JP2982832B2 - ブレーズ反射回折格子製作方法 - Google Patents

ブレーズ反射回折格子製作方法

Info

Publication number
JP2982832B2
JP2982832B2 JP3103659A JP10365991A JP2982832B2 JP 2982832 B2 JP2982832 B2 JP 2982832B2 JP 3103659 A JP3103659 A JP 3103659A JP 10365991 A JP10365991 A JP 10365991A JP 2982832 B2 JP2982832 B2 JP 2982832B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
ion beam
resist
diffraction grating
blaze
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3103659A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04263203A (ja
Inventor
勝 小枝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimazu Seisakusho KK
Original Assignee
Shimazu Seisakusho KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimazu Seisakusho KK filed Critical Shimazu Seisakusho KK
Priority to JP3103659A priority Critical patent/JP2982832B2/ja
Publication of JPH04263203A publication Critical patent/JPH04263203A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2982832B2 publication Critical patent/JP2982832B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はホログラフィック露光法
でホトレジストに格子パターンを形成し、イオンビーム
エッチング法によりエッチングを行って格子溝を形成す
るブレーズ反射回折格子の製作方法に関する。 【0002】 【従来の技術】ブレーズ反射回折格子は格子溝断面形状
が鋸歯状を呈しており、図4に示すように鋸歯状断面の
傾斜角βをブレーズ角と呼んでいる。このような回折格
子をイオンビームエッチング法で作成するには、基板に
フォトレジスト層を作成し、格子パターンを露光して現
像後、格子線に対して直交し、基板面に対して傾いた方
向から反応性イオンビームを照射してフォトレジストの
ない部分をエッチングして行く。こゝで上述したブレー
ズ角βを小さくしたい場合、上述したイオンビームの照
射方向の基板面に対する傾きを大きくする必要がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ブレーズ角βを小さく
するためエッチング用イオンビームの基板面に対する傾
きを大きくして行くと、出来上がる格子溝の形は図4の
ようになって、ブレーズ回折面Bと反対側の面Aも寝て
くる。ブレーズ反射回折格子では入射光がブレーズ回折
面Bに垂直になるような格子位置を基準にして分光を行
うのが普通であるが、回折格子への入射光束のうち面A
に入射する分はブレーズ反射に関与しないので、図4の
ように面Aが寝てくると全入射光束に対する面Aへの入
射部分、図4で斜線を入れた範囲が増加して回折効率が
低下して来ると云う問題があった。本発明はブレーズ角
を小さくしたときの回折効率の低下を防ぐことを目的と
する。 【0004】 【課題を解決するための手段】エッチング用イオンビー
ムを基板面に対して傾けると共に、回折格子のレジスト
パターンとも斜交する方向から回折格子基板に照射する
ようにした。 【0005】 【作用】図1によって本発明の作用を説明する。図1で
1はガラス基板で、2はその表面に形成されたレジスト
パターンであり、その断面は正弦関数の半波の形であ
り、このレジスタパターンのピッチが回折格子の格子線
ピッチとなる。鋸歯状の格子溝断面を形成するために
は、エッチング用イオンビームIを基板に対し斜めに入
射させる。具体的にはレジストパターンの基板からの立
ち上がり点から隣のレジストパターンの頂上に向って引
いた接線の延長方向をイオンビームの照射方向(傾斜角
α)とする。エッチングはビームの照射方向に進行する
が、レジストの方が基板よりエッチングの進行速度が大
であると、レジストがδだけエッチングされる間に基板
の方はδ’だけけエッチングされ、レジストの下で基板
は傾斜角φにエッチングされる。他方基板のレジストの
ない面は隣のレジストの頂上がエッチングされて低くな
ってくるにつれてエッチングが進行するのでレジストが
なくなるまでに傾斜角θ(θ〈α)の面が形成され、こ
れがブレーズ面Bとなる。 【0006】本発明は図1で傾斜角φを大きくしてブレ
ーズ面に対して垂直に近づけたいのである。このため図
2に示すようにレジストの条2に対し斜交する方向から
イオンビームを照射する。この場合もレジストの基板か
らの立ち上がり点から隣のレジストに向かって引いた接
線が基板に対するイオンビームの傾きとなる。図1にお
いてイオンビームの照射方向が基板面となす角をαとす
ると、図3のようにイオンビームの方向を水平面内で角
γだけ回したとき、イオンビームの基板面とのなす角i
は tan i = tan α・cosγ となる。近似的にはiがαのcosγ倍になり、例えば
γを45°にすると、iはαの1/1.41となる。 【0007】段落(OOO6)で述べたようにブレーズ
面の反対側の面の傾斜角φはイオンビームの照射方向に
対して一定の角度をなしているので、イオンビームの照
射方向を基板面に対し平行に近づければその分φは大き
くなる。本発明によればイオンビームの照射方向は従来
αであったものがiとなり、αより小さく、即ち平板面
に平行に近くなっているので、角φは従来よりも大きく
なる。しかもこれは格子溝を格子線と直角よりγだけ回
転させた方向の断面での話であるから、格子線と直交す
る断面に引直すと、ブレーズ面と反対側の面Aの傾斜角
は一層大となり、図4に示した回折格子への入射光束の
うちブレーズ回折に関与しない部分を減小させることが
できることになる。 【0008】 【実施例】回折格子の基板としてガラス(BK7)を使
用し洗滌後、レジストとしてマイクロデポジット140
0をスピンコートにより5000オングストロームの厚
さにコーティングする。その上にHe−Cdレーザの波
長4416オングストロームの光ビームを2光束に分割
し、夫々スペイシャルフィルタ(ピンホール)および軸
外し抛物面鏡により光束断面を拡大して平面波とし、こ
の平面波2光束を上記基板上で交差させて1μmピッチ
の干渉縞を基板上のレジストに焼付け、レジストの断面
形状が正弦波の半波形状となるように現像した。この現
像処理でレジストの高さ4000オングストローム、レ
ジスト部分とレジストのない部分の幅は互いに等しく夫
々0.5μmとした。このように準備された基板に4フ
ッ化炭素反応性イオンビームを照射してイオンビームエ
ッチングを行った。このときの照射方向は水平面内でレ
ジストパターンの配列方向と45°をなす方向、つまり
第2図のγ=45°で、基板面に対する傾斜角iは2
0.7°とした。それでこのイオンビームの傾斜角をレ
ジストパターンと直交し基板面に垂直な面内に投影した
角すなわち図1のαは28°であり、この方向はレジス
トパターンの立上り点から隣のレジストパターンに引い
た接線の方向と一致する。このような方向から、レジス
トパターンがエッチングされて消滅する迄イオンビーム
照射を続けて、格子溝本数1000本/mmの回折格子
を得た。 【0009】 【発明の効果】本発明によれば、イオンビームの基板に
対する実効的な傾きを大きく(基板に平行に近く)する
ことができてブレーズ面の反対側の面の傾きが急峻にな
り、ブレーズ反射回折格子のブレーズ回折の効率を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の作用説明図 【図2】本発明の説明図 【図3】本発明のイオンビームの角度説明図 【図4】従来例の説明図 【符号の説明図】 1 基板 2 レジスト

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 基板面にレジストによる格子パターンを形成し、基板面
    にイオンビームを照射してイオンビームエッチングによ
    り格子溝を形成する場合に、エッチング用イオンビーム
    を基板面に対して傾斜させると共に回折格子の格子溝に
    対しても斜交する方向から基板に入射させるようにした
    ことを特徴とするブレーズ反射回折格子製作方法。
JP3103659A 1991-02-18 1991-02-18 ブレーズ反射回折格子製作方法 Expired - Fee Related JP2982832B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3103659A JP2982832B2 (ja) 1991-02-18 1991-02-18 ブレーズ反射回折格子製作方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3103659A JP2982832B2 (ja) 1991-02-18 1991-02-18 ブレーズ反射回折格子製作方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04263203A JPH04263203A (ja) 1992-09-18
JP2982832B2 true JP2982832B2 (ja) 1999-11-29

Family

ID=14359914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3103659A Expired - Fee Related JP2982832B2 (ja) 1991-02-18 1991-02-18 ブレーズ反射回折格子製作方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2982832B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7175773B1 (en) 2004-06-14 2007-02-13 Carl Zeiss Laser Optics Gmbh Method for manufacturing a blazed grating, such a blazed grating and a spectrometer having such a blazed grating
JP5359624B2 (ja) * 2009-07-07 2013-12-04 株式会社ニコン 回折光学素子の製造方法および製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04263203A (ja) 1992-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101799569B (zh) 一种制作凸面双闪耀光栅的方法
CN101726779B (zh) 一种制作全息双闪耀光栅的方法
JP4349104B2 (ja) ブレーズド・ホログラフィック・グレーティング、その製造方法、及びレプリカグレーティング
JP7250846B2 (ja) ワイヤグリッド偏光板製造方法
US4241109A (en) Technique for altering the profile of grating relief patterns
US6600602B2 (en) Diffraction grating and uses of a diffraction grating
JP2982832B2 (ja) ブレーズ反射回折格子製作方法
US6788465B2 (en) Littrow grating and use of a littrow grating
CN102540302A (zh) 一种凸面闪耀光栅制作方法
CN102565905A (zh) 凸面双闪耀光栅的制备方法
JPH0653122A (ja) レジストパタ−ンの形成方法
JP3434907B2 (ja) 凹面エシェレットグレーティングの製造方法
JPS59116602A (ja) チヤ−プトグレ−テイングの製造方法
CN102540300A (zh) 一种凸面双闪耀光栅的制备方法
TW202146945A (zh) 蝕刻改良
JP2003133226A (ja) 構造化方法
JP2532070B2 (ja) 回折格子
JPS63187202A (ja) ブレ−ズドホログラフイツク回折格子
JPH0830764B2 (ja) 回折格子の製造方法
JPS6310402B2 (ja)
CN102540301A (zh) 一种凸面双闪耀光栅的制作方法
JPH05150110A (ja) SiC基板の回折格子製作方法
JPH06250007A (ja) ブレーズド型回折格子の製造方法
JPH0812287B2 (ja) グレーティング作製方法
JPH02251904A (ja) 回折格子およびその製作方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees