JP2840916B2 - ファクシミリ一体型端末装置 - Google Patents

ファクシミリ一体型端末装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パソコン、電話機、及
びファクシミリを一体化したファクシミリ一体型端末装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ファクシミリを利用した情報サー
ビスは、数多くある。例えば、電話機とファクシミリ装
置が別の場合には、電話機によって電話をかけて音声ガ
イダンスに従ってプッシュボタンを操作し、希望する情
報に行き着いた際に、#1等の確定コマンドを押し、フ
ァクシミリ装置でファクシミリが送られてくるのを待っ
ていた。また、電話機とファクシミリ装置が一体化して
いる場合には、ファクシミリ装置に付属の電話機にて電
話をかけて音声ガイダンスに従ってプッシュボタンを操
作し、希望する情報に行き着いた際に、#1等の確定コ
マンドを押し、ピーというファクシミリのプロトコル音
が聞こえたときに受話器を置いて、ファクシミリを待っ
ていた。
【0003】また、パソコンとファクシミリ装置を使用
する場合には、パソコンを利用してパソコンネットワー
クにアクセスし、画面で希望する情報を検索しリターン
キーで確定し、最後に自分のファクシミリ番号を指定
し、パソコンの回線を切って、ファクシミリ装置でファ
クシミリを待っていた。また、パソコン、電話機、及び
ファクシミリ装置を一体化した表示画面付き端末装置の
場合には、表示画面で希望する情報を検索して実行キー
で確定し、ピーというファクシミリのプロトコル音が聞
こえたときにスタートボタンを押すか、無音状態のまま
スタートボタンを押して、ファクシミリを待っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな電話機とファクシミリ装置を使い音声ガイダンスに
従い操作する方法は、自分の欲しい情報が本当にそこに
あるのか否かが最後まで聞かないと分からず、また表示
画面がないので、前メニューに戻ったりメニューをスキ
ップしたりすることができず、融通性に欠け、使い勝手
が悪いという問題がある。
【0005】また、パソコンとファクシミリ装置を使用
したものは、表示画面にメニューが表示されるので、ユ
ーザーの使い勝手の点は解決されるが、パソコンの回線
を切って、ファクシミリをセンター側から発信するた
め、通信費用が膨大にかかる。更に、パソコン、電話
機、及びファクシミリ装置を一体化した表示画面付き端
末装置の場合には、ファクシミリ情報を取り出す際に、
実行キーとスタートキーの二つのボタンを押さなければ
ならないので、手間がかかり面倒であると共に、スター
トキー押し忘れ等の誤操作が発生し易く、取扱が難しい
という問題がある。
【0006】そこで、本発明は、パソコン、電話機、及
びファクシミリ機能を一体化した表示画面付き端末装置
において、表示画面でメニューを選択し確定するとファ
クシミリ機能に自動的に切り換わるように構成し、以て
上述した課題を解決した端末装置を提供することを目的
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、電話回線を介してホストコ
ンピュータと接続され、内蔵された通信ソフトに基づ
き、制御手段の制御により、入力手段から入力すると表
示手段の表示画面で対話形式で処理し、前記入力手段か
らの入力により前記表示手段の表示画面で所望する情報
を検索し確定すると、自動的にモデム切換手段により前
記ホストコンピュータとの接続がデータモデムからファ
クシミリモデムに切り換わり、該所望する情報を前記ホ
ストコンピュータからファクシミリモデムで受信し、内
蔵したファクシミリからファクシミリ出力可能なことを
特徴とするファクシミリ一体型端末装置とした。
【0008】
【作用】上述構成に基づき、ファクシミリ一体型端末装
置の入力手段から制御手段に入力すると、通信ソフトに
基づき、制御手段の制御により、ホストコンピュータと
データモデムで接続し、表示手段の表示画面に情報を表
示し、所望する情報を検索し確定すると、自動的にモデ
ム切換手段によりホストコンピュータとの接続がデータ
モデムからファクシミリモデムに切り換わり、ホストコ
ンピュータが該所望する情報をファクシミリ一体型端末
装置にファクシミリモデムで送信し、該所望する情報を
内蔵のファクシミリからファクシミリ出力する。その
間、通信を切断することなく、一連の操作でファクシミ
リ情報が取り出せる。
【0009】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明によるファクシ
ミリ一体型端末装置の一実施例について説明する。図1
は本発明によるファクシミリ一体型端末装置を示す斜視
図であり、同図に示すように、ファクシミリ一体型端末
装置1は端末器2を有しており、端末器2には受話器3
がコードを介して接続されている。同図中、5はダイア
ル番号等を入力するテンキー、6はサービスをやめる場
合に押す通信終了キー、7は通信が終了すると点灯する
通信終了ランプ、9はシフトキー、10は後述する液晶
ディスプレイ15の表示画面を前の画面に戻す場合に押
す目次キー、11は変換キー、12はカーソルを上下左
右に移動させるカーソル移動キー、13は実行キー、1
5は液晶ディスプレイ、16は通信ソフトを格納したI
Cカードである。
【0010】また、図2は本発明によるファクシミリ一
体型端末装置のシステムブロック図であり、同図に示す
ように、ホストコンピュータ20と接続する電話回線2
1とコードレス電話機等の外部電話機22はモデム切換
スイッチ部23に接続され、電話回線21はモデム切換
スイッチ部23によりデータモデム通信部25又はファ
クシミリモデム通信部26に切り換え可能に接続され、
更にファクシミリ制御回路27を経てCPU部29に接
続されている。
【0011】また、30はCPU部29に入力するキー
部であり、キー部30から入力された信号はCPU部2
9に入力されると共に、通話部31にも入力され、通話
部31は前記モデム切換スイッチ部23の電話回線側に
接続され、通話部31からの出力は前記受話器3に相当
するハンドセット32又はスピーカー33に出力され
る。そして、ハンドセット32を端末器2から取り上げ
るとスピーカー33からの音は遮断され、ハンドセット
32を端末器2にセットするとスピーカー33から音が
出るようになっている。
【0012】また、CPU部29には前記モデム切換ス
イッチ部23、メモリ部35、LCDコントローラ37
及びLCDユニット38が接続され、LCDコントロー
ラ37及びLCDユニット38から表示部36が構成さ
れている。更に、CPU部29には年月日及び時刻情報
を出力する時計部39、前記ICカード16が着脱可能
なICカード・インタフェース部40、及び外部機器と
接続可能なRS−232Cインタフェース部41が接続
されている。
【0013】次に、本発明によるファクシミリ一体型端
末装置の作用を図3のフローチャートに基づいて説明す
る。先ず、ICカード16の通信ソフトを起動させキー
部30のテンキー5により暗証番号等を入力すると、通
信がスタートし(ステップ101)、電話回線が捕捉さ
れ(ステップ102)、ホストコンピュータへキー部3
0のテンキー5により入力されたダイアル番号がダイア
リングされ(ステップ103)、通信プロトコルの接続
が開始され(ステップ104)、CPU部29により通
信プロトコルの接続がOKか否かが判別される(ステッ
プ105)。
【0014】そして、ステップ105において通信プロ
トコルの接続がOK(YES)の場合には、表示部36
のLCDコントローラ37を介してLCDユニット38
が駆動して液晶ディスプレイ15の表示画面にメニュー
が表示され、表示画面上でメニューを検索処理して(ス
テップ106)(図4参照)、CPU部29により通信
終了か否かが判別され(ステップ107)、通信終了で
ない(NO)場合には、ファクシミリが開始されたか否
かが判別される(ステップ108)。
【0015】そして、ステップ108において、ファク
シミリが開始された(YES)場合には、モデム切換ス
イッチ部23によりデータモデム通信部25からファク
シミリモデム通信部26に切り換えられ(ステップ10
9)、同時にホストコンピュータもデータモデムからフ
ァクシミリモデムに切り換わり、ファクシミリ通信プロ
トコルを開始し(ステップ110)、ホストコンピュー
タが所望する情報を端末装置にファクシミリモデムで送
信し、ファクシミリが終了したか否かが判別され(ステ
ップ111)、ファクシミリが終了した(YES)場合
には、モデム切換スイッチ部23によりファクシミリモ
デム通信部26からデータモデム通信部25に切り換え
られ(ステップ112)、同時にホストコンピュータも
ファクシミリモデムからデータモデムに切り換わり、前
記ステップ106に移行して画面検索処理を続行する。
【0016】また、前記ステップ105において通信プ
ロトコルの接続がOKでない(NO)場合には、回線を
切断する(ステップ113)。また、前記ステップ10
7において通信が終了した(YES)場合には、ステッ
プ113に移行して回線を切断する。また、前記ステッ
プ108においてファクシミリが開始されない(NO)
場合には、前記ステップ106に移行して画面検索処理
を続行する。
【0017】更に、本発明によるファクシミリ一体型端
末装置の作用を図4の表示画面に沿って説明する。先
ず、例えば、図4(a)に示すように、カーソル移動キ
ー12を操作して液晶ディスプレイ15の表示画面のメ
インメニューのくじらサービスの「03.海外旅行をし
たい」にカーソルを移動させ実行キー13を押してメニ
ューを選択し、図4(b)に示すように、「01.スタ
ンダードハワイ6日間の旅」を選択して実行キー13を
押すとメニューが確定し、図4(c)に示すように、
「只今より出力します、しばらくお待ちください」とメ
ッセージが表示され、モデム切換スイッチ部23により
自動的にデータモデムからファクシミリモデムに切り換
えられ、図4(d)に示すように、「ご希望情報プリン
トアウト」とメッセージが表示されて、希望の情報がフ
ァクシミリ送信される。
【0018】従って、単に表示画面の希望するメニュー
にカーソルを移動させて実行キーを押すだけで端末装置
側もホストコンピュータ側も共に自動的にデータモデム
からファクシミリモデムに切り換わるので、パソコンの
回線を切ってファクシミリ送信を待つ必要がなく、更に
実行キーに続いてスタートキーを押す必要がなく、誤操
作を防止し、簡単かつ確実に操作することができる。
【0019】なお、上述実施例では、液晶ディスプレイ
を用いたが、これの代わりにCRTを用いてもよいこと
は勿論である。また、上述実施例では、入力手段として
キーを用いたが、マウスを用いるように構成してもよ
い。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のファクシ
ミリ一体型端末装置によれば、内蔵された通信ソフトに
基づき、入力手段により単に表示画面の所望する情報を
検索し確定するだけで、自動的にモデム切換手段により
ホストコンピュータとの接続データモデムからファク
シミリモデムに切り換わるので、パソコンの回線を切っ
てファクシミリ送信を待つ必要がなく、更に実行キーに
続いてスタートキーを押す必要がなく、誤操作を防止
し、簡単かつ確実に操作することができ、操作性を向上
させることができる。また、通信を切断することなく一
連の操作でファクシミリ情報が取り出せるので、パソコ
ンの回線を切ってファクシミリをセンター側から発信す
ることがなく、通信費用の大幅な削減を図ることができ
る。また、内蔵された通信ソフトに基づき、難しい操作
を必要とせず、表示画面に表示されるメッセージに従
い、対話形式で簡単に選択したファクシミリデータを内
蔵のファクシミリから出力することができ、しかも直ち
に当該ファクシミリデータを確認することが可能であ
り、ファクシミリ機能に関しては極めて使い勝手が良
く、利便性に富んでいる。また、ファクシミリと一体化
しているため、コンパクトであり、設置スペースを小さ
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるファクシミリ一体型端末装置の斜
視図である。
【図2】本発明によるファクシミリ一体型端末装置のシ
ステムブロック図である。
【図3】本発明によるファクシミリ一体型端末装置のフ
ローチャートである。
【図4】(a)乃至(d)は本発明によるファクシミリ
一体型端末装置の液晶ディスプレイの表示画面の一例を
示す図である。
【符号の説明】
1 ファクシミリ一体型端末装置 2 端末器 3 受話器 5 テンキー 6 通信終了キー 7 通信終了ランプ 9 シフトキー 10 目次キー 11 変換キー 12 カーソル移動キー 13 実行キー 15 液晶ディスプレイ 16 ICカード 20 ホストコンピュータ 21 電話回線 22 外部電話機 23 モデム切換スイッチ部 25 データモデム通信部 26 ファクシミリモデム通信部 27 ファクシミリ制御回路 29 CPU部 30 キー部 31 通話部 32 ハンドセット 33 スピーカー 35 メモリ部 36 表示部 37 LCDコントローラ 38 LCDユニット 39 時計部 40 ICカード・インタフェース部 41 RS−232Cインタフェース部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電話回線を介してホストコンピュータと
    接続され、内蔵された通信ソフトに基づき、制御手段の
    制御により、入力手段から入力すると表示手段の表示画
    面で対話形式で処理し、前記入力手段からの入力により
    前記表示手段の表示画面で所望する情報を検索し確定す
    ると、自動的にモデム切換手段により前記ホストコンピ
    ュータとの接続がデータモデムからファクシミリモデム
    に切り換わり、該所望する情報を前記ホストコンピュー
    タからファクシミリモデムで受信し、内蔵したファクシ
    ミリからファクシミリ出力可能なことを特徴とするファ
    クシミリ一体型端末装置。
JP6032081A 1994-03-02 1994-03-02 ファクシミリ一体型端末装置 Expired - Fee Related JP2840916B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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