JP2842306B2 - 加湿器 - Google Patents

加湿器

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JP2842306B2
JP2842306B2 JP7186841A JP18684195A JP2842306B2 JP 2842306 B2 JP2842306 B2 JP 2842306B2 JP 7186841 A JP7186841 A JP 7186841A JP 18684195 A JP18684195 A JP 18684195A JP 2842306 B2 JP2842306 B2 JP 2842306B2
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Daikin Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば空気調和装
置に一体的に組込まれる加湿器に係り、特に、加湿エレ
メント及びその周辺部材の組付け構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば実開平5−59138
号公報に開示されているように、自然蒸発式の加湿器が
一体的に組込まれた空気調和装置が知られている。この
種の空気調和装置では、吹出口に向って流れる空調空気
が加湿器によって加湿されるようになっている。
【0003】この従来の加湿器の具体構成について説明
すると、図8に示すように、前面にエレメント挿入用の
開口(a1)が形成され、且つ底部が排水パン(a2)に形成さ
れた加湿器ケーシング(a) の内部に、給水パン(b) 、加
湿エレメント(c) 等が収容された状態で、加湿器ケーシ
ング(a) に蓋体(d) が取付けられている。そして、各部
材の加湿器ケーシング(a) に対する取付け構造について
説明すると、加湿器ケーシング(a) の内面には、夫々ね
じ孔(e1,f1) が形成された給水パン取付け部材(e) 及び
押え板取付け部材(f) が一体的に溶着されている一方、
加湿エレメント(c) の下面には、給水パン(b) の板厚寸
法に略一致した溝(c1)が形成されており、この溝(c1)を
給水パン(b) に装着することにより、加湿エレメント
(c) の一部が給水パン(b) の内部に位置した状態で該加
湿エレメント(c) と給水パン(b) とが一体的に組付けら
れている。そして、給水パン(b) には、上記給水パン取
付け部材(e) のねじ孔(e1)に対向するねじ孔(g1)を備え
た樹脂製の取付け板(g) が接着されており、加湿エレメ
ント(c) の一部が上記開口(a1)に挿入されて該開口(a1)
から突出するように給水パン(b) を加湿器ケーシング
(a) 内部に配置し、この取付け板(g) 及び給水パン取付
け部材(e) の各ねじ孔(g1,e1) に亘ってねじ(h)を螺合
することにより、給水パン(b) を加湿器ケーシング(a)
に一体的に組付けている。また、加湿エレメント(c)
は、エレメント押え板(i) によって給水パン(b) からの
離脱が阻止されている。具体的には、このエレメント押
え板(i) は、加湿エレメント(c) の上側に配置される断
面コ字状の板材で成り、上記押え板取付け部材(f) のね
じ孔(f1)に対向するねじ孔(i1)を備えており、このエレ
メント押え板(i) 及び押え板取付け部材(f) の各ねじ孔
(i1,f1) に亘ってねじ(j) を螺合することにより、該エ
レメント押え板(i) を加湿器ケーシング(a) に一体的に
組付けている。つまり、給水パン(b) 及びエレメント押
え板(i) を夫々個別に加湿器ケーシング(a) にねじ止め
し、夫々がねじ止めされた状態では、加湿エレメント
(c) の一部が加湿器ケーシング(a) の開口(a1)から外部
に臨み、また、該加湿エレメント(c) の上側はエレメン
ト押え板(i) によって押え込まれることにより、給水パ
ン(b) からの離脱が阻止された状態となっている。ま
た、上記蓋体(d) も複数本のねじ(k,k, …) により加湿
器ケーシング(a) に取付けられている。尚、図8におけ
る(m) は給水パン(b) 内に貯留されている加湿用水の水
位を検出するためのフロートスイッチである。
【0004】このように構成された加湿器が、上記開口
(a1)に臨む加湿エレメント(c) の一部が空気流通路に臨
むように、空調機に組付けられており、給水パン(b) に
貯留されている加湿用の水を加湿エレメント(c) が吸い
上げ、この水が加湿エレメント(c) から空気流通路に蒸
発することで空調空気を加湿するようになっている。ま
た、給水パン(b) に供給される水の一部は、該給水パン
(b) から排水パン(a2)に排出された後、ドレンとして排
出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した構
成の加湿器にあっては、給水パン(b) 及びエレメント押
え板(i) を夫々個別に加湿器ケーシング(a) にねじ止め
しているので、各ねじ止め部分において組付け誤差があ
る場合には、給水パン(b) に対するエレメント押え板
(i) の位置を正確に得ることができなくなり、加湿エレ
メント(c) の位置ずれが生じてしまうなどといった不具
合がある。また、取付け板(g) の給水パン(b) に対する
接着位置や、この取付け板(g) の加湿器ケーシング(a)
に対する組付け位置に誤差がある場合には、加湿エレメ
ント(c) の位置も正確に得られなくなって該加湿エレメ
ント(c) が加湿器ケーシング(a) の開口(a1)の縁部に接
触してしまう虞れがある。このため、予め上記開口(a1)
を大きめに形成しておくことが考えられるが、これで
は、排水パン(a2)の高さ寸法(空気流路へ水が溢れ出な
いようにするための堰の高さ)が小さくなって、この排
水パン(a2)の水が開口(a1)から空気流通路に漏れ出てし
まったり、これを回避しようとすると、加湿器ケーシン
グ(a) が大型になったりするため実用的でない。
【0006】また、本加湿器では、定期的(例えば3年
毎)に加湿エレメント(c) を交換する必要があるが、そ
の際の交換作業としては、蓋体(d) を加湿器ケーシング
(a)から取外した後、エレメント押え板(i) を加湿器ケ
ーシング(a) から取外し、更にその後、給水パン(b) を
加湿器ケーシング(a) から取外すことで、加湿エレメン
ト(c) を給水パン(b) と一体的に取出して、この加湿エ
レメント(c) を交換する。このように、本交換作業で
は、加湿器ケーシング(a) に対してエレメント押え板
(i) 及び給水パン(b) を夫々個別に取外す必要があり作
業が煩雑であった。
【0007】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であって、加湿器ケーシングに組込まれる各部材の組付
け位置の精度を良好に得ると共に加湿エレメントの交換
作業を簡単に行えるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、給水パン、加湿エレメント及びエレメ
ント押え板を互いに一体的に組付けて加湿ユニットを構
成し、この加湿ユニットを加湿器ケーシングに対して着
脱できるようにした。
【0009】具体的に、請求項1記載の発明は、加湿用
の水を貯留する給水パン(18)と、該給水パン(18)に一体
的に組付けられ、上記水を吸水して加湿対象空間(A) に
向けて蒸発させる加湿エレメント(16)と、該加湿エレメ
ント(16)を給水パン(18)に対して離脱不能に押え込むエ
レメント押え部材(32)とが、加湿器ケーシング(17)の内
部に組付けられて成る加湿器を前提としている。そし
て、上記給水パン(18)及びエレメント押え部材(32)を、
加湿器ケーシング(17)に対して着脱自在な取付け部(30
g,31g) を備えた支持部材(30,31) を介して一体的に組
付けて加湿ユニット(B) を構成し、該加湿ユニット(B)
を、上記支持部材(30,31) の取付け部(30g,31g) によっ
て加湿器ケーシング(17)に対して着脱自在とする構成と
している。
【0010】この構成により、給水パン(18)及びエレメ
ント押え部材(32)の加湿器ケーシング(17)に対する着脱
作業は、この両者を一体的に組付けている支持部材(30,
31)の取付け部(30g,31g) を加湿器ケーシング(17)に対
して着脱することにより行われる。つまり、支持部材(3
0,31) の着脱のみで給水パン(18)及びエレメント押え部
材(32)を着脱することができるので、作業性が良好であ
り、また、この支持部材(30,31) の加湿器ケーシング(1
7)に対する組付け位置を正確に設定すれば、給水パン(1
8)及びエレメント押え部材(32)の組付け位置も正確に得
られることになる。また、加湿エレメント(16)の交換時
にも同様の着脱動作によって行うことができる。
【0011】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の加湿器において、支持部材(30,31) を、給水パン(18)
の長手方向の両側端部に夫々配置される板材で成し、各
支持部材(30,31) に、給水パン(18)の長手方向両側の側
端面の縁部形状に沿って延びるフランジ(30c〜30f,31c
〜31f)と、エレメント押え部材(32)の端部を取付けるた
めの押え板取付けフランジ(30k,31k) とを備えさせた構
成としている。
【0012】この構成により、支持部材(30,31) を給水
パン(18)の長手方向の両側端部に装着した状態では、該
支持部材(30,31) の各フランジ(30c〜30f,31c 〜31f)が
給水パン(18)の側端面の縁部に嵌め込まれて、この両者
の相対移動が不能な状態となり、該両者の位置決めが正
確に行われる。
【0013】請求項3記載の発明は、上記請求項2記載
の加湿器において、加湿ユニット(B) を、給水パン(18)
の長手方向に対して直交する方向にスライド移動させて
加湿器ケーシング(17)の内部に組付けるようにし、上記
加湿器ケーシング(17)に、上記加湿ユニット(B) のスラ
イド移動時、支持部材(30,31) の外側面に接して該支持
部材(30,31) の移動を案内する案内板(23,24) を設けた
構成としている。
【0014】この構成により、加湿ユニット(B) を加湿
器ケーシング(17)の内部に組付ける際、該加湿ユニット
(B) の長手方向の位置は、支持部材(30,31) の外側面が
案内板(23,24) に接することによって案内され、加湿ユ
ニット(B) の加湿器ケーシング(17)に対する組付け位置
を正確に得ることができる。
【0015】請求項4記載の発明は、上記請求項3記載
の加湿器において、加湿ユニット(B) を、加湿器ケーシ
ング(17)の縦面に形成された開放部(C) から加湿エレメ
ント(16)の先端部(16c) が加湿対象空間(A) に突出する
ように、加湿対象空間(A) とは反対側から加湿器ケーシ
ング(17)の内部に向って水平方向から挿入されて該加湿
器ケーシング(17)に組付けられるようにし、加湿器ケー
シング(17)の底部に、給水パン(18)を支持する給水パン
レール(29,29) を立設する。そして、該給水パンレール
(29)に、加湿器ケーシング(17)に対して給水パン(18)を
組付ける際、加湿エレメント(16)の先端部が開放部(C)
の上縁部(23e,24e) を潜って回動するように案内する案
内部(29b) を備えさせた構成としている。
【0016】この構成により、加湿エレメント(16)の先
端部(16c) の高さ寸法を開放部(C)よりも大きく設定し
た場合であっても、該先端部(16c) が開放部(C) の上縁
部(23e,24e) を潜って加湿対象空間(A) に突出すること
になるので、加湿エレメント(16)の蒸発面積の増大によ
る加湿能力の増大を図りながら加湿エレメント(16)の組
付けが可能となる。
【0017】請求項5記載の発明は、上記請求項4記載
の加湿器において、加湿器ケーシング(17)に、加湿ユニ
ット(B) が加湿器ケーシング(17)に組付けられた状態に
おいて、加湿エレメント(16)の先端部(16c) が下降する
ように加湿ユニット(B) が傾斜することを阻止する規制
部(23e,24e) を設けた構成としている。
【0018】この構成によれば、例えば、加湿エレメン
ト(16)が加湿用の水を給水して重量が増大して加湿ユニ
ット(B) 全体としての重心位置が変動した場合などにあ
っても加湿ユニット(B) は常に安定した位置に位置決め
されることになる。
【0019】請求項6記載の発明は、上記請求項1、
2、3、4または5記載の加湿器において、エレメント
押え部材(32)に、給水パン(18)に貯留されている加湿用
の水の水位を検出するフロートスイッチ(19)を支持させ
た構成としている。
【0020】この構成によれば、加湿ユニット(B) とし
てフロートスイッチ(19)をも組込みことができ、より一
層各部材の着脱作業が良好になる。
【0021】請求項7記載の発明は、上記請求項1、
2、3、4、5または6記載の加湿器において、加湿器
ケーシング(17)を、空気調和装置(1) に取付け、加湿対
象空間(A) を空気調和装置(1) 内の空調空気流通路(A)
とした構成としている。
【0022】この構成によれば、空気調和装置(1) 内の
空調空気流通路(A) を流れる空調空気に対して加湿を行
うことができ、空調空気が吹出される室内の快適性が向
上する。また、上記のユニット化により、この空気調和
装置(1) に対する給水パン(18)及びエレメント押え部材
(32)の着脱作業が良好に行える。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基いて説明する。図1は本実施形態に係る天井埋込型空
気調和装置(1) の斜視図、図3はその下面図(天井面に
据付けられた状態で室内側から見た図)であり、図4は
図3におけるIV-IV 線に沿った断面の拡大図である。こ
の図4に示すように、本空気調和装置(1) は、天井(R)
に形成された開口(H) に挿入配置されており、下方に開
放する本体ケーシング(2) が天井裏空間(S) に据付けら
れている。この本体ケーシング(2) は天板(2a)と該天板
(2a)の外縁部から下方に延びる側板(2b)とを備えてい
る。また、本体ケーシング(2) 内の中央部には、上方に
向って開放する吹出口(3a)を備えた送風機(3) が配設さ
れている。この送風機(3) は樹脂製のファンケーシング
(3b)内にファンロータが収容されたシロッコファンで成
っており、図示しないファンモータの駆動軸がファンロ
ータに直結されていて、該ファンロータがファンモータ
の駆動力を受けて回転し、側方から吸込んだ空気を上方
に吐出する。また、この送風機(3) に対し、図4の左右
両側(空気調和装置の幅方向の両側)には熱交換器(4,
4')が配設されている。この熱交換器(4,4')は、図示し
ない室外機に冷媒配管(12)を介して連結され、冷房運転
時には蒸発器として、暖房運転時には凝縮器として機能
し、送風機(3) から吐出された空気との間で熱交換を行
って該空気を温度調整する。また、熱交換器(4) の下側
にはドレンパン(5) が配設されており、冷房運転時に熱
交換器(4) で発生した凝縮水をドレンとして回収してド
レンパイプ(13)に排出するようになっている。
【0024】また、本体ケーシング(2) の下端部には化
粧パネル(6) が取付けられている。この化粧パネル(6)
は、その中央部に開口(6a)が形成されており、該開口(6
a)の中央部には該開口(6a)よりも小形のカバーパネル
(7) が配設され、該カバーパネル(7) の両外側部分に、
室内空気を本体ケーシング(2) 内部に導入するための空
気吸込口(6b,6b) が形成されている。つまり、この空気
吸込口(6b,6b) は、図3の如く、空気調和装置(1) の2
箇所に配設され、夫々が該空気調和装置(1) の長手方向
(図3の左右方向)に夫々延びている。また、このカバ
ーパネル(7) は、図4の如く、その両側縁部が湾曲され
て成るフック部(7a,7a) が設けられており、このフック
部(7a,7a) が化粧パネル(6) に設けられた水平方向に延
びる係止ピン(6c,6c) に係止されて落下が防止された状
態で化粧パネル(6) に一体的に組付けられている。ま
た、本体ケーシング(2) 内における空気吸込口(6b,6b)
に対向した位置にはエアフィルタ(8) が設けられて、本
体ケーシング(2) 内への塵埃の侵入を防止している。
【0025】また、化粧パネル(6) の両側縁部(図3に
おける上下方向の両側縁部)には空気吹出口(6d,6d) が
夫々形成されている。この各空気吹出口(6d,6d) は、化
粧パネル(6) の外側縁部を形成する外側部材(9) と、該
外側部材(9) に対して所定間隔を存した内側位置におい
て平行に延びる内側部材(10)との間に形成されている。
そして、この各空気吹出口(6d,6d) により、上記熱交換
器(4) において生成された空調空気を室内空間に供給す
るようになっている。このようにして、空気吸込口(6
b)、エアフィルタ(8) 、送風機(3) 、熱交換器(4) 、空
気吹出口(6d)に亘って空気流通路(A) が形成されてい
る。
【0026】また、各空気吹出口(6d,6d) の中央部に
は、該各空気吹出口(6d,6d) から室内空間へ吹出される
空調空気の吹出方向を変更可能とする水平羽根(11)が回
動可能に配設されている。この水平羽根(11)は、樹脂製
で長尺の板材であって、その長手方向の両側部に図示し
ない支持ピンが突設されており、この支持ピンが化粧パ
ネル(6) に回転自在に支持されており、図示しないモー
タの駆動によって該支持ピンを回動中心とした回動動作
が行われるようになっている。
【0027】そして、本空気調和装置(1) は、本発明が
特徴とする自然蒸発式の加湿器(15)が一体的に組付けら
れている。この加湿器(15)は、空気調和装置(1) の本体
ケーシング(2) の片側の側板(2b)に取付けられており、
この側板(2b)に形成された開口(2c)から加湿対象空間と
しての空気流通路(A) に向って加湿エレメント(16)が臨
み、この加湿エレメント(16)から蒸発する水によって空
調空気を加湿するようになっている。
【0028】次に、この加湿器(15)の構成について説明
する。図2は、加湿器(15)の分解斜視図を示している。
尚、この加湿器(15)の説明では、図2における奥側(空
気調和装置(1) の本体ケーシング(2) に接続される側)
を前側として説明する。この図2に示すように、本加湿
器(15)は、加湿器ケーシング(17)の内部に給水パン(1
8)、加湿エレメント(16)、フロートスイッチ(19)等が収
容され、加湿器ケーシング(17)に蓋体(17a) (図5参
照)が組付けられて成っている。
【0029】加湿器ケーシング(17)は、左右一対の側板
(20,21) と、該側板(20,21) の下端同士を連結する底板
(22)と、各側板(20,21) 同士の間の空間を仕切るように
各側板(20,21) に対して平行に配置された左右一対の案
内板としての仕切板(23,24)とを備えている。また、各
側板(20,21) の後側には、該側板(20,21) よりも高さ寸
法の小さい背面板(25)が各側板(20,21) 、底板(22)及び
仕切板(23,24) に亘って架設されている。更に、右側の
側板(20)の前側と右側の仕切板(23)の前側と間にはこの
両者(20,23) 及び底板(22)に亘って架設された右側前面
板(26)が設けられ、左側の側板(21)の前側と左側の仕切
板(24)の前側と間にはこの両者(21,24)及び底板(22)に
亘って架設された左側前面板(27)が設けられている。ま
た、この各前面板(26,27) の下端部同士の間には、前方
に向うにしたがって、僅かな傾斜角度をもって上方に傾
斜する傾斜板(28)が設けられている。このような構成に
より、この加湿器ケーシング(17)の前面部分には、開放
部(C) が形成されていると共に、底板(22)、各仕切板(2
3,24) 、背面板(25)及び傾斜板(28)によって加湿器ケー
シング(17)の底部は容器状に形成されており、この部分
が排水パン(D) として機能するようになっている。ま
た、図2における右側の側板(20)と仕切板(23)との間
は、給水パン(18)及び排水パン(D) に対して給排水を行
うために給排水管(36,37) 及び給水電磁弁(36a) (図5
参照)を収容するための空間(E) に形成されている。
【0030】また、上記底板(22)の上面には左右一対の
給水パンレール(29,29) が立設されている。この給水パ
ンレール(29)は、後端部を除いた部分の高さ寸法が上記
背面板(25)よりも僅かに低く設定された板材で成り、そ
の下端が底板(22)に、後端が背面板(25)に夫々接続され
ている。また、この給水パンレール(29,29) の前端は傾
斜板(28)との間に間隔を存した位置に設定されており、
これによって、給水パンレール(29,29) の両側の排水パ
ン(D) の内部同士は互いに連通された状態になってい
る。そして、この給水パンレール(29)の特徴としては、
その上面の後側部分が後側に向うにしたがって上方に傾
斜し、後側端縁部の高さ寸法が背面板(25)の高さ寸法に
略一致されていることにある。つまり、この給水パンレ
ール(29)は水平方向に延びる水平部(29a) と該水平部(2
9a) の後側に位置する案内部としての傾斜部(29b) とを
備えている。
【0031】そして、この加湿器ケーシング(17)の特徴
としては、各仕切板(23,24) の形状にある。各仕切板(2
3,24) は互いに対称形状となっているので、ここでは左
側の仕切板(24)についてのみ説明する。この仕切板(24)
は、その高さ方向の略中央部よりも下側の下側板部(24
a) と上側の上側板部(24b) とを備えている。下側板部
(24a) は、上記底板(22)、背面板(25)及び前面板(27)に
亘って架設され、高さ寸法が背面板(25)よりも大きく且
つ側板(21)よりも小さく(側板(21)の約半分)設定され
ている一方、上側板部(24b) は、下側板部(24a) の前側
部分から上方に延び、上端が前面板(27)よりも僅かに低
い位置に設定されている。また、下側板部(24a) におけ
る後側の上端隅角部には、該下側板部(24a) から外側へ
折曲げられた取付けフランジ(24c) が一体形成されてお
り、該取付けフランジ(24c) の中央部にねじ孔(24d) が
形成されている。一方、上側板部(24b) には、その上端
部から内側へ折曲げられた規制部としてのフランジ(24
e) が一体形成されており、このフランジ(24e) が上記
開放部(C) の上縁両側部を形成している。また、右側の
仕切板(23)についても、上述した左側の仕切板(24)と同
様に、下側板部(23a) に設けられ、ねじ孔(23d) が形成
された取付けフランジ(23c) 、上側板部(23b) に設けら
れたフランジ(23e) を備えている。尚、図2における(3
5)は、上記電磁弁(36a) の開閉動作を制御する制御部と
してのスイッチボックスである。
【0032】給水パン(18)は、樹脂製で、上側が開放さ
れた平面視矩形状の有底容器でなっており、その長さ寸
法は、上記左右一対の仕切板(23,24) 同士の間隔寸法に
略一致されている。
【0033】また、加湿エレメント(16)は、吸水材料で
成る複数枚の板材(16a,16a, …) が水平方向に僅かな間
隙を存した状態で並設され、一体的に組付けられてなっ
ている。また、これら各板材(16a,16a, …) の下端部に
は下方に開放するスリット(16b) が形成されており、こ
れら各板材(16a,16a, …) が一体的に組付けられた状態
では、各スリット(16b,16b, …) 同士が水平方向で連続
して溝状となり、この溝が給水パン(18)の前側の縦壁部
に嵌込まれることにより、この加湿エレメント(16)と給
水パン(18)とが一体的に組付けられている。そして、こ
の状態では、加湿エレメント(16)の一部(スリット(16
b) よりも後側の部分)が給水パン(18)の内部に位置
し、他部(スリット(16b) よりも前側の部分)が給水パ
ン(18)の外部に位置している。また、この加湿エレメン
ト(16)の先端部は、その上面が僅かに上方へ延長されて
成る延長部(16c) を備えており、これによって空気流通
路(A)に臨む部分の面積を拡大して加湿能力の向上を図
るようになっている。
【0034】そして、本例の特徴とする部材として給水
パン(18)の左右両側部には、板金製の支持部材としての
支持板(30,31) が装着されている。この支持板(30,31)
も互いに対称形状となっているので、ここでは左側の支
持板(31)についてのみ説明する。この支持板(31)は、そ
の高さ方向の略中央部よりも下側の下側支持板部(31a)
と上側の上側支持板部(31b) とを備えている。下側支持
板部(31a) は、上記給水パン(18)の側面形状に略合致し
た形状の板材でなり、その上端部、下端部、前端部及び
後端部の下側半分が夫々中央側(給水パン(18)側)に折
曲げられたフランジ(31c〜31f)が一体的に形成されてい
る。この各フランジ(31c〜31f)同士の間隔寸法について
説明すると、上端部のフランジ(31c) と下端部のフラン
ジ(31d)との間隔寸法は、給水パン(18)の高さ寸法に一
致していると共に、前端部のフランジ(31e) と後端部の
フランジ(31f) との間隔寸法は、給水パン(18)の前後方
向寸法に一致している。また、下側支持板部(31a) の後
端縁の上側半分には外側に折曲げられて取付け部として
の取付けフランジ(31g) が形成されており、この取付け
フランジ(31g) の中央部にはねじ孔(31h) が形成されて
いる。そして、この取付けフランジ(31g) 及びねじ孔(3
1h) の位置は、給水パン(18)を加湿器ケーシング(17)の
内部に収容した状態では、上記仕切板(24)の取付けフラ
ンジ(24c) 及びねじ孔(24d) に対向するように設定され
ている。
【0035】一方、上側支持板部(31b) は、下側支持板
部(31b) の略前側半分から上方に延びており、前側に位
置する第1上面(31i) と、該第1上面(31i) の後端から
上方に延びる縦面(31n) と、該縦面(31n) の上端から後
方に延びる第2上面(31j) とを備えている。そして、こ
の第2上面(31j) には、中央側に向って折曲げられて成
る押え板取付けフランジ(31k) が一体形成されており、
この押え板取付けフランジ(31k) の中央部にはねじ孔(3
1m) が形成されている。尚、この押え板取付けフランジ
(31k) の位置は、上述の如く給水パン(18)に組付けられ
た加湿エレメント(16)に対し、その上側に位置するよう
に設定されている。
【0036】また、右側の支持板部(30)についても、上
述した左側の支持板部(31)と同様に、複数のフランジ(3
0c〜30f)と、2枚の取付けフランジ(30g,30k) とを備
え、各取付けフランジ(30g,30k) にねじ孔(30h,30m) が
形成されている。
【0037】このように形成された各支持板(30,31) が
給水パン(18)に対してその両側方から組付けられた状態
では、各フランジ(30c〜30f,31c 〜31f)が、給水パン(1
8)の側面の外周囲を囲むように組付けられ、この状態で
は、給水パン(18)と各支持板(30,31) との相対的な移動
が不能となるように嵌め合わされている。
【0038】次に、フロートスイッチ(19)の支持構造に
ついて説明する。このフロートスイッチ(19)はエレメン
ト押え部材としてのエレメント押え板(32)によって支持
されている。このエレメント押え板(32)は、下側に開放
する断面コ字状の板材であって、その長手方向の両端部
の水平部に上下方向に貫通するねじ孔(32a,32a) が形成
されている。このねじ孔(32a,32a) の間隔寸法は、上述
したように、各支持板(30,31) が給水パン(18)に組付け
られた状態において、上記押え板取付けフランジ(30k,3
1k) のねじ孔(30m,31m) の間隔寸法に一致するように設
定されている。
【0039】そして、上記フロートスイッチ(19)は、こ
のエレメント押え板(32)に対し、チャンネル形状のフロ
ートスイッチ支持板(33)を介して支持されている。この
フロートスイッチ(19)は、上下方向に延びるステム(19
a) に対して上下移動自在な樹脂製フロート(19b) を備
えており、このフロート(19b) が給水パン(18)の水面に
浮上することにより水面高さ位置を検出できるようにな
っている。
【0040】次に、加湿器(15)の組立て作業について説
明する。上述したように、給水パン(18)に加湿エレメン
ト(16)が組付けられた状態で、給水パン(18)の両側から
支持板(30,31) を組付ける。その後、フロートスイッチ
(19)が一体的に取付けられたエレメント押え板(32)を、
各支持板(30,31) の押え板取付けフランジ(30k,31k)に
掛け渡す。この際、エレメント押え板(32)の各ねじ孔(3
2a,32a) を、各押え板取付けフランジ(30k,31k) のねじ
孔(30m,31m) に位置合わせし、各ねじ孔(32a,30m),(32
a,31m) の上方からねじ(35,35) を螺合することによ
り、加湿エレメント(16)の上側にエレメント押え板(32)
を掛け渡す。これにより、エレメント押え板(32)が加湿
エレメント(16)の上側を押え込み、該加湿エレメント(1
6)の給水パン(18)からの離脱が阻止される。このように
して、各支持板(30,31) を介して給水パン(18)、加湿エ
レメント(16)、エレメント押え板(32)及びフロートスイ
ッチ(19)が一体的に組付けられて加湿ユニット(B) が構
成される。
【0041】そして、この加湿ユニット(B) を加湿器ケ
ーシング(17)に組込む動作としては、該加湿ユニット
(B) を加湿器ケーシング(17)の各仕切板(23,24) の間に
挿入する。つまり、この各仕切板(23,24) の内面に支持
板(30,31) の外面を当接させながら加湿エレメント(16)
を加湿器ケーシング(17)の後側から開放部(C) に向って
挿入する。この際、加湿ユニット(B) の水平方向の位置
は上記各仕切板(23,24)によって規制される。また、こ
の挿入動作時には、給水パン(18)の下面が給水パンレー
ル(29)に当接し、この給水パンレール(29)の形状に沿っ
て加湿ユニット(B) の挿入姿勢が規制されることにな
る。つまり、図6に示すように、加湿ユニット(B) の挿
入初期時には、給水パン(18)の下面のうち前端部分が給
水パンレール(29)の水平部(29a) に当接するのに対し、
後端部分が給水パンレール(29)の傾斜部(29b) に当接す
る。このため、この挿入初期時には、加湿ユニット(B)
は前方に向うにしたがって下方に傾斜する傾斜姿勢とな
る。このため、加湿エレメント(16)前端の延長部(16c)
が各仕切板(23,24) のフランジ(23e,24e) に当接するこ
となく、その下側を潜るようにして開放部(C) に挿入さ
れる。その後、更に、加湿ユニット(B) を前方へ移動さ
せると、図7に示すように、給水パン(18)の下面は給水
パンレール(29)の水平部(29a) 上に載置され、これによ
って加湿ユニット(B) は水平状態となって所定の組込み
位置に設置される。この状態では、加湿エレメント(16)
の前端部が開放部(C) から突出された状態となってお
り、該加湿エレメント(16)の延長部(16c) は各仕切板(2
3,24) のフランジ(23e,24e) の前方に位置している。つ
まり、この挿入動作では、加湿エレメント(16)の延長部
(16c)はフランジ(23e,24e) を迂回するように円弧状の
軌跡を描きながら開放部(C) に挿入されることになる。
そして、このように加湿ユニット(B) が加湿器ケーシン
グ(17)に挿入された状態では、各支持板(30,31) の取付
けフランジ(30g,31g) 及びそのねじ孔(30h,31h) は、各
仕切板(23,24) の取付けフランジ(23c,24c) 及びそのね
じ孔(23d,24d) に夫々対向した状態となっていると共
に、図7の如く各支持板(30)の上側支持板部(30b) の縦
面(30n) が各仕切板(23)のフランジ(23e) の後端縁に当
接している。この後、各支持板(30,31) の取付けフラン
ジ(30g,31g)のねじ孔(30h,31h) と、各仕切板(23,24)
の取付けフランジ(23c,24c) のねじ孔(23d,24d) とに亘
り、その後方からねじ(36,36) を螺合することにより、
加湿ユニット(B) を加湿器ケーシング(17)に一体的に組
付ける。このような組付け状態であるために、加湿ユニ
ット(B) の長手水平方向は各仕切板(23,24) によって位
置規制され、前方への移動は各仕切板(23,24) のフラン
ジ(23e,24e) によって規制されている。このため、加湿
エレメント(16)が水を吸水して全体の重量が増大した場
合、加湿ユニット(B) の重心が前方へ移動することで該
加湿ユニット(B)は前側へ倒れ込もうとするが、上述し
たように、加湿ユニット(B) の前方への移動は各仕切板
(23,24) のフランジ(23e,24e) によって規制されている
ので、該加湿ユニット(B) を常に安定した一定位置に固
定しておくことができる。
【0042】このようにして、加湿ユニット(B) を加湿
器ケーシング(17)に一体的に組付けた後、加湿器ケーシ
ング(17)に対して蓋体(17a) を組付けることで、加湿ユ
ニット(B) を覆い、これによって加湿器(15)の組立て作
業が終了し、図5に示すような加湿器(15)が得られる。
【0043】そして、この組立てられた加湿器(15)を、
空気調和装置(1) の本体ケーシング(2) の開口(2c)から
空気流通路(A) 内部に加湿エレメント(16)の突出部分が
配置されるように、本体ケーシング(2) に一体的に組付
ける。これにより、加湿器(15)を備えた空気調和装置
(1) が得られる。
【0044】次に、上述の如く構成された空気調和装置
(1) の運転動作について説明する。この空調運転時に
は、ファンモータの駆動に伴って送風機(3) が駆動さ
れ、空気吸込口(6b)から本体ケーシング(2) 内に吸込ま
れた室内空気は、エアフィルタ(8) 及び送風機(3) を経
て熱交換器(4) に流される。そして、この熱交換器(4)
において冷媒との間で熱交換を行って温度調整(冷房運
転にあっては冷却、暖房運転にあっては加熱)された
後、空気吹出口(6d)から室内空間に吹出されて該室内空
間の空気調和を行う。
【0045】そして、室内の加湿が必要な場合には、給
水電磁弁(36a) が開放され、吸水管(36)から給水パン(1
8)に加湿用水が供給され、この水を加湿エレメント(16)
が吸水し、該加湿エレメント(16)から空気流通路(A) に
向けて水が蒸発することで空調空気が加湿される。ま
た、給水パン(18)に供給される水の一部は、該給水パン
(18)から排水パン(D) に排出された後、ドレンとして排
水管(37)により排出される。
【0046】以上、説明してきたように本形態の加湿器
(15)によれば、給水パン(18)、加湿エレメント(16)、エ
レメント押え板(32)及びフロートスイッチ(19)を左右の
支持板(30,31) を介して一体的に組付け、加湿ユニット
(B) として加湿器ケーシング(17)に着脱できるようにし
たので、加湿ニット(B) の加湿器ケーシング(17)に対す
る取付け位置を適切に設定するだけで、各部材を所定の
組付け位置に組付けることができる。このため、従来の
ように、給水パンやエレメント押え板等を夫々個別に加
湿器ケーシングにねじ止めするものに比べて、給水パン
(18)やエレメント押え板(32)の位置を正確に得ることが
できる。つまり、組付け誤差を考慮し、加湿エレメント
が加湿器ケーシングの開口の縁部に接触しないように、
予め開口を大きめに形成しておく必要がなく、排水パン
の高さ寸法が小さくなることに伴う水の空気流通路への
漏出が回避でき、また加湿器ケーシングの大型化に繋が
ることもなくなる。
【0047】また、加湿エレメント(16)を交換する際に
も、加湿ユニット(B) を加湿器ケーシング(17)から取外
すのみで、加湿ユニット(B) を取出すことができ、この
状態で加湿エレメント(16)の交換作業が可能となるの
で、その作業性が良好である。
【0048】つまり、本形態の加湿器(15)によれば、加
湿器ケーシング(17)に組込まれる各部材の組付け位置の
精度を良好に得ると共に加湿エレメント(16)の交換作業
を簡単に行うことができる。
【0049】尚、本実施の形態では、天井埋込型空気調
和装置に本発明に係る加湿器(15)を組込んだ場合につい
て説明したが、本発明は、これに限らず、天井吊下型や
壁掛型等の種々の空気調和装置に対して組込まれる加湿
器に対して適用可能である。
【0050】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば以下に述べるような効果が発揮される。請求項1記載
の発明によれば、給水パン及びエレメント押え部材を支
持部材を介して一体的に組付けてユニット化し、この加
湿ユニットを、支持部材の取付け部によって加湿器ケー
シングに対して着脱自在としたために、支持部材の着脱
のみで給水パン及びエレメント押え部材を着脱すること
ができ、着脱時の作業の簡略化が図れ、また、支持部材
の加湿器ケーシングに対する組付け位置を正確に設定す
ることで、給水パン及びエレメント押え部材の組付け位
置も正確に得られるので、従来のような組付け誤差によ
る不具合を回避することができる。更に、加湿エレメン
トの交換時にも同様の着脱動作によって行うことができ
るので、この交換作業性の向上を図ることもできる。
【0051】請求項2記載の発明によれば、支持部材
に、給水パンの長手方向両側の側端面の縁部形状に沿っ
て延びるフランジと、エレメント押え部材の端部を取付
けるための押え板取付けフランジとを備えさせたため
に、支持部材の各フランジが給水パン(18)の側端面の縁
部に嵌め込まれて、この両者の相対移動が不能な状態と
なり、該両者の位置決めが正確に行われるので、これに
より、給水パンの加湿器ケーシングに対する組付け位置
の精度をより高く確保することができ、また、この支持
部材にエレメント押え板を取付けるので、このエレメン
ト押え板の加湿器ケーシングに対する組付け位置の精度
も高く確保できる。
【0052】請求項3記載の発明によれば、加湿器ケー
シングに、加湿ユニットのスライド移動時、支持部材の
外側面に接して該支持部材の移動を案内する案内板を設
けたために、加湿ユニットを加湿器ケーシングに組付け
る際の該加湿ユニットの長手方向の位置を案内板により
案内できるので、加湿ユニットの加湿器ケーシングに対
する組付け位置を正確に得ることができ、上述した請求
項2記載の発明の効果と相俟ってより高い組付け位置精
度を得ることができる。
【0053】請求項4記載の発明によれば、加湿器ケー
シングの底部に立設された給水パンレールに、加湿器ケ
ーシングに対して給水パンを組付ける際、加湿エレメン
トの先端部が開放部の上縁部を潜って回動するように案
内する案内部を備えさせたために、加湿エレメントの先
端部の高さ寸法を開放部よりも大きく設定した場合であ
っても、該先端部を加湿対象空間に突出させることがで
きるので、加湿エレメントの蒸発面積の増大による加湿
能力の増大を図りながら加湿エレメントの組付けを可能
にする構成を得ることができる。
【0054】請求項5記載の発明によれば、加湿器ケー
シングに、加湿ユニットが加湿器ケーシングに組付けら
れた状態において、加湿ユニットが傾斜することを阻止
する規制部を設けたために、加湿エレメントが加湿用の
水を給水して重量が増大して加湿ユニット全体としての
重心位置が変動した場合などにあっても加湿ユニットを
常に安定した位置に位置決めすることができ、加湿器の
信頼性の向上を図ることができる。
【0055】請求項6記載の発明によれば、エレメント
押え部材にフロートスイッチを支持させたことにより、
加湿ユニットとしてフロートスイッチをも組込みことが
でき、より一層各部材の着脱作業を良好に得ることがで
きる。
【0056】請求項7記載の発明によれば、加湿器ケー
シングを、空気調和装置に取付けるようにしたために、
上記のユニット化により、この空気調和装置に対する給
水パン及びエレメント押え部材の着脱作業を良好に得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態に係る天井埋込型空気調和装
置の斜視図である。
【図2】加湿器の分解斜視図である。
【図3】空気調和装置を室内側から見た図である。
【図4】図3におけるIV-IV 線に沿った断面図である。
【図5】加湿器の斜視図である。
【図6】加湿ユニットの加湿器ケーシングへの組付け作
業の初期時を示す断面図である。
【図7】加湿ユニットの加湿器ケーシングへの組付け作
業の終了時を示す断面図である。
【図8】従来例における加湿器の分解斜視図である。
【符号の説明】
(1) 天井埋込型空気調和装置 (15) 加湿器 (16) 加湿エレメント (16c) 延長部(先端部) (17) 加湿器ケーシング (18) 給水パン (19) フロートスイッチ (23,24) 仕切板(案内板) (23e,24e) フランジ(規制部,上縁部) (29) 給水パンレール (29b) 傾斜部(案内部) (30,31) 支持板(支持部材) (30c〜30f,31c 〜31f)フランジ (30g,31g) 取付けフランジ (30k,31k) 押え板取付けフランジ (32) エレメント押え板 (A) 空気流通路(加湿対象空間) (B) 加湿ユニット (C) 開放部

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加湿用の水を貯留する給水パン(18)と、
    該給水パン(18)に一体的に組付けられ、上記水を吸水し
    て加湿対象空間(A) に向けて蒸発させる加湿エレメント
    (16)と、該加湿エレメント(16)を給水パン(18)に対して
    離脱不能に押え込むエレメント押え部材(32)とが、加湿
    器ケーシング(17)の内部に組付けられて成る加湿器にお
    いて、 上記給水パン(18)及びエレメント押え部材(32)は、加湿
    器ケーシング(17)に対して着脱自在な取付け部(30g,31
    g) を備えた支持部材(30,31) を介して一体的に組付け
    られて加湿ユニット(B) を構成しており、該加湿ユニッ
    ト(B) が、上記支持部材(30,31) の取付け部(30g,31g)
    によって加湿器ケーシング(17)に対して着脱自在となる
    構成とされていることを特徴とする加湿器。
  2. 【請求項2】 支持部材(30,31) は、給水パン(18)の長
    手方向の両側端部に夫々配置される板材であり、各支持
    部材(30,31) は、給水パン(18)の長手方向両側の側端面
    の縁部形状に沿って延びるフランジ(30c〜30f,31c 〜31
    f)と、エレメント押え部材(32)の端部を取付けるための
    押え板取付けフランジ(30k,31k) とを備えていることを
    特徴とする請求項1記載の加湿器。
  3. 【請求項3】 加湿ユニット(B) は、給水パン(18)の長
    手方向に対して直交する方向にスライド移動して加湿器
    ケーシング(17)の内部に組付けられるようになってお
    り、 上記加湿器ケーシング(17)には、上記加湿ユニット(B)
    のスライド移動時、支持部材(30,31) の外側面に接して
    該支持部材(30,31) の移動を案内する案内板(23,24) が
    設けられていることを特徴とする請求項2記載の加湿
    器。
  4. 【請求項4】 加湿ユニット(B) は、加湿器ケーシング
    (17)の縦面に形成された開放部(C) から加湿エレメント
    (16)の先端部(16c) が加湿対象空間(A) に突出するよう
    に、加湿対象空間(A) とは反対側から加湿器ケーシング
    (17)の内部に向って水平方向から挿入されて該加湿器ケ
    ーシング(17)に組付けられるようになっており、 加湿器ケーシング(17)の底部には、給水パン(18)を支持
    する給水パンレール(29,29) が立設されており、該給水
    パンレール(29)には、加湿器ケーシング(17)に対して給
    水パン(18)を組付ける際、加湿エレメント(16)の先端部
    が開放部(C) の上縁部(23e,24e) を潜って回動するよう
    に案内する案内部(29b) を備えていることを特徴とする
    請求項3記載の加湿器。
  5. 【請求項5】 加湿器ケーシング(17)には、加湿ユニッ
    ト(B) が加湿器ケーシング(17)に組付けられた状態にお
    いて、加湿エレメント(16)の先端部(16c) が下降するよ
    うに加湿ユニット(B) が傾斜することを阻止する規制部
    (23e,24e) が設けられていることを特徴とする請求項4
    記載の加湿器。
  6. 【請求項6】 エレメント押え部材(32)は、給水パン(1
    8)に貯留されている加湿用の水の水位を検出するフロー
    トスイッチ(19)を支持していることを特徴とする請求項
    1、2、3、4または5記載の加湿器。
  7. 【請求項7】 加湿器ケーシング(17)は、空気調和装置
    (1) に取付けられており、加湿対象空間(A) は空気調和
    装置(1) 内の空調空気流通路(A) であることを特徴とす
    る請求項1、2、3、4、5または6記載の加湿器。
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