JP2841441B2 - 回折格子およびその製作方法 - Google Patents

回折格子およびその製作方法

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JP2841441B2
JP2841441B2 JP1075685A JP7568589A JP2841441B2 JP 2841441 B2 JP2841441 B2 JP 2841441B2 JP 1075685 A JP1075685 A JP 1075685A JP 7568589 A JP7568589 A JP 7568589A JP 2841441 B2 JP2841441 B2 JP 2841441B2
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一雄 佐野
哲也 長野
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  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はブレーズ波長が場所により異なる回折格子と
かフレネルゾーンプレートのような回折素子およびその
製造方法に関する。
(従来の技術) エシェレット型の反射回折格子では入射光の入射方向
と回折光検出方向を決めると、一つの特定波長でブレー
ズ回折が行われ、通常このブレーズ波長を基準に或る波
長範囲を分光器の測定範囲としている。しかしこの範囲
における回折効率の平均は第6図に点線1で示すように
低い。また一つの回折格子でカバーできる波長範囲は限
定され、より広い波長範囲をカバーできる分光器を得る
ためには、ブレーズ波長の異る複数の回折格子を用意し
て切換えるようにする必要があり、回折格子の切換え機
構は複雑で高精度が要求されるため、分光器の価格が高
くなると云う問題があり、回折格子切換波長の前後で測
定結果を整合させるため面倒なデータ処理を必要とす
る。このため回折格子の格子面の場所によりブレーズ波
長が異るような回折格子により、一つの回折格子でカバ
ーできる波長範囲を拡大する試みがなされている。
従来の上述した試みは格子面を幾つかのゾーンに分
け、各ゾーンは夫々一定のブレーズ波長を持っているよ
うな回折格子を用いるもので、或る波長範囲での平均の
回折効率を高め、回折格子の切換えも必要でなくなった
が、相隣るブレーズ波長の中間部分の波長では両側のブ
レーズ波長の光に比し回折効率が低く、目標としている
波長範囲全体にわたって平均した回折効率を引下げてい
る。またこのように部分的に段階的にブレーズ角の異る
格子は作るのが甚だ面倒である。
(発明が解決しようとする課題) 波長による回折効率の変化をなくし、広い波長範囲に
わたって平均して高い回折効率が得られる回折格子を提
供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 断面鋸歯状で等間隔の格子溝を有する回折格子におい
て、上記格子溝側面の傾斜角(ブレーズ角)を、第1図
に示すように格子溝と交わる方向に連続的に変化させ
た。またそのような傾斜角が変化する格子溝を形成する
ためイオンエッチング法を用い、格子基板面にレジスト
膜によって格子パターンを形成し、イオンビームを格子
溝を形成すべき上記格子基板に斜め方向から基板面の一
点或は一線に照射し、上記基板を基板面から離れた軸を
中心に揺動させるようにした。
(作用) 第5図に示す格子溝において、θは溝側面の傾斜角
(ブレーズ角)でnはこの溝側面に立てた法線、Nは格
子面の法線である。Liは入射光、LDは回折光で、角度φ
は分光器の入射スリットと出射スリットの配置によって
決まる。ブレーズ回折は入射光Liと回折光Ldが格子溝面
において鏡面反射の関係になる回折であるから、ブレー
ズ波長λ′は λ′=2d cosφsinθ …(1) である。他方波長走査は格子面法線Nの方向を入射光L
i,出射光Ldのなす角を2等分する方向を基準にして右或
は左へ回転させることによって行われる。今この基準方
向からの回転角をθ′とするとき、Ld方向の回折光波長
λは λ=2d sinφsinθ′ で表わされる。従って格子の回転角θ′と格子溝側面の
傾斜角θとを等しくなるとき、格子面のその部分ではブ
レーズ回折が起ることになる。格子溝側面の傾斜角を可
変にすることはできないが、例えば格子面の一端から他
端にかけて漸時傾斜角θが変っていると、任意の波長に
おいて格子面のどこかでブレーズ回折の条件が成立し、
格子面のその前後或る範囲の面積では高い回折効率が得
られ、分光器の波長走査に伴ってこの回折効率の高い面
積部分が格子面上を移動して行くことになり、広い波長
範囲にわたって平均して高い回折効率が得られることに
なる。
次に上述したような回折格子を製作するに当ってイオ
ンエッチング法を用い、試料面に斜めにイオンビームを
照射すると、格子パターンを形成しているレジストに従
って形成される溝は断面が左右非対称な形となり、鋸子
状断面の溝が形成されて、格子基板を格子基板から離れ
た位置にある軸によって回転させると、基板上のイオン
ビーム照射点或は線が基板面を移動し、かつイオンビー
ムの基板への入射角が変化するから、溝側面の傾斜角が
連続的に変化した回折格子が得られる。
(実施例) 回折格子を製作する基板面にフォトレジスト層を形成
し、レーザー光の二光束干渉パターンを露光して現像
し、基板面にフォトレジストの回折格子パターンを形成
する。フォトレジストの回折格子パターンを形成した基
板面の拡大図は第2図のようになっており、これに斜め
方向からイオンビームを照射してイオンエッチングを行
うと同図にイ,ロ,ハで示すようにエッチングが進行し
て鋸歯状断面の格子溝が出来る。こゞでイオンビームと
形成される溝側面とのなす角εは予め実験によって求め
ておく。
第3図は本発明の一実施例のイオンエッチング装置の
概要を示す。Pが回折格子基板であり、O点を中心に回
転可能な腕Aの端に腕Aに直角に固定される。Iはイオ
ン源で、Sはスリットであり、イオン束を制限して薄い
板状のイオンビームを形成する。このイオンビームBは
腕Aの先端つまり格子基板中央のO点を軸とする回転軌
跡円CとQ点(実際にはQ点を通る図の紙面に垂直な直
線)で交わる。今格子基板Pの右端が上記イオンビーム
Bに照射される位置にあるとする。このときの基板面と
イオンビームとのなす角(入射角)をiとする。この位
置から腕Aを時計方向に回転させて格子基板Pの左端が
イオンビームBに照射されるようになったときのイオン
ビーム入射角をi′とすると、(i′−i)は腕Aの回
転角である。腕Aの微小回転角△iに対するイオンビー
ム入射角の変化は△iであって、腕Aを図のa,bの範囲
で揺動させながらイオンエッチングを行うと、格子溝は
側面傾斜角が左端から右端へかけて(i′−ε)から
(i−ε)へとほ直線的に小さくなって行く。腕Aの長
さおよび回転角は次のようにして決められる。測定波長
の短側波長をλ1長側波長をλ2とすると前記(1)式
から格子溝側面 腕Aの回転角は(θ2−θ1)である。腕Aの長さAは
格子の幅(溝に直角方向の長さ)をXとすると で与えられる。また格子のブレーズ角が小さい方の端が
イオンビームの照射を受ける位置(第1図で基板Pが実
線位置にあるとき)イオンビームと基板面とがθ1+ε
の角をなすようにイオンビームBに対して腕Aの回転中
心Oを位置させる。
ホログラフィによって記録した同心円状の格子パター
ンの場合は第3図でイオンビームBを平板状でなく、細
いビーム状として基板上の一点を中心に微小領域を照射
するようにし、第4図に示すように腕Aの端から直角に
第2腕A′を出し、格子基板Pを第2腕A′上の一点W
を中心に回転できるようにし、同心円状回折格子パター
ンの中心点をこのWに合わせて、腕Aの揺動と共に基板
PをWを中心に回転させるようにして、曲がった溝に対
し、一定の溝側面傾斜角を与えるようにする。
上述説明では回折格子は平面型であるが格子溝の側面
傾斜角の変化は格子の幅方向に厳密な関数関係で変化さ
せる必要はなく、要はθ1からθ2に連続にかつ平均角
即ち −∫θdx が(θ2−θ1)/Xと余り違わないようになっておれば
よいので、第3図或は第4図の装置をそのまゝ用いるこ
とができる。
また第4図の装置を用いると、フレネルゾーンブレー
ドのようなものでも、中心から外周に向ってブレーズ角
が連続的に異なるものを作ることができる。
(発明の効果) ブレーズ角一定の回折格子の回折効率の波長特性は第
6図1のようになっており、波長範囲λ1,λ2間の平均
効率は点線lで示すようになっている。本発明による回
折格子は全面が一波長に対してブレーズ回折を起させる
ものではないから最大効率はブレーズ角一定のものより
低くなるが、波長による回折効率の変化がなくなって第
6図bに示すようになり、全体として広く波長範囲で高
い回折効率を得ることができる。また部分毎に段階的に
ブレーズ角を換えた回折格子よりも製作も容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明回折格子の断面概念図、第2図はイオン
エッチングの進行説明図、第3図は本発明の一実施例の
装置構成図、第4図は他の実施例の装置構成図、第5図
はブレーズ回折の説明図、第6図は回折格子の回折効率
の波長による変化のグラフである。 P……回折格子基板、A……回転腕、I……イオン源、
S……スリット。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−116602(JP,A) 特開 昭60−8801(JP,A) 特開 昭60−153126(JP,A) 特開 昭60−186806(JP,A) 特開 昭61−27505(JP,A) 特公 昭55−40846(JP,B2) 特公 昭59−47282(JP,B2) 特公 昭63−21128(JP,B2) 特公 平8−23601(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 5/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面鋸歯状で等間隔の格子溝を有する回折
    素子において、格子溝の側面傾斜角を格子溝と交わる方
    向に連続的に変化させたことを特徴とする回折格子。
  2. 【請求項2】平面基板に断面鋸歯状で等間隔の格子溝を
    形成するためにイオンエッチング法を用い、イオンビー
    ムを格子基板に対して斜め方向から上記基板面上の一点
    或は一線に照射せしめ、上記基板を基板面から離れた軸
    を中心に揺動させることにより、格子溝の側面傾斜角が
    格子溝と交わる方向で連続的に変わっているようにする
    ことを特徴する回折格子の制作方法。
JP1075685A 1989-03-27 1989-03-27 回折格子およびその製作方法 Expired - Lifetime JP2841441B2 (ja)

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