチャネル型MOSトランジスタN
41とが直列接続された直列回路と、VPPとGND間に
Pチャネル型MOSトランジスタP42と、ゲートに入
力信号IN4がインバータI41で反転された反転信号
IN4が印加されたNチャネル型MOSトランジスタN
42とが直列接続された直列回路及びVPPとGND間に
Pチャネル型MOSトランジスタP43と、ゲートに入
力信号IN4が印加されたNチャネル型MOSトランジ
スタとが直列接続された直列回路とにより構成されてい
る。
【0014】Pチャネル型MOSトランジスタP41及
びP43のゲートがPチャネル型MOSトランジスタP
42とNチャネル型MOSトランジスタN42の接続点
Mに接続されると共に、Pチャネル型MOSトランジス
タP42のゲートがPチャネル型MOSトランジスタP
41とNチャネル型MOSトランジスタN41の接続点
Lに接続され、Pチャネル型MOSトランジスタP43
とNチャネル型MOSトランジスタN43の接続点から
出力反転信号OUT41が取り出されている。
【0015】次に図9(b)も参照しながら動作の説明
をする。まず、入力信号IN4が“L”の場合、Nチャ
ネル型MOSトランジスタN41及びN43がオフし、
反転された入力反転信号IN4が“H”となるので、N
チャネル型MOSトランジスタN42がオンして接続点
Mが“L”にプルダウンされ、Pチャネル型MOSトラ
ンジスタP41及びP43がオンして接続点Lが“H
H”にプルアップされてPチャネル型MOSトランジス
タP42がオフすると共に、出力反転信号OUT41は
“HH”となる。
【0016】一方、入力信号IN4が“H”の場合、N
チャネル型MOSトランジスタN41及びN43がオン
し、反転された入力反転信号IN4が“L”となるの
で、Nチャネル型MOSトランジスタN42がオフして
接続点L及び出力反転信号OUT41が“L”にプルダ
ウンされ、Pチャネル型MOSトランジスタP42がオ
ンして接続点Mが“HH”にプルアップされ、Pチャネ
ル型MOSトランジスタP41及びP43がオフする。
【0017】以上説明したように図9(a)に示した従
来の高電圧レベルシフト回路によれば、VPP〜GND間
で振幅する入力信号IN4で高電圧を制御し、“L”と
“HH”の出力反転信号OUT41を得ることができ、
さらにPチャネル型MOSトランジスタP41とNチャ
ネル型MOSトランジスタN41、Pチャネル型MOS
トランジスタP42とNチャネル型MOSトランジスタ
N42及びPチャネル型MOSトランジスタP43とN
チャネル型MOSトランジスタN43は相補的にオン、
オフしているため、回路内に貫通電流が流れず消費電力
が非常に小さくなるという利点も兼ね備えている。
【0018】又、Pチャネル型MOSトランジスタP4
1及びP42でプルアップされた接続点L及びMの電位
をNチャネル型MOSトランジスタN41及びN42で
プルダウンする必要があるため、(Pチャネル型MOS
トランジスタP41のオン抵抗)》(Nチャネル型MO
SトランジスタN41のオン抵抗)及び(Pチャネル型
MOSトランジスタP42のオン抵抗)》(Nチャネル
型MOSトランジスタN42のオン抵抗)となるように
設定する必要があるため、接続点L及びMの出力インピ
ーダンスが高いが、低出力インピーダンスを必要としな
い場合には接続点L及びMから出力信号を取り出し、P
チャネル型トランジスタP43とNチャネル型MOSト
ランジスタN43を削除することも可能である。
【0019】しかし、本従来の例においても、接続点L
及びMが“HH”の場合Nチャネル型MOSトランジス
タN41及びN42のドレイン〜ソース間に高電圧VPP
が、“L”の場合にはPチャネル型MOSトランジスタ
P41及びP42のドレイン〜ソース間に高電圧VPPが
印加され、又出力反転信号OUT41が“HH”の場
合、Nチャネル型MOSトランジスタN43のドレイン
〜ソース間に高電圧VPPが、“L”の場合にはPチャネ
ル型MOSトランジスタP43のドレイン〜ソース間に
高電圧VPPが印加されるため、Pチャネル型MOSトラ
ンジスタP41,P42及びP43とNチャネル型MO
SトランジスタN41,N42及びN43は高電圧VPP
に耐える高耐圧構造でなければならず、MOSトランジ
スタを高耐圧構造とするために多大な製造工程を付加す
る必要があり、製造工程が複雑化し、製造コストも高く
なるという問題を有している。
【0020】そこで、前述した問題を解決するため、高
耐圧構造のMOSトランジスタを使用することなく構成
できる高電圧レベルシフト回路が、例えば特開昭62−
149218号公報によって提案されており、図10
(a)に示すようにVPPとGND間にゲートに入力信号
IN5が印加されたPチャネル型MOSトランジスタP
51と、ゲートにVPP/2近傍の電圧VMP及びVMNが印
加されたPチャネル型MOSトランジスタP52及びN
チャネル型MOSトランジスタN52と、ゲートに入力
信号IN5が印加されたNチャネル型MOSトランジス
タN51が直列接続された直列回路で構成され、Pチャ
ネル型MOSトランジスタP52の基板電極がVPPに接
続され、Nチャネル型MOSトランジスタN52の基板
電極がGNDに接続されて、Pチャネル型MOSトラン
ジスタP52とNチャネル型MOSトランジスタN52
の接続点から出力反転信号OUT51が取り出されてい
る。
【0021】次に、図10(b)も参照しながら動作の
説明をする。まず、入力信号IN5が“L”の場合、P
チャネル型MOSトランジスタP51がオンしてPチャ
ネル型MOSトランジスタP51とP52の接続点Nが
“HH”になると共に、Nチャネル型MOSトランジス
タN51がオフする。
【0022】さらに接続点Nが“HH”であるので、
(VPP)>(VMN+|VTP|)であれば、Pチャネル型
MOSトランジスタP52もオンして出力反転信号OU
T51が“HH”となり、Nチャネル型MOSトランジ
スタN51とN52の接続点Oは(VMN−VTN)まで、
NチャネルMOSトランジスタN52を介して、プルア
ップされて安定する。
【0023】ここで、VTPはPチャネル型MOSトラン
ジスタP52のしきい値電圧であり、以下Pチャネル型
MOSトランジスタのしきい値電圧をVTPと記し、VTN
はNチャネル型MOSトランジスタN52のしきい値電
圧であり、以下Nチャネル型MOSトランジスタのしき
い値電圧をVTNと記す。
【0024】一方、入力信号IN5が“HH”の場合、
Nチャネル型MOSトランジスタN51がオンして接続
点Oが“L”になると共に、Pチャネル型MOSトラン
ジスタP51がオフする。さらに接続点Oが“L”であ
るので、(VMN)>(VTN)であれば、Nチャネル型M
OSトランジスタN52もオンして出力反転信号OUT
51が“L”となり、接続点Nは(VMP+|VTP|)ま
で、Pチャネル型MOSトランジスタP52を介してプ
ルダウンされ安定する。
【0025】尚、入力信号IN5が破線で示したように
“H”である場合でも、(Pチャネル型MOSトランジ
スタP51のオン抵抗)》(Nチャネル型MOSトラン
ジスタN51のオン抵抗+Nチャネル型MOSトランジ
スタN52のオン抵抗)となるように設定されていれ
ば、Pチャネル型MOSトランジスタP51が常時オン
していることを除いて、入力信号IN5が“HH”であ
る場合と同様の動作をすることは明らかである。
【0026】ここで、出力反転信号OUT51が“H
H”の場合、Nチャネル型MOSトランジスタN52の
ドレイン〜ソース間には(VPP−VMN+VTN)の電圧
が、Nチャネル型MOSトランジスタのドレイン〜ソー
ス間には(VMN−VTN)の電圧が夫々印加されるので、
VMNをVPP/2近傍の電圧に設定することによって、高
電圧が印加されることが回避され、Nチャネル型MOS
トランジスタN52のドレイン〜基板間の耐圧さえVPP
以上であれば、Nチャネル型MOSトランジスタN51
及びN52を高耐圧構造にする必要がない。
【0027】又、出力反転信号OUT51が“L”の場
合、Pチャネル型MOSトランジスタP52のドレイン
〜ソース間には(VMP+|VTP|)の電圧が、Pチャネ
ル型MOSトランジスタP51のドレイン〜ソース間に
は(VPP−VPM−|VTM|)の電圧が印加されるので、
VMPをVPP/2近傍の電圧に設定することによって高電
圧が印加されることが回避され、Pチャネル型MOSト
ランジスタP52のドレイン耐圧さえVPP以上であれば
Pチャネル型MOSトランジスタP51及びP52を高
耐圧構造にする必要もない。
【0028】尚、図13にVMP及びVMNを発生する回路
の例が示されており、VPPとGND間に抵抗素子R71
及びR72が直列接続され、VMP及びVMNは抵抗素子R
71とR72の接続点から取り出されており、その値は
次式で与えられる。
【0029】 VMP=VMN=R71/(R71+R72)………(1式) 本例ではVMP=VMNであるが、VPP/2近傍の電圧であ
ればVMP≠VMNであっても前述した効果が得られること
は明らかである。
【0030】以上説明したように、図10(a)に示し
た高電圧回路によれば、高耐圧構造のMOSトランジス
タを使用することなく、VDD〜GND間で振幅する入力
信号IN5で高電圧を制御し、“L”と“HH”の出力
反転信号OUT51を得ることができる高電圧レベルシ
フト回路として機能させることができる。
【0031】又、特開昭62−149218号公報で
は、他の高電圧レベルシフト回路も提案されており、図
11(a)に示すように、VPPとGND間にPチャネル
型MOSトランジスタP61と、ゲートにVPP/2近傍
の電圧VMP及びVMNが印加されたPチャネル型MOSト
ランジスタP62及びNチャネル型MOSトランジスタ
N62と、ゲートに入力信号IN6が印加されたNチャ
ネル型MOSトランジスタN61とが直列接続された直
列回路と、VPPとGND間にPチャネル型MOSトラン
ジスタP63と、ゲートにVPP/2近傍の電圧VMP及び
VMNが印加されたPチャネル型MOSトランジスタP6
4及びNチャネル型MOSトランジスタN64と、ゲー
トに入力信号IN6がインバータI61で反転された反
転信号IN6が印加されたNチャネル型MOSトランジ
スタN63とが直列接続された直列回路で構成される。
【0032】Pチャネル型MOSトランジスタP61の
ゲートがPチャネル型MOSトランジスタP64とNチ
ャネル型MOSトランジスタN64の接続点に、Pチャ
ネル型MOSトランジスタP63のゲートがPチャネル
型MOSトランジスタP62とNチャネル型MOSトラ
ンジスタN62の接続点に接続されると共に、Pチャネ
ル型MOSトランジスタP61及びP64の基板電極が
VPPに、Nチャネル型MOSトランジスタN62及びN
64の基板電極がGNDに接続されて、Pチャネル型M
OSトランジスタP62とNチャネル型MOSトランジ
スタN62の接続点及びPチャネル型MOSトランジス
タP64とNチャネル型MOSトランジスタN64の接
続点から一対の相補出力信号OUT61が取り出されて
いる。
【0033】次に図11(b)も参照しながら動作の説
明をする。まず、入力信号IN6が“L”の場合、Nチ
ャネル型MOSトランジスタN61がオフし、反転され
入力反転信号IN6が“H”となるので,Nチャネル型
MOSトランジスタN63がオンしてNチャネル型MO
SトランジスタN63とN64の接続点Sが“L”にプ
ルダウンされて、(VMN)>(VTN)であればNチャネ
ル型MOSトランジスタN64もオンして出力信号OU
T61が“L”となり、さらにPチャネル型MOSトラ
ンジスタP63とP64の接続点Rが(VMP+|VTP
|)まで、Pチャネル型MOSトランジスタP64を介
してプルダウンされ安定する。
【0034】さらに、出力信号OUT61が“L”とな
るためPチャネル型MOSトランジスタP61がオンす
るので、Pチャネル型MOSトランジスタP61とP6
2の接続点Pが“HH”にプルアップされて、(VPP−
VMP)>|VTP|であればPチャネル型MOSトランジ
スタP62がオンして出力反転信号OUT61も“H
H”となり、さらにNチャネル型MOSトランジスタN
61とN62の接続点Qが(VMN−VTN)まで、Nチャ
ネル型MOSトランジスタN62を介してプルアップさ
れ安定する。
【0035】一方、入力信号IN6が“H”の場合、N
チャネル型MOSトランジスタN61がオンして接続点
Qが“L”にプルダウンされてVMN>VTNであればNチ
ャネル型MOSトランジスタN62もオンして出力反転
信号OUT61が“L”となる。さらに接続点Pが(V
MP+|VTP|)まで、Pチャネル型MOSトランジスタ
P62を介してプルダウンされ安定する。
【0036】さらに、反転された入力反転信号IN6が
“L”となるのでNチャネル型MOSトランジスタN6
3がオフし、出力信号OUT61が“L”となるためP
チャネル型MOSトランジスタP63がオンするので、
接続点Rが“HH”にプルアップされて、(VPP−VM
P)>|VTP|であれば、Pチャネル型MOSトランジ
スタP64がオンして出力信号OUT61も“HH”と
なり、Pチャネル型MOSトランジスタP61がオフす
ると共に、接続点Sが(VMN−VTN)まで、Nチャネル
型MOSトランジスタN64を介してプルアップされ安
定する。
【0037】ここでも同様に、Nチャネル型MOSトラ
ンジスタN62及びN64のドレイン〜ソース間には
(VPP−VMN+VTN)の電圧が、Nチャネル型MOSト
ランジスタN61及びN63のドレイン〜ソース間には
(VMN−VTN)の電圧が印加されるので、VMNをVPP/
2近傍の電圧に設定することによって高電圧が印加され
ることが回避され、Nチャネル型MOSトランジスタN
62及びN64のドレイン耐圧さえVPP以上あればNチ
ャネル型MOSトランジスタN61,N62,N63及
びN64を高耐圧構造にする必要がない。
【0038】又、Pチャネル型MOSトランジスタP6
2及びP64のドレイン〜ソース間には(VMP+|VTP
|)の電圧が、Pチャネル型MOSトランジスタP61
及びP63のドレイン〜ソース間には(VPP−VMP−|
VTP|)の電圧が印加されるので、VMPをPP/2近傍の
電圧に設定することによって高電圧が印加されることが
回避され、Pチャネル型MOSトランジスタP62及び
P64のドレイン耐圧さえVPP以上あれば、Pチャネル
型MOSトランジスタP61,P62,P63及びP6
4も高耐圧構造にする必要がない。
【0039】以上説明したように、図11(a)に示し
た高電圧レベルシフト回路によれば、高耐圧構造のMO
Sトランジスタを使用することなく、VDD〜GND間で
振幅する入力信号IN6で高電圧を制御し、“L”と
“HH”の一対の相補出力信号OUT61を得ることが
できる。さらにPチャネル型MOSトランジスタP61
とNチャネル型MOSトランジスタN61及びPチャネ
ル型MOSトランジスタP63とNチャネル型MOSト
ランジスタN63は相補的にオン、オフしているため貫
通電流が流れず、消費電力が非常に小さくなるという利
点も兼ね備えている。
【0040】さらに、米国特許第5243236号公報
においても、高電圧レベルシフト回路が提案されてお
り、図12に示してある。本実施例は、前述した図11
(a)に示された実施例とPチャネル型MOSトランジ
スタP62及びP64の基板電極がソースに接続されて
いる点のみが異なっているので、図11(a)と同一符
号を付して構成の説明は省略する。
【0041】図12に示された実施例ではPチャネル型
MOSトランジスタP62及びP64の基板電極がソー
スに接続されているため、(ドレイン〜ソース間に印加
された電圧)=(ドレイン〜基板間に印加された電圧)
となり、Pチャネル型MOSトランジスタP62及びP
64のドレイン〜基板間の耐圧がVPP以下であっても、
正しく動作するという利点を有する。
【0042】他の動作に関しては、前述した図11
(a)に示した実施例と同様であり、同一符号を付して
ここでの説明は省略する。尚、図12ではNチャネル型
MOSトランジスタN62及びN64の基板電極がGN
Dに接続されたているため、Nチャネル型MOSトラン
ジスタN62及びN64のドレイン耐圧はVPP以上の電
圧が必要であるが、Nチャネル型MOSトランジスタN
62及びN64の基板電極をソースに接続することによ
って、(VPP−VMN−VTN)以上のドレイン耐圧さえあ
れば正しく動作させることが可能となることも明らかで
ある。
【0043】
【発明が解決しようとする課題】図10(a)に示した
従来の高電圧レベルシフト回路では、入力信号IN5が
“L”つまりGNDレベルである場合、Pチャネル型M
OSトランジスタP51がオンしてドレイン,ソース共
に“HH”つまりVPPレベルになっているため、Pチャ
ネル型MOSトランジスタP51のゲート酸化膜には高
電圧であるVPPが印加される。
【0044】ところが、近年MOSトランジスタの微細
化と共にゲート酸化膜も薄膜化が進んでいるため、ゲー
ト酸化膜に10MV/cm以上の強電界が印加されてゲ
ート酸化膜の膜質が急激に劣化し、ゲート酸化膜破壊に
至って回路動作が不可能な状態に陥ってしまうという問
題点がある。
【0045】図11(a)に示した従来の高電圧レベル
シフト回路においても、出力信号OUT61が“L”の
場合、Pチャネル型MOSトランジスタP61のドレイ
ン,ソース共にVPPとなり、ゲート酸化膜にVPPが印加
され、又、出力反転信号OUT61が“L”の場合、P
チャネル型MOSトランジスタP63のドレイン,ソー
ス共にVPPとなり、ゲート酸化膜にVPPが印加され、前
述したようにゲート酸化膜の膜質が急激に劣化し、ゲー
ト酸化膜破壊に至って回路動作が不可能な状態に陥って
しまうという問題点を有する。
【0046】さらに、図12に示した従来の高電圧レベ
ルシフト回路においても、図11(a)に示した従来の
高電圧レベルシフト回路同様、Pチャネル型MOSトラ
ンジスタP61及びP63のゲート酸化膜にVPPが印加
されるため、ゲート酸化膜の膜質が急激に劣化し、ゲー
ト酸化膜破壊に至って回路動作が不可能な状態になって
しまうという問題点を有している。
【0047】尚、図8(a)に示した従来の高電圧レベ
ルシフト回路では、Pチャネル型MOSトランジスタP
32のゲート酸化膜に、第9図(a)に示した従来の高
電圧レベルシフト回路においてもPチャネル型MOSト
ランジスタP41,P42及びP43のゲート酸化膜に
VPPが印加されるため、同様の問題点を有することも明
らかである。
【0048】本発明の目的は、高耐圧構造のMOSトラ
ンジスタを使用することなく、また、MOSトランジス
タのゲート酸化膜が劣化して破壊に至って回路動作が不
可能となることのない高信頼性の電圧レベルシフト回路
を提供することである。
【0049】
【課題を解決するための手段】本発明による電圧レベル
シフト回路は、所定振幅レベルの論理入力に応答して前
記振幅レベルよりも大なる振幅VPPを有する論理出力を
発生する電圧レベルシフト回路であって、負荷素子と、
ゲートに略VPP/2レベルの電圧が印加された一導電型
の第1のMOSトランジスタと、ゲートに略VPP/2レ
ベルの電圧が印加された逆導電型の第2のMOSトラン
ジスタと、ゲートに前記論理入力が印加された前記逆導
電型の第3のMOSトランジスタとがこの順に電源電圧
VPPと接地間に直列接続され、前記第1及び第2のMO
Sトランジスタの接続点から前記論理出力を導出するこ
とを特徴とする。
【0050】更に、本発明による電圧レベルシフト回路
は、所定振幅レベルの論理入力に応答して前記振幅レベ
ルよりも大なる振幅VPPを有する論理出力を発生する電
圧レベルシフト回路であって、一導電型の第1のMOS
トランジスタと、ゲートに略VPP/2レベルの電圧が印
加された前記一導電型の第2のMOSトランジスタと、
ゲートに略VPP/2レベルの電圧が印加された逆導電型
の第3のMOSトランジスタと、ゲートに前記論理入力
が印加された前記逆導電型の第4のMOSトランジスタ
とがこの順に電源電圧VPPと接地間に直列接続され、前
記一導電型の第5のMOSトランジスタと、ゲートに略
VPP/2レベルの電圧が印加された前記一導電型の第6
のMOSトランジスタと、ゲートに略VPP/2レベルの
電圧が印加された前記逆導電型の第7のMOSトランジ
スタと、ゲートに前記論理入力の反転信号が印加された
前記逆導電型の第8のMOSトランジスタとがこの順に
前記電源電圧VPPと接地間に直列接続され、前記第1の
MOSトランジスタのゲートが前記第5の及び第6のM
OSトランジスタの接続点に接続され、前記第5のMO
Sトランジスタのゲートが前記第1の及び第2のMOS
トランジスタの接続点に接続され、前記第2の及び第3
のMOSトランジスタの接続点及び前記第6の及び第7
のMOSトランジスタの接続点から夫々一対の相補論理
出力を導出することを特徴とする。
【0051】
【発明の実施の形態】本発明の作用を述べる。基本的に
負荷素子と、高電圧の略1/2にゲートバイアスされた
一導電型のMOSトランジスタと、同じく高電圧の略1
/2にゲートバイアスされた逆導電型のMOSトランジ
スタと、低振幅の論理入力がゲートに印加された逆導電
型のMOSトランジスタとをこの順に高電圧とGNDと
の間に直列接続して各MOSトランジスタのゲート膜に
かかる電圧を全て低くする。
【0052】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【0053】図1(a)は本発明の第1の実施例を示す
回路図であり、VPPとGND間に、負荷素子L11とし
て機能する抵抗素子R11と、ゲートにVPP/2近傍の
電圧VMPが印加されたPチャネル型MOSトランジスタ
P12及びゲートにVPP/2近傍の電圧VMNが印加され
たNチャネル型MOSトランジスタN12と、ゲートに
入力信号IN1が印加されたNチャネル型MOSトラン
ジスタN11とが直列接続された直列回路で構成されて
いる。
【0054】Pチャネル型MOSトランジスタP12の
基板電極がVPPに、Nチャネル型MOSトランジスタN
12の基板電極がGNDに夫々接続されて、Pチャネル
型MOSトランジスタP12とNチャネル型MOSトラ
ンジスタN12の接続点から出力反転信号OUT11が
取り出されている。
【0055】次に図1(b)も参照しながら動作の説明
をする。まず、入力信号IN1が“L”の場合、Nチャ
ネル型MOSトランジスタN11がオフして電流経路が
切断されるため、抵抗素子R11とPチャネル型MOS
トランジスタの接続点Aの電位は抵抗素子R11によっ
て“HH”にプルアップされると共に、(VPP−VMP)
>|VTP|であればPチャネル型MOSトランジスタP
12がオンして出力信号OUT11も“HH”となり、
Nチャネル型MOSトランジスタN11とN12との接
続点Bは(VMN−VTN)まで、Nチャネル型MOSトラ
ンジスタN12を介して、プルアップされ安定する。
【0056】一方、入力信号IN1が“H”の場合、N
チャネル型MOSトランジスタN11がオンして接続点
Bが“L”になると共に、VMN>VTNであればNチャネ
ル型MOSトランジスタN12もオンして出力反転信号
OUT11も“L”となり、接続点Aは(VMP+|VTP
|)まで、Pチャネル型MOSトランジスタP12を介
して、プルダウンされ安定する。
【0057】以上説明したように、図1(a)に示した
本発明の第1の実施例によれば、VDD〜GND間で振幅
する入力信号IN11で高電圧を制御し、“L”と“H
H”の出力反転信号OUT11を得ることができる。
【0058】抵抗素子R11には最高(VPP−VMP−|
VTP|)の電圧が、Pチャネル型MOSトランジスタP
12のドレイン〜ソース間には最高(VMP+|VTP|)
の電圧が、Nチャネル型MOSトランジスタN11のド
レイン〜ソース間には最高(VMN−VTN)の電圧が、N
チャネル型MOSトランジスタN12のドレイン〜ソー
ス間には最高(VPP−VMN+VTN)の電圧が夫々印加さ
れるので、VMP及びVMNをVPP/2近傍の電圧に設定す
ることによって、MOSトランジスタのドレイン〜ソー
ス間に高電圧VPPが印加されることが回避され、抵抗素
子P11,Pチャネル型MOSトランジスタP12,N
チャネル型MOSトランジスタN11及びN12を高耐
圧構造にする必要がなくなる。よって、製造工程が複雑
化し、製造コストが高くなるという問題も解消される。
【0059】さらに、Pチャネル型MOSトランジスタ
P12のゲート酸化膜には最高(VPP−VMP)の電圧
が、Nチャネル型MOSトランジスタN11のゲート酸
化膜には最高VDDの電圧が、Nチャネル型MOSトラン
ジスタN12のゲート酸化膜には最高VMNの電圧が夫々
印加されるので、VMP及びVMNをVPP/2近傍の電圧に
設定することによってMOSトランジスタのゲート酸化
膜に強電界が印加されることが回避され、ゲート酸化膜
が劣化し、ゲート酸化膜破壊に至って回路動作が不可能
な状態に陥ることもない。
【0060】尚、図13にVMP及びVMNを発生する回路
の例が示されているが、説明済みであるためにここでの
説明は省略する。本例ではVMP=VMNであるが、VPP/
2近傍の電圧であれば、VMP≠VMNであっても前述した
効果が得られることは明らかである。
【0061】図2(a)は本発明の第2の実施例を示す
回路図であり、前述した図1(a)に示された本発明の
第1の実施例におけるPチャネル型MOSトランジスタ
P12の基板電極がPチャネル型MOSトランジスタP
12のソースに、Nチャネル型MOSトランジスタN1
2の基板電極がNチャネル型MOSトランジスタN12
のソースに夫々接続されている。
【0062】また、図1(a)のNチャネル型MOSト
ランジスタN11の代わりにゲートに入力信号IN1A
が印加されたNチャネル型MOSトランジスタN11A
と、ゲートに入力信号IN1Bが印加されたNチャネル
型MOSトランジスタN11Bとが直列接続されると共
に、ゲートに入力信号IN1Cが印加されたNチャネル
型MOSトランジスタN11Cが並列接続されてなるロ
ッジク回路が接続されて構成されている。
【0063】他の部分に関しては、前述した本発明の第
1の実施例と同様であり、同一符号を付してここでの説
明は省略する。
【0064】次に、図2(b)も参照しながら動作の説
明をする。本発明の第1の実施例同様、直列接続された
Nチャネル型MOSトランジスタN11AかN11Bの
何れか若しくは両方がゲートに“L”が印加されてオフ
し、且つNチャネル型MOSトランジスタN11Cのゲ
ートに“L”が印加されてオフし、電流経路が切断され
た場合、出力反転信号OUT12は“HH”となり、N
チャネル型MOSトランジスタN11AとN11Bのゲ
ートに“H”が印加されてオン若しくはNチャネル型M
OSトランジスタN11Cのゲートに“H”が印加され
てオンし電流経路が形成された場合、出力反転信号OU
T12は“L”となる。
【0065】他の部分の動作に関しては、前述した本発
明による第1の実施例と同様であり、ここでの説明は省
略する。
【0066】以上説明したように、図2(a)に示した
本発明の第2の実施例によれば、本発明の第1の実施例
で述べた利点の外に、Pチャネル型MOSトランジスタ
P12及びNチャネル型MOSトランジスタN12の基
板電極がそれぞれソースに接続されているため、Pチャ
ネル型MOSトランジスタP12のドレイン〜基板間に
は最高(VMP+|VTP|)の電圧が,Nチャネル型MO
SトランジスタN12のドレイン〜基板間には最高(V
PP−VMN+VTN)の電圧が印加され、高電圧VPPが印加
されることがないので、ドレイン〜基板間の耐圧がVPP
以下であっても正しく動作するという利点がある。
【0067】さらに、VDD〜GND間で振幅する入力信
号IN1A,IN1B及びIN1Cで高電圧を(IN1
A・IN1B+IN1C)の否定で表される論理に従っ
て制御された出力反転信号OUT12が得られるという
利点を有する。
【0068】尚、本実施例にかかわらずロジック回路の
構成を変更することで、任意の論理で高電圧が制御でき
ることは明らかである。
【0069】図3(a)は本発明の第3の実施例を示す
回路図であり、図1(a)に示した本発明の第1の実施
例において、負荷素子L11としてゲートにVMPが印加
されたPチャネル型MOSトランジスタP11を接続す
ると共に、VPPとGND間に、ゲートがPチャネル型M
OSトランジスタP11とP12の接続点Aに接続され
たPチャネル型MOSトランジスタP13と、ゲートに
VPP/2近傍の電圧VMPが印加されたPチャネル型MO
SトランジスタP14及びゲートにVPP/2近傍の電圧
VMNが印加されたNチャネル型MOSトランジスタN1
4と、ゲートに入力信号IN1がインバータI11で反
転された入力反転信号IN1が印加されたNチャネル型
MOSトランジスタN13とが直列接続された直列回路
で構成されている。
【0070】また、Pチャネル型MOSトランジスタP
14の基板電極が高電圧電源端子VPPに、Nチャネル型
MOSトランジスタN14の基板電極が接地端子GND
に接続されて、Pチャネル型MOSトランジスタP14
とNチャネル型MOSトランジスタN14の接続点から
出力信号OUT13が取り出されている。
【0071】次に図3(b)も参照しながら動作の説明
をする。但し、Pチャネル型MOSトランジスタP11
のゲートにはVPP/2近傍の電圧VMPが印加されてオン
しているので、抵抗素子同様負荷素子として機能してい
るため、Pチャネル型MOSトランジスタP11及びP
12と、Nチャネル型MOSトランジスタN11及びN
12で構成された第1直列回路の動作に関しては、前述
した本発明の第1の実施例と同様であるので、接続点A
及びBの電位変化を図3(b)に記載し、ここでの説明
は省略する。
【0072】入力信号IN1が“L”の場合、反転され
た入力反転信号IN1は“H”となってNチャネル型M
OSトランジスタN13がオンしてNチャネル型MOS
トランジスタN13とN14の接続点Dが“L”にプル
ダウンされる。さらに、VMN>VTNならばNチャネル型
MOSトランジスタN14もオンして出力信号OUT1
3も“L”となると共に、接続点Aの電位が“HH”と
なるためPチャネル型MOSトランジスタP13がオフ
し、Pチャネル型MOSトランジスタP13とP14の
接続点Cは(VMP+|VTP|)まで、Pチャネル型MO
SトランジスタP14を介して、プルダウンされ安定す
る。
【0073】一方、入力信号IN1が“H”の場合、接
続点Aが(VMP+|VTP|)となるので(VPP−VMP−
|VTP|)>|VTP|であれば、Pチャネル型MOSト
ランジスタP13がオンして接続点Cが“HH”にプル
アップされ、(VPP−VMP)>|VTP|であればPチャ
ネル型MOSトランジスタP14もオンし、出力反転信
号OUT13も“HH”となると共に、入力信号IN1
が反転された入力反転信号IN1が“L”となってNチ
ャネル型MOSトランジスタN13がオフし、Nチャネ
ル型MOSトランジスタN13とN14の接続点Dは
(VMN−VTN)まで、Nチャネル型MOSトランジスタ
N14を介して、プルアップされ安定する。
【0074】以上説明したように、Pチャネル型MOS
トランジスタP11及びP13のドレイン〜ソース間に
は最高(VPP−VMP−|VTP|)の電圧が、Pチャネル
型MOSトランジスタP12及びP14のドレイン〜ソ
ース間には最高(VMP+|VTP|)の電圧が、Nチャネ
ル型MOSトランジスタN11及びN13のドレインか
らソース間には最高(VMN−VTN)の電圧が、Nチャネ
ル型MOSトランジスタN12及びN14のドレイン〜
ソース間には最高(VPP−VMN+VTN)の電圧が夫々印
加されるので、VMP及びVMNをVPP/2近傍の電圧に設
定することによって、MOSトランジスタのドレイン〜
ソース間に高電圧VPPが印加されることが回避され、P
チャネル型MOSトランジスタP11,P12,P13
及びP14とNチャネル型MOSトランジスタN11,
N12,N13及びN14とを高耐圧構造にする必要が
なくなる。
【0075】よって、製造工程が複雑化し、製造コスト
が高くなるという問題点がなく、Pチャネル型MOSト
ランジスタP11,P12及びP14のゲート酸化膜に
は最高(VPP−VMP)の電圧が、Pチャネル型MOSト
ランジスタP13のゲート酸化膜には最高(VPP−VMP
−|VTP|)の電圧が、Nチャネル型MOSトランジス
タN11及びN13のゲート酸化膜には最高VDDの電圧
が、Nチャネル型MOSトランジスタN12及びN14
のゲート酸化膜には最高VMNの電圧が夫々印加される。
【0076】従って、VMP及びVMNをVPP/2近傍の電
圧に設定することによって、MOSトランジスタのゲー
ト酸化膜に強電界が印加されることが回避され、ゲート
酸化が劣化し、ゲート酸化膜破壊に至って回路動作が不
可能な状態に陥ることもないという利点を有する。
【0077】さらに、Pチャネル型MOSトランジスタ
P13とNチャネル型MOSトランジスタN13とは相
補的にオン、オフするために駆動能力を大きく設定して
も消費電力が増大することがないので、大容量負荷を消
費電力の増大なく高速に駆動できるという利点も有す
る。
【0078】図4は本発明の第4の実施例を示す回路図
であり、前述した本発明による第2の実施例に、前述し
た本発明における第3の実施例におけるPチャネル型M
OSトランジスタP13及びP14と、Nチャネル型M
OSトランジスタN13及びN15とにより構成された
第2の直列回路を接続して構成されたものである。そし
てPチャネル型MOSトランジスタP12及びP14の
基板電極がそれぞれPチャネル型MOSトランジスタP
12及びP14のソースに、Nチャネル型MOSトラン
ジスタN12及びN14の基板電極がそれぞれNチャネ
ル型MOSトランジスタN12及びN14のソースに接
続され、Nチャネル型MOSトランジスタN13のゲー
トがNチャネル型MOSトランジスタN12とNチャネ
ル型MOSトランジスタN11A,N11B及びN11
Cで構成されたロジック回路の接続点Bに接続され、P
チャネル型MOSトランジスタP14とNチャネル型M
OSトランジスタN14の接続点から出力信号OUT1
4が取り出されている。
【0079】他の部分に関しては、前述した本発明の第
2及び第3の実施例と同様であり、同一符号を付してこ
こでの説明は省略する。
【0080】次に動作であるが、Pチャネル型MOSト
ランジスタP13及びP14と、Nチャネル型MOSト
ランジスタN13及びN14とにより構成された直列回
路で信号が反転されるため、出力信号OUT14は図2
(b)に示した出力反転信号OUT12を反転した信
号、つまり“HH”を“L”に、“L”を“HH”に置
き換えた信号となり、他の部分の動作に関しては前述し
た本発明による第2及び第3の実施例と同様であるの
で、同一符号を付してここでの説明は省略する。
【0081】図4に示した本発明の第4の実施例によれ
ば、前述したようにMOSトランジスタのドレイン〜ソ
ース間に高電圧VPPが印加されることが回避され、MO
Sトランジスタを高耐圧構造にする必要がなくなるの
で、製造工程が複雑化し製造コストが高くなることがな
く、MOSトランジスタのゲート酸化膜に強電界が印加
されることが回避され、ゲート酸化膜が劣化しゲート酸
化膜破壊に至って回路動作が不可能な状態に陥ることも
ない。又、VDD〜GND間で振幅する入力信号によって
任意の論理で高電圧が制御でき、大容量負荷を消費電力
の増大なく高速に駆動できるという利点を有する。
【0082】さらに、Pチャネル型MOSトランジスタ
P12及びP14の基板電極と、Nチャネル型MOSト
ランジスタN12及びN14の基板電極がソースに接続
されているので、ドレイン〜基板間の耐圧がVPP以下で
も正常に動作する。又、Nチャネル型MOSトランジス
タN13のゲートがNチャネル型MOSトランジスタN
12とNチャネル型MOSトランジスタN11A,N1
1B及びN11Cで構成されたロジック回路間に接続さ
れているので、入力信号IN1A,IN1B及びIN1
Cを反転し論理を成立させるための回路が不要になると
いう利点も有している。
【0083】図5の(a)は本発明の第5の実施例を示
す回路図であり、VPPとGND間に、Pチャネル型MO
SトランジスタP21と、ゲートにVPP/2近傍の電圧
VMPが印加されたPチャネル型MOSトランジスタP2
2及びゲートにVPP/2近傍の電圧VMNが印加されたN
チャネル型MOSトランジスタN22と、ゲートに入力
信号IN2が印加されたNチャネル型MOSトランジス
タN21とが直列接続された直列回路が設けられてい
る。
【0084】また、VPPとGND間に、Pチャネル型M
OSトランジスタP23と、ゲートにVPP/2近傍の電
圧VMPが印加されたPチャネル型MOSトランジスタP
24及びゲートにVPP/2近傍の電圧VMNが印加された
Nチャネル型MOSトランジスタN24と、ゲートに入
力信号IN2がインバータI21で反転された入力反転
信号IN2が印加されたNチャネル型MOSトランジス
タN23とが直列接続された直列回路とが設けられてい
る。
【0085】Pチャネル型MOSトランジスタP21の
ゲートがPチャネル型MOSトランジスタP23とP2
4との接続点Gに、Pチャネル型MOSトランジスタP
23のゲートがPチャネル型MOSトランジスタP21
とP22との接続点Eに接続されると共に、Pチャネル
MOSトランジスタP22及びP24の基板電極がVPP
に、Nチャネル型MOSトランジスタN22及びN24
の基板電極がGNDに接続され、Pチャネル型MOSト
ランジスタP22とNチャネル型MOSトランジスタN
22との接続点及びPチャネル型MOSトランジスタP
24とNチャネル型MOSトランジスタN24との接続
点から一対の相補出力信号OUT21が取り出されてい
る。
【0086】次に図5(b)も参照しながら動作の説明
をする。まず、入力信号IN2が“L”の場合、Nチャ
ネル型MOSトランジスタN21がオフすると共に、反
転された入力反転信号IN2が“H”となってNチャネ
ル型MOSトランジスタN23がオンしてNチャネル型
トランジスタN23とN24との接続点Hが“L”にプ
ルダウンされ、VMN>VTNならば、Nチャネル型MOS
トランジスタN24もオンして出力信号OUT21が
“L”となり、接続点Gは(VMP+|VTP|)まで、P
チャネル型MOSトランジスタP24を介して、プルダ
ウンされ安定する。
【0087】さらに、(VPP−VMP−|VTP|)>|V
TP|ならば、Pチャネル型MOSトランジスタP21が
オンして接続点Fが“HH”にプルアップされて、Pチ
ャネル型MOSトランジスタP23がオフすると共に、
(VPP−VMP)>|VTP|ならば、Pチャネル型MOS
トランジスタP22がオンして出力反転信号OUT21
も“HH”となり、Nチャネル型MOSトランジスタN
21とN22との接続点Fは(VMN−VTN)まで、Nチ
ャネル型MOSトランジスタN22を介して、プルアッ
プされ安定する。
【0088】一方、入力信号IN2が“H”の場合、N
チャネル型MOSトランジスタN21がオンして接続点
Fが“L”にプルダウンされ、VMN>VTNならばNチャ
ネル型MOSトランジスタN22もオンして出力反転信
号OUT21も“L”となり接続点Eが(VMP+|VTP
|)まで、Pチャネル型MOSトランジスタP22を介
して、プルダウンされ安定すると共に、反転された入力
反転信号IN2が“L”となってNチャネル型MOSト
ランジスタN23がオフする。
【0089】さらに、(VPP−VMP−|VTP|)>|V
TP|ならば、Pチャネル型MOSトランジスタP23が
オンして接続点Gが“HH”にプルアップされて、Pチ
ャネル型MOSトランジスタP21がオフすると共に、
(VPP−VMP)>|VTP|ならば、Pチャネル型MOS
トランジスタP24がオンして出力信号OUT21も
“HH”となり、接続点Hが(VMN−VTN)まで、Nチ
ャネル型MOSトランジスタN24を介して、プルアッ
プされ安定する。
【0090】以上説明したように、図5(a)に示した
本発明の第5の実施例によれば、VDD〜GND間で振幅
する入力信号IN2で高電圧を制御し、“L”と“H
H”の一対の相補出力信号OUT21を得ることがで
き、Pチャネル型MOSトランジスタP21及びP23
のドレイン〜ソース間には最高(VPP−VMP−|VTP
|)の電圧が、Pチャネル型MOSトランジスタP22
及びP24のドレイン〜ソース間には最高(VMP−|V
TP|)の電圧が、Nチャネル型MOSトランジスタN2
1及びN23のドレイン〜ソース間には最高(VMN−V
TN) の電圧が、Nチャネル型MOSトランジスタN22
及びN24のドレイン〜ソース間には最高(VPP−VMN
+VTN)の電圧が夫々印加される。
【0091】よってVMP及びVMNをVPP/2近傍の電圧
に設定することにより、MOSトランジスタのドレイン
〜ソース間に高電圧が印加されることが回避され、高耐
圧構造にする必要がなくなるため、製造工程が複雑化
し、製造コストが高くなるという問題も解消される。
【0092】さらに、Pチャネル型MOSトランジスタ
P21及びP23のゲート酸化膜には最高(VPP−VMP
−|VTP|)の電圧が、Pチャネル型MOSトランジス
タP22及びP24のゲート酸化膜には最高(VPP−V
MP)の電圧が、Nチャネル型MOSトランジスタN21
及びN23のゲート酸化膜には最高VDDの電圧が、Nチ
ャネル型MOSトランジスタN22及びN24のゲート
酸化膜は最高VMNの電圧が夫々印加される。
【0093】よってVMP及びVMNをVPP/2近傍の電圧
に設定することにより、MOSトランジスタのゲート酸
化膜に強電界が印加されることが回避され、ゲート酸化
膜が劣化し、ゲート酸化膜破壊に至って回路動作が不可
能な状態に陥ることもない。さらにPチャネル型MOS
トランジスタP21とNチャネル型MOSトランジスタ
N21及びPチャネル型MOSトランジスタP23とN
チャネル型MOSトランジスタN23は相補的にオン、
オフするため、消費電力が非常に小さくなるという利点
も有する。
【0094】図6(a)は本発明による第6の実施例を
示す回路図であり、図5(a)に示した本発明の第5の
実施例にVPPとGND間に、ゲートが接続点Gに接続さ
れたPチャネル型MOSトランジスタP25と、ゲート
にVPP/2近傍の電圧VMPが印加されたPチャネル型M
OSトランジスタP26及びゲートにVPP/2近傍の電
圧VMNが印加されたNチャネル型MOSトランジスタN
26と、ゲートに入力信号IN2が印加されたNチャネ
ル型MOSトランジスタN25とが直列接続された直列
回路が付加されている。
【0095】Pチャネル型MOSトランジスタP22,
P24及びP26の基板電極がそれぞれPチャネル型M
OSトランジスタP22,P24及びP25のソースに
接続され、PチャネルMOSトランジスタP26とNチ
ャネル型MOSトランジスタN26との接続点から出力
反転信号OUT22が取り出されている。他の部分に関
しては前述した本発明の第5の実施例と同様であり同一
符号を付してここでの説明は省略する。
【0096】次に図6(b)も参照しながら動作の説明
をする。尚、本発明の第5の実施例で説明した接続点
E,F,G及びHの電位変化は図6(b)に記載してこ
こでの説明は省略する。
【0097】まず、入力電圧IN2が“L”の場合、N
チャネル型MOSトランジスタN25がオフすると共
に、接続点Gが(VMP+|VTP|)であるので(VPP−
VMP−|VTP|)>|VTP|であれば、Pチャネル型M
OSトランジスタP25がオンしてPチャネル型MOS
トランジスタP25とP26との接続点Iが“HH”に
プルアップされる。(VPP−VMP)>|VTP|であれ
ば、Pチャネル型MOSトランジスタP26もオンし出
力反転信号OUT22も“HH”となり、さらにNチャ
ネル型MOSトランジスタN25とN26との接続点J
が(VMN−VTN)まで、Nチャネル型MOSトランジス
タN26を介して、プルアップされ安定する。
【0098】一方、入力信号IN2が“H”の場合、N
チャネル型MOSトランジスタN25がオンして接続点
Jが“L”にプルダウンされ、VMN>VTNであればNチ
ャネル型MOSトランジスタN26もオンして出力反転
信号OUT22も“L”となり、さらに接続点Gが“H
H”であるので、Pチャネル型MOSトランジスタP2
5がオフして6l、よって、接続点Iが(VMP+|VTP
|)まで、Pチャネル型MOSトランジスタP26を介
してプルダウンされ安定する。
【0099】以上説明したように、図6(a)に示した
本発明の第6の実施例によれば、VDD〜GND間で振幅
する入力信号IN2で高電圧を制御し、“L”と“H
H”の出力反転信号OUT22を得ることができ、Pチ
ャネル型MOSトランジスタP25のドレイン〜ソース
間には最高(VPP−VMP−|VTP|)の電圧が、Pチャ
ネル型MOSトランジスタP26のドレイン〜ソース間
には最高(VMP+|VTP|)の電圧が、Nチャネル型M
OSトランジスタN25のドレイン〜ソース間には最高
(VMN+VTN)の電圧が、Nチャネル型MOSトランジ
スタN26のドレイン〜ソース間には最高(VPP−VMN
+VTN)の電圧が夫々印加される。
【0100】VMP及びVMNをVPP/2近傍の電圧に設定
することによって、MOSトランジスタのドレイン〜ソ
ース間に高電圧VPPが印加されることが回避され、高耐
圧構造にする必要がなくなるため、製造工程が複雑化し
製造コストが高くなるという問題点も解消される。
【0101】Pチャネル型MOSトランジスタP25,
のゲート酸化膜には最高(VPP−VMP−|VTP|)の電
圧が、Pチャネル型MOSトランジスタのゲート酸化膜
には最高(VPP−VMP)の電圧が、Nチャネル型MOS
トランジスタN25のゲート酸化膜には最高VDDの電圧
が、Nチャネル型MOSトランジスタN26のゲート酸
化膜には最高VMNの電圧が夫々印加される。
【0102】VMP及びVMNをVPP/2近傍の電圧に設定
することによってMOSトランジスタのゲート酸化膜に
強電界が印加されることが回避され、ゲート酸化膜が劣
化し、ゲート酸化膜破壊に至って回路動作が不可能な状
態に陥ることもない。
【0103】さらに、Pチャネル型MOSトランジスタ
P22とP24との基板電極がソースに接続されている
ため、Pチャネル型MOSトランジスタP22とP24
とのドレイン〜基板間に印加される電圧が最高で(VMP
+|VTP|)に抑制されるため、Pチャネル型MOSト
ランジスタP22とP24とのドレイン〜基板間の耐圧
がVPP以下でも正しく動作するという利点がある。
【0104】また、Pチャネル型MOSトランジスタP
25とNチャネル型MOSトランジスタN23とが相補
的にオン、オフするため駆動能力を大きく設定しても消
費電力が増大することがないので、大容量負荷を消費電
力の増大なく高速に駆動できるという利点もある。
【0105】図7は本発明の第7の実施例を示す回路図
であり、前述した本発明の第6の実施例において、Nチ
ャネル型MOSトランジスタN22,N24及びN26
の基板電極をそれぞれNチャネルMOSトランジスタN
22及びN26のソースに接続すると共に、Nチャネル
型MOSトランジスタN21の代わりにゲートに入力信
号IN2Aが印加されたNチャネル型MOSトランジス
タN21Aとゲートに入力信号IN2Bが印加されたN
チャネル型MOSトランジスタN21Bとが直列接続さ
れると共に、ゲートに入力信号IN2Cが印加されたN
チャネル型MOSトランジスタN21Cが並列接続され
てなるロジック回路が接続されている。
【0106】また、Nチャネル型MOSトランジスタN
23の代わりに、ゲートに入力信号IN2Aが反転され
た入力信号IN2Aが印加されたNチャネル型MOSト
ランジスタN23Aとゲートに入力信号IN2Bが反転
された入力反転信号IN2Bが印加されたNチャネル型
MOSトランジスタN23Bが並列接続され、さらにゲ
ートに入力信号IN2Cが反転された入力反転信号IN
2Cが印加されたNチャネル型MOSトランジスタN2
3Cが直列接続され、Nチャネル型MOSトランジスタ
N21A,N21B及びN21Cにより構成されたロジ
ック回路に対応したロジック回路が接続されて構成され
ている。
【0107】他の部分に関しては、図6(a)に示した
本発明の第6の実施例と同様であり、ここでの説明は省
略する。また、動作についても、接続点E〜Jの各電位
は図6(b)に示した本発明の第6の実施例と同様であ
るので、ここでの説明は省略し、出力反転信号OUT2
3も図2(b)に示した本発明の第2の実施例の出力反
転信号OUT12と同様であるので説明は省略する。
【0108】図7で示した本発明の第7の実施例では、
前述した本発明の第6の実施例が有する利点の他に、N
チャネル型MOSトランジスタN22,N24及びN2
6の基板電極が各々のソースに接続されているので、N
チャネル型MOSトランジスタN22,N24及びN2
6のドレイン〜基板間に印加される最高の電圧が(VPP
−VMN+VTN)に抑制され、Nチャネル型MOSトラン
ジスタN22,N24及びN26のドレイン〜基板間の
耐圧がVPP以下でも正しく動作するという利点を有す
る。
【0109】また、VDD〜GND間で振幅する入力信号
IN2A,IN2B及びIN2Cで高電圧を(IN2A
・IN2B+IN2C)の反転で表される論理に従って
制御された反転信号OUT23が得られるという利点を
有する。
【0110】尚、本実施例にかかわらず、ロジック回路
の構成を種々変更することで、任意の論理で高電圧が制
御できることは明らかである。
【0111】図15(a)は本発明の第8の実施例を示
す回路図であり、図5(a),(b)で説明した本発明
の第5の実施例において、ゲートがPチャネル型MOS
トランジスタP21及びP22の接続点Eに接続され、
ソースがVPPに接続されたPチャネル型MOSトランジ
スタP27と、ゲートがPチャネル型MOSトランジス
タP24とNチャネル型MOSトランジスタN24の接
続点Kに接続され、ソースが略VPP/2の電圧を有する
電源VPP/2に接続されたPチャネル型MOSトランジ
スタP28で構成され、Pチャネル型MOSトランジス
タP27とP28のドレインを接続した接続点OUT2
4から出力を導出する。
【0112】他の部分に関しては、前述した本発明の第
5の実施例と同様であり、同一符号を付してここでの説
明は省略する。
【0113】次に、図15(b)も参照しながら動作の
説明をする。尚、本発明の第5の実施例で説明した図5
(b)におけるOUT21の電位変化をそのままKに置
き換えると共に、反転入力IN2,接続点E,F,G及
びHの各電位変化を図15(b)に記載してここでの説
明は省略する。
【0114】先ず、入力電圧IN2が“L”の場合、接
続点EがVPPであるのでPチャネル型MOSトランジス
タP27がオフすると共に、接続点KがGNDとなるの
でPチャネル型MOSトランジスタP28がオンし、V
PP/2の電位がOUT24から出力される。
【0115】一方、入力電圧IN2が“H”の場合、接
続点Eが(VMP+|VTP|)であるのでPチャネル型M
OSトランジスタP27がオンすると共に、接続点Kが
VPPとなるのでPチャネル型MOSトランジスタP28
がオフし、“HH”がOUT24から出力される。
【0116】本実施例では、VDD〜GND間で振幅する
入力信号IN2で高電圧を制御してVPP/2と“HH”
の出力信号OUT24を得ることが可能となり、Pチャ
ネル型MOSトランジスタP27とP28のドレイン〜
ソース間及びゲート酸化膜には(VPP−VPP/2)以上
の電圧が印加されることがなく、また他のMOSトラン
ジスタにおいても、本発明の第5の実施例で説明したよ
うに、ドレイン〜ソース間及びゲート酸化膜に高電圧が
印加されることがないため、MOSトランジスタを高耐
圧構造にする必要がなく、ゲート酸化膜が劣化し回路動
作が不可能な状態に陥ることもない。
【0117】図16(a)及び(b)は本発明の第9の
実施例を示す回路図とタイミングであり、図3(a)及
び(b)で説明した本発明の第3の実施例において、例
えばVPPがVDDと等しくなる待機状態にある場合、Pチ
ャネル型MOSトランジスタP12及びP14のゲート
に印加されているVMPをGNDレベルに設定し、かつN
チャネル型MOSトランジスタN12及びN14のゲー
トに印加されているVMNをVDDレベルに設定したもので
ある。
【0118】本実施例において、入力信号IN1が
“L”の場合、接続点AがVDDとなってPチャネル型M
OSトランジスタP13がオフし、反転入力IN1が
“H”となるので、接続点Cが|VTP|に、接続点Dが
GNDとなると共にOUT15から“L”が出力され
る。
【0119】一方、入力信号IN1が“H”の場合、接
続点Aが|VTP|となってVDD>2|VTP|であれば、
Pチャネル型MOSトランジスタP13がオンし、反転
入力IN1が“L”となるので、接続点CがVDDに、接
続点Dが(VDD−VTN)となると共に、OUT15から
“H”が出力される。
【0120】本実施例では、入力信号IN1が“L”の
場合VDD>VTNであれば、Nチャネル型MOSトランジ
スタN13及びN14がONしてOUT13からは
“L”が安定に出力され、入力信号IN1が“H”の場
合VDD>2|VTP|であれば、Pチャネル型MOSトラ
ンジスタP13及びP14がオンして、OUT13から
は“H”が安定に出力される。
【0121】一方、図3(a)及び(b)で説明した本
発明の第3の実施例では、VMN=VMP=VPP/2である
ので、VPP=VDDとなった場合、入力信号IN1が
“L”の場合、VMN>VTNつまりVDD>2VTNでNチャ
ネル型MOSトランジスタN14がオンしOUT13か
ら“L”が安定に出力され、入力信号IN1が“H”の
場合、接続点AがVMP+|VTP|となるため、VDD>
(VMP+|VTP|)+|VTP|つまりVDD>4|VTP|
でPチャネル型MOSトランジスタP13がオンしてO
UT13から“H”が安定に出力される。
【0122】従って、図16(a)及び(b)に示され
た本発明の第9の実施例によれば、VPP=VDDとなった
状態で、例えば入力信号IN1が“H”の場合VDD>4
|VTP|でなければ安定な出力が得られず、VDD≦4|
VTP|では回路の誤動作を生じる可能性があるレベルシ
フト回路が、VDD>2|VTP|で安定な出力が得られ2
倍の低電圧化が実現できる。
【0123】ここでは図3に示した本発明の第3の実施
例において、VPP=VDDとなる状態で、VMPをGNDレ
ベルに、VMNをVDDレベルに夫々設定した例で説明した
が、図1に示された本発明の第1の実施例、図2に示さ
れた本発明の第2の実施例及び図4に示された本発明の
第4の実施例においても、例えばVPPがVDDレベルと等
しくなる状態において、VMPをGNDレベルに、VMNを
VDDレベルに夫々設定することによって、本発明の第9
の実施例と同様の効果が得られることは明らかであり、
ここでの説明は省略する。
【0124】尚、例えば、VPPがVDDと等しくなる待機
状態において、VMPをGNDレベルに、VMNをVDDレベ
ルに設定するために、例えば図20(a)に示すよう
に、図13で説明したVPP/2近傍の電圧を発生させる
回路に加えて、抵抗素子R71とGND間にNチャネル
型MOSトランジスタN72を接続して、N72のゲー
トに待機状態で“L”となり、VPPが高電圧であるばあ
いには“H”となる制御信号Cを印加し、抵抗素子R7
1とR72の接続点とVMP間にPチャネル型MOSトラ
ンジスタP71を接続すると共に、VMPとGND間にN
チャネル型MOSトランジスタN71を接続し、P71
とN71のゲートに制御信号CをインバータI71で反
転した信号を印加して構成される回路を考える。
【0125】次に図20(b)も参照しながら動作の説
明を行う。VPPがVDDに等しくなる待機状態では、制御
信号Cが“L”となるので、トランジスタN72がオフ
して抵抗素子R71とR72の接続点の電位がVPP=V
DDとなるので、VMNもVDDとなり、反転された制御信号
Cが“H”となるのでトランジスタP71がオフし、ト
ランジスタN71がオンしてVMPがGNDとなる。
【0126】一方、VPPが高電圧の場合、制御信号Cが
“H”となるので、トランジスタN72がオンしてR7
1=R72であれば抵抗素子R71とR72の接続点の
電位がVPP/2となるので、VMNもVPP/2となり、反
転された制御信号が“L”となるので、トランジスタP
71がオンし、トランジスタN71がオフしてVMPもV
PP/2となる。
【0127】図17(a)は本発明の第10の実施例を
示す回路図であり、図3(a)及び(b)で説明した本
発明の第3の実施例において、ゲートにVMNが印加され
たNチャネル型MOSトランジスタN15と、ゲートに
VPPがVDDに等しくなる例えば待機状態では“H”とな
り、VPPが高電圧である場合には“L”となる制御信号
S11が印加されたNチャネル型MOSトランジスタN
16とからなる直列回路の一端が、負荷素子L11とP
チャネル型MOSトランジスタP12の接続点に接続さ
れ、他端にインバータI11で反転された反転入力信号
IN1が印加されている。
【0128】本実施例では、VPPが高電圧となっている
期間では、制御信号S11が“L”でトランジスタN1
6がオフしているため、前述した本発明の第3の実施例
と同様であるのでここでの説明は省略し、VPPがVDDと
等しい待機状態での動作を図17(b)も参照しながら
説明する。
【0129】入力信号IN1が“H”の期間、反転入力
信号IN1が“L”となりVMN=VDD,S11=VDDと
なっているので、Nチャネル型MOSトランジスタN1
5とN16がオンし、負荷素子L11とPチャネル型M
OSトランジスタP12の接続点AがGNDまでプルダ
ウンされるので、VDD>|VTP|でPチャネル型MOS
トランジスタP13がオンしOUT13から“H”が安
定に出力される。
【0130】入力信号IN1が“L”の期間では、反転
入力信号IN1が“H”となって、Nチャネル型MOS
トランジスタN15とN16を介して接続点Aが(VDD
−VTN)までプルアップされるが、更に負荷素子を介し
てVDDまで引き上げられるので、図3(a)及び(b)
で説明した本発明の第3の実施例と同様の動作であり、
ここでの説明は省略する。
【0131】以上説明したように、図17(a)及び
(b)に示された本発明の第10の実施例によれば、N
チャネル型MOSトランジスタN15及びN16を付加
することにより、図16(a)及び(b)に示された本
発明の第9の実施例におけるVDD>2|VTP|よりも更
に低いVDD>|VTP|で、入力信号IN1が“H”の場
合OUT13から“H”が安定に出力できる。
【0132】尚、図1に示された本発明の第1の実施
例,図2に示された本発明の第2の実施例及び図4に示
した本発明の第4の実施例においても、ゲートにVMNが
印加されたNチャネル型MOSトランジスタと、例えば
VPPがVDDと等しくなる待機状態では“H”となり、V
PPが高電圧である場合には“L”となる制御信号が印加
されたNチャネル型MOSトランジスタとからなる直列
回路の一端を、負荷素子L11とPチャネル型MOSト
ランジスタP12との接続点に接続し、他端に反転され
た入力信号を印加した場合も、前述した本発明の第10
の実施例と同様の効果を有することは明らかであり、こ
こでの説明は省略する。
【0133】図18(a)及び(b)は本発明の第11
の実施例を示す回路図とタイミングであり、図5(a)
及び(b)で説明した本発明の第5の実施例において、
例えばVPPがVDDと等しくなる待機状態にある場合、P
チャネル型MOSトランジスタP22及びP24のゲー
トに印加されているVMPをGNDレベルに設定し、かつ
Nチャネル型MOSトランジスタN22及びN24のゲ
ートに印加されているVMNをVDDレベルに設定したもの
である。
【0134】本実施例において、例えば、VPPがVDDに
等しくなる待機状態において、入力信号IN2が“L”
の場合Nチャネル型MOSトランジスタN21がオフす
ると共に反転入力信号IN2が“H”となってVDD>V
TNであれば、Nチャネル型MOSトランジスタN23と
N24がオンしてOUT21から“L”が安定に出力さ
れると共に、接続点Gの電位がPチャネル型MOSトラ
ンジスタP24を介してプルダウンされて|VTP|とな
り、VDD>2|VTP|であれば、Pチャネル型MOSト
ランジスタP21とP22がオンして、反転OUT21
からは“H”が安定に出力され、接続点EがVDDとなっ
てPチャネル型MOSトランジスタP23がオフする。
【0135】一方、入力信号IN2が“H”の場合、V
DD>VTNであれば、Nチャネル型MOSトランジスタN
21及びN22がオンして反転OUT21から“L”が
安定に出力されると共に、接続点Eの電位がPチャネル
型MOSトランジスタP22を介してプルダウンされて
|VTP|となり、VDD>2|VTP|であれば、Pチャネ
ル型MOSトランジスタP23とP24がオンして、O
UT21からは“H”が安定に出力され、接続点GがV
DDとなってPチャネル型MOSトランジスタP21がオ
フする。
【0136】図5(a)及び(b)に示した本発明の第
5の実施例では、VMP=VMN=VPP/2に設定されてい
るため、VPP=VDDとなった場合、接続点E若しくはG
のプルダウン電位がVMP+|VTP|となるため、(VDD
−|VTP|)>(VMP+|VTP|)つまりVDD>4|V
TP|の場合、Pチャネル型MOSトランジスタP21若
しくはP23がオンして、OUT21若しくは反転OU
T21から“H”が安定に出力されるが、上述した本実
施例のようにVPPがVDDと等しい期間、VMPをGNDレ
ベルに、VMNをVDDレベルに夫々設定することにより、
VDD>2|VTP|であれば、OUT21若しくは反転O
UT21から“H”が安定に出力され、2倍の低電圧化
が実現できる。
【0137】尚、図6に示した本発明の第6の実施例及
び図1に示した本発明の第1の実施例においても、例え
ば、VPPがVDDに等しい待機状態において、VMPをGN
Dレベルに、VMNをVDDレベルに設定することにより、
本実施例同様VDD>2|VTP|で安定した出力が得られ
ることは明らかであり、ここでの説明は省略する。
【0138】図19(a)及び(b)は本発明の第12
の実施例を示す回路図とタイミングであり、図5(a)
で示した本発明の第5の実施例を示す回路図において、
ゲートにVMNが印加されたNチャネル型MOSトランジ
スタN27と、ゲートにVPPがVDDに等しくなる例えば
待機状態では“H”となり、VPPが高電圧である場合に
は“L”となる制御信号S21が印加されたNチャネル
型MOSトランジスタN28とからなる直列回路の一端
が、Nチャネル型MOSトランジスタP21とP22の
接続点Eに接続され、他端にインバータI21で反転入
力信号IN2が印加され、ゲートにVMNが印加されたN
チャネル型MOSトランジスタN29と、ゲートに制御
信号S21が印加されたNチャネル型MOSトランジス
タN30とからなる直列回路の一端が、Pチャネル型M
OSトランジスタP23とP24の接続点Gに接続さ
れ、他端に入力信号IN2が印加されている。
【0139】本実施例では、VPPが高電圧となっている
期間は、制御信号S21が“L”でPチャネル型MOS
トランジスタN28とN30がオフしているため、前述
した本発明の第5の実施例と同様であるので、ここでの
説明は省略し、VPPがVDDと等しい待機状態での動作を
図19(b)も参照しながら説明する。
【0140】入力信号IN2が“L”の期間、Nチャネ
ル型MOSトランジスタN21がオフすると共に、反転
入力信号IN2とVMNがVDDとなっているので、VDD>
VTNでNチャネル型MOSトランジスタN23とN14
がオンしてOUT21から“L”が安定に出力され、V
MPがGNDレベルとなっているのでPチャネル型MOS
トランジスタP24を介して接続点Gが|VTP|までプ
ルダウンされ、更にNチャネル型MOSトランジスタN
29とN30を介してGNDまでプルダウンされる。
【0141】従って、VDD>VTPであれば、Pチャネル
型MOSトランジスタP21とP22がオンし反転OU
T21から“H”が安定に出力される。
【0142】同様にして、入力信号IN2が“H”の期
間、VDD>VTNかつVDD>|VTP|であれば、OUT2
1からは安定に“L”が、反転出力OUT21からは安
定に“H”が出力される。
【0143】上述したように、本実施例においては、例
えばVPPがVDDと等しくなる待機状態において、VDD>
VTNかつVDD>|VTP|を満足する非常に低い電源電圧
でも安定な出力が得られる。
【0144】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高耐圧構造のMOSトランジスタを使用することなく、
さらにMOSトランジスタのゲート酸化膜に印加される
電界が抑制されるので、ゲート酸化膜が劣化しゲート酸
化膜破壊に至って回路動作が不可能な状態に陥ることが
ないので高信頼性の高電圧レベルシフト回路が実現でき
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は本発明の第1の実施例を示
す回路図及びその動作を示す図。
【図2】(a)及び(b)は本発明の第2の実施例を示
す回路図及びその動作を示す真理値表。
【図3】(a)及び(b)は本発明の第3の実施例を示
す回路図及びその動作を示す図。
【図4】本発明の第4の実施例を示す回路図。
【図5】(a)及び(b)は本発明による第5の実施例
を示す回路図及びその動作を示す図。
【図6】(a)及び(b)は本発明の第6の実施例を示
す回路図及びその動作を示す図。
【図7】本発明の第7の実施例を示す回路図。
【図8】(a)及び(b)は従来の第1の例を示す回路
図及びその動作を示す図。
【図9】(a)及び(b)は従来の第2の例を示す回路
図及びその動作を示す図。
【図10】(a)及び(b)は従来の第3の例を示す回
路図及びその動作を示す図。
【図11】(a)及び(b)は従来の第4の例を示す回
路図及びその動作を示す図。
【図12】従来の第5の例を示す回路図。
【図13】VPP/2近傍の電圧を発生させる回路の一実
施例を示す図。
【図14】(a)及び(b)は不揮発性メモリを示すシ
ステム図及びメモリセルを示す回路図。
【図15】(a)及び(b)は本発明の第8の実施例を
示す回路図及びその動作を示す図。
【図16】(a)及び(b)は本発明の第9の実施例を
示す回路図及びその動作を示す図。
【図17】(a)及び(b)は本発明の第10の実施例
を示す回路図及びその動作を示す図。
【図18】(a)及び(b)は本発明の第11の実施例
を示す回路図及びその動作を示す図。
【図19】(a)及び(b)は本発明の第12の実施例
を示す回路図及びその動作を示す図。
【図20】(a)及び(b)はVPP/2近傍の電圧を発
生させる回路の第2の例を示す回路図及びその動作を示
す図。
【符号の説明】
VPP 高電圧電源端子 GND 接地端子 IN1,IN1A,IN1B,IN1C,IN2,IN
2A,IN2B,IN2C 入力信号 OUT11,OUT12,OUT13,OUT14,O
UT21,OUT22,OUT23 出力信号 L11 負荷素子 R11 抵抗素子 P11,P12,P13,P14,P21〜P28 P
チャネル型MOSトランジスタ N11,N12,N11A,N11B,N11C,N1
3〜N16,N21〜N29,N21A,N21B,N
21C,N23A,N23B,N23C Nチャネル型
MOSトランジスタ I11,I21 インバータ S11,S21,C 制御信号

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定振幅レベルの論理入力に応答して前
    記振幅レベルよりも大なる振幅VPPを有する論理出力を
    発生する電圧レベルシフト回路であって、負荷素子と、
    ゲートに略VPP/2レベルの電圧が印加された一導電型
    の第1のMOSトランジスタと、ゲートに略VPP/2レ
    ベルの電圧が印加された逆導電型の第2のMOSトラン
    ジスタと、ゲートに前記論理入力が印加された前記逆導
    電型の第3のMOSトランジスタとがこの順に電源電圧
    VPPと接地間に直列接続され、前記第1及び第2のMO
    Sトランジスタの接続点から前記論理出力を導出するこ
    とを特徴とする電圧レベルシフト回路。
  2. 【請求項2】 ゲートが前記負荷素子と前記第1のMO
    Sトランジスタとの接続点に接続された前記一導電型の
    第4のMOSトランジスタと、ゲートに前記略VPP/2
    レベルの電圧が印加された前記一導電型の第5のMOS
    トランジスタと、ゲートに略VPP/2レベルの電圧が印
    加された前記逆導電型の第6のMOSトランジスタと、
    ゲートに前記論理入力の反転信号が印加された前記逆導
    電型の第7のMOSトランジスタとがこの順に前記電源
    電圧VPPと接地間に直列接続され、前記第1及び第2の
    MOSトランジスタの接続点から前記論理出力を導出す
    る代わりに、前記第5及び第6のMOSトランジスタの
    接続点から前記論理出力を導出することを特徴とする請
    求項1記載の電圧レベルシフト回路。
  3. 【請求項3】 前記論理入力の反転信号は前記論理入力
    信号と同一振幅を有する信号であることを特徴とする請
    求項2記載の電圧レベルシフト回路。
  4. 【請求項4】 前記第3のMOSトランジスタに代え
    て、各ゲートに前記所定振幅の論理入力が夫々印加され
    互いに直列または並列接続された前記逆導電型の複数の
    MOSトランジスタからなるロジック回路を有すること
    を特徴とする請求項1または2記載の電圧レベルシフト
    回路。
  5. 【請求項5】 所定振幅レベルの論理入力に応答して前
    記振幅レベルよりも大なる振幅VPPを有する論理出力を
    発生する電圧レベルシフト回路であって、 一導電型の第1のMOSトランジスタと、ゲートに略V
    PP/2レベルの電圧が印加された前記一導電型の第2の
    MOSトランジスタと、ゲートに略VPP/2レベルの電
    圧が印加された逆導電型の第3のMOSトランジスタ
    と、ゲートに前記論理入力が印加された前記逆導電型の
    第4のMOSトランジスタとがこの順に電源電圧VPPと
    接地間に直列接続され、 前記一導電型の第5のMOSトランジスタと、ゲートに
    略VPP/2レベルの電圧が印加された前記一導電型の第
    6のMOSトランジスタと、ゲートに略VPP/2レベル
    の電圧が印加された前記逆導電型の第7のMOSトラン
    ジスタと、ゲートに前記論理入力の反転信号が印加され
    た前記逆導電型の第8のMOSトランジスタとがこの順
    に前記電源電圧VPPと接地間に直列接続され、 前記第1のMOSトランジスタのゲートが前記第5の及
    び第6のMOSトランジスタの接続点に接続され、前記
    第5のMOSトランジスタのゲートが前記第1の及び第
    2のMOSトランジスタの接続点に接続され、前記第2
    の及び第3のMOSトランジスタの接続点及び前記第6
    の及び第7のMOSトランジスタの接続点から夫々一対
    の相補論理出力を導出することを特徴とする電圧レベル
    シフト回路。
  6. 【請求項6】 ゲートに前記第5及び第6のMOSトラ
    ンジスタの接続点に接続された前記一導電型の第9のM
    OSトランジスタと、ゲートに略VPP/2レベルの電圧
    が印加された前記一導電型の第10のMOSトランジス
    タと、ゲートに略VPP/2レベルの電圧が印加された前
    記逆導電型の第11のMOSトランジスタと、ゲートに
    前記論理入力が印加された前記逆導電型の第12のMO
    Sトランジスタとがこの順に前記電源電圧VPPと接地間
    に直列接続され、前記一対の相補論理出力に代えて、前
    記第10及び第11のトランジスタの接続点から前記論
    理出力を導出することを特徴とする請求項5記載の電圧
    レベルシフト回路。
  7. 【請求項7】 前記第4のMOSトランジスタに代え
    て、各ゲートに前記所定振幅の論理入力が夫々印加され
    互いに直列または並列接続された前記逆導電型の複数の
    MOSトランジスタからなる第1のロジック回路を有
    し、前記第8のMOSトランジスタに代えて、各ゲート
    に前記論理入力の各反転信号が夫々印加され互いに直列
    または並列接続された前記逆導電型の複数のMOSトラ
    ンジスタからなる第2のロジック回路を有することを特
    徴とする請求項5または6記載の電圧レベルシフト回
    路。
  8. 【請求項8】 前記VPPが前記所定振幅レベルの高レベ
    ルに等しいか若しく はその近傍の電位にある状態の場
    合、前記第2,第6及び第10のMOSトランジスタの
    ゲートに印加される電位を前記所定振幅の低レベルに設
    定し、かつ前記第3、第7及び第11のMOSトランジ
    スタのゲートに印加される電位を前記所定振幅レベルの
    高レベルに設定することを特徴とする請求項6記載の電
    圧レベルシフト回路。
  9. 【請求項9】 ゲートが前記第1及び第2のMOSトラ
    ンジスタの接続点に接続されソースが前記電源電圧VPP
    に接続された前記一導電型の第13のMOSトランジス
    タと、ゲートが前記第6及び第7のMOSトランジスタ
    の接続点に接続されソースに略VPP/2レベルの電圧が
    印加された前記一導電型の第14のMOSトランジスタ
    とを有し、前記所定振幅レベルよりも大なる振幅VPPを
    有する前記一対の相補論理出力に代えて前記第13のM
    OSトランジスタのドレインと前記第14のMOSトラ
    ンジスタのドレインとを接続した接続点よりVPPと略V
    PP/2との間で振幅する論理出力を導出することを特徴
    とする請求項5,6いずれか記載の電圧レベルシフト回
    路。
  10. 【請求項10】 前記VPPが前記所定振幅レベルの高レ
    ベルに等しいか若しくはその近傍の電位にある状態の場
    合、前記第1のMOSトランジスタのゲートに印加され
    る電位を前記所定振幅の低レベルに設定し、かつ前記第
    2のMOSトランジスタのゲートに印加される電位を前
    記所定振幅レベルの高レベルに設定することを特徴とす
    る請求項1〜4いずれか記載の電圧レベルシフト回路。
  11. 【請求項11】 ゲートに前記略VPP/2レベルの電圧
    が印加された前記逆導電型の第8のMOSトランジスタ
    とゲートに制御信号が印加された前記逆導電型の第9の
    MOSトランジスタとからなる直列回路の一端が、前記
    負荷素子と前記第1のMOSトランジスタとの接続点に
    接続され、他端に前記論理入力の反転信号が印加されて
    いることを特徴とする請求項2,3いずれか記載の電圧
    レベルシフト回路。
  12. 【請求項12】 前記VPPが前記所定振幅レベルの高レ
    ベルに等しいか若しくはその近傍の電位にある状態の場
    合、前記第1及び第5のMOSトランジスタのゲートに
    印加される電位を前記所定振幅レベルの低レベルに設定
    し、かつ前記第2,第6及び第8のMOSトランジスタ
    のゲートに印加される電位を前記所定振幅レベルの高レ
    ベルに設定することを特徴とする請求項11記載の電圧
    レベルシフト回路。
  13. 【請求項13】 前記VPPが所定振幅レベルの高レベル
    に等しいか若しくはその近傍の電位にある状態の場合、
    前記第2及び第6のMOSトランジスタのゲートに印加
    される電位を前記所定振幅の低レベルに設定し、かつ前
    記第3及び第7のMOSトランジスタのゲートに印加さ
    れる電位を前記所定振幅レベルの高レベルに設定するこ
    とを特徴とする請求項5〜7,9いずれか記載の電圧レ
    ベルシフト回路。
  14. 【請求項14】 ゲートに前記略VPP/2レベルの電圧
    が印加された前記逆導電型の第15のMOSトランジス
    タとゲートに制御信号が印加された前記逆導電型の第1
    6のMOSトランジスタとからなる直列回路の一端が、
    前記第1のMOSトランジスタと前記第2のMOSトラ
    ンジスタとの接続点に接続され、他端に前記論理入力の
    反転信号を印加し、ゲートに前記略VPP/2レベルの電
    圧が印加された前記逆導電型の第17のMOSトランジ
    スタとゲートに制御信号が印加された前記逆導電型の第
    18のMOSトランジスタとからなる直列回路の一端
    が、前記第5のMOSトランジスタと前記第6のMOS
    トランジスタの接続点に接続され、他端に前記論理入力
    を印加したことを特徴とする請求項5〜7,9いずれか
    記載の電圧レベルシフト回路。
  15. 【請求項15】 前記VPPが前記所定振幅レベルの高レ
    ベルに等しいか若しくはその近傍の電位にある状態の場
    合、前記第2及び第4のMOSトランジスタのゲートに
    印加される電圧を前記所定振幅の低レベルに設定し、か
    つ前記第3、第7、第15及び第17のMOSトランジ
    スタのゲートに印加される電位を前記所定振幅レベルの
    高レベルに設定することを特徴とする請求項14記載の
    電圧レベルシフト回路。
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