JP2840034B2 - ミシン主軸の手動回転装置 - Google Patents

ミシン主軸の手動回転装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロングアームを有する
ミシン頭部のヘッドを作業者側に位置させて配置したミ
シンにおける主軸を手動により回転操作するためのミシ
ン主軸の手動回転装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常の2倍程度の長さのロングアームを
有するミシン頭部のヘッドを作業者側に位置させて配置
したミシンにおいて、その主軸を手動により回転操作す
るための従来のミシンにおける主軸の手動回転装置とし
て、例えば、実公昭61−2549号公報により公知の
ものがある。この従来のミシン主軸の手動回転装置は、
操作軸をミシンアームの内方に押し込み、その操作軸上
の傘歯車がミシン主軸上の傘歯車と噛合して、操作軸と
ミシン主軸とが連動可能な状態になると共に、ばね受け
の外周面が係止レバーから外れて、線ばねのばね力によ
り係止レバーが操作軸の外周面と当接するまで回動さ
れ、コイルばねのばね力によりストップリングまたはば
ね受けが係止レバーに係止されて、操作軸がその傘歯車
とミシン主軸上の傘歯車との噛合状態に保持される。
【0003】以上により、ヘッドに近接するハンドルを
操作してミシン主軸を手動回転させることができ、即
ち、作業者が手元において、針の上下動操作による調整
を極めて容易に行うことができる。そして、調整作業終
了時は、係止レバーを線ばねのばね力に抗して回動さ
せ、その係止レバーとストップリングまたはばね受けの
端面との係止を解除すれば、コイルばねのばね力により
傘歯車の取付頭部が軸受メタルに当接するまで操作軸が
外方に移動して、傘歯車がミシン主軸上の傘歯車から離
間して、操作軸とミシン主軸との間の連結が遮断され、
ミシンの通常運転が可能な状態となるものであった。な
お、前述した一連の作業時、ミシンは運転ペダルを踏む
ことにより通常運転が可能となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のミシンにおける主軸の手動回転装置は、前述した通
り、常時ミシンの通常運転が可能な状態となっているた
め、操作軸上の傘歯車とミシン主軸の傘歯車とが連結状
態となった調整中に、例えば、誤ってミシンを運転させ
てしまった場合、ハンドルに何かが絡まって巻き込ま
れ、ミシンをロックさせてしまうことによるミシンの故
障等の心配がある。また、歯車が連結したまま運転する
ことにより、歯車が焼き付いたり、その周辺部の機構、
パーツの折損や故障などにつながってしまうなどの様々
な問題があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、ミシン主軸に操
作軸を連結した状態でミシンを運転した場合には、ミシ
ン主軸の回転で操作軸の連結を解除できるようにして、
ミシンの故障等の問題を解消できるようにしたミシン主
軸の手動回転装置を提供することにある。また、本発明
は、ミシン主軸に操作軸を連結したままの状態では、ミ
シンを運転できないようにして、ミシンの安全性、耐久
性を向上できるようにすることも目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、ヘッドが作業者側に位置するよ
うに配置されたロングアームを有するミシン頭部と、そ
のロングアームに回転可能に支承されたミシン主軸と、
前記ロングアームに対し前記ヘッド側の近傍で一端が外
方に突出して回転および軸方向移動操作可能に支承され
た操作軸と、前記ミシン主軸と前記操作軸との間に設け
られ、前記操作軸の軸方向移動に伴って前記ミシン主軸
との間の連動・遮断を可能とする連結手段と、を備える
ミシン主軸の手動回転装置において、前記連結手段によ
る前記ミシン主軸と前記操作軸との連動状態を保持し、
かつ、前記操作軸の所定角度回転により前記連動状態を
解除して遮断可能とする保持手段を備えた構成を特徴と
している。
【0007】なお、前記保持手段は、例えば、前記操作
軸を外方に付勢して前記連結手段を遮断状態とする弾性
部材と、前記操作軸側に固定された係脱部材と、前記ミ
シン頭部側に固定され、前記弾性部材の付勢に抗した前
記操作軸の軸方向移動に伴って前記係脱部材を係合状態
に保持し、かつ、前記操作軸が所定角度回転する範囲内
で前記係合状態を解除するロック部材と、からなる構成
である。
【0008】また、請求項3記載の発明は、ヘッドが作
業者側に位置するように配置されたロングアームを有す
るミシン頭部と、そのロングアームに回転可能に支承さ
れたミシン主軸と、前記ロングアームに対し前記ヘッド
側の近傍で一端が外方に突出して回転および軸方向移動
操作可能に支承された操作軸と、前記ミシン主軸と前記
操作軸との間に設けられ、前記操作軸の軸方向移動に伴
って前記ミシン主軸との間の連動・遮断を可能とする連
結手段と、を備えるミシン主軸の手動回転装置におい
て、前記連結手段による前記ミシン主軸と前記操作軸と
の連動状態を検知する検知手段と、この検知手段による
前記連動状態の検知によりミシンのモータ回転による運
転を停止状態とする制御手段と、を備えた構成を特徴と
している。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明によれば、保持手段によっ
て、ミシン主軸と操作軸との連結手段による連動状態を
保持し、しかも、操作軸の所定角度回転により連動状態
を解除して遮断可能とするミシン主軸の手動回転装置な
ので、ミシン主軸に操作軸を連結した状態でミシンを運
転した場合には、ミシン主軸の回転で操作軸の連結を確
実に解除できる。従って、調整中に、例えば、誤ってミ
シンを運転させてしまった場合におけるミシンの故障等
の問題を解消できる。
【0010】なお、操作軸を外方に付勢して連結手段を
遮断状態とする弾性部材と、操作軸側に固定された係脱
部材と、ミシン頭部側に固定され、弾性部材の付勢に抗
した操作軸の軸方向移動に伴って係脱部材を係合状態に
保持し、かつ、操作軸が所定角度回転する範囲内で係合
状態を解除するロック部材と、からなる構成の保持手段
とすれば、ミシン主軸に操作軸を連結した状態でミシン
を運転した場合に、ミシン主軸の回転による操作軸の所
定角度回転の範囲内で連結を確実に解除できる。
【0011】また、請求項3記載の発明によれば、連結
手段によるミシン主軸と操作軸との連動状態を検知手段
により検知して、制御手段によりミシンのモータ回転に
よる運転を停止状態とするミシン主軸の手動回転装置な
ので、ミシン主軸に操作軸を連結したままの状態では、
ミシンを運転停止状態にできる。従って、ミシンの安全
性、耐久性を向上できる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明に係るミシン主軸の手動回転
装置の実施例を図1から図7に基づいて説明する。先
ず、図1から図4は本発明を適用した一例としてのミシ
ン主軸の手動回転装置(1回転制御式ハンドプーリー装
置)を示すもので、図5はハンドプーリーロック板と段
ねじの関係を示しており、図6は本発明を適用したミシ
ン主軸の手動回転装置(1回転制御式ハンドプーリー装
置)を備えるミシン全体の一例を示したものであり、図
7はミシンの運転を停止状態とする制御手段を含む回路
の概略構成を示したものである。
【0013】始めに、図6に示すように、ミシンテーブ
ル13上には、ミシンベッド14と、ロングアーム15
を有するミシン頭部16とからなるミシン本体17が設
置固定されており、ミシン頭部16は、そのヘッド18
が図示しない作業者側に位置している。また、図1から
図4に示すミシン主軸9は、ミシンテーブル13内に回
転可能に支承され、ミシンモータ19により一方向に回
転される。なお、ミシン頭部16のヘッド18と反対側
には、ミシン主軸9を手動にて回転操作するためのプー
リー20が備えられている。さらに、図6に示すよう
に、ミシン針21が取り付けられた針棒22は、ミシン
主軸9の一端に作動的に連結されていて、ミシン主軸9
の回転に従って上下動する。
【0014】そして、図1から図4と図6に示すよう
に、針棒22の左側近傍において、ロングアーム15の
側壁部に軸受メタル7が嵌合固定されて、その軸受メタ
ル7には、操作軸としてのハンドプーリー軸2がその一
端を外方に突出させた状態にて回転および軸方向移動可
能に支承されている。このハンドプーリー軸2の突出端
には、手動操作部材としてのハンドプーリー1が固定し
て備えられている。また、ハンドプーリー軸2の内端に
は、傘歯車(A)8が固定して備えられている。一方、
ミシン主軸9には、傘歯車(A)8と噛合する傘歯車
(B)10が固定して備えられていて、ハンドプーリー
軸2の軸方向移動に伴い傘歯車(B)10に対する傘歯
車(A)8の噛合・離脱が行われる。従って、これらの
傘歯車(A)8および傘歯車(B)10により、ミシン
主軸9とハンドプーリー軸2との間の連動・遮断を行う
ための連結手段が構成されている。
【0015】さらに、ハンドプーリー1と軸受メタル7
の間には、弾性部材としてのハンドプーリー戻しばね4
がハンドプーリー軸2を通して入っていて、ハンドプー
リー1を常に外方に付勢している。このハンドプーリー
1の外方へのストロークは、軸受メタル7の内端面と傘
歯車(A)8の固定側端面とを面接触により干渉させる
ことで制限している(図1から図4参照)。また、ハン
ドプーリー1には、傘歯車(A)8と傘歯車(B)10
とを噛合・連動させるための係脱部材としての1本の段
ねじ3が固定されており、この段ねじ3のフランジ状の
大径頭部3aを、ロングアーム15のアーム側面部6に
固定して備えてあるロック部材としてのハンドプーリー
ロック板5の内径部にロックさせることを可能としてい
る。
【0016】即ち、図1から図5に示すように、ハンド
プーリーロック板5の内径部の一部には、段ねじ逃げ用
切欠部5aが形成されていて、アーム側面部6のハンド
プーリーロック板5を固定する取付面には、段ねじ逃げ
用切欠部5aを通過した段ねじ3の大径頭部3aを収容
してその旋回を可能とする円形凹部6aが形成されてい
る。従って、これらのハンドプーリー戻しばね4、段ね
じ3およびハンドプーリーロック板5により、前記連結
手段によるミシン主軸9とハンドプーリー軸2の連動状
態を保持し、かつ、ハンドプーリー軸2の所定回転(実
施例では、1回転)により連動状態を解除して遮断状態
とする保持手段が構成されている。
【0017】そして、図1から図4に示すように、ハン
ドプーリー1の内端面には、被検知部材としてのセンサ
スリット板11が固定して備えられていて、アーム側面
部6の外側面には、検知手段としてのミシン運転ON・
OFFセンサ12が固定して備えられている。即ち、こ
のミシン運転ON・OFFセンサ12は、傘歯車(A)
8と傘歯車(B)10との噛合・連動を、ハンドプーリ
ー1に一体化したセンサスリット板11により同時に検
知して、ミシンの運転を電気的に制御するためのもので
ある。
【0018】具体的には、ミシンの運転を制御する制御
手段において、ミシン運転ON・OFFセンサ12によ
る傘歯車(A)8と傘歯車(B)10との噛合・連動状
態の検知により、ミシンのモータ回転による運転を停止
状態とするように構成されている。即ち、図7に簡略化
して示すように、ミシンの電源23とミシンモータ19
をつなぐ回路において、検知手段としてのミシン運転O
N・OFFセンサ12による傘歯車(A)8と傘歯車
(B)10との噛合・連動状態の検知により、ミシンモ
ータ19の回転による運転を停止状態とする制御手段2
4を設けている。
【0019】次に、以上の構成によるミシン主軸の手動
回転装置(1回転制御式ハンドプーリー装置)における
各部の働きについて、図1から図4および図5に沿って
説明する。
【0020】(1)図1においては、ハンドプーリー戻
しばね4の作用により、ハンドプーリー1を矢印X方向
(図示左方向)に押し、その結果、ハンドプーリー軸2
と一体に連動する傘歯車(A)8と、ミシン主軸9に備
える傘歯車(B)10との間は、離間した状態となって
いる。また、この時、ミシン運転ON・OFFセンサ1
2は、ハンドプーリー1に一体化したセンサスリット板
11を検知していないので、ミシンの通常運転が可能な
状態になっている。なお、この状態が調整前の針棒初期
位置の状態である。
【0021】(2)図2においては、ハンドプーリー戻
しばね4の作用に抗して、作業者がハンドプーリー1
を、傘歯車(A)8と傘歯車(B)10とが噛み合うま
で、矢印Y方向(図示右方向)に押し付けた状態となっ
ている。また、この時、ミシン運転ON・OFFセンサ
12がセンサスリット板11を検知して、図7に示すよ
うに、制御手段24がミシンモータ19への通電を遮断
することにより、ミシンの運転機能をOFFにしてい
る。従って、ミシンの通常運転は不可能な状態となって
いる。なお、この状態もまだ調整前の針棒初期位置の状
態である。
【0022】(3)図3においては、図2の傘歯車
(A)8と傘歯車(B)10が噛み合った状態から、作
業者がハンドプーリー1を180°回転させた状態とな
っている。この時、ハンドプーリーロック板5に段ねじ
3の大径頭部3aがロックして(図5の矢印の状態を
参照)、傘歯車(A)8と傘歯車(B)10の噛合状態
が保たれている。このような状態で、作業者がハンドプ
ーリー1を回転させて、針棒22の高さ等の調整を行
う。また、この時も、図2の状態と同様に、ミシン運転
ON・OFFセンサ12がセンサスリット板11を検知
しているので、ミシンの通常運転は不可能な状態となっ
ている。
【0023】(4)図4においては、以上の(1),
(2),(3)の動作を経て、作業者がハンドプーリー
1を360°(1回転)回転させた状態となっている。
即ち、段ねじ3の大径頭部3aが、ハンドプーリーロッ
ク板5の段ねじ逃げ用切欠部5aに位置して、ハンドプ
ーリーロック板5によるロックが解除され、同時に、ハ
ンドプーリー戻しばね4の作用により、図1の初期状態
に戻る。従って、この状態が調整後の針棒初期位置の状
態となる。なお、前記(2)の時も、段ねじ3は、その
大径頭部3aが段ねじ逃げ用切欠部5aを通してハンド
プーリーロック板5にロックされるまで、つまり、傘歯
車(A)8と傘歯車(B)10とが噛み合うまで、作業
者がハンドプーリー1を矢印Y方向に押している。
【0024】(5)図5においては、傘歯車(A)8と
傘歯車(B)10の離間状態(矢印の状態)から、作
業者がハンドプーリー1を押して、傘歯車(A)8と傘
歯車(B)10を噛合状態にする(矢印の状態)と共
に、段ねじ3の大径頭部3aが段ねじ逃げ用切欠部5a
を通してハンドプーリーロック板5にロックした状態
で、作業者がハンドプーリー1を、90°回転、180
°回転(矢印の状態)、270°回転し、さらに、3
60°(1回転)回転(矢印の状態)して、段ねじ3
の大径頭部3aとハンドプーリーロック板5とのロック
解除・傘歯車(A)8と傘歯車(B)10の噛合離脱す
るまでの1サイクルを示したものとなっている。
【0025】以上、説明したように、本発明によれば、
以下の効果が得られる。
【0026】(イ)ハンドプーリー1の1回転で、段ね
じ3の大径頭部3aとハンドプーリーロック板5とのロ
ックを確実に解除して、傘歯車(A)8と傘歯車(B)
10の噛合状態を確実に解除できるようにしたので、調
整作業後にストッパーを外したりする後作業を不要にで
きる。また、例えば、傘歯車(A)8と傘歯車(B)1
0が噛み合った状態でミシンがスタートしてしまっても
(実施例では、ミシン運転ON・OFFセンサ12が故
障していた場合)、ハンドプーリー1の1回転で確実に
ロックが解除されるので、ミシンの故障発生等の問題を
大幅に減少できる。
【0027】(ロ)作業者がハンドプーリー1を押し
て、傘歯車(A)8と傘歯車(B)10を噛み合わせよ
うとした時、ミシン運転ON・OFFセンサ12が機能
して、制御手段24によりミシンモータ19の運転を停
止状態とすることで、ミシンの通常運転を不可とさせる
ため、万が一、ミシンのスタートスイッチ等を押してし
まっても、ミシンは運転することがなくなり、ミシンの
安全性、耐久性(故障発生減による)を大幅に向上でき
る。
【0028】なお、以上の実施例においては、一対の傘
歯車による連結手段と、弾性部材(戻しばね)と係脱部
材(段ねじ)およびロック部材(ロック板)による保持
手段としたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、連結手段と保持手段の構成は同様の機能を有するも
のであれば適宜のものでよい。また、ミシン運転ON・
OFFセンサをマイクロスイッチ等に置き換えてもよ
く、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更
可能であることは勿論である。
【0029】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
るミシン主軸の手動回転装置によれば、保持手段によっ
て、ミシン主軸と操作軸との連結手段による連動状態を
保持し、しかも、操作軸の所定角度回転により連動状態
を解除して遮断可能とするため、ミシン主軸に操作軸を
連結した状態でミシンを運転した場合には、ミシン主軸
の回転で操作軸の連結を確実に解除することができる。
従って、調整中に、例えば、誤ってミシンを運転させて
しまった場合におけるミシンの故障等の問題を解消する
ことができる。
【0030】なお、請求項2記載のように、弾性部材、
係脱部材、ロック部材からなる保持手段によれば、ミシ
ン主軸に操作軸を連結した状態でミシンを運転した場合
に、ミシン主軸の回転による操作軸の所定角度回転の範
囲内で連結を確実に解除することができる。
【0031】また、請求項3記載の発明に係るミシン主
軸の手動回転装置によれば、連結手段によるミシン主軸
と操作軸との連動状態を検知手段により検知して、制御
手段によりミシンのモータ回転による運転を停止状態と
するため、ミシン主軸に操作軸を連結したままの状態で
は、ミシンを運転停止状態にすることができる。従っ
て、ミシンの安全性、耐久性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一例としてのミシン主軸の手
動回転装置(1回転制御式ハンドプーリー装置)を示す
もので、初期解放状態を示した破断側面図である。
【図2】図1に続き歯車の噛合状態で段ねじのフリー状
態を示した破断側面図である。
【図3】図2に続き歯車の噛合状態で段ねじのロック状
態を示した破断側面図である。
【図4】図3に続き図1の状態から360°回転による
解放状態を示した破断側面図である。
【図5】ハンドプーリーロック板と段ねじの関係を示す
破断正面図である。
【図6】本発明を適用したミシン主軸の手動回転装置
(1回転制御式ハンドプーリー装置)を備えるミシン全
体の一例を示した概略斜視図である。
【図7】ミシンの運転を停止状態とする制御手段を含む
回路の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 手動操作部材 2 操作軸 3 係脱部材 3a 大径頭部 4 弾性部材 5 ロック部材 5a 切欠部 6 アーム側面部 6a 円形凹部 7 軸受メタル 8,10 連結手段 9 ミシン主軸 11 被検知部材 12 検知手段 13 ミシンテーブル 14 ミシンベッド 15 ロングアーム 16 ミシン頭部 17 ミシン本体 18 ヘッド 19 ミシンモータ 20 プーリー 21 ミシン針 22 針棒 23 電源 24 制御手段

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドが作業者側に位置するように配置
    されたロングアームを有するミシン頭部と、そのロング
    アームに回転可能に支承されたミシン主軸と、前記ロン
    グアームに対し前記ヘッド側の近傍で一端が外方に突出
    して回転および軸方向移動操作可能に支承された操作軸
    と、前記ミシン主軸と前記操作軸との間に設けられ、前
    記操作軸の軸方向移動に伴って前記ミシン主軸との間の
    連動・遮断を可能とする連結手段と、を備えるミシン主
    軸の手動回転装置において、 前記連結手段による前記ミシン主軸と前記操作軸との連
    動状態を保持し、かつ、前記操作軸の所定角度回転によ
    り前記連動状態を解除して遮断可能とする保持手段を備
    えたことを特徴とするミシン主軸の手動回転装置。
  2. 【請求項2】 前記保持手段は、前記操作軸を外方に付
    勢して前記連結手段を遮断状態とする弾性部材と、前記
    操作軸側に固定された係脱部材と、前記ミシン頭部側に
    固定され、前記弾性部材の付勢に抗した前記操作軸の軸
    方向移動に伴って前記係脱部材を係合状態に保持し、か
    つ、前記操作軸が所定角度回転する範囲内で前記係合状
    態を解除するロック部材と、からなることを特徴とする
    請求項1記載のミシン主軸の手動回転装置。
  3. 【請求項3】 ヘッドが作業者側に位置するように配置
    されたロングアームを有するミシン頭部と、そのロング
    アームに回転可能に支承されたミシン主軸と、前記ロン
    グアームに対し前記ヘッド側の近傍で一端が外方に突出
    して回転および軸方向移動操作可能に支承された操作軸
    と、前記ミシン主軸と前記操作軸との間に設けられ、前
    記操作軸の軸方向移動に伴って前記ミシン主軸との間の
    連動・遮断を可能とする連結手段と、を備えるミシン主
    軸の手動回転装置において、 前記連結手段による前記ミシン主軸と前記操作軸との連
    動状態を検知する検知手段と、 この検知手段による前記連動状態の検知によりミシンの
    モータ回転による運転を停止状態とする制御手段と、を
    備えたことを特徴とするミシン主軸の手動回転装置。
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