JP2839749B2 - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents

難燃性樹脂組成物

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JP2839749B2 JP15580691A JP15580691A JP2839749B2 JP 2839749 B2 JP2839749 B2 JP 2839749B2 JP 15580691 A JP15580691 A JP 15580691A JP 15580691 A JP15580691 A JP 15580691A JP 2839749 B2 JP2839749 B2 JP 2839749B2
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倫 林
武純 西尾
博 柴野
秀樹 内海
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は難燃性ポリエチレン・ポ
リプロピレン複合樹脂組成物で、特にメルトフローレー
トが0.3〜2.0g/10分のシート成形可能な難燃
性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン、ポリエチレン等オレフ
ィン系樹脂に対する難燃化方法は種々考えられている。
例えば、有機ハロゲン化合物や塩素化ポリエチレンと三
酸化アンチモンを混合させる方法とか、水酸化マグネシ
ウム、水酸化アルミニウム等の金属水酸化物を混合する
方法が広く用いられている。またトリス(2,3−ジブ
ロモプロピル)イソシアヌレートやエチレンビステトラ
ブロモフタルイミドを混合する方法も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】塩素化ポリエチレンで
十分な難燃性を得るには、多量に混和させる必要があり
機械的特性の低下が考えられる。金属水酸化物を用いる
のも公知であるが、分解により発生する水によって成形
品の外観、性能の低下を来たすという問題がある。有機
ハロゲン化合物と三酸化アンチモンを混和させることも
ポリプロピレン及びポリエチレン単独に対して広く用い
られている難燃化方法である。但し、ポリプロピレンと
ポリエチレンの複合樹脂でメルトフローレートの低いも
のの難燃性を得ようとすると難燃剤量を多くするため機
械的特性及び成形性の低下を起こす。
【0004】トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソ
シアヌレート、エチレンビステトラブロモフタルイミド
は単独ではこれらの複合樹脂に対して効果が小さく、ま
た多量に加えると前記同様の問題を起す。本発明は上記
のようにポリエチレンとポリプロピレンの複合樹脂でメ
ルトフローレートの低い樹脂に対して物性を損なうこと
なく、難燃性を高める方法が従来不十分であった点に鑑
み、これらを解決した樹脂組成物を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記複合樹脂
に対する添加剤について研究した結果、トリス(2,3
−ジブロモプロピル)イソシアヌレートとエチレンビス
テトラブロモフタルイミドの併合が難燃化に特に有効で
あることを発見し本発明に至った。即ち、本発明は、ポ
リエチレンとポリプロピレンとの混和比が重量で40/
60〜60/40でメルトフローレートが0.3〜2.
0g/10分(230℃)の複合樹脂にトリス(2,3
−ジブロモプロピル)イソシアヌレート5〜20重量
部、エチレンビステトラブロモフタルイミド5〜15重
量部、三酸化アンチモン5〜18重量部、さらに望まし
くはこれらに安定剤1〜5重量部を配合した難燃性樹脂
組成物である。
【0006】本発明においてポリエチレンの対ポリプロ
ピレン重量比が40/60未満又は60/40を超える
と耐振動疲労性の最適範囲を外れる。また混和物のメル
トフローレート(230℃)が0.3g/10分未満で
はシート成形する際に外観、吐出量の点で性能低下を来
たし、2.0g/10分を越えると安定した肉厚のシー
トが成形できにくい。使用されるポリエチレンは高密度
及び中密度ポリエチレンである。ポリプロピレンは、ホ
モ重合ポリプロピレン、エチレン−プロピレンコポリマ
ー、エチレン−プロピレン−ジエンゴムを意味し二種を
混合しても良い。このコポリマーはエチレン含有量が2
0重量%以下、ジエンゴムのエチレン含有量は80重量
%以下が好ましい。
【0007】本発明で使用する難燃剤は、トリス(2,
3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートとエチレンビ
ステトラブロモフタルイミドの併用であり、ポリエチレ
ンとポリプロピレン混和物100重量部に対して前者は
5〜20重量部で好ましくは8〜16重量部であり後者
については5〜15重量部で好ましくは8〜13重量部
である。三酸化アンチモンは5〜18重量部を配合する
が、併用する難燃剤の合計量の1/3〜1/2の量が好
ましい。さらにこれらに樹脂加工時の熱安定及び成形加
工品の耐衝撃性保持のため安定剤を0.5〜5重量部配
合することが好ましい。安定剤としては、有機錫系化合
物、無機塩類、金属石けん類等を使用でき、例えば有機
錫系化合物ではブチル錫マレート、オクチル錫マレート
が有効である。
【0008】本発明の組成物には必要に応じて酸化防止
剤、滑剤、顔料等を適宜添加できる。本発明の組成物で
は、難燃剤量として少くともトリス(2,3−ジブロモ
プロピル)イソシアヌレートを5重量部、エチレンビス
テトラブロモフタルイミドを5重量部を配合する。これ
未満であるとUL94V−2の難燃化が満足できない。
一方、前者を20重量部、後者を15重量部を越えて配
合した場合には耐衝撃性の低下が大きくなり成形加工後
の製品物性の著しい低下を来たす。三酸化アンチモンは
5重量部未満では難燃効果が不十分であり、18重量部
を越えると耐衝撃性低下のおそれがある。
【0009】本組成物は、2つの難燃剤を併用すること
によってメルトフローレートの大きいポリエチレンとポ
リプロピレンの複合樹脂を少ない難燃剤配合量でUL9
4V−2を達成できるものであり、そのため該組成物の
成形加工品の耐衝撃値の低下も小さくできた。本発明の
組成物は各成分を所定量ドライブレンドして例えば樹脂
温度230℃で50φmm単軸押出機にて造粒し、各種製
品の成形に供する。
【0010】
【実施例】以下に本発明の実施例と比較例を示す。実施
例、比較例にある測定項目に供した試料は、各ドライブ
レンド配合の後、50mm径Extで押出し造粒したもの
である。UL−94V−2試験は、該造粒物を230℃
で熱プレスした1.6mm厚シート品から試験片を得た。
MFRはJIS K6758により230℃で測定した
ものである。アイゾット衝撃試験は上記と同じ方法で
3.0mm厚シート品から試験片を得た。
【0011】
【表1】
【0012】尚、表1に示した各成分は下記に示す通り
である。 ポリエチレン 商品名 ショウレックスS6002
(昭和電工(株)製) ポリプロピレン 商品名 ショウアロマーSK711
(昭和電工(株)製) トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレート 商品名 AFR1002 (旭ガラス(株)
製) エチレンビステトラブロモフタルイミド 商品名 SAYTEX BT−93(SAYTEX I
NC社製) 三酸化アンチモン (三国精
練(株)製) 安定剤(ブチル錫マレート) 商品名Stann BM (三協有機合成
(株)製) カーボンブラック (三菱化
成(株)製)
【0013】
【発明の効果】本発明によればポリエチレンとポリプロ
ピレンの複合樹脂でメルトフローレートの低いものを物
性値を損なうことなく難燃化することができる。この樹
脂をシート状とし、真空成形、スタンピング成形等によ
り自動車部品等を製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴野 博 川崎市川崎区千鳥町3−2 昭和電工株 式会社 川崎樹脂研究所内 (72)発明者 内海 秀樹 川崎市川崎区千鳥町3−2 昭和電工株 式会社 川崎樹脂研究所内 (72)発明者 細川 輝夫 川崎市川崎区千鳥町3−2 昭和電工株 式会社 川崎樹脂研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−146949(JP,A) 特開 平2−255848(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 23/00 - 23/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレンとポリプロピレンとの混和
    比が重量で40/60〜60/40でメルトフローレー
    トが0.3〜2.0g/10分である混和物100重量
    部とトリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレ
    ート5〜20重量部、エチレンビステトラブロモフタル
    イミド5〜15重量部、三酸化アンチモン5〜18重量
    部から成る難燃性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 安定剤を0.5〜5重量部含む請求項1
    記載の難燃性樹脂組成物。
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