JP4510667B2 - 通風路構造 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、空気調和機や空気清浄機等の空気調節装置における通風路構造に関するものである。
この種の通風路構造として、空気調和機の室内ユニットの吹出口が例示できる。従来の通風路構造においては、前面グリルと吹出しグリルの端面はフラット形状で構成されていたが、前面グリルと吹出しグリルの端面間のクリアランスをゼロとすると、空気調和機の運転中の熱収縮により、こすれ音が発生する。また、クリアランスをゼロとすることは部品の反りや寸法バラツキなどにより金型上不可能であるため、ある程度のクリアランスが生じることは止むを得なかった。
しかし、前面グリルと吹出しグリルの端面間にクリアランスがあると、これらの部分は冷風や温風の通風路である吹出口に面しているため、前面グリルと吹出しグリルの隙間に風が通り結露が発生したり、前面グリルと吹出しグリルの隙間から内部の電装品などが見えたり、結露による電装品の誤動作を生じるおそれがあった。
これを解決するために、特許文献1では、吹出しグリルと前面グリルとの突合せ部分で、前面グリルの端面に突起形状を形成し、吹出しグリルの前面グリルとの突き合わせ部分を、その突起形状に対応する形状として、互いに合わされることにより風が通りにくい構成とする室内ユニットが提案されている。
特開平5−133543号(段落0002〜0004参照)
しかしながら、特許文献1に示す吹出しグリルや前面グリルは、合成樹脂材から構成されており、成形後に反りなどにより、突き合わせ形状の仕上がりが良くなく、通風路の幅方向で均一な仕上がりにはならなかった。吹出しグリルや前面グリルに反りが発生して、両者の突合せ状態が悪くなると、風が両者の突き合わせ面の隙間を通り、結露が発生したり、隙間から内部の電装品などが見えるおそれは依然として改善されていないことになる。
本発明は、上記に鑑み、通風路を形成する通風路枠と前面パネルの口部の端面同士の突合せ部分の隙間から風が通らないようにした通風路構造の提供を目的としている。
上記目的を達成するため、本発明においては、通風路を形成する通風路枠と前面パネルの口部の端面同士が突き合わされて、該突合せ部分の外側において通風路枠と前面パネルの口部とのうちの一方に形成された係止爪と、他方に形成された係止孔とが係合された通風路構造であって、前記通風路枠と前面パネルの口部との突合せ部分の外側において、通風路枠と前面パネルのうちの少なくとも一方から前記突き合わせ部分を越えて他方側に突出する遮蔽板が通風路の幅方向の全域に亘って形成され、前記遮蔽板が形成される通風路枠または前面パネルの口部とを繋ぐ複数の縦リブが設けられたことを特徴とする。
すなわち、通風路を形成する通風路枠と前面パネルの口部の端面同士を突き合わせる構造とする。突合せ構造は端面がフラット形状、あるいは突起形状のいずれであってもよい。この突合せ部分の外側において、通風路枠と前面パネルの口部とのうちの一方に形成された係止爪と、他方に形成された係止孔とを係合する構造とする。これにより、前面パネルと通風路枠とをビス止めできないような外観形状の場合でも、前面パネルを通風路枠に確実に係止させることができる。
通風路枠と前面パネルの口部との突合せ部分の外側において、通風路枠と前面パネルのうちの一方から突き合わせ部分を越えて他方側に突出する遮蔽板を通風路の幅方向の全域に亘って形成する。これにより、突き合わせ部分の隙間から侵入した風が遮蔽板によって遮られ、結露の発生を防止できると共に、内部電装部品を見えなくすることができる。
また、遮蔽板とこれが形成される通風路枠または前面パネルの口部とを繋ぐ複数の縦リブを設ける。これにより、遮蔽板とこれが形成される部材(通風路枠または前面パネル)とが幅方向で反りが発生するのを防止することができる。
また、遮蔽板に係止孔を形成することができる。係止孔を縦リブによって補強された遮蔽板に形成しているので、反りの発生が抑制され、確実に係止爪を係止することができる。
係止孔は遮蔽板に形成するならば、その形成位置は特に限定されないが、縦リブの形成位置に係止孔を形成すれば、係止孔部分の反りをさらに抑制されて確実な係止構造を実現することができる。
特に、縦リブの直下に係止孔を形成し、縦リブの前面下部に係止爪の係止孔への挿入を許す凹部を形成することができる。これにより、通風路枠と前面パネルの係止構造に要するスペースを小さくすることができ、より薄型構造とすることができる。また、係止爪の係止孔への係止構造では、係止爪の上部に凹部が位置するため、係止爪の抜け出しを凹部で抑制することができる。
また、係止爪を形成する通風路枠または前面パネルの口部に前記突き合わせ面の外側で通風路の幅方向に沿って複数の補強リブを形成することができる。これにより、係止爪側の通風路部材(前面パネルの口部または通風路枠)の反りを抑制して、確実に係止することができる。
このような通風路構造は、前面パネルに形成される通風路として吸込口や吹出口などが例示できるが、特に、温風や冷風の吹出しにより、通風路部材に温度変化が起こる吹出口に適用するのが好適である。また、この種の通風路構造は、空気調和機、空気清浄機、除湿機、加湿器などの空気調節装置に適用するのが好適である。
以上のとおり、本発明によると、通風路を形成する通風路枠と前面パネルの口部の端面同士を突き合わせ構造とし、その外側に遮蔽板を設けているので、突き合わせ部分の隙間から侵入した風が遮蔽板によって遮られ、結露の発生を防止できると共に、内部電装部品を見えなくし、電装品の結露による誤動作を防止することができる。
また、遮蔽板とこれが形成される通風路枠または前面パネルの口部とを繋ぐ複数の縦リブを設けているので、遮蔽板とこれが形成される通風路部材(通風路枠または前面パネル)とが幅方向で反りが発生するのを抑制することができ、外観的にも優れ、また前面パネルと通風路枠とを確実に係止することができる。
図1は本発明の実施形態である一体型空気調和機の概略構成を示す側面断面図、図2は同じく一体型空気調和機の概略構成を示す平面断面図、図3は同じく一体型空気調和機を正面側からみた斜視図、図4は同じく一体型空気調和機を背面側からみた斜視図である。
一体型空気調和機では、図1、2に示すように、キャビネット1に、圧縮機2、凝縮器3、蒸発器4および絞り機構(図示せず)が内装され、これらによって冷凍サイクルが形成される。そして、一体型空気調和機は、冷風を発生させて、室内を冷房する冷房運転を行う。そのため、一体型空気調和機は、蒸発器4に対する送風ファン5と、凝縮器3に対する排気ファン6と、排気用のダクト7と、冷房運転によって発生したドレン水を処理するためのポンプ8とを備えている。
キャビネット1は、図3、4に示すように、前面パネル10、左右一対の側板11、背板12によって囲まれた構造とされる。前面パネル10、左右一対の側板11、背板12は合成樹脂により成形される。そして、キャビネット1は、上側の冷房室13と下側の排熱室14とに区画されている。冷房室13と排熱室14とは、仕切り板15によって仕切られ、上下の空間は断熱されている。
冷房室13には、蒸発器4および送風ファン5が収容され、排熱室14には、圧縮機2、凝縮器3、排気ファン6、ポンプ8が収容されている。冷房室13では、前側に蒸発器4が配置され、背面側にシロッコファンからなる送風ファン5が配置されている。排熱室14では、前側に凝縮器3が配置され、背面側にシロッコファンからなる排気ファン6が配置されている。凝縮器3と排気ファン6との間に、圧縮機2とポンプ8とが左右にそれぞれ配置されている。凝縮器3は、蒸発器4の下方に位置し、蒸発器4と凝縮器3とは上下に並んでいる。
キャビネット1の前側は開口されており、この開口が前面パネル10によって覆われている。蒸発器4および凝縮器3は、開口に面しており、前面パネル10と蒸発器4および凝縮器3との間には間隙16が形成される。この間隙16に、フィルタ17が着脱可能に装着されている。
前面パネル10に、前面吸込口20と吹出口21とが形成されている。また、前面パネル10と側板11との間に、側面吸込口22が形成されている。前面吸込口20は、前面パネル10の中央に位置して、縦方向に配されている。前面吸込口20および側面吸込口22は、間隙16に連通している。
吹出口21は、前面パネル10の上部に位置し、水平方向から斜め上方向に向かって開口している。吹出口21には、ルーバ23が設けられ、ルーバ23はモータ(図示せず)によって揺動される。吹出口21は、冷房室13に連通しており、前面吸込口20および側面吸込口22から蒸発器4を経て吹出口21に至る通風路が形成される。これによって、キャビネット1の前面からの吸い込みおよび前方への吹き出しを実現できる。
排熱室14は、冷房室13よりも背面側に突出しており、排熱室14の上面に排気口24が形成されている。排気口24に、蛇腹状のダクト7の一端が取り付けられている。ダクト7の他端は、壁25の開口部に取り付けられ、排熱室14がダクト7を介して室外と連通する。したがって、排熱室14では、前面吸込口20および側面吸込口22から凝縮器3を経て排気口24に至る通風路が形成される。この通風路は、ダクト7に連通して、室外へと通じている。
ダクト7の一端は、排気口24に対して回転自在かつ着脱自在とされる。すなわち、排気ファン6のケーシング26に形成された排気口24に、ファンガード27が回転自在に嵌め込まれている。ダクト7の一端には、ダクトコネクタ28が設けられている。このダクトコネクタ28が、ファンガード27に着脱自在に装着されるが、ダクトコネクタ28はファンガード27に対して回転しないように取り付けられている。ダクト7とファンガード27とが一体的に回転することにより、ダクト7とキャビネット1とは相対的に回転する。
ダクト7の他端は、壁25の開口部に着脱可能に取り付けられている。すなわち、開口部にある窓30を利用して、ダクト7を取り付けるための取付パネル31が窓枠に固定される。窓30は、上げ下げ窓、引き違い窓のいずれでもよく、取付パネル31は、窓30の大きさに合わせて長さを可変できる。
取付パネル31の取付口32にダクトホルダ33が嵌め込まれ、ダクトホルダ33に、ダクト7の他端に設けられたダクトコネクタ34が着脱可能に装着される。ダクトコネクタ34がダクトホルダ33に装着されることにより、ダクトホルダ33は取付パネル31から抜けないように取り付けられる。ダクトホルダ33の室外側には、雨が入り込まないように、雨除け35が取り付けられている。したがって、ダクトコネクタ34をダクトホルダ33から外すことにより、ダクト7を窓30から取り外すことができ、さらにダクトホルダ33も取付パネル31から取り外すことができる。ここで、ダクト7を外したとき、取付パネル31の取付口32が開いたままになるので、取付口32を塞ぐカバーが取付パネル31に設けられている。なお、図1中、36は換気孔であり、換気扇が取り付け可能とされる。
また、キャビネット1の底面には、車輪40が取り付けられている。したがって、本空気調和機は移動可能とされ、伸縮可能なダクト7を付けたまま室内で移動させることができる。さらに、ダクト7を外すことにより、空気調和機を他の室内に持ち運ぶことができ、任意の場所で使用することができる。
ところで、蒸発器4では、室内空気の熱交換を行うとき、空気中の水分が結露して、ドレン水が発生する。蒸発器4の下方に、ドレン水を受けるドレンパン41が設けられ、ドレンパン41の下方に、滴下皿42が設けられている。ドレンパン41は、滴下皿42内に収容され、滴下皿42は、キャビネット1に取り付けられている。ドレンパン41に滴り落ちたドレン水は、滴下皿42に流れ落ち、さらに滴下皿42から凝縮器3に流れ落ちる。ドレン水は、凝縮器3を通過するときに、凝縮器3を冷却しながら蒸発する。凝縮器3の下方には、ドレン受皿43が設けられ、凝縮器3を伝って流れてきたドレン水がドレン受皿43に溜まる。ドレン受皿43は、排熱室14の底に載置されており、ドレン受皿43には、ドレン抜き孔44が形成され、栓がされている。栓を抜くと、ドレン水が排出される。
そして、ドレン受皿43に溜まったドレン水を処理するため、ポンプ8によってドレン水を再び凝縮器3に導き、蒸発させている。ポンプ8は、ドレン受皿43内に設置され、ポンプ8にドレンホース45が接続され、ドレンホース44が滴下皿42に接続される。ポンプ8は、ドレン水を吸い込んで滴下皿42に送り込む。ドレン水は、滴下皿42から流れ落ちて、凝縮器3の熱によって蒸発する。このように、ドレン水を循環させることによって、外部に排水することなく、内部において排水処理ができる。なお、ドレンホース45の途中には、流路を切り替えるためのコックが設けられ、排水パイプ46が接続されている。コックを回すことにより、滴下皿42に向かって循環する流路と、排水パイプ46に向かって排水される流路とに切り替えられる。
この空気調和機は、圧縮機2、送風ファン5、排気ファン6、ポンプ8を駆動制御する制御装置を備えている。マイコンからなる制御装置は、キャビネット1に内装され、図示しないリモコンあるいはキャビネットに設けられた操作スイッチからの操作信号に応じて、冷房運転、除湿運転、換気運転といった各種運転を実行する。また、前面パネル10に、LED等からなる表示器50が設けられており、制御装置は、各種運転に応じて表示器50の点灯を制御したり、ドレン水が満水になったときの警告として表示器50の点灯あるいは点滅といった制御を行う。
冷房運転では、室内空気が、送風ファン5の駆動によって前面吸込口および側面吸込口から吸い込まれ、前面パネル10の間隙16から蒸発器4を通り抜ける。このとき、吸い込まれた空気は、蒸発器4によって冷却され、冷風となる。冷風は、吹出口21から室内に吹き出される。
一方、排気ファン6の駆動によって、室内空気が、前面吸込口20および側面吸込口22から吸い込まれ、前面パネル10の間隙16から凝縮器3を通り抜ける。このとき、吸い込まれた空気は、凝縮器3によって暖められ、温風となる。温風は、排気口24からダクト7を通り、室外に排出される。
冷房運転により蒸発器4から発生したドレン水は、流れ落ちてドレン受皿43に溜まる。ドレン水が所定水位まで溜まると、ポンプ8が作動して、ドレン受皿43のドレン水を汲み上げて、滴下皿42に導く。汲み上げられたドレン水は、凝縮器3の表面に沿って流れ落ち、蒸発する。蒸発しなかったドレン水は、ドレン受皿43に溜まり、再び汲み上げられ、蒸発するまで循環される。
除湿運転では、冷房運転と同様に圧縮機2、送風ファン5、排気ファン6、ポンプ8が駆動制御される。ただし、ドレン受皿43に溜まったドレン水は循環させず、コックの操作によりドレン水を排水パイプ46から排出する。この場合、ダクト7を外しておく。排熱室14を通って除湿された空気は、排気口24から室内に排出される。そのため、室内の温度を変えずに除湿できる。
換気運転では、圧縮機2、送風ファン5およびポンプ8は停止し、排気ファン6のみが駆動される。キャビネット1の前方から吸い込まれた室内の空気は、排熱室14からダクト7を経て室外に排出される。このとき、壁25の換気孔36から室外の空気が入り込み、室内の換気が行われる。
次に、一体型空気調和機の吹出口における前面パネルと通風路枠との係止構造について詳述する。図5は前面パネルの背面図、図6は吹出口における前面パネルと通風路枠との係止構造を示す断面図、図7は同じく分解斜視図である。
図に示すように、吹出口21は、前面パネル10の上部に位置し、水平方向から斜め上方向に向かって開口している。この開口は、図6に示すように、前面パネル10の上開放コ字形の口部51と、その上面側を覆う通風路枠52とによって形成される。通風路枠52は、筒状に形成され、その端部は送風ファン5に至る。
通風路枠52の吹出口21の下面側で、前面パネル10の口部51と通風路枠52とが係止される。また、前面パネル10の上端両側部にも係止爪53が突出され、キャビネット1を囲む背板12側に係止される。
前面パネル10の口部51と通風路枠52の下面側との係止構造は以下の通りである。すなわち、通風路を形成する通風路枠52と前面パネル10の口部51の端面同士を突合せ構造とする。突合せ構造は、両者の端面51a、52aがフラット形状、あるいは突起形状のいずれであってもよいが、本実施形態ではフラットな形状とされている。
前面パネル10の口部51は、図6および図7に示すように、通風路側に湾曲した形状とされ、吹出口21の開口を広くできるようにしている。この口部51の突合せ部分の外側、つまり通風路の外側(本実施形態では通風路の下方側)において、複数(本実施形態では2個)の係止爪55が通風路枠側に突出して形成される。係止爪55は、通風路の幅方向に間隔をおいて形成される。係止爪55は、先端に下向きの爪部55aを備えている。また、湾曲した口部51を補強するため、通風路の幅方向に沿って複数の補強リブ60が形成され、前面パネル10の口部51の反りを抑制するようにしている。
一方、係止爪55に対向して通風路枠52に係止孔56が形成される。この係止孔56は、通風路枠52から前面パネル10の口部51側に突出する遮蔽板57に形成される。
遮蔽板57は、前方に向かって水平に突出されており、通風路枠52と前面パネル10の口部51との突き合わせ部分を越えて前面パネル10の口部51の背面に至る程度まで突出される。また、遮蔽板57は、通風路の幅方向の全域に亘って形成される。この遮蔽板57により、通風路枠52と前面パネル10の口部51との突き合わせ部分51a,52aの隙間から侵入した風を遮蔽板57によって遮ぎることになる。
また、遮蔽板57には、通風路枠52を繋ぐ複数の縦リブ58が形成され、この縦リブ58により、遮蔽板57および通風路枠52の幅方向の反りを抑制するようにする。この縦リブの直下に係止孔56が形成される。縦リブ58の前面下部には係止爪55の係止孔56への挿入を許す凹部59が切欠形成される。
上記構成においては、前面パネル10はその上端の係止爪53を背板12の係止孔54に係止し、次いで、前面パネル10を蒸発器4側に押し込むと、吹出口21を構成する前面パネル10の係止爪55が通風路枠52側の遮蔽板57上を案内され、さらに遮蔽板57側の縦リブ58の凹部59に案内されて縦リブ58直下の係止孔56に係止される。
このとき、遮蔽板57と通風路枠52とは複数の縦リブ58により連結されているので、遮蔽板57および通風路枠52が合成樹脂により一体成形されていても反りが発生を抑制することができ、前面パネル10と通風路枠52とを確実に係止することができる。
また、通風路枠52と前面パネル10の口部51の端面51a,52a同士を突き合わせ構造とし、その外側に遮蔽板57を設けているので、突き合わせ部分の隙間から風が侵入したとしても遮蔽板57によって遮られ、結露の発生を防止することができると共に、内部電装部品を見えなくし、電装品の結露による誤動作を防止することができる。
さらに、縦リブ58の前面下部に凹部59を切欠形成し、その直下に係止孔56を形成しているので、通風路枠52と前面パネル10の口部51との係止構造に要する前後方向のスペースを小さくすることができ、前面パネル10と通風路枠52との配置をより薄型とすることができる。また、係止爪55の係止孔56への係止構造では、係止爪55の上部に凹部59が位置することになるため、係止爪55の抜け出しを凹部59で抑制することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で修正・変更を加えることができるのは勿論である。例えば、上記実施形態においては、遮蔽板を通風路枠側に形成したが、前面パネル側に遮蔽板を形成し、この遮蔽板に係止孔を形成する一方、通風路枠側に係止爪を形成するようにしてもよい。さらに、通風路枠と前面パネルの両側から重なるように遮蔽板を形成すれば、遮蔽効果はより確実なものとなる。また、上記実施形態では一体型空気調和機の吹出口に本発明を適用したが、一体型空気調和機のみならず、セパレート型の空気調和機の室内ユニットや他の空気調節装置にも適用することができるのは勿論である。
本発明の実施形態である一体型空気調和機の概略構成を示す側面断面図 図1の一体型空気調和機の概略構成を示す平面断面図 図1の一体型空気調和機を正面側からみた斜視図 図1の一体型空気調和機を背面側からみた斜視図 前面パネルの背面図 図1の吹出口における前面パネルと吹出口枠との嵌合状態を示す断面図 図6の前面パネルと吹出口枠との嵌合状態を示す分解斜視図
符号の説明
1 キャビネット
2 圧縮機
3 凝縮器
4 蒸発器
5 送風ファン
6 排気ファン
7 排気用のダクト
8 ポンプ
10 前面パネル
11 側板
12 背板
13 冷房室
14 排熱室
16 間隙
17 フィルタ
20 前面吸込口
21 吹出口
22 側面吸込口
51 口部
52 通風路枠
55 係止爪
56 係止孔
57 遮蔽板
58 縦リブ
59 凹部
60 補強リブ

Claims (7)

  1. 通風路を形成する通風路枠と前面パネルの口部の端面同士が突き合わされて、該突合せ部分の外側において通風路枠と前面パネルの口部とのうちの一方に形成された係止爪と、他方に形成された係止孔とが係合された通風路構造であって、
    前記通風路枠と前面パネルの口部との突合せ部分の外側において、通風路枠と前面パネルのうちの少なくとも一方から前記突き合わせ部分を越えて他方側に突出する遮蔽板が通風路の幅方向の全域に亘って形成され、
    前記遮蔽板が形成される通風路枠または前面パネルの口部とを繋ぐ複数の縦リブが設けられたことを特徴とする通風路構造。
  2. 前記遮蔽板に前記係止孔が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の通風路構造。
  3. 前記縦リブの形成位置に前記係止孔が形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の通風路構造。
  4. 前記縦リブの直下に前記係止孔が形成され、前記縦リブの前面下部に前記係止爪の係止孔への挿入を許す凹部が形成されたことを特徴とする請求項3に記載の通風路構造。
  5. 前記係止爪を形成する通風路枠または前面パネルの口部に前記突き合わせ面の外側で通風路の幅方向に沿って複数の補強リブが形成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の通風路構造。
  6. 前記通風路が吹出口である請求項1〜5のいずれかに記載の通風路構造。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の通風路構造を備えたことを特徴とする空気調節装置。
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