JP2839312B2 - 粉粒体の分包装置 - Google Patents

粉粒体の分包装置

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JP2839312B2
JP2839312B2 JP756090A JP756090A JP2839312B2 JP 2839312 B2 JP2839312 B2 JP 2839312B2 JP 756090 A JP756090 A JP 756090A JP 756090 A JP756090 A JP 756090A JP 2839312 B2 JP2839312 B2 JP 2839312B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野: 本発明は医薬品等の粉粒体を所定数に分割して、順次
包装部に送り包装する分包装置に関する。
従来の技術: 医薬品等の粉体や粒体を所要量ずつ定量で分割包装す
る分包機として、シリンダ型の容器と、その内部で摺動
するピストンとを組合わせて、ピストンの突き上げ移動
量を設定して、シリンダの上部に押し出した粉粒体を順
次掻き板によつて掻き取り包装部に送り出すようにした
構成のものは、特公昭58−43281号公報、あるいは特開
平1−254501号公報によつて既に知られている。
この公知技術における前者のものには、直立したシリ
ンダ型の計量容器内で上下に移動するピストンを下げて
被包装粉粒体を受け入れ充填し、ピストンを所要寸法ず
つ間欠的に上昇させて、計量容器上部に押し出した粉粒
体を掻き板によつて掻き取り計量すると共に、包装部に
供給することが記載されている。
また、前記後者のものでは、シリンダ型の計量容器に
充填した被包装粉粒体を、所定分包量ずつ押し出して掻
き取り分包する装置において、計量用のシリンダ内に充
填した粉粒体に含まれる空気を排出して分割処理時にお
ける粉粒体の密度を均等に分割できるようシリンダの上
端に重しをおき、シリンダ内のピストンを押し上げて加
圧することにより含有空気を排出させることが記載され
ている。
解決しようとする課題: 上記したような公知技術において、前記前者に開示さ
れているものでは、シリンダ内に充填された粉粒体に包
含された空気がそのまま残留して積極的な排除が充分に
行われないので、計量切り出しに際して分量にバラツキ
が生じ、特に細粒や顆粒の薬品を取り扱う際に正確な分
包ができ難い問題点がある。
また、前記後者に開示されているものでは、前者の問
題点を解消しようとする試みが見受けられる。この方式
では、まず計量用シリンダ内に受け入れた被包装粉粒体
を、計量用シリンダの上端面に重しをおき、分割のため
のピストンを押し上げて、充填された粉粒体を下側から
押圧し、充填密度を高めるようにしている。もちろん、
所定の加圧が行われたならば重しに付設した圧力センサ
ーによつて検知されて、その加圧を設定値内に行えるよ
うになっている。しかしながら、このような方式では、
計量用シリンダの上端面を重しによって閉じた状態でピ
ストンを押し上げ、粉粒体に包含した空気を排出しよう
とするために、確実な空気の排出が困難であり、どうし
ても計量用シリンダ内で加圧された粉粒体内に空気が残
留し、充填された層が均等にならず、平均して上層から
下層に向かって次第に密度が高くなる状態となる。しか
も充填される粉粒体の粒径などによつてその状態が一定
の傾向を示すとは言えず、そのためにこの密度の(空気
含有状態の)分布を一定のパターンに設定することがで
きないので、予め密度勾配に対応するシリンダ内でのピ
ストンの上昇距離設定を行っても有効ではない。したが
つて、未だ確実な分割取り出しができない欠点がある。
本発明では、このような従来の問題点を解消して、構
造を複雑化することなく、計量用シリンダ内に受け入れ
充填した粉粒体をシリンダ内で上下双方からピストンに
よつて包含空気が排出できる状態で加圧されるように
し、均等な密度になるようにしてシリンダ上部で所定量
ずつ分割掻き取り操作して包装できるようにした分包装
置を提供することにある。
課題を解決するための手段: 本発明は、被処理粉粒体が上方から供給される計量用
シリンダの内部下方にピストンが備えられ、このピスト
ンを間欠的に上昇させることにより計量用シリンダの上
側へ粉粒体が所要の分包量ずつ押し出され、この押し出
された粉粒体がスクレパーにて掻き取られて包装部に送
られ、分包される粉粒体の分包装置において; 前記計量用シリンダ内のピストンと共働して上側から
挿入加圧するようにした上側加圧ピストンと、この上側
加圧ピストンと前記計量用シリンダ内のピストンとの加
圧力を制御する加圧制御機構と、前記計量用シリンダ内
に供給された被処理粉粒体の頂面を均するように上側加
圧ピストンに水平回動力を付与する操作機構とからなる
充填密度制御装置および、 被処理粉粒体を分割する際に前記充填密度制御装置が
粉粒体の分割操作位置から離れているように、前記充填
密度制御装置もしくは計量用シリンダを移動させる移動
手段を設けることを特徴とする粉粒体の分包装置であ
る。
本発明においては、計量用シリンダ内に被包装粉粒体
を受け入れて、充填密度を所定条件に設定し、その後に
所要数に分割して包装できるように前記充填密度制御装
置もしくは計量用シリンダを移動させる移動手段とし
て、前記計量用シリンダの上側で、移動自在な移動盤を
配設し、この移動盤上に、前記計量用シリンダの軸心と
合致する線上で所定の間隔にて粉粒体受け入れサブシリ
ンダと充填密度制御装置とが立設された構成、あるいは
計量用シリンダを移動させ、粉粒体受け入れサブシリン
ダ及び充填密度制御装置を定置させるように構成するこ
とができる。
作 用: このように構成された本発明装置によれば、処理しよ
うとする粉粒体を例えば投入ホッパーからサブシリンダ
を介して(必要に応じサブシリンダを省略してもよい)
計量用シリンダ内に投入した後に、この上側加圧ピスト
ンと計量用シリンダ内の下部に位置するピストンとに付
加されるそれぞれの加圧力が加圧制御機構により制御さ
れ、これら両ピストンが共働して前記計量用シリンダ内
に充填されている粉粒体を上下方向から加圧し、この際
上側に加圧ピストンと計量用シリンダの内周面との間に
形成される間隙を通じて粉粒体包含の空気が排出される
ようにする。また、下側のピストンによる押し上げ力に
対して上側の加圧ピストンによる加圧力をより大にして
おけば、圧縮される粉粒体の密度が全般にほぼ均等化さ
れる。
さらに圧縮の過程で上側の加圧ピストンを水平方向に
捻るような回動力を与えれば、サブシリンダ(ホッパ
ー)からの計量用シリンダ受け入れ時盛り上がっていた
頂面が均されて全般の加圧密度が均等な状態となるのに
役立つ。また、上下両ピストンの移動位置をこれらに連
動する位置検出センサーと連動させておけば、分割操作
前の粉粒体充填高さ寸法を知ることができ、以後の下部
ピストンの上昇による分割送り出し量を設定するのに、
正確な分割処理が行えることになる。なお、この上下両
ピストンによる加圧操作は、例えば上側の加圧ピストン
に繋がるロツドを介し、圧力センサーによつて設定条件
以上の加圧力になることで作動を停止させて、過度の加
圧を防止し、かつ次の操作に移行できるようにすること
ができる。
この粉粒体の密度分布を均等にする処理が行われた後
は、加圧ピストンを引き上げて、前記移動手段により計
量用シリンダの上側から充填密度制御装置を側方へ退避
させるか、計量用シリンダを移動させるかし、その後間
欠的に内下部のピストンを押し上げて該計量用シリンダ
上端から上方に押し出された粉粒体を、間欠的に作動す
るスクレパーによつて摺りきるようにして包装部への供
給シュートを介し分包包装袋内に送り込み、順次分包す
るようにされている。
この際の計量用シリンダ内でのピストン押し上げ量
(すなわち分割送り出し量)は、例えば該ピストンを上
下駆動するステップモータにロータリーエンコーダを繋
ぎ、このエンコーダからのパルス信号によつて、所要数
に設定することができる。なお、前記粉粒体の密度分布
均等化の処理後、分割送り出し操作を行うに際し、第1
回の送り出しと最終回の送り出しとは、分割送り出し量
に不確定な要素(粉粒体間ではなく、被分割粉粒体の始
端面または終端面が、ピストンの端面との接触状態にな
っているので)を有するので、予備テストによって得ら
れた結果に基づき中間部での掻き取り量に対して補正値
を加えて行えばよい。
また、計量用シリンダへの粉粒体供給操作が終わるご
とに、粉粒体が受け入れられる、たとえばホッパー、サ
ブシリンダ、計量用シリンダは、それぞれ粉粒体分配操
作を行わず空になって休止する時点で清浄空気を流動さ
せて残留付着微粉の除去清掃を行い、医薬品などにおい
て異なる粉粒体の混入を防止することができるので安全
性が保たれる。
このようにして本発明の分包装置によれば、計量用シ
リンダ内に受け入れた粉粒体を、該シリンダ内で上下か
ら積極的に加圧して粉粒体間に混在する空気を排出する
ことにより、粉粒体を外部に飛散させることなく空気の
排除を行って計量時の粉粒体密度を均等にし、正確な分
包ができるようにしたのである。
実施例: 以下本発明の分包装置を一実施例について図面により
説明すれば、次の通りである。
第1図に示すのは、計量用シリンダを定置して、粉粒
体の供給並びに充填密度の制御を行う機構が移動する方
式の装置における概要斜視図である。この図において、
10は機体で、箱形構造になっており、上部の前半上面が
作業部11となるように形成されている。15は粉粒体の投
入部で、前記作業部11の上面より上側に位置して設けら
れている。20は計量用シリンダで、上端を機体10の作業
部11上面に臨ませて垂設してある。40は移動盤で、作業
部11の上面に沿って横行するように設けられており、上
面に所要の間隔で粉粒体を受け入れるサブシリンダ42と
充填密度制御装置50とが立設されている。60は掻き取り
装置である。70は包装部で、ロール巻された包装紙75が
シュート65下部で二つ折されてヒートシール機構71によ
つて順次密封される公知の構成で、機体10の内部に設け
てある。80は操作盤で、前記各部の作動を設定・起動・
停止その他分包の条件設定などができるようにしてあ
る。
粉粒体投入部15は、ホッパー16とその出口を開閉する
水平回動形のバルブ17とからなり、ホッパー16の上側に
は上下に開閉できるようにしたホッパーカバー18が設け
てあり、このホッパーカバー18が閉じた状態でバルブ17
が開閉し、その次の作動が行われるように電気制御機構
と関連付けられている。なお、バルブ17はホッパー16の
出口真下にサブシリンダ42が位置していない限り開弁し
ないように規制されている。19はバルブ17の開閉操作用
駆動機である。
計量用シリンダ20は、第2図に示すように機体10の作
業部11の支持板13と、機体内部に設けた支持部片に取り
付くギヤボツクス31にて支持されて垂直に取り付けられ
ており、所要長さのシリンダ21の上端は支持上面(作業
面)12と合致し、内部にピストン23が摺動自在に嵌挿さ
れている。このピストン23の外周面には上端部にダスト
キーパー状の微粉体掻き取りリング23′が取り付けてあ
る。ピストンロツド24はネジ軸(ボールネジであること
が円滑な動きをさせる上で好ましい)にして、シリンダ
21の下端部でギヤボツクス31内の軸受25により支持され
た操作歯車26内蔵の雌ネジ(図示省略)と螺合させてあ
る。この操作歯車26は駆動用のパルスモータ27の出力軸
27′に取り付く駆動歯車28と噛合され、間欠的にピスト
ンロッド24を上昇させるようにしてある。パルスモータ
27にはロータリーエンコーダ29が付設されている。前記
ギヤボツクス31から垂下されたガイドロツド32に、前記
ピストンロツド24の下端付設のガイド片33を摺動自在に
滑合させて、そのガイド片33の移動範囲をガイドロツド
32の隣接位置上部と下部とに可動的に配設したセンサー
34,34′で、設定すると共に分割量の規制をさせるのに
使用するようにしてある。
移動盤40は機体10の作業部11上で、機体10に沿設され
たガイドレール14に沿い所定の範囲で往復移動するよう
に設けられ、上面に前記したようにサブシリンダ42と充
填密度制御装置50とが適宜間隔で、前記計量用シリンダ
20の軸心線上に合致するように立設してある。この移動
盤40の横行駆動は、図示省略したがラツクピニオン駆動
あるいは巻掛け駆動等公知の手段で設定された順序によ
り、所定の位置で停止するようにされている。なお、サ
ブシリンダ42はその内径を前記計量用シリンダ20の内径
とほぼ合致するようにして(場合によつては計量用シリ
ンダ20の内径よりも小さい内径にすることもできる)、
かつその下端が作業面12に接触した状態で移動するよう
にしてある。さらに移動盤40には、サブシリンダ42が前
記ホツパー16の出口直下に位置しているとき、掻き取り
装置60のスクレパー61が粉粒体の分割掻き取り操作を行
えるように、切り欠き部43を設けてある。
粉粒体の充填密度制御装置50は、第3図及び第4図に
て示すように、前記移動盤40上で、一対のガイドロツド
51′を備えて上下動可能に立設された支持フレーム51に
て支持される加圧ピストン52と、その支持体54と、該支
持体54に押し下げ力を付加するためのラツクギヤ55と、
該ラツクギヤ55に噛合したピニオン56′を駆動するモー
タ56と、からなつている。
加圧ピストン52は外径が前記計量用シリンダ20のシリ
ンダ21内径より僅かに小さくして、加圧時に粉粒体包含
の空気が排出され易いようにしてある。加圧ピストン52
はピストンロツド52′を支持フレーム51の下部中央に支
持体54を介して回動可能に吊設されている。支持体54は
筒体54′の上端に吊下げ用のフランジ54″が取り付けて
あり、支持フレーム51の頂板51′と複数本(具体例では
4本)のガイドピン57によつて前記フランジ54″部で吊
下げ支持され、該ガイドピン57に外嵌されたコイルバネ
57′でもつて支持体54を下げ方向に保持している。前記
した加圧ピストン52は頂端に円板53が固着され、この円
板53を介して支持体54の上面に受支されており、かつ支
持体54の筒体54′内部に配設された軸受53″,53″にて
回動可能に支持されている。なお、前記円板53にはガイ
ドピン57挿通部で回動時支障のない範囲に長孔がそれぞ
れ形成されている。また、加圧ピストン52に回動力を与
える手段として、支持フレーム51上に載設した直線駆動
機58(たとえば小型エアシリンダ、または電磁石など)
のロツド付設のアーム53′と円板53とをピン連結して所
要回転角回動できるようにしてある。さらに支持フレー
ム51の頂板51″中央下面には、ロードセルのような圧力
センサー59を付設し、ピストンロツド52′の頂面に対峙
させてある。この圧力センサー59は、計量用シリンダ20
内で粉粒体の加圧ピストン52と該シリンダ20内のピスト
ン23とによる圧縮力が、設定値を越えた場合加圧ピスト
ン52による押圧力を停止させるように設定されてある。
なお、計量用シリンダ20内での充填粉粒体Aの充填加
圧操作に際しては、シリンダ内下部のピストン23側から
の押圧力に対して、加圧ピストン52側は2〜3倍程度の
押圧力を付加するようにすることが充填密度を均等化す
るに役立つ。また、前記加圧ピストン52に対しての水平
回動操作は、上下方向の加圧操作の初期において行うよ
うに制御される。
掻き取り装置60は、前記計量用シリンダ20の上面をス
クレパー61が移動するように作業面12上に設置され、駆
動モータ62の出力軸に取り付く回転アーム63′とリンク
63″とで構成されたクランク機構63によりバケット型の
スクレパー61が、包装部70への粉粒体供給用のシュート
75まで間欠的に往復動するように設けられている。
また図示省略してあるが、上記の粉粒体投入部15にお
いては、ホツパー16から投入粉粒体が送り出された後
に、該ホツパー16内を清掃する空気吸引具をホツパー16
出口の下側に繋がるようにしてある。さらに、充填密度
制御装置50によつて計量用シリンダ20内に投入した粉粒
体の充填加圧操作中に、空になつたサブシリンダ42内を
清掃する吸引具が、移動盤40と共に移動したサブシリン
ダ42の対応位置に設けられている。さらにまた、計量用
シリンダ20が次の粉粒体受け入れ工程に移行する前位置
で、内部を空気清掃できるように吸引具が設けられてい
る。これら各部の清掃用吸引具は、いずれも機体10に併
設した真空掃除機に切換弁を介して接続されている(何
れも図示省略)。
上記した各作動部の駆動機構は、電気制御機構によつ
て、予め設定された順序で作動・停止するように関係付
けられている。
このように構成された本発明の分包装置は、医薬品の
粉粒体、すなわち散薬(散剤・細粒剤・顆粒剤)を分包
する場合について説明すれば、第5図によつてその作動
態様を示している順序で作動する。
(a)まず、処方に基づいて調剤された散薬Aを、粉粒
体投入部15のホツパー16直下にサブシリンダ42が位置す
るようにして、ホツパーカバー18を開いてホツパー16内
に投入する。次いでバルブ17を開操作してサブシリンダ
42内に散薬を送り込む。
(b)移動盤40を横行させて、散薬Aを受け入れたサブ
シリンダ42が計量用シリンダ20の直上位置まで移動させ
る。この移動中は、サブシリンダ42の下面が作業面12に
接触した状態で移動するので閉じた状態になつている。
このサブシリンダ42内の散薬Aを受け入れる計量用シリ
ンダ20では、ピストン23が最下位位置にある。
(c)計量用シリンダ20内に散薬Aがすべて受け入れら
れたならば、移動盤40をさらに横行させて、充填密度制
御装置50が計量用シリンダ20の直上位置まで移動させ
る。
その後において第3図及び第6図に示すように、該充
填密度制御装置50の駆動モータ56を起動してラツクギヤ
55″を介して支持フレーム51を下降させ、これに付され
た支持体54と共に加圧ピストン52を計量用シリンダ20の
シリンダ21内に挿入する。この加圧ピストン52に下降に
対向して計量用シリンダ20側のピストン23を上昇させ
て、上下双方からシリンダ21内に充填された散薬A(粉
粒体)を加圧する。
なお、この初期において加圧ピストン52の支持体上に
位置する円板53に対して、直線駆動機58により水平回動
力を所要回動角繰り返し付加する。するとサブシリンダ
42内からの受け入れに際し、盛り上がった状態にあつた
散薬Aの上面部が、ピストンロツド52′を介して円板53
と連絡している加圧ピストン52の反復回動によって、均
されて平坦な状態となり、その後に加圧力が付加される
ことになる。
この際下から押し上げられる散薬Aに対して上側から
の加圧ピストン52の加圧力が約2〜3倍の大きな力で押
圧するようにしたことで、充填粉粒体(散薬)の密度勾
配が上層から下層までほぼ均等になる。すなわち、粉粒
体の粒子間に介在していた空気は、上下両側からの押圧
時、気密を保って移動する下側のピストン23に対し、加
圧ピストン52はシリンダ21内周との間に隙間を形成して
移動するので、該隙間部を通って上方へのみ排出され、
加圧力差も大きい(具体例として下側からの加圧力が2k
g/cm2に対して、上側からの加圧力を6.5kg/cm2にしてい
る)ので、空気の残留がほとんどなくなつた状態にする
ことが可能になつた。
このような粉粒体(散薬)の加圧操作で、シリンダ21
内の粉粒体密度が均等化して設定値を越える状態となる
と、支持フレーム51の頂板51″に付設された圧力センサ
ー59とピストンロツド52′との接触圧を検出して、過負
荷になれば該圧力センサー59が停止信号を発して加圧ピ
ストン52に対する押圧力付勢を停止する。すなわちパル
スモータ27によるピストン23の加圧方向駆動力を停止
し、次いで該パルスモータ27を逆転させ、充填密度制御
装置50は逆作動し、加圧ピストン52をシリンダ21内から
上昇退避させられる。
(d)この粉粒体密度制御操作中に、散薬(粉粒体)を
放出したサブシリンダ42内が吸引具を介して清掃され
る。同様にしてホツパー16内も清掃される。
(e)前記操作がそれぞれ終了すると、移動盤40が始動
時の位置まで逆横行され、サブシリンダ42がホツパー16
の直下位置に移動させられる。この状態で計量用シリン
ダ20の上面が解放され、掻き取り装置60が作動開始す
る。
まず計量用シリンダ20内のピストン23が、予め操作盤
80において設定してある分割数に、先の工程で圧縮され
たシリンダ21内部の散薬A(粉粒体)の高さを分割でき
るように電気制御機構内のマイクロコンピュータによつ
て計算された値分、パルスモータ27を駆動させ、駆動歯
車28から操作歯車26を回転させてピストンロツド24を介
しピストン23が1分割量分上昇する。その結果シリンダ
21内の散薬は計量用シリンダ20の上面から押し上げられ
る(第7図参照)。そこで掻き取り装置60における駆動
モータ62の作動で、クランク機構63が作動して、スクレ
パー61が前進し、計量用シリンダ20の上面(作業面12)
上に突き出した散薬A′をスクレパー62によつて掻き取
り、その前進方向位置にあるシュート75内に送り込む。
このスクレパー62が後退するときには、併設してあるカ
ム機構によつて、刃先部が作業面12から持ち上げられ、
計量用シリンダ20内の先に切り取った散薬Aの上面を摺
ることなく待機位置に戻る。
このスクレパー62の後退動作中に、次の分割量だけピ
ストン23が上昇駆動されて、散薬Aが押し出される。以
後この操作を繰り返される。
なお、この散薬(粉粒体)の分割操作に際し、最初と
最後との分割操作時だけは粉粒体層間をスクレパー61で
切り分けることにならないから(最初の上面は開放され
るまで加圧ピストン52面に接しており、最後はピストン
23面に接して、いずれも分割時中間での分割と同一条件
にならないので)、予め試験によつて得た値に基づく補
正した値で加減して分割する。
分割されたスクレパー62によりシュート75から包装部
70に送られた散薬A′は、当該包装部70における包装袋
形成部分に供給され、ヒートシール機構71によつて公知
の手段で順次分包される。
上記分割操作中に、ホツパー16内へ次の処理粉粒体を
投入し、これをサブシリンダ42に受け入れられる操作が
平行して行われる。
(f)分割操作が終了すると、移動盤40がサブシリンダ
42を計量用シリンダ20側へ移動する動作に入り、計量用
シリンダ20上にサブシリンダ42が移行する前の位置で、
移動盤40の横行を一旦停止させ、計量用シリンダ20の上
面に吸引具を当接させて、ピストン23を上下動させなが
ら粉塵の清掃を行う。
(g)以上の操作が終われば再びサブシリンダ42を計量
用シリンダ20上に合致させ、(a)以下の操作を繰り返
し、作業を行う。
以上は移動盤40上にサブシリンダ42と充填密度制御装
置50とを載設して横移動する方式について説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、粉粒体の計量
用シリンダに対する供給を回転移動させて処理する方
式、その他計量用シリンダを移動させるようにすること
も必要に応じて行い得る。
発明の効果: 本発明装置は、シリンダ内に被処理粉粒体を受け入れ
て、これを所要数に分割して包装する形式の分包装置と
して、従来分割前の充填密度が不均一になって正確な分
割包装が困難であつたものを、簡単な構成でもって均等
密度にして、分割包装ができるようになり、所要容積に
充填した粉粒体をピストンの上昇量を設定することによ
り、分割数を任意に設定できるので、分割升を用いるこ
となく精度の高い分割数任意設定容易な分包装置として
真に実用的なものが得られたのである。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明の一実施例を示し、第1図は分包装置全体
の概要斜視図、第2図は計量用シリンダ部の縦断面図、
第3図は充填密度制御装置部の縦断面図、第4図は第3
図の平面図、第5図(a)〜(g)は作動態様を模式図
で表した図、第6図及び第7図は分割する態様を示す図
である。 10……機体、11……機体の作業部 12……作業面、14……ガイドレール 15……粉粒体投入部、16……ホツパー 17……バルブ、18……ホツパーカバー 20……計量用シリンダ、21……シリンダ 23……ピストン、23′……掻き取りリング 24……ピストンロツド、25……軸受 26……操作歯車、27……パルスモータ 28……駆動歯車 29……ロータリーエンコーダ 31……ギヤボツクス、32……ガイドロツド 33……ガイド片、34,34′……センサー 40……移動盤、42……サブシリンダ 50……充填密度制御装置、51……支持フレーム 51′……頂板、52……加圧ピストン 52′……ピストンロツド、53……円板 54……支持体、54′……筒体 54″……フランジ、55……ラツクギヤ 56……ガイドロツド、57……モータ 59……圧力センサー、60……掻き取り装置 61……スクレパー、63……クランク機構 70……包装部、75……シュート 80……操作盤、A……粉粒体(散薬) A′……分割された散薬

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被処理粉粒体が上方から供給される計量用
    シリンダの内部下方にピストンが備えられ、このピスト
    ンを間欠的に上昇させることにより計量用シリンダの上
    側へ粉粒体が所要の分包量ずつ押し出され、この押し出
    された粉粒体がスクレパーにて掻き取られて包装部に送
    られ、分包される粉粒体の分包装置において、 前記計量用シリンダ内のピストンと共働して上側から挿
    入加圧するようにした上側加圧ピストンと、この上側加
    圧ピストンと前記計量用シリンダ内のピストンとの加圧
    力を制御する加圧制御機構と、前記計量用シリンダ内に
    供給された被処理粉粒体の頂面を均すように上側加圧ピ
    ストンに水平回動力を付与する操作機構とからなる充填
    密度制御装置および、 被処理粉粒体を分割する際に前記充填密度制御装置が粉
    粒体の分割操作位置から離れているように、前記充填密
    度制御装置もしくは計量用シリンダを移動させる移動手
    段を設けることを特徴とする粉粒体の分包装置。
  2. 【請求項2】前記移動手段は、前記計量用シリンダに対
    し、その上側で移動自在な移動盤であり、この移動盤上
    に被処理粉粒体を受け入れるサブシリンダと前記充填密
    度制御装置とが所定の間隔で移動同一線上に立設されて
    いる請求項1に記載の粉粒体の分包装置。
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