JP2839957B2 - 隙間部の防水装置 - Google Patents

隙間部の防水装置

Info

Publication number
JP2839957B2
JP2839957B2 JP2409668A JP40966890A JP2839957B2 JP 2839957 B2 JP2839957 B2 JP 2839957B2 JP 2409668 A JP2409668 A JP 2409668A JP 40966890 A JP40966890 A JP 40966890A JP 2839957 B2 JP2839957 B2 JP 2839957B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
building
cover member
gap
waterproof
waterproofing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2409668A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04213644A (ja
Inventor
栄一 田島
良昭 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAJIMA RUUFUINGU KK
Original Assignee
TAJIMA RUUFUINGU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TAJIMA RUUFUINGU KK filed Critical TAJIMA RUUFUINGU KK
Priority to JP2409668A priority Critical patent/JP2839957B2/ja
Publication of JPH04213644A publication Critical patent/JPH04213644A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2839957B2 publication Critical patent/JP2839957B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、隣接する建造物間の
空隙部分への雨水の侵入を防止するための隙間部の防水
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】隣接する建造物間の空隙部分への雨水の
侵入を防止するための防水装置としては、従来、図5お
よび図6に示すものが知られている。図5は、隣接する
建造物の屋上相互間における防水構造を、図6は、一方
の建造物の側壁と他方の建造物の屋上との間に設けられ
る防水構造を示す側面図である。
【0003】図5において、21は建造物A側の屋上端
部に固定されたベース金具、22は同じく建造物A側の
屋上端部に固定され前記ベース金具と協同してスライド
ベースレール23を滑動可能に挟持するホールディング
ベース、24は、カバー部材26の一方の吊下部内側に
固定されスライドベースレール23の自由端と長手方向
に滑動可能に係合するT字形ランナーである。また、2
5は他方の側の建造物Bの屋上端部に固定される固定レ
ールで、その一端にはスライドゴムレール28が他端に
は前記T字形ランナー24が夫々長手方向へ滑動可能に
抱持されている。26は、T字形ランナー24、24間
に架設される両流れ型のカバー部材、27は一端をホー
ルディングベース22に他端をスライドゴムレール28
に固定され建造物A、B間の空隙部分に弛緩して張設さ
れるネオプレンゴム等の防水シート材である。
【0004】また、6は建造物の屋上に設けられる防水
層であり、この防水層6は前記ベース金具21および前
記固定レール25とともに各屋上端部にそれぞれ固定さ
れている。上述のように構成される結果、建造物の前後
方向への歪みに対しては、スライドベースレール23と
T字形ランナー24との接合箇所、固定レール25とT
字形ランナー24との接合箇所、固定レール25とスラ
イドゴムレール28との接合箇所のそれぞれが前述のよ
うに滑動可能になっているので、ここで吸収されること
になる。また、建造物AB間の間隙の伸縮は、スライド
ベースレール23がベース金具21とホールディングレ
ール22との間を滑動することにより吸収される。
【0005】図6において、29は、一方の建造物Bの
側壁の凹所に固定された取り付けレール、30はこの取
り付けレールに滑動可能に係合するヒンジ部材、31
は、取り付けレール29の下端に滑動可能に係止される
スライドゴムレール、32は一端を前記ヒンジ部材30
に他端をT字形ランナーにそれぞれに固定した片流れタ
イプのカバー部材である。建造物の動きによる各方向へ
の歪みの吸収は前述の図5の場合と同様である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術にはいずれも次のような問題がある。すなわ
ち、頂部におけるカバー部材はその両端のみを支持する
構成となっているため、積雪等の平面加重に極めて弱
い。また、構成部材が多数に上るため施工がむずかしく
て時間がかかる上、製造および施工の両コストも割高な
ものとなる。そして、隣接する各建造物の振動する方向
によってはその振動を適正に対処することができなとい
う問題もある。すなわち、隣接する各建造物がそれぞれ
正逆に上下方向あるいは左右方向に振動した際、カバー
部材は各建造物の振動によって強制的にその形状を変化
させられることになり、この結果カバー部材が破損して
しまう虞がある。そして、さらにまた、建造物の防水層
の端部は、ベース金具等で平面状に固定されていたため
雨水の吹き込みに対する防水処理対策が十分ではなく、
この防水層と建造物との間から雨水が侵入し建造物の耐
候性を低下させる等の重大な問題を生じる虞がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記従来の課
題を解決するためになされたもので、隙間部の防水装置
を、空隙部分に弛緩して張設される防水シートおよびこ
の防水シートの上方に設けられるカバー部材とからなる
遮蔽手段と、建造物の振動その他による作用力を緩和す
るためカバー部材と建造物との間に設けられる振動緩和
手段と、さらに建造物に設けられる防水層および前記遮
蔽手段の防水シートと、建造物と、の間への雨水の侵入
を防止するための端部防水処理構造と、を具えて構成す
る。
【0008】そして、前記振動緩和手段は、建造物間の
空隙部分を挟んで対向するように各建造物の縁に沿って
それぞれ設置され、その長手状の各上端に沿って設けら
れる緩衝材を介して前記カバー部材を保持する一対の支
持部材と、一対の支持部材の壁面に形成される各溝部間
に遊嵌され、上下方向、左右方向およびこれらの合成方
向に移動可能な梁部材と、複数の屈曲部を有し、一端は
梁部材の端部に進退可能に嵌合し、他端はカバー部材の
端部と滑動可能に係合される一対の力板と、により構成
し、前記端部防水処理構造は、各建造物の縁に沿って設
けられる前記振動緩和手段の一対の支持部材と、支持部
材の壁面に立ち上げて固定される建造物の防水層の端部
と、支持部材の壁面に立ち上げて固定される前記遮蔽手
段の防水シートの端部と、により構成して上記従来の課
題を解決しようとするものである。
【0009】あるいは、一方の建造物の壁面と、他方の
建造物の屋上と、の間の空隙部分を遮蔽して雨水等の侵
入を防止するための隙間部の防水装置を、空隙部分に弛
緩して張設される防水シートおよびこの防水シートの上
方に設けられるカバー部材とからなる遮蔽手段と、建造
物の振動その他による作用力を緩和するためカバー部材
と建造物との間に設けられる振動緩衝手段と、さらに建
造物に設けられる防水層および前記遮蔽手段の防水シー
トの各端部からの雨水の侵入を防止するための端部防水
処理構造と、を具えて構成する。
【0010】そして、前記振動緩和手段は、他方の建造
物の縁に沿って設置され、その長手状の上端部に沿って
設けられる緩衝材を介して前記カバー部材を保持する支
持部材と、支持部材の壁面に形成される溝部に遊嵌さ
れ、上下方向、左右方向およびこれらの合成方向に移動
可能に設けられる梁部材と、一方の建造物壁面に固定さ
れる取り付け部材と、梁部材の一方と、を連結し、複数
の屈曲部を有してなる介装部材と、一端を梁部材の他方
に進退可能に嵌合し、複数の屈曲部を有する力板と、に
より構成し、前記遮蔽手段のカバー部材は、一端を前記
取り付け部材と介装部材との間に係止され、他端を前記
力板の自由端に滑動可能に係合するように構成し、前記
端部防水処理構造は、他方の建造物の縁に沿って設けら
れる前記振動緩和手段の支持部材と、支持部材の壁面に
立ち上げて固定される建造物の防水層の端部と、支持部
材の壁面に立ち上げて固定される前記遮蔽手段の防水シ
ートの端部と、により構成して上記従来の課題を解決し
ようとするものである。
【0011】
【実施例】図面に基づいて、この発明の実施例を説明す
る。図1ないし図3は、この出願の請求項1に係る一実
施例を示す図である。この発明に係る隙間部の防水構造
は、各建造物間の空隙部分に張設される防水シートおよ
びこの防水シートの上方に設けられるカバー部材とから
なる遮蔽手段と、建造物の振動その他による作用力を緩
和するためカバー部材と各建造物との間に設けられる振
動緩和手段と、を具え、さらに建造物に設けられる防水
層および遮蔽手段の防水シートと、建造物と、の間への
雨水の侵入を防止するための端部防水処理構造と、を具
えて構成されている。
【0012】図において4はカバー部材であり、このカ
バー部材4は中央部を境にして両側に傾斜する両流れタ
イプのカバー部材で、その両端には吊下部4a、4aが
設けられている。そして、このカバー部材4は、例えば
1mあるいは2mといった基準長さの長手状部材となっ
ていて建造物間の空隙部部に沿って複数設置される。ま
た、図において7は防水シートであり、この防水シート
7は建造物A、B間の空隙部分に弛緩して張設されてい
る。そして、このカバー部材4および防水シート7によ
って遮蔽手段が形成されている。
【0013】次に、前述の振動緩和手段を説明する。振
動緩和手段は、隣接する各建造物にそれぞれ設けられる
支持部材と、これら支持部材間に架設される梁部材と、
この梁部材の両端にそれぞれ設けられる力板と、により
構成されている。図において、1は、断面ほぼL字形を
なし長手状に形成される支持部材であり、建造物A、B
の各屋上端部にボルト(不図示)により固定され、建造
物A、B間の間隙を間にして互いに対向するよう一対設
けられていてる。また、これら支持部材1、1の各上端
には樹脂発泡材により形成される緩衝材5、5が連続的
に設けられている。
【0014】2は、支持部材1の壁面に形成された横長
の溝部1aに遊嵌されることにより対向する支持部材
1、1に架設される梁部材であり、この梁部材2は溝部
1aの規制範囲内で上下方向、左右方向およびこれらの
合成方向に移動可能となっている。また、この梁部材2
は、図3に示すように断面ほぼC形状に形成されていて
中空部を具えている。そして3は、梁部材2の両端に設
けられる力板であり、この力板3は底部を前記梁部材2
の中空部に挿入するようにして、梁部材2に進退可能に
設けられている。また、この力板3は、図3に示すよう
に複数の屈曲部を具えて形成されていて、その複数の屈
曲部の形状を変化させることで適度に撓むことができる
ようになっている。
【0015】以上の構成からなる振動緩和手段は、遮蔽
手段のカバー部材4を次のように保持している。すなわ
ち、各建造物A、Bにそれぞれ設置される前記支持部材
1、1は、その各上端に設けられる緩衝材5、5を介し
てカバー部材4を保持している。また、カバー部材4の
両端の吊下部4a、4aは、梁部材2の両端に進退可能
に設けられる一対の力板3、3の各外側端と滑動可能に
係合されている。
【0016】この振動緩和手段は、各建造物A、Bが、
それぞれ正逆に上下方向あるいは左右方向に移動した場
合、各建造物A、Bとともに移動する各支持部材1、1
に対して、梁部材2、力板3、3、カバー部材4をそれ
ぞれ独立して揺動させるとともに、力板3、3および支
持部材上端に設けられる緩衝材5を適度に撓ませるある
いは伸縮させることによって、建造物の振動等による隙
間部の防水装置への作用力を緩和し、隙間部の防水装置
の耐震性を向上させることができる。
【0017】すなわち、一対の支持部材1、1がそれぞ
れ各建造物とともに振動しても、この一対の支持部材
1、1に形成された各溝部1a、1a間に遊嵌される梁
部材2は、各溝部1a、1a内を上下方向、左右方向お
よびこれらの合成方向に移動することで一対の支持部材
1、1とは独立して揺動することができ、これによって
梁部材2は各建造物の振動による直接的な衝撃を回避す
ることが可能である。そして、この梁部材2の両端に進
退可能に設けられる力板3、3は、梁部材2の両端部
と、カバー部材4の両端の吊下部4a、4aと、のそれ
ぞれの距離の変化の応じて進出あるいは後退するように
移動することができ、これによってカバー部材4と梁部
材2とは互いに影響し合うことなく独立して揺動し、建
造物の振動による直接的な衝撃を回避することが可能で
ある。
【0018】また、力板3、3とカバー部材4の端部と
は滑動可能に係合されているので、カバー部材は長手方
向に自由に揺動することができる。そして、力板3は、
梁部材2が水平方向あるいは上下方向に回動した際、カ
バー部材4と梁部材2との間で、複数の屈曲部の形状を
変化させることで適度に撓み、カバー部材4と梁部材2
との間で緩衝部材として作用する。また、支持部材1の
上端に設けられる緩衝材は、カバー部材4と支持部材1
との間で適度に伸縮することによって支持部材からカバ
ー部材への直接的な振動の伝達を緩和することができ
る。
【0019】以上説明したように、振動緩和手段は、建
造物が振動した場合、梁部材2、力板3、カバー部材4
をそれぞれ独立して揺動させる、また、力板3および緩
衝材5を適度に撓ませるあるいは伸縮させることによっ
て、建造物の振動による作用力を緩和することができ、
隙間部の防水装置の耐震性を向上させることが可能であ
る。
【0020】一方、上述の端部防水処理構造は、次のよ
うに構成されている。すなわち、端部防水処理構造は、
図1および図2に示すように、各建造物の縁に沿って設
けられる前記支持部材1と、この支持部材1の壁面に立
ち上げて固定される建造物の防水層6の端部6aと、支
持部材1の壁面に立ち上げて固定される防水シート7の
端部7aと、により構成されている。この端部防水処理
構造は、カバー部材4内に雨水が吹き込んだ場合、その
雨水が防止シート7および防水層6の各端部7a、6a
まで流動しないようにすることで防水シート7と建造物
との間および防水層6と建造物との間からの雨水の侵入
を防上することができる。
【0021】一方、図4は、この出願の請求項2に係る
発明の実施例を示す図で、この隙間部の防水装置は、一
方の建造物の壁面と、他方の建造物の屋上と、の間に適
用されるものである。この隙間部の防水装置は、各建造
物の空隙部分に弛緩して張設される防水シートおよびこ
の防水シートの上方に設けられるカバー部材とからなる
遮蔽手段と、建造物の振動その他による作用力を緩和す
るためカバー部材と建造物との間に設けられる振動緩衝
手段と、さらに建造物に設けられる防水層および前記遮
蔽手段の防水シートの各端部からの雨水の侵入を防止す
るための端部防水処理構造と、を具えて構成されてい
る。
【0022】図4において、10は各建造物A、Bの隙
間部に設けられる片流れタイプのカバー部材、また、7
は建造物A、B間の空隙部分に弛緩して張設される防水
シートである。そして、このカバー部材10および防水
シート7によって遮蔽手段が形成されている。
【0023】次に前記振動緩和手段の説明をする。振動
緩和手段は、他方の建造物に設けられる支持部材と、こ
の支持部材に移動可能に支持される梁部材と、この梁部
材と一方の建造物に固定される取り付け部材とを連結す
るための介装部材と、カバー部材と梁部材との間に設け
られる力板と、を具えて構成されている。1は、建造物
Bに立設される支持部材であり、この支持部材1は建造
物Bの屋上にボルトによって固定されている。そして、
2は支持部材1に支持される梁部材であり、この梁部材
2は支持部材10に形成され梁部材2を揺動可能に遊嵌
する溝部によってほぼ中央部を支持されていて、溝部の
規制範囲内で上下方向、左右方向およびこれらの合成方
向に移動可能となっている。
【0024】また、この梁部材2の一端は、建造物Aの
壁面にボルトによって固定される取り付け部材8に対
し、複数の屈曲部を有して形成される介装部材9により
連結されている。なお、この実施例においてこの介装部
材9は図に示すように断面がほぼW形状をなし3か所に
屈曲部を具えてなる部材により形成されていて、外力に
応じてその形状を変化させることが可能となっている。
そして、梁部材2の他端には力板3が設けられていて、
この力板3は梁部材2に進退可能となっている。
【0025】以上の構成からなる振動緩衝手段は、カバ
ー部材10を次のように保持している。前記支持部材1
は、上端に設けられる緩衝材5を介してカバー部材10
のほぼ中央部を保持している。そして、このカバー部材
10の上端部(図では左側端部)は、前記取り付け部材
8と介装部材9との間に弾性的に係止されている。すな
わち、このカバー部材10は図に示すように鉤状部に形
成された上端部を具え、その下面を介装部材9の上面
と、先端を取り付け部材10の内壁と、それぞれ当接す
るするようにして設けられていてる。これによりカバー
部材10は、鉤状部を中心にして全体的に撓むことが可
能である。また、このカバー部材10の下端部(図では
右側端部)は、前記梁部材2に対し力板3を介して弾性
的に係合されている。すなわち、カバー部材10と梁部
材2との間に設けられる力板3は、図に示すように複数
の屈曲部を有してなり外力によりその形状を変化させる
ことが可能となっていて、カバー部材10と梁部材2と
はこの力板3によって弾性的に係合されている。
【0026】この振動緩和手段は、建造物AとBが振動
したとき、建造物の振動に対応して梁部材2を支持部材
1の溝部を中心としてその両端を所定の方向に移動させ
るようにして揺動することが可能で、これにより建造物
の振動を吸収することができる。また、カバー部材10
は、建造物の振動に応じて鉤状部を中心にして撓むこと
ができ、これにより建造物の振動を吸収することが可能
である。そして、複数の屈曲部をそれぞれ具えてなる介
装部材9と力板3は、梁部材2およびカバー部材10の
それぞれの端部の変動に応じてその形状を適宜変化させ
ることで梁部材2とカバー部材10の変動に追従するこ
とが可能である。すなわち、振動緩和手段は、建造物の
振動による作用力を緩和して隙間部の防水構造の耐震性
を向上させることができる。
【0027】一方、上記の端部防水処理構造は、次のよ
うに構成されている。すなわち、端部防水処理構造は、
図4に示すように、建造物Bの縁に沿って設けられる前
記支持部材1と、この支持部材1の壁面に立ち上げて固
定される建造物の防水層6の端部6aと、支持部材1の
壁面に立ち上げて固定される防水シート7の端部7a
と、により構成されている。この端部防水処理構造は、
カバー部材4内に雨水が吹き込んだ場合、その雨水が防
止シート7および防水層6の各端部7a、6aまで流動
しないようにすることで防水シート7と建造物との間お
よび防水層6と建造物との間からの雨水の侵入を防止す
ることができる。
【0028】
【発明の効果】この発明は以上説明した構成作用によ
り、少ない部品点数と簡単な構造により建造物間の空隙
部分の適正な雨水対策を実現でき、施工も容易なうえト
ータルコストも極く低廉なものとなる。また、長手状の
カバー部材を、建造物の縁に沿って設置される支持部材
の上端に長手状に設けられる緩衝材によって保持するよ
うにしたので、上下方向の剛性が向上し対積雪性が向上
するとともに、緩衝材によってカバー部材が発生する鳴
り現象も解消することができる。そして、各建造物が振
動した場合には、振動緩和手段によって、梁部材、力
板、カバー部材をそれぞれ独立して揺動させる、また、
力板および緩衝材を適度に撓ませるあるいは伸縮させる
ことができ、隙間部の防水装置の耐震性を向上させるこ
とが可能である。そして、さらにまた、カバー部材内に
雨水が吹き込んだ場合、端部防水処理構造によって、そ
の雨水が防止シートおよび防水層の各端部まで流動しな
いようにすることができ、防水シートと建造物との間お
よび防水層と建造物との間からの雨水の侵入を防止する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明に係る一実施例の斜視図であ
る。
【図2】同上一部断面側面図である。
【図3】この発明に係る力板と梁部材の係合関係を示す
斜視図である。
【図4】請求項2の発明に係る一実施例を示す側面図で
ある。
【図5】従来技術を示す一部断面側面図である。
【図6】同じく従来技術を示す一部断面側面図である。
【符号の説明】
1、1 支持部材 2 梁部材 3 力板 4 カバー部材 5 緩衝材 6 防水層 7 防水シート材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/62 E04B 1/68

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物間の空隙部分を遮蔽して雨水等の
    侵入を防止するための防水装置であって、 空隙部分に弛緩して張設される防水シートおよびこの防
    水シートの上方に設けられるカバー部材とからなる遮蔽
    手段と、 建造物の振動その他による作用力を緩和するためカバー
    部材と建造物との間に設けられる振動緩和手段と、 さらに、建造物に設けられる防水層および前記遮蔽手段
    の防水シートと、建造物と、の間への雨水の侵入を防止
    するための端部防水処理構造と、 を具えてなり、 前記振動緩和手段は、 建造物間の空隙部分を挟んで対向するように各建造物の
    縁に沿ってそれぞれ設置され、その長手状の各上端に沿
    って設けられる緩衝材を介して前記カバー部材を保持す
    る一対の支持部材と、 一対の支持部材の壁面に形成される各溝部間に遊嵌さ
    れ、上下方向、左右方向およびこれらの合成方向に移動
    可能な梁部材と、 複数の屈曲部を有し、一端は梁部材の端部に進退可能に
    嵌合し、他端はカバー部材の端部と滑動可能に係合され
    る一対の力板と、 により構成し、 前記端部防水処理構造は、 各建造物の縁に沿って設けられる前記振動緩和手段の一
    対の支持部材と、 支持部材の壁面に立ち上げて固定される建造物の防水層
    の端部と、 支持部材の壁面に立ち上げて固定される前記遮蔽手段の
    防水シートの端部と、 により構成したこと特徴とする隙間部の防水装置。
  2. 【請求項2】 一方の建造物の壁面と、他方の建造物の
    屋上と、の間の空隙部分を遮蔽して雨水等の侵入を防止
    するための隙間部の防水装置であって、 空隙部分に弛緩して張設される防水シートおよびこの防
    水シートの上方に設けられるカバー部材とからなる遮蔽
    手段と、 建造物の振動その他による作用力を緩和するためカバー
    部材と建造物との間に設けられる振動緩和手段と、 さらに建造物に設けられる防水層および前記遮蔽手段の
    防水シートの各端部からの雨水の侵入を防止するための
    端部防水処理構造と、 を具えてなり、 前記振動緩和手段は、 他方の建造物の縁に沿って設置され、その長手状の上端
    部に沿って設けられる緩衝材を介して前記カバー部材を
    保持する支持部材と、 支持部材の壁面に形成される溝部に遊嵌され、上下方
    向、左右方向およびこれらの合成方向に移動可能に設け
    られる梁部材と、 一方の建造物壁面に固定される取り付け部材と、梁部材
    の一方と、を連結し、複数の屈曲部を有してなる介装部
    材と、 一端を梁部材の他方に進退可能に嵌合し、複数の屈曲部
    を有する力板と、 により構成し、 前記遮蔽手段のカバー部材は、 一端を前記取り付け部材と介装部材との間に係止され、
    他端を前記力板の自由端に滑動可能に係合するように構
    成し、 前記端部防水処理構造は、 他方の建造物の縁に沿って設けられる前記振動緩和手段
    の支持部材と、 支持部材の壁面に立ち上げて固定される建造物の防水層
    の端部と、 支持部材の壁面に立ち上げて固定される前記遮蔽手段の
    防水シートの端部と、 により構成したこと特徴とする隙間部の防水装置。
JP2409668A 1990-12-11 1990-12-11 隙間部の防水装置 Expired - Fee Related JP2839957B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2409668A JP2839957B2 (ja) 1990-12-11 1990-12-11 隙間部の防水装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2409668A JP2839957B2 (ja) 1990-12-11 1990-12-11 隙間部の防水装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04213644A JPH04213644A (ja) 1992-08-04
JP2839957B2 true JP2839957B2 (ja) 1998-12-24

Family

ID=18518978

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2409668A Expired - Fee Related JP2839957B2 (ja) 1990-12-11 1990-12-11 隙間部の防水装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2839957B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103924695A (zh) * 2014-04-30 2014-07-16 国家电网公司 建筑物伸缩缝防雨装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6363841A (ja) * 1986-09-04 1988-03-22 理研軽金属工業株式会社 エキスパンシヨンジヨイント
JPH03115636A (ja) * 1989-09-27 1991-05-16 De-A Gaisou Kk 笠木装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103924695A (zh) * 2014-04-30 2014-07-16 国家电网公司 建筑物伸缩缝防雨装置
CN103924695B (zh) * 2014-04-30 2016-11-16 国家电网公司 建筑物伸缩缝防雨装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04213644A (ja) 1992-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102165531B1 (ko) 내진보강 열교차단형 건축 외장패널 조립체 및 그 외장패널 조립체를 이용한 건축물 외벽 시공구조
JPH08246565A (ja) 地震伸縮ジョイントカバー組立体
JP2839957B2 (ja) 隙間部の防水装置
KR102288044B1 (ko) 노출형 커튼월 시스템
WO2017146318A1 (ko) 횡하중 흡수형 건축용 패널 조립체 및 이를 이용한 마감판의 시공방법
KR102288043B1 (ko) 비노출형 커튼월 시스템
US20030205004A1 (en) Roof seismic motion-absorbing gap cover
JP3028507B2 (ja) 伸縮パネル
JP2002155506A (ja) 橋梁の防音装置
CN215566549U (zh) 一种屋面水泵减震基础装置
JP2002173989A (ja) 免震建物周囲の溝カバー装置
KR102213142B1 (ko) 내진 커튼월의 연결구조
JPH073086B2 (ja) 床用樋装置
JP3555921B2 (ja) サッシ
JP2559287B2 (ja) 隙間部の防水構造
JP3966610B2 (ja) 開口部のパネル取付構造
KR100340248B1 (ko) 커튼월의 층간변위 흡수구조
JPH09235907A (ja) 建物の耐震構造
JPH0363620B2 (ja)
JPH0243948Y2 (ja)
JP2000145199A (ja) 建造物の免震支持構造
JP4036840B2 (ja) 目地装置
JP2569688Y2 (ja) 出隅および入隅用伸縮継手装置
JP2529572Y2 (ja) 床用目地装置
JP3928147B2 (ja) 鉄骨梁の架設構造

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980908

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees