JP2841742B2 - ▲iii▼―▲v▼族化合物結晶のエッチング方法およびエッチング液 - Google Patents

▲iii▼―▲v▼族化合物結晶のエッチング方法およびエッチング液

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、InPおよびGaAsなどのIII−V族化合物結
晶をエッチングする方法およびエッチング液に関するも
のである。
[従来の技術] たとえば、III−V族化合物結晶であるInPの場合、表
面処理または素子製作のために、化学エッチング液が使
用されている。このような用途に用いられる化学エッチ
ング液としては、J.Electrochem.Soc.:SOLID−STATE S
CIENCE AND TECHNOLOGY,Vol.129,No.5,“Chemical E
thing of InGaAsP/InP DH Wafer"(1982)P.1053に
示されるように、HCl系のエッチング液、HCl+HNO3系の
エッチング液、HBr系のエッチング液、CH3OH系のエッチ
ング液、およびH2SO4系のエッチング液がある。特に大
きなエッチング速度を必要とする場合には、HCl系また
はHCl+HNO3系のエッチング液が使用されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、これらの従来のエッチング液を用いた
エッチングでは、たとえばInPをエッチングする場合、
結晶方位や結晶欠陥あるいは表面酸化物等のために、エ
ッチピットやエッチングむらを生じ、平滑化された完全
な鏡面を得ることができないという問題があった。ま
た、従来のエッチング液よりもエッチング速度の速いも
のが要望されていた。
この発明の目的は、このような従来の問題点を解消
し、完全な鏡面を得たり、あるいは従来よりも速いエッ
チング速度を得ることのできるエッチング方法およびエ
ッチング液を提供することにある。
[課題を解決するための手段] この発明のIII−V族化合物結晶のエッチング方法
は、濃硝酸に対する濃塩酸の体積比HCl/HNO3が1以下に
なるように調製された混合液に、プラチナ以外の貴金属
および亜鉛からなる群より選ばれる少なくとも1種の金
属を添加して溶解させ、これをエッチング液としてIII
−V族化合物結晶のエッチングする方法である。
また、この発明のIII−V族化合物結晶のエッチング
液は、濃硝酸に対する濃塩酸の体積比HCl/HNO3が1以下
になるように調製された混合液に、プラチナ以外の貴金
属および亜鉛からなる群より選ばれる少なくとも1種の
金属を添加して溶解させたことを特徴ととしている。
この発明で用いられる濃硝酸は、たとえば市販の約70
%HNO3を用いることができ、また濃塩酸は市販の約36%
HClを用いることができる。
[作用] 本発明者は、従来からHCl+HNO3系の混合エッチング
液に金属を添加することにより、従来にはないエッチン
グ液の性質が得られることを見出し、この発明をなすに
至った。このエッチング液に添加し溶解させる金属とし
ては、この混合エッチング液に溶解するものであれば、
いかなる金属の添加によってもエッチング液の性質を変
えることを見出だした。したがって、プラチナのように
混合エッチング液に溶解しない金属以外であれば、すべ
ての金属が使用できる。中でも特に貴金属または亜鉛を
添加し溶解させることにより、従来にはない著しく優れ
たエッチングを行なうことを見出だした。
金属は、線材、塊、あるいは板など種々の形態のもの
を添加することができ、添加した金属の表面が溶解して
残りの部分はエッチング液中に残存した状態で用いるこ
とができる。したがって、この残存した金属は、エッチ
ング終了後、取出し、再度使用することができる。
また、金属を添加し溶解させた後に、この金属を取除
いた状態のエッチング液でも同様の効果を示す。したが
って、混合エッチング液中に溶解した金属により、この
発明の技術的な作用効果が発揮されるものと思われる。
濃硝酸に対する濃塩酸の体積比HCl/HNO3は、1以下で
あることが好ましい。特にIII−V族化合物結晶としてI
nPをエッチングする場合この体積比が好ましく、体積比
が1よりも大きくなると平滑な鏡面を得ることができに
くくなる。
混合エッチング液に金属を添加する量は、混合エッチ
ング液数十ccに対し、数百mgであることが好ましい。II
I−V族化合物結晶としてInPをエッチングする場合に
は、濃塩酸10ccと濃硝酸25ccの混合エッチング液に対し
金属Au10mgの添加でも、この発明の作用効果を得ること
ができる。この場合においても、添加した金属Auは完全
に溶解しておらず、溶解し得るAu量はかなり少量と思わ
れる。
また、この発明のエッチング方法によれば、たとえば
約3μm/minのような速いエッチング速度を得ることが
できる。このため、この発明のエッチング方法およびエ
ッチング液は、研摩等による半導体表面のダメージ層を
除去する用途にも使用することができる。
[実施例] 実施例1 濃塩酸と濃硝酸の体積比HCl/HNO3が2/5となるよう
に、濃塩酸10ccと濃硝酸25ccを混合し、この混合液に10
0mgの金属Auを添加し、このエッチング液にInPウエハを
入れ撹拌しながらエッチングした。使用したInPウエハ
は、縦および横が約15mmで、表面がいわゆるアズカッ
ト、すなわち切り出した後未処理の状態のものを用い
た。
このエッチングを10分間ずつ繰返し行なった。エッチ
ングのたびに表面が平滑化され、3回エッチングした後
には、その表面がほぼ完全な鏡面となった。また、この
ときのエッチング速度は約3μm/分であった。
得られたInPウエハのエッチングの表面を、段差計を
用いて測定した。測定結果を第1図に示す。
比較例1 また、比較として従来のHCl+HNO3系エッチング液を
用いて、InPウエハをエッチングした。得られたInPウエ
ハのエッチング表面を同様にして段差計により測定し、
その結果を第2図に示した。
第1図および第2図の比較から明らかなように、比較
の従来のエッチングのものは約1μm程度の表面の段差
を生じているが、この発明に従いエッチングされたInP
ウエハの表面は、著しく平滑化されていることがわか
る。
実施例2 濃塩酸と濃硝酸の体積比HCl/HNO3が3/4となるよう
に、濃塩酸15ccと濃硝酸20ccとを混合し、この混合液に
金属Auを100mgを添加し、これに実施例1と同様のInPウ
エハを入れて撹拌しながらエッチングした。10分間ずつ
のエッチングを3回繰返したところ、その表面はほぼ完
全な鏡面となった。
比較例2 濃塩酸と濃硝酸の体積比HCl/HNO3が4/3となるよう
に、HCl20ccとHNO315ccを混合し、これに金属Auを100mg
添加し、実施例1と同様のInPウエハを入れ撹拌しなが
らエッチングした。
10分間のエッチングを3回繰返したところ、表面がス
プーンカットされた状態となり、完全な鏡面は得られな
かった。
したがって、この発明に従うことにより、エッチング
速度とのコントロールを行なうことが可能である。
以上の実施例1および2ならびに比較例1および2の
エッチング条件および鏡面化効果について、以下の表1
にまとめた。
実施例3 濃塩酸と濃硝酸の体積比が2/5となるように、それぞ
れを10ccと25cc混合した混合液においてもGaAsのウエハ
表面はエッチングされたが、このエッチング液に金属Zn
を0.6g添加しエッチングした場合には、非常に激しい反
応が起こり、十数秒後にウエハが溶解した。このことか
ら、金属Znの添加により非常にエッチング速度が速くな
ったことが確認された。
実施例4 実施例1と同様にして濃塩酸およ濃硝酸の混合液を調
製し、これに実施例1と同量の金属Auを添加した後、こ
の金属Auを取出し、このエッチング液を用いてInPウエ
ハをエッチングした。この10分間のエッチングを3回繰
返したところ、実施例1と同様の完全に鏡面化されたエ
ッチング表面が得られた。
このことから、エッチング液中には必ずしも金属を存
在させておく必要はなく、金属をイオンとして溶解させ
ればよいことがわかった。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明に従えば、結晶方位に
影響されない、すなわち異方性のないまたエッチピット
のないエッチングが可能となる。この発明に従えば、エ
ッチング後の表面が鏡面となることから、この発明は半
導体発光素子との光放射面の加工や、メサエッチング等
に有効なものとなる。
また、この発明に従えば、大きなエッチング速度を得
ることができるため、結晶表面に存在する変質層等を容
易に除去することができる。このため、ウエハの研摩
や、あるいは物理的研削等の後の表面変質層の除去に、
この発明を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に従いエッチングされたInPウエハ
のエッチング表面の段差計による測定結果を示す図であ
る。 第2図は、従来のエッチング液を用いエッチングしたIn
Pウエハのエッチング表面の段差計による測定結果を示
す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−17176(JP,A) 特開 昭51−16286(JP,A) 特開 昭51−40079(JP,A) 特開 昭55−71078(JP,A) 特開 昭56−101747(JP,A) 特開 昭57−184277(JP,A) 特開 昭59−34637(JP,A) 特開 昭62−31128(JP,A) 特表 昭58−501014(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C30B 28/00 - 35/00 H01L 21/306 - 21/308

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】濃硝酸に対する濃塩酸の体積比HCl/HNO3
    1以下になるように調製された混合液に、プラチナ以外
    の貴金属および亜鉛からなる群より選ばれる少なくとも
    1種の金属を添加して溶解させ、これをエッチング液と
    してIII−V族化合物結晶をエッチングする、III−V族
    化合物結晶のエッチング方法。
  2. 【請求項2】濃硝酸に対する濃塩酸の体積比HCl/HNO3
    1以下になるように調製された混合液に、プラチナ以外
    の貴金属および亜鉛からなる群より選ばれる少なくとも
    1種の金属を添加して溶解させたことを特徴とする、II
    I−V族化合物結晶のエッチング液。
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