JP2840421B2 - 印字制御装置 - Google Patents

印字制御装置

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JP2840421B2
JP2840421B2 JP2271253A JP27125390A JP2840421B2 JP 2840421 B2 JP2840421 B2 JP 2840421B2 JP 2271253 A JP2271253 A JP 2271253A JP 27125390 A JP27125390 A JP 27125390A JP 2840421 B2 JP2840421 B2 JP 2840421B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は印字制御装置に関する。
(ロ) 従来の技術 現在、ワードプロセッサと称される文書処理装置では
第8図(a)〜(d)に示す如く文字列を円弧(アー
チ)状、逆円弧状、右上り状、右下り状等任意の配列形
状に沿った形で配列印字(以下ではマルチディレクトと
称す)可能に機能を有したものが出現している(例え
ば、キャノン(株)製日本語ワードプロセッサCanoWord
α50のマニュアル「操作ガイド〜ワープロ機能編〜」
参照)。
(ハ) 発明が解決しようとする課題 上記マルチディレクトの際の印字領域はこの様な指定
のない文字列の印字に必要な領域に較べ大となる。この
ため、上記マルチディレクトのための印字領域が2頁に
跨がるケースが現われる。然るに、上記従来の装置で
は、単にマニュアル上で「領域が2つの頁にまたがる場
合は、正常に印刷できない場合があります」と注意を促
すだけで、積極的な対策は講じられていなかった。
(ニ) 課題を解決するための手段 本発明は斯る点に鑑みてなされたもので、その構成的
特徴は、1ページの行数を印字すべき媒体の長さと各行
の行ピッチにより決定すると共に、文書中の文字列に対
し円弧状、右上り状等の任意の配列形状を指定可能であ
り、かつ斯る指定文字列の印字領域とこれに続く印字行
との間隔を上記配列形状に基づいて決定する装置であっ
て、上記各行の行ピッチ及び上記指定文字列とこれに続
く印字行との間隔を記憶する第1記憶手段と、印字すべ
き媒体の長さを記憶する第2記憶手段と、第1記憶手段
中の行ピッチ及び間隔を印字順に合算し、この値と上記
第2記憶手段中の長さとを比較し、各ページに印字する
行を決定すると共に、上記指定文字列の印字領域が2頁
に跨がる際には斯る文字列を後頁の先頭より印字するよ
う制御する手段とを備えたことにある。
更に他の特徴は、特定キーを備え、該キー入力時には
上記制御手段は、上記指定文字列の印字領域が2頁に跨
がる際でも斯る文字列を前頁に印字するよう制御するこ
とにある。
(ホ) 作用 斯る構成によれば、マルチディレクトが2頁に跨がる
際でも正確な印字が行なえ、また、その印字も上記2頁
のうちいずれの頁にでも任意に指定できる。
(ヘ) 実施例 第1図は本発明の実施例を示し、図中(1)は主制御
部であり、該主制御部は例えばマイクロコンピュータか
らなり、かつ内蔵の制御プログラムに基づいて以下で説
明する各部の制御を司る。
(2)は入力部であり、該入力部は印字開始キーおよ
び特定キーを有する。(3)は文書記憶部であり、該記
憶部中には印字されるべき文書が行単位で記憶される。
(4)はピッチ記憶部であり、該記憶部には上記文書記
憶部(3)中の各行に対応して次行との印字ピッチが格
納される。斯る印字ピッチはマルチディレクト指定があ
る行と次行との印字間隔及び上記指定がない行と次行と
の行ピッチに大別される。尚、上記印字間隔及び行ピッ
チとは第2図に示す如く、所定行の最上端と次行の最上
端とを結ぶ距離PTである。
また、上記行ピッチは予めユーザにより指定されるも
のであり、一方上記印字間隔は上記マルチディレクト指
定時に設定される。
・配列形状 ・印字文字の大きさ(m′×n′) ・角度 θ ・印字幅 l により決定される。
具体的には、円弧状配列の例と右上り状配列の例とを
第3図(a)(b)及び第4図に基づいて説明する。
I.円弧状配列時の印字間隔PT これは下記〜式に基づいて算出決定される。
θ′=θ/Z … S=(m′sinθ′+n′cosθ′)/2 … r(l−2S)/2sinθ′ … r′=rcosθ′ … t=(m′cosθ′+n′sinθ′)/2 … ∴PT=(r+m′/2−r′+t)×α (αは1以上の定数) … 上記式は第3図(a)からも明らかな様に文字列が
配列される円弧の拡開角θの半値θ′を算出するもので
ある。式は第3図(b)から明らかな如く左端に配さ
れる文字の中心と印字領域の左端M1との距離Sを算出す
るものである。式は上記式の結果に基づいて印字
幅l中に形成でき、かつ拡開角がθとなる円弧の半径r
を算出するものである。式は第3図(a)からも明ら
かな如く中線Cと、斯る中線Cと直交し、かつ左右端に
配される文字の中心を通る直線との交点と円弧の中心R
との距離r′を算出するものである。式は左右端に配
された文字の中心を通り、かつ中線Cと直交する直線
と、該直線と平行でかつ左右端に配された文字の最下点
を通る直線との間隔tを算出するものである。式は最
終的に印字間隔PTを算出するためのものであり、具体的
には左右端に配された文字の最下点を通る直線と中線C
との交点と、中線C上に配される文字の最上点との距離
に行ピッチ補正定数αをかけた値である。尚、上記定数
αは隣接する次行との間隔を適当とするためのものであ
り、通常1.3程度が好ましい。
II.右上り状配列時の印字間隔PT これは下記′〜′式により算出決定される。
h=m′ …′ l1=hsinθ …′ l2=l−l1 …′ h1=l2×tanθ …′ h2=h×cosθ …′ ∴PT=(h1+h2)×α (αは1以上の定数) …′ ′式は単なる文字高さを変数hに代入する式、′
式は文字が配列される領域の最上点と印字領域の右端M2
との距離l1を算出するものである。′式は′式より
算出された結果に基づき上記最上点と印字領域の左端M1
との距離l2を算出するものである。′式は左端M1に配
される文字の左上点と右端M2に配される文字の右上点と
の高低差h1を算出するものであり、′式は左端M1に配
される文字の左上点と左下点との高低差h2を算出するも
のである。′式は最終的な印字間隔PTを求めるもので
ある。上記定数αは式中のものと同じ行ピッチ補正定
数である。
尚、逆円弧状配列及び右下り状配列時の印字間隔PTは
当業者であれば上記I,IIの方法に基づいて容易に、想到
できるのでここでは説明を省略する。
第1図に戻って、(5)は媒体長記憶部であり、該記
憶部には文書が印字される媒体上の印字領域の長さが記
憶される。(6)は特定キー記憶部であり、該記憶部中
には特定キーの入力に基づき「0」もしくは「1」が格
納される。(7)は加算部であり、該加算部は主制御部
(1)の制御の下でピッチ記憶部(4)に記憶されてい
る印字ピッチを印字行の順序に従って加算し保持する。
(8)は比較部であり、該比較部は加算部(7)の演算
結果と媒体長記憶部(5)中の長さデータとを比較しそ
の結果を主制御部(1)に出力する。(9′)は例えば
シリアル式の熱転写型のプリンタ、(9)は印字制御部
であり、該制御部は主制御部(1)からの制御の下にピ
ッチ記憶部(4)中の印字ピッチ間隔で文書記憶部
(3)中の文書を一行ずつ印字媒体に印字する様プリン
タ(9′)を動作させる。
第5図は本実施例の動作を示すフローチャートであ
り、以下では斯るチャートに基づいて動作を説明する。
まず、主制御部(1)はS1ステップにおいて入力部
(2)からの入力を待ち、入力があると続くS2、S3ステ
ップにおいて入力されたキーが印字開始キーもしくは特
定キーであるかを判定する。
S3ステップにおいて特定キーと判定すると、続くS4ス
テップにおいて特定キー記憶部(6)の格納内容は‘1'
であるか否かを判定し、‘1'である際にはS5ステップに
おいて上記格納内容を‘0'に変更する。一方、格納内容
が‘1'でないと判定するとS6ステップにおいて特定キー
記憶部(6)の内容を‘1'に変更する。尚、上記S5、S6
ステップが終了すると処理はS1ステップに戻る。
また、S2ステップにおいて印字開始キーと判定した際
には主制御部(1)は第6図に示すS21〜S32ステップを
処理する。
具体的には、まずS21ステップにおいて処理される文
書中の行番号を示す変数Lに‘0'をセットする。次いで
S22ステップにおいて印字しようとする頁の先頭に位置
する文書中の行番号を示す変数LSに‘L+1'をセットす
ると共に続くS23ステップにおいて加算部(7)中に保
持されている合算値をクリアする。次いで、S24ステッ
プにおいて変数Lの内容を‘1'だけ増加する。尚、上記
変数L、LSの内容は主制御部(1)中の汎用レジスタに
格納される。
その後、主制御部(1)はS25ステップにおいて加算
部(7)に加算指示を与える。具体的には、ピッチ記憶
部(4)中に格納された第L行の印字ピッチを加算部
(7)中に保持されている合算値に加算するように指示
を与える。斯る指示により、加算部(7)中の合算値に
新たに数値が加算されると加算部(7)はその新たな合
算値を比較部(8)に出力する。比較部(8)は斯る出
力があると、その合算値を媒体長記憶部(5)中の長さ
と比較し、その結果を主制御部(1)に出力する。
従って主制御部(1)はS26ステップにおいて上記比
較部(8)からの出力に基づいて「合算値≧長さ」であ
るか否かを判定する。斯る判定において合算値の方が大
であると判定すると処理をS28ステップに移す。一方、
合算値の方が小であると判定すると処理はS27ステップ
に進む。
S27ステップでは、第L行が文書記憶部(3)中の文
書の最終行であるか否かを判定する。斯る判定において
最終行ではないと判定すると処理をS24ステップに戻
し、S24〜S26ステップを繰返し処理する。一方、最終行
であると判定すると処理をS28ステップに進める。
S28ステップでは、特定キー記憶部(6)の格納内容
が‘1'であるか否かを判定し、‘1'であると判定すると
処理をS30ステップに移す。また‘1'でないと判定する
と続くS29ステップにおいて変数Lの値を‘1'だけ減
じ、処理をS30ステップに進める。
S30ステップでは、主制御部(1)は印字制御部
(9)に印字指示を与える。具体的には文書記憶部
(3)中の第LS行乃至第L行を1頁に印字するように指
示を与える。斯る指示を受取った印字制御部(9)は文
書記憶部(3)中の第LS行乃至第L行の文書データを順
次読出すと共にピッチ記憶部(4)中の上記各行に対応
した印字ピッチも読出し、斯る印字ピッチに従って上記
各行の文書データを媒体上に印字する様にプリンタ
(9′)を制御することとなる。
斯るS30ステップの処理が終了すると、主制御部
(1)はS31ステップにおいて改頁指示を印字制御部
(9)に出力し、次頁の印字準備を行わせる。
その後、主制御部(1)はS32ステップにおいてS27ス
テップと同様の判定を行ない、第L行が文書の最終行で
あると判定すると処理をS1ステップに戻す。一方、最終
行でないと判定すると処理をS22ステップに戻し、S22ス
テップ以下を繰返し処理する。
上記動作の理解をより容易とするために以下では第7
図を用いて具体例を説明する。
今、特定キー記憶部(6)の格納内容が‘0'であると
した時に、第7図(a)に示す如くマルチディレクト指
定された行(以下では指定行と称す)(10)が印字領域
(11)の長さLGを越えるとS26ステップで判断した際に
は、S28及びS29ステップが順次処理され、上記指定行
(10)は次頁の先頭に印字されることとなる。
また、特定キー記憶部(6)の格納内容が‘1'である
際には、処理をS28ステップからS30ステップに進め第7
図(b)に示す如く印字領域(11)中に印字できる分だ
け印字する。
尚、本実施例ではマルチディレクト指定がなされた行
が所定頁内に印字できるか否かを、上記指定行以前の同
一頁に印字される各行の印字ピッチ及び斯る指定行の印
字ピッチの合算値と印字領域の長さとを比較することに
より行なった。しかし、上記指定行が所定頁の最終行を
構成する様な場合には、斯る行の印字に必要な長さは第
3図及び第4図の説明から明らかな様に上記印字ピッチ
より小である。従って、実際には印字領域中に印字可能
であるにもかかわらず次頁に印字される可能性がある。
そこで、指定行が頁の最終行を構成する際には、斯る指
定行の実際の印字長さを印字ピッチとしても良く、この
様に構成すること自体本発明を逸脱するものではない。
また、本実施例では第7図(a)の如く指定行が印字
領域(11)を越える可能性がある際、単に特定キーの入
力によりいずれの頁に印字するかを指定する様に構成し
たが、本発明はこれに限定されるものではない。例え
ば、第3図及び第4図に示す如き各配列形状において、
実際に印字を希望する部分の領域(一例としては第7図
(a)におけるLP)の大きさを入力可能とし、かつ斯る
大きさが印字領域中に収まる際にその頁に印字を行なわ
せる様にしても良い。
(ト) 発明の効果 本発明によれば、マルチディレクトのための印字領域
が所定頁に収まらない可能性がある際には、選択的に次
頁もしくは上記所定頁に正常に印字できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示すブロック回路図、第2図
は本実施例における印字ピッチを説明するための模式
図、第3図(a)(b)及び第4図はマルチディレクト
時の印字ピッチ算出方法を説明するための模式図、第5
図及び第6図は本実施例の動作を示すフローチャート、
第7図(a)(b)は本実施例の動作を説明するための
模式図、第8図(a)〜(d)はマルチディレクトを説
明するための模式図である。 (1)……主制御部、(2)……入力部、(3)……文
書記憶部、(4)……ピッチ記憶部、(5)……媒体長
記憶部、(7)……加算部、(8)……比較部、
(9′)……プリンタ、(9)……印字制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−70370(JP,A) 特開 平3−23496(JP,A) 特開 昭61−297146(JP,A) 特開 昭61−95452(JP,A) 特開 平1−196354(JP,A) 特開 昭59−124856(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/485 B41J 5/30 B41J 21/00 G06F 3/12 G06F 15/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1ページの行数を印字すべき媒体の長さと
    各行の行ピッチにより決定すると共に、文書中の文字列
    に対し円弧状、右上り上等の任意の配列形状を指定可能
    であり、かつ斯る指定文字列の印字領域とこれに続く印
    字行との間隔を上記配列形状に基づいて決定する装置で
    あって、 上記各行の行ピッチ及び上記指定文字列とこれに続く印
    字行との間隔を記憶する第1記憶手段と、印字すべき媒
    体の長さを記憶する第2記憶手段と、第1記憶手段中の
    行ピッチ及び間隔を印字順に合算し、この値と上記第2
    記憶手段中の長さとを比較し、各ページに印字する行を
    決定すると共に、上記指定文字列の印字領域が2頁に跨
    がる際には斯る文字列を後頁の先頭より印字するよう制
    御する手段とを備えたことを特徴とする印字制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の装置であって、更に特定キ
    ーを備え、該キー入力時には上記制御手段は、上記指定
    文字列の印字領域が2頁に跨がる際でも斯る文字列を前
    頁に印字するよう制御することを特徴とする印字制御装
    置。
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JPH04146174A JPH04146174A (ja) 1992-05-20
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