JP2840469B2 - 熱駆動型冷熱発生装置 - Google Patents

熱駆動型冷熱発生装置

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JP2840469B2
JP2840469B2 JP3082991A JP3082991A JP2840469B2 JP 2840469 B2 JP2840469 B2 JP 2840469B2 JP 3082991 A JP3082991 A JP 3082991A JP 3082991 A JP3082991 A JP 3082991A JP 2840469 B2 JP2840469 B2 JP 2840469B2
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hydrogen
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直樹 広
康之 桑木
昌和 諸頭
正人 大隅
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Sanyo Denki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属水素化物を利用し
た熱駆動型冷熱発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に先行する特公昭63−4111
号公報に記載された従来の熱駆動型冷熱発生装置では、
図4に示すように平衡水素圧力の高い高圧金属水素化物
2H と平衡水素圧力の低い低圧金属水素化物M1Hを
用い、低圧金属水素化物M1Hを加熱源Aにて加熱する
ことで水素を発生し、この発生水素を高圧金属水素化物
2Hに発熱的に吸蔵させ、次に高圧金属水素化物M2
の発熱を外気Bに放出した後、この高圧金属水素化物M
2Hから吸熱的に水素を放出し、斯るサイクルを繰 り返
すことで、高圧金属水素化物M2Hの吸熱を冷却負荷C
の冷却に利用してい る。
【0003】しかしながらこの種従来の熱駆動型冷熱発
生装置では、加熱源Aの加熱エネルギーが過剰であった
場合、その過剰エネルギーは結局、水素化物容器D,E
から外気Bに捨て去られ有効利用されないという欠点が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前述の欠点を
解消し、余剰の熱エネルギーを有効利用するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、平衡水素圧力
の高い第1金属水素化物と該第1金属水素化物より平衡
水素圧力の低い第2金属水素化物を用い、第2金属水素
化物から加熱により水素を発生し、この発生水素を第1
金属水素化物に発熱的に吸蔵させる第1サイクルと、第
1金属水素化物から吸熱的に水素を放出し、この放出水
素を第2金属水素化物に発熱的に吸蔵させる第2サイク
ルを有し、第1金属水素化物の水素放出に伴う吸熱を冷
熱として利用してなるものであって、第2金属水素化物
から発生した水素を第1金属水素化物に案内する導管に
タービンを介設し、このタービンにより発電してなるも
のである。
【0006】
【作用】本発明によれば、第2金属水素化物の加熱源の
温度が過剰上昇した場合、この加熱源の過剰の熱エネル
ギーは水素ガス圧力のアップに転換され発電用タービン
の駆動力アップに有効利用されるようになり、その有効
利用分だけ発電量がアップして熱駆動型冷熱発生装置の
エネルギー効率が高まる。
【0007】
【実施例】次に本発明の一実施例について説明する。
【0008】図1において、1,2はこの装置の作動温
度範囲において平衡水素圧力の低いMmNi5 系の金属
水素化物MH2 を収納した容器、3,4はこの装置の作
動温度範囲において水素平衡圧力の高いLaNi5 系の
金属水素化物MH1 を収納した容器、5は容器1,2を
選択的に加熱する加熱源、6は容器1,2,3,4の熱
を選択的に放熱させる放熱部、7は容器3,4の冷熱に
よって選択的に冷却される冷却負荷である。8は容器
1,2を加熱部5又は放熱部6に交互に熱交換接続する
低圧側切り替え手段で、三方弁9a,9b,9c,9d
と管体10a,10b等から構成されている。11は容
器3,4を放熱部6又は冷却負荷7に交互に熱交換接続
する高圧側切り替え手段で、三方弁9e,9f,9g,
9hと管体10c,10d等から構成されている。前記
加熱源5はボイラー等で形成され、オイル等の熱媒を加
熱して低圧側切り替え手段8により容器1又は容器2へ
熱交換的に送り込む。前記放熱部6は外気等に放熱すべ
く構成されると共に、低圧側切り替え手段8により、加
熱源5と非接続状態の容器1又は容器2へ選択的に接続
される。前記冷却負荷7はアルコール等の熱媒体を使用
しこの熱媒体を高圧側切り替え手段11により容器3又
は容器4との間で循環させることで前記放熱部6と非接
続状態の容器3又は容器4から冷熱を取得している。
【0009】12a,12bは容器1に接続した逆止
弁、12c,12dは容器2に接続した逆止弁、12
e,12fは容器3に接続した逆止弁、12g,12h
は容器4に接続した逆止弁、13は逆止弁12a,12
cに夫々直列接続した水素導管、14は逆止弁12b,
12fを互いに接続する水素導管、15は逆止弁12
d,12hを互いに接続する水素導管、16は逆止弁1
2e,12gに夫々直列接続した水素導管である。水素
導管13,16は、後述のように第2金属水素化物MH
2 から発生した水素をこの導管13に導入し更に導管1
6を経て第1金属水素化物MH1 に案内すべく機能す
る。
【0010】17は前記切り替え手段8,11等を制御
する制御部で、具体的にはマイクロコンピュータ等で形
成され 前記逆止弁9a〜9hに夫々電気的に接続され
これらを適当なタイミングで開閉制御する。この制御部
17のプログラム構成についてはこの熱駆動型冷熱発生
装置の動作と共に後述される。
【0011】而して前記水素導管13,16は、ガスタ
ービン18を介設してある。ガスタービン18は発電機
19を備えこの発電機19を水素の流通圧力を動力とし
て回転させることで発電を行う。ガスタービン18は、
三方切り替え弁18a,18bを備えこれら各弁18
a,18bを制御部17にて切り替え制御することで、
その発電時には矢印Xで示すように水素を流通させる。
斯る発電は、加熱源5の温度が過剰上昇した場合に、導
管13内のガス圧の上昇を検出して各弁18a,18b
を自動切り替えすることで実行され、その電気エネルギ
ーは、前記制御部17や、この熱駆動型冷熱発生装置に
て負荷冷却される他の装置(図示しない)等の駆動用等
に有効利用される。またガスタービン18では、発電を
必要としない場合は、各弁18a,18bの切り替えに
より、水素をこのガスタービン18内を流通させること
なく直接、導管13から導管16へ素通りさせる。この
ガスタービン18については、加熱源5が通常の温度状
態であっても常時水素ガスをガスタービン18内を流通
させるもの、また、加熱による水素ガス圧力値に対応し
て各弁18a,18bの開口面積を調節することでター
ビン18内のバイパス水素流量を相対的に調整するもの
等も実施される。
【0012】次に前記熱駆動型冷熱発生装置の動作を図
2を参照して説明する。図2は横軸に絶対温度Tの逆
数、縦軸に平衡水素圧力Pの対数を夫々とって、前記熱
駆動型冷熱発生装置のサイクル線図を示すものであり、
前記第1金属水素化物MH1 及び前記第2金属水素化物
MH2 の夫々についての温度と圧力の特性図も示されて
いる。
【0013】前記熱駆動型冷熱発生装置では、その第1
サイクルにおいて加熱源5のボイラーにより熱媒オイル
を加熱しこの加熱オイルを容器1との間で循環させる。
すると容器1内の第2金属水素化物MH2 は加熱され、
SA点で示すように容器1内の水素は高温高圧化し10
〜20atmとなる。この高温高圧水素は、図1の矢印
Xで示すように逆止弁12aを開いて導管13を通りガ
スタービン18を駆動することでそのエネルギーが消費
され低圧化して10atm以下となり水素導管16、逆
止弁12eを通り容器3内の第1金属水素化物MH1
発熱的に吸蔵されSB点状態になる。
【0014】また熱駆動型冷熱発生装置では、第2サイ
クルにおいては、容器2内はその内部の金属水素化物M
2 が放熱部6により常温に保持され常温低圧の状態に
あり、一方、容器4内はその内部の金属水素化物MH1
の水素平衡の高圧特性に起因して常温高圧の状態にあ
り、このため、図1の矢印Yで示すように容器4から容
器2に向かって水素の流れが生じ、この水素は容器4の
金属水素化物MH1 から吸熱的に発生し逆止弁12h、
水素導管15及び逆止弁12dを通って容器2内に流入
して金属水素化物MH2 に発熱的に吸蔵される。この際
に発生した吸熱による冷熱は高圧側切り替え手段11の
切り替え状態により冷却負荷7に供給される。この時、
容器4の内部は金属水素化物MH1 の水素発生により高
圧のSD状態に保持され、また容器2の内部はその金属
水素化物MH2 が放熱部6から放熱し続けるため前記S
D状態より低圧のSC状態に保持される。この状態はこ
の第2サイクルの終了するまで継続する。
【0015】また熱駆動型冷熱発生装置では、前述の第
1サイクル及び第2サイクルの終了後に、前記切り替え
手段8,11を切り替えることで、容器1と容器2を互
いに逆にして夫々放熱部6と加熱手段5に接続すると共
に、容器3と容器4を互いに逆にして夫々冷却負荷7と
放熱部6に接続し、斯る接続状態にて、図3の矢印X,
Yで示すように前述と同様な第1サイクル及び第2サイ
クルを繰り返すことで、連続的に冷熱及び発電が得られ
る。
【0016】前記熱駆動型冷熱発生装置では、第2金属
水素化物MH2 の加熱源5の温度が過剰上昇した場合、
この加熱源5の過剰の熱エネルギーは水素ガス圧力のア
ップに転換されタービン18の駆動力アップに有効利用
されるようになる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、第2金属水素化物の加
熱源の温度が過剰上昇した場合、この加熱源の過剰の熱
エネルギーは水素ガス圧力のアップに転換され発電用タ
ービンの駆動力アップに有効利用されるようになり、そ
の有効利用分だけ熱駆動型冷熱発生装置のエネルギー効
率を高め得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図である。
【図2】同実施例の動作説明図である。
【図3】同実施例における後続のサイクルの動作説明図
である。
【図4】従来例の構成図である。
【符号の説明】
13 導管 16 導管 18 タービン 19 発電機 MH1 第1金属水素化物 MH2 第2金属水素化物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大隅 正人 守口市京阪本通2丁目13番地 三洋電機 株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−224445(JP,A) 特開 昭63−306367(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25B 17/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平衡水素圧力の高い第1金属水素化物と
    該第1金属水素化物より平衡水素圧力の低い第2金属水
    素化物を用い、第2金属水素化物から加熱により水素を
    発生し、この発生水素を第1金属水素化物に発熱的に吸
    蔵させる第1サイクルと、第1金属水素化物から吸熱的
    に水素を放出し、この放出水素を第2金属水素化物に発
    熱的に吸蔵させる第2サイクルを有し、第1金属水素化
    物の水素放出に伴う吸熱を冷熱として利用してなるもの
    であって、第2金属水素化物から発生した水素を第1金
    属水素化物に案内する導管にタービンを介設し、このタ
    ービンにより発電してなることを特徴とする熱駆動型冷
    熱発生装置。
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EP3726124A1 (en) * 2019-04-17 2020-10-21 GRZ Technologies SA Hydrogen storage system

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