JP2002237912A - 公衆電話システム - Google Patents

公衆電話システム

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JP2002237912A
JP2002237912A JP2001034509A JP2001034509A JP2002237912A JP 2002237912 A JP2002237912 A JP 2002237912A JP 2001034509 A JP2001034509 A JP 2001034509A JP 2001034509 A JP2001034509 A JP 2001034509A JP 2002237912 A JP2002237912 A JP 2002237912A
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telephone
public telephone
public
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telephone number
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JP2001034509A
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Isao Fujimori
勲 藤森
Hirotoshi Goshima
博利 五島
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Gotoo & Associe Kk
Original Assignee
Gotoo & Associe Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話機ユーザにとってより使い勝手のよ
い公衆電話システムを提供する。 【解決手段】 電話帳機能が組み込まれかつ赤外線通信
器が付加された携帯電話機と、赤外線通信器が付加され
た公衆電話機とを有する公衆電話システムにおいて、携
帯電話機側には、電話帳機能を利用して読み出された電
話番号を、ユーザの所定操作に基づいて赤外線通信器を
介して外部へ送出する公衆電話利用モードを設け、公衆
電話機側には、オフフック状態において、赤外線通信器
を介して前記携帯電話機から電話番号が受信されたと
き、当該電話番号に基づき自動ダイヤル発信を行う機能
を付加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、赤外線通信を介
して携帯電話機との連携を可能とした公衆電話システム
に係り、特に、携帯電話機ユーザにとっての利便性の向
上を図った公衆電話システムに関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、携帯電話は我々の日常生活に欠か
せないものとなりつつある。しかしながら、その時々の
電波受信状況や地域、場所(例えば、地下)等によりし
ばしば利用が不可能となるのが現状である。このような
場合、急用等で直ちに電話をかけたいと欲する携帯電話
機ユーザは、しばしば既設の公衆電話を利用する。ま
た、携帯電話機の電池残量が少なく、通話中の交信中断
をおそれて気軽にダイヤル発信ができないような場合
や、商談等で良好な通話状況を確保したい場合、更に
は、一般電話への発信には料金の割高となる携帯電話機
を使用したくないような場合等、携帯電話機所有者によ
る公衆電話機の利用ニーズは以前としてなくならない。
【0003】そのような場合、携帯電話機ユーザは、頻
繁に携帯電話機の電話帳に保存された特定電話番号を呼
び出し、当該番号を目で確認しながら、例えば10桁か
らの番号を1桁づつ公衆電話機に入力するといったダイ
ヤル発信手順をとる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うな公衆電話機へのダイヤル発信手順では、番号の入力
間違い等が生じやすく、かつユーザにとっては確認・操
作等の煩わしいものであり、このことは、公衆電話の利
用が携帯電話機ユーザに敬遠される原因ともなってい
た。
【0005】また、例えば「104」等の番号案内通知
やイエローページ等の電話帳から新たに入手され公衆電
話機に入力された電話番号を携帯電話機側の電話帳に保
存したり、リダイヤル情報として携帯電話機に保存する
といった必要性が生じる場合がある。このような場合
も、ユーザは、携帯電話機を操作して同一電話番号の入
力操作を行うより他なく、せっかく入手した電話番号を
操作中に忘れてしまうといったことも多々あった。
【0006】この発明は、上述の問題点に着目してなさ
れたものであり、その目的とするところは、携帯電話機
ユーザにとってより使い勝手のよい公衆電話システムを
提供するところにある。
【0007】この発明の更に他の目的とするところは、
以下の記述を参照することにより、当業者であれば容易
に理解されるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の第1実施態様による公衆電話システムは、
電話帳機能が組み込まれかつ赤外線通信器が付加された
携帯電話機と、赤外線通信器が付加された公衆電話機と
を有し、携帯電話機側には、電話帳機能を利用して読み
出された電話番号を、ユーザの所定操作に基づいて赤外
線通信器を介して外部へ送出する公衆電話利用モードが
設けられ、公衆電話機側には、オフフック状態におい
て、赤外線通信器を介して前記携帯電話から電話番号が
受信されたとき、当該電話番号に基づき自動ダイヤル発
信を行う機能が付加されている。
【0009】ここで、『読み出された電話番号』とある
が、これは、主として発信予定先の電話番号の特定を意
味するものであり、当該電話番号のディスプレイ上での
表示そのものを示すものではない。例えば、電話帳機能
によっては、電話番号を表示せずに当該電話番号に対応
づけられた名前等のみの表示で電話番号を特定すること
も可能である。
【0010】『ユーザの所定操作に基づいて〜外部へ送
出する』とあるが、これには種々の操作態様が想定され
る。一例としては、電話番号が読み出された(特定され
た)状態で、所定の専用ボタンを押下することで、電話
番号の外部への送出を開始するようにすることができ
る。また、他の一例としては、電話番号が読み出された
状態で、ディスプレイ上でカーソルを移動させ、‘送出
開始’を意味するアイコン等を選択することにより、電
話番号の外部への送出を開始するようにもできる。
【0011】『オフフック状態において』とあるが、こ
れは、自動ダイヤルを行う際の条件であり、電話番号受
信時の条件とは必ずしも成り得ない。例えば、オンフッ
ク状態で電話番号を受信し、その後のオフフック操作に
より自動ダイヤルを開始するようにすることも可能であ
る。尚、ここで言う「オフフック状態」とは、例えばテ
レフォンカードの挿入等により、ダイヤル発信が可能と
なった状態を意味するものである。
【0012】『自動ダイヤル発信』とあるが、ここで言
う「自動」とは、少なくとも、テンキーを介した公衆電
話機への電話番号入力を行う必要なく、簡易にダイヤル
発信を可能とすることを意味している。従って、電話番
号の受信と同時にダイヤル発信を行うか、或いは、電話
番号の受信後、所定の簡易操作に基づきダイヤル発信を
行うかは、ここでは限定されない。例えば、ダイヤル発
信は、公衆電話機側で電話番号を受信した後、公衆電話
機に設けられた発信確定ボタンの押下検知を条件として
実行されるようにしてもよい。
【0013】このような態様によれば、例えば、携帯電
話機の電話帳に保存された特定電話番号を呼び出し、当
該番号を目で確認しながら、例えば10桁からの番号を
1桁づつ公衆電話機に入力するといった煩わしいダイヤ
ル発信操作が不要となる。そのため、公衆電話利用時に
おける電話番号の入力ミスも激減する。また、そのよう
な公衆電話機からの簡易なダイヤル発信操作が可能とな
ることにより、携帯電話機ユーザには敬遠されがちだっ
た公衆電話の利用頻度の増大も期待される。
【0014】次に、上記の目的を達成するため、本発明
の第2実施態様による公衆電話システムは、電話帳機能
が組み込まれかつ赤外線通信器が付加された携帯電話機
と、赤外線通信器が付加された公衆電話機とを有し、携
帯電話機側には、電話帳機能を利用して読み出された電
話番号を含む特定コマンドを、ユーザの所定操作に基づ
いて赤外線通信器を介して外部へ送出する公衆電話利用
モードが設けられ、公衆電話機側には、オフフック状態
において、赤外線通信器を介して特定コマンドが受信さ
れたとき、それに含まれる電話番号に基づき自動ダイヤ
ル発信を行う機能が付加されている。
【0015】ここで、『読み出された電話番号』、『ユ
ーザの所定操作に基づいて』、『オフフック状態におい
て』、『自動ダイヤル発信を行う』については、先に第
1実施態様で説明したのとほぼ同様であるからその説明
は省略する。
【0016】その記載からも明らかであるように、第2
実施態様は、『電話番号を含む特定コマンド』を携帯電
話機から公衆電話機へと送信可能とする、といった点で
第1実施態様とは異なる。このようにすることで、第2
実施態様においては、更に、当該特定コマンドを種々設
定しておくことで、様々な自動処理を実現することを可
能としている。
【0017】好ましい一態様では、第2実施態様におい
て、特定コマンドには、電話帳機能を利用してユーザに
より予め電話番号と対応づけられた氏名等の称呼データ
が含まれており、公衆電話機側には、前記特定コマンド
が受信されたときには、それに含まれる称呼データに文
字変換処理を施すことにより、称呼データに基づく発信
先の名称をディスプレイを介してユーザに通知する機能
が付加されている。
【0018】ここで、『称呼データ』とあるが、当該称
呼は、氏名等に拘わらず、例えば、絵文字等を採用する
ことも十分可能である。
【0019】このような態様によれば、公衆電話の利用
者(携帯電話機ユーザ)は、公衆電話機のディスプレイ
を見て、自己の選択した(転送された)発信予定先を確
認することができる。また、携帯電話機の電話帳からの
読み出しミス等に基づく誤ダイヤル時には、オンフック
操作等をすることにより、即座にダイヤル発信を中止す
ることもできるから、間違い電話等も激減される。
【0020】尚、自動ダイヤル発信は、公衆電話機側で
特定コマンドを受信後、公衆電話機に設けられた発信確
定ボタンの押下検知を条件として実行されるようにすれ
ば、より確実にダイヤル発信を行うことができる。
【0021】好ましい他の一態様では、第2実施態様に
おいて、特定コマンドには、電話帳機能を利用してユー
ザにより予め電話番号と対応づけられた氏名等の称呼デ
ータが含まれており、公衆電話機側には、前記特定コマ
ンドが受信されたときには、それに含まれる称呼データ
に音声出力処理を施すことにより、称呼データに基づく
発信先の名称を送受話器等に附属の音声出力スピーカー
を介してユーザに通知する機能が付加されている。
【0022】尚、『称呼』には、氏名等の他、例えば、
絵文字や数字等を用いることができるが、ここでは、音
声変換可能な称呼である必要があることは言うまでもな
い。
【0023】『音声出力スピーカ』とあるが、これは、
送受話器の通話用スピーカ等に限定されず、例えば、公
衆電話機に別途設けられる専用の外部スピーカ等として
もよい。
【0024】このような態様によれば、公衆電話機の利
用者(携帯電話機ユーザ)は、音声により、自己の選択
した(転送された)発信予定先を確認することができる
から、より確実にダイヤル発信を行うことができる。
【0025】好ましい他の一態様では、第2実施態様に
おいて、携帯電話機には、所定操作を介したユーザから
の要求に基づき電話帳機能を利用して読み出される複数
の電話番号群を含んだコマンドを送信する機能が付加さ
れており、公衆電話機には、前記コマンドが受信された
ときには、それに含まれる電話番号群をディスプレイを
介して一括又は順次表示する機能と、操作パネル等を介
したユーザの所定操作により、それら受信された電話番
号群の中から決定されるいずれかの電話番号に基づくダ
イヤル発信を行う機能とが付加されている。
【0026】ここで、『操作パネル等を介したユーザの
所定操作により〜決定される』とあるが、当該決定タイ
ミングは、様々に規定乃至設定可能である。一例として
は、1の発信予定先についてのダイヤル発信が完了(通
話完了又は話し中による切断等)される毎に、その都
度、ユーザ操作により次の発信予定先を決定するといっ
た態様のものが挙げられる。他の一例としては、予め、
ダイヤル発信の順番をユーザ操作により電話番号毎に決
定しておくといった態様のものが挙げられる。この他に
も、当業者であれば種々の態様が想定されるであろう。
【0027】このような態様によれば、複数の発信予定
先に電話をかけたいような場合には、一度に複数の電話
番号を公衆電話機へと転送でき、また、転送した電話番
号に簡易にダイヤル発信を行うことが可能となる。
【0028】尚、第1実施態様並びに第2実施態様にお
いて、好ましくは、携帯電話機には、公衆電話機に特定
コマンドが送信されたときには、当該コマンドに含まれ
る電話番号を公衆電話機からの発信履歴として記憶する
機能が付加されるようにする。
【0029】ここで、『公衆電話機からの発信履歴とし
て記憶する』とあるが、これは、例えば、携帯電話機の
リダイヤル機能や、発信履歴保存機能等を使用して実現
することができる。
【0030】このような態様によれば、公衆電話機に転
送した電話番号を、発信履歴として携帯電話機側で保存
することができるから、公衆電話機に転送された電話番
号を、転送後も携帯電話機を介して確認することができ
る。
【0031】次に、上記の目的を達成するため、本発明
の第3実施態様による公衆電話システムは、電話帳機能
が組み込まれかつ赤外線通信器が付加された携帯電話機
と、赤外線通信器が付加された公衆電話機とを有し、公
衆電話機には、ダイヤル発信の行われた電話番号を含む
特定コマンドを、オフフック中の利用者の所定操作に基
づいて赤外線通信器を介して外部へ送出する電話番号転
送モードが設けられ、携帯電話機側には、赤外線通信器
を介して前記公衆電話機からの特定コマンドが受信され
たときには、当該コマンドに含まれる電話番号を電話帳
データとして取得する機能を有する。
【0032】ここで、『オフフック中の利用者の所定操
作に基づき』とあるが、これは、特定コマンドの送信が
オンフック後(公衆電話の使用終了後)に行われること
を防止するための構成であり、このようにすることで、
発信先の電話番号が赤の他人(次の利用者等)に盗用さ
れることを防ぐことができる。
【0033】『ユーザの所定操作に基づいて』とある
が、これには種々の操作態様が想定される。一例として
は、所定の専用ボタン(送出開始ボタン)を押下するこ
とで、電話番号の外部への送出を開始するようにするこ
とができる。
【0034】『電話帳データとして取得する』とある
が、取得された電話番号を自動的に登録するか、携帯電
話機ユーザによる所定操作を介して登録するかは任意で
ある。
【0035】このような態様によれば、例えば「10
4」等の番号案内通知やイエローページ等の電話帳から
新たに入手され公衆電話機に入力された電話番号を携帯
電話機側の電話帳に保存したり、リダイヤル情報として
携帯電話機に保存するといったことが、簡易な操作で実
現可能となる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る好適な実施の
一形態を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0037】本発明に係る公衆電話システムは、携帯電
話機側の‘公衆電話利用モード’を使用することによ
り、携帯電話機の電話帳に記憶された電話番号に基づく
公衆電話からの自動ダイヤル発信を行うことを可能とす
るものである。また、公衆電話機側の‘電話番号転送モ
ード’を使用することにより、公衆電話機に一時記憶さ
れた電話番号を携帯電話機に転送可能とするものであ
る。
【0038】当該公衆電話システムの回路構成が図1の
ブロック図により示されている。同図に示されるよう
に、この公衆電話システムは、携帯電話機1と、公衆電
話機2とを有してなる。
【0039】携帯電話機1は、通話部10と、無線通信
部11と、操作・入力部12と、表示部13と、記憶部
14と、赤外線通信部15と、制御部16とを有してい
る。
【0040】通話部10は、通話の際使用される通話用
マイクロフォンや通話用スピーカーフォン等で構成され
る。
【0041】無線通信部11は、無線モデム等で構成さ
れ、携帯電話機1の無線通信を実現するものであり、同
図にも示されるように無線通信アンテナ11aを有して
いる。
【0042】操作・入力部12は、テンキーやカーソル
操作子等で構成され、この例では、‘公衆電話利用モー
ド’使用による公衆電話機2へのコマンド送信は、当該
カーソル操作子のスイッチング動作により開始されるよ
うにされている。
【0043】表示部13は、液晶ディスプレイ等で構成
されており、この例では、ユーザが発信予定先となる電
話番号を電話帳機能を使用して呼び出す際の表示手段と
しても使用される。
【0044】記憶部14は、システムプログラムの格納
領域並びに制御部16における演算の実行の際のワーク
エリアや、電話帳データの記憶エリア等として利用され
るものであり、ROM、RAM等で構成されている。
尚、この例では、システムプログラムには、本発明の要
部ともなる‘公衆電話利用モード’或いは公衆電話機側
の‘電話番号転送モード’に対応したプログラムも含ま
れている。
【0045】赤外線通信部15は、‘公衆電話利用モー
ド’或いは公衆電話機側の‘電話番号転送モード’使用
時における公衆電話機2との間での赤外線通信を担うも
のであり、赤外線投受光素子、赤外線通信モデム等で構
成される。
【0046】制御部16は、マイクロプロセッサ等によ
り構成され、記憶部14に格納されたシステムプログラ
ムに従って、上述の構成要素10〜15を統括制御する
ものである。
【0047】次に、公衆電話機2は、通話部20と、操
作・入力部21と、表示部22と、課金部23と、記憶
部24と、赤外線通信部25と、制御部26とを有して
いる。
【0048】通話部20は、送受話器を構成する通話用
スピーカーフォンを含んで構成され、この例では、当該
通話用スピーカーフォンを使用して、利用者に対する発
信予定先名称等の音声通知がなされる。
【0049】操作・入力部21は、テンキーやカーソル
操作子の他、この例では、ダイヤル発信時に使用される
‘発信ボタン’、通話切断やダイヤル発信中止等のため
の‘中止ボタン’、並びに、‘転送ボタン’が含まれて
いる。尚、当該‘転送ボタン’が利用者により押下され
たときには、本発明の要部ともなる‘電話番号転送モー
ド’へと切り替わり、これにより、公衆電話機2から携
帯電話機1への電話番号の転送が可能となる。
【0050】表示部22は、液晶ディスプレイ等で構成
されており、この例では、発信予定先の電話番号、名称
等が表示される。
【0051】課金部23は、テレフォンカードリーダ
や、硬貨カウンタ等で構成される。この例では、利用者
が送受話器を取ったのち、料金徴収が可能なテレフォン
カードや硬貨の投入を条件として、公衆電話機のオフフ
ック状態が開始される。
【0052】記憶部24は、システムプログラムの格納
領域並びに制御部26における演算の実行の際のワーク
エリアや、電話番号の一時記憶エリア等として利用され
るものであり、ROM、RAM等で構成されている。
尚、この例では、システムプログラムには、本発明の要
部ともなる‘電話番号転送モード’或いは携帯電話機側
の‘公衆電話利用モード’に対応したプログラムも含ま
れている。
【0053】赤外線通信部25は、‘電話番号転送モー
ド’或いは携帯電話機側の‘公衆電話利用モード’使用
時における公衆電話機2との間での赤外線通信を担うも
のであり、赤外線投受光素子、赤外線通信モデム等で構
成される。
【0054】制御部26は、マイクロプロセッサ等によ
り構成され、記憶部24に格納されたシステムプログラ
ムに従って、上述の構成要素20〜25を統括制御する
ものである。
【0055】次に、公衆電話システム利用時(ここでは
‘公衆電話利用モード’使用時)におけるユーザ(利用
者)の携帯電話機1の操作手順を、ディスプレイ表示の
一例を示しながら簡略的に説明する。
【0056】図2中(a)は、利用者が公衆電話機2か
らの発信を希望する予定先(発信予定先)を、携帯電話
機の電話帳機能を使用して呼び出した状態でのディスプ
レイの一例を示したものである。尚、図2、図3(後に
示す)において、符号1aは液晶ディスプレイを、符号
1bはカーソル操作子を、符号1cは赤外線通信用の投
受光窓を、符号1dは無線通信アンテナをそれぞれ示し
ている。
【0057】図2中(a)に示されるように、液晶ディ
スプレイ1aには、電話帳機能を使用して利用者により
検索された発信予定先の名称『株式会社G&A』(予め
電話番号に対応してユーザにより登録された称呼)と、
当該発信予定先の10桁の電話番号(03××××××
××××)とが表示されている。また、液晶ディスプレ
イ1aの中央下位置には、‘公衆’なる表示がなされて
いる。この表示は、利用者によるカーソル操作子1bの
操作を介して、‘修正’→‘削除’→‘メモ’→‘公
衆’→‘修正’…と繰り返し変更されるものである。こ
の例では、このように発信予定先を液晶ディスプレイ上
に呼び出した状態で、当該表示を‘公衆’と変更し、更
にカーソル操作子1bを垂直に押下するスイッチング動
作により、通常の電話帳検索モードから‘公衆電話利用
モード’へと切り換えられるようにされている。
【0058】当該‘公衆電話利用モード’への切り換え
がなされると、次いで、図2中(b)で示される表示が
液晶ディスプレイ1aを介してなされる。同図中(b)
に示されるように、ここでは、発信予定先の名称と電話
番号が引き続き表示されるのに加え、‘転送’、‘追
加’の2つのボタン表示が現れ、利用者は、カーソル操
作によりいずれか一方を選択可能となっている。
【0059】ここで、利用者が、‘追加’を選択すると
(カーソル操作子1bを操作して液晶ディスプレイ上の
カーソルを‘追加’に合わせるとともに、操作子1bを
押下すると)、次いで、発信予定先の追加呼び出し用画
面が表示され、当該呼び出し画面を介して、利用者は更
なる発信予定先を呼び出すこととなる。尚、この際の操
作手順は、通常の電話帳機能を使用した呼び出し操作と
ほぼ同様であるため、ここでの詳細説明は省略する。
【0060】このようにして、利用者が1又は2以上の
発信予定先を選択後、カーソル操作を介して図2中
(b)で示される‘転送’ボタン表示を選択すると、次
いで、図3中(a)で示される確認表示がなされる。同
図中(a)で示されるように、この例では、利用者によ
り選択された3つの発信予定先の名称(『株式会社G&
A』,『特許庁』,『藤森』)が液晶ディスプレイに同
時に表示されるのに加え、‘送信’、‘戻る’の2つの
ボタン表示が現れ、利用者は、カーソル操作1bにより
いずれか一方を選択可能とされている。尚、この例で
は、発信予定先の電話番号は表示されていないが、これ
は、液晶ディスプレイ上に複数の発信予定先を一度に表
示しやすくするためであり、当然ながらに当該電話番号
を名称と共に表示するようにすることもできる。
【0061】利用者が液晶ディスプレイ1bを介して発
信予定先を確認後、‘送信’を選択すると、それら特定
された発信予定先の電話番号並びに名称は、特定コマン
ドに含まれるかたちで、赤外線通信を介して公衆電話機
2へ転送されることとなる。尚、当該‘送信’は、携帯
電話機1側の光窓1cが公衆電話機2側の光窓(図4中
2cで示される)に向けられた状態で開始するのが望ま
しいことは言うまでもないであろう。
【0062】尚、このようにして、送信が完了される
と、この例では、転送された発信予定先が携帯電話機1
側で発信履歴として保存されるようになっている。図3
中(b)は、液晶ディスプレイ1bによる発信履歴表示
の一例を示したものである。同図中(b)に示されるよ
うに、‘公衆電話利用モード’を使用して転送された発
信予定先は、発信履歴として、その名称と電話番号が転
送された日時並びに「公衆」の文字と共に表示される。
このように、本実施の形態では、携帯電話機ユーザは、
公衆電話機に転送した電話番号を、発信履歴として携帯
電話機側で保存することができ、これにより必要に応じ
て、携帯電話機から当該電話番号に簡易にダイヤル発信
を行うことも可能とされている。
【0063】次に、公衆電話システム利用時(ここで
は、携帯電話機側の‘公衆電話利用モード’使用時)に
おけるユーザ(利用者)の公衆電話機2の操作手順を、
公衆電話機の液晶ディスプレイ表示の一例を示しながら
簡略的に説明する。
【0064】図4中(a)は、公衆電話機2において、
携帯電話機1からコマンドが受信された際の液晶ディス
プレイの一例を示したものである。尚、当該コマンドの
送受信は、この例では、公衆電話機側のオフフック状態
を条件として実行可能とされる。無論、オンフック状態
で転送するようにすることも可能であるが、このように
することで、公衆電話機利用者以外の携帯電話機に保存
された電話番号等が誤って転送されることが防止されて
いる。尚、図4において、符号2aは公衆電話機の液晶
ディスプレイ、符号2bはカーソル操作ボタン、符号2
cは赤外線通信用の投受光窓、符号2dは発信ボタン、
2eは中止ボタン、2fは転送ボタン、2gは送受話
器、2hはテンキー、をそれぞれ示している。
【0065】図4中(a)に示されるように、液晶ディ
スプレイ2aには、この例では、携帯電話機1から転送
された3つの発信予定先の名称(『株式会社G&A』
『特許庁』『藤森』)が全て同時に表示されている。
尚、この例では、転送された発信予定先が多く同一液晶
ディスプレイ上で一度に表示されないような場合には、
液晶ディスプレイのスクロール機能を介して利用者がそ
れらの全てを確認可能なように配慮されている。
【0066】この液晶ディスプレイ2a上において、利
用者がカーソル操作ボタン2bを操作して、ダイヤル発
信を実行したい発信予定先にカーソルを合わせ、次いで
発信ボタン2dを押下すると、当該カーソルで示される
発信予定先への自動ダイヤル発信が行われる。このと
き、この例では、当該発信予定先の電話番号が液晶ディ
スプレイ2aに表示されると共に、送受話器2gの通話
用スピーカーフォンを介して、当該発信予定先の名称と
電話番号とが音声により利用者に通知されるようになっ
ている。尚、当該音声による通知は、この例では、発信
ボタン押下直後とされているが、当該タイミングは任意
に設定することができる。
【0067】次に、公衆電話システム利用時(公衆電話
機側の‘電話番号転送モード’使用時)におけるユーザ
(利用者)の公衆電話機2の操作手順を、ディスプレイ
表示の一例を示しながら簡略的に説明する。
【0068】図4中(b)は、公衆電話機側の‘電話番
号転送モード’使用時における公衆電話機の液晶ディス
プレイの一例を示したものである。先にも説明したよう
に、この例では、同図中に示される公衆電話機の転送ボ
タン2fが利用者により押下されることにより‘電話番
号転送モード’となり、公衆電話機2から携帯電話機1
への電話番号の転送が可能とされる。当該‘電話番号転
送モード’となると、公衆電話機2のの液晶ディスプレ
イ2aには、発信履歴として、オフフック中に公衆電話
機からダイヤル発信の行われた電話番号が表示される。
このとき、液晶ディスプレイ2aには、『転送ボタンを
もう一度押すと携帯電話機への電話番号転送を開始しま
す』等のガイダンス表示がなされる。
【0069】利用者が、当該液晶ディスプレイ2aを介
して電話番号を確認後、転送ボタンを再押下すると、当
該電話番号は、コマンドに含まれるかたちで、赤外線通
信を介して携帯電話機1へ転送されることとなる。一
方、携帯電話機1の側では、当該コマンドを受信する
と、コマンドに含まれる電話番号を電話帳データとして
取得する。当該取得態様については、後にフローチャー
トと共に詳細に説明する。尚、当該‘転送’は、携帯電
話機1側の光窓1cが公衆電話機2側の光窓2cに向け
られた状態で行われるのが望ましいことは言うまでもな
いであろう。また、当該転送は、この例では、公衆電話
機側のオフフック状態を条件として実行可能とされてい
る。無論、オンフック状態で転送するようにすることも
可能であるが、このようにすることで、電話番号が赤の
他人(次の利用者等)に転送されることを防ぐことがで
きる。
【0070】次に、ユーザによる上述の操作手順に対応
して、携帯電話機1並びに公衆電話機2のそれぞれで行
われる動作を、フローチャートに基づき詳細に説明す
る。
【0071】公衆電話システム利用に係る携帯電話機1
の動作が図5のフローチャートにより示されている。同
図に示されるように、本実施形態の公衆電話システム利
用にあっては、先ず、電話帳機能を介したユーザからの
指示操作に基づき、ユーザが公衆電話機から電話をかけ
たいとする電話番号並びに当該電話番号に対応づけられ
た名称が記憶部14から呼び出される(ステップ50
1)。この状態で、図2中(a)で示される‘公衆電話
利用モード’が利用者により選択されると(ステップ5
02YES)、ステップ501で呼び出された電話番号
並びに名称を公衆電話機からの発信予定先として特定す
る(ステップ504)。尚、ステップ502において、
‘公衆電話利用モード’以外のモード(‘修正’、‘削
除’等々)が選択された場合には、当該各モードに対応
した処理が実行される(ステップ502NO,ステップ
503)。これについては本発明の要部とは関係しない
のでその説明は省略する。
【0072】次いで、図2中(b)で示される‘追加’
ボタン表示が利用者により選択されると(ステップ50
5YES)、引き続き、電話帳機能を介したユーザから
の指示に基づき、発信予定先の追加呼び出し及び特定を
行う(ステップ506,ステップ504)。尚、同フロ
ーチャートには示されていないが、この例では、発信予
定先の追加は所定数(例えば10件)までとされてい
る。
【0073】このようにして、発信予定先が特定される
と(図3中(a)で示される‘送信’が選択される
と)、当該発信予定先の電話番号並びに名称を含むコマ
ンドが携帯電話機1の赤外線通信部15介して携帯電話
機1から公衆電話機2へと向けて送信される(ステップ
507)。
【0074】ここでのコマンドの内容は、主に、携帯電
話機1と公衆電話機2との間での電話番号並びに名称の
送受信を完了させるためのものであり、その後の公衆電
話機側での処理(表示・ダイヤル発信実行等)は、この
例では、公衆電話機2の記憶部24に格納されたプログ
ラムに基づいて実行される。尚、同フローチャートには
示されていないが、発信予定先が1つである場合と、2
つ以上ある場合とで当該コマンドの内容は異なるが、こ
れについては当業者であれば容易に理解されるであろう
から特に説明は要しないであろう。
【0075】それらコマンドの送受信が完了されると
(ステップ508YES)、次いで、送信した発信予定
先の電話番号並びに名称を先に図3(b)を参照して説
明した発信履歴として記憶部24の所定エリアに保存し
(ステップ510)、処理は一旦終了される。尚、ステ
ップ508において、送受信エラー等が確認された場合
には、所定のエラー時処理が行われた後(ステップ50
9)、処理は終了される。
【0076】次に、公衆電話システム利用に係る公衆電
話機2の動作が図6のフローチャートにより示されてい
る。同図に示されるように、公衆電話機2の側では、オ
フフック開始が検知される迄は主要動作は待機された状
態にある(ステップ601NO,ステップ602)。こ
こで、テレフォンカードの挿入、或いは硬貨投入等によ
り図1に示される課金部23を介して、オフフック開始
が検知されると(ステップ601YES)、テンキー2
hを介した利用者からの電話番号入力、或いは携帯電話
機1からのコマンド受信がなされるまで、再び待機状態
となる(ステップ603NO,ステップ605NO,ス
テップ606)。
【0077】オフフック開始後、コマンド受信がなされ
ることなく、テンキー2hを介した電話番号の入力があ
ったときには(ステップ603YES)、次いで、ステ
ップ604で示されるテンキー入力時処理が実行され
る。尚、当該処理については、後に図8のフローチャー
トと共に詳細に説明する。
【0078】一方、オフフック開始後、テンキー2hを
介した電話番号入力がなく、携帯電話機1からのコマン
ド受信がなされたときには(ステップ603NO,ステ
ップ605YES)、次いでステップ607へと移行す
る。尚、当該コマンド受信は、公衆電話機2の赤外線通
信部25を介して行われるものである。この例では、オ
フフック開始後、携帯電話機からのコマンドが送信され
てきた場合には直ちに受信するものとされているが、利
用者による公衆電話機側へ所定操作を条件として、当該
コマンドの送受信が可能とされるようにしてもよいであ
ろう。
【0079】コマンド受信後は、当該コマンドに含まれ
る発信予定先が単数であるか或いは複数であるかによっ
てその処理が異なる。発信予定先が1つのみ受信された
場合には(ステップ607単数)、当該発信予定先の電
話番号並びに名称が読み込まれ(ステップ608)、読
み込まれた名称を表示部23(液晶ディプレイ2a)を
介して文字表示する(ステップ609)。
【0080】次いで、発信ボタン2d押下が検知される
までは待機状態にあるが(ステップ610NO,ステッ
プ611)、発信ボタン2dの押下が検知されると(ス
テップ610YES)、ステップ608で読み込まれた
電話番号並びに名称に音声変換処理が施され、当該電話
番号並びに名称が送受話器2hの通話用スピーカーフォ
ンを介して利用者に通知(音声ガイダンス)される(ス
テップ619)。一例としては、『株式会社G&A様、
電話番号03〜にダイヤル中です。』等のガイダンスが
挙げられる。次いで、当該電話番号に基づく自動ダイヤ
ル発信が行われる(ステップ620)。
【0081】尚、同フローチャートには、音声ガイダン
ス(ステップ619)並びにダイヤル発信処理(ステッ
プ620)は時系列的な処理として示されているが、実
際にはそれら処理はほぼ並行して行われる。
【0082】一方、ステップ607において、発信予定
先が複数受信された場合には(ステップ607複数)、
それら複数の発信予定先の電話番号並びに名称が順次読
み込まれ(ステップ612)、読み込まれた複数の名称
を表示部23(液晶ディプレイ2a)を介して一括文字
表示する(ステップ613)。このとき、初回発信先の
仮設定表示として、液晶ディスプレイ2a上に先頭表示
された名称(図5中(a)で示される『株式会社G&
A』)にカーソルが配置される(ステップ614)。
【0083】ここで、利用者が、カーソル操作ボタン2
bを動作させ、カーソルをその他の表示名称へと移動さ
せると(ステップ615YES)、当該カーソル移動先
の表示名称で特定される電話番号を初回発信先として再
度仮設定する(ステップ616)。
【0084】この状態において、発信ボタン2dの押下
が検知されるか、或いは再度仮設定の変更が行われるま
では待機状態にあるが(ステップ617NO,ステップ
618,ステップ615NO)、発信ボタン2dの押下
が検知されると(ステップ617YES)、ステップ6
19において、ステップ614或いはステップ616で
仮設定された発信予定先の名称並びに電話番号に音声変
換処理が施され、当該電話番号並びに名称が送受話器2
hの通話用スピーカーフォンを介して利用者に通知され
る(ステップ619)。次いで、当該電話番号に基づく
自動ダイヤル発信が行われる(ステップ620)。
【0085】次に、複数の発信予定先受信時における初
回ダイヤル後の公衆電話機2の動作が図7のフローチャ
ートにより示されている。
【0086】同図に示されるように、公衆電話機2にお
いては、ダイヤル発信後には、通話終了又はコール等が
終了されるまでは通話乃至コール等の継続状態にあるが
(ステップ701NO,ステップ702)、通話終了又
はコール等が終了されると、再び、図6中ステップ61
3以降に示される処理とほぼ同様の処理が実行されるこ
ととなる。
【0087】即ち、一部重複説明となるが、ステップ7
03においては、図6中ステップ612で読み込まれた
複数の発信予定先名称が、表示部23(液晶ディプレイ
2a)を介して再表示される。次いで、次回発信先の仮
設定を表す表示として、液晶ディスプレイ2a上に表示
された名称のうち、この例では、未ダイヤル発信の先頭
となる表示名称にカーソルが配置される(ステップ70
4)。尚、再表示された発信予定先の内、いずれの発信
予定先が未ダイヤルであるかは、例えば各発信予定先毎
にダイヤル発信済み又は未ダイヤル発信を示す所定フラ
グを設けるようにすることで判別するようにする。
【0088】次いで、利用者が、カーソル操作ボタン2
bを動作させ、液晶ディスプレイ上のカーソルをその他
の表示名称へと移動させると(ステップ705YE
S)、当該カーソル移動先の表示名称で特定される電話
番号を次回発信先として再度仮設定する(ステップ70
6)。
【0089】この状態において、発信ボタン2dの押下
が検知されるか、或いは再度仮設定の変更が行われるま
では待機状態にあるが(ステップ707NO,ステップ
708,ステップ705NO)、発信ボタン2dの押下
が検知されると(ステップ707YES)、ステップ7
09において、ステップ704或いはステップ706で
仮設定された次回発信予定先の名称並びに電話番号に音
声変換処理が施され、当該電話番号並びに名称が送受話
器2hの通話用スピーカーフォンを介して利用者に通知
される(ステップ709)。次いで、当該電話番号に基
づくダイヤル発信が行われる(ステップ710)。これ
らステップ701から710で示される一連の処理は、
この例では、オフフック状態が続く間継続可能とされ
る。
【0090】尚、ステップ701における通話終了又は
コール等の終了は、図4で示される中止ボタン2eの押
下により検知される。もっとも、公衆電話機の利用終了
を意味する送受話器2gの所定位置への返却動作により
通話又はコール等を終了することもできるが、そのよう
な場合には、この例では全ての処理が中止されるため、
ステップ701で示すところの終了有無判定とは関係し
ない。
【0091】図8は、電話番号転送モード使用に係る公
衆電話機2の動作を説明するための図である。図6中、
ステップ604で示されるテンキー入力時処理の詳細が
図8中(a)のフローチャートにより示されている。同
図中(a)に示されるように、テンキー入力時処理にお
いては、先ず、テンキー2hを介して入力された番号を
読み込み、オフフック中の間、記憶部24の所定エリア
に保存する(ステップ811)。
【0092】次いで、発信ボタン2dの押下が検知され
るまでは待機状態にあるが(ステップ812NO,ステ
ップ813)、発信ボタン2dの押下が検知されると
(ステップ812YES)、ステップ801で読み込ま
れた電話番号に音声変換処理が施され、当該電話番号が
送受話器2hの通話用スピーカーフォンを介して利用者
に通知される(ステップ814)。次いで、それとほぼ
並行して、ステップ811で読み込まれた電話番号に基
づく自動ダイヤル発信が行われる(ステップ815)。
【0093】ダイヤル発信後には、通話終了又はコール
等が終了されるまでは通話乃至コール等の継続状態にあ
るが(ステップ816NO,ステップ817)、中止ボ
タン2eの押下により検知通話終了又はコール等が検知
されると(ステップ816YES)、再び、図6中ステ
ップ603で示される処理へと移行される。
【0094】電話番号転送モード使用に係る公衆電話機
の動作が図8中(b)のフローチャートにより示されて
いる。先にも説明したように、この例では、図4に示さ
れる公衆電話機の転送ボタン2fが利用者により押下さ
れることにより、公衆電話機は、‘電話番号転送モー
ド’となる。尚、この例では、当該電話番号転送モード
は、公衆電話機がオフフック中の間使用可能とされてい
る。
【0095】即ち、図8中(b)のフローチャートで示
されるように、転送ボタン2fの押下が検知されると、
先ず、ステップ811により保存された電話番号がある
か否かを確認する(ステップ811)。ここで、記憶部
24の所定エリアに、電話番号が保存されてないような
場合には、液晶ディスプレイ2aによる所定表示(例え
ば、『電話番号は入力されていません』等)が行われ
(ステップ812)、処理は終了する。
【0096】一方、ステップ811により保存された電
話番号がある場合には、当該電話番号が呼び出され(ス
テップ813)、液晶ディスプレイ2aによる電話番号
表示と共に、図4中(b)で示したガイダンス『転送ボ
タンを再押下すると携帯電話機への転送を開始します』
等が表示される(ステップ814)。
【0097】この状態において、転送ボタン2fの再押
下が検知されるまでは待機状態にあるが(ステップ81
5NO,ステップ816)、転送ボタン2fの再押下が
検知されると(ステップ815YES)、当該電話番号
を含むコマンドが公衆電話機2の赤外線通信部26介し
て公衆電話機2から携帯電話機1へと向けて送信される
(ステップ817)。
【0098】尚、ここでのコマンドの内容は、主に、携
帯電話機1と公衆電話機2との間での電話番号の送受信
を完了させるためのものであり、その後の携帯電話機側
での処理(表示・電話帳登録等)は、この例では、携帯
電話機1の記憶部14に格納されたプログラムに基づい
て実行される。
【0099】当該コマンドの送受信が完了されると(ス
テップ818YES)、処理は終了されるが、送受信エ
ラー等が確認された場合には、所定のエラー時処理が行
われた後(ステップ819)、処理は終了される。
【0100】公衆電話機の電話番号転送モード使用に係
る携帯電話機1の側の動作が図9のフローチャートによ
り示されている。
【0101】携帯電話機1においては、赤外線通信部1
5を介して、公衆電話機2からのコマンドが受信される
と、当該コマンドに含まれる電話番号を電話帳データに
登録すべき電話番号データとして取得する(ステップ9
01)。次いで、液晶ディスプレイ1aに、図示しない
称呼入力画面を表示する。
【0102】当該称呼入力画面は、この例では、通常の
電話帳登録時における称呼入力画面と同一とされる。す
なわち、当該画面上において、利用者がテンキーやカー
ソル操作子1bを介して、読み込まれた電話番号に対す
る所望の称呼を入力後、所定の登録確定操作を行うと
(ステップ903YES)、当該称呼が読み込まれ(ス
テップ905)、それら読み込まれた電話番号ならびに
称呼が電話帳データとして記憶部14の所定エリアに保
存されることとなる(ステップ906)。尚、このとき
保存されるデータには、図3中(b)で示した‘公衆’
表示のためのデータが含まれる。
【0103】一方、ステップ903において、所定の登
録操作が行われるまでは、携帯電話機は一旦待機状態に
ある(ステップ903NO,ステップ904)。
【0104】以上のように、本実施形態の公衆電話シス
テムによれば、携帯電話機側の‘公衆電話利用モード’
を使用することにより、携帯電話機の電話帳に記憶され
た電話番号に基づく公衆電話からの自動ダイヤル発信を
簡易な操作で行うことができるから、例えば、携帯電話
機の電話帳に保存された特定電話番号を呼び出し、当該
番号を目で確認しながら、例えば10桁からの番号を1
桁づつ公衆電話機に入力するといった煩わしいダイヤル
発信操作が不要となる。そのため、公衆電話利用時にお
ける電話番号の入力ミスも激減する。また、そのような
公衆電話機の簡易なダイヤル発信操作が可能となること
により、携帯電話機ユーザには敬遠されがちだった公衆
電話の利用頻度の増大も期待される。
【0105】また、本実施形態の公衆電話システムによ
れば、公衆電話機側の‘電話番号転送モード’を使用す
ることにより、例えば「104」等の番号案内通知やイ
エローページ等の電話帳から新たに入手され公衆電話機
に入力された電話番号を携帯電話機側の電話帳に保存し
たり、リダイヤル情報として携帯電話機に保存するとい
ったことが、簡易な操作で実現可能となる。
【0106】尚、上述の実施の形態では 公衆電話機の
送受話器が外された状態であることを条件として、オフ
フック状態が継続されるものとして説明したが、例え
ば、専用の‘オフフックボタン’等を設けることで、送
受話器を掛けたままでオフフック状態とすることも可能
である。
【0107】また、上述の実施の形態では、携帯電話機
からのコマンドを受信後、公衆電話機の発信ボタンを押
下することによりダイヤル発信を開始するものとして説
明したが、これは、例えば、電話番号を1つのみ有する
コマンドが受信された場合には、公衆電話機への所定操
作を要さずに、完全自動ダイヤル発信を行うようにして
もよい。
【0108】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、携帯電話機ユーザにとってより使い勝手のよい
公衆電話システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る公衆電話システムの回路構成を示
すブロック図である。
【図2】公衆電話システム利用に係る携帯電話機側の操
作手順を説明するための図(その1)である。
【図3】公衆電話システム利用に係る携帯電話機側の操
作手順を説明するための図(その2)である。
【図4】公衆電話システム利用に係る公衆電話機側の操
作手順を説明するための図である。
【図5】公衆電話システム利用に係る携帯電話機の動作
を示すフローチャートである。
【図6】公衆電話システム利用に係る公衆電話機の動作
を示すフローチャートである。
【図7】複数の発信予定先受信時における初回ダイヤル
後の公衆電話機の動作を示すフローチャートである。
【図8】電話番号転送モード使用に係る公衆電話機の動
作を説明するための図である。
【図9】電話番号転送モード使用に係る携帯電話機の動
作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 携帯電話機 1a 液晶ディスプレイ 1b カーソル操作子 1c 赤外線投受光用窓 2 公衆電話機 2a 液晶ディスプレイ 2b カーソル操作ボタン 2c 赤外線投受光用窓 2d 発信ボタン 2e 中止ボタン 2f 転送ボタン 2g 送受話器 2h テンキー 10 通話部 11 無線通信部 12 操作・入力部 13 表示部 14 記憶部 15 赤外線通信部 16 制御部 20 通話部 21 操作・入力部 22 表示部 23 課金部 24 記憶部 25 無線通信部 26 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 1/00 H04B 7/26 M 1/26 9/00 A 1/275 Fターム(参考) 5K002 AA05 FA03 GA04 GA05 5K027 AA04 AA11 BB01 EE00 EE03 EE04 FF21 FF25 HH26 KK02 5K036 AA07 AA09 BB01 BB04 DD01 EE14 JJ02 JJ10 JJ12 JJ16 5K040 CC07 FF02 FF03 GG00 5K067 AA34 BB04 DD27 EE00 EE02 EE37 FF07 FF23 FF40 GG01 HH13 HH24

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電話帳機能が組み込まれかつ赤外線通信
    器が付加された携帯電話機と、赤外線通信器が付加され
    た公衆電話機とを有し、 携帯電話機側には、電話帳機能を利用して読み出された
    電話番号を、ユーザの所定操作に基づいて赤外線通信器
    を介して外部へ送出する公衆電話利用モードが設けら
    れ、 公衆電話機側には、オフフック状態において、赤外線通
    信器を介して前記携帯電話機から電話番号が受信された
    とき、当該電話番号に基づき自動ダイヤル発信を行う機
    能が付加されている、公衆電話システム。
  2. 【請求項2】 電話帳機能が組み込まれかつ赤外線通信
    器が付加された携帯電話機と、赤外線通信器が付加され
    た公衆電話機とを有し、 携帯電話機側には、電話帳機能を利用して読み出された
    電話番号を含む特定コマンドを、ユーザの所定操作に基
    づいて赤外線通信器を介して外部へ送出する公衆電話利
    用モードが設けられ、 公衆電話機側には、オフフック状態において、赤外線通
    信器を介して特定コマンドが受信されたとき、それに含
    まれる電話番号に基づき自動ダイヤル発信を行う機能が
    付加されている、公衆電話システム。
  3. 【請求項3】 特定コマンドには、電話帳機能を利用し
    てユーザにより予め電話番号と対応づけられた氏名等の
    称呼データが含まれており、公衆電話機側には、前記特
    定コマンドが受信されたときには、それに含まれる称呼
    データに文字変換処理を施すことにより、称呼データに
    基づく発信先の名称をディスプレイを介してユーザに通
    知する機能が付加されている、請求項2に記載の公衆電
    話システム。
  4. 【請求項4】 特定コマンドには、電話帳機能を利用し
    てユーザにより予め電話番号と対応づけられた氏名等の
    称呼データが含まれており、公衆電話機側には、前記特
    定コマンドが受信されたときには、それに含まれる称呼
    データに音声出力処理を施すことにより、称呼データに
    基づく発信先の名称を送受話器等に附属の音声出力スピ
    ーカーを介してユーザに通知する機能が付加されてい
    る、請求項2又は3に記載の公衆電話システム。
  5. 【請求項5】 ダイヤル発信は、公衆電話機側で特定コ
    マンドを受信後、公衆電話機に設けられた発信確定ボタ
    ンの押下検知を条件として実行される、請求項2乃至4
    のいずれかに記載の公衆電話システム。
  6. 【請求項6】 携帯電話機には、公衆電話機に特定コマ
    ンドが送信されたときには、当該コマンドに含まれる電
    話番号を公衆電話機からの発信履歴として記憶する機能
    が付加されている、請求項2乃至5のいずれかに記載の
    公衆電話システム。
  7. 【請求項7】 携帯電話機には、所定操作を介したユー
    ザからの要求に基づき電話帳機能を利用して読み出され
    る複数の電話番号群を含んだコマンドを送信する機能が
    付加されており、 公衆電話機には、前記コマンドが受信されたときには、
    それに含まれる電話番号群をディスプレイを介して一括
    又は順次表示する機能と、 操作パネル等を介したユーザの所定操作により、それら
    受信された電話番号群の中から決定されるいずれかの電
    話番号に基づくダイヤル発信を行う機能が付加されてい
    る、請求項2乃至6のいずれかに記載の公衆電話システ
    ム。
  8. 【請求項8】 赤外線通信器を有し、組み込まれた電話
    帳機能を利用して読み出された電話番号を含む特定コマ
    ンドを、ユーザの所定操作に基づいて赤外線通信器を介
    して外部へ送出する公衆電話利用モードが設けられた携
    帯電話機。
  9. 【請求項9】 赤外線通信機を有し、オフフック状態に
    おいて、赤外線通信器を介して携帯電話機からの特定コ
    マンドが受信されたとき、それに含まれる電話番号に基
    づき自動ダイヤル発信を行う携帯電話機連携モードが付
    加されている公衆電話機。
  10. 【請求項10】 電話帳機能が組み込まれかつ赤外線通
    信器が付加された携帯電話機と、赤外線通信器が付加さ
    れた公衆電話機とを有し、 公衆電話機には、ダイヤル発信の行われた電話番号を含
    む特定コマンドを、オフフック中の利用者の所定操作に
    基づいて、赤外線通信器を介して外部へ送出する電話番
    号転送モードが設けられ、 携帯電話機側には、赤外線通信器を介して前記公衆電話
    機からの特定コマンドが受信されたときには、当該コマ
    ンドに含まれる電話番号を電話帳データとして取得する
    機能を有する、公衆電話システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013055517A (ja) * 2011-09-05 2013-03-21 Saxa Inc 電話通信端末、ベース装置および発信処理プログラム
JP2013055518A (ja) * 2011-09-05 2013-03-21 Saxa Inc 電話通信端末、ベース装置および発信処理プログラム
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